〈ウタカゼのタコヤキ〉
Role&Rollvol.161の読者欄に載せていただいた、
『ウタカゼ』シナリオ:「ウタカゼの休日」(vol.159 p.34~p.35)
の絵でございます。
「出し物」のなかに、「タコヤキ」があるにも関わらず、
「材料のある場所」にはタコをどこから調達してくるかが書かれていないので、
こういうネタになりました。
タコは川にはいないでしょうからねぇ。
といいつつ、絵では空飛んでおりますが……。
話は変わりますが、
ラブクラフトって、
タコヤキとかタコのお寿司とか食べたことがなかったのですかねぇ……。
喰わず嫌い?
もし食べていたら、クトゥルフ神話なんか書かなかったかもしれませんのに、
ねぇ。
『ソードワールド2.0』の「きんいろおおかみさん」は
わたくしが描いたものでございます。
……えぇ~っと、すみません。
実は今回挙げた「ウタカゼ」のこの絵も、
途中までしか活字にしていないものを送ってしまって、
30分後ぐらいにあわてて差し替え依頼のメールを出したものでございます。
『サラマンダ ラティス救出作戦』企画/スタジオハード
文・構成/大出光貴・ひぐち&ぴろてん 製作/竹中清 本文イラスト/不敵万才
(勁文社 アドベンチャーヒーローブックス 30/昭和62年10月)。
グラディウス軍とともに、宇宙戦闘機に乗り込んで、サラマンダ軍に戦いを挑む、惑星ラティスの王子といえば……、
ロード・ブリティシュですが、このゲームブックで、彼はなんと呼ばれているでしょう?
ロード王子って……。ロード・ブリティシュが訳すと英国卿ってことだから、卿王子?
『ウィットネス』大川タケシ・著 JICCアドベンチャーノベルス 1987/4)は、
1930年代を舞台としたハードボイルドアドベンチャーだが、
作中人物の一人であるスティルスに対して、
“彼は若いがなかなかの野心家だ”と言ったとされる、現実の有名な映画俳優は、誰?
パラグラフ189。
スティルスは、『駅馬車』に出演が決まっていたのだそうでございます。
ちなみに「私」は、「大の映画好き」で、
「とりわけジョン・ウェインのファン」なのだとか。
2018/2/5 ゲームブッククイズ(31)
『ゲームブック 星のカービィ スーパーデラックス』構成・文 エムズカンパニー
(沙藤樹) 本文イラスト 益田賢治 編集協力 STADIO HARD TEAM 3
(1996/8 ファミ通ゲーム文庫)。
カービィの冒険に最後までつきあってくれた人に送られる、
カービィからの熱いプレゼントとは?
エピローグに
「苦しいとき、つらいとき、お腹がすいちゃったとき、
この248ページをひらいてボクにチュウをしてみて!
ボクのパワーをわけてあげるから!」と、書かれてございます。
そのあと、
「えっ気持ち悪いって? し、失礼な! そんなこというと、吸いこんじゃうぞ~!」
とありますけど。ホントに吸いこまれてしまいそう……。
『ブラッドソード ――シナリオ#1 勝利の紋章を奪え!――』
ディブ・モリス/オリバー・ジョンソン著/大出健訳
(昭和63年3月 富士見DRAGON BOOK 28)。
“嘆きのスタッグ”を従わせることのできる古代の教えとは?
仲間に僧侶(セージ)がいる場合のみ選択できるパラグラフでございます。
この“嘆きのスタッグ”、「かつては古代世界でケロンと呼ばれて活躍した腹黒い渡し守」
だそうで、その彼を、この古代の教えが縛っているようでございますな。
『アイ 愛(LOVE) あいどる』高野富士雄著
AMC(アミューズメントクラブ・プロダクツ)制作 天童なつき作画
(1989/8 双葉社 ペパーミントゲームブック)。
二人で一人のアイドル候補、水口瞳。芝居担当の双子の妹・水口葉月と、
歌担当の双子の姉・水口葉子が、トイレで入れ替わるときの合い言葉。
「恋の呪文は」?
パラグラフ39でございます。
みなさん、舌をかまずにちゃんと答えられたでしょうか?
葉子さんは、かみそうだったと言っております。つまりは、かんでないのでしょうな。
「ウォーロック」(社会思想社)発売当時のキャッチフレーズ、
「アドベンチャー・ゲームブックファンを□□□□□□□新雑誌!」。
四角に入る言葉は何?
他でもあるでしょうが、とりあえず、『フリーウェイの戦士』の投込み広告から。
99%ってことは、
魅了されなかった方は、残りの1%の人だったということなのでしょうなぁ。
横倉廣著 堀井敏之イラスト(JICCアドベンチャーノベルズ 1987/7)。
非合法の軍事集団「イーグル・コマンド」の創設者にして、大富豪の
アルフレッド・ブレナン氏が、「イーグル」という言葉に対して込めた思いとは?
「男が仕事をするとき、パーやバーディを目標にしても駄目だ!
たえずベストをつくし、イーグルを取る気構えでことにあたらねば、
よい結果は生まれない」(←1)。
というわけで、ゴルフ由来の言葉だったのですな。
ところで、今日はブレナン・デーとか? えっ、関係ない?
『ゲームブック ハーメルンのバイオリン弾き』構成・文/富永浩史
編集/スタジオDNA イラスト/渡辺道明(1996/2 エニックス)。
バラ・ライカ党のナンバー2、火竜・グースリに対し、
ハーメルがまず演奏した伊福部昭先生の曲は?
190→174→218→227という流れでございます。
ラムサール条約会議に送られた曲で「美しい自然を慈しむ気持ち」を
最大限までふくれあがらせる効果があるようです。
まぁ、この曲で失敗すると、有名な映画音楽が演奏されて、
突如現れた巨大な足に、グースリはプチッと踏みつぶされるわけですが。
ちなみに、選択肢のもうひとつは、ジョン・ケージ[4分33秒]。
知らない方は調べてみてください。いや、これはさすがに……。
でも、選択に現実の知識が役に立つというのはいいですな。
しかも、間違っていても、リアクションがあるというのがいい。
ジョー・デバー&ガリー・チョーク著/戸田由美訳
(ホビージャパン・ゲームブックシリーズ 昭和61年8月)。
主人公のローン・ウルフが、カイからもらい受けた元々の名前は?
「これまでの話」に書かれております。
それにしても、原題は"Flight from the Dark"。かっこいい……。
『タイムスライダー Λ(ラムダ)時空管理局』
冒険企画局・編著。広野宇宙緒(ひろの・そらお)・イラスト
(宙(おおぞら)ブックスファンタジーノベルズ RPGリプレイシリーズ/1990/10)。
「<1>あなた(たち)は、神奈川県立横浜青葉台高校の2年生です。夏休みだというのに、あなた(たちの1人)は、連日の補習です。どうしますか?→2番へ」。
さて、2番には何が書かれている?
まっ、当然ですな。
そして、「どんなことをしても」と、色々なことをやらせるというのがTRPGらしい。
ところでタイトル、「タイムスライダーΛ(ラムダ)」だと思ってたけど、
「Λ(ラムダ)時空管理局」とラムダが後ろにつくのが正解なのですな。
これ書くまで間違えて覚えておりました。
夢幻の双刃』著:松友健 装画:笛吹りな(創土社・2009/1)。
耕治の姉・美由が「イルーダ」という飲食店のあと勤めた、
隣町にあるファミレスの名は?
ちなみに「イルーダ」の名は序文、「ぎるがめす」は、パラグラフ八二にございます。
『ルパン三世ゲームブック16 暁の第三帝国』
添田寛明・竹田明:著 スタジオハード:制作 三谷あきお:本文イラスト
(双葉文庫 ゲームブックシリーズ 1990/6)。
館から脱出し、森をぬけたあと、幹線道路の脇で、
少佐たちの乗ったトラックに出くわしたとき、ルパンが思わず叫んでしまった言葉は?
パラグラフ40と243でございます。
ルパンって酒井法子さんのファンだったの?? 1990年なので、山田康雄さんの声で。
2018/2/26 ゲームブッククイズ(41) アドベンチャーゲームブック18
『電脳(コンピューター)破壊作戦』著:R・ウォーターフィールド
監修:S・ジャクソン I・リビングストン 訳:酒井昭伸
(社会思想社 現代教養文庫1161/1987/5)。
アルカディオンの警察が、
敵対する学生の組織”月に向かって吠えるローン・ウルフ”に対して使う
ロボットの名前は?
パラグラフ七〇・一九〇・二八二・二八五といったあたりで。
形状は、
金属製の『わくわく7』のボーナス君という感じ。
衝撃波で攻撃してきます(波動拳?)。
弱点はございますものの、けっこう強い。
「ドラゴンファンタジー」と「グレイルクエスト」では
マーリンの隠れ家の外見に大きな変化がある。それは何か?
なぜかゲームブックが置かれているのでございますよね。
ゲームの攻略本やライトノベルなどは一階にあるというのに……。
まぁ、ほんの数冊といったところでございますが。
双葉社の
『学園妖怪バスターズ』(50円)
富士見ドラゴンブックの
『ゴーストタワー魂の石』(100円)
魔法の王国1『魔力の杖』(100円)
魔法の王国2『魔術師の宝冠』(100円)
を選んでレジに持って行きました。
この値段だったらいいやということで。
別にこの値段だったら、半額でなくてもいいやと思い、
このままでと言ったのですが、店員の方がなおも推すものですから、
もう一冊選んでまいりましたよ。
持っていたと思うけどなぁ……。
(今見たら、やっぱり持っておりました)
というわけで、400円の半額で200円。
『ガバリン』
『パンタクル』
『眠れる竜ラヴァンス』
あと、ルパン三世のシリーズが一冊。
覚えているのは、そんなところでございますかねぇ……。
値段も見てはおりません。
他には、TRPGのルールブックもございました。
『眠れる竜ラヴァンス』なんか、いいんじゃないですかねぇ。
富士見の『ウィザーズ・クエスト』と同じ滝日省三先生の作品
でございますからな。
「魔法使いターク」
「Role&Roll」vol.160の読者欄に載せていただいた
vol.158の『ウタカゼ』、p.045「3レベルに成長した魔法使いタークの冒険」
の絵でございます。
タークは基本、このページのカットを見ながら描いているのでございますが、
後ろ髪とかがちよっと不明。
あわせてp.040のイラストも参照にしたのでございますが、それでもよく分からない。
まぁ、このあたりはさして気にしないだろうと、テキトー描いてしまいました。
p.040のイラストを見るとしめ縄みたいなものなのかなぁ……。
どこかに分かる絵があるのでしょうが……。
あとこの場面は、歌を歌って熱風の魔法をつむぐという場面なので、
盾のかえるさんの口を大きく開かせています。
気づきました?
うーむ。元の絵と見比べないと分からないか……。
などと申してきましたが、この絵でホントに描きたかったのは、
キャンディゴブリンの方だったわけですが……。
いやね、vol.157の『ウタカゼ』に妖魔図鑑みたいなものがあったでしょう(p.29-33)。
そのとき、その集合絵とかを描こうかなとも思ったのでございますが、
vol.159の読者欄に載ったのを書いて満足してしまったものでございますから……。
この妖魔図鑑では「キャンディゴブリン」……に限らずゴブリンは、
半ケツをアピールしておりますが……、
この絵ではそれをアピールできておりませんな。
とくにアピールされても困るってもの……ですよね?
ドルアーガの塔3部作・『魔宮の勇者たち』鈴木直人著・虎井安夫絵
(東京創元社・スーパーアドベンチャーゲーム/1986)にも出てくる、
「タウルス」や「イラニスタン」といった固有名詞が登場する
有名なファンタジー小説といえば?
2018/01/02 答: ロバート・E・ハワード。コナンシリーズ。
『新訂版コナン全集』(創元推理文庫)ですと、1巻の「像の塔」(p.50)に
「盗賊王と呼ばれる」「ネメディアのタウルス」が、2巻の「黒い怪獣」(p.46)には
「コラジャ王国」の「首相のタウルス」が登場いたします。イラニスタンの方は、
地図にもございますが、3巻の「黒い予言者」(p.30)に「イラニスタンから来た貴人」
という記述がございますな。他には、『ソーサリー』に登場する「ブラックロータス」も、
この作品には出てまいります(1巻のp.216他)。ちなみに、蓮には他に灰色の蓮(ロートス)もあって、そちらは狂気と死をもたらすのだそうでございます(1巻p.167~169)
王様の悪口を言っただけで死刑となり、墓場おくりとなった人物は?
中巻、パラグラフ509、サマンオサでの話でございます。
この王様は魔物が化けていたものでございますが、悪口だけで死んでしまうとは……
なにごとでございましょう。「ゲームブッククイズ(14)」「墓場おくり」
というあたりにピンとくれば……わからない?
山本弘先生のマンガ「私はこうしてバルサスした」や「私はこうしてソーサリーした」の
主人公の名前は?
2018/01/06 答: ブリスちゃん。
「~バルサスした」は
「ウォーロック」第2号(1987年1月・社会思想社)p.9にございますな。
ちなみに3週間、12回目でバルサス・ダイヤを倒したそう。
「~ソーサリーした」のほうは
「ファンロード」1986年いちがつ号(ラポート株式会社)でございます。
ちなみにブリスちゃんは、「~ソーサリーした」によりますと、「魔術師のタマゴ」で、
「いずれこの子を主人公にして本格FTマンガ描くつもり」
だそうでございます。楽しみだなぁ。
スカイフォール(1)『魔人の沼』ディヴィット・タント/菅野彰子訳
(富士見ドラゴンブックス2/昭和61年1月)。
作業机のまわりの床に紙切れが散らばり、瓶やフラスコが割れている部屋に置かれた、
陶器の鉢に残ってる薄紫色の液体をたっぷり飲むとどうなる?
67→300→358の流れでございます。
人間としての記憶も心も失い、ダンマーシュをさまようバッドエンドですな。
『ゲームブックポケットモンスター』構成・文:エムズカンパニー(前川陽子)。
本文イラスト:中村淳一(1996/8、ファミ通ゲーム文庫)で、
主人公がピカチューにつけた名前は?
なかなかなネーミングセンスでございますな。……。
ちなみに、主人公はヒロミ。
フシギダネがシード、ニドリーナがニーナ。
アニメ化以前の作品なので、アニメになれていると、いろいろ異なるところがございます。
2018/1/11 ゲームブッククイズ(18)
FF20『サムライの剣』J・トムスン M・スミス:著 松崎健:訳
(社会思想社・1987/7)で,
「将軍の通行手形」を出した「君」に対して、鬼女たちはどういう態度に出た?
「なんじゃあああ、敬礼って!!! この時代、そんなことする日本人などいな~い!!」
「だから、これは日本じゃなくて八幡国だっていってるでしょ!」。
↑「FFシリーズ・キャラクター名鑑」わきあかつぐみ
(「ウォーロック」vol.26/p.49-53)をまねさせてもらいました~!
ちなみに、二八四→一〇〇の流れでございます。
いや、「君」も敬礼するんですけどね。
2018/1/13 ゲームブッククイズ(19)
『赤塚不二夫劇場』(JICC)の作者として知られる喰始先生
(えっ? 他のことでの方がもっと有名?)の顔写真が載っているゲームブックといえば?
2018/1/14 答: 『LOVE LOGIC(ラブ・ロジック)~蜜と罰』清涼院流水
(2007/4 角川書店)。
こだわりの料理人、市場二三郎(いちばじさぶろう)として登場しております。
他には、海猫沢めろん先生が現役ホストの原一輝(はらかずてる)
として載っておりますが、ゲームブック書いてないですからねえ。
この作品、清涼院流水デビュー10周年記念作品だとか。
内容はいつもの流水大説でございます。
無茶な設定がゲームブックに向いているのかなぁ。
(↑これ、以前の記事にすでに書いてるよ~! 前に書いた記事、自分で読んでいない証拠だなぁ……。こういうことは、これからもありますので(断言!)、まぁ、そんなものだと思ってください)
2018/1/15 ゲームブッククイズ(20)
『ドルアーガの塔』(鈴木直人) で、ドルアーガは何年後に復活すると言っている?
『魔界の滅亡』(創元推理文庫・スーパーアドベンチャーゲーム/1986/12)
パラグラフ二二一によりますと、
「一万年ののちに、新しい身体(からだ)を創り、復活する」のだそうです。
ですから100年後とかは、ことドルアーガに関してはな~んにも起こりません。
安心していていいのでございます。……。
鈴木直人版の『ドルアーガの塔』に関しては、でございますけどね。
2018/1/17 ゲームブッククイズ(21)
『機動戦士ZZ③エニグマ始動』著:拓唯、イラスト:MADS・うらべすう
(ホビージャパン・ゲームブックシリーズ/昭和62年10月)。
エウーゴは、何機のZZガンダムを保有している?
パラグラフ69の記述でございます。
それぞれに少しずつ異なったカスタマイジングがなされているそうで……。
あの、二重にぜーたくなガンダムの試作機が13機。
ガンダム世界の、予算とか、軍事費とか、開発能力とか、生産力とか、
気になって仕方がございません。
『アンドロイドの要塞』監修:小松左京 文・構成/長谷川浩司・葛生勝
(昭和61年11月/廣済堂アドベンチャースーパーブックス)。
「だめだめ困ると思いますです私」
「あなた銀色シルバの車で突然的に入ってきて、驚愕の白髪です私。落胆のガッカリです」
「だから私の思うところは、あの場所にあなたの車を修正主義することとなるのです」
というしゃべり方をする男の名前は?
パラグラフ140。クロロプラスト・ファームの、多分農夫です。
この星に降りて、おそらく最初に直接会話する人物
――この口調からして旧式のアンドロイドかなと思っておりましたが、
「男」としか書いてないので、多分人間なのでしょう。
「言葉遣いがおかしいのは、ファーム暮らしが長いためだろうか」と書かれております。
いずれにせよ、この言語感覚は好き。
予告時の仮タイトルが、『妖魔の棲む霊宮』だったゲームブックは?
J・H・ブレナン、ドラゴンファンタジー
(二見書房・サラブックス アドベンチャーゲームブック)の7巻でございますな。
同6巻『宇宙幻獣の呪い』の巻末広告に書かれております。
ちなみに、『幻し城~』の巻末に書かれた、8巻(『ゾンビ塔の秘宝』)の仮タイトルは、
『ピップ最後の冒険』。そのとおりだけど、なんとも味気ない。
さらにちなみに、『シャーロックホームズ 死者からの手紙』の巻末広告には、
『ゾンビ塔の秘法』というタイトルが……。
秘法?
うーん。確かに、間違いではない気はいたしますが。
『都市(まち)のトム&ソーヤ ゲームブック 館からの脱出』
はやみねかおる・作 にしけいこ・画(2013/11 講談社YA! ENTERTAINMENT)。
神宮寺直人が
「ねらわれたら、逃げ場はない」
「その性能は、一国の軍隊に匹敵する」
と言っている、
「どんな侵入者も撃退するような能力を持」つお掃除ロボットの名前は?
パラグラフ102
「催眠ガスを十メートル先まで噴射したり、数秒間なら空を飛ぶことだってできる」
白いボディのお掃除ロボット。掃除の意味を拡張しておりますな。
このゲームブックのいわば最強の敵でございますから、
プレイした方なら覚えていらっしゃる方も多いでしょう。
2018/1/25 ゲームブック(25)
山本弘先生のゲームブック『剣と魔法と竜の国』 企画・編集:銀英社
イラスト:さえぐさじゅん・巣田祐里子・くつぎけんいち・柴山みどり
(昭和61年8月 辰巳出版 グラフィック・アドベンチャーブック●1
アソコン・ブックス01)で、
パラグラフ14は何の番号?
2018/1/26 答: 宿屋。
(体力を10ポイント回復させる)
軽く朝食を食べてから、君は宿屋を出た。すでに陽は高く昇っている。1へ」
これ、「ドラゴンファンタジー」をリスペクトしているのかなぁ……。
次の文章が出てくるゲームブックは何と言う作品?
「不具の神ブランズよ、夜の術師ジャインよ、闇の翼ズールよ、目覚めよ暗き王者たち。
地の底の支配者ゼル・ガッシュよ、緑の血のグラナージュよ、影にして真なるグルランよ、
嘲笑と欲望の神ザックよ、汝らの時は来たれり。愚民の血と涙は呪われし帝都に流された。
この期にこそ栄華を極めよ」
小林秀敏・作 高寺彰彦・絵(86/01,飛鳥新書)。パラグラフ0。プロローグ
からの引用でございます。
ちなみにこのゲームブックの14は、「恐怖の14番へようこそ」となっているので、
ブレナン作品をリスペクトしているかも。
ただ、このパラグラフは、大妖魔ゼル・ガッシュに剣を奪われるという内容で、
条件によってはゲームオーバーにならない可能性もありますし、
「上級用」を名乗るだけあって、他にもゲームオーバーはけっこうあるのですが。
さらにちなみに、飛鳥新社のホームページには、この『妖魔ハンター』が載っている!!「No.Image 品切れ・重版未定」ではございますが。
問い合わせが多かったら、版を重ねるつもりなのでしょうかねぇ?
2018/1/29 ゲームブッククイズ(27)
『とらぶるエイリアンず リプレイ集 エイリアンず・パラダイス』
和栗あきら著(2008/3 ホビージャパン)「とらエリ」ソロシナリオ
【エイリアンず・パラダイス】(←ややこしい……)。
あとから駆けつけた3人目のメンバーの名前は?
パラグラフ40→74。
最後の最後になっての、ようやくの登場です。
なんでも「生き返るのに少し時間がかかっちゃった」そうで。
「オレ」は、自力蘇生なら正体はロクなものではあるまい、強化されたクローン人間とか、
人類の味方に転向したエイリアンとか……と予想しています。
でも、チーム内に敵エイリアンなどが混ざっている可能性があり、
GMとの間に秘密メモが飛び交うTRPGなので、味方ならそれでよし。
2018/1/31 ゲームブッククイズ(28)
次のイラストが登場するゲームブックは何?
2018/1/31 答: 『ドラゴンバスター』
古川尚美・著(1987/12 東京創元社 スーパーアドベンチャーゲーム)
パラグラフ55。
大声を出してからかってみると、この小動物が反応する、という場面でございます。
当時、似たような怪獣がキャロットなどに出現していたような気が……。
『ドラゴンバスター』は、
中河竜都さんという方が、創土社で似たようなもの書いているからいいや、
と思っている方、
安心しちゃダメ。
あれは、全然別物と言っていいほど変更されていますから。
特に、パロディ的な部分は、どういうわけか創土社のものにはございません。
さらに、このゲームブックのイラストは、カバー・本文ともに寺田克也先生。
そんなわけで、寺田先生のファンの方にも一見の価値があるように存じます。
「平安幻想夜話鵺鏡 リプレイ『欲に浸る』」
顔がね、
難しかった……。
元ネタの三点のイラストの表情が豊かで、すべて違っていて……、
そんなわけで、元とは見比べない方がよろしいかと。
(ってなことを書くと、見比べる人が出てくるなぁ……)
でも、どうなのでしょうねぇ。
もし、二人の計画が成功して、永遠の命が得られたとしたら……。
ってなことになれるのかなぁ。
業の深そうな二人のことですから、その先には悲劇が待っているような……。
まぁ、
そうした業の深さこそ、『鵺鏡』らしい展開ではございますな。
『マイルドヤンキー&ミ=ゴ』の絵でございます。
でも、解説でも触れられているとおり「暴走族」じゃないよね。
「スピードや車を愛する者たちの集まり」……。
「走り屋」とか、そんな名前の方が正しいような。
ただ、ヤンキーカテゴリーの中に、「暴走族」という名は入れておきたかった、
ということなのでしょうなぁ。
「ヤンキースキル」の「科学」も内容からすると「化学」……。
こちらは、応用が利くように広い意味の言葉を採ったのでございましょうな。
これらもなかなか楽しそうでございますが、
ていうか、ポエムじゃないよね、これ。
いや、「ポエム表」には期待していたのでございますよ。
低レベルの人工無脳とか自動生成ツールのシュールな言葉の連なりとか、
興味がございましたから。
まあ、人間が介在するTRPGでは、これで正しいのでございましょう。
ちょっと期待しすぎでした。
さて、そんなわけで、絵の話になるわけですが、
「俺は、新幹線みたいなものになる」とおっしゃっておられましたので、
バイクのカウルは「ひかり号」に決定。
セリフも決まりました。
で、ペン入れ直前、確認のためリプレイの描写を読み直すと、
大妖精エンジンとか書いてあるじゃないですか。
だったらトロンバイク(ライトサイクルですな)みたいに
現実ではあり得ないデザインにしてもよかったんだ~!
と思ったのですが、もう遅い。
とりあえず、タイヤとカウルまわりを変えて、
タイヤの中に走っている小人さんを入れときました。
大妖精エンジンの解説に、「バイクの精が中で車輪を回している」と
書かれてございましたから。
でも小妖精エンジンですな、これじゃ。
胴体部分には『雷徒任愚 暴流斗』(ライトニングボルトですな)とか
書こうとも思ったのでございますけれど、ごしゃごしゃするのでパス。
リーゼントもパンにしておこうとは思ったのでございますが、
みっともなくなったので、パス。
パンを相手の口にねじ込むという
古典的なコメディのケンカシーンを踏襲してもらいました。
シドニィさんは、
サンダルは花柄にして、それを見せるようにハイキック、
とか思ったのでございますが、
キックをするとサンダルの底が通常前に来てしまうのですな。
スペースもなかったので、サンダルを手に持って戦うようにいたしました。
これもコメディ映画のノリですな。
咲良さんは、暴流斗さんから受け継いだバイクに乗っているようなので、
暴流斗さんのほうが、流線型のまるみを帯びたデザインなので、
ニンジャ似の、角張ったデザインにしておきました。
で、おさるさんたち。
出てきませんでしたし、絵も違っていたでしょうな。
というわけで、モンキースパナ(レンチ)とか、バイクのモンキーとか、
モンキーダンスとかが、仕込んでございます。
キーッという叫び声は、ショッカーあたりかな。
でもコメントにあった『猿の惑星』は全然考えておりませんでしたなぁ。
欄外は、「なめ猫」ってことですな。
……。
やったら面白いと思うのでございますけどねぇ。
全員、猫妖精ヤンキーとか……。
ほとんどゲームブックになってませんよねぇ。
94年に『ロックマン』のゲームブックがポプラ社から、
『ジャスティス学園』のアドベンチャーゲームがCDの形態でCAPCOMから出ておりますが、
少なくともファミコン時代にはなかったみたい。
他のゲーム会社でも、意外とこの作品のゲームブックが出ていないというのはございますが、
『闘いの挽歌』、『戦場の狼』、『トップシークレット』あたり、
出てもおかしくないような気がいたしますけどねぇ。
(『ストリートファイターⅡ』は、1991年が最初ですから、
難しいかもしれませんが。)
『マルサの女』とか、『プロ野球? 殺人事件!』、『スゥィートホーム』など、
アドベンチャーゲームのゲームブックは双葉社から出ておりますから、
当時の会社の方針ということなのでございましょうなぁ。
恋愛ノベルシミュレーションゲーム
Heart of Magic
『メランコリック・オペレーション』
執筆:東風円/監修:みやかわたけし
ホビーデータ(平成9年7月/角川mini文庫)
(おおっと、画像がじっさいの本と逆だ)
「頑張っているね」の比較級は、
「無理しているね」、最上級は
「無茶しているね」だよね!?
……。
いや、この一言が書きたくて、
この作品を取り上げたのでございますが……。
だって言いたくもなるじゃないですか。
1ページ372文字(31×12)で、111ページ。
( 本文のみ。ルールやイラストは除いて、でございます)
およそ、えーっと、
「ROLE&ROLL」の作品募集ページを参考にすると、
あの雑誌で15~16ページ分ぐらいってことになりましょうか。
ゲームブックですから、空白も多いですし……。
それで3人の女性、一年間を扱おうって言うのですから。
とおりいっぺんのものになるのが当然必然。
制作中、作者はどう感じていたのでございましょう。
無理無理無理、と思いながら作ったのか、
それとも割り切っての仕事か……。
ちょっとネタバレではございますが、魔法適性試験に失敗すると女の子は、
消滅してしまうのだそうでございます。
恋と遊びと勉強の三すくみでゲーム性を出そうとしているのですな。
でも、ありきたりのイベントを積み重ねるだけしかできていないので、
切なさとか、焦燥とか、そういうものを出すまでに
当然到ってはおりません。
ちなみに、本書は、ホビーデータ社の大規模メールゲーム、
『ハート・オブ・マジック』の関連本だそうでございます。
ゲームについての詳しいことは存じませんが、
このゲームに参加するプレイヤーを対象に作られたものでございましょう。
登場するNPCと基本的なルールを紹介するという
仕様ありきなのでございましょうな。
そのあたりも、物語を圧迫しております。
後書きにも
「mini文庫に許された枚数の中に
三人の女の子を詰め込んだため、
説明的な描写はほとんどありません。
でも、それはそれで良かったと思うのです。
つき合い始めの女の子って未知の部分がたくさんあって、
つき合っていくうちに初めてわかること多いもの。
この本もこれと同じなんですね。繰り返し遊んで
いろいろ「発見」してください。」
と書かれております。
……。
ものは言いようと申しますか、
無理をしておりますな……。
企画・構成:スタジオハード、
文・作画北殿光徳
(勁文社アドベンチャーヒーロー
ブックス 昭和60年12月)
※ 扉ページには「ある勇敢な戦士
の物語」というサブタイトルが
つけられてございます。
このゲームブックと申せば、まずその舞台となる
(↑城塞戦車ドルアガノン)
ドルアーガの塔を求めて来たのに、戦車。
石垣のような車体と、やはり石造りに思われる無限軌道。
インパクト絶大。
こんなのが、「ギシンギシンと不気味な音を立てて」現れたら、
そりゃ、誰だって驚くというものです。
インパクトのある仕掛けがあるわけでもなく、
原作準拠のまともな造り。
出オチ?
主人公の名は「ノヴァ」。
「ギル」、「カイ」、「イシター」とメソポタミア神話由来なのに、
もともと『ドルアーガの塔』って、
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や『ウィザードリィ』に
触発されてできた作品らしい(「ドリマガ」2003/7/25,p.28-29)ですからな。
敵やアイテムもメソポタミア由来ではございませんし、
そもそもドルアーガという名前がインド神話由来。
それほどこだわるところではございませんでしょう。
このノヴァさん。
王国の従士長で、実はギルの双子の弟
(女神イシターに言われるまで知らなかったぽい)なのだそうでございます。
そんなこともあって、イシターさまから黄金の鎧をいただき、
ドルアガノンに立ち向かうのでございまずが……。
彼は、
おそらく、ゲームブック史上、
もっともかわいそうな主人公の一人
といっても過言ではないのではないでしょうか?
何が? ですって。
イシターさまはおっしゃられます。
「おまえは、あの邪悪な死の戦車(いくさぐるま)ドルアガノンを
おまえは、この秘密を解き明かし、それを兄ギルに伝えればよいでしょう。
兄弟二人して悪魔を倒すのです」
ソフトよりも攻略本の方が売れた、
というゲームの特色が反映された女神さまのお言葉ですな。
ですが、
とか、鼓舞するようなおっしゃり方をされても、
所詮は下働き。
やっとの思いで、ドルアガノンを攻略し、ドルアーガを倒したと思ったら……。
倒したと思っていたドルアーガは、実は生きていたというわけですな。
ゲーム自体はここで終わりですが、
次回予告めいたあらすじが、その後に続きます。
どうせ続編なんて出ないだろうからここであらすじを書いちゃえ、と思ったか、
はたまた勢いか。
とにもかくにも、ノヴァの前には第二・第三の「ドルアーガの塔」、
が立ちはだかります。
(↑タワー怪獣ドルアガドン、石像巨人ドルナイト)
イシター様は、
「ドルアーガを倒せるのは何度かこの塔を制覇したあと、
秘密のかぎりを知りつくしたときです」
とおっしゃっておりますが、
攻略本とか持っていたらもっと早いかもしれないよ!!
そうなると、ノヴァのやっていることは何だったのか……。
ノヴァが立ち向かっているのは、
分身? ニセモノ? そっくりさん?
城塞戦車ドルアガノンやタワー怪獣ドルアガドン、
石像巨人ドルナイトなんてのも、
もしかするとドルアーガが見せた幻影とかなんじゃ……。
そう思うと、さらにさらに不憫。
まぁ、ゲームをプレイしている最中は、
ギルがドルアーガを倒した裏では、人知れずこのような活躍が……、
というのは、外伝としては正しいですな。
というのは、アーケードゲームのストック( 残機) から
イメージされたものでございましょうし、
このゲームブックの目的である「『ドルアーガの塔』の秘密をさぐる」も、
特殊な宝物の出し方を知らないと上階へと進めないという
ゲームの性質から導き出された、まことに正しいものだと存じます。
(確かにこんなの分かるか! という出現方法もございますしねぇ)
最終的にこの塔を攻略したことによって
ゲームのところどころには、
元のコンピュータゲームのヒントとなる描写もございます。
そういう目的なら攻略本買った方が早いよね、
ということでございますな。
ゲームをプレイしている「あなた」が不憫なのではございません。
※ でも、考えてみますとわたくし、テレビゲームの『ドルアーガの塔』、
クリアしてない……どころか序盤でとどまっておりしたっけ……。
今では、攻略方法なんてゲームソフト自体に内蔵されていて、
ボタン一つで出てきたりいたしますが、そもそも『ドルアーガの塔』って、
アクションゲームとしても難しいんですもの。
『大江戸疑惑人走る!』かとう祐介・作 泉晴紀・画
(白泉社アドベンチャーゲームコミック/昭和61年2月)
最初に書いておきますが、『ゲームコミック」となっておりますが、
コミックではありません。
絵物語の絵が、マンガというか劇画になった、そんな形式の本でございます。
さてさて。
このゲームブックを見たのは、東側に古本、西側に古道具屋を置く、
雑然とした倉庫のような店でございました。
棚からとって表紙を見たときは、んんっ? とうなりましたよ。
白泉社で、ガロ系の絵……。
白泉社と申せば、少女マンガのイメージしかなかったものでございますから、
それとは真逆(まぎゃく)の絵に、うーむと考えてしまった
というわけでございます。
白泉社が集英社の下部的存在として作られたらしいというのは、
当時すでに自分の知識としてあったのですが、それでもやはり、
そのギャップになじめなかったのでございますな。
絵をお描きになった泉春紀先生のことは存じ上げておりました。
今では『孤独のグルメ』や『花のズボラ飯』などで有名な久住昌之先生と、
『かっこいいスキヤキ』を泉昌之名義の合作でお描きになっていた
(泉先生は作画担当だったようでございます)方でございますな。
ですから、時代劇といっても、ちょっと変な感覚のものだろうということは、
予想がついておりました。
大江戸というからは、時代劇らしい。疑惑人というのだから、悪人なのだろう。
といっても、盗賊とか渡世人とか、かっこよさが期待できる方向でもなさそうだ。
いったいどういう……。
主人公とおぼしきはだかの男の人が、たくさんのはだかの女の人に
囲まれているのでございますな(詳しくはもうしませんが)。
にもかかわらず、これって大丈夫? そう思ってしまいました。
「美浦屋和吉(みうらやかずきち)」
「水上滝之丞(たきのじょう)」
……。
「万金猫²胸算用
(よろずかねとにゃんにゃんぎわくのみつもり)」
でございますからねぇ。
「イコール」「スター」「グループ」「セックス」などの、
外来語もまじえて語られるお話は、それ自体が時代劇っぽくない。
「これはなにか、現代の話がもとになっているな」というところまでは、
うすうす感ずいたのでございますが、それが何かはわからない……。
ようやくそれがわかりました。
「佐郷田滋門」
「疑惑の鉄砲玉」
そう、これは、
美浦屋和吉は、三浦 和義のもじりだったのでございます。。
(ここで、以前なら「キングカズ」こと、サッカーの三浦選手と混同させるような
ネタを書いたかもしれませんが、今さらそれをやっても……ということで割愛いたします)
ただ、正直申しまして、わたくしもこの事件について詳しく知っているわけでは
ございません。
なにか、容疑者の三浦氏が、やたらと派手でにこやかにテレビに出てくるものだから、
ワイドショーが連日ネタにしていた、その程度の認識でございます。
「ロス疑惑」について、知りたい方は、申し訳ございませんが、
検索でもして調べてくださいませ。
というわけで、それ以外のことを。
システムというほど大げさなことではございませんが、
そこは上欄外にアミ線が書かれております。この場所では例えば、
パラグラフ62から66までが共通部分でしたら、
その部分にはパラグラフのジャンプはなく、
62,63,64,65,66と、順番に読んでいくということを意味します。
だったら一つのパラグラフにまとめてしまえばいいのに、とも思いますが、
やはりそこは、文章に区切りを持たせたいのでございましょう。
また、場合によっては、パラグラフ62で書いていることは、
すでに120で説明してしまっている、という場合もあります。
そういう場合には、120からは、62に跳ばないで63に跳び、
そのあと64,65,66と進めていく、という方法も使っています。
これなどは、使えば、もっと凝ったことも出来そうな気もいたしますが、
このゲームでやっているのは、その程度ですな。
「51から62→66と読み進んだキミは 98へ進め」といった具合に書かれてございます。
ページをふりかえって見直すか、ステップメモをとっておくかする必要がございますが、
そう面倒なことでもございません。
あとは、
最後の方、捕まってからあとになりますと、
といった具合に、江戸と現代がごっちゃになったような面々が登場いたします。
結末はこれらの選択……
いや、あみだとかで決定されるから選択ではございませんな……
によって決定するマルチエンディングとなっております。
たいていは死刑でございます。一番いいのは、島流しでしょうかね。
島流し先でスタアとして迎えられ、島流し後にそこでの体験を出版、
さらに「古破夢恋椿」という名の香入り椿油を売り出すなどして、大もうけ。
千両箱を枕に、若い娘に囲まれた生活を送るという。
ただし、「これでは納得できない人は」と最後にあり、
そこでは仕事人に殺されるエンドが待っており、「エンドのエンド」と結ばれております。
「納得がいく」ひとは、自分が主人公ならそれでいいという方は、
悪の栄えるエンドでもいいのでございましょう。
……。
いいのかなぁ。
追記:フローチャートはこんな感じです。
構成・文:犬飼わたる/レッカ社
作画:松下徳昌
(91/12,双葉社ゲームボーイ冒険
ゲームブックシリーズ)
「ハード末期に現れた傑作」という言葉が、ゲームソフトではよく使われたりしますな。
双葉社のゲームブックにもそれは当てはまるようでございます。
『メタルマックス 爆走タンク冒険戦記』村上紳/レッカ社 編(91/06)
『ウィザードリィ外伝I 女王の受難』山崎和緒/スタジオ・ハード 編(91/11)
『ウルティマ 失われたルーン』犬飼わたる/レッカ社(91/12)
『戒厳令のトルネイド』富沢義彦/スタジオ・ハード 編(91/12)ルパン三世シリーズ19
といったあたりは、どれも遊びやすくて面白く、本当に素晴らしい。
もっとも、最終作である『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』は、バグまみれで、
ストーリーがよいものですから、バグを洗い出していく作業さえもゲームとして
楽しめました(というわけで、これだけはマニア向けですね)。
おそらく、ゲームブックに対するノウハウが確立していったということなのでしょう。
なんと言っても、この後書きがいいじゃありませんか。
書いているのでしょうな。
そう思いながら読むと、いっそう胸にくるものがございます。
後書きでこれだけの宣言をしているのですから、本編が面白くなければ嘘でございます。
もうねぇ、FFシリーズをはじめとするゲームブックのオマージュやアイデアが込められていて、ファンならニヤニヤ・ニコニコできますし、『火吹山の魔法使い』をプレイして、次に何をやればと迷っている初心者にも勧められる(『バルサス~』は手強いですからねぇ)。
そんな造りになっております。
このあたりのノウハウが、小学館とかエニックスとか、HJG文庫とか、そのあとに出たゲームブックにあまり受け継がれなかったようなのが本当に非常に残念でございますな。
とここまで書いてきて反省するのですが、ここら辺の作品って、現在入手困難みたいですよねぇ。
『ブラックオニクス』(これも名作ですな)が再構築~リビルドされて、復活したとネットで書かれておりましたから、ここら辺のゲームブックも、いろいろなんとかして、復活させられないものでございますかねぇ。
マニア向けの作品よりも、むしろこうした初心者向けの良作が、ゲームブックにとって必要でございましょう。
ちょっと子供っぽいところございますよね。
一人称は「ぼく」だったりしますし、ぱんつぅではパンタクルなくしちゃうし……。
『魔宮の勇者たち』パラグラフ四八六では「十四、五歳の背の高い少年」
と書かれているので、その子供っぽさは年相応なのかなぁ。
まあ、そのように思って描いてしまったので。
子供メスロンにございます。
んっ? 女の子に見える?
メスロンってネコ目ですからねぇ。
そういう風に見える方もいらっしゃることでしょう。
でも、これは男の子です(断言)!
メスロンの女の子化は、どなたか他の方がやってくださいな。
東洋一の魔法少女ですと、
成長したら、東京オリンピックでバレーボールやらなくてはならないでしょ。
ねっ!
明けましておめでとうございます。
さてさて、
「なつかしの」ですとか「思い出の」などという言葉を冠されて、
ネットでは語られることが多いようでございますが、
わたくしがゲームブックに求めるのは、「新しさ」。
でございます。
みなさんも、ゲームブックというものにはじめて触れたときは、
そこに新しさを感じたことでございましょう。
その新しさを、大切にしたいのでございます。
過去のもの?
いやいや、小説が過去のものにならないのなら、
ゲームブックだって、古びたりなどいたしません。
それに粗製濫造の一言で片づけられてしまったゆえに、
やり残したままになっていることはたくさんあると存じます。
なつかしみ、過去に学ぶことはよろしゅうございますが、
それだけではジリ貧、というものでございましょう。
ゲームブックにやれることはまだまだございます。
その新しいかたちを求めて参りましょう!
2017/12/1 「ウォーロック FFシリーズ」で画像検索したら、よく分からないゲーム
画面ばかりが……。なぜ?
パンイチ、ぱんつぅ、ぱんてぃ、でいいのかなぁ?
……Tパン?
昔はもっと寒かったですものねぇ。
これもやはり、宇宙温暖化の影響でございましょうか……。
2017/12/6 女性向けRPG恋愛シミュレーション
『ドルアーガの塔 Tower of Defender』。
「悪魔ドルアーガが塔に封印されてから100年後の世界」ってことだけど、
『ドルアーガの塔』の時代から百年後を舞台にしたゲームボーイの
『攻めCOMダンジョン ドルルルアーガ』との関係はどうなっているんだろう?
気になる。
日本では戦後使われはじめた言葉なのだとか。
第二次世界大戦中とか、使っていそうな感じですけどねぇ……。
意外。
2017/12/9 ゲームブッククイズ!
アニメージュゲーム文庫
『「名探偵ホームズ」より ウィザード家の秘宝』下村家恵子
(1986/4 徳間書店)の本文イラストを描いたのは誰でしょう?
「ふじたゆきひさ/ふくやまけいこ」となっております。
追記:
ところで、この欄外に名前が書かれたイラストの1つ前、
エピローグのイラストには、作者のものと思われるサインが
書かれていて、それは別の名前なのでございますよね。
今の時代、個人情報とかうるさいので、そのイラストは載せませんが、
どちらかがペンネームなのでございましょう。
一般的に考えれば、著者名として公開されている「下村家恵子」の方が
ペンネームの可能性が高いですが、
イラストのサインは同人誌時代のペンネームということもあり得ます。
どっちかが突飛な名前なら、そちらがペンネームだと言ってもいいと思うのですが、
両方とも普通の名前なんですよね。
しかも、アナグラムにはなっていないのだけど、違うけどちょっと似ているという……。
もしかして、両方ペンネーム?
SNEに在籍していた方なので、
SNEのどなたかに聞けば、分かることなのかもしれませんが。
ハヤカワ文庫GB
『<みのりちゃんシリーズ>手軽にできる絶体絶命』多摩豊
(昭和62年 早川書房)の解説を書いたのは誰?
「ゲームブック徒然草」というタイトルで、
ゲームブックのかかえる「時間」と「空間」の制約、
「君は主人公か」などの問題について書いております。
前者については、この作品だからこそ許されるバラバラな展開が可能とし、
後者についてはそれを開き直ることは「ひょっとしたらできる」
と結んでおります。
『終末の惑星/遙かなる西の帝国』塩田信之/S・ハード
(昭和63年1月 双葉文庫冒険ゲームブック)の
食堂で出される、最終戦争後にできた現代食と言えば?
ラーメン味や、カレー味、フランス料理のフルコース
(違う味付けのおかゆが数種類)味、などがあります(156・198)。
ちなみに、自動販売機だけが置かれている食堂では、
カップラーメン、焼きそば、ハンバーガーなどを食べることができます
(485)。
2017/12/15 ゲームブッククイズ(4)
「ヨーロッパ・アメリカ破壊連合」と戦う正義の戦士と言えば?
邦題の『サイボーグを倒せ』よりも、
原題の“Appointment with F.E.A.R”のほうが
かっこいいですよね!!
2017/12/17 ゲームブッククイズ(5)
タイムマシン・アドベンチャー3『ムサシの剣』
スティーヴ・ペリー、マイケル・リーヴス著/田村源二訳
(昭和60年6月 二見書房)。
ホウゾウイン(宝蔵院)からキョウ(京)に向かう途中で出会う、
盲人の按摩の名前は?
一瞬のうちに4人のヤクザの帯を斬り、彼らを撃退してしまいます。
「もしかしたら、ミヤモト・ムサシでもかなわないのではないか?」と
「きみ」に思わせるほどの腕前です。
2017/12/19 ゲームブッククイズ(6)
『スーパーマリオブラザーズ外伝』原田力男:原作、橘しいな:画
勁文社アドベンチャーヒーローブックス コミック版)。
ピーチ姫の結婚相手は誰?
2017/12/20 答:ポテト王国のアンドレ王子。
ございますが……誰? というか、
そもそも結婚したということ自体に目を疑いますな。さすが勁文社の外伝。
2017/12/21 ゲームブッククイズ(7)
『イセンガルドの密偵』テリー・K・アムサー著/佐藤康弘訳
(ミドルアース・クエスト1 ホビー・ジャパン 昭和64年1月)。
君のほかにもう一人いる、サルーマンの弟子の名前は?
2017/12/22 答:エルレド。
金髪、緑の目で、「よこしまな心とうそつきの舌を隠し持っている」
そうでございます(パラグラフ459)。
2017/12/23 ゲームブッククイズ(8)
『魔法陣グルグル』などの作品で有名なマンガ家、衛藤ヒロユキ先生が
ライターとして参加したゲームブックは?
2~4巻の奥付ににその名前が見られますな。『魔法陣グルグルランド+』
(株式会社スクウェア・エニックス ガンガンオンライン/2017,6)
p.123には、そのときのことが少し書いてございます。
2017/12/25 ゲームブッククイズ(9)
ゲイリー・グレイデイ スーザン・ゴールドバーグ
レイモンド・エドワード著 各務三郎・田村源三訳
(二見書房 昭和61年1月)。
アームステッド将軍の『征服者たちの財宝』に書かれている
「数奇な運命をたどった秘宝」とは?
2017/12/26 答:「マルタの鷹」。
「地中海の秘鳥」p.79 27NWのアームステッド邸を訪れると、
その本(というよりもその秘宝)について聞くことができます。
この「地中海の秘鳥」で、モリアーティ(の部下)は、売り払うために
「マルタの鷹」を入手したみたいですから、お宝蒐集には興味がないので
ございましょうな。
2017/12/27 ゲームブッククイズ(10)
『ポートピア連続殺人事件/密室殺人の謎』池田美佐/S・ハード
(双葉社 ファミコン冒険ゲームブックシリーズ8 昭和62年2月)。
ずばり犯人の名前は?(フルネームで)
2017/12/28 答:真野(まの)ヤスヒコ。
何で読んだのかは忘れましたが、
次回作を作るとすれば、容疑者の呼び名が全員「ヤス」の『犯人はヤス』と、
冗談で申しておりました。ちなみに「ヤス」という呼び名は、
『蒲田行進曲』から借りてきたのだそうでございます。
(「Login/1983 No.10」p.154)
2017/12/29 ゲームブッククイズ(11)
『デストラップ・ダンジョン』の主人公は誰?
2017/12/30 答:フィリア。
凄腕の剣士だそうでございます。
『デストラップ・ダンジョン』、「主人公」と聞いて、HJ文庫G版を
思い浮かべることができれば、答はすぐそこですな。
『死のワナの地下迷宮』(イアン・リビングストン)は、
このバージョンしか持っていない、という方は、もっと楽勝ですな。
2017/12/31 ゲームブッククイズ(12)
シミュレーション歴史ブックス 名将と合戦シリーズ
『武田信玄 日本一の知将』文:後藤一郎/絵:はしもとのりお・北砂うだる
(学研/昭和63年)。田楽狭間の戦いの前に今川のもとを逃げ出した
春信(武田信玄)と竹千代(徳川家康)。彼らと仲間たちが数奇な運命の
のちに出会った主の名は?
2017/12/31 答:テムジン。
春信(信玄)は、武田の騎馬の腕を活かして、モンゴル人の間で有名になり、
70歳まで過ごしたのちに、騎馬軍団を操って朝鮮で秀吉軍に勝利する
という……。
謙信(女性)と恋に落ち、国を捨てて手に手を取って逃げたり、
藤吉郎(豊臣秀吉)の下で狂言師になったり、
「レパントの戦い」でスペインの無敵艦隊に敗れたり……。
このシリーズ、マルチエンディング好きにはたまりませんな。
こんなの解けるわけないだろ!!
とお怒りの方もおられるかもしれません。
それはそうなのでございますが。ほら、欄外に、マメ知識とか載っている雑誌って
あるじゃないですか。そんなコーナーのように思っていただければ幸いでございます。
何か、本編で書こうと思っているものを崩しつつ消費している気はいたしますが……。
まぁ、クイズにするネタはまだまだございますよ~!
粗製濫造といわれるゲームブックでございますが、逆に申せば何でもアリ。
その分だけネタにはこまりませんからな。
それに、粗製濫造粗製濫造とおっしゃっておりますが、ちゃんとプレイしていないで
そう発言なされている方も多いのではございませんでしょうか?
まあ、第三者の批判というものは、往々にしてそうだったりするものでございますがね。
とりあえず、持っているゲームブックに関しての問題が出てきたら、
その本を探し出してきて、パラパラとめくってみるのもよろしいかと存じます。
ゲームブックが好きなのに、持っているだけで中を見てもいないというのでは、
宝のもちぐされというものでございますからな。
(↑2ページ目)
というわけで、「最初の『サタスペ』」をざっとながめてみました。
とにかく、いろんなものがございません。
『サタスペ・スペシアル』の「最初のサタスペ」では、
トリッパーなる用語が説明されておりましたが、それがない。
DDという言葉も使われていない。
ごく普通に、「プレイヤー」「マスター」でございました。
どういうことなのだろうと思いましたが、そのあたり『~スペシアル』第18頁に
書かれてございます、『SATURDAY NIGHT FEVER』というご本から採っている
のでございましょう。
ないために、どこかしらもやっとしたものになっているのでございますよ。
世界観はそれほど変わっておらず、侠客もその大きな一角を占めるわけですが
「亜侠」という言葉がないせいか、必ずしも中心となっているわけではない。
むしろ「KARMA」という特殊能力をキャラクターに持たせることが出来、
それが超常能力である場合もけっこうあるため、現実よりもオカルティックな敵
との戦いに振られているような感じなのですな。
薄汚い路地裏で、突然現れる妖異と戦うというような。
ゲームブックで申せば『ゴーストハンターズ』みたいな……というか、
その原作である映画のような感じでしょうかね(ちらっとしか見たことはございませんが)
『~スペシアル』第19頁の成功度表「マイナス1個以下」には
「ファンブル。今日は厄日か……。とんでもないコトになっちまった!!」
と書かれておりますが、その「ファンブル」という言葉がないのですな。
あっても無くてもさしたる違いはないかも知れません。
ですが、この言葉がないと、大失敗という感じがしなくて、単なる失敗と
実質上変わらない処分にするケースも多いような。
「ファンブル表」もないですしね。
である。
また『運』とは『骰子』を指す。」
(持っている方は、『~スペシアル』第19頁中段の、該当箇所と比べてみても面白いと 思います)
若気のいたり?
若気のいたりだったりして……。
「Role&Roll」が売っていなくて困ってしまいます。
というわけで、この間も電車で静岡市街まで行って、
買ってきたのでございますが。
駅から本屋さんに行くまでの間に、「駿河屋」の静岡本店があるのですよね。
そこで買ったものを少々。
帯こそないものの、投込みの広告や記録紙も入っておりました。
表紙が汚れている感じがちょっと残念だったのですが、
帰って持っている本と比べてみると、そういう絵だということが判明いたしました。
ややこしい。
でもこれで、2冊になっちゃったよ!
と申しますか、50円だとついつい買ってしまいますな。
『ガープス・マーシャル・アドベンチャー 武神降臨』。
300円(+税)。
これは持っていなかったので確保。
「美術手帖 2015.10 vol.67 NO.1028」。
300円(+税)。
この本に「真夜中をさまようゲームブック」というものが
載っているということをネットで知り、見てみたいと思っておりました。
とは申せ、
古本屋さんで見つけるのも難しいだろうな。
かといって、本屋さんで注文したり、
図書館の閉架書庫から出してきてもらうのも恥ずかしいなぁ。
なにしろ特集が「春画」だからなぁ。と思っておりましたところ、
あっさりと見つかってしまいましたよ。
というわけで、確保。
ざっと見たところ、春画とは関係なさそうですし、他の記事とも関係なさそう。
ちゃんとプレイしていないので分かりませんが、
そもそも美術と関係なさそうで……。
なんでこんなところに載っているのでございましょう?
ここは、ボードゲームやカードゲーム、TRPGなど、ゲーム関連を置いてあるところでございます。ゲームブックも置かれているのでございますが……。なんでこんな高いの? 『カイの冒険』とか、12000円って……。笑うしかございません。
(追記:2018年3月19日。「Role&Roll」vol.162を買いにいったついでに、立ち寄りましたが、
売れてるよ!!
他のゲームブックも覚えてないけどけっこう売れてるよ!!
いるんだ。この値段で買う人が!!
まるで、コレクターみたい!!
いや、びっくりいたしました)
他のものも、1000円以上がほとんどでございますな。
『手軽に出来る絶体絶命』なども、この階にあれば、もっと値が張ったことでござましょう。
で、そこで、何を手に入れたかというと、当然ゲームブックではなくて、こんなの。
「KARMA SATURDAY NIGHT SPECIAL」。
同人誌版の『サタスペ』だそうで、『サタスペ・スペシァル』で、河嶋陶一郎先生が
「恥ずかしい、死にたい」と申していた「最初のサタスペ」というやつだと思うのですよ。
ネタ的に面白そうでしたし、100円(+税)だったので、つい買ってしまいました。
でも、どこら辺が恥ずかしいんだろう?
『シャドウラン』の体験版シナリオ『クリッター農場』(vol.156 p.010)のものでございます。
ふだんから、『シャドウ・ラン』などの絵も描きたいと思っているのでございますが、
もとのイラストが出来合いのものだったり、扱いにくかったり、あるいは本文中に描写が少なかったりするものでございますから、ついつい『ソードワールド』や冒険企画局のものが多くなってしまうのでございますよ。
その点、この号のこのシナリオは、コカトリスやバジリスクの描写が具体的でイメージしやすく、それで題材にしたというわけでございます。毎度、SNEと冒企では、ね。
コカトリスの描写を読んでみますと、ニワトリの頭にエミューの体、長い尾、大まかに申せばそんな感じでございます。でも、エミューって、『セサミストリート』のビッグバードみたいな感じでしょ? 大きくはあるけれど精悍さがございません。
というわけで、顔から体つきから、全体的に軍鶏(シャモ)っぽくしてみました。体を全体的に大きくしたのは、エミューの名残でございますな。
尻尾は、蛇のようなウロコ状のものも考えたのですが、羽毛っぽいところも残しつつ、カギ状に。その方が、マヒ毒を注入するのに適しているかな、と思ったのでございます。
サイバーアイに関しましては、目立つようにすると、ややコミカルになってしまったり、何かに似てしまったり、技術レベル的に劣った感じになりそうなので、目立たない程度に。
バジリスクの方は、石化能力があるので、目を大きくしようかとも考えたのでございますが、石化に目が関係のありそうな描写がないので、そのままに。背びれが頭から尾の先まであるというのは、ゴジラの影響でしょうかねぇ……。いずれにせよ、描いているうちについつい大きくなってしまって、そのあたりまで描ききれなかったことがちょっと残念でございます。
作詞:玉木登美夫・山川清 作曲:山本雅之
シャンシャンが手拍子したり足拍子したりする、アレでございます。
それではこの唄が、昔は今とは違う題名だったことはご存じでございましょうか?
そのタイトルは「森の土人さん」
(現在のタイトルからすると、「さん」はないほうが正しいのでしょうが、
勝手につけておきますね!)
……
だとばかり思っておりましたが、違っておりました。
ホントは「土人のお祭り」というのだとか。まっ、意味が通じればいい!(だめ?)
パラオの原住民を題材にした歌詞だったようで、
「今夜はお祭り 夢の国」は、もともとは「~パラオ島」だったとか。
その部分に関しては、まったく問題ないのですが……
(間違って覚えていたのではなくて、童謡ってバージョンがいろいろあったりするので、
その中の一つで覚えたということだと思うのでございますが……よくわかりません)
童謡について書かれた本を読むなりしてください。
「土人さんがそろって にぎや~に~」だと、
もう、ぜんぜん景色が変わってしまうでしょう。
笛や太鼓も違うものになってしまう……。
どちらがいいか、と問われれば、どちらもいい。
両方ともすてきなイメージでございます。
これでまた、「土人さん」が「ドージンさん」だと
また別の踊りになりそうでございますが……。
この文章を書いて知ったのでございますが、
「土人」も「小人」も、(とりあえずポメラの辞書では)
単語としては出てこないようでございますな。
差別語として、候補から削除されているのでございましょう。
こうした一切の言葉を、差別のために使っている人がいること、
さらには、こうした単語に差別を感じている方がいるということは、
非常に残念なことでこざいます。