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2024/05/08 敷島パンの超熟シリーズにネズミが入っていたという事件。テレビのニュースで見ましたが、そのパンの画像に「余計なものは  入れない」のキャッチコピーが入っていたのは…ぜったいテレビ局の人、分かっていてその画像にしたのでございましょうな。
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「チェイミーとオルゴールの国」
(https://ncode.syosetu.com/n1911fs/)

に感想を書いてみました~
 
(感想の中で
 「チェイミーと魔法のオルゴール」って間違って書いてしまった。
  作者のKobitoさんごめんなさい)。
 
 今月前半のブログ記事が少ないのは、これのせいだったり。
  
 真摯に取り組んで終わらせておりますし、
こういう感じの童話のゲームブックって
意外とないような気がしたので、感想を書いてみたのでございます。
 
 かいつまんで書いておきますと、
 
 [文章]
 
☆ 一文が長いので、分けた方がいい。
☆ シーンに動きがある場合には、その流れを意識して書く。
☆ パラグラフ22冒頭の位置関係がよく分からない。
  描写するならわかるように描いて欲しいし、無いならないでもいい。
  
 [内容]
 
☆ オープニングでは、屋敷や伯母さんについて書いたほうがいい。
  特にチェイミーの視点で。
  たとえば、以前来たときはどうだったのか、などを。
  それを書けば物語は進むし、伯母さんとチェイミーの関係性もはっきりする。
 
 ジョンについても、もう少し具体的な説明をしたほうがいい。
 
 
 [ゲームブックとして]
 
 ゲームブックとパラレル小説はどちらが優れているというわけでもないので、
変えなくてもいいが、
もしもゲームブック性を強くするのなら……。
 
 ゲームブックとするのなら、もっとプレイヤーの意思選択を反映させるべき。
 たとえば、
ムッシ王の発言にチェイミーがいちいち口をはさみ、それによって変化が起こる。
 その変化が、日記のおはなしに反映され、それを読んだ伯母さんの評価になる。
 その評価に応じて結末が変化する……。
 といった感じで。
 
 まっ、書いたのはこんなところです。
 
 
 でも、作者には作者のお考えがあるようで……。
 
 
[文章]
 文体は個性なので変えるつもりはない、みたい。
 
 つまり、アドバイスは不要ということですな。
 
 改稿例は没個性かぁ。
 そう思うのでしたらそうなのでございましょうな。
 
 でも、
 単語の整理とか、配置とか、工夫はしておりますよ?
 
[内容] 
 なんか食いちがっているなぁ、
と思って考えたのですが、おそらくゴールが違うのですな。
 
 作者は、小さなゲームブックを作ろうと思ってやっているうちに楽しくなって、
こんな長くなってしまったみたいなことを書いているので、
たぶんこれが完成形、ゴールなのだと思うのですよね。
 
 わたくしとしては、これが原石で、
ここから叩いたり磨いたりすることで作品になる、
つまりこの作品がスタートでゴールはずっと先だと思っていたものでございますから、
アドバイスをしようとしたのですが……。
 
 これがゴールならば、やはりアドバイスは不要でしたな。
 
 ジョンについては、チェイミーの言葉が気になったので、持ち出したのでございます。
 だって、
 歳が離れた従兄だっていうのに対等な口調ですし、
住むところが違うのによく知っているみたいな口ぶりですよ。
 そこが不思議。
 ですからたとえば、
幼いころいっしょに伯母さんの屋敷を探索した
など、具体的なエピソードがあればいいと思うのでございますよね。
 それだったら、納得がいく。
 
 そういう意味で「具体的」という言葉を持ち出したのでございますが。
 ほかのところもあいまって、なのかなぁ。
 どうもこの「具体的」という言葉が気になったらしくて、
 反論的に、
「あいまいさ」や「想像の余地」などという言葉をお使いなられてきました。
 
 でも……。
  
 これがよく分かりません。
 この作品、動物の服やしぐさとか、風景なども、けっこう具体的に書いてあって、
そのあたり頑張っているなぁ、(むしろまどろっこしい部分もあるなぁ)と
思っていたんですけれど。
 
 だから、あやふやな部分が多いとか書いているのは、ちょっと不思議。
 
 ムッシ王のところも、
 
具体的に書いてあるから理不尽で面白いと思うのだけど。
かっちり真面目に書くとよくないとお書きになっているんですよねぇ。
 
 
 もしかすると、具体的の定義が違うのやもしれません。
 
 
 
 まぁ、いずれにせよ「趣味で書いている」ということで、
こういうアドバイスは要らないようでございます。
 
 
 そういうものなのかなぁ……。
 
 
  [追記]
 

 作者のリアクション仁対し、感想を追記しておきました。
 でも……。
 アドバイス要らないみたい。
 
 その言葉に従ったほうがよろしいですな。
 というわけで、多分、
 今後この方の作品には、感想書かないと思います。
 
 

☆ でもまぁ、作者にどう思われようとも、こういう作品に感想を書くのって、
  ひじょーに勉強になりますよねー。
  特に改稿例を書くのって、ホント勉強になると思います。
 
 みなさんも、ちょうどいい感じの作品を見つけたら、試してみてはいかがでしょうか。




 ついでなので、レビューをここに置いておきますね。
 むこうは、ログインしないと書けないみたいですし、
 せっかく書いたので……。
 
 
      ☆   ☆   ☆

 寓意のある児童文学。
 チェイミーという女の子が、オルゴールの中の世界を見て歩く。
 擬人化した動物たちが住み、変な決まり事にしばられたオルゴールの世界は、
主人公が少女ということもあって、ルイス・キャロルの「アリス」を思わせる。
 
 寓話的な限界はあるものの、イメージは豊か。
 場面場面のバラエティはあるし、
オルゴールの中の世界がラストにつながっていくし、
物語としてはいいと思う。
 
 小説を書く人のゲームブックらしく、分岐は少ない。
 選択肢は、主人公の行動に関するが、ヒントなどはなく、当てもの的だ。
 
 ゲームブックは、主人公の知り得たことのみを描写する
視点一人称がふつうだが、この作品の視点は三人称。、
 
 主人公のチェイミーが見ていない部分の描写もあり、
エンディング3などでは、伯母さんや作者の視点も入っている。
 
 文章も、ゲームブック的ではなく、普通の小説の書き方だ。
 チェイミーとなって行動するというよりも、
選択肢のある物語を読み進んでいくという形になっている。
 
 分類するとすれば、ゲームブックというよりも、パラレル小説だろう。
 
 だか、それが悪いわけではない。
 作品の優劣は、ジャンルによって決まるものではないし、
パラレル小説のほうがゲームブックよりも作品として少ないと思うので、
むしろ興味深いといえる。
 
 さきほど、選択肢は当てもの的と書いたが、
より長くこの異世界にとどまるような選択をするほうが、結果はよいようだ。
 つまり、読者の選択がチェイミーの意思だとすると、
チェイミーがよりこの世界を見てみたいと望むことが、
正しい物語の終わりに結びつくことになる、ということになる。
 
 それは、アイテムチェックについてもいえる。
 このパラレル小説で唯一チェックがあるのが、パラグラフ18。
 アイテム「イニシャルの記憶」を持っているかいないのか、を聞かれる部分だけだ。
 だが、このアイテムが手に入るパラグラフ14は、
パラグラフ18にくる際に必ずとおる道なので、持っていないはずはない。
 つまり、構造的には意味はない選択肢なのだ。
 それに意味を求めるとすれば、読者の没入度を計ることなのではないかと思う。
 ちゃんと読んでいなければ、
このアイテムも見過ごしてしまう=チェイミーの世界の関わり方もいい加減、
ということで、正しいエンディングにたどり着けない――。
 
 そのあたり、意図的ではないと思うが、
偶然にしても、書き手の意思が反映されたもののように思う。
 
(パラグラフ14のあとには、22と24の選択肢がある。
 そのうち、「24 日記を読み進める」のほうは、
 こちらを選ばないととおらない選択肢なので、
 もしかするとそこにフラグを起きたかったのかもしれない。
 ただ『イニシャルの記憶』というアイテム名からすると
 やはりパラグラフ14が正しく思えるのだが。)
 
 ただ、日記を書いたときの伯母さんの気持ちは、
もう少しはっきりとしたものがあってもよかったのでは。
 そのあたり、なにか曖昧なまま書かれている気がする。

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