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2024/03/27 「サイボーグ009」が舞台化されるそうですな。キャストで登場人物を見るに、0010をやるみたい。加速装置に電撃と派手な戦いとなりそうですな。以前には出来なかった技術が駆使された演出となるのでございましょう。ラストの愁嘆はクサくなりそうな気もいたしますが、それもまた舞台に向いていると申してよろしゅうございましょう。
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ウルティマ失われたルーン 『ウルティマ~失われたルーン』
 構成・文:犬飼わたる/レッカ社 
 作画:松下徳昌
 (91/12,双葉社ゲームボーイ冒険
           ゲームブックシリーズ)














「ハード末期に現れた傑作」という言葉が、ゲームソフトではよく使われたりしますな。
双葉社のゲームブックにもそれは当てはまるようでございます。

『メタルマックス 爆走タンク冒険戦記』村上紳/レッカ社 編(91/06)

『ウィザードリィ外伝I 女王の受難』山崎和緒/スタジオ・ハード 編(91/11)

『ウルティマ 失われたルーン』犬飼わたる/レッカ社(91/12)

『戒厳令のトルネイド』富沢義彦/スタジオ・ハード 編(91/12)ルパン三世シリーズ19

『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』富沢義彦/スタジオ・ハード 編(92/07)

といったあたりは、どれも遊びやすくて面白く、本当に素晴らしい。

もっとも、最終作である『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』は、バグまみれで、
双葉社から送っていただいた正誤表を使ってもプレイできないものでしたが、
ストーリーがよいものですから、バグを洗い出していく作業さえもゲームとして
楽しめました(というわけで、これだけはマニア向けですね)。

おそらく、ゲームブックに対するノウハウが確立していったということなのでしょう。
スタジオ・ハード、レッカ社とも、どこよりも多くゲームブックを手がけているわけですから、それは当然ですな。

その中から、今回取り上げるのは、『ウルティマ 失われたルーン』
なんと言っても、この後書きがいいじゃありませんか。

失われたルーン後書き

多分ですが、これ、双葉社のゲームブックはもうこれ以上でないと知った上で
書いているのでしょうな。

そう思いながら読むと、いっそう胸にくるものがございます。

後書きでこれだけの宣言をしているのですから、本編が面白くなければ嘘でございます。

もうねぇ、FFシリーズをはじめとするゲームブックのオマージュやアイデアが込められていて、ファンならニヤニヤ・ニコニコできますし、『火吹山の魔法使い』をプレイして、次に何をやればと迷っている初心者にも勧められる(『バルサス~』は手強いですからねぇ)。
そんな造りになっております。

このあたりのノウハウが、小学館とかエニックスとか、HJG文庫とか、そのあとに出たゲームブックにあまり受け継がれなかったようなのが本当に非常に残念でございますな。

……。

とここまで書いてきて反省するのですが、ここら辺の作品って、現在入手困難みたいですよねぇ。

『ブラックオニクス』(これも名作ですな)が再構築~リビルドされて、復活したとネットで書かれておりましたから、ここら辺のゲームブックも、いろいろなんとかして、復活させられないものでございますかねぇ。

マニア向けの作品よりも、むしろこうした初心者向けの良作が、ゲームブックにとって必要でございましょう。

 

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