2025/06/09 矢部 昔は「百尺規制」というのがあって、百尺、つまり三一メートルの建物までしか建てられなかったんです。銀座あたりのおもなビルはだいたいその高さで揃っていて、懐柔はこの規制のある町に映えると思う。その後、ビルが高層化すると、ゴジラが冷蔵庫売り場で迷子になった子供みたいに見えちゃう。(笑)({「東京人」2016/8 特撮と東京(都市出版株式会社))
ジューンブライドという言葉がございます。
6月はローマ神話において結婚と出産を司る神・ユノー(Juno)の月。
その神さまのしろしめす月に結婚したカップルは幸せになれる
というわけでございます。
あちゃらでは過ごしやすい月でもあると聞いたことがございます。
6月はローマ神話において結婚と出産を司る神・ユノー(Juno)の月。
その神さまのしろしめす月に結婚したカップルは幸せになれる
というわけでございます。
あちゃらでは過ごしやすい月でもあると聞いたことがございます。
一方日本で6月と申しますれば梅雨。
しめっぽい季節でございます。
出会いの喜びより別れの悲しみの方がふさわしい月と申せましょう。
しめっぽい季節でございます。
出会いの喜びより別れの悲しみの方がふさわしい月と申せましょう。
というわけで、6月第一週の『アポカリプスホテル』は
「お客様の人生に、今日という栞を」。
人生における2つの岐路であり、
またホテルで開催するイベントとしても重要な結婚式とお葬式の話でございます。
ますが……。
それをゴッチャに進行しようというのはあまりにもクソミソ
……非常識でございます。
「お日柄もよくご愁傷様」以降だと思いましたが、
この手のコントはあったような気がいたします。
この手のコントはあったような気がいたします。
部屋の隣どおしで葬式と結婚式をやっていて、
喪主と新郎が同じ人で、2つの会場を行ったり来たりするみたいな。
ですが、その2つを合成して一緒にやるというのは新しいと申しますか……。
まぁ、進行は両者極端に違うわけではございません。
主役(新郎新婦/故人)を最高潮にもり立てるのが意図なのでございますから。
主役(新郎新婦/故人)を最高潮にもり立てるのが意図なのでございますから。
それにしても、タヌキ星人が婿入婚を認めていてよかったよかった。
もしも、嫁入婚しか認めていなければ、
ポン子さんが遠くに行ってしまう場合もございますわけで
となればヤチヨさんが認めない可能性大でございます。
ポン子さんが遠くに行ってしまう場合もございますわけで
となればヤチヨさんが認めない可能性大でございます。
というわけで、ポン子さんの結婚相手、ポンスティンさん登場。
公式によりますと
「地球の側を通りかかった際、『銀河楼』の看板を見つけて宿泊しにきた」
そうでございます。
あの衛星広告を見て来たのでございますね。
「狢(むじな)の楽園」というコピーが功を奏したのでございましょうか
(ムジナさんの楽園となるのは、今後のことかもしれませんが)
「地球の側を通りかかった際、『銀河楼』の看板を見つけて宿泊しにきた」
そうでございます。
あの衛星広告を見て来たのでございますね。
「狢(むじな)の楽園」というコピーが功を奏したのでございましょうか
(ムジナさんの楽園となるのは、今後のことかもしれませんが)
この方も、故郷を追われた方なのでございましょう。
結婚相手の彼を紹介されたヤチヨさんは、
いきなり彼をグウで、もといチョキで殴ります。
いきなり彼をグウで、もといチョキで殴ります。
これは親心でございました。
実の父親が娘の結婚相手にするのがドラマなどでは定番でございますが、
ブンブクさんやりそうにございませんものなぁ。
そのやりそうにないブンブクさんを殴ったのも同様……なのでございましょう。
ヤチヨさんとしては、
とにかくポン子さんが銀河楼を辞めなければいいという動機でございますから。
ですがこの一撃によって、みごとにこの結婚をまとめてしまいましたな。
これがなかったら、
ブンブクさんはあたふたしたまま、マミさんは泣きはらしたまま
なかなか収拾がつかなかったのではございませんでしょうか。
それにいたしましても、
ポン子さんは、ポンポコユニバーシティを脂油石で卒業したロケット工学者にして
ホテル経営の手腕あり。
ポンスティンさんは医者。
ホテル経営の手腕あり。
ポンスティンさんは医者。
世もうらやむカップルでございますな。
その後、ポン子さんはムジナおばあちゃんに結婚の報告へ。
過去の思い出を2タヌキと、視聴者に共有させます。
日が変わってホテルでの打ち合わせ。
ナプキンのたたみに時のポン子さんが「どうでもいいわ!!」と言うときの超え、
声優さんの地声が出ていたような……。
声優さんの地声が出ていたような……。
さらにその後、不意にムジナさんがホテルに宿泊に訪れます。
娘の働きぶりを見るため、とおっしゃってはおりますが、
何やらそれだけではないご様子。
何やらそれだけではないご様子。
ビデオを用意させ、それをセットしているヤチヨさんに、
感謝の言葉をかけます。
ヤチヨさんが当然のこととおっしゃると、
「でも、ポン子にとっては当然じゃないのよ」と
おばあさんの思いを深めてまいります。
この畳みかけがうまくございます。
ここでムジナおばあさんが覚悟をもってホテルにビデオ撮影に来たことが分かります。
ヤチヨさんが去ったあと、
何か思うようにしばしたたずみ、ベッドに腰かけ、一息吐く演出も
おばあさんの心を追っていてよろしゅうございます。
何か思うようにしばしたたずみ、ベッドに腰かけ、一息吐く演出も
おばあさんの心を追っていてよろしゅうございます。
結婚式が迫る日、ムジナさんは静かにこの世を去ります。
結婚式は延期新郎新婦の決断後、ヤチヨさんはオーナーの言葉を思い出します。
「時間が特別なものになれば、お客さまの心にとどめておけるかもしれない」
その言葉とムジナおばあさんの思い、
それらをヤチヨさんの「心」が解釈し、新郎新婦にある提案をいたします。
それらをヤチヨさんの「心」が解釈し、新郎新婦にある提案をいたします。
「ポン子さんたちの門出とともに、
ムジナさんの旅立ちも一緒にお祝いさせてください」
そして、あのトンチキな披露宴が始まるわけでございます。
結婚式とお葬式、門出と旅立ち──。
似ているちゃあ似ているのですな。
イベントの段取り、盛り上げ方という意味でも同じでございますし。
ですが、「ハレ」と「ケガレ」を同時にやるというのは、
少なくとも日本の宗教ではございません。
ロボットとタヌキ星人だからこそ成立するアクロバットでございますな。
少なくとも日本の宗教ではございません。
ロボットとタヌキ星人だからこそ成立するアクロバットでございますな。
それにいたしましても、ここで数日、
もしくは一瞬でヤチヨさんの戦車ボディが通常の体に戻るのは……。
もしくは一瞬でヤチヨさんの戦車ボディが通常の体に戻るのは……。
ギャグだからをタブーにいたしますと、ポン子さんの趣味だったしか思えません。
それにいたしましても披露宴、屋上でやるのでございますな。
大々的。
ビアガーデンみたい。
大々的。
ビアガーデンみたい。
ミサイルとか外しておいてよかったよかった。
結婚行進曲に読経を混ぜたような入場曲。
おばあちゃんによる明るいビデオレター
喪主兼新婦の父親によるあいさつ
新郎新婦初めての共同作業がお焼香
乾杯&献杯
友人代表によるヤチヨさんのおばあちゃん切断マジックはケーキ入刀の代わり?
プロフィールムービー
キャンドルサービス
最後におばあさんのお言葉
「おばあちゃんよりも幸せになるように……」
そしておばあちゃんのお歌で〆。
すごいね。
結婚と死出。
2つの岐路はもちろん心揺さぶられるものではございますけれど、
コミカルにくるみながら、みごとにそれをまとめてくれました。
「お客様の人生に、今日という栞を」というタイトルをしっかり表現しております。
本当に毎回ジャンルを変えながら、ちゃんと作りあげている点、
この作品あなどれません。
この作品あなどれません。
次回は、予告を見るかぎり、
何か牛みたいな聖人が出てきて、
ポンスティンさんが包丁手にして、枝肉が吊るされた冷蔵庫が出てきて……
ポンスティンさんが包丁手にして、枝肉が吊るされた冷蔵庫が出てきて……
最後においしそうに食べるタヌキ子供が出てきて……。
これで「シーツの白さは心の白さ」でございますからな。
ホントこの作品、予告のミスデレクションに賭けているという感じいたしますな。
というわけで、次回も期待でございます。
というわけで、次回も期待でございます。
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