忍者ブログ
2024/04/28 「オタク用語は非日常の世界を描くためか、そこにはまりこむためか、日常生活にかかわる用語(たとえば衣食住・乗り物。店など)がないのが大きな特徴である。その他、表記を変えた当て字が多い」(『俗語百科事典』米川明彦:著(朝倉書店/2021/7)。うーん、確かに。って思ったけれど、あたりまえのような気も……。
[14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24]
2020/02/02 忍者ブログのメインテナンスもようやく終わったみたいですね。
 いやぁ、今回は長かったなぁ。
 1月の25日(土)ぐらいから? 
 あそこは確か土日休みだから復旧するにしても
月曜以降だろうと思ってはいたのでございますが……それにしても長かった。
 
 日曜日に復旧したということは、休日返上でがんばっていたのでございますなぁ。
 
 『ネバー・レイト・ナイターズ』? 
 
 わたくしはと申しますれば、ブログがお休みになっている最中、
しっかりのんびりしてしまいました~!!
 
 
 
2020/02/05 令和二年正月の「なぞのまとめ」を書いたのでございますが、
反映されない~。
処理中のマークがぐるぐるくるしております。
もう二度目
また書き直さないとならないみたい。
面倒くさいなー。
というわけで、どのぐらいかは分かりませんが……。
と書いてみたあと、記事を半分にしたらあっさり通りました
 
長すぎたのかも? 
でございますから、後半はのちほど。
 
……。
 
続きを書いたら文字が多すぎるというメッセージが……。
しかたがないので、3つに分けます。
そんなに多いと思わないけれど……。
ルールかなにかが変わったのかなぁ?
 
(分割するときにコピペを使ったせいで、
 余分な情報が容量オーバーの原因になっているのかも?
 でも、試してみる気が起きないので、そのままにしてあります。
 見ぐるしいですが、ごめんなさい)
 
 
 
2020/02/06 今回の『狂瀾怒濤』のフローチャートは、
エクセルを使ってみました。
 
本当はもっと整ったものも出来るのでしょうがご勘弁を。
ズブのシロウトには難しい……。
 
とにかく分かればいいということで、表の枠とかは無視。
折れ線や曲線も自由に動いてくれないので、こんな形になりました。
 
線の交差している部分はすべてまたぎ越しでございます。
 
 ちなみに、無方向移動型なので、下描きでも苦労しています
十数回は描き直ししているんじゃないでしょうか。
描いているうちに、
いつの間にか矢印が別のパラグラフに行ったり、消えたりするんですよね。

 
 
 
2020/02/11 イザナミノミコトヨモツヘグイをしたために
地上に戻ることが出来なくなったとありますが、
これって誰が用意して、誰と一緒に食べたんだろ? 
 
黄泉国はイザナミノミコトが起源みたいなものなのに。
 
おそらく、
ヨモツヘグイの起源を説明するために作られた話なのでございましょうが……。
ゆるいですよねぇ。
 
 
2020/02/12 (ヨモツヘグイ続き)
でも、もしかすると、黄泉の国にも果物とかはそこら辺になっていたのかなぁ? 
それを食べたのだったら、その前に誰かがいる必要は無くなるけれど……。
  
エデンの果実みたいに、
イザナミがそれを食べてイザナギにもそれを食べさせようとしたんだけれど、
アダムとイブの話とは違って、イザナギはそれに気づいて逃げちゃったとか?
 
で、イザナギは高天原という楽園にとどまることが出来たけど、
イザナミは根の国に住まうことになった??? 
 
かたや二人とも食べ、かたや一人は逃れたとなりますと……、
 
そこにドラマを感じますなぁ。
 
 
 
 

2020/02/13 昨日(02/12)、『ためしてガッテン』で、
逆さメガネの実験をやっておりました。
天地が逆さまに見えるメガネでちゃんと生活が出来るかというものでございますな。

 アレ、何十年も前にやはりNHKの科学番組で見た記憶がございます。

『ためしてガッテン』では、高齢者の転倒についてでございましたが、
その番組では、酔っ払いに関するテーマだったかも……。
そのあたり、よく覚えてはおりませんが、
 確かそのときも一週間やって上下逆転生活に完全に慣れ
メガネを外して2~3時間で通常の感覚に戻ったように記憶しています。
 
木造の、廊下のあるような家じゃなかったかな。
確か白黒で、ですから家の中は暗かったような気も……。 
 
昔の番組ですから、ゲストのコメントをはさむようなこともございませんでした。
映像自体に驚きがあるのでございますから、正直ゲストの驚きは要りませんな。
時間の引き延ばしにしかなっていないように存じます。
 
 
 

2020/02/14 2月といえば一年のうちで一番寒い時期だと思っていたんだけれど、
こんなに暖かくていいの? 
このままだと7月8月は50度ぐらいになるんじゃあ……。
 

2020/02/15 コロナウィルスの影響で
東京オリンピックが中止になるというデマが流れたそうでございますが、
そうなるとどこでやるのでしょうなぁ?
 
 やっぱり南極? 
 
ウィルスいないそうですし。
 
そうなれば、ひさびさにKONAMIから関連ゲームが出るんじゃないでしょうか? 
けっきょく南極ハイパーオリンピック』とかいうタイトルで
    (『――ハイパースポーツ』になるのかもしれませんが)――。
 
楽しみでございますな。
 ……。
 
 と思ったら、今日のニュース南極で20℃を観測とか言っておりました。
もう地球上のどこにいても、ウィルスからは逃れられない? 
 
小松左京先生の『復活の日』も過去のものになってしまいましたな。
 
 

2020/02/16 「世田谷ベース」さんが矢じりを磨いておりました。
こんなナイフみたいなのが降りかかってくるんだよ 
と、矢の恐ろしさを強調していらっしゃいましたが、
それよりもわたくしが注目したのは、
武器は手入れしないと劣化するということ。
 
食事睡眠を取らないと能力値が不利になる
ゲームブックがいくつかございますが、
実はそこには武器の手入れの時間なども含まれているのでございましょうな。
 
怪物と戦ったあと武器の手入れをしないと技術点-1
みたいな処理をしたいところではございますが、
ゲームブックの場合、
プレイヤーがめんどくさがってやらないでしょうからなぁ……。

 
 
 
2020/02/17 文学賞の著作権の扱いがヒドすぎることがニュースになって、
韓国文学思想社なんて出版社があることを初めて知りましたよ。
 
ほかにもなんとか思想社って出版社ってあるのかなぁ、
と軽く検索してみたところ、
日本には、世界思想社生活思想社光明思想社、があるそうでございます。
 
迷宮思想社とか異世界思想社なんて、
ゲームブックやファンタジー的なのもあるんじゃないかなぁと思ったのですが、
とりあえず見つかりませんでした。
 
反社会思想社とかあったら怖そうだなぁ……。
 
 
 
2020/02/19 無免許の看護師・非公認の18-21歳・自称奥さん(同棲中)
……って書くと、ピノコってすごいなぁ……。
その出生の秘密のほうが、もっとすごいんだけど。
 
 
 
 
2020/02/20 「島山明はその昔、私の相棒の泉晴紀君と名古屋の広告代理店で
机を並べて仕事をしていたことがある。当時からあの画調だったそうだ。」と、
「マンカ 冗談・知識 イミ(テーション)デス 1970~1988」伊達めがね・久住昌之:著
(大陸書房/昭和63/6)というご本に書かれてございました。
わかるとは思いますが、島山明鳥山明先生のことでございますな。
 
 ついでに蛇足ながら、泉晴紀先生はゲームブック的には
大江戸疑惑人走る!』の絵をお描きになっているかたで、
久住昌之先生とは泉昌之のペンネームで、
かっこいいスキヤキ』などを合作されております。
久住昌之先生は、『孤独のグルメ』などの原作者としてご存じのかたもおられましょう。
 
 
 
2020/02/21 今の時期、風邪薬のCMも大変だなー
コロナウィルスで外出を控えるように言っているのに、
ああいうのってたいてい、
仕事なんかで外出しなければならない人のためのものでございますからなぁ。
まぁ、CM自体は何ヶ月も前にできあがっているものでしょうから、
ここに来てそうそう変更できるものではないということもございますけれど、ね。
 
 
 
2020/02/23 フリーの青空文庫リーダーOyaziViewer」を使い始めてみました。
「TxtMiru」との二択だったのですが、
TxtMiru」のほうは、ウィルス対策ソフトに終了させられてしまうんですよねぇ。

チェックしてもウィルスないですし問題はないのでしょうが、
かといってチェックの対象から外すまでの気は起きないので、一択に。
 
 「OyaziViewer」ってアイコンがネコなんですよねー。
ダウンロードしたきのう(2020/02/22)はネコの日みたいなので、ものすごく偶然
 
 国枝史郎先生の『神州纐纈城』を読んでいます。
 
 
 
 
2020/02/24 あのダイヤモンドプリンセス
完全殺菌消毒してくれる企業をつのっているそうでございますが、
大変ですよねぇ。
それが完了したといたしましても、事故物件みたいなものでございますから、
しばらくの間お客さまが遠のきましょうし……。
 
ホント、災難でございますなぁ。
 
 
 

2020/02/25 B 社長とか個性の強すぎる人の本も難しいですよね。
成功ネタで話を聞いても、けっきょく寝てないんですよ(笑)。
そんなの真似できないだろって。
成功話をピックアップしたいんだけど、
そういう人たちって働き方が異常なので、
それはちょっと成功譚の例として出しづらい。
 
(「本の雑誌 2019/8 特集=別人28号を探せ!」(No.434 本の雑誌社)
  ● ゴーストライター匿名座談会 p.18
 
* 2/24 「世界はやっちゃったで出来ている」ネバー・レイト・ナイターズ」)に関連して
 
 

2020/02/26 Role&Roll vol.185
シャドウラン5thシナリオ クリスマスを守れ あるいはチキンの奇跡」の
奇術師ジョージチキンをふやすって、
チキン・ジョージ(『14歳』楳図かずお)ってこと??? 
 
違うかもしれないけれど、
先月(vol.184) のヘルカウ(HellCow)も、
バットマンリターンズ
キャットウーマン誕生シーンの「Hellcome」のもじりっぽいし。
アダムス農場アダムスファミリー? 
 
そういうのしれっと入れていそうな気がするんだよなぁ……。
 
 

 
2020/02/28 コロナウィルスは、
ネタに出来ないぐらいのレベルになってまいりましたなぁ。
多くのイベントや施設が中止や休止になって、
何ヶ月も前からそれを楽しみにしてきた方や、
そのために準備をしてきた方は、さぞや落胆なされたことでございましょう。
 
小中高等学校に休校要請も出たとか。
 
終息は一体いつ頃になるのでございましょうかねぇ……。
 
春頃には何とかなってもらいたいものでございます。
歩き始めたばかりのお子さまも、おんもに出たいと待っておりましょうから。 
 
 
 あっ、静岡ホビーショーも中止だ。

拍手[0回]

PR
ネバー・レイト・ナイターズ」って、公式の略し方では
 ネレナイ らしいですけれど、
 ネバレナイ のほうが、自然な感じがいたしますよねぇ。
 
 というわけで、vol.182のこの特集を読んでの絵でございます。
vol.184読者欄に載せていただきました。
 
 ネバレナイ
 
 「また」は、ずーんとくるものがございますよねー。
 照れ笑いでごまかしているのは、本人反省しているのでございましょうけれど。
 1回の失敗で、いろいろなものが吹っ飛んでいきますからねぇ。
 
 現場では対策を練ったり、外注に断られたり、関係者に連絡したり、
 家族にあやまったり……。
 大変でございます。
 
 
 というわけでこの作品、「ネバレナイ」
 タイトルだけ聞いたときはピンとこなかったのでございますが、
vol.182の記事を読んだら面白そう。
 
 これだったら、シナリオなんかなくても
社会人なら実際の経験からポンポンアイデアが浮かんでくるんじゃないかなぁ。
 
 ブラックな会社に勤めているかたが
TRPGをプレイできるかというあたりが難点ではございますけどね。
 特に時間とか――。
 
世界救済社畜TRPG」という悪魔合体のようなタイトルも素晴らしい。
 原案の段階では、おそらくもっと過激な内容だったんじゃないかと、
 そんな妄想が出来る題名でございます。
 
 この作品は「世界救済」でございますが、
第2弾としてそのうち「世界征服社畜TRPG」という追加の本が出そうでございますな。
 悪の組織こそブラックゴーストな団体が多そうでございますもの。
 
 まぁ、それはそれといたしまして、
 上司を痛い目にあわせるというのは、
半沢直樹のシリーズあたりの影響だとは思いますが、どうでございましょうねぇ。
 
 こういう組織では上司だって大変な思いをしていることは多いと思いますし、
上司にヒドいことして何の予告もなく辞められたりいなくなられたりしたら、
次にその立場になるのは自分たちでございますからねぇ。
 
 半沢直樹さんみたいに上にのし上がっていこうとするかたならともかく。
ブラックな会社でそれは、ちと辛いことになりかねないような気がいたします。
 
 とは申せ、それでも、
 3徹はゲーム的なネタといたしまして、
有給やボーナスがちゃんと出るのは、まぁまともな会社じゃないでしょうか。
  
 きっと労働基準監督局に何度も入られているんだろうなぁ~。
 
 
 
 ……とまぁ、こんな感じがvol.182時点での感想
 なのですが、その後のシナリオとか見ると、
システマティックに進みすぎるような感じがいたします。

 「プロジェクトX」的な話なのでございますから、もう少し
プレイヤーが話し合って問題解決をしていく要素が
あっていいと思うのでございますが……。
 
 ……。
 
社畜世界救済TRPG」なんていうのもあっていいかも?
 うん? 
 でもそれって、支配者によって奴隷のように扱われている
民衆を救うってことだから、けっこう普通のRPGなのかも。 


拍手[0回]

仮面ライダーがバイクに乗っているのは、
チョイ悪に見せたかったから、
仮面ライダー

 と、さきほど『チコちゃんにしかられる』で、
チコちゃんがおっしゃっておりましたが、

「タウンムック増刊 仮面ライダー」
(徳間書店/昭和56年4月)
には
少々違ったことが書かれておりました。
 
 それによりますと、バイクに乗る設定は、
当時の毎日放送編成局長の廣瀬隆一さん
というかたの発案なのだそうでございます。
 
このお方、戦時中軍隊にいたころ、満州で陸王を乗り回していたほどのバイクマニアで、
70年代のヒーローにはスピード感が必要だ。
それも普通のバイクではなくモトクロス用に乗せようと主張されたのだそうでございます。
まだ、モトクロスが一般的になる以前の話でございます。
 
仮面ライダー 
 
 
 
『チコちゃん~』でおっしゃっていた
カミナリ族がヒントというのとは異なりますな。
 
 そっちは別視点――石ノ森プロ側の認識ということでございましょう。
 
 こういう語源とか起源というものは、
視点によって説が異なる場合があるものでございます。

拍手[0回]

ゲームブッククイズ(148)
 
『魔城の迷宮』
奥谷晴彦:作
刀根広篤:イラスト

二見書房 ザ・ミステリ・コレクション/1989/3)
 

作品内の記述がすべて正確だったとして、
ジンギス・カーンがルドスを征服したのはいつ頃のことになる?
 
(特定できなかったので、答は、何年から何年かの間のいつか、という形になります。
 クイズとしてユルいなぁ)

拍手[0回]

『西遊記 天竺(インド)への道』西遊記インドへの道
シミュレーションプログラム研究会:著
(白馬出版/昭和60年10月)

 
お話はといえば――。
 
 『西遊記』とございますが、
これは玄奘三蔵さまよりも100年あとの日本の話。
八世紀の中頃。東大寺の毘盧遮那仏が建立されてから
3年の時を経たころでございます。
その記念式典に顕現した観音さまのお達しに応じ、
若手僧侶一の道鑑が天竺をめざして旅立つというもの。
 
西遊記インドへの道
 
 
 孫悟空や猪八戒、沙悟浄といったおなじみの面々にも、
日本もしくはその近海ですぐに出会います。
 
 この、原作と違う主人公で原作と同じような旅を、というのは、
第一作目の『ザ・チャレンジ 80日間世界一周』
から受け継がれているところでございます。
 この作品では明治33年(西暦1900年)に、
ジュール・ヴェルヌの『八十日間世界一周』を読んだ賢次少年が、
本当に80日間で世界が一周できるか賭けをして旅立ちます。
 
 それはさておき。

 天竺到達までの期限は4年。
 観音さまが別にそんなもの設定しなくても……とは思いますが、
ゲームなのでしかたがない。
 
 本文中には太字で所要期間が何ヶ月か書かれておりますから、
それを記録して進行していくわけでございます。
 
西遊記インドへの道 
 
 
そう聞くと、
八世紀の半ばの東アジアの歴史や地理に関して詳しい知識があれば有利なのか
とも思えますが、そんなことはございません。
 
 推理力を駆使してルート選択しても、
現実的な、もしくは西遊記らしいトラブルに巻き込まれて
ちょいちょい足止めを喰らいます。
 
 有利に進めることが出来るかは、運次第なのでございます。
 
 なにしろ、103まで数字はふられているものの、それはページ数で、
パラグラフ的にはスタート・ゴール含めて34ぐらいでございますから。
 大したことが出来るはずもございません。
 
 こうした
時間を記録していくゲームブックの場合にはしばしばあることでございますが、
分岐をまとめるためにトラブルで時間を調整しているのでございますな、
映画『キャノンボール』(2だったかな、それとも両方?)みたいに――。
 たしか、『縄文伝説』もそうだったと記憶しております。
 
 なので当てずっぽうにポンポン行ってよろしいかと存じます。
 
 まぁ、パラグラフ的には少ないものの、ルートは多彩。
シルクロードや海路を行くルートなどもあり、
また8世紀当時の出来事や西遊記というパックボーンもございますから、
変化に富んでいて面白いですよー。
 
 とは申せ、パラグラフ数が少ないのはアダでございますな。
 題材がいいのですから、もっとさまざまな展開が見たかったところでございます。
 
西遊記インドへの道  
 
 ちなみに、このシリーズ第1弾の『八十日間世界一周』についても少し。

 こちらは、イラストを描いた人の表記はなく、絵はそれなりの出来でございます。
 システム的にはほぼ同じ。
 なので、ストーリー的にも同じようなこと
   ――題材はいいのだけれどパラグラフが少ない――が申せます。
  
 でも、『八十日間世界一周』のほうが面白かったかな?
  
 だいぶ昔にプレイした記憶なので、あいまいではございますが。
  
 

拍手[0回]

ゲームブッククイズ(147) 
 
『西遊記 天竺(インド)への道』
シミュレーションプログラム研究会:著
(白馬出版/昭和60年10月)

西遊記 インドへの旅

イラストを手がけているのは、ズバリ誰?

拍手[0回]

忌火起草 忌火起草
北島行徳 牧野修 加藤一:著
(講談社/2007/12)
 

 PS3で2007/10に発売された、
chunソフトのホラーサウンドノベルのノベライズ。
 
亜美編」「京介編」「編」を収録しております。
 例によって原作はプレイしておりません。
 
 オビには
「分岐によって、マルチエンディングが楽しめる」と
謳ってはございますが、「亜美」編から枝分かれするのは、
 
 p.18で「大学の中庭へ行く」と、「」編へ、
 p.20で「立っていたのは愛美」を選ぶと「京介」編へ、
  
 と、この2カ所のみ。
 分岐小説、と申せはいたしますが、スタートが同じ3編の小説でございますな。
 
 各編は
 「亜美」編が北島行徳先生、
 「京介」編が牧野修先生、
 「」編が加藤一先生
             が、お書きになっておられます。
 
 もとのシナリオを担当した方が、そのままお書きになっているのでございましょう。
  
「ゲームの元になったオリジナル版に加筆・修正」、とオビには書いてございます。
 
 このオリジナル版というのがどういうものかは分かりませんが、
おそらくゲーム化する以前のシナリオということではございませんでしょうか。
  
 それに加筆・修正ということでございますから、P
S3版とは全体的な流れこそ変わらないものの、
作者の筆により変更はあるということでごさいますな。
 
 分岐はしておりますものの、やはり「亜美」編が基本。
 なので順番に読んでいくのが吉かと存じます。
 
 
 
 飲めば至高の感覚を得られるというビジョン=忌火起草。
 だが、それを口にしたものがつぎつぎとなぞの焼死を遂げていく……。
 そんなものに手を出した覚えのない主人公、牧村弘樹だったが、
 やがて爪の先が黒くなり、悪夢を見るなど、
 忌火起草特有の症状がその身に現れはじめ……。
 
 あらましはそんな感じでございますな。
 
 亜美編・京介編・奇編。
 
 三様の物語は、すべて過去と結びついております。
 
 それぞそれの物語の中で、
 忌火起草、ビジョン、今惹草、
 という薬の誕生の秘密が語られるのでございますが、
それが現在に因縁をもたらすのでございます。
 
 これら3つのクスリは、
同じものから作られた段階的なものでございまして、
設定上は1つの年表の上に並べられそうなのでございますが、
お話しを広げるにあたって変化していったのでございましょうな。
微妙にズレのあるパラレルワールドになっております。
 
 その互いに重なり合いながらも違う感覚が、
分岐小説らしくてよろしゅうございますな。
 
 三種の薬の成立過程には男女の愛憎劇が関わっておりまして、
それが、作品の主人公、牧村、早瀬、皆川たちに襲いかかる。
 
 その結末も、やはり三話三様。
 
 そこに分岐がないのは、小説としてカッチリと見せるためでございましようか。
あるいは分岐するとめんどうだから? 
 
 
 原作の家庭用ゲーム機版ではさらに多くの話に分岐するものの、
本書を読んだ感じではこの三話で必要にして十分な感じがいたしますな。
 
 おそらく書きたかったのは、
このぐらいのことだったのではございませんでしょうか。
 PS3は容量も大きく、
話が3つではプレイヤーが満足しないというのはわかりはいたしますが、
物語の性格上、あまり広げる話でも無いような気がするのでございます。
 
 サウンドノベルが衰退した理由の1つはそういうこと――
ゲーム機の容量が飛躍的に伸びたこともあるんじゃないのかなぁ。
 
 スーパーファミコンぐらいの分量が
物語のまとまりとしても費用対効率的にもちょうどよかったんじゃないでしょうか。
 大きくなればまとまりにくくなりますし、中心からズレていくこともございましょう。
 容量が大きくなればいいとは限らないものでございます。
 
 
 さて、まぁ、それはそれとしてでございます。
  
 そのことを抜きにしても、この話には、
設定もしくその説明にどうも欠点があるようにわたくしは感じました。
 
 忌火起草は、
 
 それを飲めば、至高の体験が得られる。
 心霊スポットで飲めば、さらに効果があがる。
 幽霊が見える。
 
 のだそうでございますが、これがどうもよく分からないのでございます。
 幽霊が見えることが、至高の体験なの?
 なにか、この説明ではどうも飲みたい気がしないのでございますが……。
 
 それに、至高の体験についての具体的な描写もないんですよねぇ。
 これらのことを吹聴しているのが、中森健吾さんだけでございますし……。
 ほかの人も飲んだみたいなんですけれど、
どんな体験だったかあまり聞こえてこない……。
 健吾さんにしたところで、「すっごい効く」とか「パーッと楽しくなる」とか
言っているだけで、なんか具体的じゃないんですよね。
 
 それにこうしたドラッグの類いは常習性があるものですが、
それもあまり描かれていないような気が……。
 
 
 特にかわいそうなのは、主人公の牧村弘樹さん。
 知らずのうちにビジョンを飲まされたのに、
いい思いはまったくしていないのでございますもの!! 
 
 爪が徐々に黒く染まっていったり、悪夢を見たりと、
 悪い方の効果は発現するのに、それを飲みたくなるような描写は、一瞬たりとてない。
 
 ホラーだから、
理不尽に降りかかる不幸な部分だけを描けばいいということかもしれませんが、
最初のリアリティがないとあとの話も真に迫っては来ないように思うのでございますが……。
 
 あるいは、複数で書くものなので、最初の設定は薄くして、
あとは各分岐を手がける方に期待したのかもしれませんが、
だとすればそれが悪い方向に働いたという感がございます。
 
 
 さらに、忌火起草最大の特徴である発火現象。
 これがよく分かりません。
 何しろ、何の説明もございませんもの。
 ホラーですから科学的な説明は必要ございませんが、
だからこそ、因縁めいたものは必要でございますよねぇ。
 開発者の情念とか、何か――。
 でないと、発火などという大きな効果に、
どうも納得性がないように思うのでございます。
 もしかすると、
察しろ、分かれということなのかもしれませんが、
こういうことははっきりと書かれていないと分からないものでございます。
 
 おそらくイメージが先行したのでございましょうな。
 画面上の派手さを狙っての炎上なのではございませんでしょうか。
 
 説明なしでもそれにノレる人はノレるかもしれませんが、
そこにいたる今まで書いたようなことで引っかかりを感じたせいか、
炎上が、どうにも唐突に感じられてしまったのでございます。。
 
 というわけで、個人的にはノレませんでしたが、
書いている人たちが書いている人たちですから、
きちんと面白いものにはなっております。
 
 亜美編には、だれがそれをやったかという興味もございます
(ただし読者に推理させる趣向にはなっていない)し、
奇編の愛美ではなく香織エンドというのは、
ちょっとネットで調べたかぎりでは、この本オリジナルの展開じゃないかな?
 
 いずれにせよ、先ほども書いたとおり、
この1冊で必要十分にまとまっている作品だとわたくしは存じます。

拍手[0回]

フローチャートはこんな感じです。
 
狂瀾怒濤 フローチャート
 
               『狂瀾怒濤』フローチャート 

 
 図のうち、色のついていないところは戦いの場面。

 色のついているもののうち、黄色15,26,18,23)はそれとはの部分で、
見てお分かりのとおりループしています。
 
 21,22)は一時的な和解
 
 29,30)がエンディング
 
 全体として無方向移動型だが流れのあるタイプ、といっていいでしょう。
 
 選択によっては数パラグラフでエンディングに達してしまう場合もありますが、
 基本的に
 
脈絡もなく延々と戦い、
時に目先を変えて他の場所へ行ったりしているうちに
和解が生じるも、
結局全員で戦うことになり
エンディングに突入する、
 
という構成になっています。
 
 選択肢の意味については、微妙

 戦闘では気に入らないという選択を選ぶとキャラクターが入れ替わったりしますが、
展開がさして変わるものでもありません。
 
 でも何か意味ありげ。
 
 特に、最後の選択はそうです。
 
 27では、「ロマンティックな結末を望む」 →30
     「皮肉な結末のほうが好み」   →29
     
 28では、「リアリスティックな結末を望む」→30
     「とんでもない結末がいい」   →29
 
 と、正反対もしくは全然別の選択肢が、同じ結末へと向かっています。
 
 こうしたナンセンスで意味ありげな部分が、
この作品の文章としての魅力になっているように思われます。
 
 分岐型にした意味も、そこにあるといっていいでしょう。

拍手[0回]

『狂瀾怒濤 
  あるいは、ブラックドール騒動』狂瀾怒濤
 
エドワード・ゴーリー:著
 柴田元幸:訳 
         (河出書房新社/2019/10)
 
"THE RAGING TIDE:or,The Black Doll's Imbroglio"
by Edward Gorey(1987)

  
ナンセンスな大人向けの絵本作家として知られるエドワード・ゴーリー分岐型絵本
 
ソデには
「最も優れた『早く続きを読みたくなる面白い本』に挑戦した1冊」とある。
1987年の作だそうだ。
となると、ゲームブック以降の作品ということになるが……。
 

 背景には雲が流れ、
絨毯が敷かれたような模様のある床のうえには
大道具として指の彫像が立ち、あるいは転がり、あるいは折れている。
 

  そんな舞台のうえで、狂瀾怒濤のキャラクター 
 
  スクランプ
  ナイーター
  フーグリブー
  フィグバッシュ
 
  という4体の
  落描きのようなキャラクターが、
  羽根ばたきやクッキーの抜き型、
  濡れたお茶の葉など、
  そこら辺にありそうなものを手に、
  延々と戦い続ける……。
  
  そんなシュールな内容だ。
 
 
 主人公は「キミ」ではない
  
 レーモン・クノーの「あなたまかせのお話」と同じで、
 読者はあくまで読者の立場にとどまる。
  
 選択肢は「このおはなしが気に入ったなら○○へ」といった具合に、
その話をどう感じたかによって進むのだ。

 気に入らなかった場合は、キャラクターの1人が入れ替わったりするが、
普通にページをめくっていたら気がつかない程度だ。
戦いの流れに段取りがあるわけでもなく、
選択肢を無視してランダムにページを開いても、大して違いはないだろう。
 
 絵の雰囲気に負うところが大きいが、全体的にトーンは暗い。
 
 途中、戦闘とは関係ない「脱線」も存在するが、
館に行けば公開日ではなく、庭園に行けば虫の破壊を受けていたりと、
明るい方へは向かわない。 
 
 ラスト近くには和解の場面もあるが、そこで食べるものと言えば、
プルーンのワイン煮か、カブの水煮――タイトル下の引用(実は作者の筆)だが、
どちらもぐしゅんとした感じで、なんとも開放感が無い……。
そして和解は長くは続かず、すぐに戦いは再開され……。
 
 そのあとに待っているのは、生にせよ死にせよ、救いのないエンディング。
 閉塞感のある作品だ。

狂瀾怒濤 あるいは、ブラックドール騒動』というタイトルについて、訳者は
「表紙においてのみ」見られ「解説めいたことはおよそ不可能」と書いているが、
おそらく、この表紙の絵こそが果てしない戦いの発端ということなのではないだろうか。
 
 ただし、それがどうなってキャラクターたちが戦いつづけることになったのかは、
読者の想像にまかされている。
 
 そう考えてみると、2つあるエンディングは真のエンディングではなく、
裏表紙の絵こそ、本当のおしまいだということになる。
 
 嬉々としてにしろ、みじめににしろ、最終的には裏表紙のイラストへと行き着くのだ。
 

拍手[0回]

2020/01/22 「ウォーロック・マガジン」vol.6「はじめてのAFF」p.060-
 
重箱の隅が申しますと、
モンスター誕生』では、「君」に他者の言葉があのように聞こえるわけですな。
ですから、他の人が普通にしゃべっている状態で「君」が話す場合には、
逆にずらすのが正しいかと……。
まぁ、誰もそのようなことを気にしていないところでそのようなことを申すのは、
要らぬ口ではございますが。

 
 
2020/01/23 シックスパックがいるのなら、
テンガロンっていう岩悪魔もいるよね、きっと。
たぶんホントに10ガロン(約37.85リットル)入るカウボーイハットかぶっていて、
陽気で大げさなんだろうなぁ。飛び道具持っているんだろうなぁ。
 
 
 

2020/01/26 折原一『七つの棺』(創元推理文庫/1992/11)。
不可能状況と見える殺人に、
密室を愛するがゆえに出世がおぼつかない黒星光警部が挑むのだが……。
異常心理ものや叙述トリックが好みと作者が後書きで書いているとおり、
いわゆる本格推理ものを期待して読んだら、当てが外れた。
犯人がしかける巧緻なトリックというものは少なく、偶然が関与するものも多い。
密室ものではあるのだけれど、密室としての興味で読まない方がいいような……。
 
 
 
 
2020/01/28 『たったひとりのサバイバルゲーム 極寒の雪山を脱出せよ』
この間買ってきて奥付を見たら、5刷でした。
 
おおっ、ゲームブック売れているんだ
 
ただ……。
その5刷の日付が、2019/1/25、去年なのですよねぇ。
今年だと思ったら――。
 
ちょっとびみょーだなぁ。
 
 
 
2020/01/31 そんなこんなで令和2年も始まりました。
うーん、忍者ブログがお休みしていたときも、
書こうとしたことはあったのでございますが、忘れちゃったなぁ。

拍手[0回]

2020/01/17 バビロニア人は、三平方の定理を知っていたのだとか。
となると、ピタゴラスの定理とは言えない? 
 
西洋中心の世界史にはままあることでございます。
 ……。
 
ドルアーガの塔にも三平方の定理が用いられていたのかなぁ?
 
 
 
2020/01/18 バビロニア人は、60進法を使っていたそうでございますな。
 なんか面倒くさそう。
 ですが、使っている人にはあたりまえなのでしょうし、
そんな位取りを使っているからこそ数学が発展したのかもしれませんな。
 
 ドルアーガの塔が60階なのも、そのためなのでございましょう。
 
 
 
2020/01/19 「ウォーロックマガジン vol.6」p.037には、
 
二十面体ダイスで四面体・六面体・八面体・十面体ダイスの出目を代用する方法が
コラムとなっておりましたが、
二十面体ダイスを持っている人ならば
六面体ダイスはどこにでも転がっておりましょうから、

この2つですべてのダイスを表現する方が現実的ではないかと思います。
 
 そうなると問題は八面体。
ですがこれは、二十面体の出目を5で割って1~4を出し、
六面体ダイスの出目が1~3だったらそのまま、
          4~6だったら5~8とすればよろしいかと。
 
そのほうが二十面体ひとつでがんばるよりも自然でございましょう。
 
 60進数約数の多さが特徴だそうで。
ですからバビロニア人はこういう計算がお手のものだったのでございましょうな。
D&D制作者の遠い祖先か前世はバビロニア人だったのかも?
 ドルアーガの塔はD&Dの影響を受けているようでございますから、
もしかするとつながっている?

 
 
2020/01/20 サイコロが1つもなかったとしたら、
アナログの時計を使うというのも手でございますな。
 
数字を決める際は、目をつぶって「止まれ」というのですな。
 
で、そのときの秒針の位置でガイドが出目を決めると。
 
d4なら 3,6,9,12 の近い位置、
d6も 2,4,6,8,10,12 に1~6を当てはめて。
 d8は八方位の近いところ、
d12はそのまま1~12で。
で、d10に関しましては分目盛りを10分ごと、
d20は20分ごとという感じでよろしいのではないでしょうか。
(d4,d6,d12は、たとえぱd4なら12~3の間を1とするという方法でもよろしいですな。
   お好きなように)
 
 微妙なところはガイド判断で。
迷う場合は0.5を採用しても問題ございませんでしょう。

拍手[0回]

なぞのまとめ令和2年正月
 
2020/01/01 
  

 
 ♪ そ~らをじゆうにとびたいな~ ♪
 
 
      はいっ 航空法違反~!!
 
 

2020/01/01 普通良い夢といわれるのは、宝船の夢で、
そのほか〈一富士、二鷹、三茄子(なすび)〉などのように富士の夢は一般的に吉兆。
これに似たものとして、高山に登る夢、天や雲に寝る夢も吉兆。
蛇・鯉・猿・熊・馬など、神の使者といわれる動物の夢もまた吉兆。
たとえば「蛇の夢をみると金持ちになる」などという。
 また、人の死や死人の笑う夢は、長寿・福運のしるしとされ、
火事・葬式・白髪になるなど、現実では不吉な事がらを吉兆とすることもある。
 
(『日本を知る小事典 4信仰・年中行事
  (社会思想社・現代教養文庫(1980/3)「占い・呪い」石原綏代 p.278)
 
 
 
2020/01/02 漢字の子にはネズミの意味はなく、
丑の字にウシの意味があるわけではなかった。
十干・十二支は日と月とを数える順序数詞にすぎなかったのである。
それに十二獣の呼び名を与えたために(……)、性格判断がおこなわれるようになった。
 
(『日本を知る小事典 4信仰・年中行事
   (社会思想社・現代教養文庫(1980/3)「暦と年中行事」大森志郎 p.225)
 
 

2020/01/05 2019/12/22キノコの森は食べ盛り。」の記事に書いた
マタング」に関するメモが見つかりました。
絶対見つからないと思っていたのですが、
紛失する前にワープロに移しておいたみたい。
ただし、出典は分からずじまいにございます。
 

 当該記事にも追記しておきますが、ミクロネシアの話でございました。
マタングは精霊そのものではなく、精霊たちが住んでいる場所だったみたい。
間違って覚えていたなぁ……。
 
 

2020/01/11 なぞのまとめ 2019/12/12-13 あたりで
ドン・キホーテのことについてちょっと書きましたが、
彼の出身である「ラ・マンチャ」の「マンチャ」というのは、
しみ・汚点・不名誉」という意味なのだそうでございます。
カイヨワの「遊びと人間」のどこかに載っておりました。
 
とすると、「ラ・マンチャの男」というのは、
不名誉な、あるいは汚名の男ということになりましょうか。
 
 イギリスの昔話には、ゴッサムという愚か者の村が出てまいりますが、
そのたぐいでございますな。
 
 
2020/01/12 『「ソウナンですか」に学ぶ、
        ゲームブック式 生死を分ける最強のサバイバル術』
冒険企画局(齋藤高吉・平野累次):著 
岡本健太郎 さがら梨々:原作(星海新書/2019/9)には、
 
人は水なしでは3日、食料なしでは3週間しか生きられないとございましたが、
その傍証たる文章が、
日本の書物紀田順一郎(新潮文庫/昭和54年8月)の
北槎聞略(ほくさぶんりゃく)』を紹介した文章の冒頭にございました(p.352)。
 
それによりますと、
昭和40年、南太平洋のサモア付近で遭難したマグロ漁船「第十一日進丸」の乗組員15人が、
1日50ccの水だけで荒波と12日間戦い、かろうじて生還したのだとか。
このあたりが限界記録だろうとおっしゃっております。
 
 ちなみに、体力を使わない寝たきりの状態ですと、
40日前後と経験的にいわれているそうでございます。
 
 
 
2020/01/13 『さすがの猿飛 G 4』細野不二彦
(小学館 HCヒーローズコミックス/2019/10)読了。
完結巻
G(グローバル)と題するからにはもっと海外での活躍を期待したが、
学園内の話にとどまった。
が、ラストはしっかりとまとめてくる。
 

「忍術の基本はつねに敵の意表をつくこと」と、
最初のほうの小太郎のセリフにあるとおり、気にもとめないような設定が要となってくる。
 
 SFや推理の要素もあり、テーマ性もある。
ただ、細野先生の作品としては、もっと上を期待してしまう。
 
 真・神風の術は、輪をかけてトンデモだなぁ。
 とはいえフィクションの忍法では、このぐらい普通ではあるけれど。
 
 あとやっぱり、p.204の一コマ目。誰が誰だかしっかり分かるところがいいよね。
 
 
 
2020/01/15 三本の矢の話って、イソップの寓話にも同じような話があるのですよねぇ。
毛利元就さんが『エソポのハブラス』を読んだ可能性は時代的にないので、
どういうことなのだろうと思っていたのでございますが、
『イソップ寓話集』の解説を読んでみましたところ、
類話は6世紀や7世紀の中国の本にも
吐谷渾の王阿豺(あさい)の故事として知られていたとか(ただし、矢は20本)。
 
 毛利元就さんは「三子教訓状」なるものを遺されておりますが、
三本の矢の話どおりのことはなかったみたい。
 
 いずれにいたしましても、後世の創作という気がいたしますな。
 
 (参考:『イソップ寓話集』中務哲朗訳(岩波文庫/1999/3)

拍手[0回]

ちなみに、動物を描くのに使っているのは、タミヤ超極細面相筆でございます。
 以前、『ロストロイヤル』の地図を描いたときに初めて使いました。
 ちょうど丸ペンがへたっていて、
ピグマもいい感じに細い線が出るのがなかったので、
どうしたものかと思い、試しに使ってみたところ、これが正解だったという。
 
 とにかく毛一本の曲線が描けるところがうれしい。
ちょっと癖があり、カーブでは膨らんだりいたしますが、
さしたる問題ではございません。
 長い線や直線は苦手でございますが、短い複雑なカーブとか、
まさに動物の毛並みとかを描くのには向いているのでございます。
 
 たとえ印刷にでないとしても関係ないのだ。
 
 
 それに、比較的手入れが楽なような気がいたします。
模型用でございますから、薄め液でも洗えますし。
 タミヤだから、入手もそれほど難しいことはないんじゃないかな?
 
 結局、模型を塗るためには使っておりません。
 フィギュアは付属していても作らないし、
塗装する場合は、ランナーごとスプレー吹くぐらいだものなぁ。
 
 まあ、それはそれといたしまして、
 
 ただ、こういう筆って、ついているキャップがたいていヤワで、
それをなくしてしまったりつぶしてしまって、
筆をボロボロにしてしまうことがしょっちゅうあるのでございますな。
この筆も、1200円ぐらいするのですが、もう4~5本、おシャカにしております。
 
 そうしないためにはどうしたものかと思っていたのでございますが、
けっこう安上がりな解決を近ごろ思いつきました。
 
 100円ショップで鉛筆のキャップを買ってきて、試したのでございますが、
そのままではブカブカでうまくはまいりません。
でも、ヤワなキャップの上からそのキャップをかぶせれば、
ちょうどうまく収まるのでございます。
 

 さて、そんなわけで今回の絵。
 
パグマイア イヌさんとネズミさん
 

Role&ROLLvol.183読者欄に載せていただいた、
vol.181の「パグマイア・ソロアドベンチャー キノコを探して
のパラグラフ27を題材にした絵でございます。
 
 このソロアドベンチャー、プレイヤーが遊びやすいように
管理する能力値が極力抑えられているのがうれしいですな。
 
 ゲームブックはプレイヤーがすべてをやらなければならないので、
こういう負担を減らす試みは大歓迎でございます。
 
 絵のほうは、どのぐらいまで人間に近づけようかと、
少しは考えたのでございます。
 特にネズミさんのほうは。
 
 でもやっぱりこんな感じで。
 
 図書館で借りてきたネズミの飼育に関する本を参考に描いたのでございますが、
1月2日のブログにも書きましたとおり、
ネズミには
MOUSE(ハツカネズミ)系とRAT(ドブネズミ)系がいるらしいんですよね。
そこら辺、本では分けて説明されているのでございますが、
特にどちらか説明のないところもしばしば……。
また、それ以外のネズミの仲間も混ざっていたりいたします。
 
 そんな中から、RAT系とおぼしき写真を探し出して参考にしたのでございますが、
ペットのネズミは、やはりちょっとかあいらしすぎる。
 
 野生のネズミには似合いませんな。
 
 ネズミと申しますれば、やはり特徴的なのはシッポ
 キャラクター化されたネズミの中には、強調されていないものもございますが、
活かしてやらずばなりません。
 このゲームブックの作者も
そんなこと考えていなさそうでございますからには、特に――。
 
 んなわけで、シッポは通常以上に長くし、カバンをひったくるという、
このパラグラフの重要な役割を負わせてあげた次第でございます。

拍手[0回]

2020/01/14 「ウォーロック・マガジンvol.6」買ってきました。
 
ウォーロックマガジンvol.6
  
 そのあと、駿河屋静岡呉服町店に行き、
ファイティング・ファンタジー『さまよえる宇宙船』を
買おうと思ったのでございますが、売れてしまっておりました。
 
 先月行ったときはあったのでございますけれどねぇ。
 
 持っているからいいのでございますけどね。
  
 わたくしが持っておりますものは人からもらったもので、
 ハンコなんかが押されていたりしますし……。
 
 先月見かけたのは、オビもついておりましたからな。
 ちょっと食指が動いたのでございます。
 衝動買いをあまりしない性格が災いいたしました。
 
 まぁ、
この作品を知る方が1人増えたことに期待をして
よしといたしましょう(そうでない可能性もございますが)。
 
 それにしても、ゲームブックの値段は落ち着いてきましたな。
他にもFFシリーズございましたが、1000円内外でございましたもの。
双葉文庫の『ウィザードリィ女王の受難』は6000円でございましたが。
 
 駿河屋の値段の付けかたっていい加減!! 
と言いたいところではございますが、
状況にこまめに対応しているのでございましょう。


拍手[0回]

2020/01/14 ゲームブッククイズ(146)
 
 下は『暗黒城の魔術師』のオビに書かれた惹句です。
 空白部分に正しい言葉を入れなさい。
 
ドラゴンファンタジー・オビ

拍手[0回]

 もうひとつ、年賀状のネタとして考えていたのが、これ。
 
ハナアルキ 
 
 鼻行類はもちろんネズミの仲間ではございませんが、なんかネズミっぽいということで。
 
 絵は、Nasobema lylicum
 
クリスティアン・モルゲンシュテルン(CHRISTIAN MORGENSTERN)氏が、
その詩で言及しているという、
モルゲンシュテルン・オオナゾベームでございます。
 
 現地の言葉でホーナタタ(Honatata)。
4本の鼻を使って歩く、鼻行類を代表するものでございますな。
 
 それにしても、
1957年あたりの核実験の影響によるハイアイアイ群島の崩壊で、
これらのほ乳類はおろか、
それを研究していた方々や原住民の方まで全滅してしまったということは、
残念に他なりません。
 
 
 第五福竜丸の被爆やゴジラの出現 (ともに1949(昭和29)年)など、
当時はビキニ環礁などでの核実験が問題となっていた時代でございますからなぁ。
 
 
 鼻行類

(『鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活』
 ハラルト・シュテンプケ:著
 日高敏隆/羽田節子:訳
 思索社/昭和62年4月)
  

☆ 鼻行類についてまったくご存じのない方は、
  この書をお読みになったり、

  他のかたのお書きになったものを参考になさったりして
  いただくとよろしいかと存じます。

 

拍手[1回]

謹賀新年
 
 
 というわけで、賀正でございます。
 小判とか、打ち出の小槌とか添えようとも思ったのでございますが、
あれこれ考えているうちに、結局なしになってしまいました。
 実はこの前にもう1枚描いたのでございますが、スキャンしたらぼやんとした
はっきりしないものになってしまいましてねぇ。
 
 白ネズミを意識するあまり、色を薄くしすぎたのでございますな。
 この絵も実は、明瞭度を上げております。
 
 ところで、英語のMOUSEはハツカネズミを原種としたもの、
RATがドブネズミを原種としたものを言うのだそうでございますな。
 
 ドブネズミ系と申しますと聞こえが悪うございますが、
ペットとして取り扱われているものは、別に汚いわけではないのでございまして……。


 ちなみに、日本でシロネズミ、ダイコクネズミと呼ばれるのは、
ドブネズミのアルビノだそうでございます。


 
 



 

拍手[0回]

なぞのまとめ 令和元年12月
 
2019/12/01 魔方陣は中央に5が入っているのが定形であるが、九星占い 
三列三段の配列をおしつぶして、5をかこんで八角形にならべる。
そして、
その九つの数字に、陰陽と五行をひっつけて、
五つの色、五つの惑星を配当し、
星の数がたりないので、日曜星・月曜星を加えて
七曜(日月火水木金土)とし、
さらに羅ごう(日偏に侯)星・計都星という二つの星をでっちあげて、
この九つの星が人間の運命を支配するものとした。
 
(『日本を知る小事典 4信仰・年中行事』
(社会思想社・現代教養文庫(1980/3)「暦と年中行事」
  大森志郎 p.244)
 
☆ つまり九星占いというのは、
  魔方陣占いということでございますな。
 

 
 

2019/12/04
 「モデルグラフィックス」の今(2020年1月)号特集タイトルは
一年戦争のときガンダムって何機いた?
模型雑誌だからそういうテーマになるんだろうけれど、
連邦軍がGMとボールで乗り切ったことを考えると、
せいぜい画面に出て来たのとあとはGアーマーのテスト用ぐらいで、
バリエーションとかはないんじゃないかなぁ。
 
テム博士は天才だけどマッドサイエンティストとして疎んじられていたんだと思う。
それで、極秘テストの名目でサイドセブンなんていう建造中の辺境に
体よく追い払われたんでしょう。
 
 
 

2019/12/05 テム博士としては、Gアーマーを大量生産して飛ばし、
戦場でガンダムやGファイターやGブルに変形し臨機応変に対応する、
そうすればどんな戦場でもどんな戦況でも柔軟に対応できるだろう。
 
どこかのパーツが壊れたら、別のパーツと合体すれば、戦闘が継続できる。
 
作戦に応じて、ガンダムの代わりに別のユニットをつければ、
爆撃や兵員輸送など、あらゆることに対応できるだろう、ぐらいまで考えていたと思う。
 
そんな計画を持っていたんじゃないのかなぁ。
 
Gアーマー万能最強説。
 
 ガンタンク・ガンキャノン・ガンダムの3機は、
そうしたGアーマーを見据えた設計なんだと思う。
 
 二足歩行がむずかしいからキャタピラで、機動性に劣るから長距離砲をということも
あったかもしれないけど、
テム博士の頭のなかではそれはささいな問題だったんではないだろうか。
 
 結局、テム博士が行方不明になったことは、
科学者だちがどう思っていたかはともかくとして、
連邦軍の首脳陣にとっては内心ありがたいことだったのだと思う。
 テム博士って、自分の主張を曲げなそうだし、
Gアーマーなんて生産にも維持にもお金かかりそうだし、
高性能の万能兵器で敵を圧倒という発想が、
マッドサイエンティストの妄想。
 
戦時中の少年雑誌に載っていそうな机上の空論っぽい。
 
 
 
2019/12/06 テム博士は、生まれる場所を間違えたのかもしれない。
ジオンのほうがこういうトンデモ兵器は受け入れられそうだ。
ジオン側だったらGファイターに乗りながら、
ガンダムをサイコミュで遠隔操作するなんてことを研究していたかも? 
ガンダムXのGビットというよりもバラタックになりそうだけど。
 
 技術的にどうかは知らないけれど、博士としたら
ZZガンダムのハイ・メガ・キャノンもつけたかったんじゃないだろうか? 
Gアーマーの設計からして、
絶対に「日輪の力を借りて、今必殺の……!」をやりたかったに違いない。
 
 ジオン側なら、アムロもニュータイプとして早くから認められていただろう。
シャアやララァとはどういう関係になっていたんだろうか?
 
 
 
 
2019/12/06 ニューカレドニアにいくと、
面がふたたび宗教的様相を帯びるのがみられる。
それはあるきまった神話を表わす単独の彫刻作品なのであり、
もはや無名の先祖の集団を表現するものではない。それは神なのだ。
 ピジェヴァ(Pijeva)と呼ばれ明るい肌と身体中に散らばった眼をもち、
水中の彼らの国で死者の踊りの音頭を取る神なのだ。
 その神は河口の濁った水の中ではサメとなって泳ぎまわり、
陸地では蜥蜴の姿を借り、滝壺では表面に浮き上がろうとする水泡のかたちをとる。
 それ以外のときはまさに
その面をかぶり、網状の上着をきこみ、羽毛でかざりたてた人物として
現れるというわけである。
 人は彼をゴマウェ(Gomawe)とよび、それを上述のものと同じ神と認めている。
 
 また、同じ神がウルプウェ(Urupwe)という名で
真珠製の貨幣の制作と保存を司るのだが、
この種の貨幣はまさに各氏族の財宝となっているのである。
 
 (『人類の美術 南太平洋美術』ジャン・ギアール 岩崎力訳 新潮社)
 
 ごまえー
 
 
 
 

2019/12/08 p.89 重要なのは、
クライアントのトップの人間と直接話が出来る関係を作ることだね。
何が望まれているかを正確に把握すること。
あいだにたくさんの人間が入って意思疎通が不自由になるのを防げば、いいものができる。
 
p.90 どんなものでも
ーー自動車でもコーヒーメーカーでもテープレコーダーでもーー
正しくデザインするためには、
その製品の背後にあるストーリーを発見しなければならない。
SFマガジン1999/6 No.516 「SFインターセクション」第十九回 
 シド・ミード インタビュアー:大森望)
 
 これって∀ガンダム(1999)のこと?
 
 
 
 
2019/12/09 メルカトルなどの古い地図では
アフガニスタンから北氷洋にいたる山脈が描かれており、
これをイマウス山脈と名づけている。
ヒマラヤ山脈を指していたのかもしれない。
(『失楽園』ミルトン 平井正穂訳 講談社世界文学全集10  p.118  l.432
 
 
 
 

2019/12/10 ゾフィーエル この名は「神の斥候」の意。
こういう名の天使も人間も聖書には出てこない。
昔の天使学者の中には、
智天使の長としてゾフィーエルを挙げていたものがあったそうである。
(『失楽園』ミルトン 平井正穂訳 講談社世界文学全集10  p.257  l.536
 
 
 
 
 

2019/12/11 確かにアフリカ諸地方で奴隷は一般に知られた制度であった。
しかし奴隷には2つの側面があったことを忘れてはならない。
すなわち伝統社会内の制度としての奴隷と、
サハラ交易そしてその後のギニア沿岸交易などのごとく外部との接触によって
商品に転化した奴隷である。
 
 前者はある意味では潜在的人格を認められていた。
 すなわち犯罪者の係累あるいは捕虜が一時法的人格を剥奪されるかした場合である。
彼らの子孫あるいは彼ら自身を奴隷として、一時的人格不在の時期を経た後、
結婚または何らかの儀礼的手続きを経て、
種族成員権を獲得することは不可能ではなかった。
 
 アフリカの諸地方の首長がたやすく奴隷供給者に転化したのも、
彼らにこのような奴隷に対する観念があったからかもしれない
(『大航海叢書Ⅱ アズララ・カダモスト 西アフリカ航海の記録
  川島英昭・河田順造・長南実・山口昌男 岩波書店 p.565 注 (4)
 
 
 

2019/12/12 「風車の一撃」というのは、
頭が風車の長い羽根にあたったため馬鹿になるという成句なのである。
(中略)
風車を回す」というのは単なる遊戯ではなく、16~17世紀ヨーロッパでは
阿呆や愚者あるいは空想などの寓意とみなされていたのだった。
 しかし他方、
風車は気まぐれな考え、奇想、夢想の計画という意味で使われることもあった。
 
セルバンテスの『ドン・キホーテ』の英訳(1612年)をシェルトンは、
主人公が風車を見て巨人と思い込み、猛然と攻撃をしかける段(第一部一章八節)で、
 
「それらは風車以外の何ものでもなかった。
 何人もそれとは別のものとは考えなかっただろう。
 ただし頭の中に風車をもっているのではないかぎり」
 unless he had also windmills in his brains と訳している。
 
ブリューゲル『子供の遊戯』…… p.235
 
 
 
2019/12/13 ドン・キホーテのような人間になりたい、なんていう人がいるけど、
原作読んでいるのかなぁ。
 あれって中世の人形劇とかの伝統で、
ドン・キホーテが馬鹿なことをやって、けっこうヒドい目にあうって話なんだけど。
 
 (「なぞのまとめ」2020/01/11につづく) 
 
 
 
2019/12/14 マリアタイアのヨセフ イエスの隠れた弟子。金持ちで地位の高い議員。
(のちの伝説では)イギリスに派遣されたともいわれ、
十字架上のイエスの体から流れる血を最後の晩餐の時に使われた杯におさめ、
この杯がその後イギリスにわたって聖杯伝説の<聖杯>になったという伝説もある。
(?『黄金伝説2』前田敬作・西田武訳 人文書院  p.37(9)
 
 
 
 

2019/12/15  マーリン あの人は悪魔か精霊に近いおかたで、
ありとあらゆる技術、学問、秘学、神秘、発見なんかに通じている降霊術師で、
魔法使いで呪術師だ。
小妖精(エルフ)や妖精(フェアリー)たちの友達で
小鬼(ゴブリン)の頭で、夜の不思議の産みの親だ。
自然の秘奥をあかし、子供の誕生を予知することが出来るおかただ。
(中略)
マーリンは枯れ苔におおわれたオークの枯れ木の幹のうろの中にいて
(他に家がなかったからだが)ぶつぶつと呪文をとなえながら
黒檀の杖でなにやら文字を書いていた(……)。
『英語原典による昔話と童話(1)
  オービー夫妻編著 神宮輝夫訳 草思社 「親指トム物語p.13
 
 
 
 
 

2019/12/22 石ノ森章太郎先生の『変身忍者嵐』の敵幹部
骨餓身丸(ほねがみまる)の名前の由来となったと思われる、
野坂昭如先生の「骨餓身峠死人葛」を、図書館でこの作品のみ読む。
台詞は九州訛り、地の文もゴリゴリした文体で読みにくい。が、迫力がある。
死人を養分にして美しく咲く死人葛(ホトケカズラ)を狂言回しに、
社会の最下層で生きる炭鉱労働者を描く。
そのすさまじさは、原作『~嵐』のラストにも影響を与えているように思う。
 

 
 
 
2019/12/24 うれしいよね。イカスよね。少女たちにしあわせあれ!! 
というわけで、クリスマスには、
TOM☆CATの「LADY BLUE II ~クリスマス・ソング~」
などはいかがでございましょう!

 
 
 
 
2019/12/25 昔、『仮面ライダー』ってアニメにすれば面白いんじゃないかって
言った友達がおりまして、
そのときはピンとこなかったですが、
原作の持つスマートさや疾走感は
トクサツでは表現できないという意味でございましょう。
今ならCGでございましょうか。
仮面ライダー対スパイダーマンとか見てみたいなぁ。
直線的なジャンプと、曲線的なロープアクションのビルの谷間での対決。
けっこうイケるんじゃないかなぁ。
 
 
2019/12/26 スカルマン対バットマンなんていうのも面白そうだなぁ。
両方とも夜の住人だし、ストーリー的な親和性も高い。
両親を二人とも殺されていて……、なんか似てるなぁ。
バットマンを彼には非のない千里虎月ポジション(傘下の研究所の失態とか)
にしてもいいけど、純粋に事件を追う立場のほうがいいんじゃないかな。
(あっ、もちろん『スカルマン』は石ノ森章太郎先生のマンガ版で)
 
 
 
2019/12/28 『けっこう仮面』が『月光仮面』、
まぼろしパンティ』が『まぼろし探偵』だとすると、
キューティハニー』は『ダーティハリー』のもじりなのかなぁ?
 
 
 
2019/12/31 12/24に、TOM☆CATの「LADY BLUE II ~クリスマス・ソング~
を紹介いたしましたが、
今日はTOM☆CATの「目を閉じて」。
Please be my friend Through the life
年をまたいで聴きたい曲でございます。
 
 この時期のTOMの曲といたしましては、
久松史奈さん歌う「OH MY GOD!」なんかもいいですよねぇ。
 
「Tough Boy」や「~クリスマスソング」などでタフと言ってきた彼女が
「みんなそれほどタフじゃない」と歌っているあたりが素敵。

「テールランプ」~「愛の家」、「追い越しざまに」~「夜の気配」あたりが
ダイナミックな曲と相まって、寂寥感をいや増しに高めます。
 女性が歌っている歌なので、
口ずさむには最後の「彼を愛してる」など変えてやる必要がございます
(一番のラストと同じにすればよろしいでしょう)が、
冬の夜にピタリの曲でございます。
 
 
 同じく久松史奈さんが歌う「FOR MY FRIENDS」は、
うって変わって青空とさわやかな風が似合う曲。
自由で幸せな気分のとき、あるいはそうなりたいときのために、
あわせてこちらもお聴きになってみるとよろしゅうございましょう。
 
 
 というわけで、

来る年が皆々さまにとって幸多き年でございますように
 

拍手[0回]

マタンゴか、マタン、マタングと呼ばれる精霊がいるんですよね。
 残念なことにずっと前にメモをなくしてしまったため
詳細は分からなかったのでございますが、

テキストファイルに書き写しておいたものを発見いたしました!!
 
 出典に関しては不明でございますが、こんな感じでございます。
 
 
 ギルバート諸島やエリス諸島の人々は、
海のはるかかなたのマタングというところに、
自分たちの神や祖先が住んでいると信じている。
そしてその祖先の皮膚の色は白いと考えられているので、
この島にヨーロッパ人が流れついたとき、
彼らはマタングの使者として暖かくむかえたのである。
 
 
 ギルバート諸島やエリス諸島でございますから、
ミクロネシアの島々でございますな。
 
 記憶違いをしておりましたが、
 マタングは精霊そのものではなくて、
蓬莱島やニライカナイやアバロンのような祖霊神の棲む地のようでございます。
 
 
 ウィキペディアによりますと、
1963年東宝の『マタンゴ』に登場する同名のキノコの名前は、
ツチグリというキノコの東北での別名ママダンゴから採られたと
書かれておりますが、
 
この精霊……じゃなかった、精霊の地の名前も関係あるのでは? 
と個人的には思っております。
  
  
 ミクロネシアなら、第一次大戦後あたりから日本の統治下にございましたし、
体系的ではないようですが民族学的な調査・研究もおこなわれておりますからな。
 
 それに、映画制作者でしたら、戦争映画などを作る際に、
現地の文化について調べることもございましょう。
 
 そうした流れで、映画に関わった人のなかに、
この地をご存じだった方がいても不思議はないと思うのでございます。
 
 語源って、諸説あったりいたしますから、
 (発案者が、どうして思いついたか言わないとかありがち)
 公式以外にこういう説があってもよろしゅうございましょう。
 
 なんと申しましても、南洋の島の話でございますし。
 
 
 
 
 
 さてそういうわけで、
ROLL&ROLL」誌vol.182の読者欄に載せていただいたのは、
vol.180の「獸ノ森」「森の茸」に拠ったものでございます。
 
 

 茸の森
 
 
 
 記事が掲載されたのは、
『「ソウナンですか」に学ぶ、ゲームブック式 生死を分ける最強のサバイバル術』
冒険企画局(齋藤高吉・平野累次):著 岡本健太郎 さがら梨々:原作
(星海新書/2019/9)
と同じ頃でございましたから、
もしかするとついでにネタを思いついたんだったりして?
 
 とまぁ、それはそれといたしまして、
 
 この記事では、森の茸のビジュアルと効果に関して書いてあるのでございますが、
キノコになってしまう」というのがなかったな、と思って描いてみました。

 もともとは「獸ノ森」だったのでございますが、
獣たちも肉食草食関係なく茸を食べて茸になっちゃったり、
茸に養分を吸い取られて骨だけになっちゃったりしたのでございますな。 
(そうした骸骨をもっとわかりやすく描けばよがったのでございますが、
 あとで思いついたことでございましたのであまり見えやすくはなっておりませんが、
 探せば描いてございます)。
  
 で、などいなくなった『茸の森』に……。
 空を翔んでいる茸は、冬虫夏草的なものでございましょう。
 
 たき火の周りの人たちは、
キノコ人間で描こうかとも思ったのでございますが、
人間のままのほうがいいかとも迷ってシルエットに。
 
 いづれにせよ、キノコって形にしろテクスチャーにしろバリエーションがあって、
描いていて楽しいですよねぇ。
時間があれば、もっと構図とか考えたところでございますが……。

 

 BGMは、谷山浩子さんの「たんぽぽ食べて」あたりでございましょうか。
   この楽曲って、やっぱりますむらひろし先生のマンガあたりにインスパイアされているのかなぁ?

  
 
 
 
 ところで、
 vol.180の記事に関してでございますが、茸ビジュアル表
前半後半を分けて、サイコロを2度ふらせるようにしたほうが、
バリエーションが増えてよろしいのではございませんかと存じます。

その場合もちろん、11と12は
「ドロドロして」「黒い」、「粉末状で」「白い」と、
表現を前後ぎゃくにしてやる必要がございますが。
 
「シメジに似ているが」「大きい」とか、
「マツタケに似ているが」「無臭」な茸があっても良ござんすものね。
 
「ドロドロ」や「粉末」が「裂けない」というのは、
バラバラにならないという解釈にいたしましょう。
 

拍手[0回]

カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 5 6
7 9 11 12 13
15 16 17 18 19 20
22 23 24 26 27
28 29 30
プロフィール
HN:
道化の真実
性別:
男性
趣味:
ゲームブック
最新CM
[11/01 道化の真実]
[10/26 ポール・ブリッツ]
[06/01 道化の真実]
[05/29 ポール・ブリッツ]
[05/06 道化の真実]
最新TB
ブログ内検索
バーコード
P R
フリーエリア
<
忍者ブログ [PR]