忍者ブログ
2009/9/2  パソコンの調子がちょっとわるいので、ブログの更新が何日とか何十日とか止まったら、そのせいだと思ってください。                        まあ、めんどくさくなっておやすみということもありえますが。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

1942-1945

清沢洌(きよさわきよし)著
山本義彦編

岩波文庫(1990/7)


 数年前の8月の中ごろのことだ。
 NHK第二ラジオの「朗読の時間」で、この作品の朗読をしていた。
 たまたまそれを聞き、その面白さにたちまち惹(ひ)かれ、その後本屋さんで探して購入した。

 原題を『戦争日記』という。
 題名どおり、1942-1945年という、
まさに太平洋戦争の最中(さなか)に、国内(東京と軽井沢だったか)で書かれた日記だ。

 著者の清沢洌(きよさわきよし)は、自由主義者(リベラリスト)
日米関係が専門の国際関係学者
 そんな人物だからこそ、
当時の政府の愚行がよく見えているし、それに対する批評も、歯に衣着せず容赦ない。
(当然ながら、これは非公開の日記という前提があってのことだ。日記の中にも、これが当局に見つかれば処分されてしまうだろうから、隠しておく旨のことが書かれている)

 戦争が終わったあかつきには彼は、
これをもとに日本現代史を書こうとしていたのだそうだ。
 そのため日記には、雑誌や新聞の切抜きが多数貼りつけられていて、
本書にもそれが活字に改められた形で収められている。
 それが日記を真に迫ったものにし、また当時の状況を知るうえで役に立っている。

 架空戦記ものには、日本が大勝利を収める話がでてくるが、
これを読んで思うのは、それはあり得ないな、ということだ。
 また、そんなことにならなくてよかったとも思う。

 官僚主義。政界と財界の癒着。
 イデオロギーと責任逃れ。
 国際感覚のなさ。
 国民を身分が下のものとしてみる政治家。
 精神論の横行。
 精神的な屈伸性のなさ(時に応じた対策というもののなさ)。
 新聞の偏向・嘘報道。
 官憲による暴行
    :
    :

 このような体制の中で住みたいとも思えない。
 戦争に勝っていれば、日本はますますこのような態度を強固なものになっていっただろう。


 一般的な生活についてもそうだ。

 モラルが低下し、泥棒が横行。
 電車の窓も割られているという。

 物資の不足ゆえかもしれないが、
挙国一致という言葉が、スローガンでしかないのがわかる。
 日本が勝っていれば?
 犯罪は減るかもしれないが、殺伐とした雰囲気は残るだろう。
 それに、負けた側の国には、このようなことが起こる可能性はあるのだ。
それが日本でないからいいというのは間違いだろう。

 支配下に置かれた国のことについてさらにいえば、
そこでの日本の軍人の態度だ。
 もちろんそれは、そこに派遣された軍の上官の性格によって決まるものだろう。
 だが、たとえば昭和18年8月17日(火)の日記に書かれているように、
炎天下での労働で死亡した一高(今の東大)学生のことが、賛美されていたりするのだ。
 外国でも同じことを住民に強制させて、よろこんで迎え入れられるとは思えない。
 それにたとえば、同年12月16日の日記。

p.120
国内においては神風連(じんぷうれん)的な右翼思想が流行する。外国に行くのはそういう連中に限られる
(中略)彼らは無知でありながら、恐ろしく自信がある。そこで大東亜諸国に行って、それ錬成だ、それ儀礼だという。こんな国民に彼らが推服する(うやまって服従する)ものではない。

 これも、よろこんで受け入れられることはなさそうだ。

 

 いずれにせよ、このような国が、世界に勝てる可能性はまずないだろう。
 国際状況もわからず、戦力比も考慮せず、
日本は神国であるといった精神論のみが横行するような状態では。
 しかも、当時の政府は、戦後経営について、何も考えていなかったようだ。
とにかく勝てばいいと思っていたのだろう。
 よくある話ではあるが。

 政界と財界の癒着ぶりについては、たとえば昭和19年9月21日の日記にある。

p.229
かつても書いたが、日本の最重要職業、会社、官吏は全部軍人で占領。首相、海相、東京市長、翼賛会、翼壮団長、総て、然り。
 今回の戦争で儲けたものは右翼団で、彼らは支那、内地、どこでも鉱山その他の権利を得て、大金を儲けているそうだ。彼らは軍人と連絡があるからだ。

 一円を笑うものは一円に泣く、などと、苦しい中みんなでがんばりましょう、
といっているそばで、自分たちは金儲けのことを考えているのだ。
 そんなことで挙国一丸などどうしてできるものだろう。

 架空戦記には、すぐれた政治家が鋭い決断で苦境を乗り切っていく姿が描かれたりするが、
そんなことはまずありえそうもない。

 政治家だって人間だ。
 時代が変わろうと何をしようと、そんなにすごい人物が出てくるとは思えない。

 たとえば想像してみてほしい。
 今の(別に何代か前のでもいい)政府が、
いきなりこの時代、太平洋戦争の真っ只(まっただ)中に放り込まれたとしたら……。

 あの政治家やあの大臣が、矢継ぎ早に的確な判断をして、
すべてを成功に導くということがあると思うだろうか?

 あの人なら、という人がいる人もいるかもしれないが、
私はそうは思えない。
 そういう人がいたとしたら、
現在でも、さまざまな問題が、もっとスマートに解決されているはずだろう。

 国際感覚がなく、政治家が自分の金儲けのことを考えている状況ではなおさらのことだ。


 現代の政治家がこの時代に放り込まれたら、
と書いたが、逆に、この日記を読んで、
政治家というのは、今も昔も変わらないなぁ、ということも感じる。
 上に書いたことからも、それは感じるのではないだろうか。

        (もう少しだけ、次回に続きます)

PR

上巻

編集人:森好正 
編集  :立花小春(B’s-LOG編集部)
     株式会社 デジタル・コンテンツ・パブリッシング
,監修   :アイデアファクトリー株式会社/デザインファクトリー株式会社

カバーイラスト:カズキヨネ

2009/4 エンターブレイン B's-LOG COLLECTION オトメイト関連シリーズ
(403ページ)


下巻 

編集人 :森好正
編集  :立花小春(B’s-LOG編集部)
      柏崎虎太郎(株式会社 デジタル・コンテンツ・パブリッシング)
監修  :アイデアファクトリー株式会社/デザインファクトリー株式会社

カバーイラスト:カズキヨネ
2009/6 エンターブレイン B's-LOG COLLECTION オトメイト関連シリーズ
(453ページ)



追加しておきました。


 前回のゲームブックなチャットで予告したとおり……、
とは申しましても、少々遅くはなりましたが。
 ホントのこと申しますと、いつでもできたのですけどね。

 まぁ、『八岐の園』は必読書でございますし、
 『オバQ』はいいやつでございますし……。

 ゲームブックなチャットで申しましたとおり、
大部(たいぶ)でございますゆえ、まだ読んではおりません。

 え~と、原作はPS2のゲームだそうでございます。
 2009年8月27日には、PSP版も発売されるとか。
 まぁ、ゲームブック的には、それほど必要のない情報ですな。

 主人公は、雪村千鶴(ゆきむらちづる)。
 男装の女性でございます。
 音沙汰なき父を尋ねて上洛し、
なんやかやあって新撰組と行動を共にするわけでございますな。

 その何やかやが、この作品、『~新選組奇譚』奇譚とつくゆえん。
 羅刹――つまり人が化した鬼でございますな――
そうした怪異(ファンタジー要素)が、
関わってまいるのでございます。


 まっ、紹介すればそんなところ。


 でも、

 正直申しましてわたくしは、新選組って関心わかないんですよねぇ。
 京都の町で暴れてた人たち、ぐらいの印象しかない……。
(鞍馬天狗のほうが……。あっちはフィクションですけど)

 望月三起也先生の『俺の新選組』とか面白かったですけど。

 司馬遼太郎先生の『燃えよ剣』とか読んだら関心沸くのかなぁ??
 

マンガの原作を手がけたこともあるのはご存知でしょうか?

  「ログイン」誌 1983/10 
 ●スターゲームデザイナー登場!

 によりますと
デビュー作は、以下のとおりでございます。

p.154
堀井――そうですか。実は、ボクは(劇画原作者の)小池一夫さんの主宰する劇画村塾の第3期生なんです。今度『別冊マンガアクション』で、本田一景というペンネームで原作者としてデビューしたんですよ。平野仁さんが画を描いてくれた『赤いドレス』という刑事モノなんです。

 いつのことかはわかりませんが、このインタビューが、1983.7.16と書いてございますから、それに近い時期ということはまちがいなさそうですな。
(引用の太字とか色はわたくしによります。
特に断りが入っていなければ、このブログでは基本的にそうだとお考えください。
ちなみに、インタビュアーは、塩崎剛三という方でございます)


 これ、『ポートピア連続殺人事件』もちろんパソコン版の)が出たときのインタビューですから、
当然それよりもあとの話ということになりますな。

 それがちよっと残念。

『ラブマッチテニス』で、第一回エニックス・ゲーム・ホビープログラムコンテストに入選し、
デビューする以前の話でしたら、面白いのに――。

『ジャンプ』『OUT』、『セブンティーン』などという雑誌で、
ライターとして活躍していたのでございますから、
その可能性はありそうですのに――。


 でもまあ、本田一景原作の作品として、
 ネット上に

『ゴルゴ13』(さいとうたかお)

「サギ師ラッキー」
「アイリッシュ・パディーズ」
「イリーガルの妻」
「弾道」



「探偵桃語」(作:本田 一景/画:三山 のぼる

はございましたが、
この作品については出てこないみたいですので、
ここに記しておくことにいたします。
 

 「Role&roll」誌
vol.57 p.033 には、6月30日と書かれておりますが、あれは幻影だったようでございますな。
vol.58 p.009 には、7月31日とございますから。
まぁ、よくある事でございます(良くないけど)。

          ……。

 まっ、そういったどうでもいい話はよしといたしまして、
 
今回のラインアップは、


デモンパラサイトリプレイ
猫と悪魔の狂騒曲 ~異形たちの街角~
監修■北沢慶
作■片山泰宏/グループSNE 画■洋武


ガンドッグゼロ
ハーフ・ボイルド・ディテクティブ
作■狩岡源/アークライト 画■桃タイ


迷宮デイズ リプレイ
血と因果のタイトライン
作■斉藤高吉(冒険企画局) 画■菊地且典

といったところでございますな。



「猫と悪魔の狂騒曲 ~異形たちの街角~」
は、

リプレイ
『異形たちの街角~インヒューマンズ』
(著:片山泰宏/グループSNE 新紀元社 1260円)の、
1話と2話に挟まれる番外編だとか。

 最初からいる
「悪魔憑き」 と、
サプリメントで追加された 
「AAS」、
「ミュータント」
「サイボーグ」

という種族の異なるPCが、
主人公チームを組んでいるのが、ポイントの作品でございますな。


「ハーフ・ボイルド・ディテクティブ」
は、
『バイト・ザ・パレット』を使用したものだそうでございます。

 これは、 民間保安企業(PSC)に属するという
『ガンドッグ』の立場を離れて、
香港ノワールやハードボイルド、クライムアクションとなど、
幅広いアクションものを楽しむためのサプリメントでございますな。

 で、この作品、イラストをみると、コミカルなものになっておりますよ。
 そう、『ガンドッグ』って、このように
けっこう幅の広いことができるシステムだと思うのですよね。

 ですから、これに限らず、
いろいろなジャンルでの展開を期待したいものでございます。
(わたくしといたしましては、もちろんコメディを希望いたしますが)


「血と因果のタイトライン」
は、
斉藤高吉先生らしいでございますなぁ。

 キャラクターシートを10枚用意してのスタート。
 で、その10枚が終わったらゲームオーバー。
「神官」はなし。とりあえず、最初のキャラクターでは、なし。

 ……。

 殺す気満々でございます。
 


 さてさて。

リプレイ以外の記事
としては
『デモンパラサイト』リプレイのあとに、

『デモンパラサイト』
リプレイライター座談会(文:片山泰宏)

というものが載っております。
参加者は、

北沢慶先生
力造先生
藤澤さなえ先生
友野詳先生
片山泰宏先生。

そうした方々が、それぞれのリプレイ作品について、
語ったり、感想を述べたりしているわけですな。

 こういう制作者サイドの話を、タップリ読めるのはうれしい限りにございます。

(なにか、『デモンパラサイト』は、手塚治虫先生の『火の鳥』よろしく、
あらゆる時代を目指すそうでございますよ??)


 こうした打ち明け話などは、できましたら、
定番化して他の作品についてもやっていただきたいところでございます。

 特に、興味あるのは、「ガンドッグ」シリーズかな?

 そうした話が、
この作品にはあまり出てきていないような気がいたしますので。
 


7/1 ユキさまのブログ「アドベンチャーゲーム研究処」
      の2009-06-30 20:20:00の記事
   「テキストアドベンチャーゲーム、変容の歴史。」
   http://ameblo.jp/adoventure-kenkyu/day-20090630.html
   のコメント欄に書き込みをさせていただきました。
   ゲームブックのルーツ部分に関することなのでございますが、あれでいいのかなあ……。
   ここら辺のことは、このブログでものちほど書くつもりでございます。大して変化はない予定。

7/3 エコポイントって、うちわとかじゃもらえないのかなぁ……。
   よっぽどエコだと思うんだけど。

7/5 七夕見に行ってきました。
   急ぎ足だったので、あまりちゃんと見ることはできなかったけれど。
   それと、リンクに、 "ゲームブック"-Google検索 を追加しておきました。
   う~む、情報源をばらしてしまうハメに……。

7/6 ふと思い出して、七夕のことについて書こうと思ったのでございますが、
   取っておいた資料がどこかにまぎれてしまいました。
   まあ、一年前の七夕くらいのときに見つけたものですからねぇ。
   でも、残念。
   またの機会に紹介することにいたします。 (となると、来年? 忘れそう……)

7/7 さ~さのは さらさら
   や~ねぇま~で とんだ
   や~ねぇまぁで とんで こわ~れ~て き~え~た
   アッホイ アッホイ アッホイホイ!
   だ~れに おみやげ や~るのかなぁ?
   おほしさま キ~ラキラ きんぎん すなご

7/10 ごめんなさい。今日はおやすみにいたします。

7/12  きのうは疲れて体調不良。パソコンを起動する気にもなりませんでした。

7/13  シャープ社のカラー電子辞書「ブレイン」は、ネットで調べてみると、

    辞書との連動機能なし
    キーは電子辞書のもので使いにくい
    特殊なキーの使い方をしているところもある、のだそうですな。

    というわけで、今回は保留してみる予定。

7/15 「Role&roll vol.58」買ってまいりました。
    「ボードゲームジャンクション」
    「今月の注目作」(文:江川晃 p.111)にございます
    「カットスロート:裏切りの洞窟」という作品、
    「第3弾ではゲームブックのような冊子を使い、
    まさにRPGのような遊び方ができるようになります(詳しくは次号ででも)。」
    とのことでございます。
    「ゲームブックのような」?
    その言葉に期待いたしましたが、ソロプレイではなさそうな感じ ですな……。
    いずれにせよ、次号待ち というところございますか。

7/16 今日の20時アクセス数19って何でしよ? 謎。

    次なる記事は、「ランダムダンジョン」について、
    少し雑談の予定でございます。これって、
    「ドンキーコマンド」の欄外コメントのはずだったのですけど

(追記:17日の訪問者数40と18日の94はホントに謎。カウンターの故障?
 いづれにせよ、ぬか喜びしないで淡々とまいりましょう)

7/19
 1番   やめてケレ やめてケレ やめてケ~レ エヴァエヴァ(……)
          おお、か~みさま 神さま 助けて パパ~ヤ~!

    3番   やめてケレ やめてケレ やめてケ~レ 使徒使徒(……)
          おお、か~みさま 神さま 助けて パパ~ヤ~!……。

    いえ、 「エヴァンゲリオン」の映像をバックに、
     「老人と子供のポルカ」が流れたら楽しいかな、
    と思っただけでございます。

    ネット上に置かれている映像は、ちょっと?
    ずびずぶぁ~、とか、左卜全先生、もっと迫力ある発声していたと思うのですが……。

7/21 こうゲームブックが出ないと、
    実はどこかの本屋さんに、
    サプライズでひっそりと置かれているんじゃ……、
    などと考えて探してしまいますよね!
    えっ、そんなことないって?

7/25 ゲームブックなチャット、参加中。
    ということで、今日の更新はおやすみです。

7/26  疲れてしまってダウン中。ふぁ~。

7/28 予告:次回は、藤子・F・不二雄大全集の『オバケのQ太郎』(1)を買ったのでその話を。
    ゲームブックの話じゃなけりゃいらない、という方は寝ていてください。

7/29 引用が必要なものは、資料探したり調べたり引用したりで時間かかってしまうなぁ……。

7/30 「八岐の園」は、分類として「幻想小説」に入れましたが、
    内容的には「文学部ゲームブック科」でもよかったかも。
    まあ、そういうことありますよね。
 

カレンダー
07 2017/08 09
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
道化の真実
性別:
男性
趣味:
ゲームブック
ブログ内検索
最新CM
[09/24 花田]
[09/17 ドロシー!]
[09/12 ヤマダ課長]
[09/11 HH]
[09/05 むらた]
フリーエリア
バーコード
P R
カウンター
忍者ブログ [PR]