忍者ブログ
2025/06/24 『機動戦士ガンダムジークアクス』もいよいよ最終回でございますな。 YouTubeチャンネル「初代としお専門切り抜き」さんのコメント欄に次のようなことを書き込んで起きました。 「11話にしてょうやく、昔DAICON FILMS上映会で『愛國戦隊大日本』や『帰ってきたウルトラマン』を見たときのノリで見ればいいのだということに気づきました。 近いのは『快傑のーてんき2 純愛港町編』かな? パロディとして作っておけばいいものを、なまじシリアスを志向しちゃったせいで、どっちつかずになり視聴者を困惑させてしまった──。  加えて『シン・仮面ライダー』とかこの作品では監督自身のテーマが入るのでございますよね。  画面や動きを原作そっくり・原作以上に作り込めば作り込むほど、原作と乖離したそれが違和感だったり原作冒涜になってしまう。  ちょうどそっくりさんや生成AIが、原作のある場面を声優さんそっくりの声でパロディにしてしまったときのようにですな。  それが一層、批判的な意見を産むことになっているように思います。」
[950] [949] [948] [947] [946] [945]

「生きている感じがしました」

 
『アポカリプスホテル』もついに11話、あと1話でおしまいにございます。
 
11話ともなれば最終話への追い込みでござますから、
『ガンダムジークアクス』などは怒濤の展開をしておりましたが、
こちらとまいりましては何とものんびりとしたもの。
 
最終話前の一休みといった感じで、ヤチヨさんの休日回でございます。
 
 でもこれは、
ホテルにまつわるあれやこれやのさまざまなジャンルを
取り扱ってまいりましたこの作品なので、順当とも申せます。
 
 、
 サブタイトルは、「穴は掘っても空けるなシフト!」。
 
銀河楼本来の十則ではなく、ポン子さんが作りました新約の十誓でございます。
 
 なのでポン子さんが活躍する回かと思い、ヤチヨさんの休日と申しましても、
その間にポン子さんが大失態を起こしてしまい、
自力解決しようとしたのですが上手くは行かず、
結局ヤチヨさんが手伝ってくれてという
ドタバタかとばかり思っておりましたが、さにあらず。
  
 ポン子さんがヤチヨさんに有給休暇を取ることを薦め、
それに応えで2日取ったという流れになります。


 トリヒンミンの時ですとか、ポンスティン登場の時ですとか、
ポン子さんか早めに切り上げたり、休みをもらったりする時は、
ここ何百年かの間におそらくたくさんあるのでございますよね。
 
一流ホテルでございますから、そこら辺の規定はしっかりしていて、
ヤチヨさんもポン子さんに対してはそれにしたがったのでございましょう。
  
 ところがヤチヨさん本人については?
 
 おそらくロボットホテルの備品という扱いなのですな。
 
 そもそものプログラムにおいて、
故障など以外の休暇というのは設定されていないのでございます。
 
 おそらく人類がいた頃もロボット法はなかったのでございましょう。
 
それをポン子さんは
自分だけが休暇を取っていることが後ろめたいものだからか、
ヤチヨさんに無理矢理の勢いで休暇を取らせます。
  
  
 ポン子さんは生き物でございますし楽しいことが好きなので、
休暇は必要でございましょう。
 
 ところがヤチヨさんはロボットですし、プログラムされたことしか実行できません。
学習機能付ではございますが、それについてもホテルのためが基本でございましょう。
 
 実際ここまでのどの行為にしても、ホテルのためであり、
ヤチヨさん自身のためというのはございません。
  
 なので、
強制的に休暇を取らされても社畜の人の休暇みたいなことになってしまいます。
 
 
 それにいたしましても、日本語の法律書を読めてしまうあたり、ポン子さん超天才。
 わたくしなんぞですとちんぷんかんぷんですものなぁ。
 
  
 さて、休暇となったヤチヨさん。
 行くところがないのでホテルのロビーにいても手持ちぶたさん
 自宅でもあれば引きこもっていられましょうが、
彼女の居場所はホテルなので、そうもまいりません。
 
 
 常に働くようにプログラミングされているものでございますから
そこでボーッとしているわけもいかず、
どうするのが有効な休みの取り方なのかを考えてしまいます。
 
そこで自ら銀河楼に宿泊するのでございますな。
最高の安らぎを提供する場所ならば、自分も休めるに違いない、
そう考えたのかもしれません。
 
 宿泊費にはカウンターのそばに置かれている冊束を渡しております、
他のお客さまもそうしているのでございますかねぇ。
 そりゃ繁盛するはず……。
 それにしても、一泊冊束一つ。
 百万でございましょうか?
 
 その後部屋に行くのですが、仕事の癖は抜け出せず、
 備品のチェックをしたりベッドメイクをする始末。
 
 この手のコメディあるあるでございますな。
 
 このまま何もなければ、
ヤチヨさんはベッドでまんじりと眠れない1日を過ごしたかもしれません。
 
しかしここで、システムチェックからの警告が出ます。
 耳あたりの部品の交換時期にさしかかっているというのですな。
 
 他の部品だって、
数百年の耐用年数はないと思うのですが、取換えていたのでございましょうかねぇ。
 
ロボットの永久休職は1話で言及され、その後あまり描かれなかったものの、
言外の影として視聴者の心に留(とど)まっていたと思いますが、
それが最終回の一つ前に、ついにヤチヨさんのボディに訪れます。
 
 ヤチヨさんの入滅像のある温泉に入ったあと、
 永久休職者の部屋から部品を探すヤチヨさん。しかしなし。
 
 そこで見つけた銀座のタウンムックをヤチヨさんがパラパラとめくると、
次のような一文が目に入ります。
 
「きっと何かが見つかるはず」
 
この常套句2食発され、彼女は外に出るわけでございます。
 
 けっして何の目的もなくではなくて、パーツを探すため。
つまりホテルのために街を遊弋するわけでございます。
 ただ、一方で休暇をしなくては、という気持ちもあるのですよね。
 
 そのために血眼ではなく、
休暇っぽいことを差しはさみつつのそぞろ歩きとなっているのでございますな。
  
 面白いことにヤチヨさんは美的感覚があるご様子。
鏡の前でのお召し替えにそれは感じられます。
 
 おそらく、
ホテルでお客さまのお召しもののアドバイスをすることもあるのでございましょう。
 
そうした美的感覚こそ、
この短い旅を経験に変えてくれたものだったと思うのでございます。
  
 もしもそういうものがなければ、
どんな光景を見ても、彼女は何も感得しなかったことでございましょう。
  
 このヤチヨさんの短い旅は、
「アポカリプスホテル」という作品を振り返り、その現状を見せてくれる旅でもございます。
 
ロケット発射場、醸造所は廃墟となり、たぬき星一家の家は空き家、
ヌデルの時砂漠だった街は緑に覆われ、
動物たちがおとなしく暮らしております。
カバやらくだがいるのは、上野恩賜公園の動物園にいたものでございましょうか? 
 
緑は第2話のお客さまが遺した贈り物による、
とヤチヨさんは推理したようでございますな。
 
カラオケのまねごとをし、パチンコで目がネコになると外はもう夕刻、
墓場の奥深くへ入っていった彼女は、そこでキャンプファイヤーを行います。
 
 いつの間にか集まる動物たち。
 
ここでヤチヨさんはイースターエッグ、
口からお湯を出すを行ってインスタントコーヒーを淹れるんですよね。
 
イースターエッグって、実績が解放されたらあとはどこでも使えるのかぁ。
 
ゲームでの実績はそうですが、
わたくしは条件を満たさないとその後も出ないものかと思っておりました。
 
だって自爆機能なんて──ねぇ?
 
でももしかすると、今回も条件を満たしたために発動したのかもしれません。
 
「沸騰ポット」の条件は 、異星人の客をもてなすこと。
 もしもこの動物たちが宇宙からの来訪者なら、
条件を満たしたことになるのでございます。
 
  
 翌日。
 
 起きるといたおん馬さんとわかれたとろで、
 パーツショップかな? を見つけます。
 そこで、適合パーツ発見。
 ですが、それは劣化して使えませんでした。
 
 海辺に行くヤチヨさん。
 すると海獣が彼女を取り囲みます。
 その時は、イースターエッグ、花火を発動させているのでございますよね。
 これも、彼女の意志だけで発動させたのか。
 それとも花火の発動条件は、お客さまに手を上げるでございまして、
ヤチヨさんが両腕を横に水兵にしたために発動したのか?
 
 この場合も謎でございます。
 
 手を上げるは実績解放時には、暴力を振るうということでございましたし、
海獣たちをお客さまとしていいのかも疑問。
 
 ですが、この方々も宇宙人なのかもしれません。
 調教されていないと思われるにもかかわらず、息の合った動きをしておりましたし。
 
 そのあと、広大な青空を背景にヤチヨさんの後ろ姿が映し出されます
 
 これどこかで見たような……。
 ポスターだったか?
 と思ったのでございますが、第一弾PVにございました。
 あのPV、是非とももう一度見てください
 色々なシーンが使われていて面白いですよ。
 
 今回のパチンコのシーンも使われています(よね?)
 
 そこら辺の編集力は、このアニメのサギ予告にも活かされておりますな。
 
 東京タワー
 国会議事堂
 ……
 
 ヤチヨさんの散歩は続き、そして、とある場所で彼女の足は止まります。
 
 ホテルらしき廃墟。
 中を歩いて行くと、不思議と新しい人型ホテリエロボットが──。
 修理不能。
 外套パーツあり。
 ……。
 ヤチヨさんは深々と礼を捧げると、ありがたくパーツをいただいたのでございました。
 ふたたび深々と礼。
 
 このシーン、
ヤチヨさんが女性ロボを発見して目を見開いたあと外では木の葉が舞い
パーツを入手して深々とお辞儀をしたあと
地に落ちた朽ち葉が映し出される、その演出がいいのでございますよ。
 
 外に出ると夕闇迫る宵の刻。
 
 彼女を待っていたかのように、
朝のおん馬さんがふたたび現れ、なんと翅(はね)をはばたかせます。
 
 見るとたてがみには銀河楼のタグ。
 お客さまのペットだったのでございますな。
 
 このペガサス? にまたがって銀河楼へ。
 この時このペガサスに噛まれて得た実績より目は
空飛んでいるときに使っているので、やはり解放されたものは何度でも使えるのかなぁ。
 
 とまれ、そうして銀河楼に帰ってまいります。
 
 ホテルの方はポン子さんの下(もと)順調に運営されていたようでございますな。
 
 ポン子さんがひと言尋ねます。
お休みどうだった?
 目をつむり、この2日間を思い出した後のヤチヨさんの答は、
生きている感じがしました
 
 生きている、は、機械からは出ない感情。
  
 ホテルの備品としてでは得られないものを
この旅で感じとったと言うことでございますな。
 
 それが何かは、映像を見て感じてくださいませ、
と卑怯なことを申し上げて終わりといたします。
 
 言葉のほとんど無いこの話では、
言葉では言い表せないものが描かれていると思いますゆえ。
 
 ……。
 
 卑怯でございますな。
 
 
 
    ☆    ☆    ☆
 
 さて、次回はついに最終回。
 
 予告編PVを見ますと、一人の地球人が゛銀河楼を訪れるようでございますが──。
 
 とりあえず、予告編PVのコメント欄には次のように書き込んでおきました。
「 なぜ一人で来たのかが気になります。
 
 宇宙服着用ということは、
人類の体質が地球環境に合わなくなったという可能性もございますが、
それはあまり考えたくございませんなぁ。
 
 最後、息を吐き、吸うシーンがございますけれど、
それもヘルメット取っていないのですよねぇ。
 このあと、意を決してヘルメットを脱ぎ、思い切り深呼吸をして、
「空気がおいしい」とでもおっしゃってくれればよろしいのですが……
 
 何はともあれ、結末はすばらしいハッピーエンドとなることを信じております。
 楽しい作品をありがとうございました。」
 
 
「追記:動画の中にタマ子さんの姿がないので、この人は、
人間を待ち焦がれているヤチヨさんの心を慰めようと、
タマ子さんが変身した姿ということも考えられます。
でも生体認証の画面も出てまいりますし、
一人でいる姿──後ろ姿ですが──を見ると、そんな感じはしないのですよねぇ。
 
この作品の次回予告、ミスリードが得意なので予断を許しませんが。」
 
 ただですねぇ、タマ子さんの変身だったといたしましても、
心配ないと思うのでございますよ。
 
 最後それがバレてガッカリしたところに、
地球人来訪の報が届くとか、とにかく最後はハッピーエンドになる。
 
 わたくしはそう信じております
 
 さて、どうなりますことやら
 

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
3 4 5 6 7
8 10 11 13 14
16 17 18 20 21
23 24 25 26 27 28
29 30
プロフィール
HN:
道化の真実
性別:
男性
趣味:
ゲームブック
最新TB
ブログ内検索
バーコード
P R
フリーエリア
<
忍者ブログ [PR]