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017/12/17 ゲームブッククイズ(5) タイムマシン・アドベンチャー3『ムサシの剣』スティーヴ・ペリー、マイケル・リーヴス著/  田村源二(昭和60年6月 二見書房)。ホウゾウイン(宝蔵院)からキョウ(京)に向かう途中で出会う、盲人の按摩の名前は?
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よく、SFのルーツ、『竹取物語』だとか『浦島太郎』だとか、
ミステリーのルーツ、『アラビアン・ナイト』にあるとか、
そうした古典や神話・伝説まで起源をたどる試みというのはありますよね。

 牽強付会な気味も無きにしも非ずですが、
一方でそれらは、人間の想像力、未知の物への探究心、
そしてそういうものを面白いと感じる気持ちというのは、
いつの時代も変わらないという証座でもあります。

 そのようにゲームブックの起源というものを考えてみると、
やはり、神話・伝説の時代にまでさかのぼることができるといえます。

 たとえば、 『旧約聖書』にしろ『古事記』にしろ、読んでいると、
ある書にいわくなどとして、
前の話から派生した別の話が取り上げられていることがあります。
 いわゆる、異話・異説というものですね。
 ギリシア神話などにも、そうした部分はありますね。
古典的な歴史書や博物誌にも、たしか“一説にいわく”は、あったはず……)

 さらに、昔話や伝説のたぐいとなると、
語り手や本が違うと、タイトルだけが同じで、
中身は全然違うというものまであります。

 そのようなものは、分岐型小説のルーツということができるでしょう。

 また、新約聖書などは、
複数の人物からの視点が入っていますから、
ザッピングや捜査ファイルミステリーのようなもののルーツともいえるかもしれません。

 そのような意味において、ゲームブック(パラレル小説)は
神話時代までさかのぼることができるといえるのです。

 もっとも、歴史に関してはTRPGのほうが、さらに昔までさかのぼることができるでしょう。
 ゲームブックは、本の形――少なくとも、書かれたものでなければならないわけですからね。
 口承文芸を起源とできるTRPGほど、過去には戻りえないのです。

※ 今回、資料をほとんど使って書いてないので、書き足りていない部分があると思います。
  悪しからず。

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デモンパラサイトリプレイ
猫と悪魔の狂騒曲 ~異形たちの街角~

監修■北沢慶
作■片山泰宏/グループSNE 画■洋武

ガンドッグゼロ
ハーフ・ボイルド・ディテクティブ
作■狩岡源/アークライト 画■桃タイ

迷宮デイズ リプレイ
血と因果のタイトライン
作■斉藤高吉(冒険企画局) 画■菊地且典


8/1の日記からの続き……といっていいのかな?
というわけで、さっそく感想を――。


「猫と悪魔の狂騒曲 ~異形たちの街角~」は、

 大友製薬社長を暗殺しようとする実験体ミュータントの話ですな。
悪魔つきの猫・ロンを軸にして、話は展開いたします。
ラストでは、まさかのゴレンジャーボールをやってますよ?


「ハーフ・ボイルド・ディテクティブ」
は、

香港ノワールやハードボイルド、クライムアクションを再現することを目的とした
『バイト・ザ・パレット』を使ったというだけあって、
いつものシリアスな渋いガンドッグではなく、
派手なアクションもののストーリーが展開されておりました。
 ただ、読む前に思ったものほど、コミカルでも、ガンドッグから外れたものでもない……。
 それはシナリオか、マスタリングのせいでございましょうか?
 もっとはじけた、こんなのガンドッグじゃない!
 といわせるようなものの登場を待ちたいところでございます。

 あと、スタンピードのリプレイもやって欲しいですなぁ。
 西部劇って、いまの時代、共通認識がとりにくいのかなぁ……。


「血と因果のタイトライン」
は、
 戦闘中心のシナリオと申していいのかな?
前回「殺す気満々」と書きましたが、
それに応えるような形でプレイヤーも必死に勝ち残ろうとするわけでございますな。
 その感じが、トレーディングカードゲームの勝負の様相がございます。
 ルールを熟知したもの同士の戦いが、アツうございますな。
 ルールの隅を衝くとなると、昔でしたらマンチなイメージもございましたが、
それは、
ルールや対応策がしっかりとしていない場合なのかな、とも思ってしまいます。
 それとも、プレイヤーとマスターの共通認識でございますか。
 あるいは、ストーリー中心の場合のゴリ押しが困るということでしょうか?

 とにかく、
こうした競技(ゲーム)的なTRPGというのも、
物語(ストーリー)的・即興劇的なTRPGとは
全然別物としての面白さがございますな。

『暗黒日記』1942-1945

清沢洌(きよさわきよし)著
山本義彦編

岩波文庫(1990/7)



 日記にも関わらず、
この本には、クライマックスとでもいうべきものがある。

 それは、昭和20年4月15日の日記だ。

 3月10日の東京大空襲から、
著者が空襲に遭うこの日の記事への流れは、
描写が的確なこともあり、
構築された小説のようでさえある。

 それに、この日作者が体験したことが、奇跡。
 まさに小説のクライマックスのようなのだ。

 作者は空襲に遭ったと書いたが、それでかすり傷一つ負っていない。
家も焼けることなく残る。
それらはまさに偶然なくしてはありえなかったことだが、
作者の必死の行動と、その奇跡のような偶然、
そしてそのときの作者の心の動きが、まさに小説的なのだ。

 そのような奇跡によって、日記も作者も、空襲の被害から免れたのであるが、
残念なことにこの日記は、5月5日で終わっている。

 作者は、昭和20年5月21日、肺炎がもとで55歳で急逝したのだそうだ。
 戦争が直接の原因ではない(間接的にはあるだろうが)あたり、何か、天を仰ぎたくなる。

 広島・長崎の原爆投下、終戦、戦後……。
 ソれらを、作者はどう見たのだろうか。

(ちなみに、昭和18年8月17日の日記では、
「今回の戦争の後に、予は日本に資本主義が興ると信ず」と書いている)

昭和20年1月1日の日記で彼は、
「僕は、文筆的余生を、国民の考え方転換のために棒げるであろう。」
と書いている。
 まことに惜しいことだ。

 その、昭和20年1月1日の日記から、最後に引用しておこう。
今、引用した直前の部分だ。

 他にも引用したいところがあるのだが、
キリがないし、時間もない。

 あとはご自身でお読みいただきたい。

 今回挙げなかったが、
名前ぐらいは聞いたことがあるけれど、
何をやったか知らない人などについても、
実名で上がっていて、そういう点でも面白い。

 というわけで、とにかく読んでもらいたい。


p.261

一月一日(月)
(……)
日本国民は、今、初めて「戦争」を経験している。戦争は文化の母だとか、「百年戦争」だとかいって戦争を讃美してきたのは長いことだった。僕が迫害されたのは「反戦主義」だという理由からであった。戦争は、そんなに遊山(ゆさん)に行くようなものなのか。それを今、彼らは味っているのだ。だが、それでも彼らが、ほんとに戦争に懲(こ)りるかどうかは疑問だ。結果はむしろ反対なのではないかと思う。彼らは第一、戦争は不可避なものだと考えている。第二に彼らは戦争の英雄的であることに酔う。第三に彼らに国際的知識がない。知識の欠乏は驚くべきものがある。
 当分は戦争を嫌う気持ちが起ろうから、その間に正しい教育をしなくてはならぬ。それから婦人の地位をあげることも必要だ。
 日本で最大の不自由は、国際問題において、対手(あいて)の立場を説明することができない一事だ。日本には自分の立場しかない。この心的態度をかえる教育をしなければ、日本は断じて世界一等国となることはできぬ。総ての問題はここから出発しなくてはならぬ。
 日本が、どうぞして健全に進歩するように――それが心から願望される。この国に生れ、この国に死に、子々孫々もまた同じ運命を辿(たど)るのだ。いままでのように、蛮力が国家を偉大にするというような考え方を捨て、明智のみがこの国を救うものであることをこの国民が覚るように――。「仇討ち思想」が、国民の再起の動力になるようではこの国民に見込みはない。

(……)

1942-1945

清沢洌(きよさわきよし)著
山本義彦編

岩波文庫(1990/7)


 数年前の8月の中ごろのことだ。
 NHK第二ラジオの「朗読の時間」で、この作品の朗読をしていた。
 たまたまそれを聞き、その面白さにたちまち惹(ひ)かれ、その後本屋さんで探して購入した。

 原題を『戦争日記』という。
 題名どおり、1942-1945年という、
まさに太平洋戦争の最中(さなか)に、国内(東京と軽井沢だったか)で書かれた日記だ。

 著者の清沢洌(きよさわきよし)は、自由主義者(リベラリスト)
日米関係が専門の国際関係学者
 そんな人物だからこそ、
当時の政府の愚行がよく見えているし、それに対する批評も、歯に衣着せず容赦ない。
(当然ながら、これは非公開の日記という前提があってのことだ。日記の中にも、これが当局に見つかれば処分されてしまうだろうから、隠しておく旨のことが書かれている)

 戦争が終わったあかつきには彼は、
これをもとに日本現代史を書こうとしていたのだそうだ。
 そのため日記には、雑誌や新聞の切抜きが多数貼りつけられていて、
本書にもそれが活字に改められた形で収められている。
 それが日記を真に迫ったものにし、また当時の状況を知るうえで役に立っている。

 架空戦記ものには、日本が大勝利を収める話がでてくるが、
これを読んで思うのは、それはあり得ないな、ということだ。
 また、そんなことにならなくてよかったとも思う。

 官僚主義。政界と財界の癒着。
 イデオロギーと責任逃れ。
 国際感覚のなさ。
 国民を身分が下のものとしてみる政治家。
 精神論の横行。
 精神的な屈伸性のなさ(時に応じた対策というもののなさ)。
 新聞の偏向・嘘報道。
 官憲による暴行
    :
    :

 このような体制の中で住みたいとも思えない。
 戦争に勝っていれば、日本はますますこのような態度を強固なものになっていっただろう。


 一般的な生活についてもそうだ。

 モラルが低下し、泥棒が横行。
 電車の窓も割られているという。

 物資の不足ゆえかもしれないが、
挙国一致という言葉が、スローガンでしかないのがわかる。
 日本が勝っていれば?
 犯罪は減るかもしれないが、殺伐とした雰囲気は残るだろう。
 それに、負けた側の国には、このようなことが起こる可能性はあるのだ。
それが日本でないからいいというのは間違いだろう。

 支配下に置かれた国のことについてさらにいえば、
そこでの日本の軍人の態度だ。
 もちろんそれは、そこに派遣された軍の上官の性格によって決まるものだろう。
 だが、たとえば昭和18年8月17日(火)の日記に書かれているように、
炎天下での労働で死亡した一高(今の東大)学生のことが、賛美されていたりするのだ。
 外国でも同じことを住民に強制させて、よろこんで迎え入れられるとは思えない。
 それにたとえば、同年12月16日の日記。

p.120
国内においては神風連(じんぷうれん)的な右翼思想が流行する。外国に行くのはそういう連中に限られる
(中略)彼らは無知でありながら、恐ろしく自信がある。そこで大東亜諸国に行って、それ錬成だ、それ儀礼だという。こんな国民に彼らが推服する(うやまって服従する)ものではない。

 これも、よろこんで受け入れられることはなさそうだ。

 

 いずれにせよ、このような国が、世界に勝てる可能性はまずないだろう。
 国際状況もわからず、戦力比も考慮せず、
日本は神国であるといった精神論のみが横行するような状態では。
 しかも、当時の政府は、戦後経営について、何も考えていなかったようだ。
とにかく勝てばいいと思っていたのだろう。
 よくある話ではあるが。

 政界と財界の癒着ぶりについては、たとえば昭和19年9月21日の日記にある。

p.229
かつても書いたが、日本の最重要職業、会社、官吏は全部軍人で占領。首相、海相、東京市長、翼賛会、翼壮団長、総て、然り。
 今回の戦争で儲けたものは右翼団で、彼らは支那、内地、どこでも鉱山その他の権利を得て、大金を儲けているそうだ。彼らは軍人と連絡があるからだ。

 一円を笑うものは一円に泣く、などと、苦しい中みんなでがんばりましょう、
といっているそばで、自分たちは金儲けのことを考えているのだ。
 そんなことで挙国一丸などどうしてできるものだろう。

 架空戦記には、すぐれた政治家が鋭い決断で苦境を乗り切っていく姿が描かれたりするが、
そんなことはまずありえそうもない。

 政治家だって人間だ。
 時代が変わろうと何をしようと、そんなにすごい人物が出てくるとは思えない。

 たとえば想像してみてほしい。
 今の(別に何代か前のでもいい)政府が、
いきなりこの時代、太平洋戦争の真っ只(まっただ)中に放り込まれたとしたら……。

 あの政治家やあの大臣が、矢継ぎ早に的確な判断をして、
すべてを成功に導くということがあると思うだろうか?

 あの人なら、という人がいる人もいるかもしれないが、
私はそうは思えない。
 そういう人がいたとしたら、
現在でも、さまざまな問題が、もっとスマートに解決されているはずだろう。

 国際感覚がなく、政治家が自分の金儲けのことを考えている状況ではなおさらのことだ。


 現代の政治家がこの時代に放り込まれたら、
と書いたが、逆に、この日記を読んで、
政治家というのは、今も昔も変わらないなぁ、ということも感じる。
 上に書いたことからも、それは感じるのではないだろうか。

        (もう少しだけ、次回に続きます)

上巻

編集人:森好正 
編集  :立花小春(B’s-LOG編集部)
     株式会社 デジタル・コンテンツ・パブリッシング
,監修   :アイデアファクトリー株式会社/デザインファクトリー株式会社

カバーイラスト:カズキヨネ

2009/4 エンターブレイン B's-LOG COLLECTION オトメイト関連シリーズ
(403ページ)


下巻 

編集人 :森好正
編集  :立花小春(B’s-LOG編集部)
      柏崎虎太郎(株式会社 デジタル・コンテンツ・パブリッシング)
監修  :アイデアファクトリー株式会社/デザインファクトリー株式会社

カバーイラスト:カズキヨネ
2009/6 エンターブレイン B's-LOG COLLECTION オトメイト関連シリーズ
(453ページ)



追加しておきました。


 前回のゲームブックなチャットで予告したとおり……、
とは申しましても、少々遅くはなりましたが。
 ホントのこと申しますと、いつでもできたのですけどね。

 まぁ、『八岐の園』は必読書でございますし、
 『オバQ』はいいやつでございますし……。

 ゲームブックなチャットで申しましたとおり、
大部(たいぶ)でございますゆえ、まだ読んではおりません。

 え~と、原作はPS2のゲームだそうでございます。
 2009年8月27日には、PSP版も発売されるとか。
 まぁ、ゲームブック的には、それほど必要のない情報ですな。

 主人公は、雪村千鶴(ゆきむらちづる)。
 男装の女性でございます。
 音沙汰なき父を尋ねて上洛し、
なんやかやあって新撰組と行動を共にするわけでございますな。

 その何やかやが、この作品、『~新選組奇譚』奇譚とつくゆえん。
 羅刹――つまり人が化した鬼でございますな――
そうした怪異(ファンタジー要素)が、
関わってまいるのでございます。


 まっ、紹介すればそんなところ。


 でも、

 正直申しましてわたくしは、新選組って関心わかないんですよねぇ。
 京都の町で暴れてた人たち、ぐらいの印象しかない……。
(鞍馬天狗のほうが……。あっちはフィクションですけど)

 望月三起也先生の『俺の新選組』とか面白かったですけど。

 司馬遼太郎先生の『燃えよ剣』とか読んだら関心沸くのかなぁ??
 

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