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2024/09/21 ところで「豹」は訓読みで何と読むかご存じですか? 答は「なかつかみ」。まぁ、読めっこない。 なんでも陰陽道で方位を司る八将神(はっしょうじん)という神さまたちがおられるのでございますが、その中の一柱が計都星を司る豹尾神(ひょうびしん)。この神さまが八将神の中央に位置するため「なかつかみ」というのだそうな。どうまん中かと調べてみますと、八柱を円に並ばせた場合の真下みたいですな。 ただし方角的には常に変わっているので、別に南と結びついているわけではないようでございます (そもそも北を上とするようになったのは、大航海時代みたいでございますしね)。「なかつかみ」は『日本書紀』にも登場する古い言葉でございます。もっとも、尾とあわせて出てきているので、当時の方はこの八将神からしか豹のことを知らなかったかもしれませんし、尻尾しか見たことなかったのかも。
[27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37]
ゲームブッククイズ(110)


『機動戦士ガンダム灼熱の追撃』

山口宏/スタジオ・ハード
(勁文社アドベンチャーヒーローブックス/昭和61年5月)

に登場する、このメカの名前は何?


灼熱の追撃


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ゲームブッククイズ(109)


『機動戦士Ζガンダムジェリド出撃命令』

山口宏/スタジオ・ハード
(勁文社アドベンチャーヒーローブックス18/昭和62年6月)


敵最終兵器ドーラを倒し、地球連邦を救ったジェリドたちがモビルスーツから降りたとき、
真っ先に駆け寄ってきたアラスカ第18辺境警備隊の上等兵の名前は?


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a-Too袖師店」で、また買ってまいりました、ゲームブック

 
内訳は、グーニーズとゴーストタワー、忍者
 
 富士見の 

『ゴーストタワー魂の石』
が400円。

忍者への道』が800円。


正直申しまして、富士見のゲームブックは当時あまり買っていなかったのですよね。

社会思想社や東京創元社、二見書房にくらべて、
ウォーロック」誌で取り上げられることが少なかったからだと思うのですが。

多分「ドラゴンマガジン」誌があったからなのでしょうが、
そちらはわたくし、読んでいなかったからなぁ……。

 この前、「Role&Roll」を買いに静岡の中心街に行ったとき、
駿河屋本店では、『忍者への道』が千何百円かしていたような……。


二見書房の『グーニーズ』が600円、

 こちらは持っているのですが、
二人用ゲームマップがなかったので買ったという……。

ビニール越しに見て、そのぐらいの膨らみがあったので、
入っているなと判断いたしたのですが、それが当たっておりました。

 コマは「ピストル」(フラテリギャング)のものが欠けていたのかな?
 それは、持っている方が切り取るまえの状態だったので、問題ございませんでした。



 合計1800円なのでございますが、
黄色い値札のものはジャンク品扱いで5冊買うと半額。
それが、夏休みセール期間中とかで1冊でも半額

 ということで、900円+税 の 972円で買ってまいりました。



『ドラゴンの洞窟』とか『魔獣王国の秘剣』とか『戦えイクサー1』
などもございましたが、そのあたりは持っているので無視、でございます。


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 なんか、ドラえもん秘密道具みたいですよねー、
 このオチミズの使われ方って――。

 というわけで、

Role&Rollvol166読者欄に載せていただいた

「神我狩~黒衣菊理異聞録」

を元にした絵でございます。



神我狩~オチミズ~

* 案外、一億六千万払っても使う~っていう人、いるんじゃないかなぁ。


 これの元が載っていたvol.164は、

ソードワールド2.0の「ロードオブグリモワール」最終回だったり

(サブの「ランダム陳情」がメインシナリオと結びついていくのか……、
 面白い! と思ったのでございますが、
 そこまで行く前に終わってしまいましたな)

、描けそうなものはありそうだったのでございますが、
多分キーとなる人物のイラストがないとか、今ひとつとかだったりで――。

 「TORG」は前月に描きましたしね。
(「リビングランドでの活躍は終わりますが」ということは、
単行本化するときには、他の場所での活躍が付け加わるということなの、かなぁ)



 というわけで
この小話(こばなしではなくてしょうわと読むのでございましょうな)に――。

 この作品、黒衣菊理(くろいくくり)や白羽千鳥(しらばちどり)という名前も
そうでございますが、

「瞳の奥底には、残酷な格差によって生じた憎悪の炎」
ですとか
「負の感情から展開される一人脳内劇場」

など、凝った表現をしようとして失敗しているような部分が冒頭……。

 いや、書き出しの部分、緊張していたのでございましょう。
 よくあることでございます。

 ネタとしては、

 数年後、声をかけられて振り返った菊理の前には、
女とは思えぬマッチョに変貌した白羽さまの姿が……。
  毒島教官に仕上げられたのですな。

  というのも書こうと思ったのでございますが。

  なんだろう、マッチョになった姿をあまり描きたくなかったのかな……。

  というわけで、まぁこっちに。



☆ ところで、vol.164の「帰ってきた『なぜなに未来侵略』」
  「なりきりと導入の事故」

  「非暴力主義だから戦闘を伴う依頼は受けない」
  「隣の家から邪神召喚の呪文が聞こえてくるけど怖いから布団を被って出ない」

 まぁ、こんな選択をしたら、ゲームブックの場合、ふつう
本を閉じたまえ」で終わりでございますよね。


 こういうのってやはり、TRPG普及のために昔、

ゲームブックと違ってTRPGならば
何でもできる、どんなキャラを演じてもかまわない、

なんてことも言っていた時代の悪影響でございましょうかねぇ。


 世界観やストーリーに合わないキャラクターは結局、
  プレイヤーにとってもGMにとっても、負担になる元でございますな

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拍手がひとつ入ったことに調子に乗って、

ーーでも、これって、ランキング日別だったみたい。
また28922 位 / 28922 ブログ、とかに戻っちゃったよーー

 まぁ、それはともかくとして、
わたくし的石ノ森章太郎先生ベスト

『三つの球』
(虫プロ 石森章太郎選集 第14巻/昭和45年2月)。
初出 「少女クラブ」昭和33年4月号~昭和34年3月。

 知らない方は多いでしょうし、知っておられる方でも、
異論反論ございましょう。

 が、わたくし的なので、そういうのは関係ございません!

 まぁね。第一部のみで終了しておりますし、
その理由も著者によれば「人気が無かったから」
それに初期の少女マンガでございますから、
シャープでシリアスな画風が好きな方のなかには、
眼中の外とおっしゃる方もおられましょう。

 でもね、いいのですよ、これが。

 舞台は平安時代……、と申しましても、現実の、ではございません。
天狗や滝つぼの精は出てまいりますし、
酒呑童子やハカマダレ、牛若丸と、時代の特定も出来ません。

 まぁ、ファンタジーと申しますか、おとぎ話的な平安時代ですな。

 作風は、ディズニー……というより、
東映動画あたりの長編マンガ映画を思わせるもの。
歌あり笑いあり、ドラマあり、映画的な演出も凝っております。


 赤・青・黄金、三つの大切な宝珠を地上に落としてしまったイッチンは、
その罪の報いとして、コウモリに姿を変えられてしまいます。

 そんな弟を元の姿に戻すため、天女美雪は、
彼女に想いを寄せる天平とともに、三つの珠を探すために下界に降りるのですが――。

 天界でのいたずらの結果を解消するため、というのは、

『リボンの騎士』(少女クラブ版昭和28年~昭和31年)が
頭にあったのかもしれませんな。


 あとがき的なコラムで著者は

この『三つの珠』だけは、(……)終わりまでちゃんと描きたかった。
それだけの構想と情熱を持って始め、途中で終わらせられるまで、
それは続いていた。

とお書きになっております。

 じっさい、本当に描きたかった作品なのでございましょう。
民話的な世界観での少年少女の冒険というのは、
当時の石ノ森先生の資質に最も合っていたように存じます。

『構想と情熱』とお書きになっておられるように、構成にも凝っております。

主人公の美雪は、当初天界での記憶を持っておりません。
下界の暮らしに慣れるようにと、赤ん坊の姿で地上に降ろされ、
天平とは違う場所で過ごすのでございますな。
美雪はヨヒョウとツウの夫婦に育てられ、
天平は遮那王(牛若丸)とともに、天狗に育てられ……、
そのことがドラマを作っていくのでございます。

三つの珠


 そんなわけで、物語の軸は、
三つの珠の探索と牛若丸ーー源義経でございますなーーの物語を軸に、
さまざまな民話や物語を織り込みながら展開していく……
はずだったのでしょうが、

酒呑童子の手から弁慶(天平だが、記憶をなくしている)が取り戻したものの、
美雪はだれがそれを持っているのかを知らない……、

というあたりで「第一部完」となっております。

 予想でございますが、義経の物語に沿っていくといたしますれば、

「壇ノ浦」あたりで「青の珠」を取り戻して、「第二部終了」、
平泉で「黄金の珠」を取り戻し、弁慶の立ち往生とともに天界へ戻る、

というような話の流れだったのではないでしょうか。

 奥州あたりは石ノ森先生の故郷でございますから、
そこをクライマックスに持ってくるからには、
いろいろと描きたいことがあったのでは、と想像されます。


 とはいえ、第二部以降を描く気持ちがいくら強かったとしても、
おそらくそれは、叶わぬ夢だったことは、容易に想像できますな。

 絵のタッチや、物語の作風が変わってしまったという、
作者由来の理由もございましょう。

 加えて、少年・少女マンガというもの自体の変化ということもございます。

 この作品が描かれた当時、少年マンガと言えば、児童を対象としたものでございました
 ですが、月刊誌の時代が終わり、週刊誌が主流になるにつれて、
その対象年齢は、じょじょに、いや急速にかな? 上がっていったのでございますもの。

 このようなマンガの出る幕は、なくなっていたのでございます。
短編はともかくとして、長編は特にーー。

 このような豊かな世界が失われたことは、個人的に残念でございます。



☆ 「Role&Roll」で『鵺鏡』がアナウンスされたとき、
平安朝を舞台にしたTRPGとだけ聞いて、
ものすごーく期待してしまったのでございますが、
その後の特集でまったく違ったのを知り、ガッカリしたのを覚えております。
 
 民話や伝説を多数取り込んだ、
少年少女の冒険のための和風ファンタジーTRPG……。
誰か作ってくださいませんかねぇ。
時代は、やはり大まかな平安時代がよろしゅうございましょう。

江戸時代だと、手垢がついていると申しますか、自由度が低い気がいたしますので……。
 
 
《追記》
  
 その後、いくつか見つかりましたので、補遺として記事にいたしました。
 もしよろしければ、ごらんくださいませ。
 


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「MSXマガジン 創刊0号」MSXマガジン0号表紙
(アスキー/1983/10)
創刊号ではなくて、創刊0号でございますよ。

MSXにアスキー社が大きく関わっていたということもございますが、
当時のMSXと、未来のコンピュータに対する過度の期待
 がうかがわれるというものでございます。


 目次を見ても、それがおわかりいただけるかと。

MSXマガジン0号目次



 そんな記事の中ほど(p.50-51)、

「コンピュータなんてなくったってコンピュータ・ゲームはできるんだ」

と題して掲載されているのが、「バンタム・ゲーム」のゲームブック。

コミック版『惑星スパイ』2巻を中心に紹介しております。

MSXマガジン0号


 タイトルからして、やはりゲームブックは、
コンピューターを持たない人のための代価として考えられていたと思いますな。

 それに関して、当時わたくしがどう思ったかは忘れました。

覚えているのは、新しさ物語の可能性に興味を引かれたということ。

 その後、朝日ソノラマの『騎士ローラン 妖魔の森の冒険』の発売が
「宇宙船」あたりで発表されるなどして、期待はさらに高まっていったのでございます。

(西東社のゲームブックに関しては、かなりあと、「ウォーロック」誌で知るまで、
その存在を知らなかった……と申しますか、
店頭には並んでいたのでしょうから、眼中になかったと言うべきでしょうな)。


 バンタム社のゲームブックは、
講談社の「アドベンチャー・ブックス」シリーズとして翻訳されたのはご存じですな

(ウィキペディアによりますと、学研の『きみならどうする?』シリーズもそうだそうでございますが、それに関してわたくしは未見)。

 コミック版は翻訳が無いと思いますが、

おそらく西東社のゲームブックは、
このコミック版を参考に作られているのでございましょうな。

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 『リュウの道』の最終巻(8巻)
  石森(当時)章太郎
講談社コミックス/昭和46年5月1刷/昭和51年2月3刷)

を買ったら、そのラスト部分が乱丁だったことを思い出しました。

物語世界の真相が語られるクライマックスでございます。

 お読みになった方ならご存じでしょう。

石ノ森先生が、『2001年宇宙の旅』のラストに触発され、
『ジュン』などで培った実験的なコマ割り駆使してお描きになった、
神との対話シーンでございます。

 観念の奔流のようなカットの連続で、
順序が違っていたとしても、実験的な意図があるのかな、と思うほど。

 でも、読んでみて、なんかおかしい……。

リュウの道8巻クライマックス
(↑ この辺。  飛び飛びですが流れは左から右でーー)



 画面いっぱいに描かれたコマでございますから、ページ数などはわかりません。

 結局さんざん首をひねった後、本屋さんに行って別のものと交換していただきました。

 でも、今にして……と申しますか、
交換してもらったあと思ったのでございますが、
その本はそのまま取っておいて、新しいのを一冊買えばよかった……。

 乱丁自体が珍しいですし、

この本のこの箇所がーーというのは、ネタとしても面白いですものな。

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ゲームブッククイズ(108)

 [ ]と( )に適当な言葉を入れて、文を完成させてください。

 ゲームブックは[   ]ですが、本当の
 [   ]は(    )いたします。

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ゲームブック以前


あなたまかせのお話
レーモン・クノー著 塩塚秀一郎訳
(国書刊行会/2008/10)

あなたまかせのお話」(P.193-200)
(ウリポ第83回定例会・同年、雑誌「レ・レットル・ヌーヴェル」初出
                            /1967年)。

 訳者あとがきによりますと、
ゲームブック的な仕掛けのアイデアとしては、もっとも初期のもの
だそうでございます。


「1 三つの元気なお豆さんの話を聞きたいかい?」

と、親が子供に寝物語を聞かせるような調子で話が進んでまいります。

 で、

   「はい」なら4へ
   「いいえ」なら2へ

 と、選択肢があり、どちらかを選んでそのパラグラフに進む、
というあたりまで、ゲームブックと何ら変わることはございません。

 ただ、主人公が「きみ」か、といわれると、そうではございません

 親が子供に語ってやり、途中の選択を子供が選ぶという形ですから、
子供を主人公と考えれば、主人公は「きみ」ということになるのですが、
お話の中の、たとえば「お豆さん」を主人公と考えると、
その行動をどうこうできるわけではないあたりが、
主人公はきみではないと申すのでございます。

 選択肢にしても主に、
このはなしの続きが聞きたいか、別の話が聞きたいか、もう話が聞きたくないか、
というものでして、
聞き手である子供が関われるのは、続けるか続けないかだけ。
内容を積極的に変えるということはないのですな。

 この小説、わたくしのような何も知らないものが読むと、
子供向けのたわいもない話でしかないのですが、
そこは実験的な小説をものにしております著者のことでございますから、
この作品も実験的な意味合いがあるようでございます。

 あとがきによりますと、
ツリー構造だから、お豆さんの物語であり
「添え木」や「低木」の話を選ぶと進展しないのは、
形式にお豆さんの成長の意味合いを込めているからだとか。

 ただ、そのあとがきにもございますとおり、
作者は「ツリー型物語」の可能性を真剣に探究していたわけではないのでしょうな。
「むしろ、情報学の展開に伴い、当時すでに可能性が見えていた『ツリー型物語』が
揶揄されていると考えるべきかもしれない」(P.324)

というほうが、あたっているような気もいたします。


 ところで、
「ウリポによるアンソロジー『潜在文学』(一九七三年)の説明によると、
どのような選択がなされても破綻することなく物語が成立するためには、
ブール論理学という数学的な道具立てが必要になるらしい」(P.323)とか。

 ウィキペディアで見ると、集合とか、AND や 0R みたいなものみたい。

 なんとなく、わざわざ言うまでもないような気もするけれど、
最初の段階ではそうではなかったのかも知れませんな。

 まぁ、いずれにいたしましても、
最初は実験的・前衛的な作品として、形式と内容を合一させたり、
難しい理論で武装して発表された作品が、
後の時代で、その形式的、技術的な部分だけが使われて、
そうした重苦しさを軽々と乗り越えて行ってしまうことはよくあることでございます。

 ゲームブックも、まぁ、そうしたものの一つというわけでございますな。


 というわけで、以下フローチャートでございます。

 線がぶれるのはあきらめました。

対策はあるのでございましょうが、そういう技術がなくてすみません。

テキストエディタなどにコピペして、MS系などのフォントを使い、
ついでに行間なども調整してやればちゃんとなると思います。


 ちなみに、[11]の片割れが、「これ以上話すのはやめましょう」の[END]、
[20]と[21]が、「この話はおしまい」で[END]でございます。
 なお、フローチャート上に[21]がたくさんあるのは、
ひとつにまとめるよりも、その方が見やすいと思ったからでございます。


     1  
    ┏┻┓
    4 2
  ┏━┫ ┃
  9 ┃ ┃
┏━┫ ┃ ┃
↓ ┗┳┛ ┃
21  5  ┃
  ┏┻┓ ┃
  ┃ 6 ┃
  ┃┏┫ ┃
  ┗┫┃ ┃
8←→7┃ ┃
┗┳━┛┃ ┃
 10  ┃ ┃
┏┻┓ ┃ ┃
┃ ┗┳┛ ┃
┃  11  ┃
┃ ┏┻┓ ┃
┗┳┛ ↓ ┃
 12 [END] ┃
┏┻┓   ┃
13 ┃   ┃
┃ ┃   ┃
14 ┃   ┃
┗┳┛   ┃
 15    ┃
┏┻┓ ┏━┫
↓ ┣━┛ ┃
21 16   3
┏━┫ ┏━┫
↓ ┃ 17 ↓
21 ┗┳┛ 21
  ┏┻┓
  18 ↓  
 ┏┻┓21
 19 ↓
┏┻┓21
20 ↓
  21

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ゲームブック以前


『日本SF傑作選1 筒井康隆』筒井康隆 デマ
日下三蔵編(ハヤカワ文庫JA/2017/8)。
「デマ」(P.581-617)
(初出:「SFマガジン」1973年2月号)


 この作品は、ご存じの方もおられるかもしれませんな。

『ゲームブック入門大百科』でも紹介されていた(p.24)
ことでございますし。
いや、実はわたくしもその本で知ったクチでございまして……。

 正直申しまして、赤塚不二夫先生や筒井康隆先生の作品は、
あまり読んでいないのでございますよ。
グロや下ネタを含んだ作品にあたる可能性もあり、
わたくしはそういうの苦手なので……。

 作品は、言語統制下にある未来が舞台。
検査に失格して徴兵をまぬかれた男がおりまして、
その男のした世間話が噂となり、どんどん広がって……、
と、そういう流れでございます。 

 噂が広がるにつれ、話が違ったものになっていくのは、当然。
二人の人に話せば、その二人がそれぞれ別のことを伝えるということは、
よくあることでございますよね。

筒井康隆 デマ 本文


 それがこの作品の分岐になっているのでございます。
 フローチャート小説でございますな。

 最後のページ(p.617)に書かれておりますとおり、
「情報が歪曲されて伝達される形態や条件のほとんどすべて」が含まれておりまして、
それがすごい。

 編者の解説によれば、この作品は、1973年に「CBSソニーから発売された
同題のLPレコードのために書かれたもの」(p.757)だそうで。

 と、すれば、レコードのトラックを活用できないか
という発想から生まれたものなのでございましょうな。

 ただ、ネットで調べてみると、レコードは、朗読とかではなく、
そこからインスピレーションを受けたジャズが入っているのだとか
(小説は、そのライナーノートにも入っていたみたい……なのかな。
今ひとつ自信が……)。



 で、まぁ、その噂が立ち消えになったり、新しい情報を含んで変質したり……、
となっていくわけでございます。

 構成は意外と単純。
ですが、それは新しい試みだからでございましょう。
もし、同じ手法で、第二第三ができておりますれば、
さらに複雑に絡み合わせることも可能だったかと存じます。

「女か虎か」の時も書きましたが、
この作品も、「主人公は君」ではございません。

噂によって変化する状況が主となっているわけでございますから、
これは当然ですな。

 ですからこの作品は、どのルートが正しいとかではなく
(まぁ、情報消滅が一番遅いルートを選択する
 というのも楽しみ方としてあるでしょうが)、
  個々の過程と全体の俯瞰を楽しむものだと思います。



 こうした並行的に変化する状況というのは、
「主人公が君」であるゲームブックと組み合わさって、『428』などのような、
主人公や場所を切り替えながらゲーム内の問題を解決していく
アドベンチャーゲームにつながっていくと思うのでございますよ。

 でもってですねぇ、

この「デマ」の手法は、別のアプローチでも、何か使えるのではないか、
それによって、ゲームブックに新しい進化を加えられるのではないか、
そのようなことを考えているのでございます。

 もしかすると、
それは「主人公は君」というスタイルは取れないかもしれませんし、

ゲームでもないかも知れません。

 他のかたがどう思うかは存じませんが、
わたくしといたしましては、それでいいのだ、でございます。

 何か新しいもの。

 何か面白いもの、


 それであれば、ゲームブックの枠は必要ございませんでしょう。

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 ゲームブック以前クラッシャージョウ アドベンチャー・ワールド


 フローチャートと申しますと、
すぐゲームブックのものを想像してしまいますが、
小説の構造をフローチャートで説明している
例がございました。


 それが、これ。
「クラッシャージョウ アドベンチャー・ワールド」
(少年マガジン特別別冊/昭和58年3月)


p.84-85に掲載されておりましたもので、河西隆史というかたが
お書きになったそうでございます。


小説のフローチャート  6作目まであったのでございますが、
  そのうち、5作目『銀河帝国への野望』
  のものでございます。

  なぜ5作目かと申しますと、
  飛び抜けた理由はないのですが、
  1作目は大きなネタバレを
  含んでおりますし、
  2と3作目は綴じてある部分なので
  スキャンしにくい、
  4作目は「結」がない形だし……と、
  消去法で無難なのを
  選んだのでございます。


  小説のフローチャートなので、
  一本道なのかと思いきや、
  ご覧のとおり、分岐する箇所が
  ございます。

  理由は簡単。
  クラッシャーはチームですからな。
  そのメンバーが別れて行動するところで
  分けているのでございます。



 演劇や映画などでも、
登場人物の出入りを示した表を描くことがございます。

もっと身近では、
アリバイトリック(もしくはそれがあると思わせる誤誘導)のある小説で、
登場人物がいた場所を時間ごとに示した表が出てくるときがございますな。


 それらがフローチャートで描かれた例を見たことはございませんが
(推理小説ではあったかな?)、
上の図も、
そうしたものと同じようなものと考えればよろしゅうございましょう。

 話の流れ(数字はページ数であり、左右に描かれた短い横線は、
 50ページごとの区切りでございます)のどのあたりで何が起こるかが、
 これを見れば判るというわけでございますな。

 ここに、悪役側の行動ですとか、刻々と変わる状況
などのラインを入れれば、さらに全体像が判るでしょうし、
もっと多くの人が関わる群衆劇なら、
さらに多くの線が複雑に絡み合うことになるかもしれません。

 小説や、物語性を重視したゲームブックをお書きになろうとする方は、
参考になるのではないでしょうか。

 小説の書き方で、初心者は一人称で書くな、というのは、
まぁ、こういうことをおっしゃっているのでしょうな。

 一人称ですと、勢いだけで書き始めて後が続かなくなってしまったり、
目標だけ決めとけば後は何とかなるだろうと思っても、
内容がスカスカになったり、
独白が過ぎて迷走したり、
全体の構成が取れていないものですから、底の浅いものになったり……。




 ああ、自分で書いていて耳が痛い……。


 まぁ、そういうことでございますよ。

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 お買いもの

『タイタン』を買ったあと、

せっかく大きな本屋さんに来たということで、ついでに買ったのがこれにございます。


トールキンの『指輪』とワーグナーの『指輪』


トールキンのシグルズとグズルーンの伝説<注釈版>』
 J・R・R・トールキン クリストファー・トールキン 
       小林朋則訳(原書房/2018/7/25)。




普段行かないと、いろいろ発見ありますよね、大きな本屋さんって。
 目移りしてそのまま何も買わずに帰っちゃうこともしばしばではございますが
今回は……。なぜだろう。衝動買いとかほとんどしないのですけどねぇ。

 それにしても、なぜだろう、こんな本があるなんて、全然知らなかったー、とか
思って奥付を見ると、ホントつい最近出版されたものだったのですな。
 知らなくて、当然でございました。


 さて、

『指輪物語』『ニーベルンゲンの指輪』の類似性については、
よく指摘されるところではございますな。


 それに対してトールキンは、

「二つの指環は共に丸い、そしてそこで類似性は終わる」
(Both rings were round, and there the resemblance ceases.)

否定しているとか(中つ国Wikiの「ニーベルンゲンの歌」の項)。

ーーワーグナーと言えばヒトラーを思い浮かべる人もおりますから、
   そこら辺を嫌っての発言なんでしょうな。

ぐらいに思っていたのでございますが、どうもそうではないようでございます。



 この『シグルズとグズルーンの伝説』というのは、

英雄シグルズヴァルキュリアブリュンヒルデ
   ニーベルング族の女王グズルーンを主人公とする悲劇ーー。

 典拠『ニーベルンゲンの指輪』同根でございます。
  (「翻訳か原典かの違いがある」(p.10)とございますから、
         ワーグナーは翻訳で読んだということなのかと)

 ただし、そういうタイトルのまとまった一つの作品がある
と言うわけではないみたいでございます。

 この物語は、

散文物語『ヴォルスンガ・サガ』『古エッダ』の十数編の詩のなかに登場する話で、
それらは矛盾していたり分かりにくい点が数多く存在しているそうでーー。

 それをトールキン先生が比較・検討して、一つの物語としての一貫性を持たせ、
古ノルド語の韻律に従って現代英語で書いてものが、この本に掲載された詩。

もともとこういう詩があったのではなくて、
『こうした詩があったのかもしれない』とトールキンが考えて創作した作品なのだ」
               (p.452訳者あとがき)そうでございます。





 ワーグナーの楽劇『ニーベルンゲンの指輪』とのちがいについては、
注釈者であるクリストファー・トールキン先生

(このお方、J・R・Rトールキン先生の三男にして遺著管理人
 なのだそうでございますが、以下クリストファーさんと略します。
 トールキン先生が二人もいると、書くのがややこしくって……)

               が次のようにお書きになっておられます。


 J・R・R・トールキン先生のこの著作が、古代文学を解釈する試み
であるのに対し、楽劇『ニーベルンゲンの指輪』は、

 「変形させて新しいものを生み出そうとする衝動であり、
  古い北欧思想からさまざまな要素を取り出して新たな関係の中に置き、
  自分の好みや芸術的意図に合わせて、
  大々的に脚色・改変・創作するというものだった。
  そのため『ニーベルングの指環』の台本は、古い伝承に基礎を置いてはいるものの、
  時を越えて伝えられた英雄伝説の続き、あるいは発展形と見るのではなく、
  まったく新しい別個の芸術作品だと考えるべきであり、
  その精神においても目的においても、
  『ヴォルスング一族の新しい歌』や『グズルーンの新しい歌』とは、
  ほとんど無関係と見なさなくてはならない。」(p.10)



 言ってみれば、三国志の研究者が、自分の研究を元に小説を書いたら、

「これって、横山光輝先生のマンガ元にしたんでしょ」とか、
「誰それの三国志小説の影響受けてるよね」とか、

そんなふうに言われた、というようなものでございましょうかねぇ。

 それはまぁ、嫌な気分にもなろうというものでございますな。


 さて内容は、
 と申しますと、タイトルのとおり、

 トールキン先生の『シグルズとグズルーンの伝説』

 原文は現代英語で書かれているとはいえ、
 古ノルド語の韻律に従っており、読みにくいのだそうでございますが、
 訳者の方の労苦のたまものでございましょう。

 格調高く、力強く、かっこいい。

 『指輪物語』なども「です・ます」調でなくて、
こうした格調高い感じの訳だったらなぁ、とわたくしとしては思うところでございます。

評論社の文庫版を読むとき、
ときどき「です・ます」を「だ・た」に変えて、朗読したりしておりましたもの
(黙読だと、すぐに書いてあるとおりの「です・ます」調に戻ってしまうため
 でございます。まぁ、朗読も、疲れるのでそれほど長続きはしないのでございますが)。



 おっと、話が逸れました。


 で、本文である詩をはさむ形で、

クリストファーさんの非常に詳細な注解が入るという形になっております。
 いや、詩と解説は同じか、解説のほうが長いので、
はさむというのは正しくはございませんでしょう。

 トールキン先生が遺した古エッダの講義の草稿や断片的なメモなどを駆使して、
かなり細かい注釈がつけられております。
 

 トールキン先生がすべてに注釈を加えておられれば、
という思いはございますが、それは詮なきこと。

 細かいメモなども拾って書かれたこの本は、

ベストとは言わないまでも、
そこに限りなく近づいた注釈本

と申せるのではないでしょうか。

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ゲームブッククイズ(107)

社会思想社版「タイタン」
   タイタンの創造者である、
   スティーブ・ジャクソン
   イアン・リビングストン

   社会思想社版『タイタン』
では、
   どこに行けば二人の姿を見られる
   と書いてある?














『タイタン
  ーーファイティング・ファンタジーの世界ーー』
    M・ガスコイン編 安田均訳
     (社会思想社/1989/2)



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タイタン


『タイタン
   ーーアドバンスト・ファイティング・ファンタジーの世界ーー

         スティーブ・ジャクソン、イアン・リビングストン
           マーク・ガスコイン著
                安田均訳
              (グループSNE/平成30年8月)




索引がついている! 

やはり、新しい『タイタン』の一番の長所はこれでございましょう。

そうなんですよねー。
社会思想社版を買ったときに一番の残念だった点はこれなんですよねー。

いくら読み物としての面白さを強調されても、
「あれはどうなっているんだろう?」と、
つまみ読みができなければその楽しみも半ばというところ。

ぱっと見ではございますが、語句をちゃんと拾っているんじゃないかなぁ。
雑な索引だと、ガッカリ来ることってございますものね

 2011/5月の版を元にしているようでございますが、
1986年の原書から訳された社会思想社版(1989/2)と
変わっているところは見つけられませんでした。
基本変わっていないと思ってよろしいのではないでしょうか。

 ですから今回の版は、判型を合わせて用語の統一をしたぐらいなのかな、
と思いつつ、異同を確かめてみたのでございますが、

けっこう推敲している
!!

手、抜いてないよ~。

 たとえば、レプラコーン(社会思想社版はレプリコーン)の項。


 社会思想社版
 p.214

 レプリコーンもまた、”策略の神“の少し変わった道に従っているーー
実際、生き物のなかには、レプリコーンがいつも人々にいたずらをするのに
敬意を表して、彼らを”ローガンの子ら“とよぶものもいるほどだ。
しかし、楽しみのためだけにいたずらをするエルヴィンとちがって、
レプリコーンは生きるためにいたずらをする。


 グループSNE版
 p.073

レプラコーンもまた”策略の神“のいたずら好きの流れに沿っているーー
実際、生き物の中にはレプラコーンがいつも人々に性質の悪いたずらをするのに
敬意を表して、彼らを”ローガンの子“と呼ぶものもいるほどだ。
しかし、楽しみのためだけにいたずらをするエルヴィンとちがって、
レプリコーンは生きるためにいたずらをする。


ちなみに、フリガナは社会思想社版は「けいい」と「ひょう(して)」、
SNE版は、性質に(たち)とふってございます。
総じてSNE版は、特殊な読み方でないものについては
フリガナをつけない方針のようでございますな。
 わたくしといたしましては、フリガナは多い方が好きでございますが。

 なお、SNE版の引用の最後の一つが、
レプリコーンとなっているのは原文のママでございます。
これが、レプラコーンのいたずらというものでございましょう。


 大判になったことでわかりやすくなったのが、地図や図表のたぐいでございます。

 特に、町や村などの地図にその恩恵が感じられます。
ヤズトロモさんの塔のあのごちゃごちゃした絵も、
大判になることでいっそう楽しめるようになった感がございますな。

 図表につきましては、たとえば「ドワーフのルーン文字」(p.063)。
社会思想社版(p.158)には、アルファベットとルーンの間には
何もなかったのですが、そこに単語が追加されております。

 また、物の値段表(p.134)も、
社会思想社版(p.412)では思いつくままといった配置が、
武器、鎧、日常品と順序よく並べかえられ、扱いやすくなった感がございますな。


 まぁ、ざっと見の感想はこんなところでございます。


 それにしても、オビ「本当のファンタジー」ってなんだろう。
「ファンティング・ファンタジー」って、そういうククリでとらえる作品
ではないと思うけどなぁ。

 だいたい、「本当の」って書くと、かえってウソっぽく……。


 じゃあねぇ~~!

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ゲームブッククイズ(106)

『Let's Play! モンスター図鑑ーー厄災のドラゴン』
加藤ヒロノリ 杉浦武夫著(新紀元社ネオゲーム文庫/2012/11)。

主人公であるあなたが、ドラゴンと戦う場所はどこ?


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 なぞのまとめ7月

2018/07/01 ひゃひゃひゃひゃひゃ、道化の真実にございます。

テーマソングは、TOM☆CAT「STARDUSTS」あたりで。
TOM☆CATの楽曲は、久松史奈さんのアルバム「CHERRY BOMB」
あたりまで追ったけど、すごく好き。だいたい好き。

☆(ユーチューブで見たら、
(「サマータイム グラフィティ」が前に入るのはいいとして、)
何かとてつもなく歌詞とあわないPVが……。
画面は消して聴く方向でお願いいたします~)



2018/07/02 ゲームブッククイズ(23)

「予告時の仮タイトルが、『妖魔の棲む霊宮』だったゲームブックは?」の答に追加。
このゲームブックの仮タイトルとしては、『幻し墓の迷路』というのもございます。
同じ『宇宙幻獣の呪い』の裏表紙側のオビに書かれておりますな。

初版の同じ本なのに……とも思いましたが、
オビの文のほうがほんの少しだけ後で書かれたのでございましょう。
出版されたタイトルに近づいてもおりますし。



2018/07/04 この前、『水戸黄門』を見ていたら、お店ののれんにでかでかと
「手打ちそば」の文字が……。
ということは、この時代から機械打ちの蕎麦ってあったんだ~

……。

勉強になるなぁ~。



2018/07/05 ゲームブック書誌。

「ゲームブックの作り方 ── 対談/岡嶋二人十鳥井加南子」
掲載された「BugNews」誌 1986年5月号には、p.145

「ゲーム・マスターの皮肉な語り口」寺垣治夫 

という1ページのコラムがございます。

俎上は、ブレナンの『七つの奇怪群島』

スティーブ・ジャクソンが、ロールプレイング・ゲームの
「ダンジョンの複雑さ、完成度を重視するのに対し、
ブレナンはゲームマスターの語り口、あるいは人間性に重点を置き、
本の上で彼の理想とするゲーム・マスターを演じようと試みている」

と、書かれてございますな。



2018/07/06 ところで、

『T&T』シックス・パックって、ビールっ腹?
 それとも腹筋が6つに割れているタイプ? 

……

もしかして、6段腹とか? 

う~ん、気になるぅ。



2018/07/08 今の時代、やはりインスタ映え
それも女性に受けるもの。

TRPGはともかくとして、ゲームブックではどんな方法が考えられるんだろ?
スイーツのおいしさをきわだたせるゲームブック……とか。

どんなのだろ?

☆ まぁ、模範的な答といたしましては、

「パズル幕の内弁当」(ぴあ)収録(昭和59年)

no.56パノラマオリエンテーリング第2弾新宿編

「ゲームブック倉庫番」雑誌の項をごらんくださいませ)や、

リアル脱出ゲーム

あるいは、奥谷道草という方のお書きになった
『オモシロはみだし台湾さんぽ』(旅行エッセイなのですが、
他のページを参照にすることがどういうわけか多い)などのように、

現実の体験を必要とするゲームブックならば、インスタ映えも考えられますが、

でもね、

そういうのは、わたくしの考えるゲームブックの
少なくとも中心ではございませんものなぁ。

周辺領域……、いや、お隣の領域に越境しちゃったとも言えるかも。





2018/07/09 「犬神明の人狼」とかないのかなぁ。
どんな感じになるのかは分からないけれど、あったら面白いような気がする。

「諸君、また会おう」



2018/07/13 「トンネルズ&トロールズ」(社会思想社)p.112 
レプラコーンにもがいたんだぁ。
あんなまとまりなんか関係なさそうな奴らなのに……。
どんな王様なんだろう?
謁見すると、ひどい目に遭わされそう……。


2018/07/14 いくらクーラーがない部屋で暑いからといって、
シャツに水をかけて、扇風機の前にいると涼しいよ……。
あっ、じゃなかった。風邪をひく可能性があるかもしれませんですますよ? 

えっと、自己責任で。



2018/07/16 「暑中おみまい申し上げます」って、

「Take Hot You~(テイク・ホット・ユー・~)」でいいのかなぁ。

まちがっていない……よね?」


2018/07/18 TRPGで、英語検索をかけると、
「テーブルトーク」はなくって、最初に出てくるのは、
コンピュータのタクティカルRPGなのでございますな。
その次に、テーブルトップRPG
これが、日本で言うテーブルトークRPGと同じような意味らしいですな。

テーブルトップゲームというのはテーブルゲームのことで、
そのRPGだから……なのだとか。



2018/07/19 「ソードワールド2.5」ですかぁ……。
いろいろな変更や追加で、もう2.8ぐらいまで行っているのかと思ってました。



2018/07/20 新しい『タイタン』では、
蜂漫国はどのように扱われるのだろうか、気になりますな。
原文にはなくても、訳者註で……。
安田均先生がどう書くか楽しみ!


2018/07/21 「拍手ボタン」、つけてみました。
コメントをするまでもないけど、よかった、とか面白かったとか、
ためになったとかちょっとでも思った方は、暖かい合いの手を――。
ただし、
「あとで消します」のたぐいの言葉が書かれているものについては、
控えてください、

ねっ。



2018/07/23 試しに、「OneNote2016」OCR機能フローチャートに使ってみた。
外国で作ったものだから、日本語が壊滅的なのは予想していたけれど、
罫線記号で書いた線やスペースが、まったくと言っていいほど無視されている! 
ブロックごとの概念が分かっているみたいだけれど、
位置関係を無視して左からベタ打ち。
文章なんかより、位置関係や線のほうが大事だというのに――。

困った~!

☆ 「BugNews1986/4」でも試してみたのですが、
  縦書きの段組もかなりひどいことに。
  なんか、ごっちゃごちゃ。
  結局あきらめて、手で打ちました。



2018/07/25 暑い日が続きますな。

地球温暖化だそうでございますから、来年はもっと暑くなるのでしょう
もう日本は熱帯と言っていいのでは……。
南極の氷が溶けて、洪水もより起こりやすくなるのではございませんでしょうか? 

まぁ、中国と米国とロシアの偉い人に任せておけば、
この問題は万事解決大丈夫! 

大丈夫ぅ?

(8月2日のタイトル下に続く)


2018/07/26 『ソードワールド2.5』買いました~。
ルール的には、あまり変わっていないような……。
って、それで正しいのか。


2018/07/27 『ソードワールド2.5』p.13
ゲームに必要なもの。サイコロ
「1の裏が6」「2の裏が5」「3の裏が4」である普通のサイコロ……

持っているものなぁ~。

2,4,6,8~、や、12,14,16,18~、とか、10,20,30,40~、とかいった
サイコロ。

小学校1~2年の算数で使うものですけど。


2018/07/30 こう暑い日々が続きますので、
アイスキューブでサイコロを作ってもいいかもしれませんな。
そうめん皿のようなところに転がせば、涼しげ。
氷が溶けて、出目の確率が変わってくるのも楽しいところ。
まぁ、ある一定以上溶けたら、次の氷に取り替えてやらないとですな。
でも、作るのが面倒そうだし、第一溶けるうちに目が判らなくなるかも? 

ボードゲームとかを置いている特殊な飲食店でしたら、
よろしいのではございませんでしょうか。

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(上に書こうとしたのですが、字数的にはみ出してしまったので、ここで)

サイコロは、どの目も平均して出るものがいいのが普通でございますが、いっそのこと、

いびつなサイコロを使うというのも面白いかもしれませんな。

一見まともに見えるものから、明らかに変なものまで、
100個ほど作ってテーブルにばらまき、
見た目だけでプレイヤーに選ばせるのでございます。

当然出目は偏りますが、
それがまぁ、そのキャラクターの本日の調子というわけでございますな。

で、その後マスターが、あらかじめ覚えておいた、
外見はふつうだけど中の重量バランスに細工をしてあるサイコロを取るという……。

まぁ、『アドバンスド・ファイティング・ファンタジー』みたいに、
同じ出目がいい目と悪い目の両方で使われていたりすると、
6ゾロ出放題でもあまりうれしくはないでしょうけれど……。


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ついでですので、同じ記事から、

「BUG NEWS」誌1986/4  特集「ゲームブック145冊」の
「PLAY THE BOOK ゲームブックで「本」が変わった!」(p-26-27) から、
やはり同じく社会思想社編集部長田中轟人氏のお言葉を抜き出してみましょう。

「ファミコン、パソコンゲームを本にしたようなものだと思ったので、
子供には売れるような気がしました。
しかし、2~3万でれば大成功だと思いました。
万一失敗しても文庫ならばリスクも少なくてすみますしーー」(p.26)

「ファミコン、パソコンゲームのプレイヤーも多いようですが、潜在ゲーマーたちも
多いようです。ファミコン、パソコンは買えなくてもゲームブックなら買えるという
子供たちも多いですからね。これでファミコン、パソコンゲームで遊ぶのと同じような
面白さを味わっているのです」(p.27)

ここでいう「潜在ゲーマー」とは、「コンピューターゲームをやりたいと熱望している」
(同ページ)人たちぐらいの意味のようですな。
 というわけで、少なくとも1986年はじめぐらいまでの時点では、
やはりゲームブックはコンピューターゲームの代価物という判断を、
社会思想社でもしていたということでございましょう。

 それが冷静な判断だとは思います。
 記事の下には、東京創元社の『ゼビウス』の愛読者カードの結果グラフが
掲載されておりますが、

BugNews1986.4 p.27


 中学生が半数以上。
小学六年生まで含めたら、7割はいっているのではないでしょうか。

『ゼビウス』という作品だからということもございましょうが、
「別の作品でも中学、高校、大学生が中心であることは変わりないようだ」
(同ページ)とございまして……。


 そうした方の何割かが、このアンケート(1986/1)以降に
ファミコンなどを手に入れて、ゲームブックに接する時間を減らしていった
ということは、十分に考えられることではございましょう。

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「BUG NEWS」誌1986/4 
 特集「ゲームブック145冊」の

「PLAY THE BOOK ゲームブックで「本」が変わった!」(p-26-27)

を読んでおりましたところ、
次のような記事が目を引きました。


「ペンギンブックス」の海外販売員が、
日本にゲームブックの話をもってきたのは、一昨年春ぐらいのことだ。
大手出版社もまわったが、「どこが面白いかわからない」と見向きもされなかった。
 一冊目をだした社会思想社も出版を決意するまで半年近くかかっている。
「『火吹山の魔法使い』の解説を書いてもらった紀田順一郎さんに相談したところ
『面白いですよ』っていわれたんです。
でも『売れる』とは一言もおっしゃいませんでした(笑)」

(社会思想社編集部部長田中轟人)


 この一昨年と申すのは、この記事の1986年の一昨年(おととし)、
つまり1984年のことだと思うのでございますが、
春に話があって半年、ということは出版を決意したのは秋ごろ? となると、
その年の12月に刊行された『火吹山の魔法使い』は、
相当急ピッチで作られたのでございましょうな。

 まぁ、決意までの期間、いろいろと動いてはいたのでございましょう。
 いや、それはともあれでございます。

「大手出版社もまわった」

 そして、

「社会思想社も出版を決意するまで半年近くかかっ」た

 と、いうことはですよ、つまりもしかすると、

『火吹山の魔法使い』は別の出版社から出ていた目もあるということでございます。

(ぎゃくに、社会思想社からもどこからも出なかったというファンブルも、
 可能性としてはあったということでございますな)。


 歴史にIFは禁物……、
でもだからこそ、そうした妄想は楽しいものでございます。


 というわけで、もしも『火吹山の魔法使い』が他の出版社から出ていたら
というあり得たかもしれない過去を楽しんでみることにいたしましょう。


 形態は、元がペーパーバックでございますから、
文庫新書が妥当なところでございましょう。

 「アドベンチャーブックス」の講談社や、
「ハローチャレンジャーシリーズ」の朝日ソノラマなどは、
やはりそのままペーパーバックスタイルでございましょうな。

 いずれにせよ、フルカラー大型本とかは多分ないでしょうなぁ、残念

ホビージャパンでしたら、
『ファイティング・ファンタジー』のルールブックと一緒に、
シミュレーションゲームと同じ大きさのに入れてーー、ということも
考えられますが、その場合も白黒でしょうな。


 まっ普通、文庫か新書サイズでしょう!
 となりますと、

 東京創元社……は、なぜかなんとなく予想できるのでまぁいいでしょう。

 早川書房(やはり、ハヤカワ文庫FTなのかなぁ)……、

 角川書店(まだ、スニーカー文庫も、富士見ドラゴンノベルズも
      ファンタジア文庫もない時代ですからねぇ)……。

 学研……。西東社……。桐原書店……。




 訳者も気になります。

 安田均先生が訳を担当した可能性も当然考えられますでしょうし、
ほかの……、いろいろな方の訳を想像してみるのも面白いかもしれません。

 あの方が訳せば、こんな感じだろうか、
 あの人なら……、と一流の訳者をあれこれ思い描くことでしょう。
 
 当時は、アカデミー出版が、シドニー・シェルダンの作品を
「超訳」で売っていたので、そういうのもアリかも。
あれは面白さのために意訳があったり、省略があったりするそうでございますからなぁ。

 戦闘ルールとか面倒だから、
全部勝ったことにして、負けたほうの選択肢は全部削除しようとか?

 ないかなぁ。


 もしかすると、
完全に子供向けとして、「ですます」調で訳されていたかもしれませんな。

トールキン先生の小説『指輪物語』がそうでございましたし、
朝日ソノラマの『騎士ローラン 妖魔の森の冒険』もそうでございますからな。



 そうそう。
 もしかすると、二見書房から出ていたという可能性も――。

 そうなりますと、
 訳は変わってくるのかなぁ。
 話自体も変わってくるのかなぁ。
 巻末に「見てはいけないマップ」はつくのかなぁ。
 イラストは変わるのかなぁ。
 ザゴールさんもフーゴ・ハル先生がお描きになるのだろうか。
 などと、いろいろと気になってまいりますな。




☆ いずれに想像しても、楽しいことではございますが、

ただ、『火吹山の魔法使い』についてはそれでいいとして、その後のことがございます。

 はたして、あれだけの大ブームとなっただろうか。
 そして、あれだけ長くシリーズが続いたかどうか。

 たとえ、ブームが大きくても、
ある一定の巻数まで出したら、それ以降はやめちゃう出版社などはありそうですし、
ブームが去ったらとっとと終わりにしちゃうところもあるでしょうしな。

 そこまで考えると、本当にIFもIFでございますが……。

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  「テクノポリス」1985年3月号のテクノポリス1985/3  
  「TECHNO・FORUM」(p.110)には、

  西東社『大統領を捜せ!!』『ウォー・ゲーム』の紹介、
  それに西東社でストーリーを募集していることも告知しております。

  ただの紹介記事でございますが、


「ナイコンの君でも十分、アドベンチャーゲームのフンイキを
手軽に味わえるという、画期的ゲームブックだ。」

となっておりまして……。 

ナイコンという言葉は、分かりますよね? 
主に経済的な理由で、マイコン(パーソナルコンピューター)を
もっていない方のことを、やや自嘲的に指した言葉でございます。

2月の18日頃に発売された(多分)3月号ですから、
書かれたのは『火吹山の魔法使い』発売直後ぐらいでございましょうか。

つまりこれは、

日本でのゲームブックの始まる時点から、
パソコンが普及すればそれは衰退するだろうということが暗に示されていた、
と申しますよりも、
ごく自然な流れと認識されていた、

ということでございましょう。

実際には、パソコンではなくて、
ファミコンをはじめとする家庭用ゲーム機が
席巻するようになったのでございますが。

 このような紹介記事では致し方ございませんが、
ゲームブック独自の魅力については意識されておりませんですな。

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