2025/07/05 町田庸先生の『口訳 古事記』(講談社/2023/4)半分ぐらいまで読みました。出来事などは原典に忠実に、セリフや表現などは現代風にした大胆で分かりやすい訳でございます。ラノベというよりも講談や漫才、一番近いのは手塚治虫先生の『火の鳥』の感じかも。古事記は有名なところだけ読んで後は飛ばしちゃったから助かる。たとえば、天孫降臨の前あたりとか。読みやすいのもあるけれど、元々『古事記』は大ざっぱ──大胆で面白いんですよね。えらい方のことだから小声で申しますけれど、変な人が多い、もとい、キャラクター性が豊かでございますから。そこら辺、マンガやラノベの原点を感じます。
百済の日本での呼び方「くだら」については、いろいろな説があるようでございます。
その中で好きなのが、『風土記』河内国逸聞にある語源。
河内国の阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)寺のあたりを略して、
クタラ郡、クタラ村と呼んでいたのだそうでございますな。
で、百済から来た人たちが、そのあたりに住まわされていたため
「クタラ」と呼ばれるようになったというのでございます。
(参照:『風土記』下 現代語訳つき
中村啓信=監修・訳注 角川ソフィア文庫/平成27年6月)
白村江の戦い(663)以降、百済からの移民が増えたのは事実でございますし、
そのかたがたを一カ所に集めて住まわせたというのも、ありそうな話でございます。
彼らが日本の仏教に貢献したのは事実でございますしな。
『風土記』のこの記述、他の説と違って、
百済の人たちが自分たちをどう名乗ったかではなく、
日本人がどう彼らを呼んだかという視点であることも面白いですし、
信憑性もあるように思います。
時代劇でも、名字のない人に対しては、
○○村の□□さんみたいに住んでいる場所をつけて呼ぶことが、よくございましょ?
加えて、百済=ペクチェは日本人にとって発音しにくいですからな。
「クタラの人たち」と呼んだということは十分に考えられることでございます。
それに、なによりも、この説には驚きがある。
阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)から
百済を「クダラ」と呼ぶようになったなんて、ちょっと思いつきませんものな。
最初呼んだときは、思わず、ええ~っと笑ってしまいました。
おそらく、他の説を唱える方は、そのあたりがイヤなのでございましょう。
他の由来としては、
当然ながら韓国の言葉にその語源を求めるものがほとんどでございます。
でも、語源はひとつではないということも考えられますな。
百済の人たちは、「クタラ」と聞き取れそうな言葉を名乗っていて、
日本では「アノクタラ」の人と認識していて……。
そういうことは、ままあることでございます。
その中で好きなのが、『風土記』河内国逸聞にある語源。
河内国の阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)寺のあたりを略して、
クタラ郡、クタラ村と呼んでいたのだそうでございますな。
で、百済から来た人たちが、そのあたりに住まわされていたため
「クタラ」と呼ばれるようになったというのでございます。
(参照:『風土記』下 現代語訳つき
中村啓信=監修・訳注 角川ソフィア文庫/平成27年6月)
白村江の戦い(663)以降、百済からの移民が増えたのは事実でございますし、
そのかたがたを一カ所に集めて住まわせたというのも、ありそうな話でございます。
彼らが日本の仏教に貢献したのは事実でございますしな。
『風土記』のこの記述、他の説と違って、
百済の人たちが自分たちをどう名乗ったかではなく、
日本人がどう彼らを呼んだかという視点であることも面白いですし、
信憑性もあるように思います。
時代劇でも、名字のない人に対しては、
○○村の□□さんみたいに住んでいる場所をつけて呼ぶことが、よくございましょ?
加えて、百済=ペクチェは日本人にとって発音しにくいですからな。
「クタラの人たち」と呼んだということは十分に考えられることでございます。
それに、なによりも、この説には驚きがある。
阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)から
百済を「クダラ」と呼ぶようになったなんて、ちょっと思いつきませんものな。
最初呼んだときは、思わず、ええ~っと笑ってしまいました。
おそらく、他の説を唱える方は、そのあたりがイヤなのでございましょう。
他の由来としては、
当然ながら韓国の言葉にその語源を求めるものがほとんどでございます。
でも、語源はひとつではないということも考えられますな。
百済の人たちは、「クタラ」と聞き取れそうな言葉を名乗っていて、
日本では「アノクタラ」の人と認識していて……。
そういうことは、ままあることでございます。
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