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2024/04/29 同じく『俗語百科事典』から。『目が点になる」という言葉は、さだまさんさんの盟友、ギタリストの福田幾太郎さんが言いだした言葉だとか。なんでもどおくまんの『嗚呼!! 花の応援団』(1975~)が好きで、そのキャラクターが驚くときに目が点で描かれているのを言葉にしたものだとか。意外に新しい言葉なのでございますなぁ。それ以前にもギャグマンガで驚いた時に目を点として描いたものはあると思うのですが。と申しますか、『花の応援団』ってもともと目が点だったり描かれていなかったりじゃございません?
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『謎解きゲーム 呪われた館からの脱出』
 呪われた館からの脱出

阿笠九太郎:編著
 

二尋鴇彦[第1部] ダムるし[第2部]
:イラスト・マンガ
 
よだかのレコード:謎監修・デザイン 

 
08CREATION:

マンガ原案・ストーリー執筆・編集協力
 
(西東社/2017/8) 
 

 
 

 やった~! 
[脱出1 よみがえりの魔術]
 終わった~!!
 
 以前なぞのまとめ 2017/11/26)、
この手のゲームブックは絵が怖くて買えないと書きましたが、
増税前に買ってまいりました。
 
 いえね、考えたのでございますよ。
 後になってこの書を買おうとしたとき、絶版になっていたら、
古本屋さんで探すしかないじゃないですか。
 
 でも「呪われた」とか題名についている本を古本で買うのは、
やっぱりイヤだと思いません?
 
 「呪い」が迷信とわかっていても……。
 
 まぁ、『暗黒教団の陰謀』大瀧啓祐(東京創元社)などは、
古本屋さんで買ってはいるのですが。
 
 やっぱり、出来るなら……、ねぇ。
 
 今回買ったのは、新品でございますし、
しかもビニールにくるまれていたので、そのあたり、安心。
 気持ちの問題なのですけどね。
 
 というわけで、買いました。
 この表紙でございますから、どんなに恐ろしい内容だろうか……。
 ドキドキおそるおそるビニールをむしります。
 が。
 ……。
 パラパラッとめくった感じ、なんかそんなに恐ろしそうではない!
 そして、謎解きゲームとタイトルに冠されていたとおり、パズルがたくさんありそう。
 
 さっそくプレイしてみることにいたしました。
 主人公は高木タクトさん。
 東山小学校のホラー研究会の一員でございます。
 と申しましても、別に好きで入ったのでなくて、
成り行きで、のクチでございますが……。
 
 
 ストーリー1は[よみがえりの魔術]
 
 学校からさほど遠くない場所に、もう十数年も人が住んでいない古い洋館があって、
そこでふしぎな出来事が起こるらしい――。
 で、探検に行ってみる、という話でございます。
 
 心霊現象と申してはおりますが、起こっていることは、
人影が見えたり、足音がしたり、明かりがついたり……。
 これって単に不法居住者がいるってことなのでは?
 館を訪れたものには、必ず心霊現象が起こるとも――。
 それも誰かの仕業かも……。
 
 そんなわたくしの考えをよそに、
 一週間後、くだんの洋館にホラー研究会(以下ホラー研)の5人はやって来ます。
 ここでリーダーの黒川さんからひとこと。

「こういう場所は危険だから ふざけた気持ちで行くのはやめた方がいいわ…」
 
 ここに来て。
 
 そんなことおっしゃるのなら、はじめから来なければいいのに――。
 まぁ、プレイヤー=読者に対する脅しでございましょう。
 一行はずんずん中に入っていきます。
 
 入ってみると一階はボロボロ。
 探索するまでもございません。
 階段には、子供の……幽霊?
 それを追う形で一行は二階へ。
 そこから、物語は始まります。
 
 二階の最初の部屋は、ナンバーキーがついている……。
 ゴシック様なのに、意外に新しい?
 それとも錠は後からつけた?
 近くには見取り図も落ちている。
 親切
 
「ゲームっぽくて 楽しそうだし やってみよーぜ!」
 ホラー研のメンバーもノリノリです。
 
 というわけでゲームスタート。
 ドアプレートに描かれた暗号を解いて、キーナンバー入力する必要がある……。
 というわけで、タクトさんたちは、ほかの部屋を調べてまわります。
 
 謎は、昨今の脱出ゲームや謎トレのブームがあるのでございましょう。
 小学生向けだから……などと舐めかかると足をすくわれます。
 
 逆に申しますれば、だから面白い。
 謎が二段階になっていたりするものもあり、
なかなか頭を使わせてくださいます。
 
 謎監修とデザインを担当なさっている「よだかのレコード」さんは、
ドラマチック謎解きゲームを企画制作するところらしいので、
そこら辺のバランスは心得ているのでございましょう。
 
 で、
 これは、ネタバレになるかな? 
 気をつけなければならないのは、パズルの答で、その数字へ跳べ、
というものの中には、パラグラフではなくページ数のものもある
ということでございます。
 
 最初、これにずいぶん惑わされました。
 パラグラフに跳んでも、全然意味が通じないのですもの。
 加えて正しいページに跳びましても、
一見意味のない内容だったりするから始末が悪い。
 そのどこかに、こっそり進むべきラグラフが書いてあったりしてね。
 ですから、変だと思ったら、まずパラグラフとページ、両方を当たってみること。
次に、跳び先をじっくりと見てみること。それか肝要。
 さらに、そこから跳んでも「正解」などという言葉は書いてございません。
そこもちょっと戸惑うところでございます。
 そのあたりは、ストーリーで判断するしかございません。
 
 そのようにしてすべての謎を解き、キーナンバーを入力して鍵を開けると、
マンガが始まり(ムービーシーンでございますな)ゲームはいったん終了。
 
 研究会のみんなは、無事に館から帰ってまいります。
 ところが、先に帰ったと思っていたリーダーの黒川さんが行方不明なのでございます。
 
 というわけで翌々日、ホラー研の面々は再び館の探索に乗り出します。
 
 今度は、5枚の紙切れを見つけて、その暗号を解くのが目的となります。
 謎は、いくつかの場所のものは、少しレベルが上がったのかな? 
 他はそれほど変わらないような……。
  
 ちなみに、最初のページとは1ページのことね。
 わたくしが迷ったのは、それぐらいかな?
 
  
 そうして、5枚集めると次のパズルに進みます。
 が、ここからは、本を折ったり書き込んだりする必要があるのですな。
 
 それはイヤだったので、
折る方の暗号は、簡単にページを書き写してやってみることにいたしました。
 でもこれが、失敗。
 無理でございました。
 それ以前に、先入観で折り方を勘違いしていたというのもあるのですが
(まぁ、90度ぐらい間違っておりました)、
答は多分ここに出るからこれでは違うとわかった後でもやはりだめ。
 
 いや、答えが出ていたのでございますが、
それが正解と特定できないのでございますな。
これでいいのか、これだけでいいのかが、
雑に描いたものではちょっと決定できない……。
 
 結局ページを、折らないように注意しながら曲げて、ようやく答を見つけました。
 
 その後の書き込む方の謎は、
トレーシングペーパーを載せて、それに書いて解いていきます。
 そちらは、問題なし。
 本に直接書き込むことなしに答を導き出しました。
 
 そんなこんなで、封印成功
 ふたたびマンガによるムービーシーンで、エンディングでございます。

 結局、本当にホラーっぽいのは、
このムービーシーンの過去を回想した部分だけだったような……。
 
 他に、バッドエンドもございますが……。
 
 というわけで、面白かった~!
 
 適度に悩むこともありつつ、サクサク進めました
 
 
 
 次は、ストーリー2「赤の儀式」

 まだプレイしておりませんが、楽しみでございます。
 

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『あたまがコんガらガっち劇場 「リリリリリリリリリ」のなぞ
「リリリリリリリリリ」のなぞ』

ユーフラテス
(貝塚智子・うえ田みお:制作
 新聞連載担当:中田美和子):著
 佐藤雅彦:監修

(小学館/2016/8)
 
 2106年の発売と、
3年ぐらい前の本でございますが、
今回の増税前に買いました。
 朝日小学生新聞に載ったものを
中心に構成されたものだとか。 
  
ユーフラテスはご存じですな。
 
 慶応大学佐藤雅彦研究室の卒業生からなるクリエイティブ・グループ。
NHK Eテレ『ピタゴラスイッチ』や『0655・2355』を企画・制作。
教育映像や新しい表現を生み出す活動をしている。
 
 と巻末の紹介にあるとおり。
 
 メデイアならではの、新しい表現を造りあげている集団でございます。
 
 映像に関しては、紹介されている作品を見れば、それが実感できましょう。
 本においてもその姿勢は変わらず。
 
 この『あたまがコんガらガっち劇場』のシリーズも、
まさに紙の本という形態を活かした造りになっております。
 
 本を、単に文字や画像情報の入れ物として考えるのならば、電子書籍で十分。
紙の本は不要でございましょう。
 
 ですが、その形態やページをめくることなど、本そのものの機能を考えると、
電子書籍には収まりきれない本の魅力が見えてまいります。
 
 そうした本自体を遊ぶ楽しさが、このシリーズにはございます。
 
 本を遊ぶ、と申しますればゲームブックもそうでごさいますが、
この作品も、物語が連続していないことをのぞけばゲームブック的。
 
 一作目の『あたまがコんガらガっち劇場』からして、
絵本『コんガらガっち どっちに進む』シリーズの原型となった
分岐のあるページなどがございましたが、
 
今作は、四コマとクイズという穴あき暗号
基本のスタイルは変わらないものの、
穴あきカードを使った暗号なども加わり、
四コマ自体も含め、
より遊びの本としての性格を強くしたように感じます。
 もちろん、選択をして進むページもあり。
 
 クエスト
 
 
            (↑ 暗号。
          これだけだと単純ですが、
          次第に工夫したものが
           登場いたします)



(↑ 選んで進むところ、ですが……
  でも、それがいい)



 クイズについては、対象が小学生ということもあり、
それほどむずかしくはありませんが、
発想の転換が必要なものも多く、楽しめます。
 
 
 
 思いますに、
 ゲームブックに登場する謎も、
この程度の難しさでいいんじゃないかな。
 難しすぎると、物語を阻害してしまいますもの。
 戦闘やなぞの緊張と緩和が、
物語の盛り上がりに効果的に作用するためには、
そんなに長い時間がかからない方がいいと思うのでございます。
 
 まぁ、難しいなぞのほうが盛り上がる場合もございますから、
一概には申せませんが。
 

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☆ 「愚者のためのソロアドベンチャー」
 今回真っ先にプレイしたのが、この作品。
ベア・ダンジョンのリック・ルーミス先生の作品でございます。
 ゲームブックによくある、それ選んじゃダメだろっていう選択肢って、
何が起こるか気になって、ついつい選んでしまいますよね? 
 よね!
 
 そういうおばかさんのために作られたのがこの作品。
 おばかさんのためなので、戦闘も判定もなし。
 とは申せ、勝ったことにしてとか、成功したことにして、というのではございません。
 ではなくて、そういうことが起こらないようにシナリオがなっているのでございます。
 判定はないものの、冒険点や報酬はあり、
そこら辺がT&Tであることを主張しております。

 ザッとプレイしての感想は、ひとつひとつの冒険が短いなぁ、ということ。
こういうおバカな冒険は、ポンポンとつながっていくほうが楽しいので、
その点残念でございました。
 
 ページ数の問題もございましょう。つなげていくほど面倒にもなりますしね。
それと、判定はなくともT&Tの世界に縛られている、
ということがあるような気がいたします。
T&Tは自由度の高い世界ではございますが、あまりはっちゃけてしまうと、
そのT&Tでもマズいだろうということになってしまう。
 このソロアドベンチャーでやっていたんだからやっていいだろう、
とプレイヤーが騒ぎ出す――。
そんな状況を回避するために、ある程度抑えているのでは、という気もいたしました。
 
 
 
☆「はじめてのAFF」は、
最初なにかのパロディで始まっているみたいでございますが、
それがなんなのかはわかりません。
 

はじめてのT&T  
   (↑「ウォーロック」第9号 1987年9月(社会思想社))
 
 

というわけで、ゲームブックじゃないクイズ。
 
問題:「どこでもT&T」山本弘 で、プレイするゲームとして、
竜野先輩が『トンネルズ&トロールズ」を選んだ理由は何?
 
答:プレイヤーの1人。片山郁美さんが、
超能力者で、サイコロの出目を自由に操ることが出来たから。
 
 一つや二つのサイコロなら念力で操れるだろうが、
T&Tでは、いっぺんに十数個のサイコロをふることが多い。
いかにエスパーといえども、それを同時に操るのは不可能なはず! 

 ということで、T&Tをプレイすることになったのでございます。
 (『ウォーロック第七号』1987年7月/社会思想社)
 
 ちなみに、竜野先輩はカナヅチだとか。
 瞳さんはどうなのでしょね?
 
 というわけで、今回は水着回(冒頭だけ)。
「今日を逃したら次は来年よ」と瞳さんはおっしゃっております。
 でも、来年といっても、雑誌的には3回後。
 大して問題は……。
 まぁ、今後週刊とかになれば別でございますが。 



 それにしても、
海に入った手で『ソーサリー・キャンペーン』持っておりますが、豪気だなぁ
 水に濡れても大丈夫なのでしょうか? 
 もしかすると瞳さんは、この本を何冊も持っていて、使い捨てているとか?
 あるいは、耐水性の本をわざわざ作った?
 
 劇中セッションのクライマックスは、アースデーモンとの対決。
 地面からその身を引き離せば、楽に戦えるのですが、苦労しております。
 こういうのは、「キミならどうする」という感じで考えたくなりますな。
 
 まず思いついたのが、
スナッパー魚のいた水たまりまで誘導すれば……なのでございますが、
穴を降りてやって来たので、それを登って誘導するのがむずかしそうなのですよねー。
 それが出来るのなら、登っている段階で楽に攻撃できちゃいそう。
 
 扉をはずしてその上に誘導したら……とも思ったのでごさいますが、
背景を見るに扉が見当たらないのでございますよねぇ。
 
 残念。
 困ったものでございます。
 


 
☆「ウェルカム・トゥ・モンスターサーカス!
 は、単発ものだとばかり思って読んでいたら、次号に続いていくみたい。
 モンスターという特色を出したのですから、
これからもモンスターがらみでいって欲しいなぁ、と思います。
 
 
 

☆「タイタンの新魔法体系」は、
 ほぼNPCか、敵の呪文といった感じでございますな。
 仮面とか刺青とか、タイタン世界にいっそうの不気味さを加えるような。
 個人的には、タイタンは今の魔法体系で十分。
 あとは個別対応でいい感じがするのでございますが……。
 
 冠とかはどうなんでしようねぇ。仮面に入るでございましょうか?
 ファイティングファンタジーには、けっこう強力な力を有する冠が登場いたしますが……。
  
 
 
 
☆「T&T研究所」は、「逆転の技法」
 戦闘ルールでは勝てない敵に対し、
プレイヤーが何らかの宣言をすることでセービング・ロールを行い、
状況を「ねじ曲げる」という「トンネルズ&トロールズ」独特の、
しかしあいまいなルールについて考察しております。
 
 これはある意味、この号にのっている
「愚者のためのソロアドベンチャー」に通じるものではないかと存じますし、
T&Tの陰険なトラップに対抗するものでもあるやもしれませぬ。

 逆に普通のソロアドベンチャーとは対極に位置するもので……。
 それとも、ソロアドベンチャーでも、
独自の判断でセービングロールしていいってことなのかなぁ……。
 
 ここで語られているアメリカと日本の違いというのは、
TRPGの両国の歴史の違いなのでございましょうなぁ。
 
 パーティなど会話の文化があり、
TRPGもミニチュアゲームなどから発展してきたアメリカと、
 概念が輸入された状態から始まり、
コンピュータRPGと歴史をともにし、
雑誌中心で展開してきた日本のテーブルトークRPGとの違いといった感じがいたします。
 
 それとも、「T&T」独特のもの?
 
 
 この論の結論の一つは「みんな仲良く」でございましたが、やはり、
TRPGは気心の知れた、相手の性格がわかる人とやるのがいちばんでございましょうな。
 
 そして、「よき大人であれ」。
 ロールプレイングゲームの経験、会話の経験がそれを形作っていくのでございましょう。
 
 5の途中に書いてございます、凝ったロールプレイングゲームの二つの手法
――ウォー・シミュレーション・ゲーム風と、
「スタント」を積極的に使用する……まぁ、口八丁でございますな――
と申しますのは、ともすれば、マンチキンと呼ばれるようなやり方でございましょう。
 
 それを受け入れるのは、
ゲームマスターをはじめ、プレイヤーの経験が必要だと思いますし、
さもなければそういう手法を使いたくてもプレイヤーが引っ込めて、
それ無しのプレイスタイルでゲームを楽しんでいく必要があると存じます。
 
 それもまた、経験でございますな。
 
 
 
 

☆ 最後に「パグマイア」。
 「戦国パグマイア」でも書きましたとおり、
記事を読み始めたときには、どこに魅力があるかわかりませんでした。
 
 個人的に魅力を感じたののは、「ヒトの冬」の「研究室」と、
「消えたダルメシアン」のネズミさんの
「"ヒトの100の理"と科学発展のために」の「ラボ=トール秘教団」かな?
 
 ヒトの遺物って手に持てるぐらいの小さいものだけかと思ったら、
施設のような大きいものがあることがわかりましたし、
ヒトの遺産を積極的に研究・活用しようとする組織があるというのも面白く。
 そこに新しさと発展があるように感じました。
 ……。
 そのあたり、「戦国パグマイア」でも、出来るなぁ……。
 
 
 
☆ 他にも今月はコミカルなものが多く、
  なかなか楽しゅう読ませていただきました。

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☆ 今号のトピックスは、
  杉本ヨハネ先生が、ウォーロック・マガジンvol.5
  編集長の座を退かれる
  ということでございましょう。
  本来のゲームブック製作に
  専念するとのこと。
  
  両方やるというのは、
  オーバーワークだと
  わたくしも感じておりました。
  今までで、書けなかった
  アイデアとかも
  貯まっているかと
  思われますし、
  今後の作品に期待で
  ございますな。
  
  路線はどうなるんでしょ。
  作風はそのままで、
  量産に向かうのか。
  それとも内容を
  充実させるのか。
  あるいは、
  温めていた新機軸を
  発揮するのか。
  気になるところでございます。
  
  分業もアリなんじゃないかなぁ。
  レッカ社やスタジオハードなどのように、構成と文を別にするのでございますな。
  編集長としての経験が活かせますし、新人の育成にも効果がございましょう。
  何ならFT書房のみならず、ほかの作家のかたとの共作も期待したいところ。
  
 ゲームブックに関心があるという作家の方っているでしょう。
 それにつけ込んで……、じゃなかった。
 そういう方とお話しして全体像を作り、構成を練り上げて、
 主な文章は作家の方に書いていただくというような……。
 そういうことが出来れば、昔よくあったパチモンの外伝ではなく、
 正規のシリーズ外伝として、同じ文庫なら文庫で出せるかも?
 浅はかな素人考えではございますが。
 ただ、杉本ヨハネ先生の作品って、
 ソロ・アドベンチャー的なゲームブックしか見ていないので、
 そういうのは向いてないかも? という気もするのではございますが。
 
 新しい体制の「ウォーロック・マガジン」に対しては……。
 さして要望ないや。
 と申しますか、雑誌のリニューアルはいくつか目にしてまいりましたけれど、
 それほど読者は新しさを感じないものなのでございますよねぇ。
 個人的には、物語よりのゲームブックの比重が多くなれば、
 てな思いでございますが……。
 
 が……。
 
 
 
 
☆  とりあえず、『ゲームマスタリーマガジン」と統合はしないですよね?
 
   とりあえずは……。

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令和元年9月
 

2019/09/01 前言修正
「なぞのまとめ 8月」の最後に、
時事問題の記事を書こうとしたけれど書けなかったので今月は記事が少ない、
というようなことを書きました。
それはそれで間違ってはいないのですが、
記事が少なかったという部分を撤回しておきます。
前月よりは少ないですけれど、このぐらいが普通じゃないかな? と。 
欄外はけっこう書いておりますし……。
 
 
 
2019/09/02 それにしても
ユー・アー・デッドプール』の絵を描いている人、いい加減だなぁ。
1章12コマ(と14コマ)サイコロ3と4か隣り合っている
裏表紙でも1と6が隣り合ったサイコロが……。
これはつまり、別の時間軸のサイコロっていうこと?
 
 
 
2019/09/03 紀元前6世紀、ペルシアのキャンビス王は、
分厚い壁に囲まれたエジプトのメンフィスを攻略する際に、
とある変わった飛び道具を使った。
 その飛び道具とはネコ
ペルシャ軍によって捕らえられた大量のネコが壁越しに投げ込まれると、
ネコを神聖視していたエジプト人たちは、
それを見かねて、たちまち降伏してしまったのだという。
(参考:『知らなくてもいい、無用な知識の本』ウェブ・ガリクソン:著
   (KKベストセラーズ/1983/12))
  
 
 
 
2019/09/04 真夜中に自転車を無灯火で走らせていて、
パトロールカーに捕まったことってございます?
 近ごろはどこにでも街灯がございまして、
真夜中と申しましても明るいものですから、
明かりがついていなくても気づかないことが多くございますな。
 
 それはそれといたしましても、
あれ、そこに自転車の人がいるということがわかればいいので、
もしも自転車のライトが壊れていたといたしましても、
他に光源を持っていればOKみたいでございますな。
 かくいうわたくしも、真夜中に(自転車側のライトはつけないまま)、
腕に巻くライトをつけて、パトロールカーの前を何度かとおったことがございますが、
止められることはございませんでした。
 
……。
ジコセキニンで。
(10/23に続く) 
 
 
 
2019/09/05 それにしても、
真夜中にパトランプを消して走っているパトロールカーって、
意外とほかの車と見分けがつきにくいものなのでございますよね。
ヘッドライトがついておりますと、
その光の影の中にパトランプは隠れてしまうのでございます。
そういうデザインも車種の選定基準になっているのかも。
でもまぁ、
普通のスピードで走っている車は、まずパトロールカーではございません。
妙に慎重に、ゆっくりと走っている車がございましたら、
可能性を考慮した方がいいかも。
もっとも、そうでなくてもゆっくり走ってる車はございますけれどね。
 
 
 
 
2019/09/06 (p.404 訳者あとがき
世紀末から1920年代にかけて、欧米では
盛んにこの手の別世界願望ファンタジーが書かれ、広く読者を獲得したものでした。
 
E・R・エディスンの『邪神ウロボロス』、
W・H・ホジスンの『異次元を覗く家』、『ナイト・ランド』、
ジャック・ロンドン『星を駆ける者』、
J・B・キャンベル『夢想の秘密』などは、
 
みんな現実世界にいるときは弱々しく病的だった人間たちが、
別世界へ逃避して力強く健康的な生涯を生きぬく話になっています。
ファンタジーを指して、“逃避の文学”と呼ばれるようになった一因は、
おそらくここにあったのでしょう。
 
(『イシュタルの船』A・A・メリット 荒俣宏訳
     (ハヤカワ文庫FT/昭和57年4月))
 
 
 
 
2019/09/07 アンデルセンの「マッチ売りの少女」は、
彼の母親が、その両親から物乞いを強制させられていたことが元になっているのだそうだ。(『世界史こぼれ話』(1)三浦一郎(角川文庫/昭和48年10月)
 
 
 
 
2019/09/08 オルゴールの歴史は意外に浅く、
18世紀末、スイスの時計職人が考案したのが最初らしい。
西洋のカラクリ細工師の多くがオルゴールを手がけたのに対し、
江戸時代の日本で音楽を演奏する機械を作った人はいない。
その時代、オルゴールは長崎にいくつも入っているにもかかわらず、だ。
それはなぜか。
答は楽譜にある。
日本には西洋のような五線譜表示の楽譜がなく
口伝のためのメモとして文章による表示しかなかった。
そのため、音のパターン化が出来なかったのだ。
(参考:『からくりの話』中野不二男著(文藝春秋社))
 
 
 
 
2019/09/09 (サイコロの)賽とは、今に残る神社・仏閣への賽銭のことで、
福を受けた神を「祭る」とか、この福神に「お礼する」などの意味がある。
また賽には特に「勝をほこる」という意味もあるので、この字を使いたがる。
(江戸時代選書4『江戸やくざ研究』田村栄太郎:著(雄山閣/2003/8)
 
 
 
 
2019/09/10 9月10日はクトゥルーの日~!! って思ったんだけど、
検索してもそういうこと言っている人、いないなぁ……。
 
 
 
 
2019/09/11 テレビの画質がどんどん上がっているせいか、
近ごろのドラマってきれいすぎですよね。
昭和のあのころってもっと薄汚れていただろうとか、
戦争中そんなうまいもん喰ってないだろうとか、血色よすぎだろうとか思っちゃう。
きれいじゃないと見てくれないのかもしれませんが、
過去に対するあやまった認識を持たれても、ねぇ。
 
 
 
 
2019/09/12 (月人)
背は低く、ずんぐりとしており、そして首がなく、
そして頭部は気味悪いほど真ん丸なのである。
肌は白っぽく、それもピンクがかった白ではなく、緑がかっているのだ。髪も白い。
そして、二つの点を覗けば人間に似てなくもない。
ひとつは鼻の突起がなく、のっぺりした顔面に鼻孔が二つ開いていること。
もうひとつは、大きな眼の上についているシャッターみたいなまぶた――である。
(以下略)
(キャプテンフューチャー全集5『輝く星々の彼方へ! 月世界の無法者』
  エドモンド・ハミルトン著 野田昌宏訳(創元SF文庫/2005/2))
 

☆ 明日は十五夜
 
 
 
  
2019/09/14 少子高齢化対策……。
うーん、結婚の義務化ぐらいしか思い浮かばないなぁ。
もちろん子どもを持つ義務じゃないし、
同性婚や別居婚も認める最大限にゆるいしばりで。
それでも子どもの数は増えると思うんだ。
加えて、お一人様老後問題や空き家問題、無職者や引きこもりの問題も、
少しは解決するんじゃないだろうか。
交際費も増えるから経済効果もあると思うし、
ハローワークみたいな国によるサポート体制が出来れば、
関連のトラブルも減るだろうし……。
ただ、義務化となると憲法を改正する必要があるんだよねぇ。
 
 
 
 
2019/09/15 電柱に張られた送電線を伝って供給される電力は、
地中にガス管を埋設しなければならない都市ガスよりも早く普及した。
東京ガスによると、ガス管をひく家庭が増えたのは、
関東大震災(1923(大正13)年)以降
それ以前の文化生活者は今でいう「オール電化」が多かった
(参考:『昭和珍道具図鑑 便利生活への欲望』魚柄仁之助(青弓社/2017/6))
 
ちなみに、プロパンガス(LPガス)が家庭で使用され始めたのは1953年
それ以前は、薪や炭や練炭が使われていた。
(上にもあるとおり、都市ガスはガス管を埋設しないとならないので、
              人口密度などの理由で普及に地域差がある)
 
 
 
 
 
.2019/09/17 「なつぞら」の劇中アニメがスピンオフで作られたりしないかなぁ。
作中の登場人物のことを考えるとクオリティは落とせないだろうし、
ラインアップも今のアニメ二はない作品ばかりだし。面白いと思うのだけれど……。
 
 
 
 

2019/09/18 ポルトガルは、ラテン語の古名 Portus Cale (または Portus Gale)
つまり、カーレ(ガーレ)族の港という言葉から転訛して出来た地名らしい。
ちなみに、イタリアにはアプリカーレという村がある。
山岳都市なので城塞都市っぽい。
こちらはラテン語で「太陽に向いている」という意味なのだとか。
 
 
 
 
2019/09/22 「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がございますが、ホントかなぁ? 
たしかに死んでしまえば暑さも寒さも感じなくなるような気がいたしますが、
八熱地獄とか八寒地獄などと申しまして、
熱さや冷たさによる攻めが地獄にはございますよねぇ。
となると彼岸でも寒暖を感じるのではないかと……。
煩悩があると感じちゃうのかなぁ。
 
 
 
 
2019/09/25 「「初心者ほど傲慢なものはない」▼エリザベス・アシュリー
 

 一度も映画化されたことのないライターに多いんだ。批評に耳を貸さない人が。
(……)アドバイスに対して反論するな。
(……)ムキになるな。
メモをとり、礼儀正しく相槌をうち「ありがとうございます」で締めくくれ。
(中略)業界の誰かが読んでくれる時、ハリウッドの扉が開く、少しだけ。
批評に対して「それは違う」と反論すれば、黄金の扉は閉じる。
閉じたことすらキミは気づかないだろう。
(中略)彼らは(……)傲慢な人間に付き合う暇はない。
キミの労力より、彼らの時間のことを考えろ。」
 
(『映画脚本100のダメ出し』
  ウィリアム・M・エイカーズ:著 シカ・マッケンジー:訳
                   (フィルムアート/2013/12))
 
だそうでございます。
プロを目指す方が、プロにアドバイスをもらう時は、
頭の隅に入れておいていいかもしれません。
 
 
 
 

2019/09/26 『法水麟太郎全短篇』小栗虫太郎:著 日下三蔵:編
(河出文庫/2019/5)読了。
探偵小説だが推理小説ではない
読者が推理して全貌を看破することはまず出来ない。
当時の学説をさらに押し進めた奇説が真相になったり、
被害者の読んでいた本を法水も読んでいて、そこから答が導き出されたりなど、
読者置き去りの推理が展開する。
その衒学的な異次元に浸れる人だけが、この作品を評価できるのだろう。
「潜航艇『鷹の城』」は、どこまで読んだか忘れて同じ箇所を繰り返し読んだりで、
読了までえらく時間がかかってしまった……。
 
 
 
 
2019/09/27 消費税がネを上げる前だからって、買い物するのはかえって散財……
と思ってはいるのでございますが、なんか買ってしまうなぁ~。
まぁ、わたくしのことでございますから、たかがしれてはおりますけれど、ね。
 
 
 
 
2019/09/28 『パグマイア』の世界って、猿の知性化種とかもいるのかなぁ? 
いるとすれば、やはり犬猿の仲?
……いや、外国では言わないか。
やっぱり、ニューヨークの自由の女神のあたりに住んでいるのかなぁ。
 
 
 
 

2019/09/29 『ハレルヤ』ヘンデルの『メサイヤ』の中の一曲だそうでございますが、
歌詞がすごいですよねー。
 中学のとき合唱で歌わされた文語の歌詞は、うろ覚えでございますが、
 こんな感じ。

 この世の国 なべて 神とその御子の ものとなれり
 われ とわに 統べ賜わん
 かれ とわに 統べ賜わん
 王の王 万軍の主
 
 現代語訳してみると

 この世の国は おしなべて 神とそのお子さまの ものとなりました
 わたくしが 永遠に 支配してあげましょう
 彼が 永遠に 支配いたしまする
 王の王 万軍の主
 
 ぐらいでございましょう。

 神という言葉がなかったら、ラスボスのテーマソングみたい。
 こういう思想が、
 王権神授とか帝国主義みたいのにつながっているのでございましょうな。
 
 
 

2019/09/30 
p.40 ブームとは(……)中身を置いてきぼりにしてしまう記号的な消費なのである。
手に入れてしまえば、その商品に対して興味も愛着も続かない。
だから寒々とした荒涼感が残るのである。
(中略)
(……)なら、それに対抗するのは、そのものが生まれた本来の意味を、
もう一度何らかの方法で取り戻すことなのかもしれない。
だんご3兄弟は、番組の中で子供とお母さんのために生まれたものだ。
少なくとも、そこでは、その騒ぎに関係なく、
いつまでも楽しく歌い継がれていけたら、それでいいのだ。(後略)
                (1999年3月17日)
        (『毎月新聞』文と絵・佐藤雅彦(中公文庫/2009/9))

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「ソウナンですか」に学ぶ、ゲームブック式・ソウナンですか?
  ゲームブック式 
 生死を分ける最強のサバイバル術

 冒険企画局
   (齋藤高吉・平野累次):著

 岡本健太郎 さがら梨々:原作
 
 (星海新書/2019/9)

 

 買いました~。

 
 いやぁ、
 捜索に苦労いたしました
 
 
 こういう境界線上のゲームブックは、
本屋さんによって置かれる場所が違う場合がございますから、
ある程度は覚悟しておりましたが。
 
 まず、コミックスの置かれている場所にもなし。
 新書や文庫、なろう系のコーナーも同じ。
 ゲームやサブカルチャー系。
 山岳、サバイバル、防災関連。
 児童書やエッセイマンガのところも見てみたのでございますが、
 ございませんでした。
  
 で、5軒目あたりでございましたかな。
 そこにもなくて、帰ろうとして、
 ふと新書の新刊コーナーのところを見ると……。
  
 ございました。
  
 ついに発見でございます。
  
 そのとき思ったのは、本当に新書なんだ……。
 
 むかしはこの判型のゲームブックってよくございましたよね。
朝日ソノラマとか講談社とか桐原書店とか……。
 
 でも昨今は、このサイズでゲームブックというのは、すっかり見かけませんな。
  
 くわえて、星海社が新書のレーベルを持っていることも存じませんでしたから、
もし知っていれば、もっと早くに発見できていたのかもしれません。
 
 
 というわけで、家に帰ってさっそく開いてみます。
 
 ソデと「はじめに」「あとがき」などに原作者のお言葉が載っておりますが、
これが読点が非常に少ない変わった文体。
読みにくくはないものの、ちょっと不思議な感じ。
テンポが合わないと申しますか、読んでいてのめってしまう感じでございました。
 
 というわけで本文ですが。
 
 冒険企画局の作品ということで、
本格的なゲームブックを期待すると残念なことになってしまいます。
 
 タイトルのとおり、これは「ゲームブック方式」の本なのですな。
 
 ゲームブックの形式を使って、遭難時の対策をわかりやすく解説する
ということが眼目なので、ゲーム性は薄いものとなっております。
 
 迷路や戦闘などはなし。
サイコロをふる場面や数値的要素もなし。
フラグのチェックもなし。
 
 たまに三択・四択があるものの、選択肢はほぼ二択。
 ほとんどか、どちらかが正解でどちらかが間違い可不可型。
 間違った場合も、
その章で初めてならなかったことに、
二回目ならばゲームオーバーといった感じで、
フロー的にもすごく単純でございます。
 
 まぁ、
クイズ形式の本に、選択肢を入れてストーリー仕立てにした作品ですな。
 楽しく知識を得てもらうのが目的の本なので、
面倒ならゲームオーバーなどは無視してしまってかまわないと思います。
 
 この本、注目すべき点は、データにも書きましたが、
齋藤高吉先生がお書きになっているということございます。
 
 ですから、『獸の森』のことを思い浮かべて読むと面白い。
 
 この「『ソウナンですか?』に学ぶ~」本でも、
セミを食べたり罠を作ったり、火をおこしたりと、
似たようなことをやっておりますからな。
 
 
       ☆     ☆     ☆
 
 
 
 ちなみに、食生態学者にして探検家の頭の探検隊
西丸震哉先生のクイズ本、
頭の探検隊
光文社カッパブックス/昭和55年7月)の
最終章がサバイバルに関するものでしたが、
 
そこには飢えや渇きをしのぐ方法として、
次のような答が示されておりました。
 
・のどが渇いたときは、
 なめらかな小石をしゃぶって我慢する。
・朝つゆを集められればそれよりはましだが、
 思ったほどには集まらない。
・最後の手段としては小便を飲む。
 人が考えるほど小便はきたないものではない。
 
・食料がなくなったときは、木の皮をしゃぶり、
 草の茎をすり下ろして食べる
 ただし、トリカブトだけは絶対食べてはいけない。
 (↑ 茎とおっしゃっておりますのは、根などにくらべて
    毒の可能性が少ないからでございましょう)
 
 調味料や調理道具を持っていた場合には、
・イモムシは輪切りにしてオロシじょうゆで食べる
・ウジはデンプにする。
・ナナフシは黒焦げに焼いて食べる
・ゴキブリは油で揚げて食べるとおいしいらしい
 (西丸先生はやっていないそう)
 
 だそうでございます。
 でも、いくら汚くないといっても、お小水とか飲みたくないですよねぇ。
ホントに最終手段だよなぁ。
 虫もねぇ、食べたくないなぁ……。
 
 
     ☆      ☆      ☆
 
 
 ところで、この『ソウナンですか?』。
飛行機事故に端を発しているみたいですが、
これほどの大事故で救助に来ないということは、まずございませんよね。
 特に日本の近海というのでございましたらなおのこと。
 
 なにか、来られない理由とかがあるのかなぁ。
 領海的にむずかしい場所とか。
 汚染区域とか……。
 
 
 たとえ危険地域であったとしても、
サンダーバードあたり、来て不思議ではないと思うのですけれどねぇ。

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ウォーロック・マガジンvol.05」はパグマイアの特集。
さっそく読んでみたのでございますが、世界観がどうもピンと来ませんでした。
 vol.04を取り出し、その紹介も読んでみたのでございますが、やっぱり……。
 
 アフターホロコーストで、中世風の世界。
 それはいいのでございますが、そこから先がどうも平凡な気がしたのでございます。
 D&D的な探索に向いている世界ということはわかりましたが、
この世界独特の特徴というものが、犬以外に見えてこなかったのでございます。
 
 で、その後、巻末の小説を読むなどして、
ようやくこ世界のことがわかった気がしてまいりました。
 なるほど、
ジャンルや概説だけでは取りこぼしてしまう部分に魅力があるようでございますな。
 
 話はその前。
そんな魅力に気づく以前のこと。
 中世的な世界を舞台とした、ありきたりな探索ものだなぁ、
と感じながら読んでいたとき、ふと思ったのでございます。
 
 これ、日本を舞台にしたら面白いのでは? と。
 
 のらくろやワンサくんなど、
イヌを直立させたアニメやマンガは日本に多くございますし、
甲冑や忍者装束、和服などを着せたらけっこうしっくりくると思うのでございますよね。
 
サムライの剣』のような変な日本も、
イヌならあれほど違和感なく受け止められるのではございませんでしょうか
(それはそれで面白くない?)。
 
 で、どんな感じがいいか、いろいろ考えたのでございますが、
案外国盗りの時代が合っていそう、かな、と。
 
 群雄割拠の時代。
プレイヤーキャラクターはそのうちの一国に仕えておりまして、
国を守り、版図を広げるために、忍者を追ったり、敵を倒したり、
強力なマスターワークを見つけるために探索したりするわけですな。
 
 天下統一とかは、
やるとしても相当レベルが上がってからでよろしゅうございましょう。
 とりあえずスタート時は小国で、
敵に占領されそうになるのを防いだり、
少しでも領土を広げようと隣国と争っているわけでございます。
 
 で、そのために必要なのがマスターワーク。
 冒険で見つけたり、敵の城を攻めて奪ったりして、それを集めていくのでございます。
 
 マスターワークは、そのもの自体が役に立つ場合もございますが、
それでなくても重要でございます。
 それを多く所持しているということは、
マスター(旧支配者=人間)から認められているという証
――王権神授的に天下統一を認められた存在――ということでございますからな。
 領主さまの評判も上がっていくというわけでございます。
 
 そこらへんは、原作と同じでございますな。
 
 まわりに存在するのは、犬族や他種族の城と国。
 他種族には、集団を作らないものもいるみたいでございますが、
それはそれで特色を出せましょう。
 イヌ同士でも同盟・反目があったりして、複雑な様相を呈しているわけでございますな。
 
 そうした直接的な競争相手がおりますと、張り合いというものが違いましょう。
 大国ともなりますと、
日本全土を滅ぼしかねないような強力なマスターワークをいくつも持っていたりして。
  
 それらを奪ったり、発動を阻止するなど、冒険の幅が出てくると思います。

 
 
 
 
 と、まぁ、『戦国パグマイア』としてはそんな感じなのでございますが、
ここで一つの作品のことが思い浮かびました。
 
 その作品とは、
南総里見八犬伝
 水滸伝に触発されて書かれたという、曲亭馬琴先生の大長編でございますな。
 
 この作品、
里見家のお家再興のため、運命に結びつけられた八犬士が冒険する物語。
ですから、「戦国パグマイア」にぴったりと申せましょう!
(『八犬伝』の時代は、戦国よりもほんのちょっと前だったような気がいたしますが)
 里見家がそれほど大きな国ではないことも含めまして、ね。
 
 加えて『パグマイア』の「人の聖言7つの規範
 これはもう、八犬伝の、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌
8つの珠ではございませんか!! 
 と申しますか、『八犬伝』が思い浮かんだのは
(犬ということもございますが)、そのためなんですけれどね。
 
 パーティのメンバーは、すべてこの珠のうちのどれかを持つ八玉の犬士で、
残りの仲間を探すという、原作そのものの流れでもよろしゅうございましょう。
 
 八つの珠はマスターワーク中のマスターワークで、
その八つを集めて作った首輪の持ち主のもとに、
マスターが訪れ願い事を叶えてくれる、
もしくは犬族の進むべき道を指し示してくれる、
という伝説が伝わっている、
というのでもよろしゅうございますな。
 
『八犬伝』は伝奇小説でございますし、RPGと相性よろしゅうございますし。
 
 申すまでもないことでございますが、プレイするのでございますなら、
南総にこだわる必要はございませんでしょう。
 
 国は自分の住んでいるあたりにするのがよろしいかと存じます。

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なつぞら
「なつぞら コンプリートファンブック」
(ぴあ/2019/09←奥付には10月って書いてある)

買いました~。
 
 購入のポイントはもちろん、かなりのページを
劇中アニメに割いていること。
 
 ドラマのほうはさして見ていなかったので(←ひどい)、
けっこう知らない作品がございました。
 
 で、やっぱりパロディが秀逸
 
 p.142から、元になったメインの作品については簡単に説明がございますが、
まぁ、その程度はたいていの人がわかりますよねぇ。
 
 それよりも、まぜられた作品が気になります。
 
 
 たとえば、
 
百獣の王子 サム』は、
狼少年ケン』を中心に『ジャングル大帝』、
ディズニーの『ジャングルブック』あたりが思い浮かびますな。
加えて『ターザン』や『少年ケニア』あたりにも目配せはありそう。
 
 などと想像すると楽しいものでございます。
 

三代目カポネ』は、
違うものにしなければならないためかタイトルがちょっと苦しい
 でも、セレクトがいいですよねぇ。

 アルセーヌ・ルパンと同年代(三代目が同年代だから)。
 かつ怪人二十面相ほどには似ていない
 といった条件で、アル=カポネが選ばれたのでございましょう。
 
 カポネも大きな組織を持ちますし、
ルパン三世は泥棒といってもギャングと対決することも多いですから、
その点でも合っておりますな。
 
 カポネと申しますと、悪いイメージがついて回りますが、
「オレはジッちゃんのようにはやらないぜ」とでも言っとけば、
そういったのはチャラに出来るので問題ございませんでしょう。
 「ルパン三世」だって、アルセーヌにはまったく似ておりませんものな。
 
 各キャラクターでございますが、これが歯がゆい。
 ルパン要素をメインにしつつ、
ほかのアニメのキャラクターの要素を合体させたのでございましょうが、
これがわからないのでございます。
主要キャラクターだけど、主人公じゃないといった感じなのでございますが……。
 ほんと気になります。
 
 ところでこの作品、アメリカに売ることとか考えていたのかなぁ。
シカゴが舞台だからと向こうへ持っていったら、買い手がつかなかった、
とかエピソードがありそう。
 まぁ、劇中作なのでそこまで考えてはいないかもしれませんけど……。
(いやいや、案外……)
 
 
  
バケモノくん』は、『怪物くん』だとはすぐわかりますが、
バケモノ会社とした点が新趣向でいいですよねぇ。
 バケモノくんが勝手をやって、
事件は解決するんだけど、執事が悲鳴を上げるという、
えぇっと、『ダーティペア』的? な構造が目に浮かびますな。

 それにしても、このまん中の「怪物くん」にあたるキャラクター。
 おそらく、このお方がバケモノ君なのでございましょうが、
 絵の元ネタは何なのでしょう?
 なにか見たことがある気がするのですけどねえ。

悪魔くん』や『地獄くん』『妖怪人間ベム』『ドロロンえん魔くん』じゃないし、
ホラーではないけれど『チビラくん』でもない……。
 うーむ。
 でもいましたよねぇ、こんなキャラクター。
 
 
魔法少女アニー』につきましては、魔法少女アニー 
p.99下のキャラクター設定画を見るだけで、
どんな話かわかるのが楽しいですな。
 それと、p.98の2つのポスター(→)で、
足の形が変わっているのが面白い。
 大きい方は手塚先生由来の丸っこい足で、
左上の小さいのは足首のあるタイプ
 当時のいい加減さが再現されておりますな。
 
 あと……。
 このポシェット
もしかすると
ハクション大魔王』のがま口由来なのかも?
 
 
 ところで、『百獣の王子サム』には、
生息域の違う虎とライオンが一緒におりますけれど、
これは当時のいい加減さということでいいのかなぁ。
 まさか天然?
ジャングルブック』(トラ)と
ジャングル大帝』(ライオン)を
混ぜたらこうなったというのは、分かる気がいたしますが……。

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「チェイミーとオルゴールの国」
(https://ncode.syosetu.com/n1911fs/)

に感想を書いてみました~
 
(感想の中で
 「チェイミーと魔法のオルゴール」って間違って書いてしまった。
  作者のKobitoさんごめんなさい)。
 
 今月前半のブログ記事が少ないのは、これのせいだったり。
  
 真摯に取り組んで終わらせておりますし、
こういう感じの童話のゲームブックって
意外とないような気がしたので、感想を書いてみたのでございます。
 
 かいつまんで書いておきますと、
 
 [文章]
 
☆ 一文が長いので、分けた方がいい。
☆ シーンに動きがある場合には、その流れを意識して書く。
☆ パラグラフ22冒頭の位置関係がよく分からない。
  描写するならわかるように描いて欲しいし、無いならないでもいい。
  
 [内容]
 
☆ オープニングでは、屋敷や伯母さんについて書いたほうがいい。
  特にチェイミーの視点で。
  たとえば、以前来たときはどうだったのか、などを。
  それを書けば物語は進むし、伯母さんとチェイミーの関係性もはっきりする。
 
 ジョンについても、もう少し具体的な説明をしたほうがいい。
 
 
 [ゲームブックとして]
 
 ゲームブックとパラレル小説はどちらが優れているというわけでもないので、
変えなくてもいいが、
もしもゲームブック性を強くするのなら……。
 
 ゲームブックとするのなら、もっとプレイヤーの意思選択を反映させるべき。
 たとえば、
ムッシ王の発言にチェイミーがいちいち口をはさみ、それによって変化が起こる。
 その変化が、日記のおはなしに反映され、それを読んだ伯母さんの評価になる。
 その評価に応じて結末が変化する……。
 といった感じで。
 
 まっ、書いたのはこんなところです。
 
 
 でも、作者には作者のお考えがあるようで……。
 
 
[文章]
 文体は個性なので変えるつもりはない、みたい。
 
 つまり、アドバイスは不要ということですな。
 
 改稿例は没個性かぁ。
 そう思うのでしたらそうなのでございましょうな。
 
 でも、
 単語の整理とか、配置とか、工夫はしておりますよ?
 
[内容] 
 なんか食いちがっているなぁ、
と思って考えたのですが、おそらくゴールが違うのですな。
 
 作者は、小さなゲームブックを作ろうと思ってやっているうちに楽しくなって、
こんな長くなってしまったみたいなことを書いているので、
たぶんこれが完成形、ゴールなのだと思うのですよね。
 
 わたくしとしては、これが原石で、
ここから叩いたり磨いたりすることで作品になる、
つまりこの作品がスタートでゴールはずっと先だと思っていたものでございますから、
アドバイスをしようとしたのですが……。
 
 これがゴールならば、やはりアドバイスは不要でしたな。
 
 ジョンについては、チェイミーの言葉が気になったので、持ち出したのでございます。
 だって、
 歳が離れた従兄だっていうのに対等な口調ですし、
住むところが違うのによく知っているみたいな口ぶりですよ。
 そこが不思議。
 ですからたとえば、
幼いころいっしょに伯母さんの屋敷を探索した
など、具体的なエピソードがあればいいと思うのでございますよね。
 それだったら、納得がいく。
 
 そういう意味で「具体的」という言葉を持ち出したのでございますが。
 ほかのところもあいまって、なのかなぁ。
 どうもこの「具体的」という言葉が気になったらしくて、
 反論的に、
「あいまいさ」や「想像の余地」などという言葉をお使いなられてきました。
 
 でも……。
  
 これがよく分かりません。
 この作品、動物の服やしぐさとか、風景なども、けっこう具体的に書いてあって、
そのあたり頑張っているなぁ、(むしろまどろっこしい部分もあるなぁ)と
思っていたんですけれど。
 
 だから、あやふやな部分が多いとか書いているのは、ちょっと不思議。
 
 ムッシ王のところも、
 
具体的に書いてあるから理不尽で面白いと思うのだけど。
かっちり真面目に書くとよくないとお書きになっているんですよねぇ。
 
 
 もしかすると、具体的の定義が違うのやもしれません。
 
 
 
 まぁ、いずれにせよ「趣味で書いている」ということで、
こういうアドバイスは要らないようでございます。
 
 
 そういうものなのかなぁ……。
 
 
  [追記]
 

 作者のリアクション仁対し、感想を追記しておきました。
 でも……。
 アドバイス要らないみたい。
 
 その言葉に従ったほうがよろしいですな。
 というわけで、多分、
 今後この方の作品には、感想書かないと思います。
 
 

☆ でもまぁ、作者にどう思われようとも、こういう作品に感想を書くのって、
  ひじょーに勉強になりますよねー。
  特に改稿例を書くのって、ホント勉強になると思います。
 
 みなさんも、ちょうどいい感じの作品を見つけたら、試してみてはいかがでしょうか。


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『すごろく経営学』スゴロク経営学
平野敦士カール:監修
 北構まゆ:イラスト
(SBビジュアル新書0012/2019/7)
 
 読み物的なすごろくと申しますれば、
本の雑誌」でも、文豪スゴロクですとか、
SF者スゴロクとかいくつかやっておりますな。
 
 東京創元社のスーパーアドベンチャーゲームのソデにも、
ゲームブックについて
小説がスゴロク式のゲームとドッキングしたようなもの
と書かれております。
 
おはなし迷路」のような作品もございますし、
 
 の体裁をしていて「すごろく」とあれば、
当然ゲームブックを期待してしまいますよね。
 
 というわけで、買ってきてみました。
 
 物語は、
大学の学園祭でお菓子を売って成功したチョコとクルミの二人が、
おじいちゃんのアドバイスを得ながら、お菓子ビジネスに挑戦する、
という感じ。
 
 どういう風に売っていくかというところから始まって、
企業や個人事業主として成功するまで、
それをスゴロク状に描かれたマスを読み進めていくことで
学んでいくという仕組みでございます。
 
スゴロク経営学 目次
[目次] 
 
 会社経営なんて選択の連続でございますから、
細かく分岐をつけていけば、
かなり本格的なゲームブックになるでしょうが、
そういう眼目の作品ではございません。
 
 ステージ数を表す左上の部分にサイコロの絵が描かれておりますものの、
ランダム要素はなし。 
 ほぼ一本道で、たまに分岐はございますものの可不可型。
選択の一方は、すぐにゲームオーバーかゴール――経営失敗かビジネスが軌道に乗った
形で終了することになっております。
 
 要するに、会社経営のステップを段階的に説明するためのすごろくであって、
ゲーム的な意味合いはございません。
 
 マスごとの解説はイラスト中心で簡潔ですし、分岐も視覚的に理解しやすい。
そんなところに、すごろく形式の長所が現れております (※)
 これが普通の本のように文字だけの箇条書きでしたら、
飽き飽きしてしまうことでございましょう。 
 
スゴロク経営学 分岐
[分岐]
 
  
 巻末には索引もございますし、
物を売ることから会社経営までを俯瞰的に学ぶ、
初心者向けの本という感じでございますな。
 
 
 ところで、先ほど書きましたステージを表すサイコロでございますが、
これがなぜか隣り合った目が7になるように書かれているのでございますよね。
(上図参照)
 
STAGE0はともかくといたしまして、
STAGE1は3と4、STAGE2は2と5、STAGE3は3と4、STAGE4は2と5と、
本来裏同士になっていなければならない目が隣り合っているのでございます。
 
 ここまで来ますと、重箱の隅とかうっかりとかいえないような……。
描いた人が知らないのか、それともデザイン的な意図があるのでございましょうか……。
 
 
 
 (※) TRPGのシナリオも、
    文章の羅列ではなくこのような形にすれば、
    わかりやすくていいと思うのですが。
    ページ数やイラストなんかが問題になるのかなぁ? 
    商業誌の場合には。

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まぁ、そういうわけで、vol.179読者欄に載せていただいた絵は、
 vol.177の「シャドウラン」シナリオ、「理力の騎士」に由来するものでございます。
 
理力の騎士∞
 

 
ナイト・オブ・フォース リブート エピソード8』のシナリオを盗み出し
そのサーバーにデータ爆弾を仕込んでこいというものでございますな。
 
オークAA・ウィリアムズ監督を救い出し
EP8のシナリオを依頼人に渡すと、作戦は成功
ウィリアムズ監督シナリオによるまともな映画が製作されるというわけでございます。
 
 絵は、ランに失敗すると、
このようなポスター(紙の)が、街のあちこちに貼られるという感じで。
 
 でも実は、成功した場合も、だったりして
 
 ホライズン・ハリウッドは、ウィリアムズ監督主導を正式に発表したものの、
ヒューマンポリスクラブは政治力も資金力もあるそうでございますからな。
 
 ポスターのいちばん下に書いてございますとおり、
映画自体を買い取って、自分たちの思うとおりの映画にしちゃうということは、
十分に考えられることでございます。
映画の権利が買い取られるということは、ままあることでございますし。
 
 ポスターには、
シナリオ原案:AA・ウィリアムズとか書いてあったかもしれませんが、

それはあまりにも屈辱的オークが完膚なき悪役になっておりますし)
という理由で、本人が消させたのでございましょう。
 
 というわけでこの絵は、以前書きましたとおり
読んですぐに思いついたのでございますが、
特に「」というのが決定的でございました。
横にすると「∞」、無限。
類語的に『永遠に』でございます。
となれば、やはりアレでございましょう。

 
 
 というわけで、細かく見ていきましょう!!
 全体としては『ヤマト』でございますな。
 ほぼ同じころの作品でございますから、
当時はどっちがどっちを真似たとか、話題になったものでございます。
 
 それに「轟天」由来のドリル。
『海底軍艦』ではなく『惑星大戦争』の、でございます。
『スターウォーズ』を見た制作陣が、
あれだったら自分たちにも出来るとかいって作られた映画として知られておりますな。
 
 その上にはメーザー殺獣光線車
字に隠れて見えにくいですが、
球状艦首にはスタートレックの光子魚雷発射口がございます。
 
 碇(いかり)はミレニアムファルコン。 
艦橋にはスターデストロイヤーの艦橋部が乗っております。
小林誠先生の『飛ぶ理由』などの感じでございますな。
 
 船体後部下には丸ノコ。轟天由来でございますが、
ヤマトの安定翼? と組み合わせて、
昔のアニメに出てくるわかりやすくもトンデモな兵器の感じにしてみました。
 
 ついでに、∞状のアステロイドリングも船体のまわりに描こうかな
とは思ったのでございますが、ゴチャゴチャしてしまうので却下いたしました。
 
 戦艦の横には、ヤマトの映画ポスターっぽく、
『スターウォーズ』のメインキャラ二人の格好をした二人を配置。
 
 レイアはホントは後ろ髪ないのですが、それだと雪っぽく見えないのでこんな感じに。
 
 背後は、トルーパーっぽいモビルスーツと、
ダースベイダーっぽいコスプレをしたオーク
『G-セイバー』シャアのイメージですな。
 
 どんな映画になるのでございましょう。
 ちょっと楽しみな気もいたします。
 
 
 
 
 
 ところで、シナリオ「理力の騎士」の重箱の隅~。
 
 理力の騎士「KNIGHT OF FORCE」でございますから、略すと「KOF」。
SNKの格闘ゲーム『キンターズ』と同じでございますな。
 でも、だとすると、p.52右の「SW8リブート」のSWは何の略でございましょう?
SWと略せる作品は、このシナリオでは出てまいりませんのに――。
 
 それとその下あたりに「庵野監督のサインと幻のフィルムもあるらしい
と書かれてございますが、『シン・ゴジラ』ってフィルムが存在するのかなぁ。
 まぁ、でもこの文だけでは『シン・ゴジラ』のフィルムに
庵野監督がサインしているとは限らないのでございますな。
 ですから、「幻のフィルム」がなんなのかはわからないのでございますが……。
  
 だいたい、『シャドウラン』の世界と、
こちらの世界では世界が違うのでございますし
(↑それを言っては面白くはないですけどね)。
 
 それにしても……。
 『シン・ゴジラ』って、フィルムがあるのかなぁ?

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ゲームブッククイズ(142) 
グレイルクエストシリーズ(創土社)
 
 本文を下から見つめる二柱目神さまのうち、
 
(一) カトリーヌは、右・左どっち?
(二) もう一柱の目神さまの名前は?
(三) 本文以外で、目神さまが登場する箇所がある。
    それはどこ?

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漫画映画 深夜に再放送をやっているので
なつぞら」は、
ストーリーがわからない程度には
目にしたことがございます。
 
キックジャガー』など、
手がけた作品のパロディが
秀逸でございますな。
そうくるか、と感心してしまいます。
 
 そんなわけで、
ドラマのほうは大して興味はないのですが、
その副読本があったら読んでみたいな、
と以前から思っていたのでございます。
 
 というわけで、買ってみました。
 
『漫画映画 漂流記 おしどりアニメーター奥山玲子と小田部洋一』
小田部洋一他 藤田健次:聞き手
(講談社/2019/9) 
 
 小田部洋一先生を中心に、
奥山玲子先生にゆかりのあった方々のインタビュー集でございます。
 
 漫画映画製作の現場が、当時の方の口から語られるのは貴重でございますな。
 二人に関する話という限界はございますものの、
そうでなければ出てこなかったと思われるエピソードもあり、
現場の感じが伝わってきて、興味深くございました。
 
 加えて、小田部先生のアルバムから掲載した多くの写真がたのしい。
 現場そのものの写真はほぼございませんが、草野球とか寸劇とか……、
なかなか興味深くございました。
写真もっと載せればよかったのに、とか思ったりして。
 
(『ウェストサイド物語』のポーズをしているものは、シェーッをする直前みたい)
 
 
 
 職場環境につきましては、
 当時、女性は結婚したら退社というのが風潮だったのでございますが、
それをくつがえしたのが奥山さんだったそうで。
「私たちはすごく楽だったんですよ、奥山さんが先頭にいたから。(……)」(p.206)と、
宮崎朱美さんが証言なさっておられます。
 
 相談事もしやすい人だったそうで、
奥 山さんという方の人となりが垣間見えるエピソードでございますな。

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とりこまれる怪談 あなたの本
『あなたの本』
緑川聖司:作 竹岡美穂:絵
(ポプラポケット文庫/2018/12)
 
 本屋さんの平台で見つけたので、
最新刊だと思って買ったのすが、
奥付を見ると初版が2018年、
再版が2019年の5月に出ておりました。

 たぶん、見たことがあったと思いますし、
手に取ったこともあったのではないかな?
 
 ただ、ホラーなのでスルーしたのでございましょう。
 
 
 作品は二部構成になっておりまして、
一部は中学生の美緒さんが主人公でございます。
 
 近くの神社で行われていたフリーマーケットで、
彼女が「ひとかけ屋」なる看板を出す店を見つけるところから物語は始まります。
 
ひとかけ屋」。
 どこかしらが欠けているものを売っているお店。
 そのかけた部分の代わりに物語がついてくるという……。
 
 この設定いいいですよねぇ。
 これを発展させたほうが、面白くなったんじゃないかぁ。
 
 フリーマーケットではなく、ちゃんとうさんくさい雰囲気の古道具屋さんにして。
 そこの店主が、雰囲気たっぷりに、欠けている物語を語り始める……。
 短編集として、面白いものになると思います。
 
 それはさておき、
 
 そんな「ひとかけ屋」にならぶ品物の中から、
美緒さんが選んだのが『あなたの本』という題名の本。
 
 主人公が欠けている、読んだ人が主人公となる小説でございます。
 
 このあたり、なんともわくわくぞくぞくする感じの設定であり、導入でございましょう?
 
 100円だったこともあって、美穂さんはそれを購入するのでございますな。

 で、うちに帰って読んでみますと、
本には、知っていた・知らなかったに関わらず、
彼女が過去にあった出来事が書かれているのでございます。
 
 というわけで、二人称の怪談実話風のショートショートと、
それを読む美緒さんの話が、
交互に繰り返されるという形で物語は進んでいくのでございますが……。
 
『あなたの本』というタイトルからもウリのはずの、
二人称小説の部分が、期待外れなのでございますな。
 
「まるで、本に自分の心の中を見られているみたいだ」(p.26)と、
作中にも書かれておりますとおり、
二人称小説と申しますのは、没入感が強いところが特徴でございますな。
 そして、そこがまたむずかしいところでもございます。
「あなた」と語りかけてくるその物語が、
納得できるものでないと、どうにもしらけてしまう――。
 
 そんな二人称小説の特徴を、この作品では回避してしまっているのでございます。
 
『あなたの本』を読んでいるのは、主人公の美緒さん。
 つまり、読者にとっては第三者。
なので、その彼女が読んでいるのが二人称の小説でも、
読者の視点的には三人称なのでございます。
 
 しかも、話は過去のこと。
 二人称小説の当事者性がそこでもございません。
 緊迫感がないのでございます。
 加えて、『あなたの本』に収められている話は、
美緒さんが生まれる前のものまでございます。
 
「あなたがまだお母さんのおなかの中にいたときの話です」という部分が二人称で、
あとは母親の話になっているのが、二人称小説といえるかどうか。
 
 まぁ、あなた=美緒さんの話ではございますが。
 他にも視点一人称になっていないために、
二人称小説とは言いがたい部分がいくつか見受けられます。
 
 まぁ、それを逆手に取った「ドライブ」(p.53~)みたいな作品もあるので、
作者としては、新しい試みとしてやっているのかもしれません。
 
 ただ、いわゆる二人称小説を狙っていなかったとしても、
もう少し緊迫感のある書き方は出来るような気がいたしますが……。
 子供向けにマイルドにしたのかなぁ?
 
 
 さて、 
 
 先ほども書きましたとおり、この本は二部構成になっております
 
 二部目は、p.128から。
 まみさんという大学生作家が主人公でございます。
 実はこの作品、シリーズ物の一作なのでございますよね。
 
 これの前に『わたしの本』という作品がございまして、
その主人公がこのまみさんなのだとか。
 この本が完全な二人称小説の本として書かれていないのも、
シリーズの一作であるためなのかもしれません。
 
 でも、場面は変わりますものの、
なんの説明もなく主人公が変わるので、ちょっとわかりにくい。
「わたし」が第一部と同じ人物かと思って読み進めたので、
ちょっととまどいました。
 前作を読んでいれば問題ないのでしょうけどね。
 
 第二部は、
そのまみさんが、美緒さんから借り受けた
『あなたの本』を読んでいくという形になっております。
 今度は、まみさんの過去が作中作で語られるわけでございますな。
 
 それを読み進んでいく一方で、友人の清人さんとともに、
「ひとかけ屋」と、『あなたの本』に関する事を調べていくと……。
 核心に迫るにつれ、なぞの和服姿の男につけられていることを感じるようになります。
 その男が、この本の作者なのでございますな。
『あなたの本』に欠けているのは、主人公。
 
 ここからネタバレ。
 
 というわけで、
まみさんを主人公として本の中に取り込もうとするのでございますが……。
 
 そこに、山岸さんという人がいきなり現れて、
一ページ足らずで物語を解決してしまうのでございます。
 デウス・エクス・マキナでございますな。
 
 この山岸さんという方、このシリーズの主要人物らしくて、
前作でも「とつぜんあらわれて、とつぜん消えた」(p.218)のだそうでございます。
 ですから、そういう役回りのキャラクターなのでございましょうけれど、
これ単体で読んでおりますと、面食らいますし、安易と感じてしまいますな。
 そこにいたる危機が、もっと迫真のものでございましたら、
また感じ方は違っていたのかもしれませんが……。
子供向けということで、これぐらいでいいのかなぁ?
 
あなたに欠けているものは、作家の才能でも、主人公でもなく……
と断じて、呆然とする「ひとかけ屋」から、彼は
清人さんとまみさんを救出いたします。
 そのあとの言葉は書きませんが、 
 
 つまりはこれ、物語を書くことについての物語なのでございますな。
 
 
      ☆     ☆     ☆
 
 
 ところで、『あなたの本』というタイトルからも連想されるとおり、
この作品にはゲームブックについて言及している部分がございます。
 と申しますか、それがあると思ったからこの本を手に取ってみたのでございますが……。
 
 それは、第二部の最初のほう
 まみさんが『あなたの本』と出会う前、怪談研究をしている清人さんに、
そんな怪談がないかという聞いている場面でございます。
 
「そういえば、ゲームブックの怪談に『あなたの本』というのがでてきた」
と、清人さんがその怪談について語るという形で、作中作が登場いたします。
 
『あなたの本』と題されたそのゲームブックは、
その本を手に取った圭介さんの未来が書かれている本でございまして、
途中に選択肢があり、
それを選ぶとその結果に書かれたとおりのことが起こるのでございます。
 で、そのゲームブックで選択したとおりに現実でも行動していくことで、
圭介さんの生活はどんどんいい方向に進んでいくのでございますが……。

 この手の物語に破滅はつきものでございます。
 
 高校受験の選択で、彼女と同じ高校を受けるか否かの選択に迷った彼は、
ゲームブックの冒頭に書かれていた禁止事項を破って、
両方の選択結果を見てしまいます。
 禁忌を破って見た結果は両方とも悲惨なもの。
 どこで間違ってしまったのかと、必死に選択肢をたどり直すのでございますが……。
 どうなったかはここでは書きませんが、まぁ怪談でございますから……、
ということになるわけでございます。
 
 未来と過去が違うとはいえ、
このゲームブックの『あなたの本』と
主人公が手にする『あなたの本』は似ているような気も……。
 まぁ、両方とも『あなたの本』。
作中人物の人生と関わるものなので、仕方がないのかも知れませんな、
 

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You are deadpool 『ユー・アー・デッドプール』
 アル・ユーイング:作 
 サルバ・エスピン、
 バコ・ディアス、
 グループe-FX:画
 

    (小学館集英社プロダクション/2019/8)
 
 たぶん、
 
”You are dead” 
pool

 と言いたかっただけなんじゃあ……。
 
 デッドプールについてあまり存じあげませんが、
それでもわかるデッドプールらしいゲームブック
でございました。
 

 タイムトラベルもので、メタ発言もポンポン飛び出します。
 パロディなどわからないところもございますが、
何か面白いことやってるな、というのはノリでわかるので、無問題。
 
 別紙で、パロディの解説をかなり細かくやってくれてもおりますし……。
 
 オムニバス形式の5章だて
 
 もともと5回に分けて週間で発売されたものを、1冊にまとめた単行本らしいですな。
 パラグラフ数=コマ数(だいたい)で、各章のパラグラフ数は80超
 
 これねぇ、
 1冊で1つの作品だと思っていたものでございますから、
最初プレイしたときには、「72へ進む」でパラパラとめくって……
第2章の72コマを開いてしまったのですよね。
 話が通じなくて困惑いたしました
 
 戦闘ありパズルあり
 80コマなのでコンパクトですけれど、その短さが手軽でたのしいのでございます。
 
 戦闘はこちらは2Dなのですが、相手は3Dを使ってくることも……。
 解説の別紙では、
6の出やすいサイコロを自分用に、1が出やすいサイコロを敵用に用意するといいと
アドバイスしております……。
 
 まぁ、デッドプールですし……。
そこら辺、楽しめればチートOKということなのでございましょう。
 
 わたくしの場合、今回サイコロの出目が悪く、敵が2Dでもよく負けておりました……。
 ただ、戦闘で負けても即死はなかったかも? 
 ただし、情報が得られないなど、不利な状況には追い込まれます。
 
 (ちなみに、3章では、サイコロの出目が悪いおかげで逆に、
        秘石ひとつでクリアしてしまったのでございますが……)
 
 
 ストーリー的には、
デッドプールはザルコさんに依頼され、タイムヘルメットを盗みだし、
その結果時間を超えることとあいなります。
 
 というわけで、タイムトラベルものでございますが、
このヘルメット、使うたびに大量のエネルギーを消費するのでございますな。
 そのため、各時代で冒険をし、
パロディしたりその時代のヒーローらしきキャラクターと戦ったりして、
エネルギーを充填させなければならないのでございます。
 
 
 ゲームブックとして、システム的にまともではございますが、
  
 アイテムはコマの中に描かれているものから3個まで自由にとってかまわないとか、
 大コマの中にスゴロク状に置かれたコマでのミニゲームとか、
 
 日本のゲームブックではあまり見られない部分が面白いですな。
 
 前者は、海外で主流のポイント・アンド・クリックアドベンチャーからの発想の
ような気もいたします。
 ただ、そんなアイテムどこかに描かれていたっけ? と思うこともしばしば……。
 
 後者は、サイコロでの行動なので、運ゲーにございます。
 何度もふって、一度でも指定以下だったらアウトとか、
かなり運がよくないと無理な部分も……。
 
 このあたり、
 デッドプールだからチートしてもいいし、
デッドプールだから何度も失敗しても、
やられちゃった、で気軽に再挑戦できるような気もいたしますし、
どちらもありという感じでございますな。
 
 そして章。
 最後は、タイムトラベルものとして、きちんと決着をつけております
 それにしても、デッドプールよく死にますなぁ。
 
 ちなみに、わたくしは、最後に必要なアイテムは、持っていませんでした~!
 うーん、たしかにね……。
 
 なので、ランクは下級ゴブリンですが、
時空の彼方から四次元ポケットをつかって取り出したことにーー。
そのぐらいのチートは、許していただくことにいたしましょう。
デッドブールでございますし……。

 
 
 
 というわけで、 
 気軽にできる、たのしい作品でございました。

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ゲームブッククイズ(141)

次の原題を持つゲームブックの、日本でのシリーズ名は何?
 

IN THE CRATER OF FEAR
 
IN THE JUNGLE OF DOOM
 
IN THE SEA OF DESPAIR
 
IN THE SWAMP OF TERROR
 


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なぞのまとめ 令和元年8月
 
 
2019/08/02
 「メガロマン」や「ダイアポロン」、「男組」や「美味しんぼ」といった
作品で知られております雁屋哲先生でございますが、
小さい頃は足が悪かったそうでございます。
小学校1年から3年間の入院生活ののち、小学校2年に復帰したときも松葉杖の生活。
でも、その松葉杖で何十人ものいじめっ子にケンカをいどみ……、
勝ってしまったのでしょうな。
それ以降、自分の力に自信を持ったのだとか
 
(「ファンロード 1982/5」ラポート p.22「雁屋哲先生大いに語る」)
 
 
 
2019/08/03 残夏おみまい申し上げます
夏の名残とは旧暦の話。今夏真っ盛りでございますものねぇ。
暑くて暑くて、寝苦しい夜を過ごしていらっしゃる方も多いことと存じます。
蚊に足の指とか、裏の柔らかいところとかを喰われて、眠れないということもあるかも。
 
 くれぐれも、昼夜逆転の生活にはならないようにご注意くださいな。
昼間眠たくて眠たくて、ふらふら~っとなってたりすると、
後ろのほうからクラクションの音が聞こえてきたりして、危険な気がいたします。
ブログとかがはかどるかと申しますと、
結局眠ろうと布団の中で輾転と無駄な時間を過ごすことになるので、
それほど……でございますし。
(☆ 今(2019/08/31)も少々昼夜逆転気味) 
 
 

2019/08/04 グリーンランタン」と申しますれば、
DCコミックスのヒーローが有名でございますが、
もともとは場末のダンスホールや安っぽい酒場のことで、
青ぢょうちんなどと訳されることもあるらしいですよ。

チャップリンの無声映画に出てくるようなやつでございますな。
 
でも検索してみてもDCヒーローのグリーンランタンしか出てこない……。
青ぢょうちんで検索すると、青い色の提灯しか出てこないし……。
 
 
 
2019/08/06 ハリウッドアクション映画とかしか見ていない人は、
原子爆弾についてかなり甘いイメージ持っているのでございましょうなぁ……。
作中はいいとして、そのあと後遺症とか大丈夫? と、
見ていて気になったりするのでございますが……。
 
 でも映画などの場合、
大団円でエンドマークになっても、そのあとのことを考えると、
全然解決してないじゃんというのはよくございますよねぇ。
 
 
2019/08/07 8月5日発売の「キネマ旬報」を立ち読み。
締め切りギリギリだったみたいだが、
京都アニメーションの火災事件についての記事が載っている。
さすがにしっかりとした書き方をしているなぁ。
8月20日発売号あたりには、もう少しまとまった記事が出てくるのかもしれない。
あるいは何号かあとに特集とか。
(☆ 8月20日発売号には、それほど載っておりませんでした)  
 
 
 
2019/08/08 破城鉤(はじょうこう/falx muralis)
と申しますと、
ぼんやりと何かすごい兵器を思い描いていたのでございますが、
実際には先端に鈎がついている大きな槍のようなものなのでございますな。
それをブランコのようなものに取り付けて、
振り子の原理で加速させ、
城の壁を引っぺがすわけでございます。
 
破城槌(はじょうつい/aries )のほうは、
お城の門を壊すために電信柱みたいな棒をぶつけるやつでございますな。
こちらも振り子の力を使ったりするみたい。
 それがなぜaries(アリエス/牡羊)と呼ばれるかと申しますれば、
先端に青銅製の羊の頭がついていたからだそうでございます。
 
ガリア戦記』(岩波文庫)読んで知りましたけれど、
名前だけですと、お城の壁なんか一撃で破壊しちゃうような、
なんかすごいものを想像しちゃいますよねぇ。
 
 
 
2019/08/09 『表現の不自由展・その後』って、
今は亡き寺山修司先生あたりが取り仕切っていたら、
もっと物議を醸し出して、しかも本人は超然としていたんじゃないかのなぁー。
 

2019/08/10 『表現の不自由展・その後』、その後っていうんだから、
どんどん続きを増やしていけばいいのに。
 
帰ってきた表現の不自由展」、続・続続・続続々・新・新続・新々続……、
っていうふうに続けていけば、
そのうち飽きられて、誰も何も言わなくなるんじゃないかなぁ。
逆に、「もっと過激じゃないとダメだろう」とかいう人が出てきたりして。
 
 
2019/08/11 韓国は今年、1919年の「3.1運動」から100周年なのでございますな。
だから、韓国の大統領は、今年中になんとか成果を出そうとして焦っているのかなぁ。
 
でも、そんなふうに何かにあわせて特別なことをやるのって、
成功すればカッコいいけれど、たいてい失敗しますよねぇ。
相手がいる場合は特に。
 
 

2019/08/13 京……じゃなくって……。
今、クラウドファンディングとかやっている人は、
お金が集まらなくって困っていたりするのかなぁ……。
 
 
2019/08/14 8月11日は「山の日」でしたかー。
祝日に縁がないのでなんの祝日なのか、すっかり忘れておりました。
でも、わかりにくいなぁ。
ウィキペディアで調べてみますと、
この日が「山の日」である理由は特にないみたいですな。
 
強いていえば、お盆に近いからだとか。
 
 それでしたら、8月のちょうど中間、8月16日あたりにして、
8月の真ん中=「8(や)真ん中」
「山ん中の日」=「山の日」としたほうが覚えやすいのに――ねぇ。
終戦記念日やお盆との連動、っていう条件にも合っておりますし。
 
 
2019/08/15 中世においては、40日という期間には特別な意味があった。
 ノアの洪水が40日経って引いたことから、
40日経てば事の黒白がはっきりすると考えられ、
戦争でも「王の40日」という命令があったように、
宣戦布告をして40日間は戦うことを待った。
その間に誤解、単なる激情にかられての戦いは避けられると考えられた。
 
 また、春とともに婚約することは多くなったが、
その際にも40日後に華やかに結婚式がおこなわれた。
 
 40日は物事の成否を判断する期間であった。
 
『仮面と祝祭――ヨーロッパの祭に見られる死と再生』
  谷口幸男、遠藤紀勝(三省堂) よみがえる生命/四旬節)
 
 
 
2019/08/16 きのう、NTTからお手紙が。
何かと思ったら、
「光サービスに関する勧誘トラブルが発生しております。
 (……)ご注意ください」だって。
7月16日の記事みたいなので、苦情や問い合わせがたくさん来たんだろうなぁ。
遅いよ。
と申しますか、サギとかテロとかというものは、
奇襲でなければ意味がないのでございまして、
相手がそれと知ってしまったら効果はないものでございますからな。
こういう文書が出回るころには、作戦を終了させているのではないでしょうか。
 
 
 
2019/08/17 「CLANNAD」はですから、
バブル崩壊前の話と思ってみると、また違ったものが見えてくると思いますよー。
 
町が変わっていくというのも、その頃だからでございましょうし、
主人公のお父ぎみが関わった犯罪というのも、
バブル期のものなんじゃないかなとか、ね。
 
 パン屋さんがあんなので何とか成り立っているのとか、
主人公が就職できたのも……。
いやいや。
 
 ですから、
CLANNAD After After」とかいって、バブル崩壊後あたりを舞台にすると、
もっとひどい話になったり(なぜか子供が3人ぐらいになっていたりして)。
そこからの再生の物語とか、
もとのテーマとはまた違った家族と町の話として感動を呼びそう。
 
 バッドエンドはさらにひどいことになりそう?
 
 
 
 
2019/08/19 ダイエットで大切なことは、
おなかがすいている状態が普通だと思うことなんじゃないのかなぁ。
 
 
 
2019/08/21 1994年にはオックスフォードシャーの科学者グループが、
イラクサギンウワバというガの幼虫を駆除するために、
キャベツに感染させるウィルスをキャベツ畑に噴霧した。
このウィルスが遺伝子組み換えを起こして、キャベツの細胞内で複製するのは、
アルジェリアのサソリが持つ猛毒である。
衝撃的な「サソリの毒を分泌するキャベツ」は無数のウェブサイトで取り上げられたが、
バイオ農薬としては生産されていないようだ。
アメリカの研究チームも同時期に小さなダニの毒の遺伝子を組み込む実験をしているが、
こちらは世間からあまり注目されていない。
 
(『キャベツと白菜の歴史』メグ・マッケンハウプト・著 角敦子・訳
  (原書房/2019/4 p.155))
 
*ネットで調べてみますと、
 昆虫には効くけど人間には無害なサソリ毒だそうでございます。
 ダニのほうはわかりませんでした。
 
 
2019/08/22 早口ことば~! 「赤キャベツ 青キャベツ 黄キャベツ」 3回言って。
 
 
2019/08/26 Role&Roll。
 [2019/06/23]のココに、
お絵かきのネタはすぐに思いついたけれど。
 どういうわけか、ボツになりそうな予感がする……
 と書いたのが載っている~!!
 
 うーむ。予想をさせてくれないなぁ。
 
……。
 
まさか、24時間テレビのせい?
 
 
2019/08/27 韓国の兵隊さんは、
兵器×少女のアニメとか見て喜んでいる自衛隊なんかに負けるわけがない、
とか思ってたりするのかなぁ。
 
 
2019/08/27 沖縄の米軍基地を、竹島に移転したらいいんじゃあ……
 
 
2019/08/28 『ゴブリンスレイヤー TRPGリプレイ 
         死と罠の街ランサペール
』読了。
 
ゴブリンスレイヤー』は『フルメタルパニック』の短編コメディみたいに、
1人だけ違うルールで行動しているギャップが面白い作品だから、
それがなくなっちゃうと普通のTRPGだなぁ。
その面白さを再現するためには、
やはり、ゴブリンスレイヤーさんだけ
まったく別のルールにしたほうがいいのではないだろうか。
 
世界観の問題? 
 
いや、だからあのお方はまったく別の世界観を生きているのだから――。
 
 
 
2019/08/29 ゲームブックじゃないクイズ

次のA群の漢字は、野菜や果物の名前です。
それぞれの一般的な名称をB群から選んでください。
 
(A)
1.蝙蝠刺  
2.清正人参  
3.阿蘭陀雉隠  
4.台湾綱麻  
5.蓬莱柿  
6.水芥  
7.土豆  
8.錦茘枝  
9.陸蓮根  
10.六月柿
 
(B) 
a.イチジク  
b.オクラ  
c.ニガウリ(ゴーヤー)  
d.ゴボウ  
e.トマト  
f.クレソン  
g.アスパラガス  
h.ラッカセイ  
i.セロリ  
j.モロヘイヤ
 
2019/08/30 答:

1.蝙蝠刺=d.ゴボウ  
2.清正人参=i.セロリ  
3.阿蘭陀雉隠=g.アスパラガス  
4.台湾綱麻=j.モロヘイヤ  
5.蓬莱柿=a.イチジク  
6.水芥=f.クレソン  
7.土豆=h.ラッカセイ  
8.錦茘枝=c.ニガウリ(ゴーヤー)  
9.陸蓮根=b.オクラ  
10.六月柿=e.トマト

 
 テレビのクイズ番組でも、難読漢字が出題される昨今でございますから、
「知ってる」とおっしゃる方もおられるかもしれません。
なので最初は、
B群のヒント無しで答えてもらうクイズにしようとしたのでございますが、
選択肢があると、
植物の知識や字面から推理して考えることが出来て面白いかなと思い、
このような形にいたしました。
 
 それにしてもなかなか味があってカッコいいですな。
「蝙蝠刺」なんて、品種によっては、ヴァンパイヤにもトドメをさせそう!!
 ちなみに、ゴボウには「火山芋」などという呼び方もあるのだとか。
「火吹山のゴボウ使い」……。
 
 

2019/08/31 今月の「Role&roll」の特集の
グルームヘイヴン」は、税抜きで3万円
すごいなぁ。
10月以降に買うと、3万3千円
すごいなぁ。
 
まぁ、ラジコンとか、フィギュアとかでも
これぐらいのや、もっと高いものもございますし……。
でもすごいなぁ。
 
 

*) 今月は、いろいろなニュースが目白押しで、
   つい気になって見てしまいました~。
   それが今月の記事が少ない言い訳でございます。
   記事にまともなこと書こうとしたけれど、
   考えれば考えるほどむずかしいですなぁ。
   どんどん長くなっていくし、調べないとならないことは多いですし、
   いろいろな方面から考えていくと、まとまらないまとまらない……。
 
 とりあえず願いますは、どこの国であれ、どういう状況であれ、
  
 まじめに生きている弱い立場の人が、不幸なことになりませんように。
  
 ということでございましょうか。
 

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さてさて、
vol.176の「サイコロ・フィクション ゴールデンクロスオーバー」のシナリオ
こどもの日」に関する絵でございます。
 

 メリーゴーラウンド
 

 シナリオでは、このようなシーンはございませんでしたが、
遊園地でございますもの。ラストはお祭り、パレード。
 
『スターウォーズ・ジェダイの復讐』ですとか、
『実況おしゃべりパロディウス』ですとか
(←今、それぐらいしか思いつかなかった……)、
最後をお祭りで飾る作品って、けっこうございますものな。
 
 こどもの日の魔法の残りすべてを使って、
木馬のリオリムとの想い出を一生のものにしたのでございます。
 
 こういうシーンがあってもいいんじゃないかなぁ、と。
 
 みんな浮かんでおります。ジェットコースターも空を飛びます。
 
 木馬をつらぬくポールは、最初取って描いてみたのでごさいますが、
やはりそれだと、メリーゴーラウンドの感じがしない。
乗っているポーズがそれっぽくなくなるのでございますな。
というわけで、子供たちが乗っているものだけ、
それをつけておくことにいたしました。
 

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ソーサリー・キャンペーン」と、
ティーンズパンタクル」に拍手いただきありがとうございました。
 
「ティーンズパンタクル」のほうはゲームブッククイズだったので、
「答はこちら」と間違えて押してしまった……とかではないですよね?
 
 というわけで、というわけでもないのですが、
 らくがき~
 
メスロンとカイ  
 
 ギルガメスが、ドルアーガの塔を苦労して攻略しているあいだに、
メスロンがすたすたすたーっと……59階でしたっけ、まで到達して、
先にドルアーガを倒しちゃったという展開にございます。
 
 東洋一の魔法使いでございますもの。
ドルアーガを倒すことぐらい苦ももないことでございましょう。
 
 で、カイさんを助けてギルガメスを待つ、という図でいいのでございますが……。
 
 メスロンって、闇墜ちとかしそうな感じいたしません?
 
 ヘビメタファッションでございますし、
創土社版パラグラフ555では放心状態になっておりますし……。
 
 ドルアーガを倒したとたん、その正体に魂を乗っ取られるとか、
そうでなくとも、何らかの理由で暗黒面に魂を奪われることはありそうにございます。
 
 
 ちなみに、『ドルアーガ~』時代のメスロンを描くのは、
これがはじめてなのでございますよね。
個人的にメスロンは『パンタクル2』のイメージでございます。
 
 上半身は原作では服を着ているような気もいたしますが、
ヘビメタなので、上半身ハダカで。
脚は、『パンタクル』以降の二本線を入れて、素足でもズボンでもない、
なんかタイツっぽい感じにいたしました。
 
 ドルアーガは、描くつもりあまりなかったのでございますが、
最後にササッと付け足しておきました。
 
 虎井安夫先生自由だものでございますから、
イラストによって細部のデザインが違うのでございますよねー。
その中から兜は、直線的なメカっぽいデザインのものを主に参考にさせていただきました。
 
 ドルアーガが倒れると、塔が崩れるんじゃなかったっけ? 
とふと思ったのでございますが、
221を見ると、彼は「塔を爆破することにした」とおっしゃっているのでございますな。
  
 つまり、そう決める前に瞬殺できれば、塔の爆発は起こらないのではないかと……。
 でもむずかしいんですよね。
だって、この言葉、首だけになった状態の時のセリフなのでございますから。
 
 となると、メスロンがドルアーガに心を乗っ取られたというほうが自然かも?
 
 いずれにいたしましても、ギルガメスとメスロンの対決が楽しみでございます
 
 
 
 ☆ やっぱり塔は壊れちゃうんだろうなぁ……。

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2019/08/14 (Wed)の、ゲームブッククイズ(140)では、
マーリンさんが未来から引用しようとした文についての問題を出させていただきましたが、

 
 未来のはずのことをしゃべってしまう、というので思い出すのが
CLANNAD」でございます。
 
 あの作品はゲームブックや「赤い光弾ジリオン」のパロディが出てくることから、
1980年代後半の話だとわかるのでございますが、

 中で伊吹 風子さんが「異議ありなのです」と
逆転裁判』(2001年~)のセリフを口走っているのですな。
 
 おそらく、開発当時に話題になっていたゲームなのでございましょう。
 
 それに対して、主人公以下、そこにいた人の反応は「???」。
 もともと会話が成立しないことが多い人なので、いつものよく分からない言葉と、
作中人物はとっているのでございますな。
 
 要するに。作者と読者のメタレベルではギャグとして成立していながら、
作品世界では、意味がわかっていないまま会話が進行していくという……。
 
 他にもそういう箇所が何カ所かあったような気がいたします。
 
 作者がそれを狙っていたのかはさっぱりわかりませんが、
こういうギャグのやり方もあるのか、と、当時
 (と申しましても、わたくしのプレイしたのはPSP版ですし、
  発売されてからだいぶ経ってからのことでございますが)
 感心したものでございます。

 
 

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