忍者ブログ
2024/04/27 ゴールデンウイーク、なるものが存在するそうでございますね。インタビューで10連休などと答えていらっしゃる方がおられました。いいなぁ。うらやましいなぁ。むしろゴールデンウィークは死にそうに忙しくて休むひま無いですって人にインタビューすればいいのに。でもニュースっていうのは珍しいから報道する価値があるんですよね。ゴールデンウイークは忙しいのが当然。休みっていう人は、きっと珍しいのでござましょう。……うらやましいなぁ。 ..
[785] [784] [783] [782] [781] [780] [779] [778] [777] [776] [775]
きみが決めるストーリーブック
『ドラゴンカリバー とりもどせ! 巨人の宝物』ドラゴンカリバー
著:藤浪智之
絵:佐々木亮
(大創出版/2023/5)
 
 ここは冒険と魔法の世界。
 相棒のドラゴン「ソー」と旅立ったきみは、
 ある町で話を聞いた。
 おそろしい巨人が、
 町の大事な像をうばいさったというのだ!
 森や山をこえて、
 きみは「宝物」をとりもどすことができるだろうか?
  
 127ページ
 パラグラフ数:130
   
  
 
 値段のことは書きたくはないのですが、
子供向けのゲームブックが昨今、1000円以上でございますから、
100円と申しますのは、それに一石を投じるものでございますな。
 
 一方向移動型。ステージ制のような構成。小学生向きの謎とストーリー。
 戦闘など数値的な要素はなし
 ストーリーもドラゴンを連れて冒険し、巨人に奪われた宝をとりもどす、と、
王道のストーリーでございます。
  
 小学生を想定年齢にしているため、
お話も構成も、非常に分かりやすい形になっています。
  
 ここを見ていらっしゃる方でしたら、
簡単に1回でクリアできてしまうことでございましょう。
 でも、それがワナ。
  
 クリアして、終わった、面白かった。
 NPCのキャラクター性もあり、謎など考える要素もあり、
100円でこれは大満足~、
 で十分によろしいのでございますが、
これ14ではないエンディングが3つあるマルチエンディングでございますよ。
  
 1つのエンディングに達したら、
まぁ少なくとも残り2つのエンディングも見てくださいませ。
  
 その関係性、単純な優劣の違いではなく、
行動によって見えてくる世界の違い、
そこから変わっていく世界の違いなどがあるところがいいのでございますな。


 エンディングをすべて見たら、
もう一度トライするでも、フローチャートを描くでも、
1からすべてのパラグラフを数字無視して読んでいくでもいいですから、
選ばなかった選択肢の結果も読んでみてください。
  
 バッドエンドに向かう選択肢も、これは普通選ばないよなというものも、
一工夫あるリアクションが用意されております。
入手したアイテムにしても一度のプレイでは使わなかったものが、
ちゃんと役に立っていたりして、
そういう同じ結果でも違う展開が見られるのがよろしゅうございますな。
  
 そこら辺で手を抜くと、
一度のプレイだとしても案外つまらないものになってしまうものでございます。
  
 というわけで、一度のプレイで満足した方は今一度のプレイを、
まだプレイしていないという方は、
全財産をなげうってでも買ってプレイすることをお薦めいたします。
  
 懐の豊かな方は、たくさん買って布教のためにばらまくですとか、
100円で買えるとなるとみんなポイポイ捨てちゃうでしょうから、
10年後に高く売る……じゃなかった、
再プレイしたくなったときのために
保存版をキープしておくというのもよろしいかと存じます。

拍手[1回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
やっぱりいいですねこれ
何度も挑戦したくなるのは、やはり「ボリュームが適切」なことも影響していると思います。
このゲームブックが複雑なパラグラフジャンプをする構成をしていてパラグラフ数も800とかだったら、プレイヤーが疲れてしまって「こんなの一度でいいよ」となりかねないのではないかなあ、と思いました。
ポール・ブリッツ 2023/05/29(Mon)00:00:06 編集
そうですね
このぐらいがストレスなく一気にプレイできるサイズと申せるでしょう。

もちろんそれも、全体と部分の物語の面白さがあればこそ。ボリュームだけをもうしますれば、凡百の作品がこのぐらいの容量しておりますからな。

加えてこのゲームブックは、一度のプレイでゴールまでたどり着けて、しかもほかの方法でも行けるというところがいい点だと思います。

正解が1つしかないパズルではなくて、読者によって異なる物語なのでございますな。

その行動を強いない、懐の広さが難易度を下げておりますし、1回やっても楽しく、違う展開も見てみたくしているのだと存じます。


とは申せ、ゲームブックの方法論に答えを求めてしまうのはつまらなきこと。

いろいろな作品が出て来て、ゲームブックの可能性を広げてくれるのがよろしいことかと存じます。
道化の真実 2023/06/01(Thu)23:35:28 編集
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 5 6
7 9 11 12 13
15 16 17 18 19 20
22 23 24 26 27
28 29 30
プロフィール
HN:
道化の真実
性別:
男性
趣味:
ゲームブック
最新CM
[11/01 道化の真実]
[10/26 ポール・ブリッツ]
[06/01 道化の真実]
[05/29 ポール・ブリッツ]
[05/06 道化の真実]
最新TB
ブログ内検索
バーコード
P R
フリーエリア
<
忍者ブログ [PR]