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2024/04/27 ゴールデンウイーク、なるものが存在するそうでございますね。インタビューで10連休などと答えていらっしゃる方がおられました。いいなぁ。うらやましいなぁ。むしろゴールデンウィークは死にそうに忙しくて休むひま無いですって人にインタビューすればいいのに。でもニュースっていうのは珍しいから報道する価値があるんですよね。ゴールデンウイークは忙しいのが当然。休みっていう人は、きっと珍しいのでござましょう。……うらやましいなぁ。 ..
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究極のゲームブックシリーズ最強最悪の信長軍
『天下分け目の頭脳戦
 最強最悪の信長軍を倒せ!』
瀬多海人:著
(池田書店/2024/3)
 
 
 
196パラグラフ、一方向移動型。
フラグ、パラメーター要素なし
 
子供むけの安易なゲームブックかと思い始めたら、
面白かった
  
 
 主人公は12歳。マンガや小説を読みながら、
もしも戦国時代に生まれていたら……、
などと考える日本史が好きなごく普通の中学生だ。
  
 それがある日、目を覚ますと
美濃斉藤の分家筋の嫡男、
斉藤龍高として生まれ変わっていた。
  
 時は永禄10(1567)年
斎藤道三はすでに亡く、その孫、斉藤龍興が美濃を治めている。
 その美濃国についに織田の軍勢が攻め入ってきた
  
──と、そういう状況で物語はスタートする。
 
 

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「ふしぎ駄菓子夜 銭天堂銭天堂
 めくってすすむ謎ときゲーム」
ⓒ廣嶋玲子・jyajya/偕成社/銭天堂政策委員会
企画・監修:東映アニメーション株式会社
制作・ゲーム監修:株式会社ピチカートデザイン
『銭天堂(ぜにてんどう)』シリーズは
ご存じでございますよね。
20巻ほど出ている人気シリーズで、
Eテレでもアニメ放映されております。
 
 銭天堂さんは
紅子さんという謎めいた女性がなりわっておりますお店。
 
 困りごとがあるお子さまに、
あんなこといいな出来たらいいなをかなえてくれる駄菓子を
100円玉と交換してくださるのでございます。
 作品は、そのふしぎな駄菓子が引き起こすあれこれの物語にございますな。
 
 この紅子さんのライバルとして登場するのがたたりめ堂よどみさん。
 ハスキーボイスの少女で、
こちらは無料より安易に解決できるお菓子を提供してくださいます。
 ただしその効果は悪意の代償が伴うという──。
 
 ひと言で申しますれば、ドラ◯もんvs笑ゥせぇ●すまんでございますな。
 
 もちろん、ふしぎな効果もたらす呪物や発明品を軸にした物語
古くからございます
でもなぜか、真っ先に藤子不二雄両先生の作品を思い出してしまったのですよね。
 
すこしふしぎ
 
 まぁ、それはそれ。
 
 そのような『銭天堂』シリーズをゲーム化したのがこの作品にございます。
 カードを使っておりますが、仕組みといたしましてはまぎれもなくゲームブック
  
 カード裏書かれた文章の最後に番号が示された文があり、
その数字が表に書かれたカードをめくり文章を読んでいくことで
物語/ゲームは進行していきます。
 
 元の作品が、
その駄菓子をどう扱うか、主人公(子供)の行動によって
悩みごとが解決したりかえってひどい目にあったりするのでございますから、
ゲームブックとは相性がよろしいと申せましょう。
いい結果も悪い結果も描けるのでございますから、
成り行きやアイテムによっては、
小説よりも分岐している方がより多くを描けるものと存じます。
 
 さらに。
 ゲームの途中にはいくつかのがございまして、
その選択によっても展開は変化いたします。
 
 それでタイトルに「謎ときゲーム」という言葉があるのでございますな。
 謎は、以前紹介した子供向けの他作品よりは手応えある感じ。
けっこう楽しめると思います。
 わたくしといたしましては、このぐらいがちょうどいいかなと思いました。
 
 説明には
お父さんお母さんやお友達と力をあわせて謎ときを楽しんでください
という文言もございますし、
 
どうしても謎が解けないときのために
ヒント2まであるヒントカードも用意されてございます。
それである程度のむずかしさの謎も良しとしているのでございましょう。
 
 いや、近ごろの子供は
この程度の謎など簡単に解いてしまうということなのかも知れません。
  
 ゲームブックをカードで表現したものといたしましては、
山本弘先生の「四人のキング」シリーズがございます。
 
 あの作品は、カードをフィールドに見たてて
双方向移動型のゲームブックを表現しておりましたが、
このゲームは、単純に本をカードに置きかえたような形で
一方向移動型のゲームを作りあげております
 

銭天堂  
 
 アイデアといたしましては、誰でも思いつくものではございませんでしょうか。
 
 物語は
「ボスマフィンとワンダフルキャンディ」、
「型抜き人魚グミ」
の2話。
 
 「ボスマフィンとワンダフルキャンディ」のほうは
愛犬が迷子になって困った子の話、
 
「型抜き人魚グミ」は
友達と海水浴に行くのに泳げなくてどうしようという子の話でございます。
 
 どちらもカード42枚。パラグラフ42でございますな。
 原作は短編でございますし、
カード枚数といたしましても、このくらいが良いのでございましょう。

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『のろわれた伝説の城からの大脱出』のろわれた伝説の城からの大脱出
ステラ・コードウェル:著 
岡本由香子:訳 
(ライツ社/2023/11)
 
"ESCAPE The Medieval Castle"
byStella Caldwell
Copcright Weldom Owen(2021)
 

邦題には「呪われた」とか「伝説の」という
飾り文句が入ってございますが、
その言葉はあまり関係ございません。
 
そんな過去話は出てまいりませんし、呪われたと申しましても
幽霊がいるかどうか程度でございます。
 
 実際、原題直訳いたしますれば
中世の城からの脱出』と素っ気ございません。
 
ミイラの地下墳墓からの大脱出は良かったものの
中世の城では客を呼べないと思ったのでございましょうな。
 この作品、『ミイラの~』と同じ形式で作られておりますから
シリーズ作品で間違いは無いと思いますが、
作者が違っております
そのため作風も違っている
 
 どちらかと申しますれば、今作のほうが多少ではございますが、
薄味かなという気がいたします。

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『お金RPG』お金RPG
あんびるえつこ:監修 
小林良介:執筆 
マンガ・イラスト:ユア
(Gakken/2023/12)
 
 タイトルと、
選択肢があることだけ確認して買った本にございます。
 結論から申しますと、ここに訪れている方は、
コレクターでもない限り買わないんじゃないかな、
というご本でございます。
                          (↑スキャナーですと出ませんが、
                           表紙背景の色は金でございます)
 
 
 一方向移動型
 2~3択のあと、ページをめくって結果を見、
次の問題へという形でストーリーが拡散する展開はございません
 
 まぁ、クイズ式でございますな。
 でもゲームオーバーはございません。そのかわり、判定はございます
 
 主人公には、しあわせ、やさしさ、かしこさ、という
ステータスがございまして、
選択に応じてそのポイントが与えられていくわけでございます。
 
 ポイントは複数与えられる場合もあるし、何も与えられない場合もございます。
 
 で、章の最後には集計がありまして、
3つのステータスの順番に応じて、主人公の職業タイプが判定されるのですな。
 
 最後はラスボス戦。
性格診断のようなチャートをたどってたたかうのでございますが、
右一番下のマスに行かないと倒せず、そこまでのルートは1つしかございません。
 
 要するに一択。正解ありのクイズでございます。
 
 考えてみますにシステムは、
異世界冒険ガイド きみならどうする!? 」シリーズに似ております。
 それから思いついたか参考にしたのかもしれません。

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『ゼッタイ! 芥川賞宣言ゼッタイ芥川賞宣言
 ──新感覚文豪ゲームブック』
佐川恭一:著
(中央公論新社/2023/9)
  
 この作品、
ゲームブックで検索すると
よく引っかかっておりましたものの、
全くノーチェックでございました。
 
 だってねぇ、タイトルが、小説投稿サイトの
いつまでたっても書き上がらない作品──
いや、それ以下の何かみたいなんでございますもの。
 
 それがまさか、ちゃんと流通する紙の本だったとは!!
 本屋さんでびっくりいたしましたよ。
 
 まぁ、狙ってのタイトルなのでございましょう。
ですが、その狙いがわたくしには逆に響いたと、
そういうことでございます。
 
 にしてもこのタイトルでございますからな、買うのをためらいました。
 とりあえず、ゲームブックだから仕方ないと、中を見ずに表紙だけで買ってきた次第。
 
 で、プレイしてみたのでございますが……。
 うーん、やっぱり波長合わないなぁ。
 そんなわけで今回は、トンチンカンな酷評になると思われます。
 
 無駄足を踏ませてしまって申し訳ございません。
 そっ閉じしてくださいませ

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「瞬く間アドベンチャー」 フーゴ・ハル:著
(2023/10/「Role&Roll vol.226」p.150-151)
 
「数々の冒険で忙しいアナタのための、必要最小限に切り詰めた、
 瞬く間に出来るお手軽アドベンチャー」
と銘打たれたゲームブックにございます。
 
 囲みとそれを結ぶ線、そのブリッジになる◇マークで構成されたページは、
一見パズルのようにも見えますが、まぎれもなくゲームブック
 
 この図は、迷路化したフローチャートと考えてください。
それをたどっていくことによって物語が動いていくのでございます。
 
 物語の舞台となる場所のマップも、チャートのままではなく、
文に書かれた方角を考えて、自分で構成していくのでござ米すな。
  
 パラグラフ数は、通常のゲームブックとは異なるので目安ではございますが、
囲みが30、「◇」が33。
  
 判定はシンプルに、1~◯までの数字のうち、
1つないし2つを選ぶというものでございます。
 
 その数字が合っていればダメージはなし。
外れていればLPを1失うといった感じで、
いづれにせよ行為そのものは成功となります。
 
 なお、ダメージは戦闘以外でも発生いたします。
 最初に与えられるLPは5なので、これはかなりシビアだと存じます。
  
 まぁ、こまめにダメージを受けない数字をメモしていけば
2回目以降は楽勝でございましょう。
 
 そうするかどうかは、プレイヤーの自由でございます。
 
 そうした判定だけではなく、
パズル性あり、ストーリー性、ランダム性もありのこの一作。
 短いながらゲームブックの楽しさはきっちりと味わえると思います。
 
「瞬く間」なんて銘打たれておりますが、当然そんなことはございません。
ただ長いだけの作品よりも、ゲームブックの魅力は存分に楽しむことができましょう。
 
 最後にストーリーについて。
 
 ジャンルといたしましては、なんでもアリのファンタジー世界でございますが、
 
困り切ってゾンビのように衰えた人たちを救うために、
魔王Xを倒すと青い鳥が放たれ、人々が嬉しそうにツィートする……
 
とまぁ、現代にも通じるストーリーと申してよろしゅうございましょう。
  
  
 さて、

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防災ゲームブック地震空間からの脱出
『地震空間からの脱出』
勝谷大樹:著
(ポプラ社/2023/3)
パラグラフ数:123
 
災害対策研究所で開発された
VRシミュレーターのテスト中に事故が発生! 
君は、仮想空間に閉じ込められてしまった──。
現実世界にもどるため、
防災知識を駆使して大地震を生きのびろ!
 
 災害サバイバルのゲームブックといたしましては、
西東社さいとうたかを先生の一連のものなどがございますよね。
 
 それに対してこちらはバーチャル空間でのシミュレート。
その方がゲームブックにしやすいかもしれませんが、
何とも安易な気がいたします。
 
 システム的にもむずかしいところはございませんし、
高をくくって。特にメモなども取らずに始めてみました。
 
 導入は、お父さんの働く研究所のシミュレーターを体験する
というオーソドックスな形。
危険生物から逃げろ!』も似たような感じでしたな。
 
 VR空間に入りますと、8つのエリアを選択させられます。
パラグラフ数ないのにどうやってこれだけのエリアでの冒険を表現するんだ!? 
と思うところでございますが、案の定、
エリアはいくつかのパラグラフにコンパクトにまとめられて進行いたします。
 
 いくつか必要なアイテムはございますものの、
導入なのでそれほど重点は置かれていないのでござますな。
 
 そこがさいとう先生などのサバイバルものとは違うところ。
 避難所である学校に着いてからが本番で、
そこでの生活やお手伝いが話のメインとあいなります。
 
 阪神淡路、東日本など、
いくつかの震災を経験してきた後の作品という感じがいたしますし、
子供の等身大という点では、この方が正しい気がいたします。
 
 とは申せ、ここまでは平凡。
 このまま終わっていたら、バーチャルにしたのは安易だなぁ、
ぐらいの感想で終わっていたのでございますが──。
 
(と、ここから重要なネタバレを含みます) 

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『3秒できめろ! ギリギリチョイス』
粟生こずえ:著
(ポプラ社/2023/8)
 

 ショート動画に代表されるように、
近ごろはすぐに決着がつくものに
人気があるようでございますな。
普通の動画もスピードを速めてごらんなさる方も
一定数いらっしゃるようでございますし。
 
 
 ご本でもそうでして、○○文字で~ですとか、◆分間で~みたいな、
ショートショートストーリーが一定の人気を集めているようでございます。
  
 この作品もその流れといってよろしゅうございましょう。
 前提となるお話しがあって、途中で二択が入り、
そのあと選択にそった結末が書かれる。
  
 近いものを探すとすれば、
北沢慶先生の『異世界冒険ガイド きみならどうする』のシリーズでございますかね。
 
 あれをもっと単純化したもの。
(小学生というくくりはあるものの)、ストーリー同士に関連はなく、
選択肢は二つ、
選択の結果は正解・不正解、優劣など関係ない──。
  
 まぁ、二コママンガのようなゲームブックでございますな。
実際にマンガで描くとすれば数ページを費やすとは思いますが、
たとえといたしまして。

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ゲームブック恐竜島から脱出せよサバイバル謎ときブック『恐竜島から脱出せよ!』
(宝島社/2023/7)
編集・構成:荻田美加 
構成:矢冨知子 
企画・編集:九内俊彦 
監修:小林快次 
CGイラスト:服部雅人
(総パラグラフ数126)
 
 
 ある日、いなかの山を歩いていると、見なれない神社の前に立っていた。
石鳥居には不思議なレリーフが施されていて、狛犬も爬虫類っぽい。
 不意に思い出した。
 ずっと昔、死んだおじいちゃんとこの神社に来た覚えがある。
自然の中での生きる術を教えてくれた師匠ともいえるおじいちゃんだ。
 意を決して鳥居をくぐる。
 目の前が真っ暗になり……、
 目をさますとそこには見たこともない生き物が飛んでいた。
 
 
 というわけで、鳥居をくぐるとそこは恐竜の島だった、というお話でございます。
 目的は、生きのびてこの島のどこかにある鳥居のところまで行き、
もとの世界へもどってくること。
 
 03ページにも書かれておりますが、
恐竜が登場するゲームブックはどうしても架空設定になりますな。
 生息域も時代も大きく異なる恐竜を一堂に会させるわけでございますから。
 
 作者ではなく監修の先生の名前を表紙に書いてはございますが、
このお方は恐竜の考証にのみ関わっているのであって、
物語の内容には踏み込んでいないと存じます。
そのあたり危険生物から逃げろ!こざきゆう:著(Gakken/2022/8)
の時に書いたのと同じでございます。
 
 この作品では恐竜にまたがったり、
恐竜が主人公を慕ったりする描写もございますから、
さらにフィクショナルと申してよろしゅうございましょう。
 
 
 全編カラーのこのゲームブック、
 外観やパラパラッとめくった感じでは、
以前紹介いたしましたミイラの地下墓地から大脱出と似ております。
 かの作品は人気となったようなので、ドジョウの2匹目を狙ったのかもしれません。
 
 内容は……、『ミイラの~』に比べ薄い気がいたします。
 全編カラーと申しましたものの、ただ文字だけのページも多ございますし、
構成も単純、ほぼ一本道。
 
 巻末ページの最初に正解ルートが載っているのでございますが、
正解があるということはそれ以外のルートは
間違い、または本道ではないという可能性が想定されます。
 
 プレイしてみると実際そんな感じですな。
 すべてにおいてというわけでもございません。
違う展開も少しはございますが、
それもバッドエンドか本筋へとすぐに合流といった感じだと存じます。
 
 正解ルートが載っているということはしかし、
個人的にはいいことでもございました。

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ゲームブック「ふしぎ探検キミ&ユメ」 きみが決めるストーリーブック
『ふしぎ探検キミ&ユメ 消えた人形事件』
著:藤浪智之
絵:佐々木亮
(大創出版/2023/5)
 
 キミは普通の小学生。
 少しちがうのは妖怪やユーレイが見えるところ。
 町の時計台から人形がいなくなった話を聞いたキミは、
町の調査に乗り出した。
 でも、どうやら消えた人形は、
ほかにもいっぱいいるみたいで……?
 
  
 というわけで『ドラゴンカリバー』と同時発売のダイソー出版のゲームブック
ふしぎ探検キミ&ユメ 消えた人形事件』にございます。
書店では売られていない、DAISOでのみ買うことができるご本でございますな。
 
 ゲームブック「ふしぎ探検キミ&ユメ」ドラゴンカリバー』が
  一方向移動型のゲームブックだったのに対し、
  こちらは多方向移動型にございまして、
  
  マップを見て場所を選択、
  手がかりやヒントを得て最終局面に挑む、

  最後は一方向移動型という
  オーソドックスな造りとなっております。
  
 
 
 

 (以後、ネタバレを盛大に含みます

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ドラゴンカリバー遭遇記録紙
 
 
こんな感じにございます。
 
 この作品って、色が重要になっているところが多くございますよね。
 なので、このような記録紙とあいなりました。
 
 色以外がヒントのところもありますが、例えば味などでしたら、
自分がその味に対してイメージする色を塗ることで覚えていられますでしょうし、
それ以外でも、色を塗ることでそこに書かれた文章をちゃんと読むわけですから、
自分が色を塗った絵を手がかりに正しい選択を導くことができると思います。
 
 というわけで、第3弾も色が重要な要素となるのでございましたら、
このようなものをつけていただきたいと思う次第でございます。
 
 
追記:本のサイズでプリントアウトしてみたのでございますが、
   色を塗るには小さすぎでございますな。
   
大きさを倍にすると、大体描いたときと同じぐらいなのでございますが、
縮小などしたため、その大きさでプリントすると
ちょっとぼやっとした感じになると思います。

線は黒だと強すぎるので、もう少しうすくした方がいいかもしれません。
そういえば塗り絵って線が黒ではなくて灰色な感じだったかも? 

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きみが決めるストーリーブック
『ドラゴンカリバー とりもどせ! 巨人の宝物』ドラゴンカリバー
著:藤浪智之
絵:佐々木亮
(大創出版/2023/5)
 
 ここは冒険と魔法の世界。
 相棒のドラゴン「ソー」と旅立ったきみは、
 ある町で話を聞いた。
 おそろしい巨人が、
 町の大事な像をうばいさったというのだ!
 森や山をこえて、
 きみは「宝物」をとりもどすことができるだろうか?
  
 127ページ
 パラグラフ数:130
   
  
 
 値段のことは書きたくはないのですが、
子供向けのゲームブックが昨今、1000円以上でございますから、
100円と申しますのは、それに一石を投じるものでございますな。
 
 一方向移動型。ステージ制のような構成。小学生向きの謎とストーリー。
 戦闘など数値的な要素はなし
 ストーリーもドラゴンを連れて冒険し、巨人に奪われた宝をとりもどす、と、
王道のストーリーでございます。
  
 小学生を想定年齢にしているため、
お話も構成も、非常に分かりやすい形になっています。
  
 ここを見ていらっしゃる方でしたら、
簡単に1回でクリアできてしまうことでございましょう。
 でも、それがワナ。
  
 クリアして、終わった、面白かった。
 NPCのキャラクター性もあり、謎など考える要素もあり、
100円でこれは大満足~、
 で十分によろしいのでございますが、
これ14ではないエンディングが3つあるマルチエンディングでございますよ。
  
 1つのエンディングに達したら、
まぁ少なくとも残り2つのエンディングも見てくださいませ。
  
 その関係性、単純な優劣の違いではなく、
行動によって見えてくる世界の違い、
そこから変わっていく世界の違いなどがあるところがいいのでございますな。

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ソードワールド2.5 ノベル+シナリオソードワールド2.5
「ストーリー・フラグメンツ」
 
北沢慶・河端ジュン一/グループSNE:著
(富士見ドラゴンブックス/2022/10)
 
小説と、
同じシチュエーションソロシナリオを掲載した書。
  
北沢慶先生の「過去からの来訪者」 と
河端ジュン一先生の「砂礫の命」の
2話を収録しております。
  
過去からの来訪者」のソロシナリオは、パラグラフ分岐型ですが、
砂礫の命」は普通のシナリオの書き方になっておりますな。
  
 
 企画は北沢先生。
 企図は「文庫本形態で比較的安価なシナリオの提供」だそうでございます。
  
 シナリオ集というものはGM需要しかない(売れないということでしょう)もので、
これまでにも、ワールドガイドなど色々な抱き合わせ
(書き方悪くてごめんなさい)や工夫(ランダムダンジョンなど)をしてきた
ということでございます。
 
 その一環がこの文庫本ということらしゅうございますな。
 ワールドガイドもランダムダンジョンもGM向きなので、
それ以外の一般読者に目を向けたということでございましょう。
 正直、買うときは、
同じ話を2つ収めるなんて手抜きだなぁとか思いましたが、
実際読んでみますとそんなこともございませんでした。
 
 小説は描写によって雰囲気や細かい描写を、
シナリオはルールと小説では書かれなかったあり得たかもしれない分岐を
補ってくれるのでございます。
 お互いがお互いを補完し合っている感じでございますな。
  
 ソロシナリオを読むときは、
小説を思い浮かべて小説にない部分も肉付けができますし、
小説を読んでいる場合は、
ここで失敗していたらとイフ展開を想像させてくれたりもいたします。
 
 特に北沢先生の作品はマルチエンディングが充実していてよろしゅうございました。

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『錬金の書』錬金の書
ヤクブ・キャバン
バルトシュ・イジコフスキー:著
安田均:監修
羽田紗久郷:訳
(グループSNE/2022/10)
 
 
たまに行く大きな本屋さんですと、
1冊買っただけではなんとなく損した気分になりますよね。
というわけで、「Role&roll vol.217」のついでに
買ったのがこの書にございます。
 
謎めいてシンプルに題字と記号だけの表紙が気になります。
  
 でも、もしシュリンクされておらず、
中をパラパラとめくることが出来たら買わなかったなぁ。
 
 だってパズル本なんですもの。
 裏表紙には「パズルの詰まったゲーム本」とございますが、
要するにパズル本ということでよろしいと思います。
  
  
 以前(2019/01/03 (Thu)紹介いたしました、
  
『脱出:ザ・ブック ダヴィンチ学園の謎』
著 :アンナ・マイバッハ、インカ&マルクス・ブラント
翻訳:ミッテンドルフ夕起子
監修:安田均/グループSNE
(KADOKAWA/2018/11)
と同傾向の作品でございますな。
 
『ダヴィンチ学園』の場合、文章量がございましたが、こちらは少なめ。
ストーリードリブンと銘打たれておりますが、
小説的な物語ではなく、パズルを解いていくにしたがって
この書の秘密が明らかになっていくという意味合いのストーリーのようでございます。
  
(やっているのがまだとば口なので、
 どういうストーリーなのかはさっぱり分かりませんが)
 
アプリ連動型で本だけでは完結したしません。
  
サイトにアクセスして、ヒントを受け取ったり解答を入力したりいたします。
解答を入力すると、アルファベットの文字列と数字を吐きだしますので、
それを巻末の記録紙に書き込んでいきます。
それを使わなければならない問題もあるみたいでございますから、
本単体では進めることは出来ません
 
古本屋さん対策なのでございましょうが、
何十年も後にやってみようとしても出来ないというところが、
わたくしといたしましてはマイナスポイントでございますな。
 
てなわけで、ホントはプレイするつもりは無かったのでございますが、
アプリがどんなものか見るために、2問ぐらい解いてしまいました。
 

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ブームだったころを思わせるゲームブック 

 

サバイバルゲームブック 
危険生物から逃げろ
『危険生物から逃げろ!』
こざきゆう:著

(Gakken/2022/8)
 

 夏休み、ソウタ(ぼく)と妹のメイは
母親の勤める「リトルアース・研究所」を訪れます。
 
 リトルアースというのは、
異次元空間にある地球を再現した小さな世界だそうで、
雑に申せば生息域を無視したサファリパークですな。
 
 その別世界のデンジャラスゾーン
転送されてしまった2人は、
もとの世界に戻るべく進むのでございます。
 
 そんなところに子供が放り出されたら、
場所を動かずに救助を待ちなさい、となりそうなものでございますが、
このお母さま、そんなことはおっしゃりません。
 
 止まっていた方が危険と言うことなのでございましょうか。
ゲートを目指すように告げられます。
 
 元いたゲートのまわりには、ハイエナがいて近づけません。
 
 というわけで、子供たちは、凶暴化した動物たちが次々と襲いかかる地帯を、
別のゲート目指して進むのでございます。
 それにしてもこのデンジャラスゾーン=危険な生物だけを集めた場所、
何のために作られたのでございましょう?
 
 他の温和な動物と隔離をするため? それとも何か他の目的が──?
 
 研究者の方が本当に動物好きか疑問に思えてくる、
実にゲーム的な設定でございます。
 
 このご本、
監修として上野動物園の園長も務めたことのある方の名が挙げられておりますが、
その下に(データ)と書かれております。
 
 つまり、巻末の「登場する危険生物」という部分はチェックしているけれど、
物語には関わっていないよ、ということなのでございましょう。
 
 
 
 
 というわけで、さっそくプレイしてまいります。
 
 プレイして感じたのは、
形式が日本の黎明期のゲームブックに似ているということでございます。


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『五竜亭の一夜』を思い起こさせるゲームブック

 
『異世界冒険ガイド
 きみならどうする!? はじめての冒険』異世界冒険ガイド
北沢慶/グループSNE:著
(富士見ドラゴンブックス/2022/6)
 
 ページ選択式で書かれた、
TRPG入門者向けの本でございます。
 
 世界は「ソードワールド2.5」。
 ですが、特徴的な単語は出てまいりません
 一般的なTRPG全般に対応した作品にございます。
 まだTRPGに触れたことのない人が対象なので、
 数値など複雑なルールもなし、でございます。
 
 構成はクイズ型
 
 シチュエーションという章ごとに、
 TRPGあるあるの場面が書かれ、
最後にその状況にどう対応するかという問題が四択で出題されます。
 
 読者=プレイヤーは、その4つの中から1つを選び、
その下に書かれたページ数に跳んで結果を読むという、
クイズ形式ゲームブックの一般的な形でございますな。
 
 ただ違うのは、
答えではなくて行動=やり方を選択するということでございますな。
 
 正解は一つとか二つとか、決まっておりますな。
 それに対して、やり方は成功すればいいので、いくつ方法があっても構いません。
 
 その違いが、クイズ本と本書を分けるものとなっております。
 
 似たような形式の『五竜亭の一夜』は、
酒場に集まったうちの一人が問題を出し、出題者が正解を発表するという形式、
正解があるのでクイズでございますな。
 
 その正解に対し、酒場の他の連中が賛同、異論反論を口にしていくことで
答え以外の答を提示していく形式でございます。
 
 その別解を選択肢という形ですべて成功としてしまったのが、本書にございます。
『五竜亭~』からの正統的進化と申してよろしゅうざいましょう。
 
 また、

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「怪盗クイーン、そんなにも君はサーカスが好きになったのか」

 

『怪盗クイーンはサーカスがお好き』
ゲームブック怪盗クイーン
(はやみねかおる・藤浪智之:著
  /講談社青い鳥文庫/2022/6)
 
 
都市のトム&ソーヤ』シリーズと同じく、
はやみねかおる先生と藤浪智之先生の
お作りになった作品でございます。
 
 怪盗クイーンシリーズの同タイトル作品を、
映画公開に合わせて
ゲームブックにしたものでございますな。
  
 2部構成
 
 1部は、藤浪智之先生担当のゲームブックで、
 パラグラフ数は、231(p.8-189)
 「きみ」が新米の私立探偵となって大怪盗クイーンを追い、
 彼が見物を予告した七輪曲芸団(セブン・リング・サーカス)の謎を追います。
 
 部ははやみねかおる先生担当の小説
 『怪盗は休暇がお好き』と題されておりますな。
 
 戦地での公演を実行しようとする七輪曲芸団(セブン・リング・サーカス)
 ……と怪盗クイーンの暗躍を描いた作品でございます。
 
  
 2部構成の推理小説と申しますれば、シャーロック・ホームズ。
本作品は2部で過去にさかのぼるわけではございませんが、
すこしそれを思わせました。
  
 原作は相も変わらず読んでおりませんが、
ゲームブックは、同じストーリー別視点だと思われます。
 
 原作では、怪盗クイーンが大活躍するのに対し、この作品では
その怪盗がなりすましているのは誰かを見破る探偵のお話二ございます。
  
 ですから、原作・映画・本作、すべてを見ても読んでも楽しめる
むしろすべてを見る読む方が楽しめるという形になっております。
 
 ですから、小声で逆を申しますと、
小説だとここでクイーンが活躍しているのだろうな、とか、
映像的な見せ場だろうな、という部分もございます。
 
 君は探偵なので、捜査が中心。
 なのでアクションといたしましては、少々地味なのでございます。
 
さて、

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「いますぐ名探偵 犯人をさがせ!」いますぐ名探偵
桂林ブックス:作
チョ・スンヨン:絵
鈴木沙織:訳
(文響社/2021/12)
 
 以前見つけて気になっていたのですが、
次に本屋さんへ行ったときに
売れてしまっていて買えなかった本でございます。
 この前見つけて買ったのでございますが、
第2刷でございました。
 
 著者チーム韓国の方のよう。
 韓国の作品なんて珍しいなぁ。
 
 表紙は15の部屋が並ぶ建物が描かれております。
 それぞれの部屋からは人の顔がのぞくようになっていて、
そこに赤いプラスティック製のがついており、
それを開けたり閉めたりできる仕組みになっております。
 
 ギミックのある本っていいですよねぇ。
 
 見本がございましたが、中を見ると『ウォーリーをさがせ』的な遊びもあるみたい。
 
 というわけで買ってみました。
 
 開けてみると容疑者シートが2枚入っております。
 その両面に別々の容疑者たちが描かれていて、
これを表紙スリットに挿入することで準備完了でございます。
 
 2枚のシート両面なので、4つの容疑者グループ。
それぞれのグループは4つの事件で使うので、4×4。
合計16犯人さがしが楽しめるというわけでございます。
 
 段取りといたしましては、
読者(プレイヤー)は、目撃者などのセリフを読み、
「怪盗団の紹介ページ」を参照して、条件に合わない人物の窓を閉めていきます。
 それを繰り返し、最後に残った人物(1人~2人)が犯人というわけでございます。
 
 犯人をさがせ 犯人をさがせ

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『古代エジプトサバイバル 地下墓地
 ミイラの地下墓地から大脱出 
 生死をめぐる130の分かれ道』
 フィリップ・スティール:著
 岡本由香子:訳
(ライツ社/2022/4)
 

店頭で見かけ、パラパラとページをめくり、
パラグラフ分岐を確認してすぐに買いました。
 
SCRAPのゲームブックやナゾトレ本などと
いっしょに並んでおりましたし、
オビに「むずかしすぎて7回死にました」とございましたので、
難易度が高いものと身構えて始めたのでございますが、
ち~ともそんなことはございませんでした。
  
 むしろ滞ることなくサクサク進み、
この選択肢選んだらダメだろうなというところをチラ見した以外で
ゲームオーバーを見たのは一回。
 
 その一回とはゴールのページでございます。
 
 では面白くないのか、価値がないのかというと、そうでもございません。
 
 タイトルから分かるとおり、
ピラミッドの中を右往左往するわけでございますが、
ピンチが次々と用意されていて、飽きさせないのでございます。
  
 君のするべきことは財宝を手に入れることではなくて、
この墳墓から脱出することだということを肝に銘じ、
それを踏みはずさないように跳び先を選んでいけば致命的なことはございません。
 
 専門知識が必要なところや運やカンが必要な、君の力では確実ではないところは、
ちゃんとヒント、あるいは答が用意されております。
 
 巻頭にある「ホルスの目のお告げ」の図から指示された絵文字を探し
そこに書かれたパラグラフに跳べば
そこにヒントが書いてあったり、次につながっていたりするわけでございます。
  
 地下墳墓
 
 そのワンクッションにパズルを解く面白さがあり、
飽きずに進めることができる要素になっているのでございますな。
 
 巻末には、正解マップとルートまでついており、いたれりつくせり。
 
 煎じつめれば、知育・教養を目的とした児童書……なのですが、
墳墓の出土品の写真がふんだんに使われていて、
子供向けの安っぽさはございません。
 難しそう、と感じたのも、
手に取ったときに児童書の感じがなかったためでもございます。
 
 というわけで、なかなか楽しいご本でございました。
 
☆ しかし、130の分かれ道というのは、偽りありでございますな。
  パラグラフ数は130でございますが、
  そのすべてに分岐があるというわけでございませんので。

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『マッシュル―MASHLE― マッシュル
 マッシュ・バーンデッドと冒険の書1』
 甲本一・星希代子:著
 (集英社/2022/5)
 
 
 3~4日前に
このような書が出ているのを知り、
あわてて買ってまいりました。
 
 相変わらずですが
原作マンガは読んでおりません。
 
 著者の星希代子先生は
ハイキュー!!』のノベライズを手がけている方だそうでございますが、
そちらもでございます。
 
 マンガについては(他もという声もございますが)、
まったく無知でございます、あいすいません。
 
 原作の概要はと申しますと、

 魔法を使えない主人公マッシュが魔法学園に入学し、
その身体能力だけで試練を突破していくというギャグ系の物語……。 
 
 まぁ、わたくしよりもみなさんの方がよくご存じかと存じます。
 
 というわけで、さっそく本書について──。
 
 五章構成で、原作に登場する主要人物たちが
それぞれの章の主人公を務めるようなつくりになっておりますな。
 各章のタイトルとパラグラフ数は以下のとおりにございます。
 
第一章 マッシュ・バーンデットと予告の森       [36]
第二章 ランス・クラウン重力魔法の災難        [22]
第三章 ドット・バレットと魔法薬学の課題       [23]
第四章 フィン・エイムズと夜の彷徨(ほうこう)     [49]
第五章 レモン・アーヴィンと秘密の饗宴(きょうえん)  [22]
 
 第0章「冒険の前に」は、読者に対する呼びかけ
 各章の14は、ゲームオーバーやり直しのパラグラフになっております。
 
 ちなみにしおりつき。
 
 パラグラフ数は50以下でございますし、数値的要素もございません
 けっこう単純ではございますが、物語的には面白いので楽しめる。
 こういうのでいいんだよ、こういうのは──。
 
 と簡単に終わらせようと思ったのでございますが、
それだけで終わるのは惜しい気もするのですな。
 
 第章はマルチエンディングでございますし、
 第章は多方向移動型で、
     入手したアイテムの組み合わせにより成否が決まる
    (成功といっていいのかは微妙でございますが)という、
     本格的に一歩足を踏み込んだものになっております。
 
 
 タイトルは『冒険の書①』となっておりますから、
②以降も企画されているのでございましょう。
 
 となると、この作品は、読者にとっても入門的、
作者にとっても足慣らし的な意味合いだと思われます。
 
②では、五章が三章になり、パラグラフ数が多くなるのではございませんでしょうか。
 
 次作がまるまる一冊一作品ということも、十分にありえはいたしますが、
やり方はあるとはいえ、それではちと重い気がするのですよね。
 
 五章で内容的にこの軽さですと、
三章ぐらいがちょうどいいようにわたくしは存じます。 

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