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2017/11/21 Role&Rollvol.158。投稿した絵が載って良かった良かった。電子郵便なんてほとんど使っておりませんし。それに絵を添えつけるなんて、ほとんど初めてでございましたもの。採用されていなかったら、すぐさま絵を封筒に入れて、ポストに急ぐところでございました。
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特別付録 風林火山 サバイバルゲームブック

武田信玄と上杉謙信 決戦! 川中島の戦い (2006/12 別冊宝島 1365)

パラグラフ数 74(p.137-144)

 


 ゲームブック倉庫番に追加しておきました。

 このゲームブックのことは、以前どこかのブログで知ったのでございますが、
今ぐぐってみても、ちょっとわかりませんでした。

 宝島社の歴史ものとだけ覚えていたので、このタイトルではなかった?
とも思いましたが、ぐぐったら、このタイトルぐらいしか出てまいりませんでしたので、
そうでもないみたいでございます。

 う~む。


 さてさて、歴史もののゲームブックというのは、案外出ておりますな。
 おもに、戦記ものだったりするのでございますが。

 で、粗製乱造だったり、平凡な出来だったりするものも多い……。
 好きなものもございますけど、傑作といえるほどのものはないような。

 一番評価が高いのは、『縄文伝説』あたりでございましょうか?
 あれは歴史ものからは少々外れる気もいたしますが。

 歴史もののゲームブックがある程度あるのは、

 ひとつには、
 シミュレーションゲーム関係の方が執筆を請け負っていたから
ではないかと思うのですが(真相は存じませ~ん) 、

 大きな理由は、作りやすいしとっつきやすいという事ではないかと存じます。

 とにかく歴史でしたら、本筋の流れは決まっておりますし、
実在の人物でございますから、キャラクターは豊富にして、しっかりとしております。
(それを生き生きとしたものにするのは、作者の力量ではございますが)
 ストーリーを一から組み立てるよりもかなり楽ですし、
いろいろ調べていけば、「あの時こうしていれば」という
想像・妄想がいくつも浮かび上がるものでございます。
 それを分岐させて書き連ねていけば、簡単なものならばすぐに出来てしまいましょう。
 粗製乱造でございますな。
 
 読者がとっつきやすいと申すのは、
歴史という同じストーリーを共有しているからでございますな。
 読者のほうも、歴史ものを読んでいるうちに、
あのときああだったら……、などと想像したりもいたしますしね。

 かてて加えて、歴史自体が持つ魅力が、
このジャンルをとっつきやすいものにしているのでございましょう。

 いまだに架空戦記ものが発売されているのも、
そのような点で人気があるからに違いございますまい。

 そんなわけで、歴史ゲームブックと申すのは、
凝って書けばかなりの力作が出来ると思うのでございますが、
前述したとおり、傑作というほどのものはございません。

 これはまず、歴史もののゲームブックが、子供向けに書かれているせいでございましよう。
 言ってみれば、参考書や副読本のようなものでございますな。
 となるとやはり、わかりやすさを重視したものになるのは否めません。
 絵が多くなったり、項目が少なくなれば、どうしても内容は薄くなってまいります。
(それに、子供向けということで、手を抜いたような作品も……)

 でも、学研のシミュレーション歴史ブックスシリーズとか、けっこう楽しかったですけどね。
 楽しさの方向が違う側面もございますが、それも含めて。

 あと、本格的な凝ったものをとなると、恐ろしく面倒になるのでは? とも思います。
 さまざまな要素を考えなければなりませんし、歴史から大きく離れてしまうこともございましょう。
 やるのは楽しそうでございますが、作るとなるとやはり大変だろうなと思わずにはいられません。
 とは申せ、コンピュータシミュレーションゲームではやったものはあると思いましたから、
ゲームブックでもそれは可能かと存じます。
 

 さて、というわけで、
「風林火山 サバイバルゲームブック」
でございます。

 内容は、

 今川に門前払いされた君は、偶然武田晴信の家臣と知り合い、武田の家来となる。
 主君に的確な献策することで、君は功を認められていく。
 はたして君は、武田にどこまで認められることが出来るのか。

といった感じでございます。
 一応マルチエンディングでございますが、
それは、功績点をどれだけ取ることができたかという点数による分岐でございます。
 まあ、ランク付けですな。

 もっと歴史を変えるような選択があったほうがよかったのに……とも思いますが、
このページ数では、それもかなわぬことなのでございましょう。
 
「別冊宝島」誌の付録でこざいますから、当然子供向けではございませんが、
出来はまあ……、普通といったところでございますな。

 ページ数、パラグラフ数からも、大体それはお分かりいただけることと存じます。
 

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篠田節子
(2008/12 新潮社)
"The Seisen-shinpo-Kai Case"

(p.284まで)
 


 訂正。

 金もうけ主義ではないと書いたけど
この宗教活動で、ベンツを乗り回すぐらいに儲けたいという野心が、鈴木にはあるようだ。

 やっていることが誠実なので、そうは見えなかった。
 もっとも、そうした誠実な外見の裏で、
しっかりとした計算が働いているのは本文中でもわかる。
 でもそれは、危ない橋を渡らないためのものであり、大きな野心は見出せない。

 一体、ベンツに乗り回すほどというのは、どの程度の本心なのだろう?
 とりあえず危険をおかしてまで、ということではないようだ。
 事を急ぎすぎれば失敗する。
 そのことを彼は、しっかりと心得ている。

 だからこそこの教団も、泡沫として消えたりせずに、着実に信者を増やしていけたのだろう。

     …… ……

 まあ、金もうけ主義でないといってもいいんじゃないかな?



 そんな教団にも、ほころびが出始める。
 信者同士が対立し、さまざまなトラブルが持ち込まれる。

 まあ、それも当然のことだ。

 世代間のギャップ基礎となる考え方や立場の違い――。
 現実でも容易に起こりうることが、ここでも起こる。
 ここが自分の居場所であると認識しているから、それを冒されないようにと真剣に主張をするし、
 常識的な人間ばかりがいるわけではない、

 今回読んだあたりは、
起承転結にあたる部分といっていいと思う。

 そうしたトラブルに対して、鈴木は厳しい戦いを強いられ、なんとか教団を切り盛りしていくのだ。

 その過程で去っていく信者もいるし、新しいトラブルが持ち込まれることも――。

 うまいなと思うのは、キャラクターだ。
 人間が描けているし、人間とその関係性が物語を面白くしている。
 そうした中からトラブルが生まれ、そのトラブルを解決するために鈴木が奔走し、説教をする。
 それに反対するもの賛成するもの、別の意見を言うもの、そして全然別のトラブルを持ち込むもの……。

 そうした流れに起伏があり、葛藤があり、
それらが物語を意外性に富んだ面白いものにしている。

 中でもすごいのは、
鈴木の発言にブレがないということだ。
 自分の本心とは必ずしも一致しない教義だというのに、
ちゃんとその教義に則(のっと)った説明をして、説得している。
 ともすれば、相手の話に圧(お)されてしまったり、ついうなずいてしまいそうな部分でも、
ちゃんと教義の言葉で切りかえしている。
 そのために教団を離れていく人もいるが、
それでも教義にブレはない。
 しかも、その言葉がちゃんと説得力のあるものになっているのだ。

 小説だから、といってしまえば簡単だが、
それが、この教団の存続に説得力を与えている。

 もし、教祖がその場限りのことを言っていたら、
その場は収めることが出来たとしても、
信者を減らす結果となっていただろう。

 またこの鈴木の切り返しの見事さは、
彼の有能さ、頭の良さの証座となっているし、
小説としても面白いものにしている。

 さて、
 そうした日々を送る中で、
鈴木は食品加工会社の社長、森田と出会うことになる。
 いつものように教義に絡めているとはいうものの常識的なアドバイスを、鈴木は説教する。
 その効果は覿面(てきめん)で、森田は信者となる。
 そんな折、大手食品会社が食中毒事件を起こす。
 それをきっかけに、その食品会社のずさんな管理体制が浮き彫りに出される。

 これは森田にとって僥倖(ぎょうこう)だった。
 信用を失墜させたその食品会社の注文の何%かが、森田の会社にも回ってきたのだった。

 森田の会社は成長し、
インドネシアに工場を作ったり、事件を起こした大手食品会社の工場のひとつを買収する計画も出てきた。

 ついては、老朽化した工場を取り壊して研修施設を作るので、そこを自由に使ってもらえないだろうか。
 税金などの問題で面倒なので、寄進というわけにはいかないが……。

 森田は、鈴木にそう持ちかけてきた。

 おりしも、中野新橋の教場もボヤ騒ぎを出しており、この申し出は鈴木には魅力的だった。
 そんなわけで彼は、それを受け入れる……。

 と、今回読んだのはこのあたりまで。

 願ってもない申し出だが、それゆえにトラブルの芽を感じさせる部分でもある。
 いずれにせよ、ひとつのターニングポイントだということはことは確かだろう。

 この作品が「小説新潮」誌に連載されたのは、2004/4~2007/5 ということだから、
2007年6月 ミートホープの事件などはかかっていない(加筆などはしているかもしれないが)ものの、
BSE(狂牛病)、雪印やハンナンの偽装など、
食の安全は今世紀に入って特に注目される問題となった。

 ここでこうしたことが出てくるのは、
そうした世相をとらえてのことだろう。 

 いや、ここだけではない。

 この作品全体が、
この時代の社会の流れや大きな時代のうねりの中での
人間というものを描こうというものなのだろう。
 宗教団体というのは、
それを切り取って浮かび上がらせるための舞台なのだ、
おそらく。
 

篠田節子(2008/12 新潮社)
"The Seisen-shinpo-Kai Case"
p.146まで。
(まだ動いてませ~ん:)



 (1)から続く。

 パソコンではじめた宗教団体だが、いくら虚業とはいえ、信用と信頼、そして安心感を信者から得るためには、実際に拠点となる部屋が必要だ。
 
 というわけで、ふたりは部屋を探しはじめる。
 偶然にも、鈴木の入っていたマンションの一階、「木馬文庫」という喫茶店があった場所が売りに出されており、彼らはそれがいわくつきの物件であることを知って、破格の条件で自分たちのものにする。

 このくだりは、運に味方をさせているが、それは仕方がないだろう。 
それがなければ物語が動かない。
 動かなければ、結局宗教団体の話は立ち消えになっていただろうし、
鈴木たちも、もっとマトモなことを考えはじめたにぢかいない。
 
 それにしても、
もともと社会活動家が不当に占拠していたのを嫌って、この場所を売りに出していたというのに、
また得体の知れない宗教団体が入って、もとの持ち主は眉をひそめなかったのだろうか?
 いや、眉ぐらいはひそめたのかもしれないな。
 ただ、売ってしまったら、あとは関係ないと、無視を決め込むことにしたのかもしれない。
 それとも、彼女はあとでまた出てくるのだろうか?
 
 いずれにせよ、こうして彼らの宗教団体、「聖泉真法会」は、その活動を始める。
 インテリアは、美大出の矢口が担当する。
(どうでもいいことだが、この矢口誠という人物、
私の中では、『逆転裁判』矢張政志にイメージが変換されて仕方がないのだが……)

 いろいろと描写があるが、 現実的な部分を隠すために布を微妙にたるませてたらしたり……。
 要するに、特撮ものの悪の秘密結社のセットとかと思い出してもらうのが手っ取り早いだろう。
 で、そこから悪っぽい要素を引く――。
 ドライアイスは用いないものの、香を焚きしめ、ロウソクのほの灯かりで照明し、
神秘を演出しているわけだ。  

 拠点のある中野新橋といえば、新宿にほど近いあたり。
 ここには、いろいろな人がそこに集まってくる。
 もとここでやっていた社会活動ネットワークと間違えて迷い込んできた女性。
 大手の宗教団体から流れてきた人。
 家出少女。
 神秘主義の超能力的な部分に傾倒する少年。
 ……。
 それぞれが、内面にそれぞれの悩みと、心のゆがみをかかえている。
 それを鈴木は、宗教的なものではなく、常識的な方法によって解いていく。
 
 商売としての宗教といっても、鈴木は荒稼ぎを考えていない。
心の安定を与える対価として、何がしかの寄付を得て生活していこうという考えだ。
 そのため彼は、神秘性をウリにはしない。
 一応の教義や儀式はあるものの、それはまぁ、プラシーボ効果といったものだろう。
 特に、彼女ら(女性が多いのでこう記す)、のかかえているのは、心の問題だ。
 それに対して、思い込みが大きな力になるのも当たり前だろう。
 
 もっとも、それだけではない。 女性の話を親身になって聞ける矢口と、
常識的でしっかりした物言いが出来る鈴木。
 硬軟かみ合った両輪が、信者の悩みを引き受けていく。

 特に、親身になって話を聞いてくれる存在は貴重だと思う。
作中にも書いてあったと思うが、いまの時代、自分のことを語りたがる人間は多くても、
それを聞いてくれる人というのは少ないからだ。 

 さらに、鈴木には有能な公務員だったという実績がある。
そのため、現実的な対応の仕方をよく知っており、そのための行動力もある。
  当てにならないものではない、具体的・直接的な解決を彼は提示することが出来るのだ。
(もちろん、すべてに対して、というわけではないが) 

 これはつまり、悩みをかかえた女性にとっての、理想的な駆け込み場所となっているわけだ。
  こういう駆け込み場所というのは、本来、他にもあってしかるべきだが、なかなか見つからない。
 あるいは、悩みをかかえた人が見つけることが出来ない。
 都会のど真ん中ともなれば、なおさらだ。
 宗教組織という外面は、そういう人たちに目に付きやすく、入り込みやすいものなのだろう。

 そうした理想的な現代の駆け込み寺の姿を、作者はここでまず提示したのでしないかと思う。

篠田節子
(2008/12 新潮社)
"The Seisen-shinpo-Kai Case"

p.146まで。
(前回から動いてませ~ん:)


(今回は、外伝といいますか、ちょっと脇道にそれた内容です)

 小説の時代は、アメリカの同時多発テロが出てくることからして、2001年
 つまり、主人公がゲームブックを上梓しようとしたのも、そのあたりということだ。
 創土社のゲームブックの刊行が始まったのが2001年の11月だから、
困ったことに、もっともゲームブックが出ていない頃なのだ。

 そのときに、ゲームブックを中核としたマルチメディア展開というのは、ちょっと無理っぽい。
 まあ、コンピューターのアドベンチャーゲームを中核にというのならまだありえるかもしれない。
 でも、そうなると今度は、もっと関わってくる人数が多くなってしまうから、
話がわかりやすくならないか、うそっぽくなるのだろう。

 それにしても、だ。
『グゲ王国の秘宝』は、四百字詰め原稿用紙にして、5000枚。
作者の鈴木正彦は、それを1日40枚のノルマで、5ヶ月で完成させたという。
 しかも、彼はエリートコースの地方公務員だ。
 ソフト会社との折衝が続く日は、家に帰るのが12時というハードスケジュールの中で、
ノートパソコンを持ち歩き、細切れの時間を利用して書き続けていったのだそうだ。

 執筆スピード、体力、集中力、
とにかく、小説を書くためのすべてが彼には備わっていたといっていいだろう。

 それに彼は、これがまったくの初めての作品というわけではない。
 公務員生活のかたわら、アニメやゲームのシナリオを書いたり、
ゲームのノベライズも覆面作家として手がけたりしていたという。

 このゲームブックにしても、最終稿まで完成させていたわけだし、
作者も彼の担当の矢口も自信を持っていたようだから、かなりの完成度だったのだろう。

 確かに、5000枚のゲームブックが灰燼に帰したことは痛かっただろうが、
そんな作品が書ける作者ならば、
次の作品に再起を賭けることは、そんなに無鉄砲なことでもなかっただろうと思う。
 無に帰したといっても、書いたものと調べた知識は自分のものとなっているはずだ。

『グゲ王国の秘宝』を書くあいだにも、別の作品構想が浮かんでいても不思議ではない。
 何も思いつかなかったのだとしたら、
『グゲ王国~』を小説化、とか、その一部を拡大して外伝を書くという手もあるだろう。

 別に宗教事業などに乗り出さなくても、作家としてやっていけたのではないだろうか?

 もちろん、会社を辞めてしまっているので当座の生活には困るかもしれないが、
昔のツテをたどってゲームノベライズを書かせてもらうこともできるだろうし、
それが無理なら当分アルバイトで糊口をしのぐのも仕方ない。

 体力も常識も行動力も実力もあるこの作者ならば、作家としてちゃんとやっていけることだろう。

 で、作家としてやっていけば、もしかするとそのうち、目にするかもしれない。

 創土社の「俺に書かせろ!」というゲームブック募集の告知を。

 そのときにこそ、おもむろに『グゲ王国の秘宝』を提示すればよいのだ、

 5000枚は多いかもしれないが、
内容が素晴らしいものならば、それは関係ない。
(むしろ、いいとさえ言えるかもしれない)

 出版されていれば、きっと反響を呼ぶものになっただろう。
ゲームブックの状況も、現在とは違うものとなっていたかもしれない。

(結局、これが言いたかったのですね)




 えっ、妄想? まぁ、そうなんですけど……。

著     : 築地俊彦、新井輝、長野聖樹、七月隆文、水城正太郎
原作   : 畑健二郎
構成   : 水城正太郎&枯野瑛(A-Team)
イラスト : 畑健二郎、美水かがみ、氷川へきる、
        あぼしまこ、YUG、あらきかなお、きぃら~☆、とりしも、むらたたいち

(2009/8 ガガガ文庫 小学館)

*ショートストーリー

「初の女性○イダーって何度も聞いたけど、気のせいですか?」 著/新井輝

「執事殺しフィギュア地獄」 著/築地俊彦

「貴嶋サキの驚愕」 著/七月隆文

「積○気冥界波って、ハー○ス軍には
 ただのバシ○ーラだよね?
 気をつけよう、迷子の伊澄と黄泉の国」 著/長野聖樹


 この作品の特徴は、
とにかくパロディが多い、ということでございます。 
それはまあ、上に挙げたショートストーリーのタイトルをご覧になっても、
おわかりいただけましょう。

 原作でもそうなのでございましょうか?
 だとしても、それ以上という感じがいたします。
 ジャンプネタは、見つけるたびにラッキーになる可能性もございますし。
伏字だったり伏字じゃなかったりする部分も多ございます。
ネットで話題になったようなヤツも取り込んでおりますな。
 それも、近頃話題になったようなものまで。
 
「漢字の読み間違えでマスコミから叩かれ、
おまけに大臣には裏切られ、政権交代の話まで……」(p.71,224)とか、
「同じ脚本を何回も放送したアニメ」(p.225)とか、
「ノリ○(ピー)」(p.178)とか――(これは偶然なのか??)。

 …… ……

 いいのか?

 いずれにせよ、あと何年かすると面白みがわからなくなってしまうんじゃ……。

 いや、そうじゃない!

 何年か経つと、ここに載ったようなパロディは、
マニアックなトリビアと化し、それはそれで楽しいはずだ!!

 と断言するかたもおられるかも知れませんが、

普通の方には、
お熱いうちにお召し上がりくださいませ
と申しあげる次第にございます。

 さて、
ゲームブック部分について、
システムは、ブレナンのシリーズに似ておりますな。

生命点の、サイコロ2個ふって4倍は同じ。
戦闘は、サイコロ2個をふって、基準点と比べる(ここでのそれは7)
というところまでは同じですが、ダメージ点が、
敵は出た目から6を引いたもの。
キミは出た目のままというような形で、
主人公側を有利にしているのが特徴でございます。

(ご存じない方に説明いたしますと、ブレナンのシリーズでは、
エクスカリバージュニアを装備することにより基準点が下がることで、
主人公を有利にしております。敵が強いので、あまり有利じゃないのですか……)

 あと、以前にも書きましたが、
絵を描かせたり「黒歴史」を書かせたりというあたりもブレナンっぽいですな。
 もっとも、考えてみますとそれだけで、パズルとかなぞなぞとかはございませんが。

 でも、パラグラフ構成やアイテムもゲームブックらしいものを持っておりますし、
物語自体もバラエティに富んでいて楽しいものでございますから、
充分にゲームブックとして楽しめると存じます。

 あっ、アイテムに関して注意事項を。
 アイテムは、作品中で手に入るものを指しますし、
いろいろとたどっていけば、それはちゃんと手に入ります。
 ですから、パラグラフ1には、
「『少年サンデー』を持っているなら、」
という選択肢がございますが、
 実際にあなたが、何冊「少年サンデー」をもっていても意味はございません。
ゲームブック内で、
「『少年サンデー』はゲットすることができました」
と書かれている部分がございますから、
その文までたどりついた時に、
はじめて『少年サンデー』を手に入れることが出来るわけでございます。
 当たり前だ、とおっしゃるかたもいらっしゃるかもしれませぬが、念のため。

 

 あと、この作品で、
 制作者の方(あとがきによりますと、枯野瑛先生?)が、
ゲームブックをよくわかっている、と思いましたのは、

ラスボスのあと、トゥルーエンドに向かう選択肢にほどこされました、
ちょっとした仕掛けからでございます。
* (具体的には……、クリアしてからじゃないと見ちゃダメ!! ですが ***パラグラフ38ですな)
 そうそう、これこれ。
 こういうのにやられて、
堂々巡りをしたゲームブックがいくつあったことか!!
 で、さんざん右往左往した挙句に気づいて、
おもわずつぶやくわけですな。
「こういうことか……!」
と。

 そういうことも含めて、
いやいや、楽しいゲームブックでございました。


 

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