忍者ブログ
2009/9/2  パソコンの調子がちょっとわるいので、ブログの更新が何日とか何十日とか止まったら、そのせいだと思ってください。                        まあ、めんどくさくなっておやすみということもありえますが。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ホルへ・ルイス・ボルヘス マルガリータ・ゲレロ 柳瀬尚紀訳
(1974/12 晶文社)

Jorge Luis Borges and Margarita Guerrero :
EL LIBRO DE LOS SERES IMAGINRIOS(1967)
 


ボルヘスによる幻獣の辞典(共著)

ア・バオ・ア・クゥー(A Bao A Qu)の名とともに
この書を覚えている方も多いのではないだろうか。

 通常のモンスター事典などに採り上げられていない怪物も多く、
また他の事典が、これを資料としている例も多い。

 たとえば、RPG系のモンスター事典としては早い時期に書かれた
「RPG幻想事典」には、チョンチョンカーバンクルが載っているが、
それもこの事典から採られたものだろう。
(参考文献に挙げられている)

 特徴としては、ボルヘスがブエノスアイレス生まれということもあって、
南米の幻獣について触れられていること。

 西洋のメジャーな神話よりも、
未開社会の民間伝承が好きな私にとって、これはうれしい。

 それに、幻想文学の作家だけに、
ふつうモンスター事典では採り上げられないような
形而上の生き物や、
絵として描写不可能なもの、
幻獣とは呼びがたいもの
まで採っているのも、この辞典の独特な点だ。

 さきほど、
通常のモンスター事典では採り上げられていない怪物が多い、
と書いたのは、そのためでもある。

 ところで、この本には、ザラタンという幻獣がでてくる。

 島が実は生き物(亀や鯨)だった、という話なので、

FF24『モンスター誕生』(
スティーブ・ジャクソン)の
ザラダン・マーとは関係なさそうだ。

 とはいえ、ネーミングのヒントにはなっているのかもしれない。



 ちなみに、ア・バオ・ア・クゥー(A Bao A Qu)は、この書に拠(よ)ると

バートン
版の『千夜一夜物語』に出てくる幻獣で、

 チトールの勝利の塔に、時の始まり以来すむ生き物。
 半透明で、
何者かが勝利の塔の螺旋階段を登り始めると、
そのかかとにピタリとくっついて登っていく。
その内部にやどる光は次第に輝きを増し、
最上階までたどりついた場合、青い光を帯びた完全な形となる。
そこに到達した人間は涅槃に達し、その行為はいかなる影も投じない。
 だが、ア・バオ・ア・クゥーがその最上階のテラスに達したのは、ただの一度きりだ。
 そうならなかった場合、この幻獣は最初の段に転げ落ち、
ほとんど形のないままに、次の来訪者を待つのだという。
 からだ全体でものを見ることができ、触れると桃の皮のよう、ともいわれている。

といった感じだ。
(要約なので、詳しくは『幻獣辞典』を当たっていただきたい)

 この記事が『千夜一夜物語』に忠実な記述なのかはわからない。
少々、幻想的・文学的すぎるように思うのだ。

* と思って、少しネット上を調べていたら、こんな記事が。

「愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記」
2007-01-06 ア・バオ・ア・クゥーはどこにいる(どこにある)  


http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20070106/abao

 文学的でっちあげということも大いに考えられる、とのことだ。

 ボルヘスらしい。

 少なくとも、何らかのアレンジ、もしくは創作が入っているのは確かなようだ。

 となると、他でもそれはありそうな気がする。

 誰も知らないような幻獣に、少しのスパイスを加えるのだ。

 ボルヘスならありうる話だ。



 

PR
カレンダー
07 2017/08 09
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
道化の真実
性別:
男性
趣味:
ゲームブック
ブログ内検索
最新CM
[09/24 花田]
[09/17 ドロシー!]
[09/12 ヤマダ課長]
[09/11 HH]
[09/05 むらた]
フリーエリア
バーコード
P R
カウンター
忍者ブログ [PR]