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2025/12/11 セイウチはロシア語でトドを意味するсивуч……の極東なまりが語源だそうでございます。ホントはシビーチと読むところを、トドがいるあたり、日本人と交渉のあるあたりの人たちはシービチと発音しているのだそう。ややこしい。 (参考:note「セイウチ」が日本語になったとき|よがわつめこ》。ではトドは申しますと、アイヌ語の「トント (tondo)」や「トダ (toda)」に由来し、「無毛の毛皮」「なめし革」の意味だとか。ただアイヌ語ではトドはエタシペと呼ばれるそう(Wikipedia)。ややこしい。
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 意味はご存じでございましょう。
 
 うれしくってついついからだをピョコピョコと小刻みに動かすこと。
 
 ですな。
 
 ──まぁ、小躍りでいいのでございますが。
 
 実は、もう一つ書き方がございます。 


雀躍り」と書きまして「こおどり」。
欣喜雀躍(きんきじゃくやく)」という言葉がございますように、
漢語由来の言葉なのでございます。
欣喜雀躍は、それぞれ初出はのようでございますが)。
 この言葉が由来ですので、
おどりの字は「踊り」ではなく「躍り」が正しいのだそうでございます。
 
 両方とも漢字的には「とびあがる。はねまわる」といった意味ですが、
片や舞踊の「」、片や跳躍の「」。
のほうが跳びはねる感じが強そうでございますな。
 
 思い重ねてみてください。
雀がピョコピョコ小刻みに跳ねている姿を。
うれしさについつい体が小刻みに動いてしまう様をうまく形容していると思います。
 
 一方、「小躍り」ですとね、字の印象だけですと、
ちょっとした短い躍りとも捉えられます。
  
 まぁわたくしは、
正しい日本語は──なぞと目くじら立てて言う気もございませんし、
言える立場にもございません。
 
 
《追記》 あとで思ったのでございますが、
雀という字を「こ」とは普通読まない以上、
もともと日本語として「こおどり」という言葉はあったのかもしれません。
で雀躍という言葉が入ってきたときにその言葉を当てはめたのかも。
 また、今のように分類学が発達していない時代には、
小鳥はみんなすずめと呼ばれていたりするので、
小鳥踊りが詰まって、あるいは単に小さい鳥の踊りだからということで、
小躍りになり、それが雀躍に訳として使われたとか。
 
 いろいろ考えられますが、であるとすれば、
「小躍り」のほうもあってるということになりますな。
 
  
 というわけで、
 
  「こおどり」は普通に、「小躍り」で書けばいいと思います。
 
 ですが、「小躍り」という言葉を見たときは、
雀がピョコピョコしている様子をちょっとだけ想像してみてください。
 
 そのほうがイメージがより楽しくなると思うのでございます。
  
  
☆ ちなみに、雀(すずめ)踊りという読み方でございますと、
  そういう躍りが数種類あるようでございます。
 
一つには
戸時代後期に流行したという奴踊りの一種で、
三味線と歌にあわせて、奴装束に笠といういでたちで、
雀のしぐさをまねて踊ったもの。
北斎漫画にも描かれております。
 
 
二つ目は、
和歌山県小竹八幡宮の秋例大祭に奉納される農作業の所作を採り入れた踊り。
五穀豊穣祈願だそうでございます。
 
 
三つ目は、仙台のいくつかの祭で踊られるもの。
歴史は古く、
仙台城を作った石工たちが浮かれるようなしぐさで踊った
はねこ踊り」というものが起源になってるとか。
一時途絶えていたのですが、1960年代に復活させたようでございます。

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