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2025/05/24 『真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE-』。ヤングジャンプにて完結いたしました。お話は映画と変わりませんが、人物の掘り下げが行われ、セリフも見直され書き足されたようで、大分理解しやすくなりました。映画がダメだった方、単行本が出ましたら読んで見なさるとよろしゅうございましょう。まぁ、ただでも、やっぱり苦手ですなあ。苦手なのであまり知りませんが、こういうのがセカイ系とおっしゃるのでございましょ。ジークアクスもそうでございますが。この2作品、別の方が創った作品をパロディ・リスペクト、もろもろ入れ込んで丁寧に再構築するまではいいのでございますが、その中心にテーマ性を持った監督自らの作品を持ち込んでいくあたりが、原作陵辱という感じがしてしまうのでございます。背景となる作品がそっくりに作り込まれている分、特に。
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ポン子さんのオカルト暴走回でございますな。
 
かわいいだけのおさなダヌキと思っておりましたが、
♪ 思いこんだら命がけ、一押し二押し三に押し……♪ 
困ったことにかり良いことになのか、
それを実現出来る能力を秘めた方にございました。
まず冒頭、
 
ベントラ ベントラ スペースピーポー
 
宇宙人を呼ぶ儀式からはじまります。
 
調べてみますと、ベントラ宇宙船を意味するのだとか。
 
忙しい中、こんな呼びかけで興味本位で呼び出されるなんて、
宇宙人としてはたまったものではございませんでしょう。
 
友好のつもりが、かえって戦争になることもあるのではございませんでしょうか。
それにスペースピーポー英語
 
しかも宇宙空間に向かって発信しているわけですから、
震動波である声が伝わるわけございません
 
結局当時から、これはテレパシーで呼びかけるのだと説明されております。


ではなぜ、この文言が必要かと申しますと、
心をひとつにするという意味だけなのでございますな。
 
何でもいいとは思いますが、
儀式なので、最初にやった人のやり方を踏襲することになっております。
 
……。
 
でも、そう考えてみますと、世にあるあまたの儀式のうち何割かは、
もっと効果的なやり方があるものがあるのかもしれません。
 
精神波が宇宙まで届くか
 
米露でいろいろと実験が行われたようでございますが、
その結果についてわたくしは存じません。
 
ですが、オカルト的には、
 
光よりも速く、星々の彼方まで届く
なぜなら人間は、はるか数千光年の星についても思い描くことができるからだ
 
みたいなことが言われていたような気がいたします。
 
 
 まぁ、
具体的なイメージはなくとも、イメージがない分だけ、何となく、
宇宙船まで瞬時にテレパシーは届くと信じられていた──
と申しますよりも、感覚的に受け入れられていたかと存じます。
 
ただですねぇ、たぬき星人はともかくといたしましても、
ホテル従業員たちは機械なのでございますよねぇ。
 
ですから多分テレパシーなるものはございません
 
人工衛星と直接コンタクト出来るスマホ機能が内蔵されていたとしても、
成層圏のちょっと上ぐらいまで届くのがせいぜい出ございましょう。
 
ですから、ヤチヨさんのおっしゃるとおり、効果は期待出来ないかと存じます。
 
 
さて、このようなことをなぜヤチヨさんたちがやっているのかと申しますれば、
一冊のご本…と申しますより雑誌に端を発します。
 
オカルト雑誌「ヌー」
 
それに感化を受けたと申しますか、
洗脳されたポン子さんが巻き起こしたのがこの回の顛末(てんまつ)でございます。
 
元ネタである「ムー」の発刊が19790年だそうでございますから、
1980-1999年に出版されたうちの一冊なのでございましょう。
にしては新しすぎる気がいたしません?
 
神保町の古書街あたりにしろ、どこにしろ、
崩壊した町の中で見つけたにしては綺麗すぎます。
 
酒場をあさっていたとき、ビル地下で見つけたのかもしれませんが、
それにいたしましても──。
 
もしかすると、宇宙で見つけたのかもしれません。
 
ブンブク一家が地球に来る以前、人間の宇宙船に遭遇し、
そこで本などを読んで地球文化を勉強しておりましたが、
その中にこの雑誌があったのではございませんでしょうか?
 
宇宙空間でしたら、宇宙放射線に曝(さら)されなければ、
ある程度状態を保つことが可能かと存じます。
 
このたぐいの本にはじめて出会ったのか、
(ヌデルを知っていたことから考えますと)この手の話にもとより関心があるのか、
ポン子さんは、宇宙でそれを読んで、
疑似科学に強い衝撃を受け、それに没入していったのでございましょう。
 
ほら、オウム真理教の信者の方にも理系のえらい大学の方とかいらしたでしょう。
  
よく出来た科学は魔法と区別がつかないせいで、
よく出来てない科学も魔法と区別がつかない
 
と、「ギリギリ科学少女ふぉるしぃ」のセリフにもございます。
 
ポン子さんは、
地球人の宇宙船からこの雑誌を借りパクして今まで大切に持っていたのだと存じます。
 
 
その「ヌー」を手にポン子さんは
「ハルマゲが来ることも当ててたんだよ!」とにこやかにおっしゃい放ちましたが、
あの宇宙人、自らハルマゲと名乗ったことはなかったと存じます。
ハルマゲとおっしゃっているのは、ポン子さんなのでございますよね。
 
つまり、あの「凶悪宇宙人」が来たとき、
「ヌー」の記事が頭にあり、あれはハルマゲだと認識した可能性大いにございます。
 
 となりますと、以前書きましたとおり、
お化けミミズ「ヌデル・メリッサ・スコロペンドラ」もそうでございますな。
どこかのUMA図鑑で見ただけで、
実物はあの時まで見たことがなかった率が高うございます。
 
 
  
 そのあと雨が降ってまいります。
 
 もしかすると、この呼びかけは、宇宙人ではなく雨乞いに有効なのかも? 
 
 あるいはもしかすると、実は上空に宇宙船がやって来ていて、
そのエンジンか何かが、大気中の水蒸気を雨に変えていたのかもしれません。
 結局、投宿はしなかったようでございますが。
 
 
 人工衛星を打ち上げて広告というのは、
フレデリック・ブラウンの「狂った星座」がございますな。
 
 実際にもそのような計画はあるようでございます。
 
 ですが、こうやって実際に見ますと、目障りでうるさいですな。
星々の観測にも支障を来たしますし、
反対意見も多く寄せられるのではございませんでしょうか。
 
時間による規制とかはあるかもしれません。
 
  
 ホテルオーナーの意志である広告は打ち上げたい、でも人類はいない……。
 
「ぼくらみたいな宇宙人に向けて宣伝したら」
そのフグリさんのひと言を得て、ヤチヨさんは宇宙計画に一歩踏み出します。
 
天気予報機能、ホテルのキャッチコピー……。
 
ロケットの技術的な実現可能性を検討する前に、
もうすでに出来たかのような要望が寄せられます。
そして、ポン子さんから、とんでもない要望が。
 
「神の杖! 神の杖!」
 
どういうものかは、
ポン子さんが説明してくださっているのでよろしゅうございましょう。
 
要するに地球めがけて宇宙から槍を投げると、
重力をともなって非常に怖ろしい武器になる。
とまぁ、そんな感じでございますな。
 
「キミも狙われている」と「ヌー」にも書いてあったとおり、
地上の敵を狙うものなのですが……。
 
ホテルの領域に近づいた敵を狙い天罰を喰らわせる目的なのでございましょう。
 
ハルマゲを見て、圧倒的な力が必要と実感したのでございましょうが、
それ以上に「ヌー」に毒されているのでございましょう。
 
ちなみに、Wikipediaには、この兵器、
あまり意味無いようなことが書かれております。
確かに、断熱圧縮で融(と)けちゃうってのはありそうでございますな。
結局ヤチヨさんは否定的。
それはそうでございましょう。
 
何と申しましても衛星打ち上げはホテルの宣伝のためでございますし、
神の杖はホテルの身の丈を超えております。
それに来訪者を攻撃してしまう可能性もございます。
 
前回の凶悪宇宙人、
通称ハルマゲさんでさえ宿泊客として迎え入れたホテルでございますもの。
ヤチヨさんといたしましては、このようなものは望んでいないのでございましょう。
  
対してポン子さんは「ヌー」に毒されたヌー頭。
しかも戦火から逃れてきた身。神の杖が必要と思いこむのも必然当然。
  
それにしてもたぬき星、以前はコミカルでくそまみれの描写だったのに、
今回ははっきりと火の手があがっておりますな。
 
 ガスに引火したのでございましょうか?
 
 
 
神の杖を拒否されたポン子さん。
ヤチヨさんが「法律は所詮ただの多数決です」
などとおっしゃったものでございますから、
ポン子さんは演説でホテル従業員たちを懐柔……、
洗脳いたします。
 
  
 このあたりの選挙もどきの演出、効いておりますな
 
 ですが、これもヤチヨさんにダメを出されます。
 ホテルでの政治活動禁止。さもなくば退職と。
 
「法律は所詮ただの多数決」という言葉と矛盾するようでございますが、
ヤチヨさんの中では
ホテルの規則は法律よりも上の存在なのでございましょう。
 
通常の法律に対する憲法、
というよりもそこはホテルとオーナーに対する信仰
──十戒のようなものかと思われます。
  
ホテル従業員ロボといたしましては、それが当然なのでございましょう。
  
そんな風に、神の杖に対し一貫して否定的だったヤチヨさんですが、
雨中で泥にまみれてのポン子さんの涙ながらの言葉に、
ついに説得されてしまいます。
 
ポン子さんの一念が岩を貫いた瞬間ですな。
  
というわけで、ロケット打ち上げが決まるのですが、一体どうやって?
 
ブンブクさんは自分の宇宙船の修理をあきらめ、
銀河楼近くにその宇宙船を改造した家を建てたというのに──。
 
 と、ここで何と新事実が発覚。
 
ポン子さんが、ポンポコユニバーシティの宇宙工学科を首席で卒業していたとか。
 
ホテルに来たとき54だったのは、そういう設定画あるからか……、
と納得しそうでございますが、ちょっと待ってください。
 
ポン子さん宇宙生まれの宇宙育ちだったはずですよねぇ。
ここでは。たぬき星生まれの宇宙育ちになっておりますが──。
 
それにたぬき星はブンブク一家も逃げ出すほどの戦争中、
描写では高いビルもなかったようですし、
高度な大学教育がで着る場所があったかどうか……。
 
ポン子さん、宇宙生まれだけど大学だけたぬき星に戻っていた?
通信教育?
ポンポコユニバーシティと聞くとたぬき星にありそうだけど、
実は別に存在していた??? 
 
謎でございます。
 
どこの大学かはともかくといたしまして、その腕と知識は確かなもののよう。
 
ヤチヨさんの指摘どおり、乗ってきた宇宙船も直せたでしょうし、
永久休職中の従業員ロボットの方々だって……。
 
ここで死んだふりでごまかせてしまうのが、
コメディベースな作品のいいところではございます。
 
 
というわけで、衛星プロジェクト、本格始動
 
製作は順調に進行。
 
神の杖たるロッドは、スプレーの細いノズルみたいに宇宙船の外殻に設置、
あとで手動で中心に取りつける仕様になっております。
 
この設計により、人力が必要なのでございます。
設計で最初からまん中に取りつけられなかったのか、
アームをつけて全自動でやれば……、という疑問は浮かぶかと思いますが、
そのあたりは、内緒。
 
一人で設計しておりますから、思いつかなかったのでございましょう!
  
 
 と、ここで「冷たい方程式」問題が浮上。
 
 どんなに重量をそぎ落としても、
ポン子さん一人を打ち上げるだけ出力出ないみたいで──。
 
ポン子さんがたぬき星人の姿に戻っても無理なのかなぁ、
無理なんでしょうねぇ。
 
生命維持装置をすべて無しにして、
ロボットであるヤチヨさんが乗り込むことになります。
 
ロケット完成まで間70年。
また長い時間が流れております。
 
その間、悪い宇宙人(どころか宇宙人は誰もが?)来なくて良うございました。
 
 ロケット発射は成功、衛星射出までまいります。
 
 ちゃんと広告衛星は搭載されているのですな。
 
 重量問題が発生したというので、
ポン子さんまっ先にしれっと外しているかと思いましたから、
ヤチヨさんポン子さんに化かされてるよ、と思ったのでございますが、
そんなことございませんでした。
  
 ミッションは順調に進行し、神の杖の設置にも成功。
 がここでトラブルが発生いたします。
 
 宇宙船のカプセルは
ミッション成功により自動的に前部ドアが閉まっていきますが、
太陽フレアの影響によりヤチヨさん機能停止、
命綱がドアに切られ宇宙を浮遊することになります。
 
 そのまま次回へ。
 
 ヤチヨさんのイースターエッグに自爆機能が追加されましたが、
はてさてどうなりますことやら。
 
「ポン子さんの言ったとおり、地球はきれいでした」
 
人類がいなくなったから、よりきれいになったのかなぁ。
砂漠化してたところもかなりあったみたいですが。
 
最後、ホテルの業務のことではなく
「みなさんにもう会えないのが……怖いです」とおっしゃっているあたり、
よろしゅうございますな。
  
 とまぁ、今回は強力なヒキで終わりましたな。次回どうなりますことやら。
 
 
 次回予告概要を見ますと、
 
ポン子さんがホテル支配人代理の代理の代理をやっているようで、
ヤチヨちゃんがいなくなってずいぶん経ちました
とおっしゃっていらっしゃるので、また長い月日が経ちそうでございます。
 
 ポン子さん、外敵と戦っている?
 ヤチヨさん、1stガンダムみたいな大気圏突入??
  
 楽しみにございます

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