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2018/09/24 今日はお月見とか。おおかみさんが月にむかって吠えるというのは、月にはうさぎさんがいるからなのかなぁ……。      ところで、おはぎとか月見だんごとかは、牛乳と食べるのもおいしいかと思います。クリーム大福とか、クリームを入れたバリエーションが    あるお菓子は、牛乳にも合うのですな。ふだん牛乳不足の御仁は、試してみるとよろしいかと。
 RPGが当たり前に存在する時代に生まれた方には
理解不能かも知れませんが、BUGNEWS1985/8

ロール・プレイング・ゲームが紹介されはじめたころには、
体力値や敏捷度といった、個人の能力を数値化することに
抵抗があると申しますか、
それこそ理解不能というかたがおりました。

 この、「バグニュース創刊号 1985年8月号」の 
ロバート・ウッドヘッド氏に対するインタビュー
(p.24-28)にも、そのことが話題に上がっております。


BUGNEWSロバート・ウッドヘッドインタビュー



まぁ「体力」とか、「敏捷性」などというものは測定できるからいいとして、

「精神」とか「信仰」とか、内面に関わるものは、数値にできるのか、
ドライに数値化してしまっていいのだろうか、というようなことでございますな。


 さらにやっかいなのが「経験」でございます。

 何が経験となり何がならないかは、それこそ人それぞれだし、
本人にも分からないものなのに、それを数値化してしまっていいのか、

とくにある種のRPGの場合、戦闘しかやっていないのに、

レベルアップの際、「信仰」とか「魅力」とか、
戦闘とは直接関係ない精神的な能力まで上がるのはどういうわけだ、

というようなことですな。


 まぁ、最後のは完全にゲーム的な要請なので、
こじつけ以外の答は難しいでしょうし、
実際こういう仕組みを採用していないゲームもございます。



「経験値」については言葉が悪いんじゃないんでしょうかねぇ。

 日本語の経験には、やはりあいまいな響きがある。

 それは、日本語の経験が、
人間的成長や精神的成長といった精神的なものを中心にしているからなのでは、

と思うのでございます。


 対して成長には、知識や技術の習得を示すものもある。
 攻撃パターンを読んで対処したり、
 呪文を正しく覚え、仕草と発語をより正確にしたり、
 より魅力的に見える仕草や笑顔を覚え、相手を頷かせる会話術を身につけ――。

 そういう技術的なものの理解に対しては、
「熟練」とか「習熟」という言葉のほうがよろしいかと存じます。
(もっとよい言葉があるような気はいたしますが、とりあえず)。

 で、RPGにおける「経験」「成長」は、
おもにこうした技術的な成長を意味しているのではないかと思うのですよね。
 精神的なものはあいまいで、比べることなどできませんが、

会話の技術ですとか、
プレッシャーに対抗する技術、躱(かわ)す技術など、
その技術については、上手いヘタを比べることができる。

RPG的に申せば、技術は成功度を設定できる、
つまり数値化できるのでございます。

ですから、RPGにおける能力値というのは、
そうした技術的な差を表現したものと
申してよろしいのではないかと思うのでございます。


 
 さて、
遊撃手1984/11
経験値については、「BUGNEWS」誌の前身である
「遊撃手」誌の1984年11月号「ウィザードリィ通信」
ーーコンピュータRPG「ウィザードリィ」
についての読者コーナーですな――
に興味深い文章が載っておりました。



●米軍昇格制度とウィザードリィ

というタイトル(これは編集部でつけたのかもしれません)で、
沖縄の 浜北嘉 富雄 さんという方の手紙でございます。

 このお方が、米国軍人の方から聞いた話によると、
 米軍人は、それぞれ経験ポイントを持っていて、
それぞれの経験に応じてそのポイントを得ていくのだそうですな。

 たとえば、
講習に参加すると1ポイント、
海外に数ヶ月出張すると10ポイント、
最前線での活動には月に数百ポイントといった具合に――。

 で、このポイントが一定数たまると昇格試験を受けることのできる候補になり、
さらに上司の推薦があって初めて昇格試験を受けることができる。
逆に一定の雇用年数内で昇格できなければ、能力無しということで、
次の雇用契約を停止される場合もあるのだとか。

 「D&Dやウィザードリィにおいて、
  キャラクターの経験をその危険度に応じた点数で表すという方法は、
  おそらくこのような郡代の制度を取り入れたものだと思うのである」

 と結ばれておりますが、まさにそのとおりなのでございましょう。

「経験値」なんて、RPGのまったく新しい発明だと思っておりましたが、
参考となる――というか、ほぼそのまんまな――制度が、
現実にちゃんと存在していたのでございますな。

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KARMA SATURDAY NIGHT SPECIAL

サタスペp.2  
(↑2ページ目)

というわけで、「最初の『サタスペ』」をざっとながめてみました。

とにかく、いろんなものがございません。

『サタスペ・スペシアル』
「最初のサタスペ」では、
トリッパーなる用語が説明されておりましたが、それがない。
DDという言葉も使われていない。
ごく普通に、「プレイヤー」「マスター」でございました。
どういうことなのだろうと思いましたが、そのあたり『~スペシアル』第18頁
書かれてございます、『SATURDAY NIGHT FEVER』というご本から採っている
のでございましょう。


さらには、「亜侠」という言葉がございません。
言葉は世界を規定するものでございますから、この『サタスペ』のキーワードが
ないために、どこかしらもやっとしたものになっているのでございますよ。
『サタスペ』といえばヤクザ社会をイメージしますよね。最初のサタスペでも、
世界観はそれほど変わっておらず、侠客もその大きな一角を占めるわけですが
「亜侠」
という言葉がないせいか、必ずしも中心となっているわけではない。

むしろ「KARMA」という特殊能力をキャラクターに持たせることが出来、
それが超常能力である場合もけっこうあるため、現実よりもオカルティックな敵
との戦いに振られているような感じなのですな。
 薄汚い路地裏で、突然現れる妖異と戦うというような。

 ゲームブックで申せば『ゴーストハンターズ』みたいな……というか、
の原作である映画のような感じでしょうかね(ちらっとしか見たことはございませんが)


そして、「ファンブル」という言葉が存在しない。

『~スペシアル』第19頁の成功度表「マイナス1個以下」には

「ファンブル。今日は厄日か……。とんでもないコトになっちまった!!」

と書かれておりますが、その「ファンブル」という言葉がないのですな。
あっても無くてもさしたる違いはないかも知れません。

ですが、この言葉がないと、大失敗という感じがしなくて、単なる失敗と
実質上変わらない処分にするケースも多いような。

「ファンブル表」
もないですしね。


ないものを以上に挙げておきましたが、あるものはスタイル、もしくはこだわりですかね。

「ここでいう『技術』とは【Crime】や【Life】などの【Score】や<ゴミ漁り>や<観察>などの【Skill】
である。

 また『運』とは『骰子』を指す。」

といった具合に、英語をまじえてみたり「2D6」「骰子」と表記したり、文体にしてもそうですが、全体的にスタイリッシュなこだわりがございますな。
(持っている方は、『~スペシアル』第19頁中段の、該当箇所と比べてみても面白いと  思います)



若気のいたり?


もしかして、「DD」とか「トリッパー」とかいう言葉も、
若気のいたりだったりして……。

というわけで、じゃあねぇ~!

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 ランダムダンジョンタイプと申せば、『風来のシレン』などコンピュータゲームにもいろいろあって、それもものすごく面白いのでございますが、今回は非電源タイプのもので。

 もちろん『風来のシレン』はとめどころなく1000回どころか6~7千回ぐらいは遊びましたけどね。
 1000回遊べるなんて、内容に偽りありですな。

 さて、
 わたくしの知る限りでは、
非電源タイプのランダムダンジョンは、
ダンジョンものと
オープンフィールドものの
2つに分かれます。

 ダンジョンものは、

「ドンキーコマンド」がもちろんそうでございますし、

「レベルアップ型RPGのための恐怖の無限迷宮」
(『RPGゲームマスターになる本(1)【体験編】』)

「ソロプレイ・ゲーム」
(『ダブルムーン伝説―TRPGシステムブック』)

なんてところがございます。

持っていないのでわかりませんが、『デスメイズ』なども
この中に入るのでしょうな。

 敵との戦闘、罠、財宝など、
ダンジョンものの基本を行うゲームで、

 一般的な、あるいはある特定のTRPGについてのルール(とくに戦闘ルールですな)
を理解するために
作られているものが多いようでございます。

 オープンフィールドものとしては、

『四人のキング』
『ミストキャッスル』などですか。
『ウィッチクエスト』も、この中に入りましょう。

 単純な戦闘ルールのみのゲームではなく、
双方向移動型のゲームブックとしての物語性を持たせたもの

このタイプと申せましょう。

『ウィッチクエスト』の場合はちょっと異質で、
「ストラクチャーカード」(地図として並べるカードですな)だけでは、
単なるフロアタイルということになってしまいます。

が、
ルールとして「遭遇表」があり、
そこで起こることの例が書かれているので
そこに物語の要素が見出されるのでございますな

 ほかにもあるとは存じますが、
これらはあくまで一例ということにございます。

 さて、
 ここでこれより話題にいたしますのは、
このうち前者のダンジョンタイプ
ランダムダンジョンでございます。

 このタイプ、結構好きですな。

「ドンキーコマンド」などは、
 前回ご主人さまが紹介してくださいましたとおり、
ひとつひとつの壁に対してサイコロをふって
チェックするものでございますから

暗闇で手探りで進んでいく感じがあって、よろしいのでございます。

『RPGゲームマスターになる本(1)【体験編】』の
「レベルアップ型RPGのための恐怖の無限迷宮」は、
トランプを使って、部分部分の種類を決めるタイプですな。

数字(A,2~K)はそれぞれ、







小部屋
向こうに通り抜けられる小部屋
大部屋
階段
斜路

スート(スペード・ダイヤ・ハート・クラブ)

休憩
怪物
アイテム
アクション(聞き耳を立てる・走る・鍵をあける・酒を飲むなどをやはりカードを使って決定する)

となっております。

アクションをカードで決定するあたり、
ルールの理解やチェックのための
テスト的な性格が強うございますな。

『ダブルムーン伝説RPG』の「ソロプレイ・ゲーム」は、十面体ダイスを使うタイプでございます。

部屋はダイスにあわせて、

行き止まりの大部屋
(向こう側に)通り抜けられる大部屋
一本道 (
曲がり道(
T字路 (
十字路 (
(四方向に通り抜けられる)広間
行き止まりの小部屋
(曲がって通り抜けられる)小部屋
行き止まり

となっております。

で、部屋に入った場合には、
各部屋の決定表で
怪物や罠、階段とか泉とか宝物とかを決定し、
そのイベントを解決するのでございますな。

 これ、結構まとまっていて遊びやすいと存じます。
 わたくしも何度もプレイいたしました。

 …… ……

 とまで申しますと嘘になりますな。

 確かに遊んだのでございますが、
プレイしたと申しましても、
戦闘や各種チェックまでやったのではないのでございます。

 ただひたすらサイコロをふって、
ダンジョンをのばしていくだけ。
 で、
もう伸ばせる場所がなくなるところまで行ったら、
そこでゲームは終了。

通路は1点、小部屋は2点、大部屋は3点
といった感じでポイントを集計し、
高得点を目指す、
というような感じでございますな。

 あれっ?
 階段が出るか、マップの別の辺(対辺?)に出たら生還、それ以外は死亡
というルールを入れたかもしれません。

えっ?
 モンスターやワナ、財宝の得点は?
 ですって?

 たしかに考えはいたしましたが、何しろ個人的なハウスルールでございますからな。
 そこまで凝ったことはやらなかったように存じます。

 とにかく、ダンジョンを伸ばしていくのが楽しい のでございます。
 このゲームの場合、
『RPGゲームマスターになる本(1)【体験編】』の迷宮と違って、
マップタイルをどの方向にしても良いみたいでございますからな。
 サイコロの出目にまかせたランダム性だけではなく、
どう傾けるかの部分に考える余地が出て、
楽しいのでございます。

 何人かでやれば、妨害の要素も出て、さらに楽しゅうございましょう
映画『トロン』「ライトサイクルゲーム」みたいな感じでございますが、
一つの通路をふさがれても、別に途中の通路があれば、そちらを伸ばすことが出来る辺りが
ポイントでございますな。

 まっ、このようなゲームは、
すでにあるかも……とは存じますが、気にしない!

 楽しければよいのでございます。
 


《参考》

 『ダブルムーン伝説―TRPGシステムブック』
 (大貫 昌幸 著 1991/6 角川書店 コンプコレクション) 

p.142~145「ソロプレイゲーム」



『RPGゲームマスターになる本(1)【体験編】』
(朱鷺田裕介 著 1992/2 マイクロデザイン出版局)

p.134~138
「チェックリストその2:レベルアップ型RPGのための恐怖の無限迷宮」

(ちなみに、チェックリストその1は、「初仕事は龍退治」。
シナリオをたどっていくことで、そこで起きるさまざまな状況を、
そのシステムでどのように解決していったらいいかをチェックする)



『ウィッチクエスト2 エディスと猫のいない街 下巻』
(冒険企画局(*) 編著 九月姫イラスト 1991/11
 発行 宙(おおぞら)出版/発売 主婦と生活社)

口絵(付録?)
「ストラクチャーカード」

p.19~50
「サプリメント・ストラクチャーカード」

(*)

わきあかつぐみ:
企画・基本ルール
(この巻での担当は、追加魔法、ワールドガイド、付録シナリオ2)

奈那内さなぎ:リプレイ編のシナリオならびにゲームマスター
(この巻での担当は、ストラクチャーカードの細部、ワールドガイド)

近藤功司:ストラクチャーカードのオリジナルアイデア

佐藤明子:アシスタントスタッフ
 

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ゲームデザイン アル・シダータ
TACTICS No.3 1982 May-June
(ホビージャパン 昭和57年5月)
p.28-37


 RPGを理解するための一助として、
前回紹介した
「冒険のシミュレーション シミュレーションの冒険」
という記事の下に置かれていたゲームがこの
「ドンキーコマンド」だ。

 ゲームとしては
ランダムダンジョン型のソロアドベンチャーで、

付随するルールもこのゲームのためのものであり、
RPGシステムとしてはかなり限定的だ。

 作者のアル・シダータなる人物については、
ぐぐってもよくわからなかった。
 ただ、「デザイナーズ・ノート」(p.37)を読むと、
このゲームは、上記記事のために作られたものらしいので、
この人物も、記事の作者、高梨俊一先生にかなり近い位置にいた人物と思われる。
 訳者も書かれてないし、翻訳というわけではないだろう。

 ジャンルは、コマンドという単語からわかるとおり、
現代(もしくは近未来)の特殊工作員もの。
 スパイものといったほうがわかりやすいだろうか。

 現代ものにしたのは、
シミュレーションウォーゲームの専門誌である『タクティクス』誌の読者には、
現実的な舞台のほうがわかりやすいとの判断だろうか。

 もしくは、
別ページ(p.38)に載っている「放浪の騎士エルツリグナーの冒険」が、
ファンタジーRPGのリプレイ(本邦初のリプレイですね、多分)なので、
それとは別ジャンルにしようとしたのかもしれない。

 だとすれば、 
RPGにはいろいろなジャンルがあるので、
ひとつにかたよってはいけないという配慮が働いた、
ということになる。

 ミッションの内容は、

A国にある秘密基地に潜入し、出来うる限り内部を破壊し、かつ機密文書を持ち帰れ、

というもので、

ヘリコプターで到着、脱出し、エレベーターで階を行き来するあたり、
どうもタイトー社の『エレベーターアクション』を連想してしまった。

 能力値は、

「耐久力」、「体力」、「運」、「知識」、「反応」、「正確性」、「ボーナス」の6つ。

 このうち、ボーナスというのは、
「反応」と「正確性」の合計が高い場合に与えられる特殊能力のことで、
ナイフ投げ、空手、暗示能力などがあり、サイコロを振って決める。


  ゲームの手順を紹介すると、

 まず隣のマスに移動して
(ドアを通過する場合は、ここでアクシデントチェック。
転んだり、レーザー兵器にやられる場合もある)、

そのマスの三方向に対してサイコロをふり、

壁か
ドアのある壁か
どちらでもないか

を判定する。

 さらにその隣あった空間(壁も扉もないところ)についても壁チェック
壁などがない場合、
そうしてできた十字の5マスコマンド(=君)の視界となる。
(壁がある場合は、当然そこで視界はさえぎられるので1~4マス)

 次に、その視界内の敵をチェック

 自分のいるマスと、まわりの空間マスに対して
ひとつひとつ敵がいるか、何人なのかを
サイコロを振ってチェックする。

 敵がいたら戦闘だ。

 戦闘時に取れる行動は、

持っている武器や
状態(立っているかなど)
特殊能力

などによって異なるが、

 連続射撃
 単発射撃
 ピストル射撃
 手榴弾投てき
 ナイフ攻撃
 ナイフ投てき
 白兵戦
 ATR攻撃
 空手
 マガジン交換
 武器交換
 伏せる
 立つ
 降伏勧告
 逃げる

があり、それぞれに消費運動ポイントが定められている。

 戦闘解決は、簡潔ながら本格的。

 ウォーゲームの専門誌だけに、それは当然なのかもしれないが、
このルールを見るとやはり、「タクティクス」の読者向けということで、
舞台を現代にしたのでは? という感が強くなる。

戦闘がおわると、調整フェーズという段階に入る。

 回復、
装備の変更、
敵を10人倒すごとにサイコロを振り、2以下で能力アップ
(レベルアップに相当する。どの能力がアップするかはサイコロで決定) 
などを行なう。

 ただし、
現在いるところが
部屋(壁、もしくは扉つきの壁で四方が囲まれているところ)だった場合には、
その前に「奪取」「爆破」など、その部屋に対応した任務を実行する。

 それが終わったら、移動……
というふうに繰り返して、
任務を果たしてエレベーターホールまで戻ってこれたら成功
気絶なら失敗というわけだ。

 このゲーム、読んだ当時はやっていない。
プレイしたのはゲームブックをやり慣れてからだ。

 そのときの印象としては、かなり楽しくプレイできた。
 もっとも、改めてルールを読み返してみると、
だいぶルールを簡略化してプレイしていたのかもしれないが……。

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TACTICS No.3 1982 May-June
(ホビージャパン 昭和57年5月)
p.28-38


 

 もともと、 新しいゲームの波というものには興味があった。

 シミュレーションゲームもその一つであったため、
それを扱っている「タクティクス」誌も気にはなっていた。

 だが、1号2号も扱っているのは、ヒストリカルなウォーゲーム……。
 それには興味がなかったため、パラパラと見るにとどまっていた。

 それが3号になってSFゲームの特集をやってくれることになり、
ようやく手にする気になったのだ。

 といっても、プレイしたゲームはなかった。
 一応、 『宇宙の戦士』はもっていたが、
まわりにSFファンはおろか、アニメファンもおらず
(いや、いたにはいたが、興味の方向が全然違っていたのだ)、
こんな面倒なゲーム、誘っても、あいまいな笑みを返されるだけだった。
(だいたい私自身、ルールをちゃんと把握してなかった……)

 まあ、それはさておき、

 ご存じの方も多いと思うが、この号は、
日本において、おそらく初めて
ロールプレイングゲームというものが、紹介された号でもある。

「冒険のシミュレーション シミュレーションの冒険」
(解説 高梨俊一 p.29-38)

が、その記事だ。

 ただ、正直言って、読んだときは ? だった。

 何をやるゲームなのかわからない。
いや、
どういうゲームなのか、概念さえわからなかった
といった方がいいだろう。

 トラベラーについて、 「箱を開けると三冊の小冊子しか出てきません」 (p.28)と書かれている。
 にもかかわらず、
ボードや駒が入っている、シミュレーションゲームと同じぐらいの値段だというのか?

 しかもゲームの概容は、 「一言でいえば『ごっこ遊び』」 (p.29)だという。

「子供のごっこ遊びが、身ぶりでシミュレートするのに対して、
ロールプレイングゲームは言葉でシミュレートします」
(p.29)

とあり、その方法が書かれていたが、それがどう面白いのか謎だった。

 記事の構成も、わからなさに拍車をかけた。

「まず、頁の上段に解説が、
頁の下にはトライアルゲーム「ドンキーコマンド」があります。
そして最後の頁(p.38)には、実際にプレイしている様子を会話形式で再現した、
「放浪の騎士エルツリグナーの冒険」が置いてあります。」(
p.29)

 なのだが、

 解説が、
その概念、ルール、シナリオ、ゲームマスター、どんなゲームがあるかなど、
ひと通りの紹介、

 トライアルゲームである「ドンキーコマンド」
現代が舞台のルール主導のもの、

「放浪の騎士エルツリグナーの冒険」が、
リプレイ形式(つまり会話中心)のファンタジーもの、

ということで、
 ロールプレイングゲームという幅の広いジャンルを紹介しようとすれば
このような形になるのもうなづけるが、

 会話中心のファンタジー、
 ルール主体の現代もの、
 さらに、
あらゆるジャンルに渡るさまざまなゲームが存在していて、
 しかも、
シミュレーションゲームとは違うまったく新しい概念のゲーム、

 となると、結局のところどういうものなのか、とまどうのも当然だろう。

 今読めば、
ロールプレイングゲームというものを
ポイントを押さえてまとめていることがわかるが、

 初めて接するものには、
この説明だけで懐が深いRPGを理解することは、
ちょっと、いや、かなり難しいと思うのだ。

(ホントは「ドンキーコマンド」を紹介するつもりだったけど、時間切れ。次回にまわします)


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