2025/07/05 町田庸先生の『口訳 古事記』(講談社/2023/4)半分ぐらいまで読みました。出来事などは原典に忠実に、セリフや表現などは現代風にした大胆で分かりやすい訳でございます。ラノベというよりも講談や漫才、一番近いのは手塚治虫先生の『火の鳥』の感じかも。古事記は有名なところだけ読んで後は飛ばしちゃったから助かる。たとえば、天孫降臨の前あたりとか。読みやすいのもあるけれど、元々『古事記』は大ざっぱ──大胆で面白いんですよね。えらい方のことだから小声で申しますけれど、変な人が多い、もとい、キャラクター性が豊かでございますから。そこら辺、マンガやラノベの原点を感じます。
(タイトル下に入り切らなそうなので、こちらへ)
3本足のカラスと申しますれば、
サッカー日本代表のエンブレムでございますな。
それがが日本サッカー協会のシンボルマークに採用されたのは意外に古く、
1931年(昭和6年)のことだとか。
この鳥、日本神話に登場する八咫烏と同定されておりますが、
実は『古事記』でも『日本書紀』でも八咫烏が3本足という描写はございません。
3本足のカラスと申しますれば、
サッカー日本代表のエンブレムでございますな。
それがが日本サッカー協会のシンボルマークに採用されたのは意外に古く、
1931年(昭和6年)のことだとか。
この鳥、日本神話に登場する八咫烏と同定されておりますが、
実は『古事記』でも『日本書紀』でも八咫烏が3本足という描写はございません。
八咫烏を3本足とする最古の文献は、平安時代中期(930年頃)の「倭名類聚抄」。
中国や朝鮮には太陽の中に棲むという「三足烏(さんそくう)」がおりまして、
それと同一視されたのではないかという説がございます。
実際、『日本書紀』の時代、
日本では3本足のカラスを特にありがたがってはおりません。
西暦でいうところの650年、孝徳天皇の御世。
穴戸国の司・草壁醜経が白い雉を献上いたしました。
それをめでたいしるしとし、
元号をを白雉(はくち)に改めるのでございますが、
その決定にいたるまで、これがどういう兆候かと
朝鮮から来たえらい法師の方に訊くわけでございますな。
それをめでたいしるしとし、
元号をを白雉(はくち)に改めるのでございますが、
その決定にいたるまで、これがどういう兆候かと
朝鮮から来たえらい法師の方に訊くわけでございますな。
すると中国や朝鮮などでの白い鹿、白い雀、そしてまさに白い雉の例などを出し、
これはめでたいしるしだとおっしゃるのでございますが、
その中に出てまいるのでございます。
「(前略)大唐に遣わされた使者が死んだ三本足の烏を持ち帰りましたときも、
高麗の人々は『めでたいしるしだ』と申しておりました。
このようなささいなものまでみんなめでたいものだと言っております。
白い雉ということになればもちろんでございましょう」
(『日本書紀』井上光貞:責任編集
中公バックス 日本の名著 1/昭和58年5月)
日本では3本足の烏は、めでたいしるしかどうか以前に例がなく、
しかもここではささいなこと扱いされているのでございますよね。
しかもここではささいなこと扱いされているのでございますよね。
おそらくその後、平安時代になって
八咫烏に箔を付けるために三足鳥の要素を採り入れたのでございましょう。
八咫烏に箔を付けるために三足鳥の要素を採り入れたのでございましょう。
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