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2024/05/03 テーブルマークってむかしの加ト吉だったのか!! なんか聞き慣れない名前だったので、うさん…じゃなかった、新しい会社かと思ってました。
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「ソーサリー・キャンペーン
 アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版 シナリオブック 02」
 スティーブ・ジャクソン/グレアム・ポトリー著 
 安田均/こあらだまり訳
 (令和元年6月 グループSNE)総ページ124ページ
 

ソーサリー・キャンペーン
 
 

 その名の通り、スティーヴ・ジャクソン先生の「ソーサリー」を
「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版」で
遊ぶためにシナリオ化したものでございますな。
 
 「はじめに」に、
もちろん「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版」のルールブックは必要、
できれば『タイタン』や『モンスター事典』も用意して欲しいな、
でも絶対にというわけではないよ、と書かれてございますな。
 
 でも、どちらかと申しますれば、後ろの2つよりも、
原作であるゲームブックソーサリー冊を傍らに置いてほしいものでございますな。
 創土社版は、新品が手に入ることでございますし――。
 双方比較することで面白くなる部分もあると思うのでございます。 
 
 まぁ、わたくしは、TRPG関係なく『ソーサリー』の副読本として
購入したのでございますが、それもアリ。
 電源ゲームの攻略本を買うようなものでございます。
 
『火吹山の魔法使い』のシナリオと同様、
ゲームブックをプレイしただけではわからないことが、
GM用の解説として書かれていたりして、楽しいものでございます。
 特にマップや、索引がうれしいですな。
 
 索引は、この本のみの対応であって、
ゲームブックのパラグラフには対応していないところは残念ですが、
ちょっと面倒なものの、さして問題はないでしょう。
 
 マップのうち、
カーレのものだけカラーのものが投げ込みとしても用意されているのは、
シナリオを離れても遊んでみてくれ、ということでございましょう。
 
 訳に関して、
原作で書き足りていない部分を「かなり補った」と、あとがきには書いてございます。
どの程度かはわかりませんが、
少なくとも「訳注」とハッキリ書かれたところをみると、
ディレクターに対するアドバイスや、
他のページとの関連などで読んでいてわかりにくいことや気づきにくいことが、
補われているようでございますな。
 とは申せ、やはり、ゲームブックも傍らに置いておいた方がよいように存じます。
 
 巻末には、TRPGの際にプレイヤーに見せるためのものでございましょう。
追加資料として、
ルーン文字の書かれた切れ端(←039)、
アナランド王室のメッセージ(←p.063)、
LIXの呪文の巻物(←p.081)や
カートゥーム隊長(←p.108)のイラストが、
1ページ1枚で掲載されております。
なぜか、ページ数が指定のものとはズレているのがご愛敬。
もしかすると、
あと2枚ほど、イラストを載せる予定だったとか?
(たとえば……p.19のものとか)。

 
 TRPGとしてどのようなものかは、
「はじめに」に、次のように書かれております。
 ディレクター初心者にぴったり。
経験豊かなディレクターやプレイヤーにも、叙事詩のようなストーリーを提供する。
 いくつか手ごわい場面はあるものの、新規作成の3~6人のパーティで達成できる。
その際には、開始前に100~200の経験点を与えておくと良いだろう。
 
 あとがきでは、安田均先生がこうお書きになっておられます。
 4章仕立てですが各章3~4時間で遊べるので、全部で10~15時間ほど。
プレイヤーは3~6人と書かれているけれど、
いくぶん厳しめながら3~4人のほうが簡潔な進行ができる。
 ただ、一方で、
ストーリーが入り組んでいて長丁場な物語なので、
ディレクターとプレイヤーの阿吽の呼吸が必要になってくる、
 ともお書きになられているのですな。
 
 この必要な時間と、阿吽の呼吸あたりが、
初心者やライトプレイヤーにはむずかしいかな、と。
 
 そういう方は、面白い場所だけ抜き出して、
単発のシナリオとして遊んだ方がよろしいかもしれません。
 索引や地図も充実しておりますし、
ゲームブック譲りの細かい描写もございますから、
ネタはいくつも見つかりましょう。
 
 

 
さて、「ソーサリー・キャンペーン」には、分冊として
「スペルブック」が付属してまいります。
 

「ソーサリー スペルブック」
スティーブ・ジャクソン著 
安田均/こあらだまり訳 総ページ120ページ

ソーサリー・スペルブック  
( ↑ 試しに厚い本と合成してみました。 思ったほどの効果は出なかったかも )  

 こちらは、
ゲームブック「ソーサリー」シリーズの巻末に載っていた、48の呪文ですな。
それを一呪文ずつ、見開きにして掲載したものでございます。
120ページのうちのp.006-101までがそれ。
 
 贅沢な造りでございますな。
 
 カラーにして、カード化してくれたら良かったのに――。
 表は同じ柄でも良いですし、スペルブック左側のイラストが表でもいい。
 
 でも、左のイラストが表の方がいいかな。
 自分の使いたい呪文のイラストが描かれたカードを選び出し、
 その傍らに触媒アイテムのフィギュアなどを添えて、
呪文の3文字言葉を重々しく唱えながらおもむろにカードを開く、
というのもいいと思うのでございます。
 
 対戦にちょっと不向きな呪文がありそうですが、
カードを利用したボードゲームとかは使えそうな気もいたします。
 
 64の呪文以外は、
妖術のルールが表紙を除く5ページ。
オリジナルスペルを書く記録紙が3ページ。
妖術・まじない・魔術・神術のリストとサマリーが7ページ
という構成。
 まさに、スペルブックでございます。
 
 リストには、
呪文のルールブックでの該当ページも掲載されておりますな。
 

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拍手にコメントありがとうございました
 コメント、ものすごーく遅れてしまい申し訳ございません。
  
ZEDは英語のZの読みでございますから、まさに最後の魔法ということでございますな。
 これが改良されたのがループものの現象なのかも? ずいぶんお手軽な便利魔法になったものでございます。
 
道化の真実 2020/04/30(Thu)02:01:59 編集
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