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2024/05/15 また自転車のチューブが裂けてしまいました。今度はパンク予防剤を入れていないにも関わらず。なので、「自転車のパンク予防剤を使ってみたところ…デメリットいたしました」の記事は消しておきます。自転車屋さんの話では、原因は空気の入れすぎとのこと。でもパンク予防剤をつかってからのここ1~2ヶ月で4回だからなあ。その前だって同じくらい空気入れていたし、にもかかわらずタイヤが裂ける事なんてなかったけれどなぁ。とりあえずわたくしといたしましてはパンク予防剤はもう使わないことにいたします。皆さまは皆さまの判断でお願いいたします。
[18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28]
百済の日本での呼び方「くだら」については、いろいろな説があるようでございます。
 
 その中で好きなのが、『風土記』河内国逸聞にある語源。

 河内国の阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)寺のあたりを略して、
クタラ郡、クタラ村と呼んでいたのだそうでございますな。
で、百済から来た人たちが、そのあたりに住まわされていたため
「クタラ」と呼ばれるようになったというのでございます。
          (参照:『風土記』下 現代語訳つき
             中村啓信=監修・訳注 角川ソフィア文庫/平成27年6月)
 
 
 白村江の戦い(663)以降、百済からの移民が増えたのは事実でございますし、
そのかたがたを一カ所に集めて住まわせたというのも、ありそうな話でございます。
 彼らが日本の仏教に貢献したのは事実でございますしな。
 
 『風土記』のこの記述、他の説と違って、
百済の人たちが自分たちをどう名乗ったかではなく、
日本人がどう彼らを呼んだかという視点であることも面白いですし、
信憑性もあるように思います。
 
 時代劇でも、名字のない人に対しては、
○○村の□□さんみたいに住んでいる場所をつけて呼ぶことが、よくございましょ?
 加えて、百済=ペクチェは日本人にとって発音しにくいですからな。
 「クタラの人たち」と呼んだということは十分に考えられることでございます。
 
 それに、なによりも、この説には驚きがある。
 阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)から
百済を「クダラ」と呼ぶようになったなんて、ちょっと思いつきませんものな。
 最初呼んだときは、思わず、ええ~っと笑ってしまいました。
 
 おそらく、他の説を唱える方は、そのあたりがイヤなのでございましょう。
 他の由来としては、
当然ながら韓国の言葉にその語源を求めるものがほとんどでございます。
 
 
 
 
 でも、語源はひとつではないということも考えられますな。
 百済の人たちは、「クタラ」と聞き取れそうな言葉を名乗っていて、
日本では「アノクタラ」の人と認識していて……。
 そういうことは、ままあることでございます。
 

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 ゲームブックって、
展開を追っていくと、ついつい読みがおろそかになりがちでございますよね。
選択肢とパラグラフナンバーだけ追ったり、パズルや戦闘だけ目が行ったり。
 そんなせっかちな方のために、双葉文庫のゲームブックなどは、
太字でアイテムや重要情報を記したりする工夫をしておりますな。
 
 でも、ゲームブックにちゃんと向き合いたいとおっしゃる方には、
声を出して読んでみるというのも1つの方法だとお薦めしておきます。
 
 音読をいたしますと、文字を飛ばして読むことは出来ませんし、
本に集中することになるので、没入感が強まります。
描写などがハッキリと味わえるわけでございます。
 
 ……。
 
 まぁ、集中力を欠いている状態ですと、朗読でも
ただ文字の羅列をなぞるだけということにもなりかねませんが、
とりあえず、黙読よりは飛ばし読みが減ると思います。
 
 ゲームブックの場合、すべてを読む必要はございません。
描写など、小説と同じような部分は読んで欲しいのですが、
プレイヤーに対する指示などは読まずともかまわないと思います。
 
 ただし、選択肢のうち、自分が決定したものに関しては、
声を出してほしいものでございますな。
 
 自分の決定を言葉に出すことで緊張感が増しますし、
そのあとごまかしたときに、うやむやにせずに、
ごまかしたな、と自分で自分の行為を認識できるのがいいのでございます。
 
「ファイティング・ファンタジー」シリーズなど、
「主人公は君」タイプのゲームで特にこの効果は発揮するように存じます。
 
 ついつい読み飛ばしがちな描写をしっかり読み込むことで、
臨場感がいや増しに増すというもの。
 
 その際、「君」など主人公を指し示す単語をとばして読むと、
ハードボイルドな感じになってよろしいかもしれません
(とばしにくいところもございますが)。
 
 主人公を設定している方は、その名前を当てはめて読んでみるのもよろしいかと。
 
 
 
 巷では、カラオケが健康によいなどと申しておりますから、
朗読が健康によいことはいうまでもございません。
 ただし、ノドを痛めない程度に、まわりに迷惑がかからない程度に、
それだけはご注意願います。
 
 何事もほどほどに、でございますな。

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七夕と申しますと、誰もが快晴を願っていると思いがちなものでございますが、
昔の農家では、この日が晴れるのを嫌ったところもあるそうでございます。
(とは申せ、旧暦の七夕でございますから、
 実際には今から一ヶ月ほどあとのこととなりますが)
 
 たとえば佐渡では、この日雨が降らないと、
七夕さんが作物を持っていくので不作になるというのだとか。
 
 大分では、2人が会えると
一年に一度しか会えないつらさやたがいの貧しさを語り合うので凶作になる。
 
 茨城の猿島郡では、この日が天気だと、
2人はカササギに乗って鎮守さまの裏の小豆畑に降りてきて、
その晩に7人の疫病神を産み、それが作物に被害をもたらす
(そうならないように、七夕の短冊は小豆畑に捨てにいくのだそうでございます)、
とまぁ、なにか、RPGで倒されるボスキャラみたいなことに……。
 
 七夕の夫婦神さまも災難でごさいますな。
 
 
 
 
 そんな風に、農村では、織女さまは農作の女神、
七夕祭は厄除けと豊作祈願の祭だったりするわけでございますな
(しかも祭は6日の夜で、7日の朝には竹は川に流されたのだそうでございます)。
 
 ですから、2人が出会うのも天上ではなく、そこら辺のウリ畑とかササゲ畑。
2人の甘い語らいを立ち聞きすると作物に虫がつくなどと、
いましめる地方も多かったそうでございます。
 

(参考:『星三百六十五夜 夏』野尻抱影(中央文庫ワイド版/2004/10))

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ゲームブッククイズ(136)
 
「マイコンベーシックマガジン '87/1」(電波新聞社)
「死の暗黒迷宮」安藤秀樹

p.276「ある日、君は「カクバーガスの暗黒迷宮からある宝石を三つ取ってくれば、
    何でも好きな願いが、かなえられる」ということを耳にした。
    そして、君はさっそくカクバーガスへと向かった」
 
 さて、この物語の結末は?

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(上に書こうと思ったのですが、はみ出てしまったのでこちらへ) 
 
「トンネルズ&トロールズ」第五版(社会思想社)
「モンスターの作成」p.66-67には、
思いつくままにさまざまなモンスターが並べられております。
 
 中には、ただの動物だったり、ピテカントロプス、人間嫌い、男(女)嫌い、
なんてものも並記されており、ホントに思いつきで、T&Tらしいと申せましょう。
 そんな中、「ジャブジャブバード」「スライシー・トゥーヴ」なる単語が……。
聞いたことあるけど思い出せない……。
 
 調べてみると、
ルイス・キャロル先生の「ジャバウォック」に出てくる単語でございました。
忘れてるなぁ。
 「モンスター! モンスター!」のモンスターカタログに載っていないのも
当然でございますな。
 
 でももともと、「トンネルズ&トロールズ」ってのは、
世界観を定めずに、パロディ的に何でも取り込んでいくのが、
本来の楽しみ方ではございますよね。
 
 ケン先生が「トロール神の恐るべき20体」で、
あんなにワンダリング・モンスター表があるじゃないか、
あれ以上のものは、自分たちで独自のものを勝手に作ってくれ、
みたいなことをおっしゃっておられるのも、そのためでございましょう。
 
 今では「トロールワールド」が公式に設定され、
「トンネルズ&トロールズ」もまともなTRPGとなりましたが、
初期のこうした何でもありパロディ的なスタイルでプレイしてみるのもよろしいでしょう。
 いろいろなモンスター、幻獣・妖精事典をひっくり返してね(*)
 その際、MRではなく、
能力値でプレイしてみれば、また違った面白さになると存じます。
 
(*)ボルヘスの「幻獣事典」なんかオススメって書こうとしたけれど、
   ちょっと登場させにくいモンスターが多いですな。
   ア・バオア・クーなど、
   出典は記されているけれど実はボルヘスの創作ではないかという説もあるように、
   他ではあまり出てこないない珍しいモンスターも多いのですが……。
   (サラタンをザラタンと表記したのも、彼だそうでございます)。
   
   でも、アレンジのソースにはなると思います。
 
   あとは、速水先生の『螺旋人リアリズム』(イカロス出版)の
   シリーズあたりあつかいやすいかも。
   他の方のイラスト集でも良いのですが、
   モンスターなど単体のイラストがあれば、それを見せて、こいつと戦え、
   というのがやりやすいのではないかと思います。
   具体的な形があれば、GMが特徴を考えやすくもございますからね。
  (この場合、即興で遊ぶならMRの方がいいのかも?)
 
 「T&T」は、そのような自由な遊び方も楽しいものだと存じます。

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ひふきさんは魔法使い」とか思いついたけど、
あとが思いつかない……。
 
らくがき 
 
 
たぶん何でもあり学園もの。
ダイヤの妖精パルサスさんとか、背の低い石橋ブランちゃんとか、
さまよえる宇宙人とか、異世界の日本からの転校生とかが、
FF学園を舞台におかしな日常をくり広げる話、
なんじゃないかなぁ……。


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なぞのまとめ 令和元年6月
 
2019/06/02 引き続き『火吹山の魔法使いスイッチ日本語版
選択とその結果は、テーブルトーク版をかなりやりこんだ経験を反映させているみたい。
 
マジオさんの呪文は、やっぱり一度しか使えないのかなぁ。
正直、限定的な魔法だから使いどころがないっていえば無いんだけれど、
条件や効果を変えて(魔法のカウンターとか?)、
バンバン使えるようにしても面白いと思うんだけど。
 
 今後に、ダークウッドが予定されている? 
ゲームブックとしては『火吹山の魔法使い』のほうが好きだけど
『運命の森』のほうがいろいろ盛れそうだなあ。
『さまよえる宇宙船』も予定に入っているのかなあ。
あっちの方がもっと伸びしろがあるんじゃないかと思うけど。
 
 
 
2019/06/03 「Role&Roll」vol.176
ロストロイヤル』、終わっちゃいましたねぇ

凝った設定が注目だったけれど、
その設定や、逃亡するストーリーや儀式なんかが、ちょっと特殊すぎたのかなぁ。
主人公の置かれた状態を活かすのならコンピュータRPGのほうがあっている気がするし、
そうでなければもっと一般性を持たせた方がよかったのかも。
この作品、戦闘システムが、むかし考えていた(そして今も……)のとかぶっていて、
ちょっと気になっていたんですよねー。
 

 
2019/06/04 ゲームブックじゃないクイズ。次の日本人の名前に共通するものはなに?
 
芥川龍之介・松尾芭蕉・狩野永徳・二葉亭四迷・鈴木春信・歌川広重・柿本人麻呂・
葛飾北斎・吉田兼好・河鍋暁斎・紫式部・円山応挙・井原西鶴・清少納言・夏目漱石・
俵屋宗達・紀貫之・山田耕筰・吉川英治・世阿弥
 
 

2019/06/05 答:水星のクレーターにつけられた名前の由来となった人物。
 
水星のクレーターには、世界中の画家・音楽家・作家など、
有名な芸術家に由来する名前がつけられております。
 興味のある方は、ウィキペディアなどをご覧になるとよろしゅうございましょう。
ついでに思うのですが、異世界の水星を舞台にした冒険ファンタジーなども面白いかも?
 あるいは異世界ファンタジーで、
このような関連性のある名前を地名を地名につけるというのも、よろしいかもしれません。
 
 
2019/06/06 介護ロボットによる殺人のミステリってあるのかなぁ。
 
単なる殺人の道具としてではなく、
ロボットみずからのAI上のジレンマによって引き起こされるような――。
要するにアイザック・アシモフ先生のロボットものみたいな感じのものでございすな。
アシモフ先生のこのシリーズって、
おまけみたいにミステリに入れられることが多ございますが、
実はけっこう本格ミステリなんですよねぇ。
 しかも、ホワイダニット。動機を解明する話が多い。
 ふつう、推理小説で動機というと、
人間の心の問題なので、ホントかと思うこともしばしばなのでございますが、
アシモフのロボットものは、ロボット三原則の矛盾に基づくものなので、
三原則にのっとって合理的に(たいていは。推理小説なので多少の恣意はございます)、
解決されるのがよろしゅうございますな。
 
 もっとも、人間の複雑な心の動きをよしとする方は、
そのあたりが逆に評価を低めるポイントなのでございましょうけれど。
 
 

 
2019/06/08 四方世界の神さまたちは、
クワークス」なんかはやらなかったんだろうなぁ。
もしプレイしていたら、もっと変な世界になっていただろうに……。
 
 

2019/06/09 重箱の隅~。
「Role&Roll」vol.176 p.134。
「調度いい」は「丁度いい」または「恰度いい」ね。
「調度」だと身の回りの道具になってしまう。
ワープロってよく、
ぼ~っとしてると見逃しちゃうようなこういうワナを仕掛けてきますよねぇ。
まぁ、読む方も、気づかずそのまま読んじゃったりすること多いですけど。
 
 
 
2019/06/10 「五月雨を あつめて早し 最上川」。
松尾芭蕉先生の句でございますな。
この五月陰暦の五月なので、
五月雨(さみだれ)は、今ごろ降る雨のことを指すのだそうでございます。
つまり、梅雨時の雨ということでございますな。知らなかった~。
 
 ちなみに「五月晴れ」というのも、むかしは
梅雨の合間にあらわれる(強い日差しの)晴れのことを言ったのだそうでございます。

 (『雨のことば辞典』倉嶋厚・原田稔編著(講談社学術文庫/2014/6)) 
 
 
 
2019/06/11 ゲームブックじゃないクイズ
 手弾のという字の意味は何?
 
2019/06/12 答:ザクロ
なのですが、ATOKでひらがなに戻してみると、「つつじ」という表記が……。
漢和辞典で調べてもそのような意味はございません。
なのになぜ? と思ったのでネットで調べてみたところ、
ツツジガオカ=ヶ岡なる地名が仙台にあるのだそうですな。
ツツジは、ホントは躑躅と書くのですが、字がむずかしいので、
同じ赤い花であるザクロ=榴の字をかりて、榴ヶ岡としたのだそうな。
でも、ザクロの花を調べてみましたら、ツツジと全然違う……。
だいたいあってる、でよしとしたのでございましょうなぁ。
いい加減~。いいのか?
 
 ちなみに、ザクロのことは「梅雨花(つゆばな)」ともいうそうです。
中国では、陰暦6月を「榴月(りゅうげつ)」とも呼んでいたのだとか。
 ザクロの月でございますな。

 (『雨のことば辞典』倉嶋厚・原田稔編著(講談社学術文庫/2014/6))

 

2019/06/13 泡坂妻夫『喜劇悲奇劇』(ハルキ文庫/1999/5)読了。
ショウボート船上でショウ一座の芸人たちが次々と殺される。
彼らに共通するのは、その芸名や呼び名が回文だということだった――。
まぁ、回文だから殺したのではないのですけどね。
そこは趣向というもの。
アメリカでの過去の事件が絡んでいるところは『緋色の研究』を思い起こさせました。
トリックは……、忙しい。
ヒロインが優秀なので、主人公か座員、もしくは過去の事件に何か因縁があって、
ここにいるのかと思って読んでいたのですが、どうもそんなことはないみたい。
 
 
 
2019/06/15 スイッチ版『火吹山の魔法使い』のプレイ動画を
見ていてあらためて思いますのは、
コンピュータRPGではモンスターの出現が基本ランダムなのに対し、
ゲームブックはシチュエーションがあって登場するということでございます。
コンピュータと本の違いではございますが、
そのあたり、やはりゲームブックはアドベンチャーゲームなのだなと。
 
 ただし、『火吹山の魔法使い』は、パラグラフ161のように
ランダムエンカウントのモンスターも用意されてございます。
RPG型ゲームブックの元祖と呼ばれることもあるとおり、
この作品には、ゲームブックの基本が詰まってるのでございますな。
 
 
 

2019/06/16 ホビージャパンのゲームブック『サムライ・ソード
をあらためて見ますと……。
これ、著者が「スティーブ・ジャクソン イアン・リビングストン」になっている~。
ジェイン・トムスンとマーク・スミスの名前は、英語表記の部分にしか書かれていない。
言ってみますれば、グループSNEの誰かの作品が、
著者:安田均として紹介されるみたいなものでございますよね。
いいのかなあ?
 
 
 
2019/06/20 GyaO!で『バニシング IN 60”』を見ました。
タイトルだけは知っていたので、気になったのでございます。
50台の車を盗むも、最後の一台を盗み直そうとして発覚。
パトカーに追われることになる、てな話。
なのですが、
盗みのサスペンスとか、車が集まる過程のドラマが描かれるのかと思っていたら、
そういうのはほとんどなし。
盗む場面は大した問題なく終わり、
あとはひたすらパトカーたちとのカーチェイスなのでございます。
そのアクションも、ちょっと冗長な感じ……。
まぁ、古い作品なので仕方ないのかも。
 
 当時の自動車が好きな方には、たまらないものなのかもしれませんが。
 
 
2019/06/23 Role&Roll vol.177。シャドウラン
お絵かきのネタはすぐに思いついたけれど、
どういうわけか、ボツになりそうな予感がする……。
 
 
2019/06/26 創土社のゲームブック「ソーサリー」4冊と、
グループSNEの「ソーサリー・キャンペーン」、
アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版」を買ったままとっておいて、
何十年後かにオークションにでも出したら、結構な値で売れたりするのかなぁ? 
でも、未来がどうなっているのかなんて、わからないですものねぇ。

 
 
 
2019/06/29 「モンスター! モンスター!」ブック1 p.76 ガークの説明
「甲高い金切り声を出し、吸血コウモリと同じように反響によって移動します。
 コウモリは彼らの大好物です。目はありません」の最後の一文って、
視覚組織が存在しないことと、大好物という意味の「目がない」をかけているのかなぁ? 
そうでなければ間違いのないように(このままでも間違える人はいないと思うけれど)、
この文は、「甲高い」の前に置いた方がいいような気もする。

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『大砲とスタンプ』4 速水螺旋人著(講談社/2014/12)
第31話 トリさんにはコリゴリですか? p.166 に登場する、
 
爆撃跡から盗んだものを売りさばいて、絞首刑に科せられた人。
大砲とスタンプ4  

名前は呼ばれてはおりませんが……。
 胸の記号と数字は、どういう意味なんだろ?
(ちなみに、運良く助かっています)

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ソーサリー・キャンペーン」のおとなりに並んでいたので、つい、ついでに。
こっちは、ホント、買う気なかったんだけどなぁ。
 でも、面白さからいえば、「ソーサリー・キャンペーン」よりもこっちかも。

 いや、同じぐらいの値段だからって、比べる必要はないですし、
比べられるものではないという御意見はごもっともなこととしてでございます。
 
 
モンスター・モンスター
 
「モンスター! モンスター! 
 T&T モンスター型シナリオ・追加ルール」

ブック1:ルール&シナリオブック
     ケン・セント・アンドレ 著
     清松みゆき 笠井道子 訳 安田均 監修

ブック2:カタログブック  
     ケン・セント・アンドレ 清松みゆき 著
     柘植めぐみ 訳 安田均 監修

 
ブック3:スペルブック
     ケン・セント・アンドレ スティファン・E・ジョーンズ 著

     安田均 柘植めぐみ こあらだまり 笠竜海 池永匠汰 訳
     安田均 柘植めぐみ 統一


 
 
 3分冊で、
冊目は、ルール&シナリオ
 
 モンスターで遊ぶための追加ルールと、
ウッズ・ウェッジ亭」という平和な村の地図とそこに住む人間のデータ
(そこで何が起こるのか、それは存じません)。
 
世界で最もタフなダンジョン」と名づけられた、
T&Tでそう名乗るからにはブラックホールなんだろうなと予想がつく
パラグラフ選択式ソロシナリオと、
 
トロールを捕まえろ」というランダムダンジョンシナリオが掲載されております。
 
 
 冊目は、モンスター・カタログ
ケン・セント・アンドレ先生の「トロール神の恐るべき20体」。
これは、いろいろなトロールが紹介されているのではなくって、
ケン先生がシナリオで使ったモンスターを紹介している記事でございます。
トロール神というのは、英題をみるとわかりますが、
 "The Trollgod's Terrible Twenty" と、で揃えるためでございましょう。
 
 その前書きで、ケン先生はおっしゃっておられます。
「モンスター事典」のようなものの要望は多かったが、自分ではそれを書きたくない。
あんなにワンダリング・モンスター表があるじゃないか。
あれ以上のものは、自分たちで独自のものを勝手に作ってくれ、と。
 言葉は違いますが、ニュアンス的にはそんなことを。
 さらに、
「氷竜(アイス・ドラゴン)」の項では、こうもおっしゃられておられます。
「(氷竜が私だけのアイディアではないことは認める。
  でもこれが「わたし版」の氷竜なのだ(……))」。
 つまり、オリジナルモンスターでなければ、新しく書く価値はない、
書きたくないということなのでございましょう。
 新しいアイディアのモンスターを一定量用意するのは大変ですものな。
それならば、モンスター事典を作りたくないというのもわかります。
 
 とは申せ、公式のものが欲しいというのが人情というもの。
 
 次に控えます清松みゆき先生の「モンスター・カタログ」は、
そんな方のためのもの、というのとはちょいと事情が異なります。
 
 これは、ブック1
「モンスター! モンスター! T&T モンスター型シナリオ・追加ルール」の
p.12-19あたりや、他のサプリに載っておりますモンスターを、
参照しやすいようにまとめたものでございます。
嘘になることを承知で独自の解釈を加えたオリジナル、とは書かれておりますが、
おおむねオーソドックスな方向にまとまっているとみてよろしゅうございましょう。
 
 たとえば岩男など、ブック1p.019には、
「音楽好きですぐ聞き惚れてしまうのが欠点です」と書かれているだけですが、
ブック2p.020では、
「楽器を持ち、なおかつ魅力度でセービング・ロール」すると聞き惚れてしまうと、
ルール的にどう対応するかが書かれておりますな。
 
 ちなみに、旧「モンスター! モンスター!」との比較でございますが、
魔力度が追加された他、
分数表記から小数点表記になったところが違いでございますか。
あとは、表記や言い回しと、旧版以降に変わったことに対する対応
(グレムリンなど)が変更点にございますな。
 
 ザッと見ると、ポリカニ、ですとか、ライノン。あたりは新モンスターかな?
 ウルク(オーク)、ワーウルフ(ライカンスロープ)やヴァンパイヤは、
データが見直されている様子。
他にもそうしたものがあるかもしれません。
 
 そんなこんなで、この「モンスターカタログ」はありがたい存在でございます。
 
 これって、訳されて本国でも紹介されているのかなぁ。
 あるとすれば、その評価も知りたいものでございますな。
 
 
 冊目は「スペルブック」。
 
 ウルクの呪文書
 古のエルフの呪文書
 グレムリンの呪文書
 グルッスルグリム・ドワーフの呪文書
 フェアリー&ピクシーの呪文書
 レプラコーンの呪文書
 
 と、異種族の魔法についてまとめられた書でございます。
 
 効果としてはふつうでも、一種独特な感じがあって、読み物として楽しいですな。
  
 でも、なんで、古のエルフの呪文書だけ、カタカナ表記の英語がないんだろう? 
スペースの都合? 
でも知りたいですよねぇ、英語ではどんな表現になっているかってあたりを。
 
 
 
 まとめますと、
 総じてT&Tらしいルールとシナリオ。
 その中で、清松みゆき先生の「モンスター・カタログ」が、
まともなTRPGの方向に歯止めをかけている、
そんな作品でございます。


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「ソーサリー・キャンペーン
 アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版 シナリオブック 02」
 スティーブ・ジャクソン/グレアム・ポトリー著 
 安田均/こあらだまり訳
 (令和元年6月 グループSNE)総ページ124ページ
 

ソーサリー・キャンペーン
 
 

 その名の通り、スティーヴ・ジャクソン先生の「ソーサリー」を
「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版」で
遊ぶためにシナリオ化したものでございますな。
 
 「はじめに」に、
もちろん「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版」のルールブックは必要、
できれば『タイタン』や『モンスター事典』も用意して欲しいな、
でも絶対にというわけではないよ、と書かれてございますな。
 
 でも、どちらかと申しますれば、後ろの2つよりも、
原作であるゲームブックソーサリー冊を傍らに置いてほしいものでございますな。
 創土社版は、新品が手に入ることでございますし――。
 双方比較することで面白くなる部分もあると思うのでございます。 
 
 まぁ、わたくしは、TRPG関係なく『ソーサリー』の副読本として
購入したのでございますが、それもアリ。
 電源ゲームの攻略本を買うようなものでございます。
 
『火吹山の魔法使い』のシナリオと同様、
ゲームブックをプレイしただけではわからないことが、
GM用の解説として書かれていたりして、楽しいものでございます。
 特にマップや、索引がうれしいですな。
 
 索引は、この本のみの対応であって、
ゲームブックのパラグラフには対応していないところは残念ですが、
ちょっと面倒なものの、さして問題はないでしょう。
 
 マップのうち、
カーレのものだけカラーのものが投げ込みとしても用意されているのは、
シナリオを離れても遊んでみてくれ、ということでございましょう。
 
 訳に関して、
原作で書き足りていない部分を「かなり補った」と、あとがきには書いてございます。
どの程度かはわかりませんが、
少なくとも「訳注」とハッキリ書かれたところをみると、
ディレクターに対するアドバイスや、
他のページとの関連などで読んでいてわかりにくいことや気づきにくいことが、
補われているようでございますな。
 とは申せ、やはり、ゲームブックも傍らに置いておいた方がよいように存じます。
 
 巻末には、TRPGの際にプレイヤーに見せるためのものでございましょう。
追加資料として、
ルーン文字の書かれた切れ端(←039)、
アナランド王室のメッセージ(←p.063)、
LIXの呪文の巻物(←p.081)や
カートゥーム隊長(←p.108)のイラストが、
1ページ1枚で掲載されております。
なぜか、ページ数が指定のものとはズレているのがご愛敬。
もしかすると、
あと2枚ほど、イラストを載せる予定だったとか?
(たとえば……p.19のものとか)。

 
 TRPGとしてどのようなものかは、
「はじめに」に、次のように書かれております。
 ディレクター初心者にぴったり。
経験豊かなディレクターやプレイヤーにも、叙事詩のようなストーリーを提供する。
 いくつか手ごわい場面はあるものの、新規作成の3~6人のパーティで達成できる。
その際には、開始前に100~200の経験点を与えておくと良いだろう。
 
 あとがきでは、安田均先生がこうお書きになっておられます。
 4章仕立てですが各章3~4時間で遊べるので、全部で10~15時間ほど。
プレイヤーは3~6人と書かれているけれど、
いくぶん厳しめながら3~4人のほうが簡潔な進行ができる。
 ただ、一方で、
ストーリーが入り組んでいて長丁場な物語なので、
ディレクターとプレイヤーの阿吽の呼吸が必要になってくる、
 ともお書きになられているのですな。
 
 この必要な時間と、阿吽の呼吸あたりが、
初心者やライトプレイヤーにはむずかしいかな、と。
 
 そういう方は、面白い場所だけ抜き出して、
単発のシナリオとして遊んだ方がよろしいかもしれません。
 索引や地図も充実しておりますし、
ゲームブック譲りの細かい描写もございますから、
ネタはいくつも見つかりましょう。
 
 

 
さて、「ソーサリー・キャンペーン」には、分冊として
「スペルブック」が付属してまいります。
 

「ソーサリー スペルブック」
スティーブ・ジャクソン著 
安田均/こあらだまり訳 総ページ120ページ

ソーサリー・スペルブック  
( ↑ 試しに厚い本と合成してみました。 思ったほどの効果は出なかったかも )  

 こちらは、
ゲームブック「ソーサリー」シリーズの巻末に載っていた、48の呪文ですな。
それを一呪文ずつ、見開きにして掲載したものでございます。
120ページのうちのp.006-101までがそれ。
 
 贅沢な造りでございますな。
 
 カラーにして、カード化してくれたら良かったのに――。
 表は同じ柄でも良いですし、スペルブック左側のイラストが表でもいい。
 
 でも、左のイラストが表の方がいいかな。
 自分の使いたい呪文のイラストが描かれたカードを選び出し、
 その傍らに触媒アイテムのフィギュアなどを添えて、
呪文の3文字言葉を重々しく唱えながらおもむろにカードを開く、
というのもいいと思うのでございます。
 
 対戦にちょっと不向きな呪文がありそうですが、
カードを利用したボードゲームとかは使えそうな気もいたします。
 
 64の呪文以外は、
妖術のルールが表紙を除く5ページ。
オリジナルスペルを書く記録紙が3ページ。
妖術・まじない・魔術・神術のリストとサマリーが7ページ
という構成。
 まさに、スペルブックでございます。
 
 リストには、
呪文のルールブックでの該当ページも掲載されておりますな。
 

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というわけで、
vol.176読者欄に載せていただいた「Role&Roll vol.174」p.106
「ヤンキー&ヨグ・ソトース 異世界ファンタジー刺繍列伝」
にお題をもらった絵でございます。
 れいわー 

 とは申せ、スカジャンともうしますか、
ヤンキー文化のファッションて、よく分からないのでございますよね。
 ジャンスカとスカジャンの違いぐらいはわかりますけれど、
スカジャンとスタジャってはどのぐらい違うのか、とか。
 
 そこで、ちょっとぐぐってみたのでございますが、
出てくる画像が商品カタログみたいなものばっかり。
人が着ていない状態で写されたものが多く、
そうでなくても、デザインをハッキリ見せるために、正面か真後ろ。
日常的な光景の中で着ているのがほとんどないのでございますな。
 
 ぐーぐるにかぎらず、検索サイトってそういうの、弱いですよねー。
  
 まぁ、それはそれといたしまして、
最終的には新元号で行くことにいたしましたが、それにいたるまでは、
デザインは、いろいろと考えはしたのでございますよね。
 
 トラや龍など強そうな猛獣をモチーフにしたものが定番ならば、
現実世界で強そうな戦闘機戦車なんかガイヤンキーでは人気なのではないか、
ですとかね(あちらでは、それらがファンタジーでございましょうから)。
 何巻かは忘れましたが、望月三起也先生の『ワイルド7』でも、
チンピラの方々が背中をはだけると、戦車や戦闘機のホリモノが……、
というのがございましたな。
 
 四字熟語とかもいろいろ考えたけれど……忘れました。
「替玉自由」とか? 
 確か、いくつか考えて、リプレイのメンバーを並ばせるつもりだったような……。
 
 でも、今やるのだったらこれだろうな、今しかできないし――。
ということで、令和ということにに。
 ソデには花札の梅にウグイスをあしらっております。
 
 時間があったら、もっと凝ったことをやったのでございますが、
なにしろギリギリで描いたものでございますから……。
 

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ゲームブッククイズ(135) 

グレイルクエスト」シリーズ
ハービー・ブレナン/創土社)の監修者として知られる、
 
フーゴ・ハル先生が中退した大学と、その学科は?

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『パイド・パイパー 自由への越境』
ネビル・シュート 著/池央秋訳
(創元推理文庫/2002/2)

 ネヴィル・シュート先生と申せば、『渚にて』が有名でございますよね。
終末ものSFの傑作。
なんか暗い感じなのかな、と敬して遠ざけてきたのでございますが、
なぜか今回この作品を読んでみたわけでございます。
 
「自由への越境」なとという、
おそらく日本でつけられたしゃれた副題がついてございますが、正直要りませんな。
「パイド・パイパー」――「ハーメルンの笛吹き男」で知られる
ドイツの民話のタイトルだけで十分でございます。
 
 主人公は、ジョン・ハワードという老弁護士。
 休暇を利用して、フランスの片田舎へ釣りに出かけたのでございますが、
なんと、それが1940年の夏。
ドイツがフランスを占領したそのときだったのでございます。
 イギリスへ帰ろうとするハワードさんは、
宿泊先の家族から、子供をいっしょに連れて行って欲しいと頼まれます。
 断れずに、連れて行くのでございますが、
旅を続けるうちに、同行の子供が次々と増えていって……。
 
 北上次郎先生も解説でお書きになられているとおり、
本作はほんとうにそれだけのお話しでございます。
敵地潜入ものの変形ですが、同行するのが幼い子らなので、
この手の作品に共通する「内部の裏切り者はいない」……
たしかにそうなのでございますが、無邪気で気ままな子供たちの行動が、
それに変わるものとして機能しているのでございますな。
 
 とにかく、子供が増えていくことが、旅を困難にしてまいります。
 
 それぞれの子供たちに、個性があるのがよろしいですな。
 
 最初のロナルドとシーラは好奇心旺盛、
あとで加わる孤児のピーターやマリヤンは無口だったりドイツに敵対的だったり、
最後にはドイツ人の娘・アンナも加わり……というふうに、
さまざまな人種、さまざまな性格の子供たちを引き連れて、
老人は難局を乗り越えていくのでございます。
 
 占領下の道中なのでトーンは暗いですが、
そこにユーモアとそこはかとない前向きさがあって、
イギリスらしい小説でございますな。
 
 最後のほうでは、ハワード自身のものではないが、回想的な恋愛話も入ります。
 
 これがなんとも。
 何の関係もない流れに見えて、その束ね方が実にうまい!!
 こういうエピソードをこの話に入れようという発想には、さすがと感心いたしました。
 
 
 
 さて、
 小説を読むとき、普通の人なら誰だって、
この作品をゲームブックにしたらどうだろうと考えますよね。
 ……。

 ますよね!!
 
 この作品などは、まさにそれ、
ゲームブックにぴったりな題材だと思うのでございます。
 
 最初のほうでは、ハワードさんは、
ドイツ侵攻に対する見通しの甘さとその他の理由で、出発を先送りしてしまいます。
 それがもし、すぐに行動していたらどうだったでしょう?
 子供が病気になったとき、その地でとどまったことが正解だったのか、
それとも先を急ぐべきだったのか?
 子供たちのあしらいはどうだろう?
 移動手段は? ルートの選定は? もっとささいな場面でどう行動するか……?
 
 いちいち選択肢を立てていたらその数は膨大になってしまいますし、
収拾もつかなくなりそうですが、
あらゆる局面で、緊張感のある判断を読者に求めることができそうでございます。
 
 特にクライマックス。ゲシュタポに捕まってからどうするのか?
 身一つならばさらに大胆な行動を取れるかも知れないが、
 子供を連れてどう行動するか? 
 
 少々ネタバレになってしまいますが、
この物語では、結果的に子供連れだったことが、正解だったのでございます。
 おそらくそうでなかったら、生きていなかったでございましょう。
 
 そのあたりも含めて、面白い。
 運命と人間の心の機微がよく描かれている作品だと存じます。
 

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ゲームブッククイズ(134)
 
 

ブラマタリ   こんにちは~。
 
  ブラマタ リンで~す!!
 
 
  知ってた? 
  ピラミッドには、
  ふつうのピラミッド
  黒いピラミッドがあるの。
 
  じゃあ……。

  ピラミッドの謎と、
  黒いピラミッドの謎が何か、
  わかるかしら?
 
 
 
 
 
 
 


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ゴブリンスレイヤーTRPG
↑ 「ゴブリンスレイヤーTRPG」。厚いとおっしゃっている方もおられるようでございますが、
   こうして並べてみますと、そんなこともございませんな
               (「ゴブリンスレイヤーTRPG」以外は、暗くしてございます)

 

「世界設定」(p.413~)
 
 原作を読んだことはございませんが、
一行一文というのは、蝸牛先生の文体なのでしょうなぁ。
 
 叙事詩の書き方に似ておりますが、格調の高さはなく、
むしろ書きやすさとわかりやすさを目指したような……。
 横書きの、ネットの書き込みなんかに向いている感じがいたします。
 
 読みやすさはございますが、
世界設定の部分は、ですます調で書かれているせいか単調な感じ。
 情報量が多いせいもございましょうが、箇条書きを感じるところもしばしば。
 加えて、単調さと、すーっと読めてしまうことが徒になって、
内容が頭を通過してしまうようなところも……。
 
 ただ、1行1文のため、1回読んだあと、
必要な箇所をつまむには向いている気がいたしました。
 
 さて、
 
 設定は、まったくのオリジナルや、パロディ的なゲームあるあるではなく、
 神話や伝説、RPGなどをもとに、整合性をつけていくタイプにございます。
 
 創世の物語は、ゲームの進化をなぞるような形で描かれます。
 
 神々が戦いでの勝負に倦み、
 サイコロの織りなす《宿命》と《偶然》に、その勝敗をゆだねるようになる。
 しかし、それでも勝負はつかない。

 で、その単調な勝負にも飽きた神さまたちは、盤とコマを発明するのですな。
 それらの発明は、より奥深いルールと濃いゲーム性を生み出すことになります。

 同時に新たなゲームの可能性も――。
 神さまは、ウォーゲームを発明します。
 ウォーゲームの発明は、
単に位置を示すだけだったコマに、移動力や攻撃力といった能力の違いを与えました。
 コマに個性を与えたわけでございますな。
 
 それは単に性能としての個性でしたが、
 意図を持って使ううちに、単なる能力にとどまらないものを、神はその中に発見します。
 コマのキャラクター性であり、意思。
 みずからなにかを成し遂げようという思いを、神はコマの中に発見するのでございます。
 単なるコマがキャラクターになった瞬間であり、
キャラクターがみずから何かに向かい困難を乗り越えて挑戦しようとする意思
――冒険の誕生でございます。
 
 この冒険の発見に神々は夢中になります。
 キャラクター自身がみずから考え、工夫して危難を乗り越えていくさまに、
無個性なコマを動かす以上の興奮と感動を神々は得たのでございますな。
 そうして、神は意思で困難に挑む者たち―「冒険者」を好ましく思うようになります。
こうして愛された存在が「祈りし者」でございましょう。
「祈りし者」と申しますのは、逆に考えますれば
祈りに応える存在がいるということでもでございましょう。
すなわち、神に愛されし者という意味でございますな。
 
 ここら辺、ギリシア神話と申しますか、
映画『アルゴ探検隊の大冒険』とその続編『タイタンの戦い』っぽいですよね、
 
 ところで、
 少々、「秩序」と「混沌」と申しますか、
「混沌」と「邪悪」の関係が少々わかりませんでした。
 混沌=邪悪なのか、カオティック・グッドが存在するかというあたりが、でございます。
 「邪教団」(p.488)に「混沌の神々を奉じる、複数の集団」とございますから、
混沌=悪、でいいと思うのでございますが……。
 
 
 もしそうだといたしますと、
コマに個性を見いだし「祈りし者」として愛したのは、
秩序側の神だけだったのかもしれません。
 混沌陣営の神々は、コマが意思で自分勝手に動くことを好ましく思わず、
性能とそれに伴う性格は認めたものの、
コマをコマのままに扱ったのではございませんでしょうか。
 それで怪物たちは「祈らぬ者ども」となったのかと……。
 
 と、
思ったのでございますが、どうも違うみたいですなぁ。
「神々」(p.439)の項目には、
「秩序の神々にせよ、混沌の神々にせよ(……)
 四方世界の生けるものすべてを心から愛しています」と書かれておりますし……。
 
「祈りし者」と「祈らぬ者」については、「怪物」(p.26)に書かれてございますな。
 
「怪物とは、PCたちが冒険中に遭遇する敵対的な存在のことです。
 これらの多くは、野生の獣であったり、四方世界においてねPCとなる
 「祈りし者」に敵対する「祈らぬ者ども」と呼ばれる者どもであったりします。
 しかし、時には「祈りし者」が何らかの事情で敵対者として登場することもあり、
 その場合には彼らもまた怪物として扱われます」
 
 うーん。やはり、秩序・混沌による区別はないみたい
(「祈りし者」が混沌の側にまわるのは、
  何らかの理由で秩序側から転向したなどの説明がつきそうではございますが……)。
 
 まぁ、秩序の神だけがキャラクターの個性を愛した、以降は忘れてください
(でも、面白いアイデアだと思ったから残してはおきます)。
 うーん。うまくいかないなぁ。
 
 脱線はそのぐらいにいたしまして、
 そのあとにカードゲームの時代が来るのでございますが……。
 舌の根の乾かぬうちにまた脱線。
 
 このカードゲームの時代が来るまでに、
神々は数多く、それこそかぎりないほどの
ウォーゲームやRPGのマップを作ったと思うのでございますよね。
 書かれてはおりませんが、
そうやって作られ、放り投げられてバラバラに並んだマップが、
この四方世界を形作っていったのではないかと――。
 
 ですから、もともとこの世界は、とんでもなくツギハギな世界だったのでございますが、
 カードを使う魔法合戦のために、その地形がどんどん変わっていったのでございますな。
 それこそ山や海ができるレベルで。
 
 そうやってツギハギだらけの世界が、ある程度ならされて、ともうしますか、
強引に整合性がつけられたのが、現在の四方世界ではないか、
だったら面白いな、と思う次第でございます。
 
 かなり変わった世界創世ではございますが、いかにもこの世界らしい。
 それにそういう成り立ちで作られた世界でしたら、
全然違う環境がいくつも並んでいても、まったく不思議はない。
 TRPGの舞台として、扱いやすいように思うのでございます。
 
 
 
 
 
(しまった。脱線のまま終わってしまった!!)

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 一番重要なことは、p.518に書かれておりました。
 
本作のルールは、プレイヤーが『一般的な冒険者』であることを目指しています
 
 ゴブリンスレイヤーっぽい、サイコロを振らせない行動をしたいのなら、
GMとの話し合ってからどうぞ、ということでございますか。
 
 うーん。そうなると、前回書いたことは、かなり否定しないとならないかなぁ。
 
 こっちは、ゴブリンスレイヤーさんらしい、とか、
古いハック&スラッシュなRPGが頭にあって読んでいたから……。
 
「サイコロを振らせない」のも冒険だとは思うけれど。
 物語主体とゲーム主導のゲームでは、コンセプトが全然違いますから、
むかしから両者は対立していましたものなぁ。
 
 まぁ、
「サイコロをふらずにすむ工夫と、サイコロをふってもらう楽しみのバランスを、
お互いの求める『面白さ』『楽しさ』を基準に、落としどころを見つけましょう」
とございますから、全否定ではございませんよね。
否定していたら、それこそ『ゴブリンスレイヤーTRPG』ではなくなってしまう。
 
「サイコロをふらせない」方法で問題なのは、
効果的な方法が見つかるとそればかりになってしまい、作業的になってしまうことと、
GMとプレイヤーが対立的になってしまうことでございましょう。
 
 やはり、工夫と、ゲームの過程そのものを楽しむ心が必要だと存じます。
 
 こういうのって、ボードやカードゲームなら、まだいいのですよね。
ルールや手持ちのカードなどによって、できることがカッチリと決まっておりますから、
その範囲で工夫も思いつく。
出し抜かれたとしても、自分が思いいたらなかったことに納得できますものね。
TRPGの場合、ルールですべてが規定されてるわけではございませんからなぁ。
ヘタすると、言葉での泥仕合になってしまう。
 
 オッケー、了解しました。
 
 さて、
 その次のページの「セッションの運営」は、丁寧に書かれていますね。
これは、ゲーム的か物語的かにあまり関わりなく大切でございましょう。
 
 と、今回はここまで。
「世界設定」についても少し書こうと思っていたのでございますが、
 それは次回にいたしたいと思います。
 

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 おととい。

 珍しいので、記念に買っておく。

 と、きのう、別の本屋さんでも売っておりました。

 買った本屋さんでは、新刊のいちばん端に置かれていて、
「ゴブリンスレイヤー」が並んでいるところにはございませんでしたから、
見落としも考えられたのですが、
きのうのはそうではない。
 
 やっぱり、TRPG不毛の地ですから、遅れるのでしょうなぁ。
 

 まっ、それはともかく 

『ゴブリンスレイヤーTRPG』

   原作・ワールドデザイン:蝸牛くも 監修:安田均
   川人忠明とグループSNE
    (SBクリエイティブGA文庫/2019年5月)
 


 
 オビを見ますと、「世界を救え」ときましたか。
 
 となりますと、ゴブリンを倒すだけのゲームではないということでございますな。
 それに特化したほうが、エッジな作品になって個人的にはいいと思うのですが、
まぁ一般性はなくなりますわなぁ。
 
 これ、原作の蝸牛先生は、どれほど関わっているんでしょ?
 原作を書くにあたってシステムをある程度考えていたと思うのでございますよね。
なにかのシステムの流用とか、改造とか、いいとこ取りとかかもしれませんが……。
 それがどの程度反映されているかは気になるところでございます。
 
 ルールをざっと見ますと、
テイストは古いTRPGを活かしながらも基本は今風といったデザイン。かな。
 
 戦闘はへクスを使うようなものじゃない、
ですが、距離や移動妨害の概念があるので、フィギュアは欲しいところでございますな。
 限定版のほうは、メタルフィギュアが目玉みたいでしたが、
それが単なる雰囲気ではない、ということでございましょう。
 アニメでは地形を利用していたところもあったので、
フロアタイルやジオラマが欲しくなりそうでございます。
 
 経験点は、モンスター倒したり、ワナ外したりで得られるものはないみたい。
 古いタイプのTRPGといわれますと、すぐそういうの想像しちゃうのですが。
 
「ゴブリンスレイヤー」らしい特徴と申しますれば、
ボス」と「モブ」でございますか。
フェロー的なもの? 
ちょっと「まよきん」の「配下」も思い出しました。
 
 これって、PC側にもNPCのモブをつけられるものなのでしょうかねぇ。
それができれば、中規模戦闘ぐらいはできそうですけれど。
 
 モンスターはさすがに、小鬼・巨人が充実しておりますな。
もっと充実していていいとは思いますが。
 右上のレベルという文字にドキリといたします。
レベルが違うと[×0.5~1.5]とかするのかな、と思ったのでございますが、
これは互角に渡り合える冒険者のレベル、という意味なのですな。
 
 モンスターはやはり、「D&D」など、古いTRPGに登場するようなやつが。
まぁ、ローパーとかスライムと申しますと、
個人的にはD&Dよりも、「ドルアーガ」をイメージしてしまいますが。
 
 このモンスターデータで困るのは、ときどき体長が書かれていなくて、
イメージしにくいことでございます。
 
 バンプビートルって巨大な角やあごを持っているのはわかるけれど、
体長はどのぐらいなんだろう? 
ジャイアントローチが50センチだから、そのぐらい? 
蜜を吸うってあるけれど、樹液のことなんだろうなぁ。
 
 などと考えてしまいます。
 
 巨大、っていうのも、人によってそれぞれイメージが違いましょうし。
 
 常識で、とか、マスターに任せます、とか、
プレイグループ内で共通認識があればいいということなのでしょうかねぇ……。
 
 
 アイテム。
 カナリヤや鳥かごはございませんか……。
 
 十呎棒の素材って何でしょ?
 木だったらバラバラにする方法はいくらでもございますし、
金属だったら感電させることができる。熱や冷気も有効。
鉄だったら磁石のワナという手も……。
 
 これってあれですかね。
ロールプレイングゲームハンドブック』(ロバート・プラモンドン著 鈴木銀一郎訳
    昭和63年5月27日第2版発行 (翔企画)
に載っていた、宝箱の開け方をやるためのものかなぁ?
 
 かの書によりますと、宝箱の安全な開け方は、
 
 まず長い棒でガンガンたたく。
 ひっくり返す。
 宝箱の底に穴を開け、宝物はそこから取り出す。
 棒で宝物だけを引き寄せる。
 中に入っていた金貨は、火の中に入れて消毒する。
 
 だったかな。
記憶で書いているので、もう少し手順があったかもしれません
(水没させる過程がどこかに入っていたような?)
 
 こうすれば、
宝箱に近づいたり、それを動かすと発動する仕掛けや、
鍵に仕掛けられたワナ、爆発・毒・
中にいたり擬態しているモンスター
などに対抗できるというわけですな。
 
 十呎棒を冒険者が持つということは、
おそらくそういうワナに対する対策でございましょうから、
ワナだらけのダンジョンでもてなしてやるのが、
マスターの誠意と申すものでございましょう。
 
 ところで、
「はじめに」には、ファンブックにとどまらない本格的なものを目指した、
とございますが、でも一方で、
ファンブック的な性格も必要だと思うのでございますよね。
 特にこの作品は、キャラクター性の強い作品なのでございますから。
 
 となると、ゴブリンスレイヤーさん◯巻開始時のデータ、
みたいなものがないのがちょっと残念。仲間のデータとかも欲しいですな。
(仲間のデータは、サンプルキャラクターに反映されている、のかな?)
 
 さらには、◯巻の戦いのセットマップですとか。
 そういうシチュエーションを再現して楽しみたいという人も、
この作品の場合、いると思うのでございますよね。
 
 そこらへん、四方世界のTRPGではあっても、
「ゴブリンスレイヤー」のそれとしてはちよっと弱いという気がいたしました。
 
 あとは、まぁ、ソロプレイシナリオがないのが残念、ということでございますか。
 ゴブリンスレイヤーさん、
ひとりで屠小鬼ミッションのほうが合っているように思いますし。
 
 最後に、
 重箱の隅としてちょっと気になったのは、
p.214「片手/両目が見えない」でございます。
どういうことなんでしょ? 
「片手/両手が使えない」と「片目/両目が見えない」が混ざっちゃったのかなぁ。
 
 まぁ、その回復については、
その原因になった特殊能力のところで指示されているそうなので、
実害はないのでございますが……。
 
(2)に続きます。
 

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なぞのまとめ 令和元年5月

2019/05/16 「くれいるくえすと」って、ひらがなで書くとかわいいなぁ。
いじわるとかひどいしかけとかない、ゆるーいげーむぶっくになりそう。
地獄の黒鉛なんか必要ない。
エデンの生命の土と、にじのなないろをあつめ、すてきまじんのちからをかりて、
まほうのくれよんをつくりましょう! といったかんじかなぁ。
 
 
 

2019/05/17 『火吹山の魔法使い』って、全部でどのぐらい出ているんでしょ? 
コレクターとかいそう。
スイッチ版は、RPGにふった膨らませ方をしているようでございますな。
おまけでもとの『火吹山の魔法使い』の電子書籍版をつけてくれればいいのに、
と思いますが、ないでしょうなぁ。
 
 
 

2019/05/18 でも、スイッチ版『火吹山の魔法使い』って、日本語版なのに、
なんでビジュアルが空中幼彩先生
(=イラストレーター:イアン・リビングストン先生の代表作の一つ
 『デストラップ・ダンジョン』のイラストを手がけた(HJ版))
 とかじゃないんだろ? 
切り替えることができるなら買う、っていう人もいるんじゃないかなぁ。
 
 
 
2019/05/19 「パンがなければブリオッシュを食べればいい」
この言葉、マリー・アントワネットさんがおっしゃったとされておりますが、
実はそうではないのだそうですな。
ルソーさんが『告白』(1766年ごろ)の中で、
さる大公夫人の言だと回想しているのだそうでございます。
しかもこの『告白』、自伝としては非常に不正確で、
この言葉も、ルソーさんの作り話という可能性もあり得るのだとか。
 で、マリーさんと結びつけられるようになったのは、
20世紀になってからのことだそうで(ウィキペディアより)……。
話というものには、尾ひれがつくものでございますな。
 
 
 
2019/05/20 ゲームブックじゃないクイズ。
 
中国で「空中鬼」といえば何のこと?
 
(ヒント1:答からして、ここ数十年にできた、比較的新しい言葉でございますな。
 ヒント2:ヨーロッパでは、
      「緑のペスト」などと呼ばれることもあるそうでございます。
 
 

2019/05/21 答:酸性雨。
空中死神」という言葉もあるそうでございます。
中国の大工業地帯では、かつての四日市や川崎よりもひどく
往年のロンドンに匹敵すると言われているのだとか。
逆にロンドンってそんなにひどかったんだ、と驚いてしまいました。 
(『雨のことば辞典』倉嶋厚・原田稔 編著
  講談社学術文庫/2014/6 *ちなみに原本は2000年)
  
 でも、なぜ鬼なんだろうと思ったのでございますが、考えてみますと中国では
鬼は、目に見えない霊に対して使われる言葉でございましたっけ……。
 そうすると、
スペースデブリ(宇宙ゴミ)は「宇宙鬼」かな、と思ったのですが違うみたい。
日本語にない漢字が使われているのと、面白みがないのでここでは書きませんが。
 
(☆ こちらも考えてみますれば、
   宇宙ゴミって小さいものもあれば大きいものもあるんでしたっけ) 
 
 
2019/05/22 スライムみたいなモンスターって、
 
1) 柔らかいから攻撃力も防御力も低くてザコか、
2)  弾力性があって攻撃がまったく効かない・締め付ける力が強力だったり、
   酸などの特殊能力を持っているなどの理由で強いか、
3) バラバラになっても、すぐにくっついたり再生したりするので死なないか、
 
まぁ、その三択ぐらいですよね。
3番目のは、何をすれば死ぬかが明確になっていないと、
ホントに死んだかがわからない……。
続編を作るには、それが便利なのでございましょうが。
この間、『スパイダーマン3』を見ていて思いました。
 
 
 

2019/05/23 「Role&Roll」、今月は近場で買えました。
 安定しないなぁ~。
 
 
 
2019/05/24 『有栖川有栖の密室大図鑑』
 有栖川有栖[文]磯田和一[画](創元推理文庫/2019/3)
読んだ作品もいくつかあるけれど、
にもかかわらずトリックを覚えていないものもけっこう……。
『十三号独房の問題』なんて密室だけど密室トリックじゃないし、
手法がややこしいのや、心理トリックなんかだとたぶん忘れているなぁ。
有名どこの作品で抜けているのは、他の人が語り尽くしたものは避けるなど、
いくつかの条件によるものらしいのですが、
イラストはなくていいので、候補に挙がったものと、
その作品についての簡単なコメントは欲しいように思いました。
 
 

2019/05/25 (『有栖川有栖の密室大図鑑』つづき)
森博嗣先生の『すべてがFになる』などは未来の話だと思っていたものですから、
楕円体などの曲線を中心に構成された、
シャープで一見不安定な外観を想像しておりました。
内部も部屋以外は、生活感の全くないような清潔な白。
「すべてがFになる」というメッセージも、壁面全体に一斉に映し出される感じで。
要するにSF映画やアニメに登場する研究所のイメージでございますな。
ヘリコプターは、それほど未来的に感じられなくってあれっと思ったのですが、
まぁ外部とつながるものだし、とか独り合点していたような。
 
 
 
2019/05/26 『ゴブリンスレイヤーTRPG』って売ってないなぁ。
ゲームマスターが困ってしまうほど楽しい、でしたっけ? 
どんな感じなのか見てみたい気もするのですが……。
ダンジョンものに特化したTRPGを期待しているのでございますが、
そうでもないみたいですね。
 
 
2019/05/27 「モデルグラフィクス」誌、今月号の特集は、スタジオぬえ
加藤直之先生のパワードスーツと、ミードのガンダムだけは、
今も「正解」を探してしまう。
「ターンAガンダム」は、HGの箱絵を見ればわかると思うけど、
メタルブラックあたりで黒くするだけでかっこよくなる。
バカっぽいトリコロール(あっ)はミードに似合わない。
 
 
 
2019/05/28 日本のことを「倭」と表記するのは
中国や朝鮮の呼称によるのでございますが、
これは「したがう」とかいう意味なので、それを嫌って「和」の字を採用し
「養老令」で「大和(やまと)」にしたみたいでございます。
その前に「やまとのくに」を「大養徳国」としようとしたけど、
元の「大倭国」戻っちゃったこともあったみたいで。
儒教由来らしいですけれど、まぁ、無理がございますな。でも、やりがち。
 
 
 
2019/05/29 ファミコン版『少年魔術師インディ』の試作ロムが、
ヤフーオークションで、150万円ぐらいで落札された
とかいうはなしが話題になっておりましたな。
出品者の
「かなり前に譲り受けたものですが(……)一般には出回っていないようです」、
「どこまでプレイできるのかは不明です」という文がマニアっぽくなく、
開始時の価格が5000円というのも本物っぽい。
 これ、原作者の井上尚美先生がシナリオ書いていらっしゃるんですよね。
当然そっちは完成しているはずだから、これを機会に出版されないかなぁ。
ネットで見た話では、インディ3のすぐ後の話みたいでございますし。
師匠が殺されるところからのスタートだそうですし。
 ホントに気になる~。 
 
 
 
 
2019/05/30
 今日の記事を書くにあたって、国民の祝日について見ておりましたら、
平成32年(2020年)に限り、
海の日」は7月23日に、
体育の日(スポーツの日)」は7月24日に、
山の日」は8月10日になるのだとか。
ハッピーマンディが最初でございましたっけ。
天皇陛下関連以外の国民の祝日って、けっこう自由に動かしたりいたしますよね。
 
 
 

2019/05/31 『火吹山の魔法使い』スイッチ日本語版の実況動画を見ました。
ネタで終わるようなものと思っていたら、意外に面白そう。
『火吹山~』をふまえて、
多彩な展開や駆け引きのある仕組みを用意してある。
キャラクターによって行動も異なるのかな? 
選択するとパタパタと開く立体マップは、
先の見えなさとテーブルトークRPGらしさに加え、
本をめくる雰囲気も感じさせてよろしいですな
(むかし、飛び出す絵本の中に入り込む人形アニメを見たような気がいたしますが、
 その流れを汲むものかも?)。
 
まぁ、スイッチは持っていないのですが。

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なぞのまとめ 令和元年5月
 
 今回は、タイトル下に毎日、それも大体けっこう長い文章を書けたので、
前半と後半の二分割にすることにいたします。
 
 いや、がんばった。
 そして、なんとか毎日ネタがあったのは、運がよかった。
 
 まぁ、先月、令和ネタはもう終わりと書いたにもかかわらず、
またそんなので遊んでおりますけど、ね。
 
では前置きはその辺にいたしまして、さっそく。
  
 
  
2019/05/01 令和元年
前回は自分にだまされたけれど、今回こそおめでとうございます
 
 今日はメイデイ
たしかもともと、ケルト系の豊穣神復活のお祭りですから、
新しい元号の始まりにはふさわしいかとも思われます。
それにしても豊穣神や太陽神の復活を祈るお祭りって多いですよね。
それだけ重要ということでございましょう。
春が来るのが、ローマとケルトのあたりでは時期が違うということかもしれませんが。
 
 ところで、令和カウントダウンの番組は、
仕方ないけれどどれもくだらなくて、けっきょく平成最後に見た番組は、
NHKEテレの「2355」に。
 
 

2019/05/02 電子辞書の「広辞苑第六版」で、
」を引いてみましたら、「和(やわ)す」の項目に
万葉集巻20の4465番大伴家持さんの
まつろへぬ人をも和し」の例が出てまいりました。
これって、「令」と組み合わせるとちょっとマズいような気が……。
 
 
 
2019/05/03 とは申せ、こういうのは単なる言葉の遊び。
漢字なんて意味のとりようでどうにもなるということでございますよね。
「平成」だって、平らげて成る、という風にも読める言葉でございますし、
「平和」にしろ、平らげてやわす……、ねぇ。
 
 ことさらに取り上げることではございませんでしょう!!
 
 
2019/05/04 フーゴ・ハル先生の新作は「クレイルクエスト」でございますかぁ。
となると、次は「クレイムクエスト」とか? 
 
ギネヴィア妃が王室の宝物庫を整理しているさいに、パンドラの筺を開いてしまった。
アヴァロンにクレームの嵐が吹き荒れる。
棲む人や怪物から奇矯さは失われ、
誰もが礼儀正しく、正しいことしかしゃべらない……。
このままではイングランドは、何の面白みもないまともな場所と化してしまう。
なんとか偏屈さを残していたマーリンの依頼を受け、箱の中に残っていたホッペJR.
とともに、きみはクレームの精霊や怪物たちをパンドラの筺にふたたび閉じ込める
冒険の旅に出た……。
てな感じで。
 
 
 

2019/05/05 新天皇が即位なされたということは、
12月23日は、「上皇誕生日」になるのでしょうか。それとも「平成の日」? 
新天皇の誕生日も祝日になる? 
祝日を増やしてもなー、と、
祝日ぜんぜん関係ないところにいる人や、
時給・日給で働いている方は思うと思うのでございますが……。
 
(どうも、新天皇の誕生日は祝日
 12月23日は、とりあえず平日になるみたいでございます) 
(なお今年は、
  即位礼正殿の儀が行われる日である
10月22日は休日、なのだだそうでございます)
 
  

2019/05/06 重箱の隅~!! 
ウォーロック・マガジン」vol.4
中山哲学先生の「はじめてのAFF第五回、p.7一コマ目
この二つのサイコロって、同じところで作られたものではございませんよねぇ。
実際にサイコロを手に持って比べてみるとわかりますが、目の並びが両者で違う
片方は外国産、とか?
 
 
2019/05/07 今年の夏は、やしラーメンとか流行るんじゃないかなぁ。
 
 

2019/05/08 「ルパン三世」ゲームブックシリーズは、
 
 (4)『黄金のデッドチェイス』 樋口明雄/スタジオ・ハード、
(10)『密林の追撃』 上原尚子/スタジオ・ハード、
(16)『暁の第三帝国』 添田寛明・竹田明
 
の3冊が、電子書籍化されておりますな。
でも、なんでこの3冊なんだろ? 
密林の追撃』なんか「きみ」が記憶喪失だから、ゲームブックとしてはともかく、
全然「ルパン三世」って 感じしないんだけど……。
 
 それはともかく、
モンキー・パンチ先生のご逝去は残念なことではございますが、
この機会ならシリーズを増やすことができるかも知れない。
買ったらプレイし、
さんざん褒めて、シリーズ他作品の電子書籍化をリクエストするのだ!! 
  
 
 
2019/05/09 静岡ホビーショー、ツイッター電撃の速報を見てしまった。
 
☆ アオシマロボノイドはまだ開発中かぁ。
☆ グッドスマイルカンパニーは「ブラスティー」? 
  ゲーム関連は思っていたのと違うことが多いけど、これもなぁ……。
☆ 童友社ニューゴッドフェニックス」? 
  『ガッチャマンⅡ』のほうだよねぇ。需要ある……のかなぁ? 
☆ ファインモールド
  なんでも零戦初飛行から80周年だそうで。令和に零戦……。
☆ とりあえずプラッツのブースに
  メビウス2001年スペースポッドをおがみに行く予定。
  三万円は無理だものなぁ。写真で見るとけっこうデカい。
  等身大のハロぐらい? 
☆ プラッツ「ちびまる子ちゃん」のマンホールフィギュアも気になる。
  そんなものフィギュアにしてどうすると思ったけど、
  ふたが開いてひょこんと顔を出す人形がポイント。
  胴部が手抜きな気もするけれど。
  
 
 
2019/05/10 「本の雑誌」サングラスどこまで号
(本の雑誌社/2019/5(先)月)を読む。
特集は「さらば、岡留安則!」。
今年1月に逝去した故「噂の真相」誌の編集長兼発行人。
トリックスターヒーローの典型だろう。
「岡留安則七大武勇伝」がすごい。他のエピソードもすごい。
このタイプの人物を造る際の参考になると思う。
「よくあれで続いているなあ、という雑誌がなんとか命脈を保っているのは、
 編集長が『いい加減』だからである」(中森明夫)。なるほどなぁ……。
でも、この性格は真似できない。
ヘタに真似ると失敗というか、死ぬなぁ。
あと、部下が大変そう。
(ちなみに「噂の真相」誌、読んだはことございません)
 
 
 
2019/05/11 『戒厳令のトルネード』の記事は、
当然5月1日にあげる予定だったのでございますが……。遅れちゃいましたね。
1日2日で簡単に終わらせる予定だったのでございますが……、無理でした~。
こういう記事を書くと、
自分がゲームブックを書こうとするときのハードルがだだ上がりに上がっちゃって、
けっこうつらそう。
まぁ、そのときは心に棚を作ることにいたします。
 
  
2019/05/12 去年大きな模型屋さんが終わってしまったので、
今回のホビーショーでは何か買おうかとも思ったのでございますが、結局何も……。
まぁ、模型、ほとんど買わないので、当然なのではございますが。
好みのジャンルも、主流である兵器とかガンプラといったものからは外れておりますし。
 
 プラモデルって、エアブラシ持っているか持っていないかで、
趣味かシロウトかがハッキリ分かれますよねー。
門外漢のわたくしは、当然持っておりません。
 
 
 
2019/05/13 ちなみに、ここ何年かで買ったプラモデルともうしますれば、
「ガールズ&パンツァー」の影響からか、戦車が目立ちます。
 
悪役一号」に「メタルスラッグ」でしょ。「タチコマ」に「メーサー殺獣車」。
 
悪役一号」は、主砲の部分を取り外すとかわいいんですよー。
ぽかっと口を開けた感じで。
さすが宮崎駿先生デザインでございますな。

もし入手する機会がございましたら、ぜひともお試しを――。。
 
 
 
2019/05/14 ところで、「ガールズ&パンツァー」。戦車道試合規則を読みますと、
5の(ハ)「直接に人間に向けて発砲すること」が、禁止行為とされておりますな。
てことは、『マッドマックス』よろしく、
戦車のまわりにチームの仲間をはりつけにしておけば、
敵は攻撃できなくて楽勝でございましょう!!
 
 

2019/05/15 「クレイルクエスト」。
クレイルーツクレイルということでございますが、
でも、clayrじゃ、クレールって読まないんじゃないかなぁ。
 そう思いまして、とりあえずぐぐってみますと……。
 clayrはよくわかりませんでしたが、clayrootは見つかりました。 
 どうやらclayrootは、
〒28513 ノース・カロライナ州 スウィフト・クリーク にあるそうでございます。
地名? 会社の名前? 
そのあたりのことは英語なので、よく分かりませんでした……。

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 というわけで、
Role&Roll」誌、vol.175の読者欄に載せていただいた
フタリソウサ』の絵、ではないなー、それに触発された絵でございます。
 
ゴニンソウサ 
 
 
 こう言う絵を描くとき、よく続編を考えるのでございますよね。
次の巻ではこんなことをやるんじゃないか、というのを描いたら困るだろうなぁ
・・・などということ、考えているわけないじゃございませんか!!
 
 フタリソウサだったら、
続編はインフレーションしていって、参加人数が増えていくのでは、
というわけでこんな感じに。
 
 ゲーム的にも、増やしていったら面白くなると思いますしね。
この作品をプレイする方は、ちょっと試してみてください。
 
 さてこの作品、「Role&Roll」には、
2時間ドラマのノリみたいなことが描かれていたものでございますから、
もっと普通の人っぽいキャラクターの推理ものかと思っておりました。
 
 でも、ルールを見ますと、
推理小説のエキセントリックな名探偵を指向しているようですな。
 まぁ、変な名探偵のほうがやっていて楽しそうではございます。
 
 ルールに関しましては、TRPGの方法論としては正しい気がいたしますものの、
面白いかどうかは……わからないという感じでございました。
 
 ちなみに、
 リプレイを読んでいるときに常に頭にございましたのは、
これって漫才コンビのゲームにならないかなぁ、ということでございました。
 
 知ってたカードの番号部分をツッコミが握っていて、ボケがそれをボケまくる……。
 いや、ボケが答を知っていて、あえてトンチンカンなことを言い、
ツッコミがカンと推理でそれにツッコむ方が面白いかな……、とか。
 
 結末と申しますか、サゲをどうするかとか、評価はどうするかとか、
考えなければならない部分はけっこうございますが……。
 
 
 
 リプレイを読んだ印象はそんな感じでございますが、さて、
それとはまったく関係のない絵のほうの話でございます。
 
「ゴニンソウサ」ということばは、まあすぐに思い浮かびました。
「センニンソウサ」というのも浮かびましたけれどね。
 
 で、5人ぐらいというと刑事ものかな、ということで『太陽に吠えろ』ふうに。
それには、2時間ドラマのノリ、という言葉も頭にございました。
 
 で、
はじめは、かの作品の似顔絵で行こうと思っていたのでございますが、
資料を持っていない……。
たまたま、『西部警察 マシンアルバム』というムック(モーターマガジン社)は、
なにかの資料になるかなと手元にあったので、ボスだけを参考に
(したのですが、途中似てた方が良いのかそうではないのか迷ってしまって、
 なんとも中途半端な顔に)……。
  
 その流れで右端に館さんとかを描いていたのですが、
それをいろいろといじっているうちに、
そうだな、『太陽に吠えろ』といえば個性的なキャラクターとニックネームだな、
と思いいたりまして、絵のような感じになった次第でございます。
ハードボイルド、新人、コロンボ、外人といった感じでございますか。
 
 まぁ、描いている途中でいろいろ考えるものでございまして、
ハンナマは半田純生(すみお)、
オクサンは奥三太郎、
ダンケはじつは壇家紫苑という日本人、
などと、そのまんまな名前がついていたりいたします。
 
 2時間ドラマのノリ、ということでございますから、午後9時に番組が始まって、
だいたい2コマ目ぐらいの時間(もうちょっと早い方がいいかも)に出動すると、
セリフのような、これどうやって解決するんだ? という状況でも、急転直下解決。
10時50分頃にはエンディングを迎えるというわけでございますな。
 
 ちなみに、
これを描いているときちょっと思い出したのが、平野耕太先生の『以下、略』第4話。
雛見沢殺人事件を西部警察に解決させる、というのでございました。
 
 ところで、
 実はですねぇこの作品、
ホントはリプレイからも、何か描こうかと考えていたのでございますよ。
  
 ただ、どうにも説明が要りそうなネタばかりなのでパスということに。
 立ってセリフだけですと、「ゴニンソウサ」と大して変わりございませんものな。
  

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