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2024/04/30 今月に入ってお歌の動画をあまり見なくなったなー。あれは日本に対する海外の評判につられてYouTubeのおすすめに入ってきたものだし、そもそも変な歌しか聴かないものなぁ。で、変なお歌って一定数はあるけれど、そんなにあるものではないしなぁ。  日本に対する海外の評判に関しては、いろいろ書きたいこともございましたが、時機を逸したと申しますか、自分の中でのタイミングを逃したと申しますか。結構長くなってしまうのですよね。タイトル下には収まらないですし、では本文で腰を入れて書くことかと申しますと、どんどんブログのテーマから外れてしまうと申しますか……。まぁ、それはあまり考えてはいないのですが、ちょっとは、ね。
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「ふしぎ駄菓子夜 銭天堂銭天堂
 めくってすすむ謎ときゲーム」
ⓒ廣嶋玲子・jyajya/偕成社/銭天堂政策委員会
企画・監修:東映アニメーション株式会社
制作・ゲーム監修:株式会社ピチカートデザイン
『銭天堂(ぜにてんどう)』シリーズは
ご存じでございますよね。
20巻ほど出ている人気シリーズで、
Eテレでもアニメ放映されております。
 
 銭天堂さんは
紅子さんという謎めいた女性がなりわっておりますお店。
 
 困りごとがあるお子さまに、
あんなこといいな出来たらいいなをかなえてくれる駄菓子を
100円玉と交換してくださるのでございます。
 作品は、そのふしぎな駄菓子が引き起こすあれこれの物語にございますな。
 
 この紅子さんのライバルとして登場するのがたたりめ堂よどみさん。
 ハスキーボイスの少女で、
こちらは無料より安易に解決できるお菓子を提供してくださいます。
 ただしその効果は悪意の代償が伴うという──。
 
 ひと言で申しますれば、ドラ◯もんvs笑ゥせぇ●すまんでございますな。
 
 もちろん、ふしぎな効果もたらす呪物や発明品を軸にした物語
古くからございます
でもなぜか、真っ先に藤子不二雄両先生の作品を思い出してしまったのですよね。
 
すこしふしぎ
 
 まぁ、それはそれ。
 
 そのような『銭天堂』シリーズをゲーム化したのがこの作品にございます。
 カードを使っておりますが、仕組みといたしましてはまぎれもなくゲームブック
  
 カード裏書かれた文章の最後に番号が示された文があり、
その数字が表に書かれたカードをめくり文章を読んでいくことで
物語/ゲームは進行していきます。
 
 元の作品が、
その駄菓子をどう扱うか、主人公(子供)の行動によって
悩みごとが解決したりかえってひどい目にあったりするのでございますから、
ゲームブックとは相性がよろしいと申せましょう。
いい結果も悪い結果も描けるのでございますから、
成り行きやアイテムによっては、
小説よりも分岐している方がより多くを描けるものと存じます。
 
 さらに。
 ゲームの途中にはいくつかのがございまして、
その選択によっても展開は変化いたします。
 
 それでタイトルに「謎ときゲーム」という言葉があるのでございますな。
 謎は、以前紹介した子供向けの他作品よりは手応えある感じ。
けっこう楽しめると思います。
 わたくしといたしましては、このぐらいがちょうどいいかなと思いました。
 
 説明には
お父さんお母さんやお友達と力をあわせて謎ときを楽しんでください
という文言もございますし、
 
どうしても謎が解けないときのために
ヒント2まであるヒントカードも用意されてございます。
それである程度のむずかしさの謎も良しとしているのでございましょう。
 
 いや、近ごろの子供は
この程度の謎など簡単に解いてしまうということなのかも知れません。
  
 ゲームブックをカードで表現したものといたしましては、
山本弘先生の「四人のキング」シリーズがございます。
 
 あの作品は、カードをフィールドに見たてて
双方向移動型のゲームブックを表現しておりましたが、
このゲームは、単純に本をカードに置きかえたような形で
一方向移動型のゲームを作りあげております
 

銭天堂  
 
 アイデアといたしましては、誰でも思いつくものではございませんでしょうか。
 
 物語は
「ボスマフィンとワンダフルキャンディ」、
「型抜き人魚グミ」
の2話。
 
 「ボスマフィンとワンダフルキャンディ」のほうは
愛犬が迷子になって困った子の話、
 
「型抜き人魚グミ」は
友達と海水浴に行くのに泳げなくてどうしようという子の話でございます。
 
 どちらもカード42枚。パラグラフ42でございますな。
 原作は短編でございますし、
カード枚数といたしましても、このくらいが良いのでございましょう。


 カード形式でございますから、めくる楽しさがございます。
でも整理が面倒くさいという方は、
ハガキホルダーなどクリアファイルに入れてもいいかもしれません。
 
 移動型といたしましては、一方向の拡散型
ループはございません。
ループを採用すると一度引いたカードをもう一度参照することになります。
そうしない方が自然でございますし、
ループしたことがすぐ分かってしまいますので面白みに欠けますし、
妥当なところでございましょう。
 
 ちなみに
 フローチャートはこんな感じでございます。
 
「ボスマフィンとワンダフルキャンディ」
 
「型抜き人魚グミ」
 
 

 
 カードならではの特徴といたしましては、
 
 まず、
 みんなで楽しむのに向いております
 
 本は一人で楽しむのに向いている分、
どうしても複数でのプレイには向いておりません。
 それに対しテーブルなどに広げて遊ぶ形式なら
何人かで話し合いながら進めることが出来ます。
 
「お父さんお母さんやお友達と力をあわせて~」と
ルールの説明にも記載されておりますから、
それがこの作品をカードにした主な理由と思われます。
 
 次に、
 隣り合った番号について配慮する必要がない
 本ですと隣のパラグラフにネタバレが書いてございますと興ざめですが、
一枚一枚が独立しているカードではそのような心配は要りません
 
 そして、
 過去をふり返ることが出来る、というのも長所でございますな。
 開いた順に積み重ねておけば、それがステップメモになりますし、
通ってきた文章だけを読むことが出来るので、
フラグやアイテムチェックもわざわざ書くことはございません
「これまでにめくったカードに☆はいくつあるかな?」
という文が出てまいりますが、
そういうのも裏返したカードを見ればすぐに分かります。
これはカードのメリットと申せましょう。
 このメリットを活かして、
フラグメモでは出来ないような仕組みを組み込むことも可能かもしれません。
 
 内容的によかった点といたしましては、
割とどのパラグラフにも展開があったことでございます。
 ゲームブックでルート選定に失敗したり、パズルを解けなかったりすると
「あなたは死にました」的な
何のひねりもない終わり方をする場合ございましょ?
そういうのが意外と少ない。
 
謎が不正解でも、ゲームオーバーにならずにゲームが続行するところがあるのも、
わたくしといたしましては好感でございます。
 
 その結果として、先ほどの星の数が足りなくなったり、
なぞときに必要な手がかりが得られない場合もあるかもしれませんが
(そのあたりまでは調べておりません)、
 
 やはりゲームブックは物語の面白さがございませんと。
 しっぽの先まであんが詰まったたい焼きのように、
どのパラグラフをとっても物語があるゲームブックがよろしいと思うのでございます。
 
 
 
☆ みんなで1つのシナリオを解くというこのスタイル、
  各プレイヤーに何枚かの秘匿情報カードを持たせれば
  マーダーミステリとかTRPGなんか
  GMなしでやるのに使えそう。 

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