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2024/09/21 ところで「豹」は訓読みで何と読むかご存じですか? 答は「なかつかみ」。まぁ、読めっこない。 なんでも陰陽道で方位を司る八将神(はっしょうじん)という神さまたちがおられるのでございますが、その中の一柱が計都星を司る豹尾神(ひょうびしん)。この神さまが八将神の中央に位置するため「なかつかみ」というのだそうな。どうまん中かと調べてみますと、八柱を円に並ばせた場合の真下みたいですな。 ただし方角的には常に変わっているので、別に南と結びついているわけではないようでございます (そもそも北を上とするようになったのは、大航海時代みたいでございますしね)。「なかつかみ」は『日本書紀』にも登場する古い言葉でございます。もっとも、尾とあわせて出てきているので、当時の方はこの八将神からしか豹のことを知らなかったかもしれませんし、尻尾しか見たことなかったのかも。
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(上に書ききれなかったのでこっちへ) 
 
 ホトトギスというのは6月頃鳴く鳥なのだそうでございますな。
存じませんした。
ウグイスとあまり変わらないころ鳴くのかと思っておりました。
   
 ウグイスとの関係はホトトギスはウグイスの巣に托卵をするのだとか。
それも知らなかったなぁ。聞いたことはあったかもしれませんが。
 
 このホトトギス、織田・豊臣・徳川の三天下人を詠んだ川柳で有名でございます。
 ちなみに本人たちが詠んだのではないことはご存じのとおり。
 江戸時代後期の随筆『甲子夜話巻53に見える句でございます。
作者は不明らしく同じ方がみんな作ったかも知りません。
 
鳴かぬなら──」と始まる句でございますが、
それにしても偉い方が待ち焦がれているのになぜ鳴かないでございましょうか


 実は、梅の木に止まって鳴くウグイス対し、
ホトトギスは空を飛んでいるときに鳴く鳥なのだそうでございます。
  
ですからカゴに閉じ込められ状態では
「鳴かぬなら──」となってしまうのだそうでございます。
  
 実はウグイスなど他の鳥だったのでは、という説もあるみたいですが、
この話からするとやはりホトトギスで間違いないのでございましょう。
   
 おそらくお江戸の人たちが
カゴの中に入れたホトトギスを前に
その声を聞く会を開いたのでございましょう。
  
でも鳴かない。
  
そこで「信長だったら殺せっていうレベルだぞ、おい」
などと話し合っていたのでございましょう。
いえ、レベルとは言わないでしょうけどね。
  
 あと、ホトトギスは渡り鳥で、日本にいるのは6月から8月の間だとか。
  
 鳴くまで待っていると、
中国南部に帰らなければならない時分になってしまうため、権現様の
鳴くまで待とう」はホトトギスにとっても酷な話なのかも知れません。
  
 (参考:静岡新聞6/2 「野菜が好きになる話 生物多様性」大角昌巳:著)

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面白そうだったのでちょい調べてみました
「耳嚢」のほうが早いみたいで、しかもそれも聞き書きみたいですね。誰が最初に思いついたんだろう。

https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?id=1000225924&page=ref_view
ポール・ブリッツ 2024/06/25(Tue)17:17:33 編集
フォローありがとうございます。
わたくしのソースは安易にWikipediaにございます。
指摘されて深掘りしたら、Wikipediaの方にも耳袋の記述がございました。
 そういえば昔、なにかで知っていた気がするなぁ。
 
 時期につきましては、川柳という言葉が定着したのが「誹風柳多留」(1765)あたりからなのでそれ以降ということになりましょう。
「耳袋」は、1780年代から書かれ、1814年まで続いたそうで、そのうちこの記事は8巻目だそうでございますからな。「耳袋」の構成は存じませんが、昔からある有名な話でございましたらもっと早い巻に書かれておりましたでしょうし、こういうネタは古いと採用され無さそうですので、やはりそのあたりで出来た句なのでございましょうな。
道化の真実 2024/06/30(Sun)17:29:06 編集
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