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2025/05/29 『ボツ』鳥嶋和彦:著 天野龍:聞き手・構成(2025/5/小学館・集英社プロダクション)。面白くて一気読みでした。 インタビュアーがちゃんとした下調べをしており、ちゃんとエピソードを拾っているのがまずよろしゅうございますな。この内容、このまんま脚本化して、すぐにでもドラマ化出来そう。半沢直樹さんのシリーズとかが一番近いかな? ただ、ドラマ化すると、イケメン俳優が何かカッコいいこといいながらつぎつぎと問題を解決していくような話になりそうな感もございまして、それは違うかな、と。その場合は鳥嶋氏が『ボツ』を出してくることでございましょう。いや、それ以前に企画そのものを止めさせそうな気もいたしますが。
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(上に収まらなかったので、ここで)
 
イチジク受粉方法ってご存じですか?
イチジクは無花果と書き、パッと見、花がございませんが、
実は実に見える花托
(かたく=普通の花でいうと花の下の膨らんだ部分のことでございます)、
中に花があるのでございます。
 
 野生のイチジクオスの木とメスの木がある雌雄異株なので、
単体では受粉できません
 
花粉を媒介するのはイチジクコバチという小さな虫なのですな。
 
 このイチジクコバチ、イチジクの中に卵を産み付け、
羽化後は実の中で交尾し、卵を持ったメスだけが実の外に出て行きます。
オスの方は中で死んでしまうのだとか。
 
 で、飛び立ったメスは、イチジクに卵を産み付けるのでございますが、
雄花か雌花かの区別はつきません。
 
 で、雌花にたどり着けばイチジクの受粉成功
ですがコバチは雌花が邪魔をして産卵できず、子孫繁栄失敗
 
雄花にたどり着いた場合、コバチの卵はその中で成長し、
先ほども書いたとおり、コバチは次の世代に命を繋ぐことが出来るのですが、
イチジクは受粉しないという……。
 
 何とも妙な共生関係でございますな。
 
 これを読んで、イチジクって中にハチが死んでいるんだ……って心配した方、
ご安心を。
 
 イチジクのうち実を食べるのは雌株だけ。
 それに、イチジクコバチを必要とするイチジクは
カプリ種とスミルナ種(カプリ種の雄花から受粉)。
 
 日本で栽培されているイチジクはほとんど「桝井ドーフィン」という種類で。
これは単為結果性(たんいけっかせい)=受粉しなくても実がなるタイプ
なのだそうでございます。
 
 そもそもイチジクコバチは寒さに弱く、日本の冬に耐えられないのだとか。
 
 ちゃんと調べられなかったのですが、
種ではなく、木を植え付けて育てて行くみたいですな。
  
(*) 輸入されたドライフルーツのイチジクの場合、
  稀にコバチが入っていることがあるそうでございます。
  食べても問題ないのだとか。

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