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2018/10/20 ヨーロッパの伝承や『指輪物語』には、そもそも巨乳貧乳の意識があまりないので、それらに基づく絵を参考にしたディードも、巨乳貧乳の意識がない。そのため巨乳エルフが登場すると貧乳扱いになった。アメリカのTRPGの種族としてのエルフは、アメリカ人  の巨乳好きや、ヒロイックファンタジーのパルプ絵、アメコミなどの伝統もあって巨乳になった(でも、ん、巨乳だっけ? 覚えてない……)。 日本での展開は(エロ)マンガに依るところが大きい。特にエルフは薄着だから……、というあたりなんじゃないかなぁ。
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 ドルアーガの塔・外伝。表紙『ドルアーガの塔 外伝』
 企画・構成:スタジオハード、
 文・作画北殿光徳
 (勁文社アドベンチャーヒーロー
 ブックス 昭和60年12月)

※ 扉ページには「ある勇敢な戦士
  の物語」というサブタイトルが
  つけられてございます。


さてさて、

このゲームブックと申せば、まずその舞台となる
城塞戦車・ドルアガノンが話題になりますな。

ドルアーガの塔・外伝。城塞戦車ドルアガノン
(↑城塞戦車ドルアガノン) 

ドルアーガの塔を求めて来たのに、戦車
石垣のような車体と、やはり石造りに思われる無限軌道。

インパクト絶大

こんなのが、「ギシンギシンと不気味な音を立てて」現れたら、
そりゃ、誰だって驚くというものです。

とは申せ、中は原作のビデオゲーム準拠の長方形の迷路なんですけどね。
インパクトのある仕掛けがあるわけでもなく、
原作準拠のまともな造り。

出オチ?

主人公の名は「ノヴァ」

「ギル」「カイ」「イシター」メソポタミア神話由来なのに、
ノヴァって何だ~! と一瞬叫びたくなろうと思いますが、
もともと『ドルアーガの塔』って、
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や『ウィザードリィ』に
触発されてできた作品らしい(「ドリマガ」2003/7/25,p.28-29)ですからな。
敵やアイテムもメソポタミア由来ではございませんし、
そもそもドルアーガという名前がインド神話由来
それほどこだわるところではございませんでしょう。

で、

このノヴァさん。
王国の従士長で、実はギルの双子の弟
(女神イシターに言われるまで知らなかったぽい)なのだそうでございます。
そんなこともあって、イシターさまから黄金の鎧をいただき、
ドルアガノンに立ち向かうのでございまずが……。

彼は、

おそらく、ゲームブック史上、
もっともかわいそうな
主人公の一人
といっても過言ではないのではないでしょうか?

何が? ですって。
いや、その目的が、でございます。

イシターさまはおっしゃられます。

「おまえは、あの邪悪な死の戦車(いくさぐるま)ドルアガノンを
攻略するのです。あの城塞戦車には、ドルアーガの塔の秘密が隠されています。
おまえは、この秘密を解き明かし、それを兄ギルに伝えればよいでしょう。
兄弟二人して悪魔を倒すのです」

宝物の出し方を知らないと先に進めないというゲーム性で、
ソフトよりも攻略本の方が売れた、
というゲームの特色が反映された女神さまのお言葉ですな。

ですが、
「兄弟二人して悪魔を倒すのです」
とか、鼓舞するようなおっしゃり方をされても、
所詮は下働き
ギルのために攻略方法を調べて来い、っていうことですからな。
しかもでございます。

やっとの思いで、ドルアガノンを攻略し、ドルアーガを倒したと思ったら……。
ドルアガノンの六階部分が分離して宙に浮き、そのままどこかへ飛んでいくという……。
倒したと思っていたドルアーガは、実は生きていたというわけですな。

ゲーム自体はここで終わりですが、
「はてしなくつづくノヴァの戦い さてこれからの物語は……?」と、
次回予告めいたあらすじが、その後に続きます。

どうせ続編なんて出ないだろうからここであらすじを書いちゃえ、と思ったか、
それとも、ここで書いとけば、もしかしたら続編が出るかも、と思ったか、
はたまた勢いか。

とにもかくにも、ノヴァの前には第二・第三の「ドルアーガの塔」、

タワー怪獣ドルアガドン石像巨人ドルナイト

立ちはだかります。

ドルアーガの塔・外伝。タワー怪獣ドルアガドン、石像巨人ドルナイト
(↑タワー怪獣ドルアガドン石像巨人ドルナイト)

イシター様は、
「ドルアーガを倒せるのは何度かこの塔を制覇したあと、
秘密のかぎりを知りつくしたときです」
とおっしゃっておりますが、

その前に、ギルが一人でドルアーガ倒しちゃうよ!!
攻略本とか持っていたらもっと早いかもしれないよ!!

そうなると、ノヴァのやっていることは何だったのか……。
まったくの徒労でございますな。
本っ当~に不憫な主人公でございましょ?
しかも、ドルアーガの本体がギルが挑んでいる塔にいるとすれば
ノヴァが立ち向かっているのは、
分身? ニセモノ? そっくりさん

城塞戦車ドルアガノンやタワー怪獣ドルアガドン、
石像巨人ドルナイトなんてのも、
もしかするとドルアーガが見せた幻影とかなんじゃ……。

そう思うと、さらにさらに不憫。

まぁ、ゲームをプレイしている最中は、
そんなストーリー忘れているとは思いますけどね。
それに、

ギルがドルアーガを倒した裏では、人知れずこのような活躍が……、
というのは、外伝としては正しいですな。

ギルの双子の弟が、ギルと同じ黄金の鎧を身につけて……
というのは、アーケードゲームのストック( 残機) から
イメージされたものでございましょうし、

このゲームブックの目的である「『ドルアーガの塔』の秘密をさぐる」も、
先ほども書きましたとおり、
特殊な宝物の出し方を知らないと上階へと進めないという
ゲームの性質から導き出された、まことに正しいものだと存じます。
(確かにこんなの分かるか! という出現方法もございますしねぇ)

最終的にこの塔を攻略したことによって
○○の秘密を暴き出したというのはございませんが、
ゲームのところどころには、
元のコンピュータゲームのヒントとなる描写もございます。
ございますが……、そうではないところもございますし……、


そういう目的なら攻略本買った方が早いよね、

ということでございますな。

とは申せ、ゲームブックとしてはオーソドックスな造り。
ゲームをプレイしている「あなた」が不憫なのではございません。

ただただ、主人公のノヴァがかわいそうなだけなのでございます。




※ でも、考えてみますとわたくし、テレビゲームの『ドルアーガの塔』、
クリアしてない……どころか序盤でとどまっておりしたっけ……。
今では、攻略方法なんてゲームソフト自体に内蔵されていて、
ボタン一つで出てきたりいたしますが、そもそも『ドルアーガの塔』って、
アクションゲームとしても難しいんですもの。

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