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2024/04/25 『最強最悪の信長軍を倒せ!』。フローチャートのズレた部分を修正いたしました。いえね、全角のなかに半角が混じっていると、ブラウザで表示されたときにズレが起こるのでございますよ。作業中は大した違いないので、それにちょっと気づきにくいのでございます。
[10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20]
新語・流行語大賞」の
年間大賞に「三密」が決まったそうでございますな。
 
 この三密という言葉、
最初耳にしたときから、聞いたことがあるなぁと思っていたのでございますが、
この機会に調べてみて分かりました。
そう、密教の言葉でございますよね。
 
 ただ、知っていたのはそこまで。
なんかそういう言葉があるという程度でございました。
でなければ、もっとちゃんと覚えておりましたものを、でございます。
 
 というわけで、密教の世界での三密でございます。
 
 仏教では人を作りあげているものを、身・口・意の3つと考えます、
身体・言葉・心……、言い換えますれば、
行い・発言・考え、でございますな。
それらは因果の(原因)となり、
(結果)を生み出す元となるのでございまして、
仏教ではと呼びます。インド風に呼べばカルマでございますな。
それ自体は善悪関係はないのですが、
悪い結果をもたらす悪い行いについて使われることが多いように存じます。
因業ですとかね。
 
 三密密教の言葉で、正しい・良いそれらを指すようでございます。
 悟ったお方、仏さまの、行い・発言・考えでございますな。
 良い行い、良い発言、良い考えをしていれば、結果も良いものになる。
 そういった考えのようでございます。
 
 ですからねぇ、三業は避けるべきものであっても、
 三密は避けるべきものではないのでございますよね、本来。
 
 むしろ近づけて、
常に自分の中に意識して持っていなければならないものなのでございます、
密教では。
 
 
 それを、新型コロナウィルスの感染拡大防止対策
3つの密(密閉・密集・密接)」の意味で使った人はどういう人なんだろう。
 
 ちょっとシニカルな人なんじゃないかな、などと思い、
ちょっとウィキペディアを開いてみました。
 
 そうすると、この3つの密という言葉、
最初から「密」という言葉が意識されていたのではないようなのでございます。

 3月1日の時点で、三項目は用意されていたのですが、
そのうち「密」の文字が入っていたのは一項目。
  
3月6日になって厚生労働省の専門家会議から出された要請で
二項目に「密」の字が入り、
 
その発表を聞いた官邸スタッフの一人が、
もう一つも「密」という言葉を使う提案し、
それで「3つの密」という言葉が出来たみたいでございます。
 
 それが短縮されて「三密」になったみたい。
 
 だから、偶然なのでございましょうが、
「三密」と短縮した時点で、
マスコミ関係者か政府の誰か、気づいておりますよねぇ。
密教の「三密」のこと。
 
 
 でもこれ、
 本来の意味でない三密が流行語として選ばれることについて、
 密教界ではどうお思いになっておられるのでございましょうねぇ。
 悟られた方々でございますから、超然としている?
 むしろ、
密教の本来の意味である三密を知ってもらえる良い機会
ととらえておられるのかもしれませんな。

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2020/11/01 星新一先生の『きまぐれエトセトラ』(講談社/1983/6)に、
先生が韓国の国境近く、板門店を訪れたときのことが書かれてございました。
道の各所にが設置されておりまして、いざというときには
の中に仕掛けられた火薬を爆破して、敵を足止めするのだとか。
面白い
これってダンジョンもののトラップとして使えそう、
と思ったのでございますが、屋内でそれをやると、
スパイ物やヒーローもので敵のアジトに潜入したときに
トラップとして使われる隔壁(シャッター)とさして変わらなくございますな。
(SFやパニックもので事故が起こったときの、でもよろしゅうございますが)

でも、シャッターが不向きなファンタジーでも設置できますし
目新しくていいかも
 
 

2020/11/05 パロディという言葉はたいそう古い言葉のようでございますな。
紀元前4世紀ギリシャの哲学者、アリストテレス
詩学』で使われているのが最初とか。
それによりますと、「パロディアーを最初に作った」のは
タソス出身のヘーゲモーン」という御仁だとか。

ただ、戯れ言レベルならパロディなど大昔からあったでしょうから、
このお方は、作品として認められるレベルの最初、ぐらいの意味でございましょう。
 
 

2020/11/06 ちょっと思ったのでございますが、
汚名挽回が間違いならば、疲労回復もおかしな言葉なのでは? 
と書こうとしてちょっと調べてみましたら、
 
三省堂
国語辞典飯間浩明さんという方が、
汚名挽回は誤用ではない、正しい言葉として使われていた
とはっきりお書きになっているそうで、
かの国語辞典もそうなっているようでございますな。
 
つまり、汚名という状態を挽回する
──元の汚名がなかった状態に戻すということで──
 
そうなると、疲労回復も疲労から正常な状態へと回復する、
という意味で正しいということなのでございましょうなぁ。
 
 
 

2020/11/07 大統領選挙。
"truth, justice, and the American way!" 
のために戦うスーパーマンは、誰に入れたんだろう? 
 
 

2020/11/08 悲劇の始まりアリオンなのだそうでござますな。
実りとお酒の神さまとして知られるディオニソス様のお祭
の際に行われたディテュランボスという、
まぁ即興の歌とそれに呼応する踊りがございましたそうですが、
それを発展させて創作的な合唱とし、上演する形にしたのが
メデュナム生まれの7世紀末の詩人・アリオンだったそうでございます。
 
 ギリシャ神話を舞台にした安彦良和先生の『アリオン』のタイトルには、
ギリシャ劇の象徴として、この方のイメージが少しは含まれているのやもしれません。
 
 

2020/11/09 黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)って、
黄泉に通じる坂なのに平らな坂なんておかしいと思ったことはございませんか? 
この場合の「ヒラ」はアイヌ語の「ピラ」が元で、
けわしい坂や崖を意味するのだそうでございます。
 
イワ」なんかもアイヌ語起源らしいですな。
あちらではただの岩は「イワ」とは言わない。
神の居場所、霊場こそをイワと言っているのだそうでございます。
北海道の神体山である藻岩(モイワ)山と同様、
大和の三輪山も「モイワ」山ではないかと、
梅原猛先生がおっしゃっておりました。
モイワの「」は「静かな静かな神の山」だそうでございます。
 
『万葉集の世界』阿蘇瑞枝・梅原猛・中西進/筑摩書房/1980/11)
 
 
 
2020/11/10 だし醤油っておいしいなぁ。
と思って、試しに醤油にめんつゆ垂らしてみましたが、
大して変わらない味になりますよね。
こだわりがあるとかじゃなければ、別に商品として出ている物を買う必要ないなぁ。
 
 
2020/11/11 大井川鐵道の「五和(ごか)駅」が明日(11/12)
合格(ごうかく)駅」に改称するのだそうでございます。
 
付近の住民の活動に動かされたものの様子。
無人駅ですし、この時期に名称変更とは
完全に受験生目当ての地域興し狙いでございますな。
 
こんな事情を知っていると、いかほどの御利益があるか、
首がかしぐというものでございますよね。
 
とは申せ、幾星霜を経ればその由来も忘れられ、
名前のみが歩くのでございましょう。
 
 
 
 
2020/11/12 高木彬光先生の『刺青殺人事件』を読みました
新装版/光文社文庫/2013/10)。
 
冒頭の東大医学部標本室刺青標本なんて、見てきたような嘘をつくなぁ、
と思っていたらホントにあるんでございますね、
画像で検索してみてビックリいたしました。
 
作品は、
江戸川乱歩先生の目にとまったというのもうなずける怪奇と論理にございます。
探偵役の神津恭介さんは、物語終盤に登場し、
快刀乱麻とばかりに難問を解決するのでカッコいい。
 密室トリックは割とあっさり目
 
 メインの刺青問題は、
こういうトリックではないかと思ったことがあっさり否定されたり、
非ユークリッドを大上段に持ち出したりして、
読者の思い込みを利用しつつ、真相に近づけさせないあたり、
うまいなぁ、と感に入りました。
 
 まぁ、実際にこのような事件に出くわしましたら、
誤誘導がなかったとしてもわたくしには解決できませんでしょうが。
 
2020/11/13 (2020/11/12 (Thu)「訃報」の記事から続く)
今年の年賀状に、冬川準二先生のゲームブック、
そろそろブログで紹介しようかな、と書いたのでございますのですが……。
怠けてしまって全然手をつけていないという。
ああ……。
そのうちに紹介する予定でございます。
 …… 
それにしても、残念ね。
 
 
 

2020/11/17 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』を見る。
GYAOで。
 
ジーグ要素のあまりの少なさにビックリする
ラストに流れるアチャラ版の主題歌の精神は受け継いでいるが
ジーグをヒーローの象徴として捉えているのだろう。
 
ジーグがどんなかたちでどこに登場するか気になってばかりいたせいもあり、
まともに評価できない。
いい作品だとは思うけど、すごくモヤッとする。
 
 
 
2020/11/19 パピルスは朽ちたり、腐ったりする
今日に伝わる書物は、転写に転写をへて、
さらにパピルスよりもはるかに上質の、
羊皮紙ないしアジアから輸入されたに書き移されて、伝わっているのである。
写本は、作者にもよるが、せいぜい紀元後9世紀に書かれたもので、
もっと遅いものしか残っていないことも少なくない。
転写の間にテクストは乱れ、だからこそ文献学(西洋古典学)の出番である。
 
 たまたまエジプトで記されたパピルスなら、
好条件が重なって今日までかなり残存しているものが見つかっている。
エジプトということはギリシャ・ローマの古典の場合、ギリシャ語の書物であって、
ラテン語パピルスで残っているものは皆無にちかい
 
(『ラテン語のはなし──通読できるラテン語文法逸身喜一郎 
 (大修館書店/2000/12))  
 

 
2020/11/20 同じ本から(p.248)
イタリアの車 Fiat は、Febbrica Italiana Automobili Torino
頭文字を取ったものだそうでございますが、
ラテン語の「光あれ」= lux fiat の引っかけにもなっているそうでございます。 
と書いたあと検索したら、
水樹奈々さんが「テールズ オブ シンフォニア」で、
Fiat Lux」というお歌をおうたいになっているそうでございますな。
ということは、フィアットの意味、すでにご存じのかたもかなりおられます?
 
……
 
世間知らずで申し訳ございません。
 
 
 
2020/11/21 来年のことを言うと鬼が嗤うと申しますけれど、
この新型コロナ状況ですと明日のことを言っても鬼に嗤われそう
 
 

2020/11/23 ウミウシはウシ? カタツムリ(蝸牛)はウシ? 
ウシガエルはウシ? ツクツクボウシはウシ? 
FOXはウシ(OX)? 鉄格子(テツゴウシ)はウシ?
 
 

2020/11/25 『涼宮ハルヒの直観』(谷川流/2020/11/角川スニーカー文庫)を買う。
直感ではなくて直観なのは何か意味があるのだろうか。
思ったよりも厚い。
内容は、短編、中編、長編という構成で、
長編の「鶴谷さんの挑戦」だけで一冊以上の分量がある。
 
「あとがき」のあとに「最後に」があり、
著者とイラスト担当のいとうのいぢ先生が、
1年数ヶ月前に京都アニメーションに起こった事について触れている。
お二方とも、「ありがとうございました」で文を締めくられていて……。
 
ああ……。
 
 
 

2020/11/26 年末に発表される「今年の漢字」。
一文字じゃ選んだ意味がさっぱり伝わらないから、せめて二文字にすればいいのに……、
と思っていたのでございますが、
時によっては二文字だけでも限定されすぎちゃうという場合もあるのでしょうな。
今年なんか「鬼滅」に票が集まりそうでございますし、
そうなるともう限定と申しますか、確定されてしまいますものなぁ。
 
 
 

2020/11/28 『涼宮ハルヒの直観』読了。
番外編的な作品群。
 
各作品の途中、『ハルヒ』でやらなくてもという感想を抱くが、
それでも最後はしっかりと『ハルヒ』作品としてまとめてくれる。
 
2話なんか学校の七不思議与太話なのにね。
 
ネタバレになるかもしれないけど「鶴谷さんの挑戦」。
「ショウコ」さんも「show」で1つの成句となり、
そこでも一つドンデンが起こるのかとやきもきしていた。
あとで検索してみたら、ザッとみた範囲ではそのような用例はないみたい。
残念。
そういうのが入っていてもおかしくない話だけに──。
タイトル。内容的にやはり、直感ではなくて直観だなぁ。
 
 
 
2020/11/29 当時、ドイツ軍の中には
昔ながらの騎士道精神を受け継いだ職業軍人たちが中心となった国防軍と、
ヒトラーの腹心たちが組織した親衛隊の2種類の軍隊があったのだ。
 
国防軍の上級将校たちは、
ヒトラーを”成り上がり者のボヘミアの伍長”と軽蔑していた。
またその兵たちは徴収された人々であった。
だが親衛隊はアーリア民族でナチス党員の志願兵のみで編制されていた。 
 
一口に収容所といっても、
ユダヤ人や政治犯、同性愛者などが収容された強制収容所は親衛隊
捕虜収容所は国防軍の管轄となっていて、その待遇は雲泥の差だった。
(文:鶴田浩司/メモにあったもので出典不明です。すみません)

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ディバインチャージャー」って、
システム紹介のときはピンとこなかったのでございますが、
こういう極端状況にふったシナリオが効いておりますよねー。
方向性が「迷キン」とはまた違った感じで、
その差別化がまたよろしいのではと存じます。
 
 というわけで、この絵、「Role&Roll」誌vol.191
ディヴァインチャージャーシナリオ「おおらかすぎるのも問題だ
に影響を受けたものでございます。
 
 

大まかすぎるのも大概だ
 
 

 vol.193の読者欄に載せていただきました。
 
 
 
 国民の性格がいい加減になったのは、ダンジョンに棲む魔神の仕業
なので行って倒してこい、というものでござますな。
 
 今読んだら、時計塔から呪力が発進されているのだそうで。
 
 どうやらスルーしちやっていたみたいだけれど、
気がついていればそっちの方を絵にしていたかも?
 
 まぁ、絵に描いたダンジョンも時計塔といえばそんな感じかも。
 
 ここから呪力を各時計塔に発信しているんだ!! 
 
 ホントは、
ダンジョンの描写に自然の洞窟を利用したダンジョンと書かれていたので、
その自然の洞窟というのか、塔のように地上に突き出ていたら、
という逆振り精神でこんな感じになっちゃったのでございますけれど、ね。
 
 このほうが、外からドーンと破壊も、見た目分かりやすい!
 
 神殿長さんの帽子や服には、
なにやら拝金主義者の信条みたいなものが書かれておりますが、
一部自分でも何を書いたか忘れました。
 
「たとえ金が足りなくても今ならごまかせるぞ!!」と申しますのは、
元シナリオを読んでいらっしゃればお分かりのとおり、
一桁間違っても気づかないようなおーらかな性格に
國民がおなりになっていらっしゃるからでございますな。
 
 関係ないですけど、
小林誠先生の『飛ぶ理由』で、おーらかによって飛ぶという、ダンバイン(オーラ力)
由来のネタがございましたよねー。
 


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 『小さな 悪い本』小さな悪い本
マグヌス・ミスト(マーク・ホッツ):著 
トーマス・フィシング:絵 
若松宣子:訳 
(金の星社/2019/8)
 
(二作目については、2020/11/04 (Wed)
 『小さな 悪い本 大人はスーパー危険』
    をご覧じくださいますと光栄にございます)
 
 
 
 第一作目を本屋さんで偶然発見いたしました。
 さっそく購入、プレイしてみました。
 (と言いつつ、記事にしたのはだいぶ後になってしまいましたが)
 
 

 第2作では、はじめから本は悪い本でございましたが、小さな悪い本 
この作品ではそうではございません。
 まだそうなりたての、
どうすれば立派な悪い本になれるかを
試している最中なのでございますな。
 そのため、
「本当は嘘をついたりしちゃいけないんだよな」
と良心が働いたり、
「うまくやったな」
と主人公(=読者)を褒めたり……。
で、そのたびに、
悪い本になるためにはこんなことじゃだめだ、
と反省をして……。
 
 てな感じの、
ちょいと隙のあるキャラクターとなっているのでございます。
 とは申せ、口調とかやっていること、それに性格自体だって
二作目とそんなにかわらないのてすけど、ね。
 
 正しい答を選んだらそうじゃなかったり、そのはぐらかし方もたのしかったり。
 そのあたりも一作目から健在でございます。
 
 構成と申しますか、パターンもほぼ同じ。
 挿話もございますし、謎の出し方も変わらず、
割り込んでくるキャラクターがいるのもおなじでございます。
 
 挿話に関しましては、第2作目が1つだったのに対し、こちらは2つ
風船少女」と「アルベルトのいたずら」の話でございます。
「風船少女」のほうは寓話的。
「アルベルトのいたずら」のほうが独自性ございますが、こちらも教訓的かな。
 
 2つございますが、
内容的には2つあわせても、2作目の挿話を越えるものではないように存じます。
メインストーリーの結びつきも弱くございますし、
2作目のようにその中にパズルが含まれているわけでもございません。
まぁ、一作目といたしましては、これが普通かもしれませんな。
  
 ぶりっ子マリー嬢は一作目から登場しているのではないか、
と前回書きましたが、その推測は外れておりました
 ただ、「風船少女」が良い子代表として出てまいりますし、
ピンクやユニコーンが嫌いなのは、はじめからの性格のようでございます。
 
 で、ぶりっ子マリーに代わり
(代わったのは二作目の方なのでございますが)、くらやみ
本の中に割り込んで登場するのが
くらやみ」を名乗る少年にございます。
「悪い本」のクイズにひっかかって、
本の中に閉じ込められてしまったのだとか。
 
 ぶりっ子マリー嬢は、
よい子方面に逆張りした
悪い本の対比となっておりましたが、
この「くらやみ」さんはその逆。
良心の片鱗をついつい見せてしまう
悪い本さんよりも根が悪く
本を燃やそうとか水をかけて台無しにしちゃおう、
などと物騒な誘いを投げかけてまいります。
 
 そのためか、マリー嬢が正々堂々と出てきて、本と言い合うのに対し、
「くらやみ」はこっそりと読者にむかって話しかけてまいります。
 
 で、閉じ込められながらも彼は、
本の持っている宝を奪おうと虎視眈々、狙っているのでございますな。
 
 その宝とは、悪の秘密、どんな人もぞっとさせる魔法のワザ。
それを身につけて、誰もが怖がるような存在になりたい。
そう「くらやみ」は願っているのでございます。
 
 で。
 
 そんな「くらやみ」が耳をそばだてる中、悪い本は最後の挿話を語ります
(先ほど2つと申しましたが、挿話には3つ目がございました)。
 そして──。
 
 悪いとは面白いこと。
 でもそうなりきれないあたりがチャーミングな、「悪い本」でございました。
 

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 取り急ぎ、わたくしが持っております冬川先生がお作りになられた同人誌を紹介しておきますね。
「青き鷹」と「景虎様が一番」はオフセット誌。その他は、片面コピーのコピー誌。すべてA-5版。
 
 データはのちほど。
 
 というわけで、データ書きましたよー。
 
 ゲームブックは太字にしておきました。
 
 最初は作品ひとつひとつについて概略を書いていたのでございますが、
30分で挫折いたしました。
 
 10ページ以下のものや雑談・ファン本とかもあったりして、
すべてを載せる必要ないんじゃないかなどとも思ったりもいたしますが、
取りあえず。
  ※ とは申せ、そのような作品も、
    冬川準二先生のちょっとオフビートで人とは違う視点が
    楽しいのでございますよ。
 誰得? とか思われているんだろーなー。
 
 

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喪中葉書で知りました
(年賀状のやりとりだけはしていたのでございます)。
 
冬川準二先生が、今年1月、喜籍に入られていたそうでございます。
 
 
  ……。
 

 残念ね。

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NHKスペシャル 新型コロナウィルス全論文解読
たまたま、後半だけ見ることができました。
 面白かったので、ちょっと紹介しておきますね。
 
 もう少しちゃんと知りたい方は、
今なら多分カギでかこったタイトルで検索すると出てくると思いますので、
答あわせをしてください。
 (だいたいは合っていると想いますが、雑にとったメモを参考にしているので、
  細かい間違いはあるかも、です)
  
NHKの会員登録とかしていると、オンデマンドか何かで視れるのかな? 
登録していないので、はっきりとしたことは申せませんが。
 
 というわけで、わたくしが興味を持ったのは、このあたりでございました。
 
 

☆ 新型コロナウィルスによる東アジア人の死亡率が低いのは
  それ以前のコロナウィルス(風邪)にかかったときに
  免疫が出来ているためではないか、という説があるそうだ。
 
 マスクは、
  感染者からの飛沫を抑え、感染拡大を防止する効果のみ期待されていたが、
  マスク着用者の感染予防にも効果があるかもしれないらしい。
  マスクをしていれば感染しても無症状かごく軽い症状であることが多いそうだ。
  マスクを着用すればそれがない場合よりも、
  体内に一度にウィルスが入り込む量は少ない。
  その少ないウィルスに対してなら、免疫は対抗できる。
  その際抗体が出来るため、
  感染したとしても症状は軽く抑えられるのではないかということだ。
 
 新型コロナウィルスは他の風邪とは違い、
  治った後も全身にさまざまな症状が残る場合がある。
  これは他のウィルスとは違い、全身にあるACE2という突起にくっつき、
  そこから侵入、バリアとなる細胞を破壊するかららしい。
  破壊された場所からはその後、ウィルスや異物が侵入し、
  炎症などさまざまな症状を引き起こすのだそうだ。
  その症状がウィルスによるものか免疫によるものかは分からない。
  そのような症状は比較的若く(平均44歳)、女性に多いので、
  免疫の過剰反応ということも考えられるのだそうだ。
  免疫となると、若いから体力があるから大丈夫、
  というということでもなくなってくる。
  むしろ免疫力が高い方が危険ということもありうる。
 
 コロナ予防には加湿器も有効なようだ。
  加湿することで喉の繊毛が活性化、
  ウィルスを体外に追い出すのに効果的なようだ。
  また、呼気や空気中に含まれるウィルスも滞空時間が短くなるために減少する。
  湿度40~60%がいいようだ。
  それ以上だとカビが発生してしまうため、よくないらしい。
  また、空中にとどまるウィルスが少なくなるということは、
  下に落ちているということなので、
  テーブルや床などの消毒・清掃もあわせて重要だとのこと。
 
 マスクは鼻を冷やさないためにも重要とのこと。
  体温が37℃から33℃になることでウィルスは増大するそうだ。
  
 他にウィルス対策に有効と考えられているものに、
  低濃度のオゾンガス波長222ナノメートルの紫外線などが紹介されていた。
  特に222nmの紫外線人体にも害を及ぼさず
  コロナウィルスを10秒で9割無害化できると
  近ごろ注目されているらしい。
  ただ、個人向けの製品はない模様。
  今後、病院や公共施設などさまざまなところに取り付けられるのだろう。
 
 とはいえ、やはり三密を避け、マスク着用、うがい手洗いの基本が大事とのこと。
  まぁ、それはそうだろう。
 
 
         ☆     ☆     ☆
 
 
  新型コロナウィルスは、全身のいずこかに何ヶ月も後遺症状を残すところが、
  特に恐ろしゅうございますな。
 
  というわけで、
  地球温暖化で昔ほどには寒くなっていないような気もいたしますが、
  これから冬本番にむかって、皆々さま、
  インフルエンザや風邪、コロナウィルスなどなど、十分お気おつけなさいませ。
 

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『小さな 悪い本 大人はスーパー危険』大人はスーパー危険
マグヌス・ミスト(マーク・ホッツ):著 
トーマス・フィシング:絵 
若松宣子:訳 
(金の星社/2020/9)
 
"Das kleine Böse Buch 2: Jetzt noch gefährlicher!"
by Magnus Myst
 
 
 
 子供のみんなへ。
 みんなが本当は何歳であろうとも。
            マグヌス・ミスト
 
 
  本屋さんでたまたま見つけました~。
 これは2作目だそうでございますが、
 第1作目『小さな 悪い本』のほうは見つけられず。
 まぁ、仕方ございません。
 
 本国では3冊スペシャルというものが出ているようですな。
 
 3作目は、
Das kleine Bose Buch Bd.3
Deine Zeit ist gekommen!
Autor: Magnus Myst
 ぐーぐるさんか翻訳したところによりますと、
リトルイービルブックVol。3 あなたの時が来ました!」でしたので、
お前の出番だぜ!」ぐらいの感じでございましょうか。
 
 ま、それはそれとして、この書のことにございます。
 
 
 内容はタイトルどおり。
 
 語り手が本自身で、それが一般常識からかんがみて悪い奴なのでございますな。
 
 その本が、
 君たちの親や先生は本物ではない。悪い奴なんだ、
 と読者にむかって語りかけてくるのでございます。
 
 読んだ感じといたしましては、

 グレイルクエストダヴィンチ学園と言ってわかってもらえますかどうか。
 
 読んでいただくと、
全然違うじゃんと思いつつも、それ以外に表現する方法はないな、
と理解していただけるかと存じます。
 
 グレイルクエストな感じなのは、
読者に対して直接語りかけてくる形式を取っている点にございます。
 
グレイルクエストの場合、それがマーリンでございますが、
この作品ではその役目を本自体が担ってるのでございます。
 
 口調は乱暴。
 マーリンは少し引いた視点でチャチャを入れておりましたが、
この本は読者をそそのかし、引き込もうと積極的に語りかけてまいります。
 

小さな悪い本  
 

 グレイルクエストがほぼ最初から
プレイヤーがピップとなってアヴァロンにいるのに対し、
この作品では
本編が始まるのが中盤になってからということもございましょう。
 
 その語りかけで、
読者に色々なことをやらせようとするあたりもグレイルクエスト的。
 本をブンブンふれですとか、この丸の中に血を垂らせ、ですとかね。
アルミホイルで帽子を作らせたり……。
 
 単にパズルやパラグラフジャンプだけではなく、
あらゆる手を使って、読者を本の中に参加させようとする感じが
グレイルクエストっぽいのでございます。
 
 それと……。
 これは偶然なのでしょうかねぇ。
 ブレナンと申しますれば「14」でございますが、
このゲームブックの14ページも、けっこう特別なページになっております。
 
 わたくしは思わず笑ってしまいました。
 
 でも、……これってどうなんでしょう?
 ホントにブレナンの「14」を意識したのかなぁ。
 ブレナンの原書では「13」が死のナンバーで、
「14」は特別な数字ではないとも聞きますが……。
 
 単なる偶然? 作者が日本語版を知っていた? 
それとも訳者のはからいでございましょうか。
 
 まぁ、ゲームブックを訳す方が
ブレナンの作品を知らないわけもないと思いますので、
有力なのは最後の説でございましょうな(ちょっとつまらないですが)。
原作では「13」だったのを「14」にしたとか、
そういうことではございませんでしょうか?
 
 と、思ったのでございますが、原作タイトルで検索してみると、
当該ページは見つかりませんでしたものの、
他のページはいくつか見つかりまして、それからすると、
ページの変更はしていないようなのですな。
 
 ですから……、偶然なのかなぁ。
 
 
 
 さてさて。
 そんなわけで、この作品は
本が語る学校での出来事を中に含んだ
枠の大きい枠物語となっているのでございますが、
 
 その枠には不作法にもねじ込むような形で2人が登場いたします。
 
 1人はぶりっ子マリーと本が呼んでおります少女。
 
マリー嬢
 ユニコーンとハートマークを
描くのが好きな子で、大人の言うことに
間違いなどこれっぽっちも感じていない、
すっごくまじめな女の子にございます。
 
 この彼女、
 同じ本を同じ時間に読んでいるらしく、
本の中に入り込んで本の言うことなすことに
いちいちケチをつけるわけでございます。
 
 前作でも割り込んできたみたいでして、
本は彼女のことが苦手のようでございますな。
読者とともに逃げだそうと、
ページジャンプをするのでございますが、
それでもしぶとくついてまいります。
                            
 このマリーさんと本の対立が話を前に進め、        【マリー嬢】
また、結末へとたどり着くことになるわけでございます。       
 
 もう1人は──1人と申してよろしいやら──大人
物語終盤あたり、メールの形でとつぜん割り込んできて、
本が語る物語を強制的に中断させてしまいます。
 
 背景が何の装飾もないというあたりが、
強権発動という感じを露骨に表わしておりますな。
 強そうにしていた本も、冷淡無情な大人にはなすすべもなく、
一度は秘密のメッセージを残して消えてしまいます。
 
 ここが1つの山場でございましょう。
 
 大人のメッセージはジャンプ先のページにも現われますが、
本はちゃんと対策済み。
ここから一気に結末へとなだれ込んでいくのでございます。
 
 なのでございますが。
 
 
 話が最後の方まで行ってしまいました。
 ちょっと前に戻りますね。
 先ほど書きましたとおり、この作品は、
本が語る、少し前に学校で起こった出来事が挟みこまれているのでございます。
 
 で、それが何かダヴィンチ学園と相通ずる感じがするのでございます。
ドイツの本だからか、学校を舞台にしているからか、
そんなところだろうと思うのでございますが、よくは分かりません。
 
 わたくしの先入観ということも考えられますので、
そのあたりは、実際に作品を読んで確かめてみられるのがよろしいかと存じます。
 
 パズルの提示の仕方もダヴィンチ学園っぽい。
ページジャンプはあるものの、分岐はほぼなく、
あってもすぐに合流するか、ひとつを除いてゲームオーバーになってしまい、
パラレル展開になることはないのでございます。
そのあたりもダヴインチ学園と似ております。
もっともそれは、こうしたゲームブックの傾向なのかもしれませんが。
 
 ただこの本、分岐はけっこういい味を出しております。
 
 パズルのジャンプについては、本当に正しいページにたどり着いたか
戸惑うところもいくつかございました。

跳び先のページの最初には
ドクロマークが描いてございますから、ドクロマーク 
それが1つの目安になりますものの、
一人称の語り口のため、
ボーッと読んでいると、
場面が違っても
それに気づかないことがあるのでございます。         【ドクロマーク】
 
 
パズルなど、問題は子供向けなので簡単ではございますものの。
わたくしはいくつか間違ってしまいました~。
 
 テーマ的には、お行儀の悪いエンデといった感じでございましょうか。
モモ』や『はてしない物語』に通ずるものがあるように存じます。
 
 きちゃない描写とか(特に最初のほう)は苦手ですが、
結局面白く読めました
 
 具体的には、3回ぐらい声に出して笑ってしまいました。

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【ジョイス・ポーターの作品たち】

(タイトル下には書ききれなかったので、こちらへ)
  
スパイ小説に話をふられたので、中から1つ。
 
ジョイス・ポーター先生の『天国か地獄か』あたりを挙げておきましょうか。

〈なまけスパイ・シリーズ〉『天国か地獄か』
ジョイス・ポーター:著 沢川進:訳
〈ハヤカワ・ポケットミステリブックス〉1210
 
"NEITHER A  CANDLE NOR A PICHFORK"
by  JOYCE PORTER(1969)

 
なまけスパイシリーズ」と題されつつ、
これ一冊しか翻訳はされておりませんが──。
 
主人公はイギリスの諜報員、エディ・ブラウン
 
アメリカでの仕事かと思ったら、
パラシュートで放り出されたのは、ソ連の集団農場だった。
 
というわけで、ソ連邦でのグタグタな作戦が展開されてまいります。
まぁ、色々と計画どおりにはいかないわけですな。
 
 速水螺旋人先生あたりの作品が好きな方には、おすすめです。
 
 
 ジョイス・ポーター先生と申しますれば、
史上最低の探偵・ドーヴァー警部が有名でございますが、
個人的に面白かったのは4の『切断』ぐらい。
なにしろ、捜査はしない・推理はしない・動かない探偵でございますからな。
展開が地味で……。
作者も真相の出し方には困っているような気も……。
今読んだらもう少し評価は変わるかもしれませんが。
 
切断』は、動機において他に類を見ないでしたか、
そのような評がございましたが、まさにそれでございますな。
 
まだ推理小説をそれほど読んでいないころだったので、
物理トリックを考えておりましたから、
最後のドタバタで、えっ、そういうことだったの? と、唖然としてしまいました。
 
 最初は作者のことを男性だと思っておりましたが、
まぁ、女性らしい作品だと思います。
お読みになった方ならばご納得いただけましょう。
 
 
 もう一つ、「ホン・コン」おばさんシリーズというのもございますな。
 
 「ドーヴァー」が、ポアロさんあたりの探偵をデフォルメ・逆転して
作られたキャラクターであるとするならば、
 
こちらはミス・マープルさん。マープルさんと申せば、
控えめでおとなしく、行動はほぼ室内に限られるのでございますが、
 
それを逆転させたホン・コンさんは、まぁオバチャン
関係ないのに事件に首を突っ込み、人の迷惑かえりみず、
あちこちで衝突しながら、トンチンカンな推理をしながら、勝手に捜査を続けていく。
積極的に動き回りますので、キャラクター的にはドーヴァーよりも面白いと存じます。
 
 この「ホン・コン」シリーズ、3作が出ておりますが、
その3作目殺人付きパック旅行』がソ連を舞台にしております。
サービスの悪さと強行スケジュールにうんざりしていたホンコンおばさんが
殺人未遂事件の解決におせっかいにも乗り出すというもので、
こちらも面白い作品でございます。
 
(記憶で書いているので、間違っていたらごめんなさい)
 
 

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2020/10/02 マスクのポイ捨てが問題になっているようでございますな。
あれってプラスティックで出来ているので、
やがてマイクロ化して、海などを汚染するのだとか。
マスクがプラスティックで出来ているなんてこと、考えてなかったなぁ。
アクリル板も売れているようでございますし
これだけ全世界で使われるようになると、
資源の点でも問題になりそうでございますな。
 
 
 

2020/10/03 『モスラ2 海底の大決戦』GYAO! で見ました。
といっても、ちゃんと見たのは最後の怪獣バトルのところだけでございますが。
いやいや、
タイトルにあまり気を配っていなかったので、
まさかモスラが本当に海底で戦うとは思ってもみなかったですよ。
しかも、最後は『スターウォーズ』(セガの『アステロンベルト』?)。
 
企画意図としては、
人間パートで『インディジョーンズ』をやり、
怪獣バトルで『スターウォーズ』ということなのでございましょうが、
同じようなものを作っても参考にしたと思われるタイトルとのこの違い。
子供向けだから、なのでございましょうかねぇ。
なにかの要素を加えれば面白くなるというものではないことがよく分かりますな。
 
モスラは多彩な光線技を披露いたします。
元のキャラクターでは間が持たないと割り切ってやっているのでございましょうな。
 
 
 

2020/10/04 テキストでのフローチャートが画面上で崩れなくするために、
フォントを等幅の MS ゴシック に変えました。
見にくくなったと思われた方、すみませんです。
これだけ直すために、けっこう時間がかかってしまった……。

追記:フローチャートを別枠で表示することに成功したので、
   また元に戻そうかと思っております。
   (あるいはまた別のフォント?)



 
 
 
 
2020/10/05 先輩後輩TRPG『エネカディット』
平野累次/冒険企画局:著(新紀元社 Role&Roll Books(2020/10)
読んでおりますが、
これって、先輩が卒業出来なかったらどうなるんでしょ? 
後輩も留年? 
まぁ、恥ずかしいことは確かでございますな。
* あとで気がつきましたが、一年ごとにパートナー変わるわけでございますから、
  パートナーが留年してもあまり影響がなさそうでございますな。
  でも、連帯責任みたいのがあっても面白いよーな。
  いづれにせよ、恥ずかしい。

 
 
2020/10/06 ゲームブックじゃないクイズ。
アメリカの「悪魔の塔」は何から出来ている?
 
 
2020/10/07 答:玄武岩。
いや、古い本を見ておりましたら、

ワイオミング州にある『未知との遭遇』でおなじみの、
あのデビルスタワー(Devils Tower)が、
まんま「悪魔の塔」と訳されておりまして……。
それが面白かったのでクイズとして出しちゃいました。
  
 自賛を加えますれば、
単純に「悪魔の塔」でもなく、ワイオミング州の、でもなく、
アメリカの「悪魔の塔」としたところが、ミスディレクションとして
よろしゅうございましょ? 
アメリカの、というあいまいな範囲の広さが、
知識を問う問題かトンチか戸惑わせるあたり
問題としてなかなかではないかと思う次第……、蛇足でございますな。


 
 

2020/10/08 『ゴジラ』のTVアニメが来年4月から始まるそうでごづいますな。
構成・脚本は円城塔先生。
どんな感じになるんでしょう。
わりとカッチリまとめてくる?
 
 
 
2020/10/11 日本で野生のウシ科の動物っていうとカモシカしかいないのかぁ
(他に、野生化したウシも少数いるらしいですが)。
 
 
 
2020/10/13 第二次大戦後の高度経済成長期
開発によって、
ろくに調査もされず古墳は取り壊されてきたそうでございますな。
そりゃ、ハニワ幻人も怒るってものでございます。
 
それにしても『鋼鉄ジーグ』がイタリアで人気があるのはなぜなんだろ? 
スーパーロボットものが
まずこのあたりから彼の地に輸入されたということでまぁ納得いきますものの、
まさかそのままの形ではございませんでしょう。
敵がどんな設定になったのかが気になるところでございます。
 
 
 
2020/10/14 「科学の力」で「邪魔大王国全滅だ」という
鋼鉄ジーグ』の歌詞も先住民軽視につながりそうで大概でございますが、
それに続く「マグネロボシリーズエンディングでは
ナチュラルな女性軽視が見て取れます。
 
例えば「ガ・キーン」のエンディング。
男の根性見せてやる」に対して
女の悔しさ見せてやる」でございますからな。
男の意思に対し、女は感情かと言いたくなっちゃいます。
まぁ、演歌のイメージなのでございましょうけどね。
 
 
 
2020/10/15「バラタック」のエンディングもなかなかのものでございます。
ヘイヘイ ユージ ハイ マック
ドンマイ レッツゴー ハイ デッキー」(3番)に対して、
ゆこうぜ フランコ ユリもいる」でございますからね。
なんかついでと申しますか、オマケ扱いな感が。
いい言葉が見つからなかったのでございましょうけどねぇ。
 
 
 
2020/10/19 (2020/10/19 (Mon)ルンルン問題に関連して)

花の子ルンルン」といって思い出しますのが、
アニメック」誌の「チョメチョメコーナー」。
新聞のテレビ番組表などに載っていた誤植を紹介する
投稿コーナーなのでございますが、
その中にあったのが、このタイトルの誤植で、
花の子ルジルジ」。
なんかすごいでしょ、
軽やかにスキップしていたのが、泥沼に突き落とされるような語感で。
実際に歌ってみると、歌いにくくてさらに笑えます
 
ちなみに、「アニメック」誌 12号 p.48にございます
(かなり捜してしまいました~)
 
 
 
2020/10/21 毎年 TRPGフェスティバル が開催されている
(いた? 今年は表現が難しい……)大野屋さんって、
作曲家大野雄二先生のご実家だそうでございますな
(他にあそこら辺に同名のホテルがなければでございますが、ないでしょう)。
 
TRPGフェスティバルに行っている方には常識なのかもしれませんが、
知らなかった~。
数日前、お昼のNHKの番組で石坂浩二さんが、
大野先生から料理を教わったというようなことを(そっちもうろ覚え)
おっしゃっておられました。
 
 
 
2020/10/22 ハロウィンって、仏教の行事でいうと何に当たるんでしょう?
 
 
 
2020/10/23 施餓鬼会(せがきえ)かな、やっぱり。
 
特に日は決まっていないみたいなので、ハロウィーンに便乗すりゃいいのに。
って『聖☆おにいさん』でやりそう。
 
 

2020/10/24 ジラフではないキリンには、
馬・鹿 2種類があるそうでございますな。
 
馬偏の方のキリン=騏驎は、日に千里も走るという名馬
「騏驎も老いては駑馬に劣る」ということわざに使われているキリンがこちら。
 
鹿偏はご存じのとおり中国の想像上の動物
大河ドラマ『麒麟が来る』もこちらの麒麟でございます。
なんても聖人の出る前に現われるそうで、
が「」でが「」なのだとか。
 
鳳凰が「」でが「」などと言われ、
想像上の動物なので文句はつけられませんが、
でも麒麟にしろ鳳凰にしろ、雄雌の区別なんて考えないですよねぇ、普通。
 
 
 
2020/10/25 むかしの中国では、四方の異民族のことを、
東夷・西戎・南蛮・北狄(とうい・せいじゅう・なんばん・ほくてき)
呼ばわっておりました。
夷・戎・蛮・狄悪い意味を持たせた、いわゆる悪字にございますな。
自国以外を下に見る中華思想にございます。
 
 
 

2020/10/26 ところで、江戸時代あたりの日本では、
西洋人のことを、紅毛・南蛮と呼んでおりましたが、
その違いが奈辺にあるやご存じでございましょうか。
 
岩波の国語辞典によりますと、
紅毛オランダ人南蛮ポルトガルスペイン人のことだそうでございます。
つまり、キリスト教の普及を目的としなかったのが紅毛人で、
それを目的とした「キリシタン」が南蛮人と呼ばれたのでございますな。

キリスト教禁教の時代、キリスト教徒=敵という考えから
蛮族=南蛮という言葉が使われるようになったのでございましょう。
 
背景には、オランダ・イギリスといったプロテスタント勢が、
ポルトガル・スペインといったカトリック勢は
布教を口実に植民地化を狙っていると
アピールしたためもあったようでございます。
 
もっとも、紅毛・南蛮は、
それほどしっかりと使い分けられていたのでもございませんようでございますが。
 
 
 
2020/10/27 他に外国人に対する言葉といたしましては、
毛唐なんて言葉もございました。
毛深い外国人ということで、アジア系と区別したのでございますな。
毛深さで自分たちとの違いを言い表すのは昔からございまして、
たとえば、異民族を表わすえみし(=えびす)という言葉にも
毛人という字が当てられていたりいたします。
ただ、この毛人という言葉、侮蔑的かというとそうでもないようでございます。
蘇我毛人小野毛人など名前にも使われておりますからな。
強い人というイメージがあったのでございましょう。
 
この時代のTRPGをやる場合は、
このような名前の方を登場させても面白いのでは? 
たとえば、脇毛人とか漢字で見せられたら絶対に
「わきのえみし」とは読まれませんでしょうなぁ。
 
人間とも思われなくて妖怪と思われちゃう
(*もちろん実在の人物ではございません、念のため)

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 この絵は、 
「Role&Roll」vol.190「スチームパンカーズ」
「久我勇作冒険譚 第1話」から思いついたものでございます。
 
スチームパンカーズ
 
 これ第1話でございますから、次回以降続いていくのがほぼ確実でございますし、
前回も「スチームパンカーズ」は描いたので、
できれば他のネタにしたかったでございますが、
ちよっと思いつかなかったのでございます。
 
 
 最初は、一枚絵にしようと思っていたのでございますよねぇ。
 
 プラハの時計塔とかスチームパンクっぽいじゃないですか。
 歯車ゴチャゴチャで。
あんな感じの建物をメインにした風景でも描こうかな、
とまぁ、そんなことを考えていたのでございます。
 
 そんなわけで、
風景を描く参考として本文を読んでいたのでございますが、
読んでいるうちに、スパイみたいな人が警察に関わっちゃマズいんじゃない? 
というあたりから、このようなコマものになった次第にございます。
 
 結局、この絵が載ったvol.192 の「スチームパンカーズ」本編でも、
トランクを奪われ、あまつさえ警察に届け出たことを上司に怒られておりますな。
久我勇作さんって
そのあたりから考えると、比較的経験の浅いスパイなのでございますな。
 
 わたくしは、007かケン・田島さんばりのベテランスパイだと思っておりました。
 ですからこの絵でも、そんな用意周到、
トラブルにも動じない熟練のノリで描いてみたのでございます。
 
 最後のシーンは、中に入っているものをどうするかでいろいろ考えました。
 
☆ ケースは完全にダミーだった
 (ならばなぜ持たせた? この久我勇作さん自身がおとり? 
   確かに目立つ格好だから、囮だとしても不思議ないけど)
 
☆ なくしてもまた送ってもらえる
  (中のものは暗号化とかされていて他人に見られても大丈夫なものとか? 
   どっちにしても、だったら久我さんが運んでくる必要ある? 
   やっぱり彼はおとり? 送ってもらうにしてもそこで時間がかかるし、
   リスクもあるだろうし)
 
☆ 中に入っている重要書類は、一字一句すべて頭の中に入っている。
 (その場合、久我さんかケースかのどちらかが残ればいいんだけれど、
  覚えていたとしても信用してもらえるかどうか。
  やはり文書の形でないと信用されないのでは?)
 
☆ 特殊な開け方で、それを知らない人が開けようとすると、
  ケースが今の位置を教えてくれる。
  (この世界、
   通信技術は一応あるみたいだけど、どの程度のものなんだろう。
   +絵的に地味)
 
☆ 開け方を知らない人が開けると、毒霧が出たり、
  ケースがロボに変形したりして、開けようとした人を倒してくれる
 (久我さんのところとケースのところ、シーンが2つに分かれるので、
  コマ数的に難しい。目立つ、見ていた人に怪しまれる)
 
 などと、いろいろ考えた結果、
絵的に分かりやすいということであのような形になった次第でございます。
 

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『大統領を捜せ!!』大統領を捜せ
てつまなぶ:著 
菊池英一 :画 
オフケン :企画協力
(西東社シミュレーション・ブックス(1)
     /1985/7)
 
 ただ者ではないポール・ブリッツ様ご推薦の
大統領を捜せ』について
少し書いてみることにいたしましょう。
 
 
 エドワード大統領が専用機ごと行方不明になった。
 10日後にはサミットが迫っている。
 国際情報局局員、ケニーことケン・田島(キミだ)は、
 大統領を救出すべく、さっそく捜査に乗り出した。
  
 では、諸君の健闘を祈る。
 

  大統領を捜せ
 
 

 というわけで、スパイ物の世界で冒険をしていくわけでございますな。
 
 大統領を捜せ
 
 前書きには、32か所の選択と、22か所のエンドマーク
 それに4つのハッピーエンドがあると書いてございます。
 
 このゲームブック、やってみるとフシギなのでございすよね~。
一本道の話のようでいて、
ふと隣のページを見ると、ぜんぜん別の展開になっている。
ではルートが何本もあるかというと、それほどの分量でもなさそうだ。
 
 では、どういうことになっているのだろう、
 と申しますと──。
 
 フローチャートを見ていただくことといたしましょう。
(この程度のフローチャートだと、チェックを入れなければ1日2日で描けるので楽)
   重要なポイントは、15と73
  そこで大きく物語は2つに分かれ、
  合流することはないのでございますな。
 
  パラグラフノイローゼの軍人を選ぶか、
 
  パラグラフ31ハーケンクロイツを選ぶと、
  ネオナチのペスト計画
 
  パラグラフ31黄金のバラを選んだ場合は
  秘密結社ゴールデンローズの伏魔殿へ。 
  と、まったく違った2つの物語が
  1つのゲームブックの中で展開されている
  のでございます。
 

  
 
 
大統領を捜せ
 しかも双方の物語とも展開が急で、
舞台がどんどん移り変わってまいります。
 
 そのため、同じルートの物語内でも
通っていないところは
まったく別の物語みたいでございますし、
逆に違うルートのエピソードでも、
1つの物語内の展開であってもおかしくはない
 
 それでストーリーが
1本にも幾重にも分かれているようにも
思えるのでございます。
 
 
 
 
 

 
 ネオナチルートとゴールデンローズルートを比べてみますと

 大統領を捜せ  大統領を捜せ
 
 ネオナチのほうが王道のスパイ物

ゴールデンローズは、多少SFファンタジーが混ざっている感じでございます。
  
 ゴールは両方とも2つ
 
 フロー構造的には、両方とも同じような感じ。
 36(ネオナチ)と122(ゴールデンローズ)の迷路で分かれ、
それぞれにハッピーエンドが1つつくという形になっております。
 
 プレーした感じではネオナチのほうが力が入っている気がいたしますな。
そういう区別はないものの、どちらかと申しますれば、
こちらが本ルートでございましょう。
 物語的にも王道のスパイ物でございますし。
 
 ゴールデンローズのほうは、本拠に乗り込んでからが特徴的なので、
もう少しそこが長かったらよかったような気もいたします。
 
 
 選択肢に関しましては、ワザと外しているような部分もあって、
頭を使えば死なないというようなものではございません。
まぁ、この手のゲームブックは、そこが楽しいところでもございます。
 
 
 
 
 
さて、 
 この作品に対する「ウォーロック」誌の記事と申しますと、
 
 まず、vol.15のp.5「かってにアトガキ!」で、
ケン・田島先生が「西東社・イズ・ベスト!」というタイトルで、
『ベースボール・ゲーム』
(レギュラーズ9・作 ダイナマイト・鉄・画)の
レビューをお書きになっておられます。
  
 その中で、
 西東社のゲームブックに対する先生ご自身の評価が語られておりますな。
 
 FFクラスと比べれば低レベル、だが裏を返せばやりやすい、
 取っつきやすく初心者向け。で、
「派手な絵、デカいタイトル、適度なオチ。
 『マジかよ~っ』『ひゃー』とか、言いながら一冊を終え、
 『ふっ』とか、『まあまあじゃん』と、言いながら帰れる味があったのです。
 こんな愛すべきゲームブックがあったでしょうか」
  
 とお書きになっておられます。
 次にこの作品にインスパイアされたと思われる作品に、
 
 「ソウル・アドベンチャー スプリンターを守れ」
 わきあかつぐみ&冒険企画局 イラスト/大迫純一
 (「ウォーロックvol.23」p.35~53 パラグラフ数160)
  
                     
がございますな。
 
 
 また、「ウォーロックvol.37」からは、
 「マーくん調査室」というコーナーを鳥居雅博先生が担当しております。
 
 このお方、おそらくケン・田島先生と同一人物なのは、
 第11号の「秘境 "黒川鶏冠山" に幻の『黄金』を求めて」から推測できます。
 
 p.25の右端の計画書に CL と書かれているのは、
      おそらくチーフリーダー=隊長のことではないかと……。
 
(このあたり、以前ブログで書いたと思っていたのでございますが見当たらない。
 どうやらどこかのコメント欄か、昔あった「ゲームブックなチャット」に書き込んだようでございます)
 
 で、同誌vol.39 p.2では、
はじめてやったゲームブックは何?>というアンケートの結果に
対するコメントとして、鳥井先生は次のようにお書きになっておられます。
 じつは私、マーくんは
7位の「大統領をさがせ」が初めてやったゲームブックなんです。
たしかに「魔法使いの丘」「火吹山の魔法使い」に比べて
謎や戦闘は微々たるものだし、解いたときの感動も負けるかもしれません。
しかし、あの清涼飲料水を飲み干すような
軽いストーリーの爽快感と独特の雰囲気、
何度も楽しめるマルチストーリー。
私は今でもこのゲームブックが大好きです。
「ウォーロック」誌に載ったものといたしましては、
こんな感じでございましょうか。
 
 マルチに展開するストーリーについてでございますが、
ザッと思い浮かべるかぎり。
このように二本のまったく別のストーリーがくり広げられるゲームブックは
西東社の作品の中でも珍しいもののように思われます。
 
 先ほども書きましたとおり、
それが一本道にもマルチに展開する物語にも思えるところがこの作品の面白いところ。
 
 反論はございましょうが、
 第一作にして、西東社のベスト、なのかも知れません。
 書いているうちに、そのように思えてまいりました。










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『風姿花伝・三道』現代語訳付き
世阿弥:著 竹本幹夫:訳注
(角川ソフィア文庫/平成21年9月)
 
 
 おって、なんか高尚ですよねぇ。
その秘伝書だと言いますし、
それを大成したといわれる世阿弥先生のご本でございます。
風姿花伝』という題名も高尚そう。
 
 きっと高踏的、抽象的で難しいことが書かれているのでございましょう。
 そう思って、昨今になるまで、敬して遠ざけてきたのでございますが……。
 読んでみると、そんなことはまったくございませんでした。
 
 今で申しますと、How to本
 マンガ家や小説家のお書きになった入門書ですとか教養講座のテキスト。
そんな感じの本なのでございます。
 
 神事奉仕の無料の芸から始まった猿楽は、人気を得て商業演劇化し、
将軍様の愛顧を得るまでになったのが、世阿弥先生の時代でございます。
 
 今でいえば歌番組やドラマのレギュラーや看板番組を持つようになった
ぐらいの感じでございましょうか。
 
 要するに、能(田楽・猿楽)は人気商売だったのでございますな。
 
 そんな中にあって、世阿弥先生の立場である棟梁というのは、
主役であり、座長であり、経営者であり、脚本家であり、
振り付け師であり、指導者であり……。
 
 要するにすべてを仕切る役目を背負っていたのでございます。
 
 そんな彼が書いていることでございますから、内容は多岐にわたります。
 
 猿楽の来歴から始まって、
 年齢による稽古の違い、
 「物まね」──役の演じ方ですな──
 公演の仕方など、
 さまざまなことに及んでおります。
 
 書の性質上、肝要だけを記しておき、あとは口伝という感じで。
 その意味でもテキスト的でございますな。
 
 内容は非常に実際的
 小難しい理論の書ではございません。
 ただし、
採算であるとか経営といったものについても触れられてはおりません。
あくまで、芸としてのHow to 本なのでございますな。
 
 
 さて、
花伝書」でございますから「」について書いてある本でございます。
 
 「」とは華がある、というような意味での花でございますな。
で、世阿弥先生がどうお書きなされているかとかと申しますと──。
 
 まずひとつは「若さ」。
そのあたり、アイドルグループと同じでございますな。
これを「時分の花」と呼んでおります。
 
 それに対して「まことの花」とは、修練によって得られる芸のこと。
これがなければ、年齢とともに役者としての価値は下がっていく。
さらに、「まことの花」を極めたとしても、
歳の若いものに主役は任せ、自分は脇に回るのがよいともおっしゃっておられます。
 
 これについては、当時の猿楽が
かなり肉体を酷使する芸能だということも影響しているみたいでございます。
やっぱりアイドルグループっぽい感じ?
 
 そしてもう一つ、作劇・演出上の「花」として、
面白きこと」「珍しきこと」が挙げられております。
 ここでいう面白さや珍しさというのは、
かなり広い意味のことはでございますな。
芸として完成されている、美しい、ストーリー的に素晴らしい……。
 
 そうしたすべての魅力を含めての面白さ、珍しさ=新しさのようでございます。
 
 総合して申しますれば、
「花伝書」とは、いかに観客にとって魅力的な舞台にするか、
いかに人気がある役者、劇団にするかについて書かれたもの。
言い替えれば、いかにウケるかの本なのでございますな。
 
「風姿花伝」の中でもおそらくもっとも有名な
秘すれば花」という言葉にしても、そう。
 
 言葉だけが一人歩きすると、なにかものすごく深遠な言葉に思えますよねぇ。
 この「花伝書」自体が、秘伝の書だったこともあって、秘伝中の秘伝の感じが……。
 でも、そんなことはまったくございません。
 この「秘すれば花」の意味は、現代的な言葉で言えば、「ネタバレ禁止」。
 
 花とは面白さであり珍しさ。
 つまり新鮮さ、新しい! と思える要素が含まれているものでございますから、
それを公演前に観客に知られてしまっては面白くない、台無しだ、
そういう意味の言葉なのでございます。
 
 ですから、定番の、誰もが知っているような演目をやる場合には、
どこかしらアレンジを加えろ、ともお書きになってもいます。
 
 ひるがえって申しますれば、
公演する作品についてはどこかしら常に新しい要素を入れていけ、
ということでございましょう。
 
 
 
 地方に行ったらその地方なりの公演をすべし、みたいな文もあって、
それもいかにしてウケるかということでございますな。
 
 
 
 今の、権威づけられ、認められ、型にはまった芸術としてではない、
伸び盛りの気鋭の能がこのご本にはあるわけでございます。

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(上に書こうとしたのでございますが、長くなったので記事の方へ) 
 
 
ルンルン
という言葉は、
テレビアニメ「花の子ルンルン」が語源なのだそうでございます。
ちっとも存じ上げませんでした。
 
 ついでに申し上げますと、
岩波の国語辞典に「花の子ルンルン」という言葉が出てくること自体に
ビックリいたしました。
 
 
 ただ、調べてみますと、三省堂のサイトでは
それより前の例(「ペリーヌ物語」の主題歌などでございますな。他の例は、
それほど楽しそうな使われ方という感じでは無かったので割愛させていただきます)
を紹介していて、
こういう言葉の語源を決定することは難しいとお書きになっておりました
(だから三省堂の国語辞典には語源を載せないのだとか)。
 
 
 とは申されましても、
林真理子先生の「ルンルンを買っておうちに帰ろう」(1982年)の頃には、
すでによく使われていた言葉に思いますから、
直近となりますと、やはり「花の子ルンルン」(1979年2月-1980年2月)あたり
といえるように存じます。
 
花の子ルンルン」は、
キャンディ・キャンディ」の後番組でございますから、
知名度もございましょう。
それを機に広まったというのも、むべなるかなという話でございます。
 ちなみに、原作者の神保史郎先生は「50音表を見て響きの良い言葉を選んだ」
と語っていると、ウィキペディアには書いてございました。
 
 まぁ、リンリンランランでございますとか、
ラ行+ン弾むような語調があるのは間違いございませんな。
 
 せっかくなのでわたくしは。
 1stルパン三世の主題歌 3の「ル・ル・ル・ルパン」が「ルンルン」と転訛した
 説を唱えておくことにいたします 
 
 1971年とペリーヌとかよりも早いですし、曲調も明るいですし。
 主題歌 3 とは申せ、
 こちらの方が 1 よりも主題歌として流れていたような気がするのですよね。
 1 のほうは、挿入歌として使われていたような……。
 放送のバージョンの違いとかもあるかもしれませんが。
 ちなみに、2 は、エンディングテーマでございますな。
 
  
 他には、ルンバの「ルン」も「ルンルン」に貢献していらっしゃるのかも?。
 
 
 そんないろいろな要素が雰囲気としてただよって、
 このような気分語は出来ていくのかも知りません。
 

 でも、諸説あるにせよ、
 語源って書いてあった方が楽しいと思うのでございますけれどねぇ……。
 

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というわけで、「一人炎に立ち向かう」のフローチャートはこんな感じでございます。
 下のタイトルより開くか保存してくださいませ。
 テキストエディターで見る場合、
場合によっては「右端で折り返す」チェックを外した方がよろしいかもしれません。
 大抵は大丈夫かと存じますが。


「一人炎に立ち向かう」

 
 これまでテキストファイルをアップロードしても、
文字化けしちゃっていたのでございますが、
保存する際のエンコードを UTF-8(BOMなし) から ((BOM付き) というのに変えたら
いいらしいということが分かったので、
ようやくこの形でお届けできることになりました。
 

 今回のソロシナリオは、
横への広がりも大きかったため、どうしようかと思ったのでございますよね。
 文字を最小にしてもブログの巾からはみ出ちゃいますし。
 巾を抑えるために無駄なあがきとかもしたものでございます。
 
 最終的には、文字巾からはみ出したところでぶった切って、
その2として別に載せ、コピペでくっつけて下さい、
ということにしようかとも考えた──と申しますか、
そうするつもりだったのでございますが、そうならなくてよかったよかった。
 
 まぁ、
イベントをサブルーチンとして分け、骨格のフローからサブへ跳ぶ造りにすれば
問題は解決いたしますし、その方が構造も分かりやすいですし、
描くのも速くはございますでしょう。ホントは奏すべきなのでございますが……。
全部つなげるのが楽しいんですよねぇ。
 
 理屈を申せばフローの太り方も分かりますし
(ただしこれは描き方による違いもございますので、
 大まかなことしかつかめないのでございますが)。
 
 一応、点呼
 (すべてのパラグラフがそろっているかどうかのチェック)はいたしました。
 けっこう行方不明が多ございましてねぇ。
 その段階でも、大きく修正が入っております。
「20進んだパラグラフに進め」など、秘密の番号のところもそうでございますが、
このゲームブック、通常は太字で跳び先のパラグラフが書かれておりますのに、
なぜかいくつかそうなっていないものがあるのですよねぇ。
 それを見逃していて修正したり。
 
 あとは、四角をコピペするときのミス。
めんどくさがって数字を入れたままやるものでございますから、
それでミスをしてしまったところも……。
よくあることでございますから、
みなさまもこの形式でフローチャートを描こうとするならば気をつけて下さいませ。
 
 構成も素直でございますし、
サッサと描き終えてしまおうと思ったのでございますが、
結局約一ヶ月半かかってしまいました。
 
 9月のブログ記事が少ないのはこのせい……。いやいや。
 
 でも、フローチャートを描くのは本当に楽しいので、
みなさまもチャレンジしてみて下さい。
 
 一から作るのは難しいですけれどね。
 取りあえず、
このフローチャートからパーツをコピペして組み合わせていけば、
積み木感覚で出来ると思います。パズルみたいで面白いですよ~。
 
 そうそう。コピペの際は、矩形選択ができるテキストエディターないし、
ワープロソフトが必要でございます。
 
 
 
 
 ちなみにわたくしは、
 Kuro さまの Mery を使わせていただいております(ver 3.0.1)。
 縦書きと矩形選択、それにグーグル検索がわたくしにはとっても便利。
 
 最新版はα版で、そっちでも大丈夫だとは思いますが、
心配なら1つ前の(ver 3.0.4)がよろしいかと。
 
 フリーソフトで、Windowsの認証を受けていないため、
導入の際ウィンドウズディフェンダーさんあたりが警告を発してきますが、
多くの方が使っているソフトでもございますし、許可して構いませんでしょう。
さもなければ、別のソフトのご検討を、でございます。
 
※ 矩形選択については、上書きの矩形移動なんかも出来るのでございますが、
  あらかじめ移動先の範囲を指定してやらなければならないのがちょっと面倒。
  挿入でもあとで修正してやればいい話なので、
  問題はないことではございますが……
  (ワープロ専用機ではそのあたりが強力だったので、残念)。
  良く存じ上げはしませんが、ウィンドウズの仕様みたいなものでございましょう。

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『新クトゥルフ神話TRPGスタートセット』新クトゥルフ神話TRPG
マーク・メイソンほか:著 
坂本雅之、立花圭一ほか/アーカム・メンバーズ:訳
(エンターブレイン/2020/2)
 
 
 このソースブック、
ソロシナリオが入っているということは、
「Role&Roll」の記事にもございましたし、
本書のオビにも書いてございましたので、
気になってはいたのでございますが、
中が見えない状態で売られておりましたので、
買うのをためらっていたのでございますよねぇ。
 
 TRPGでソロシナリオといった場合、
必ずしもパラグラフ選択形式とは限らないじゃないですか。
それに値段に見合わないおざなりなものの場合だってございます。
 
 そんなことを考えますとねぇ。ちょっと手が出しにくい。
 
 ですが実際に買って中を開けてみますと、それが杞憂だということが分かりました。
 
 パラグラフ数270、40ページ。
 ストーリーもしっかりある、ちゃんとした作品でございます。
 
(ただし、本屋さんで手に取ったときに
 分厚いハードカヴァーのように感じられるのは、付録のキーパースクリーンのためでございます。
 それを取ってしまうと、同じ価格帯のソースブック等と似たようなものなので、
 そこだけはご留意を)
 
 
     ☆    ☆    ☆
 
 
 物語は、
 
アーカム行きのバスが途中の村で立ち往生してしまい、
その村で宿を求めるというものにございます。
 その村、エンバーウッドは近々祭がございまして、
どうやら「あなた」はその祭のために意図的に取りのこされたらしいのですが……。
 
『地獄の館』などでおなじみの、館ものの
拡大版、村バージョンといったところでございましょうか。
 
 
 
 このシナリオの役割は、
初心者に『新クトゥルフ神話TRPG』がどんなゲームであるのかを
具体的に紹介していくことにございます。
 
 そのため流れは段階的で、展開も素直。
 
 バスに乗ってから村に到着するまではほぼ一本道で、
その間にキャラクターデータがシートにほぼ書き込まれるように出来ております。
 最初はただ書いてあるものをそのまま書き込むだけでございますが、
次第にプレイヤーが選ぶものが増えていく……。
 と申しましても、難しいことはございません。
キャラクターは五つの選択肢から選ぶだけでございますし、
自由選択もそれほど難しくはごさいません。
 
 キャラクターを制作するというよりも、
キャラクターシートに書き込むことの抵抗を下げることが
このあたりの目的なのでございましょう。
 
 
 
 というわけで、村に入ってからが本番となるわけでございますが、
このあたりも、1日目、2日目と、
核心に迫るにつれ段階的に流れは濃くなってまいります。
 
 先ほども書きましたとおり、
このシナリオは『新クトゥルフ神話TRPG』が
どんなゲームであるのかを知らしめるのが目的にございます、
 
 そのため、色々な技能の判定させるべく、
さまざまな状況が用意されていて、展開も多彩なのでございますが、
その分、自分の持つ技能にうまく当たらないことが悩ましいところ。
 そんなわけで、難易度的にはちょっと難しい、かな?
 
 でも、ホラーでございますから、それも自然、と申してよろしいかも。
 そういう意味で、
プレイヤーがPCが死ぬことを考慮してくれるホラーというジャンルは、
ゲームブックと相性がいいのかもしれません。

 ヒロイックな話ですと、勝つのが当然、勝たなければ、
というイメージがございますから、
負けた場合ズルをしたくなる気持ち分かるというものでございます
(ルール的にはしちゃダメですよ)。
 
 
 
 ところで、
 TRPG……と申しますか、アドベンチャーゲーム、特に脱出系と申しますと、
わたくしには、真相を究明していき、それを解決、
もしくはそれに触れたあとで逃げ出すというイメージがあったのでございますが、
 このソロシナリオの場合、
とにかくとっとと逃げ出すという選択が選べて、
それが案外正解だったりするのですよねぇ。
その選択にもしっかりイベントが用意されていて……。
 逆に祭を阻止しようとあれこれやってみても無駄だったり……。
 そのあたりが新鮮でございました。
 
 そんなわけで、完全勝利といったすっきりとした解決はないものの、
それがホラーというものなのでございましょう。
 
 
 
 そのあたりさえ踏まえれば、
ルートも色々ですし、エンディングも複数あり、楽しめる内容だと存じます。

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ただ者ならぬポール・ブリッツ様の、
2020/10/01 (Thu)2018/10/10 (Wed)
コメントに対する回答
でございます。
 
 ので、そちらをお読みになってから以下御覧(ごろう)じてくださいませ。
 
 
 タイトル下でも、コメントでも、長いものは記事に書いちゃう。
 その方が読みやすいと思いますので。
                          (実は穴埋め)

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.このあたりで書いておく必要があるかな、とか思いましたので、
自分の好きなゲームブックを挙げておきますね。
 
 と申しましても、再録
 
 nacht_musikさんの
アリオッチ!アリオッチ!アリオッチ!」で、
『ゲームブック・オールタイムベストテン』(2008-01-01)
参加したときのものでございます。
 
 けっこう古い。
 2008年でございますからなぁ。
 ぐぐっても見つからなかったので、
 アドレス貼っておきますね。
 
https://nacht-musik.hatenadiary.org/entry/20080101/p1
 
 そのページをずっと下までスクロールさせて、
コメント欄の「もっと読む」ボタンをクリックしてくださると出てくると思います。
 
 コメント欄が消えてしまった場合は、
タイトルの『ゲームブック・オールタイムベストテン』を
クリックすると出てまいりましょう。
 
 ちょっと手間てはございますが。
まぁ、書いてあることは、ここと同じなので、とくに行く必要はございません
 

 ですが、他の方のベストや、
関連記事から跳べる結果発表などは、
興味ある方もいらっしゃると思いますので、参考までに。 

 
 これを書いたあとも、
ゲームブックはもちろん色々出ましし、見るべき作品もございますが、
これはこれでまとまっておりますので、このままにしておきます。
(太字を足し、ちょっとだけ文を変えましたが)
 ホントはじっくりひとつひとつの作品をやりたいところですし、
逆にすでにこのブログで取り上げたものもございますが、とりあえず。

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2020/09/08 NHKBS「クールジャパン 日本の食スペシャル」、多分再放送。
外国人が母国にも欲しい日本の食文化第1位居酒屋だった。
外国にも酒場はあるのになぜ、と思ったら、アチャラには
自由に選んで食べ物と飲み物をいっしょに楽しむという風習はないみたい。
フランスでは、食事の際ワイン飲むけど、
料理とワインの種類は決められていて自由な選択は限定的みたいだし、
イギリスでは食べるものをまず食べ、酒を飲むのはまた別、という流れみたい。
 
考えたことなかったけれど、
日本のRPGに出てくる酒場も海外から見たら特殊なのかも?
 
 
 

2020/09/11 ソフィスティケートという言葉がございますな。
一般的には、都会的洗練されているという意味で使われておりますが、
世慣れたすれっからしの、という意味も含む言葉だそうでございます。
もともとがギリシャの哲学・修辞学者である
ソフィストから来ているようなのですな。
ですから、詭弁を弄するとか、屁理屈を言うという風にも使われるのだとか。
確かに都会的なのはすれっからしなのかも? 

ですが、パラパラッと和英辞典を見ていて
すれっからしにこの言葉があてられているのを目にして、
意味間違えて覚えていたのかと焦りました。
 

 
2020/09/21 たまたま、
TRPGオンラインフェスティバルのオープニングを見る。
安田均先生が時間停止の魔法をかけられていた。
会場を乗っ取ろうとする悪い魔法使いの仕業なのか? オンラインで??? 
でも、誰か魔法を解ける人はいないのかなぁ、
人材はそろっているだろうにーー。
 
  
 
2020/09/22 結局TRPGオンラインフェスティバル
オープニング見ただけで終わってしまった……。 
 
 
 
2020/09/26 「宇宙船」vol.28 1986年2月号
ゴジラⅡ プロットコンテストの発表記事があった(p.58)。
 佳作筆頭は『ゴジラ対ビオランテ』(木暮瞬(小林晋一郎))なんだけど、
準佳作の2番目に、『NEWゴジラ2』あすかあきお とある。
どうやら本当にあのオカルトライター (でいいのかな?)の、らしい。
一体どんな話を書いたんだろ? 
 
怪しげな説が出てくるんだろうなぁ
 
 
 
2020/09/27 NHK-BS
『エスケープフロームL.A.』をやっておりましたので見てみました。
後半ぐらいから、ですな。
バイオハザード』とか、
この作品が元になったのでございましょうなぁ(それとも前作?)。
 
展開はとってもキッチュ
サーフィンから車に飛び移ったり、
古ぼけた大型客船からハングライダーで敵のいるテーマパークに飛んだりと、
なんか2Dアクションゲームのステージのようでございます。
シリアスな作品を期待すると裏切られますが、
割り切ればこの超展開が面白いというもの。
普通の映像から浮いている発展途上のCGもそんな感じと合っておりました。
(ちなみに前作『ニューヨーク1997』は見ておりません)
こういうゲームブックも面白いと思うのですが、どうでしょうかねぇ。
展開が強引すぎて、選択の意味が薄まるかも?
 
 
 
2020/09/29 横浜のガンダム、
観覧料が13歳以上1650円、7歳から12歳が1100円、
ドックタワーからの観覧がそれにプラスして3300円だって。
すごいなぁ、
根強いファンがいるなぁ。
 
 
 

2020/09/30 理論は理論でございますからな。
研究者はともかくといたしまして、
そういう考えもあると、頭の片隅にでも置いておけばいいものでございます。
 
理論で作品が作れるわけでもございません。
1つの理論に固執すると、
作れなくなったり面白くなったりということは、よくある話でございます。
 
正解を求めてしまうのも、考え物でございますな。
1つの方法論に固執すると、巾が狭くなって、
作品が面白くなくなるということもよくあること。
 
作品にとって一番大事なのは、読まれることでございますから、
それを阻む要素は、排除すべきなのでございます
 
 
でも、正解ってどうしても求めたくなっちゃうんですよねぇ)。

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(定義や分類は、感情を排して行わなければならないものでございますので、
  これは余談でございますが──)
 
    ☆     ☆     ☆

 「受容」については「眩暈」という言葉に対する反発があった。
 
 カイヨワは、
仮面をかぶり舞踏などを行うことによって、酩酊失神にいたるその行為を、
さまざまに資料を引いて、「原始的社会」の典型とした。
 
 
「仮面」→「失神」という下向きの流れこそ「原始的社会」だと位置づけたのだ。
 
 
 そうした混沌混迷の「眩暈」の社会が秩序だった「競争」の世界へと進化する──
それが、カイヨワの「遊びを出発点とする社会学の試み」の大要である。
「文明的社会」人らしい論法だと思う。
 が、「原始的社会」が好きな自分としては、これが気に入らない。
 あまりにも馬鹿にしすぎだと思う。
 確かに、「原始的社会」は弱い。
 が、それは「競争」の社会に属していないと言うだけの話である。
 そのルール、その尺度では勝てないのは当然である。
 だが彼ら「原始的社会」の人々は、自分たちの棲む自然に対する知識は、当然「競争」社会の人たちよりも深い。
 要するに、土俵の違いなのだ。
 
 カイヨワは、シャーマニズムの「仮面と失神」に着目した。
 しかし、「原始的社会」の人々は、別に失神をしたくてそれをしたのではない。
「仮面と失神」は、神の声を聞くための手段なのだ。
 そして、「原始的社会」の人々には、カミと出会い、神の声を聞く方法は他にいくつもある。
「仮面と失神」がすべてではないのだ。
 
 遊びの分類でいけば、「眩暈」は例えば、「競争」におけるサッカー──よりは上位の範疇か──「球技」というような範疇なのだ。
「球技」は「競争」を代表する遊びではあるが、そのすべてではない。
 それでレースやそのほかのスポーツを語ることは出来ないし、ましてやチェスやボードゲームをや、だ。
 社会での分類で考えてみるならば、例えば「株式」。これは「競争」社会の典型だが、これで「競争」社会すべてを語ろうとしたら、おかしなことになってしまうだろう。
 
「原始的社会」の人々が、カミに接し、その真意を聞こうとする方法は、「仮面と失神」だけではない。
 
 例えば聖地や禁忌の地。
 これらは、カミと出会う、もしくはカミに敬意を払い(恐れて)近づかないために存在する。
 例えばことわざ。迷信にせよ科学的に立証できるものにせよ、それらはカミの考えを知ろうとした結果作られたものだ。そうしたことわざになっていなくても、「原始的社会」の人々は、自分たちの領域に対して、深い知識とカンを持つ。
 あるいは来訪神、啓示。
 カミが人の姿、または声をもって、人と接触してくる場合だ。
 これは自らがカミを真似る「模擬」と似ているが、まったく逆だ。
 ここで人がすることは、それを受け入れること。それは自らがカミを真似ることとかなり違うと言っていい。
 
 失神により神の啓示を得る「眩暈」も含め、これらはすべて、カミからのメッセージを受け容れることを目的としている。
 それらをまとめて私は、「受容」という言葉を使った。
 遊びの分類もこれと同じだ。
 
(9/29の記事とするために、急ぎました。
  大意は変わりませんが、少し書き直すと思います) 

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