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2018/2/22 答:「ぎるがめす」。異世界の酒場のような名前でございますな。 ちなみに「イルーダ」の名は序文、「ぎるがめす」は、  パラグラフ八二にございます。
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大江戸疑惑人表紙

『大江戸疑惑人走る!』かとう祐介・作 泉晴紀・画
(白泉社アドベンチャーゲームコミック/昭和61年2月)

最初に書いておきますが、『ゲームコミック」となっておりますが、
コミックではありません。
絵物語の絵が、マンガというか劇画になった、そんな形式の本でございます。

さてさて。

 このゲームブックを見たのは、東側に古本、西側に古道具屋を置く、
雑然とした倉庫のような店でございました。
 棚からとって表紙を見たときは、んんっ? とうなりましたよ。
 白泉社で、ガロ系の絵……。
白泉社と申せば、少女マンガのイメージしかなかったものでございますから、
それとは真逆(まぎゃく)の絵に、うーむと考えてしまった
というわけでございます。
 白泉社が集英社の下部的存在として作られたらしいというのは、
当時すでに自分の知識としてあったのですが、それでもやはり、
そのギャップになじめなかったのでございますな。
 著者であるかとう祐介先生のことは存じませんでしたが、
絵をお描きになった泉春紀先生のことは存じ上げておりました。
 今では『孤独のグルメ』『花のズボラ飯』などで有名な久住昌之先生と、
『かっこいいスキヤキ』泉昌之名義の合作でお描きになっていた
(泉先生は作画担当だったようでございます)方でございますな。
 ですから、時代劇といっても、ちょっと変な感覚のものだろうということは、
予想がついておりました。

 大江戸というからは、時代劇らしい。疑惑人というのだから、悪人なのだろう。
といっても、盗賊とか渡世人とか、かっこよさが期待できる方向でもなさそうだ。
いったいどういう……。
 パラパラとめくっていくと、そこでまた首をかしげる挿し絵が。
 主人公とおぼしきはだかの男の人が、たくさんのはだかの女の人に
囲まれているのでございますな(詳しくはもうしませんが)。
 手軽なゲームブックの体裁ですから、小学生も読む可能性がございましょう。
にもかかわらず、これって大丈夫? そう思ってしまいました。
 とりあえず確保。
帰ってからプレイしはじめたのでございますが、疑問はますますつのるばかり。

「美浦屋和吉(みうらやかずきち)」
「古破夢堂(ふるはむどう)」
「水上滝之丞(たきのじょう)」
……。


サブタイトルからして

「万金猫²胸算用
   (よろずかねとにゃんにゃんぎわくのみつもり)」

でございますからねぇ。

「イコール」「スター」「グループ」「セックス」
などの、
外来語もまじえて語られるお話は、それ自体が時代劇っぽくない。

「これはなにか、現代の話がもとになっているな」というところまでは、
うすうす感ずいたのでございますが、それが何かはわからない……。
が、
 しばらく読み進めていくうちに、一つの言葉に行き当たって、
ようやくそれがわかりました。
その言葉とは、

「佐郷田滋門」

「疑惑の鉄砲玉」

そう、これは、
あの三浦 和義事件、通称「ロス疑惑」を題材にした、パロディ。
美浦屋和吉は、三浦 和義のもじりだったのでございます。。
(ここで、以前なら「キングカズ」こと、サッカーの三浦選手と混同させるような
ネタを書いたかもしれませんが、今さらそれをやっても……ということで割愛いたします)

 ただ、正直申しまして、わたくしもこの事件について詳しく知っているわけでは
ございません。

 なにか、容疑者の三浦氏が、やたらと派手でにこやかにテレビに出てくるものだから、
ワイドショーが連日ネタにしていた、その程度の認識でございます。
ですが、まぁ、そんなわたくしでも、「ジミー佐古田」とか「疑惑の銃弾」という単語ぐらいは聞いたことがございます(聞いたことがあるというだけなのでございますが)
そんなわけで、どこがパロディなのかを詳しく解説することはございません。
「ロス疑惑」について、知りたい方は、申し訳ございませんが、
検索でもして調べてくださいませ。

というわけで、それ以外のことを。

システムというほど大げさなことではございませんが、
 このゲームブックでは、「共通ページ」という部分があり、
そこは上欄外にアミ線が書かれております。この場所では例えば、
パラグラフ62から66までが共通部分でしたら、
その部分にはパラグラフのジャンプはなく、
62,63,64,65,66と、順番に読んでいくということを意味します。

だったら一つのパラグラフにまとめてしまえばいいのに、とも思いますが、
やはりそこは、文章に区切りを持たせたいのでございましょう。

また、場合によっては、パラグラフ62で書いていることは、
すでに120で説明してしまっている、という場合もあります。
 そういう場合には、120からは、62に跳ばないで63に跳び、
そのあと64,65,66と進めていく、という方法も使っています。

これなどは、使えば、もっと凝ったことも出来そうな気もいたしますが、
このゲームでやっているのは、その程度ですな。 
 ともかく、そうした箇所では、
「51から62→66と読み進んだキミは 98へ進め」といった具合に書かれてございます。
ページをふりかえって見直すか、ステップメモをとっておくかする必要がございますが、
そう面倒なことでもございません。



あとは、
最後の方、捕まってからあとになりますと、

 大江戸疑惑人1

大江戸疑惑人2 


といった具合に、江戸と現代がごっちゃになったような面々が登場いたします。

結末はこれらの選択……
いや、あみだとかで決定されるから選択ではございませんな……
によって決定するマルチエンディングとなっております。
とは申せ、犯罪者なのですから、いい結果などは期待できず
たいていは死刑でございます。一番いいのは、島流しでしょうかね。
島流し先でスタアとして迎えられ、島流し後にそこでの体験を出版、
さらに「古破夢恋椿」という名の香入り椿油を売り出すなどして、大もうけ。
千両箱を枕に、若い娘に囲まれた生活を送るという。

ただし、「これでは納得できない人は」と最後にあり、
そこでは仕事人に殺されるエンドが待っており、「エンドのエンド」と結ばれております。
悪の栄えた試しはなし、でございますな。
もっとも、「納得できない人は」となっているので、
「納得がいく」ひとは、自分が主人公ならそれでいいという方は、
悪の栄えるエンドでもいいのでございましょう。

……。

いいのかなぁ。





こういう絵は、やはり「続き」のほうにおさめておいた方がよろしいでしょうな。
一応ね。
というわけで。
ここからは、心が成年の方のみご覧ください。
心が14歳とかいう人はダメです!!





大江戸疑惑人3


大江戸疑惑人4

こういうシーン、
こういう絵柄が好きな人っているのかなぁ……?

いや、こういうゲームブックだから、こういう絵柄で正しいのでしょうな。

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