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2009/9/2  パソコンの調子がちょっとわるいので、ブログの更新が何日とか何十日とか止まったら、そのせいだと思ってください。                        まあ、めんどくさくなっておやすみということもありえますが。
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綾辻行人/有栖川有栖 監修(2003/5 講談社)


図書館で借りた一冊。

内容は
「新本格誕生15周年を記念して行われた謎解きイベント&トークショーをここに完全再現」
(裏表紙より)とのことだ。
 

 なぜ借りたかといえば、もちろんこのイベントの内容。
 実際どういうものだったのだろう? と興味がわいたのだ。

 会場で事件が起こって……、というようなものではないにしろ、
舞台の各部屋を歩き回って情報を探し、
それらをヒントに犯人とその証拠を掴(つか)んでいく
というようなものかと思ったのだが、そうではないらしい。
 そうしたライブRPGのような演劇的なものではないようだ。

 簡単に言えば、ファンと作家の交流イベントに、
推理ゲームが組み込まれているというべきか――。
 交流イベントと推理イベントの比重は同等、
というか、混ざりあっている感じだ。

 具体的な流れとしては、

 1日目

1) 事件のあらましが、ビデオレターとして映像で流される。

2) 船内に掲示される情報や、配られるヒントを入手し、
   事件の謎を推理。

3) 綾辻行人先生と有栖川有栖先生の部屋に分かれて情報入手。
   (両方には行けない)

4) 「逮捕状」(推理した結果を書く紙)を入手する。

 2日目

1) 推理した結果を「逮捕状」に書いて提出。

2) 解決編、
   表彰式

 で、その合間に作家の方々のトークショーがあり、
 そのほかの時間は、推理にいそしんだり、
作家の方々との交流の時間
(サインもらったり、お酒飲んだり、カードゲームをやったり、麻雀したり?)
……という感じらしい。

 1日目の(3)は、どちらかの先生を選ぶということで選択分岐になっているが、
どちらを選んでも、有利不利はない。
 ちよっとつまらなくもあるが、そのあたりは公平にということなのだろう。
 まぁ、ハプニングで、どちらかの先生がぽろっと重要なヒントを言ってしまう、
という可能性もなきにしもあらずの場面ではあるが、
さすがにそのようなことはなかったようだ。

 即興劇的な予測不可能なイベントがないので、ライブRPGに比べて、
運営的にはスムースなのだろうな、とおもう。

 共通の趣味の人が集まるのは、それだけでも楽しいことではあるし――。

 事件という共通の話題があれば、それがきっかけとなって話も弾むことだろう。

 でも……、やはり期待してしまうよね。
 船上とか閉ざされた空間で推理イベントとなると、ライブ感覚のあるやつを。

 さて、
 この回の「ミステリーイベント」
 最優秀名探偵賞、つまり、もっとも正解に近い答えを出した方は2人
――といっても夫婦だというので、実際には1つの解答といっていいだろう。

 多数の参加者の中で、ただ1つの解答のみが正解というのは、
まさに絶妙のバランスというべきではないだろうか。

 有栖川先生が「難しくないから」(p.20)とおっしゃっているように、
解決編を見れば、特に難しい部分というのはない。

 密室トリックも王道なものだし、
犯人も、正解者が気づいた点に気がついて、
それがどんな意味かを考えていけば、解ける問題だと思う。

(思う、というのは、はなッから推理する気なしに読んでいたので、
いまひとつどうかわからないのだ)

 ところで、このご夫婦、パソコン通信時代のネットのゲームで知り合ったという。
 もしかすると、
非電源ネットゲームがインターネット上のネットゲームに移行したころの
ネットゲームをやっていたのだろうか?

 あと、もう一つちょっとした疑問。
 このイベント、東京と神戸で2ヵ月半ほど期間を離してやっているが、
情報が漏れてしまうことはなかったのだろうか?
 まぁ、根本にかかかわることだから、そこらへんは上手くやっているのだろう。
問題をさしかえたということもあり得るし――。
 


(イベントデータ:p.6より)

 新本格誕生15周年記念イベント

新本格 ミステリフェスティバル

(東京)
日程 平成14年10月10日~11日
場所 客船 ふじ丸

出演  綾辻行人  有栖川有栖
     山口雅也  竹本健治
     二階堂黎人 倉知淳

ゲスト 喜国雅彦  ヒロ・サカイ

司会  九十九一

(神戸)

日程 平成14年12月28日~29日
場所 ホテルオークラ神戸

出演  綾辻行人   有栖川有栖
     法月綸太郎  我孫子武丸
     麻耶雄嵩   太田忠司
     西澤保彦

ゲスト 喜国雅彦  ヒロ・サカイ

司会  九十九一


ミステリ作家殺人事件「隠されたメッセージ]

キャスト 九十九一 渡部雄作   貴山侑哉
      西岡隆浩 岡部たかし  古賀清
      岩谷健司 渡部友一郎  金谷真由美

  監修:綾辻行人 有栖川有栖

  企画・構成・脚本:城島和加乃

     脚色・構成 :かとうだい

脚本・映像監督・演出:青柳省吾

ツールテザイン    :五本木進 浜田親彦

企画制作        :イーピン企画

協力           :講談社

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法月綸太郎:著

講談社ノベルス『本格ミステリ09 2009年本格短編ベスト・セレクション』
(本格ミステリ作家クラブ:編)所収
2009/06/04



 上記の本を本屋さんでぱらぱらっとめくっておりましたところ、
 その巻頭の作品

「しらみつぶしの時計」
(法月綸太郎)が、

なんと2人称小説なのですな。

 2人称といえばゲームブック

というわけで、期待して
分岐がないかとさらにぱらぱらとめくってみたのですが……。

 残念ながらございませんでした。

 いや、期待したのには、少々理由があったのでございますよ。

 この作品、

すべて異なる時を刻む1440個の時計
その中から唯一正確な時計を探し出せ――。

という内容で、

 ○○:○○

 という感じで(正確には少し違いますが)、
時刻をあらわす表記がところどころで出てくるわけでございますよ。

 ですから、それでパラグラフジャンプがあるかな、
と思ったのでございますが、
さすがにそういうのはございませんでしたな。

 法月綸太郎先生はゲームブックを書いていないので、
そういうことを期待してしまうほうがムチャということは重々承知でございますが、
無理だと思いつつ一応調べてみるわけでございますよ、
ゲームブックファンといたしましては。

 わかりますでしょ!

 ただ、そうしてぱらぱら~っとめくったのは、失敗でございました。

 そうやってめくっていったものでございますから、
最後の一文を読んでしまったのでございますな。

 そうしたら、それが答えだったというわけでございます。

 あと知恵で考えてみますれば、
提示されたこの謎は、一文一語で答えられるたぐいのものでございますな。

 答えだけ読めば、

 ああ、そういうことか。

 ですとか、

 な~んだ

 となったりいたしますが、
そこに至るまでの試行錯誤の過程が、作者の腕のみせどころ、というヤツでございますな。

(で、結末を読んで「ああ、そういうことか」とか「な~んだ」になったりするという)

 まあ、そういう内容の作品でございます。

ちなみにこの短編は、2008/7/23に祥伝社から出された、

『しらみつぶしの時計』

という単行本にも収められているようでございます。

 表題作ということから考えても、年間短編ベストの巻頭に収められたことから考えても、
やはりその最後の一文に持っていく過程が、見事だったということなのでございましょう。
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