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2024/04/20 細胞の表面にはブドウ糖などの糖で出来た鎖状の化合物が生えている。これを糖鎖といい、いくつかの違う結合がある。この結合の違いが血液型の違いになるらしい。細胞はこの糖鎖によって他の細胞と関わりを持つのだが、病原体、ウィルスなどもこの糖鎖をとおして感染するようだ。 で、血液型が違うと抗体が攻撃するというのは、ウィルスの蔓延を抑止するためという説が21世紀になって発表されたそうだ。ウィルスは細胞から外に出るとき、細胞の表面構造を真似るのだが、これが血液型の違う人の体に入った場合、抗体反応が起こって攻撃するので、感染しにくいのだそうだ。つまり、血液型が違うと感染しにくいってことか。ホント?
[1] [2] [3] [4]
ソーサリー・キャンペーン」のおとなりに並んでいたので、つい、ついでに。
こっちは、ホント、買う気なかったんだけどなぁ。
 でも、面白さからいえば、「ソーサリー・キャンペーン」よりもこっちかも。

 いや、同じぐらいの値段だからって、比べる必要はないですし、
比べられるものではないという御意見はごもっともなこととしてでございます。
 
 
モンスター・モンスター
 
「モンスター! モンスター! 
 T&T モンスター型シナリオ・追加ルール」

ブック1:ルール&シナリオブック
     ケン・セント・アンドレ 著
     清松みゆき 笠井道子 訳 安田均 監修

ブック2:カタログブック  
     ケン・セント・アンドレ 清松みゆき 著
     柘植めぐみ 訳 安田均 監修

 
ブック3:スペルブック
     ケン・セント・アンドレ スティファン・E・ジョーンズ 著

     安田均 柘植めぐみ こあらだまり 笠竜海 池永匠汰 訳
     安田均 柘植めぐみ 統一


 
 
 3分冊で、
冊目は、ルール&シナリオ
 
 モンスターで遊ぶための追加ルールと、
ウッズ・ウェッジ亭」という平和な村の地図とそこに住む人間のデータ
(そこで何が起こるのか、それは存じません)。
 
世界で最もタフなダンジョン」と名づけられた、
T&Tでそう名乗るからにはブラックホールなんだろうなと予想がつく
パラグラフ選択式ソロシナリオと、
 
トロールを捕まえろ」というランダムダンジョンシナリオが掲載されております。
 
 
 冊目は、モンスター・カタログ
ケン・セント・アンドレ先生の「トロール神の恐るべき20体」。
これは、いろいろなトロールが紹介されているのではなくって、
ケン先生がシナリオで使ったモンスターを紹介している記事でございます。
トロール神というのは、英題をみるとわかりますが、
 "The Trollgod's Terrible Twenty" と、で揃えるためでございましょう。
 
 その前書きで、ケン先生はおっしゃっておられます。
「モンスター事典」のようなものの要望は多かったが、自分ではそれを書きたくない。
あんなにワンダリング・モンスター表があるじゃないか。
あれ以上のものは、自分たちで独自のものを勝手に作ってくれ、と。
 言葉は違いますが、ニュアンス的にはそんなことを。
 さらに、
「氷竜(アイス・ドラゴン)」の項では、こうもおっしゃられておられます。
「(氷竜が私だけのアイディアではないことは認める。
  でもこれが「わたし版」の氷竜なのだ(……))」。
 つまり、オリジナルモンスターでなければ、新しく書く価値はない、
書きたくないということなのでございましょう。
 新しいアイディアのモンスターを一定量用意するのは大変ですものな。
それならば、モンスター事典を作りたくないというのもわかります。
 
 とは申せ、公式のものが欲しいというのが人情というもの。
 
 次に控えます清松みゆき先生の「モンスター・カタログ」は、
そんな方のためのもの、というのとはちょいと事情が異なります。
 
 これは、ブック1
「モンスター! モンスター! T&T モンスター型シナリオ・追加ルール」の
p.12-19あたりや、他のサプリに載っておりますモンスターを、
参照しやすいようにまとめたものでございます。
嘘になることを承知で独自の解釈を加えたオリジナル、とは書かれておりますが、
おおむねオーソドックスな方向にまとまっているとみてよろしゅうございましょう。
 
 たとえば岩男など、ブック1p.019には、
「音楽好きですぐ聞き惚れてしまうのが欠点です」と書かれているだけですが、
ブック2p.020では、
「楽器を持ち、なおかつ魅力度でセービング・ロール」すると聞き惚れてしまうと、
ルール的にどう対応するかが書かれておりますな。
 
 ちなみに、旧「モンスター! モンスター!」との比較でございますが、
魔力度が追加された他、
分数表記から小数点表記になったところが違いでございますか。
あとは、表記や言い回しと、旧版以降に変わったことに対する対応
(グレムリンなど)が変更点にございますな。
 
 ザッと見ると、ポリカニ、ですとか、ライノン。あたりは新モンスターかな?
 ウルク(オーク)、ワーウルフ(ライカンスロープ)やヴァンパイヤは、
データが見直されている様子。
他にもそうしたものがあるかもしれません。
 
 そんなこんなで、この「モンスターカタログ」はありがたい存在でございます。
 
 これって、訳されて本国でも紹介されているのかなぁ。
 あるとすれば、その評価も知りたいものでございますな。
 
 
 冊目は「スペルブック」。
 
 ウルクの呪文書
 古のエルフの呪文書
 グレムリンの呪文書
 グルッスルグリム・ドワーフの呪文書
 フェアリー&ピクシーの呪文書
 レプラコーンの呪文書
 
 と、異種族の魔法についてまとめられた書でございます。
 
 効果としてはふつうでも、一種独特な感じがあって、読み物として楽しいですな。
  
 でも、なんで、古のエルフの呪文書だけ、カタカナ表記の英語がないんだろう? 
スペースの都合? 
でも知りたいですよねぇ、英語ではどんな表現になっているかってあたりを。
 
 
 
 まとめますと、
 総じてT&Tらしいルールとシナリオ。
 その中で、清松みゆき先生の「モンスター・カタログ」が、
まともなTRPGの方向に歯止めをかけている、
そんな作品でございます。


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「ソーサリー・キャンペーン
 アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版 シナリオブック 02」
 スティーブ・ジャクソン/グレアム・ポトリー著 
 安田均/こあらだまり訳
 (令和元年6月 グループSNE)総ページ124ページ
 

ソーサリー・キャンペーン
 
 

 その名の通り、スティーヴ・ジャクソン先生の「ソーサリー」を
「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版」で
遊ぶためにシナリオ化したものでございますな。
 
 「はじめに」に、
もちろん「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版」のルールブックは必要、
できれば『タイタン』や『モンスター事典』も用意して欲しいな、
でも絶対にというわけではないよ、と書かれてございますな。
 
 でも、どちらかと申しますれば、後ろの2つよりも、
原作であるゲームブックソーサリー冊を傍らに置いてほしいものでございますな。
 創土社版は、新品が手に入ることでございますし――。
 双方比較することで面白くなる部分もあると思うのでございます。 
 
 まぁ、わたくしは、TRPG関係なく『ソーサリー』の副読本として
購入したのでございますが、それもアリ。
 電源ゲームの攻略本を買うようなものでございます。
 
『火吹山の魔法使い』のシナリオと同様、
ゲームブックをプレイしただけではわからないことが、
GM用の解説として書かれていたりして、楽しいものでございます。
 特にマップや、索引がうれしいですな。
 
 索引は、この本のみの対応であって、
ゲームブックのパラグラフには対応していないところは残念ですが、
ちょっと面倒なものの、さして問題はないでしょう。
 
 マップのうち、
カーレのものだけカラーのものが投げ込みとしても用意されているのは、
シナリオを離れても遊んでみてくれ、ということでございましょう。
 
 訳に関して、
原作で書き足りていない部分を「かなり補った」と、あとがきには書いてございます。
どの程度かはわかりませんが、
少なくとも「訳注」とハッキリ書かれたところをみると、
ディレクターに対するアドバイスや、
他のページとの関連などで読んでいてわかりにくいことや気づきにくいことが、
補われているようでございますな。
 とは申せ、やはり、ゲームブックも傍らに置いておいた方がよいように存じます。
 
 巻末には、TRPGの際にプレイヤーに見せるためのものでございましょう。
追加資料として、
ルーン文字の書かれた切れ端(←039)、
アナランド王室のメッセージ(←p.063)、
LIXの呪文の巻物(←p.081)や
カートゥーム隊長(←p.108)のイラストが、
1ページ1枚で掲載されております。
なぜか、ページ数が指定のものとはズレているのがご愛敬。
もしかすると、
あと2枚ほど、イラストを載せる予定だったとか?
(たとえば……p.19のものとか)。

 
 TRPGとしてどのようなものかは、
「はじめに」に、次のように書かれております。
 ディレクター初心者にぴったり。
経験豊かなディレクターやプレイヤーにも、叙事詩のようなストーリーを提供する。
 いくつか手ごわい場面はあるものの、新規作成の3~6人のパーティで達成できる。
その際には、開始前に100~200の経験点を与えておくと良いだろう。
 
 あとがきでは、安田均先生がこうお書きになっておられます。
 4章仕立てですが各章3~4時間で遊べるので、全部で10~15時間ほど。
プレイヤーは3~6人と書かれているけれど、
いくぶん厳しめながら3~4人のほうが簡潔な進行ができる。
 ただ、一方で、
ストーリーが入り組んでいて長丁場な物語なので、
ディレクターとプレイヤーの阿吽の呼吸が必要になってくる、
 ともお書きになられているのですな。
 
 この必要な時間と、阿吽の呼吸あたりが、
初心者やライトプレイヤーにはむずかしいかな、と。
 
 そういう方は、面白い場所だけ抜き出して、
単発のシナリオとして遊んだ方がよろしいかもしれません。
 索引や地図も充実しておりますし、
ゲームブック譲りの細かい描写もございますから、
ネタはいくつも見つかりましょう。
 
 

 
さて、「ソーサリー・キャンペーン」には、分冊として
「スペルブック」が付属してまいります。
 

「ソーサリー スペルブック」
スティーブ・ジャクソン著 
安田均/こあらだまり訳 総ページ120ページ

ソーサリー・スペルブック  
( ↑ 試しに厚い本と合成してみました。 思ったほどの効果は出なかったかも )  

 こちらは、
ゲームブック「ソーサリー」シリーズの巻末に載っていた、48の呪文ですな。
それを一呪文ずつ、見開きにして掲載したものでございます。
120ページのうちのp.006-101までがそれ。
 
 贅沢な造りでございますな。
 
 カラーにして、カード化してくれたら良かったのに――。
 表は同じ柄でも良いですし、スペルブック左側のイラストが表でもいい。
 
 でも、左のイラストが表の方がいいかな。
 自分の使いたい呪文のイラストが描かれたカードを選び出し、
 その傍らに触媒アイテムのフィギュアなどを添えて、
呪文の3文字言葉を重々しく唱えながらおもむろにカードを開く、
というのもいいと思うのでございます。
 
 対戦にちょっと不向きな呪文がありそうですが、
カードを利用したボードゲームとかは使えそうな気もいたします。
 
 64の呪文以外は、
妖術のルールが表紙を除く5ページ。
オリジナルスペルを書く記録紙が3ページ。
妖術・まじない・魔術・神術のリストとサマリーが7ページ
という構成。
 まさに、スペルブックでございます。
 
 リストには、
呪文のルールブックでの該当ページも掲載されておりますな。
 

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ウォーロック・マガジンvol.4
 
(☆ ここだけの話でございますがこの文章、5月初旬にだいたい書き終えていたのでございます
が、
 『戒厳令のトルネード』を 令和最初に持ってきたかったので
いろいろ順番がくるって今ごろになってしまいました。)

ウォーロック・マガジン」誌も4号。
 
 特集は「新入生歓迎」。
 雑誌の性格と、この言葉に違和感を覚えるよーな。
 専門性の高いこの雑誌と新入生という言葉が、水と油の悪魔合体でございますな。
 
 カタログ的にTRPGを紹介する「はじめてのTRPGガイド」は要らないのではないかと。
 『ウタカゼ』や『りゅうたま』をAFFで、とかいう記事だったら面白い
 と思うのでございますが、それは冗談といたしまして、
 もっと、はじめてTRPGをやる際のガイドを、準備段階のことや、
 よくある失敗やルール上のカン違いなどを含めて書いた方が、
 タイトルにあっているような気がいたします。
  
 初めてのプレイヤーをうまいこと
AFFの泥沼に引きずり込むのためのシナリオの作り方ですとか、ね。
 
☆ 「トロールワールドの人々」。
ドワーフ・エルフをはじめとして、フェアリー・ゴブリン・ラットマン・レプラコーン、それに人間なんていう種族も紹介しております。こういうのは楽しい。いかにもT&Tという感じでございますな。
 
☆「モンスター動物園」。
これ、捕まえるシナリオよりも、そのあとの輸送とか、引き渡す前後の話のほうが面白そうですなぁ。
『エイリアン』を鉤爪獣でやったり。
 いや、柿沼秀樹先生の「20『世紀』模型少年雑記録」(ホビージャパン/2019/3)を読んだら、『エイリアン』でこわいのは、怪物ではなくて、舞台となる宇宙船のほうなのだという文章を読んでなるほどと思ったので。あの宇宙船、追いかけられる方に不都合にできている、欠陥宇宙船だと申すのでございますな。
 他にも、街中でモンスターを逃がしてしまって、バレないように探さなければならないとか、他人に危害を加えないようにペットを散歩させるとか、いろいろとバリエーションありそうでございます。
 
☆「フォワーズ!」。絵札は4とみなす、でございますか。
  いろいろと工夫をなさっておりますな。
 というわけで内容はよろしいのですが、直訳風味の文章が読みにくいような。この文体で行くのでしたら、もっと行を変えるなどしてわかりやすくした方がよろしいかと……。
 
☆ 「T&T研究所 王道と反転の系譜」。
  T&Tは反転こそ王道という感がございますからなぁ。
何でもありが王道であって、世界観はその反転。個人的にはそう思います。
T&Tでわたくしがいちばん印象に残っておりますのは、山本弘先生のみかんと宇宙刑事のアレ(「ウォーロック」誌vol.32(p..14-17))でございますし――。えっ、あれは反転以上の飛び道具? まぁ、それはしぶしぶ認めるところでございますが。
 
☆ 『ファンタジー小説最新事情」岡和田晃 『トロール牙戦争』についてのレビューに、なんで『モンスターの逆襲』? これ、『モンスター誕生』の間違いなんでしょうなぁ。
 
☆ 友野詳先生のAFFリプレイも最終回(これ、シリーズとおしてのタイトルって、ついてなかったんだ……)。大団円。第1話では、こんな終わり方をするとは思ってもいなかった。
 ポート・ブラックサンドであることも活かしていたし。メルタさんもブレていないなぁ。
あとがきには、GM向けのアドバイスが書いてある。ためになるという人もいるだろう。そうでなくても、しっかりとした考えがあるので、読んでいて興味深い。
 
 まっ、今回はこんなところでございましょう。「クレイルクエスト」については先に書いてしまいましたしね。
  それにしても、ホントに雑な感想だなぁ。

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 ゲームブッククイズ(133)(2019/05/22 (Wed)で取り上げました、
ゲームブック『ガバリン』。
 
 以前にも書きましたし、ご存じの方にはいうまでもない話ではございますが、
双葉社の「ゲームブックシリーズ」のあだ花的な存在となっておりますな。
 
「ゲームブックシリーズ」の他作品がすべて「ルパン三世」の中に、
これだけ別系統の作品。
 
そのため、しばらくの間、
 
ゲームブックシリーズ ルパン三世『黄金のデッドチェイス』
 
というふうに、ナンバーが1つズレてしまって
本書を知らない方には、よく分からない表記になっていたという……。
 
 おそらく、『ガバリン』を出版したときには、
他にも映画やアニメ由来のゲームブックを考えていたのでございましょう。
 
 と、これまではそこまでの認識だったのでございますが、
『ガバリン』についてのゲームブッククイズ(133)を書いているとき、
ちょっと思いついたことがございました。
 
 それは、勁文社のゲームブックの存在でございます。
 
 左側にございます、「ゲームブック倉庫番」のリンクから、勁文社開いて
参照しながら読んでいただくとわかりやすいのでございますが、
勁文社のゲームブックシリーズがスタートしたのが、1985年12月
以後、コミック版を除けばスタジオハードの作品がかなりの数を占めるのでございます。
 初期はほぼ独占状態と申してよろしゅうございましょう。
 
 その初期のあたり、スタジオハードとしては、
ゲームブックの企画を両方に持ち込んでいたのではないか、と思うのですよね。
 
『ガバリン』が昭和61年――1986年の7月なのに対し、
勁文社の『最期の赤い彗星』が(86/05)、『灼熱の追撃』(86/09)、
『ガル・フォース』(86/11)。
 
 そのあたりのマンガ・アニメの路線か、それとも『ガバリン』に続く、
もっと映画よりの路線か……。
 そうしたものを、双葉社の「ゲームブックシリーズ」は扱おうとしていたのではないか、
と思うのでございます。
 
 結局、「ルパン三世」人気に対して、
『ガバリン』がそれほどでもなかったのでございましょう
(映画自体の人気がもっとあったら……とも思いますが)。
「ルパン三世」は「マンガアクション」、双葉社出自の作品でもございますしね。
 そんなこんなで、他の映画やアニメ原作のゲームブックが出ることなく、
「ルパン三世」シリーズ一本の展開になったのではないとおもうのでございます。
 
 ただ、そうはいっても未練はあったのでございましょう。
ルパン三世のナンバーが――いつごろまでだろう? 少なくとも一年は――
ズレているのは、そのあたりまでは『ルパン三世』以外のゲームブックも、
このシリーズで出そうというつもりがあったのだと存じます。
 
 ですが、そのような作品は出ることなく……。
 結果「ゲームブックシリーズ」というシリーズ名はなかったことになり、
 ルパン三世のゲームブックには、
「ルパン三世ゲームブック」とのみ書かれるようになるのでございますな。
 
 ですが、
「ファミコン冒険ゲームブック」シリーズは、
最初からシリーズ名として独立しておりましたでしょ。
 
 あれはたぶん、あのシリーズが、
ただの「ゲームブックシリーズ」よりも低い年齢を対象に予定していたから
だと思うのでございますよね。
(『マリオを救え!』や『悪魔城ドラキュラ』など、初期の横書きの作品は、
  そうした低い世代に対して書かれたものでございましょう)
 
 映画を原作とした作品も、そのように新シリーズとして出していれば、
もう少し先があったかもしれません。
 
 かな?
 
 あるいは、ゲームブックシリーズの第一弾が「ルパン三世」でなければ……。
 
 まぁ、そのようなIFは、考えても話のタネほどにしかならないことではございますが。
 

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 『モンスター事典 ー奈落の底からー
 アドバンスト・ファイティング・ファンタジーの怪物たち』
 スティーブ・ジャクソン&イアン・リビングストン
   編著:マーク・ガスコイン
   (グループSNE/新元号元年2月
    /"OUT OF THE PIT FIGHTING FANTASY MONSTERS"/MAY 2011)

 
モンスター事典
 
 この本をお求めになられる多くのかたは、
中を見ることができない状態で買うと思われます。

 そこで、検討の際に知っておいた方がよさそうなことを
あとがき」から抜き出してみましょう。
 
 
☆ この本の元になった作品は
   『モンスター事典』として社会思想社からすでに出版されている。
 
 扱われるモンスターは、
 
『火吹山の魔法使い』
『バルサスの要塞』
『運命の森』
『盗賊都市』
『死のワナの地下迷宮』
『トカゲ王の島』
『雪の魔女の洞窟』
『地獄の館』
『恐怖の神殿』
『魔法使いの丘』
『城塞都市カーレ』
『七匹の大蛇』
『王たちの冠』
『ファイティングファンタジー』
  「願いの井戸」
  「シャグラッドの危険な迷路」
 
 のもの。
 
 登場するモンターの数は、206種類。
(裏表紙で「250種類にもおよぶ」と書かれているのは、
             数え方の違いなのでございましょう)
 
 データなど内容は、社会思想社の『モンスター事典』ほとんど変わっていない
 
 縦書きを横書きに改め、多くのモンスター名を現代に合わせて変更した。
 
 続編として『超・モンスター事典ー奈落の彼方にー』があり、
  それも近々お届けできればと考えている。
 
 

 
 ようするに社会思想社版と大して変わらないということでございますな。
 
 ちなみに申しそえておきますと、社会思想社版にあった
4枚のカラー口絵は、今回なくなっております
 
 データに関して申しますれば、「攻撃度数」が「攻撃体数」に改められておりますな。
データの解説をしているp.16(旧p.23)をみると、
一ぺんに攻撃できる相手の最大数ということなので、
確かに「体数」のほうがわかりやすい
 
 あと、「出典」という項目が加えられましたが、
こっちはイラストの初出というだけなので、あまり役には立ちません。
 読む方としては、イラストに関わりなく、どこに出てきたかが知りたいというのに。
 
 それもできれば、上に挙げられた本を越えてでございます。
 サイ男とかクロウ・ビースト(鉤爪獣)などは、
モンスター誕生』でも印象的な登場をいたしましたからねぇ。

 どんなモンスターがどういうところでどういう風に出現したかは、
シナリオ制作の参考になりましょうに……。
 
 索引に、モンスターとゲームブックの対応表とその逆引きとかがあったら
うれしかったところでございますが……。
 
 この本を作るのにマニアックな方が関わっていなかった、
ということでございましょうか。
 
 
 さて、
 
 
 ここまででは、
内容は社会思想社版とほぼ変わらないので、
旧版を持っている人は特に買わなくていい。
でも、そういう人が記念に買うのでしょうなぁ……。
 
 という結論になるところでございますが、
まだ1つ、肝心なことが抜け落ちております。
 
 そう、でございますな。
 
 新版は後出しだから、
旧版より正確になっているのだろうけれど、
浅羽先生の訳でいいんじゃないかなぁ……。
 とお思いになっていらっしゃる方も多いと思います。
 
 比べてみましょう
 
 どの項目でもいいのでございますが、比較的短いので……。

 イノシシ年ですからイノシシにいたしましょう。
 

 旧版では、このようになっております。
 
「イノシシは美味な肉と毛皮ゆえに北アランシア各地で狩られる。
 外見はもつれた短毛の房におおわれた大きな豚に似る。
 粗暴で好戦的な獣であり、危険を感じると逃げずに牙を用いて狂ったように闘う。
 一頭の雄と体の小さい数頭の雌がいる場合は
 雄がその場にとどまって防戦しているあいだに他は下生えの中に逃げ込む。
 手ごろな大きさのイノシシの毛皮と肉は、どこの村や町の市場でも金貨数枚で売れる。」
 
 新版ではこう。
 
「イノシシはアランシア北部の多くの地域で、極上の肉と毛皮のために狩られている。
 短い茶色の絡まりあった毛に覆われ、巨大な豚のような姿をしている。
 粗野で攻撃的な獣であり、
 脅威にさらされると狂ったように凶暴な牙で立ち向かってくる。
 ときには1匹のオスと小さめのメス数匹に遭遇するときもある。
 こうした際、オスは立ちふさがって他の個体がしげみの中へ逃げ込む時間を稼ぐ。
 普通の大きさのイノシシの肉と毛皮はどんな村や町の市場でも金貨数枚で取引される。」
 
 
 新訳のほうが、ハッキリとして、わかりやすくなったことはおわかりでございましょう。
 受けるイメージも、変わってまいりますな
 (どちらがいいかは好みでございましょうが……)
 
 そんなわけで、
 社会思想社版を持っている方は、読み比べてみるのも楽しいかと存じます。
 
 何か発見があるかもしれませんし、シナリオに組み込む際にも、
 両者の違いが新しいアイデアを生むかも知れません。
 

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羊を数えて眠る本
といっしょに、
 
清水図書館閉架書庫から
借りてきたゲームブックは、
以下の2冊でございます。
 
『ランサン作戦』柘植久慶
(日系企画出版局/1991/11)
 
『王様と乞食』
スーパー頭脳集団
アイデアファクトリー
(エキサイティング・
ゲームブック17
 桐原書店/1986/3)
 
 ともに「清水のみ」となっておりました。
 
 検索ではほかに「にゃんたん」とか「ねこまる」とか、児童書が数冊ございましたが、
そちらは守備範囲ではないので借りては来ませんでした
(借りてないので、何だったかはうろ覚え。閉架かどうかもわかりません)
 
 むかしは、双葉文庫のゲームブックが何冊もあったのでございますが、
そういうのはすべて処分されたようでございます。
中河竜都先生の『竜の血を継ぐもの』もなくなっているみたい。
 
 ああ……。
 
 こういうの処分するぐらいなら、
XPや7時代のコンピュータの解説本とか処分すればいいのに……、
などと思いたくなるところでございます。
 それとこれとは別問題なんでしようが……。
  
 
 この2冊が生き残ったのは、
ランサン作戦』は、柘植久慶先生のネームバリューでございましょう。
ゲームブックだと認識されていなかったとも考えられます。
 
王様と乞食』の場合は、『王子と乞食』の関連本と思われたのでございましょうか?
  
 擬態、でございますな。
生物として生き残るのに有効な手段でございます。
 
 
 とりあえず、
  「いつまでもあると思うな、図書館のゲームブック
                       ですな。
 
  ご注意あれ、でございます。
 

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「ウォーロック・マガジン」vol.3雑感。

 
 ウォーロックマガジンvol.3
 
 ビニールを開けると、ごろっと落ちるのがAFFのディレクタースクリーン
どうやって使うかは「ウォーロックの壺」にちょこっと書かれている程度で
ございますが、ディレクターをやるぐらいの人は承知しているのでございましょう。
 
まぁ、普通の人は、
FFシリーズの冒険記録紙の裏にあった、
ルールの紹介みたいに使えばよろしいのではないかと。
裏に、タイトルなどを省いた『タイタン』や『モンスター事典』の表紙絵が
描かれているな、ぐらいの認識で……。
 トリミングされているせいかタイタンのドラゴンが頭でっかちに感じられますな。 
 
 
 さて、本編。
 
☆ 「はじめに」によりますと、vol.4から、『パグマイア』というRPG
新しくサポートされるとのこと。
やはり、ゲームブックの「ウォーロック」からは
どんどん遠ざかってまいりますなぁ。
 
まぁ、もともとTRPGの雑誌なのですからしかたがないのでございますが。
 
 
☆ 次のページが、
「ウォーロック」「ウォーロック・マガジン」ともにゆかりの深い、
鈴木健介先生の追悼ギャラリー。
 なのでございますが、単に絵が並べてあるだけなのがなんともそっけない……。
作者のプロフィールですとか、何について描かれたものかなど、
入れて欲しかったところでございます。
 編集中にネットで話題になっていたため、
みんな知ってるという気になったのでございましょうかねぇ。
ですが雑誌はそれ自体で存在するものでごさいますから……
必要ですよね?
 
 
☆ 都市特集で紹介するのが、「ポート・ブラックサンド」と「ナドソコル」……。
  これって偏っていません? 
 まぁ、この雑誌らしいとは申せますけれど、
もっと他の傾向の都市も入れたほうがよかったのでは、と思う次第でございます。
 えっ、たとえば……ですか? 
 ランクマーとか?(←ほとんど変わらん)。
 
 ちなみに、あまり持ってないのですがたまたま持っていた
 
 「TACTICS」誌1988/5月号には
 
「ファンタジーRPGのためのリアルな都市の創り方」
 ウィリアム・ハンブリン博士/すざきあきら訳
  ディファレント・ワールド誌39号より (p.36-41)
 
  というのが載っておりました。
 

TACTICS88-5   
 
持っている人は、ついでに見ておくとよろしいかもしれません。
 

☆「カミング・ダウン・ザ・マウンテン」
       ケン・St・アンドレ
 
 日本(っぽい世界)を舞台としたT&Tソロアドベンチャーでございますな。
 
 ルールは使わず、パラグラフ小説としてちゃちゃっ~と
楽しませていただきました(負けも勝ちも読むスタイルでございます)。
 
 主人公は侍。
 稲荷山の神社に遁世している高貴な僧侶を
 大名のもとに連れてくるのが目的――。
 
 という説明を聞いても分かるとおり、間違った日本ものでございますな。
 外国人が思い描く日本哲学が、もどかしくもこそばゆい~~。
 普通の日本ものとしても楽しめず、
完全な異世界ものとも、割り切ったパロディとしても楽しめない。
 なんというか……、やっぱりこそばゆい作品でございます。
 
 ただ、日本人がこれをやろうとしても、まず書けないとは思います。
 理由は、これだけまっすぐに間違えることはできない……、
やっぱりこそばゆいから、かな?
 
 でも、日本人が外国を書いても、同じようなことやらかしているのかなぁ。
日本はいろいろなレベルの外国の書物がたくさん入ってきますので、
それほどにはならないと存じますが。
 
(昔、『キャンディキャンディ』など
 外国を舞台にしたアニメが海外で放映されたとき、
 日本で作られたと子供に言っても信じてもらえなかった、
 などというエピソードもございますし)
 
 
☆「フェアリーの呪文書」ケン・セント・アンドレ

T&Tにおけるフェアリーとピクシーの誕生とその呪文についての記事。
 これはいいですな。
 フェアリーで冒険したいという物好きには、大好評でしょう。

 幸運度を使わなければならないというのが、
 らしくはあるもののつらい点ではございますが。
 ピクシーの呪文が自分もしくは他者の耐久度をつかうというのも、
 らしくてよろしゅうございますな。
 冒険者パーティはピクシーを入れるのをいやがるでしょうが、
 あえて入れるというのも面白そう。
 ついでに申しますれば、ピクシーだけでパーティーを組むと、
 耐久度の供給源の取り合いになりそうでございますな。
 
 各呪文、どれもらしくてよろしいのでございますが、
 ただ(トゥー・キュート)の魔法は、日本人に対しては逆の効果を発揮しそう。
 日本を舞台にしたフェアリーのシナリオを作るときや、
トロールワールドに転生した日本人がいる場合には、
効果を変える必要があるのではないでしょうか?
(「萌え萌え~!」とか? 「かわいいは正義!」とか?)
 
 アンドレさんにお伺いをたてていただきたいものでございます。
 
 
☆「トロールワールドの神と信仰」古里川べお

 門外漢が口を出しますと、「T&T」ともうしまするはもともと、
「D&D」のパロディ的なものから始まって、
あれもできるこれも入れようって、
何でも取り入れていった作品でという感じがいたします。
武器にしても魔法にしてもモンスターにしても、種類は豊富だけどまとまりがない……。
ですから神々にしても、多神教的なまとまりのなさとは相性がよくても、
統一された宗教体系というのは、合わないのではございませんでしょうか。
 
 さらに当てにならないことを書いてしまうと、神に頼らないというあたりに、
アメリカ人のドライさや独立自由を求める気風、それにカウンターカルチャーを感じる、
などと言っておきたいところでございます。
 
 「トロールワールド」以降のことは存じません。
世界を秩序立てようとすれば、そこに神が必要になることもございましょう。
 
 
「FFにおける遊戯史学のススメ」岡和田晃
書くことがこのブログとカブりそうでこまるぅ~! 
 むこうの方がぜんぜん上でございますし……。
まぁ、カブってもしれっと書いていくことにいたします。
こっちとは視点が違うことでもございますし……。
あちらは、TRPGよりの視点ですものな。
 
 
☆「ゲームブックないしょ話」フーゴ・ハル

『魔城の迷宮』制作秘話。
なにか、前回のゲームブッククイズが無駄になった気も。
まぁ、それはそれ。そういうことはよくあることでございます。
 
 ルドスの街の小模型を作って確認した――。
 うーむ、そうでしょうなぁ。
 あれだけの迷路、必要ですよねぇ、そういうもの。
 ところで、それって残っていないのでございましょうか? 
 オークションに出したら、さぞかし高額で……。
 いやいや。
 せめて写真だけでも見てみたいものでございます。
  
 復刊できないと書かれておりましたが、
 それが採算だけの問題であるのでしたら、
 値段をつり上げればできるということ……なのでございましょうか。
  
 ネット上でバカみたいな値段がつられているのを見ると、
 多少高くても買うという人はいるのではないか、とか思うのでございますが。
 最近は本も高くなっていることでございますし……。
 
 この値段だったら、この部数でペイできるというのを示して、
 アンケートをとったらよろしいかも。
 まぁ、こういうアンケートって、
あまり当てにならなかったりするものではございますが……。
 
 できれば、海外でもなんとか出版してほしいものでございますな。
 この作品だけではなくて、
日本で独自に発展したゲームブック、
あまりTRPG的でないものを海外の方にも知ってもらいたいと思うのでございます。
 
 ほら、当初日本では話題にならなかったけれど、
 海外で評価されて、その後日本でヒットしたというパターンがございますでしょう?
 ……。
 いや、そういうのって、狙うと失敗するパターンか……。
 
 それは抜きにいたしましても、
日本独特のゲームブックを、海外に紹介してもらいたいものではございます。  
 
 次回作として「ピレネーの迷宮」が用意されていたということで、
 そちらも気になりますな。
 「基本構成は仕上がっている」と書かれておりましたが、
どの編までできているのでございましょう?

 かなり仕上がっていると思っていても、
実際に見てみると、やることがまだまだあったり、
問題点がそのままになっていたりということはよくありますよねー、
アマチュアの場合――。
 ハル先生のように経験の多い方がおっしゃっているのでそんなことはないでしょうが。
  
 迷路だけ描けば終わるような状態なら、3Dソフトとかでちゃちゃーっと
 ……。
 作っただけでは面白くはございませんから、
 それを下描きにハル先生が独特のタッチで描いてくだされば
 何とかなるのではございませんでしょうか。
 そうして描いていく中で、謎やたたずまいも熟成されていくことでございましょう。
 そういう過程がないと、
 『魔城の迷宮』の次に値するものには、ならないのではと思うのでございます。
 
 
 
 
 ところで、ピレネーで何をやるんだろ?
 
 

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ジュンク堂静岡セノバ店にて。
 
 

ウォーロックマガジンvol.3



前回静岡市街地に行ったとき、ここの検索機で
試みに「ウォーロック・マガジン」を検索したのですよね。
在庫数0。
は、知っていたのでございますが、
 
 
よく見ると
その詳細画面の下のほうに、
「取り置く」「取り寄せる」だったかな。
 
そんな選択肢が表示されていたのでございます。
  
取り寄せる」のほうは、
まぁ、普通に注文する場合でございますな。
に対して、「取り置く」のほうは、
お店に在庫として持ってもらうようにお願いする場合。
 
 後者は、取ってもらえない場合もあると注意がございました。
 
 まぁ、当然でございましょう。
お店としては本当に買ってくれる と決まったわけではないのでございますから。
 
 でも、注文する際のわずらわしさがなくって、客としてはとっても便利。
 店頭に並ぶわけでございますから、他の方が買ってしまうリスクはございますものの、
まぁ、話題作とかを頼むのでなければ……。
 
「本は本屋さんで買う」
「以前は注文していた行きつけの本屋さんが、
 書店不況でつぶれてしまったので、その後本を注文したことはない」
 
 などという方は、覚えておくとよろしゅうございましょう。
 
 とまぁ、そのときはそんなことを考える間もなく、
 思わずボタンを押していたのでございますが。

(そのため、押したあとちょっと後悔はいたしました。
 もっと近くの本屋さんでやればよかった……。
 もっとも、近くの本屋さんだと、
 取ってくれない確率が大きくなりそうですが)
 

 で、そろそろ頃合いかなと、行ってみたのが2/9。
TRPGを置いてあるコーナーに行ってみたら、
ございましたよ、目立つあたりに
表紙を前にして
 
 さっそく買ってきた次第でございます。
 
 
 
 ああ、それにしても、今月読む本が増えているなぁ。

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 (またまた、上へ書く予定だったのが長くなったのでこっちへ)。
 

「ウォーロック」vol.29 1989年5月号
買ってしまいました~。
ウォーロックvol.29(持ってるのに~)
 
きのう、駿河屋静岡本店にて。
アナログゲームをあつかう3階のほうではなく
一般的な1階のほうでございます。
 
 500円(+税)。
 
もとの値段よりも高かったので
ためらいはしましたが、
なにかセールス期間だったらしく、
150円引きの350円(+税)で。
 
 この号の特集は、
「こんなゲームブックが出た!(1988)」。
 ゲームブックの出版点数も減り、リストは見開きで収まってしまっております。
 
 特集では純粋なゲームブックだけではなく、
ブック型のTRPGやTRPG関連書籍、
ゲーム小説なども取り上げております。
 
 各出版社と、茂木祐子先生、藤浪智之先生への
インタビューも、コラム的に載っておりますな。
 
 
 
 
 ついでに、
「秘境探検ファム&イーリー」のムック
(RPGマガジン別冊 ファム&イーリー
  Hobby Japan/1993/8)も買いました。
 
 表紙の下の方に
「オリジナルRPG 秘境探検ファム&イーリー」と
書かれていたので期待したのでございますな。
 
 そちらは400円のやはり
3割引(280円+税)でございました。
 
 でも、RPGは16ページぐらいでおまけ程度。
 当然、ソロプレイなどはございませんでした、
ちょっと失敗。
 
「別冊コミック幻想戦記ルリルラ」
(月刊ホビージャパン2004増刊/2004/10)
にはソロプレイがあったので、
それと勘違いしたのでございます。

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 しのしの先生のツイッターを発見(https://twitter.com/shino4know)いたしました。
 
(あとで、検索で探そうとしたら、「しのしの」を名乗るツィッターがいくつも……。
 画像検索だとわかりやすいのですが)
 
 で、ドルアーガや、ギャプラスの貴重な絵を楽しんでいたのでございますが、
 
その中に未発売となってしまったファミコンゲーム
少年魔術師インディ』について触れられている記事に出くわしました。
 
2018年9月8日でございます。
 
 それを読みますと、キャラクターデザイン富士宏先生で、
敵キャラデザインしのしの先生だったとのこと。
 ……。
 これってたぶん絶対、ゲームブックファンを当て込んでおりますよね。

 
 
う~む、発売されなかったのが非常に悔やまれます。
 
 
 さらにそこから、『少年魔術師インディ』のツイッターも発見。
 そんなのもあるのですなぁ。
  
 
 ファミコン版のインディは、基本的なデザインは踏襲しているものの、
肌が褐色で上に羽織っているものもエジプト風、というのかな。
 
 ミュアもイラストでは、ちょっと高貴な感じ
動くとどうなるのかはわかりませんが、親しみがうすれたような……。
 
 
 さらにさらに、 「YouTube」やニコ動に上げられていた
当時のテレビ番組内での紹介も見てみました。
ガサガサでしたけれど、こんなのも上がっているのですな。
 
 内容は、
100年前の世界へ行って、そこでの事件を解決することにより、
現在の状態を改善するというものだったみたい。
 
 魔法の合成などは、原作の感じでございましたが、
やはり、ゲームブックとコンピュータRPGは別ものだなぁ、
という感がございました。
 
 期待できそうな作品で、
お蔵入りしたのが返す返すも残念だとは思いますが、
それはそれとして、でございます。
 
 
 でも、これが発売されていれば、
ゲームブックの『インディ4』もおそらく確実に発表されたのでございましょう。
 
 それが、
原作者によるファミコン版のゲームブック化であったとしても、
まったくのオリジナルであったとしても、
良作間違いなしだったのでは、と妄想してしまいますな。
 
 ゲームブックファンといたしましては、そのことが本当に残念でございます。

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2019/2/1(金)19:00~
『ブラマタリの供物 クトゥルフ神話ブックゲーム』(新紀元社)発売記念イベント
フーゴ・ハルと語る、ゲームブック/ブックゲームの楽しみ方/つくり方
(聞き手:岡和田晃)
会場 双子のライオン堂書店 港区赤坂6丁目5-21-101 日本

 ですって。
 
 フーゴ・ハル先生が姿を現すなんて……。
 
 盲亀の浮木、優曇華の花、ここで会ったが百年目でございますな。
 
いいな、いいな。
 
でも、なぜ14日じゃないんだろう? 

2月14日なら、特に予定がないっていう人がたくさんいると思いますのに……。
 
 というわけで行くかたにお願い。
フーゴ・ハル先生の手、とくに指を見てきてください。
ちゃんと10本あるかとか、
パンクやヘビメタの人がするような指輪をしていないか、とか……
(↑何を考えている)。
 
 あと、会場のどこかに「14」と書かれているところがあるかもしれません。
近づかない方がよろしいでしょう。
 
 例えば、参加者からの質問コーナーがあったとして、
答NGの時に出す札に「14」と書かれているかも知れません。
 
 それを記念として、終了時に抽選で参加者の誰かにくれる、
とかいうことがあったとしてももらってはいけません
  
また、整理券があるとして、それが14番だった場合、
そんなもの宝物にしてはいけません!
 

 くわばら くわばら。

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 年末にできなかったので、一念発起して部屋の片づけ……。

をしようと思ったのでございますが、むかしの雑誌とかを見ると、
ついつい読み込んでしまいますな。
 

 奥の方にしまってあった
角川映画の雑誌「バラエティ」を出したら、案の定時間がどんどん……。
 
 片付けはいつになることやら。
 
 この「バラエティ」。
誌面の前半分(と、印象で書いたけれど、それほど多くはございませんでした)は
映画の紹介で占められているものの、
後ろ半分はいろいろと楽しい記事が目白押しで、
映画など興味のないわたくしでも楽しめた雑誌でした。
 
 角川のお家騒動前の「コンプティーク
(要するに、リアルタイムでゲームブックを楽しんだ世代の方に
 なじみ深いころの、でございます……)が、
その雰囲気を受け継いでおりましたな。

 

 
 で、その「バラエティ」誌の1982年の中に見つけたのが、
この、「M.Q.P.争奪戦」というコーナー。
 
 
「バラエティ」誌1982/4  
 
 6回に分けてクイズを出題し、
連続正解者のトップを決めようという企画でございますな。
 
どうやら、3回目で大ポカが入ったらしく、
結局7回の出題になったみたいですが……。
(その、訂正が入っただろう8月号は今回見つけられませんでした)。
 
 その問題作成を担当された方が、上に上げた資料にも書かれておりますとおり、

奥谷敏彦」という方。
 
 この方って、奥谷晴彦先生や奥谷道草先生と
何か関係があるのでございましょうかねぇ。
 
 ぐぐってみますと、
現役で迷路絵本などを作っていらっしゃるパズル作家のご様子。
 
 まったく、ゲームブックにしか目の行かない
 わたくしの不勉強のいたりでございました。
 
 それにしても……。
 
 偶然の一致なのでしょうかねぇ、
 やっぱり。
 
 
 

 ☆ ところでこの「MQP」。
   たいていがまともなパズルなのですが、
たまに「キミの超能力を試せ! スーパーインスピレーション」と称して、
まったくのカンに頼るしかないものを出してくることがあるのでございますんですよね。
 正解者をふるい落とすため、のようでございますが、
参加者は理不尽なものを感じたかも……。
 
 理不尽さでは、ゲームブックも負けてはいませんけれどね。
(ゲームブックは、この頃まだ日本にはほぼ存在いたしませんでした
(学研の「ジュニアチャンピオンコース」ぐらいかな?)が……)。
 
 
 
 
 
 それはそれといたしまして、
このような読者参加企画が、遊演体のネットゲーム(大規模メールゲーム)に
つながっていくのでございましょう。
 
 

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「ウォーロック・マガジン」vol.2(グループSNE)

昨日(平成30年9月1日(土))。買ってまいりましたよー。
一昨日(平成30年8月31日(金))が発売日だとネットでは書いてございましたけれど、
『タイタン』のこともあったので、1日様子を見てから。

本屋さんから出ると雨が降っていたので、これだけ買って帰ってまいりました。
 ざっと目をとおします。



☆ 「ブラスター・ソロ」藤浪智之は、

「ブラスター・ケリー」の続編とか同一コンセプトの作品
というわけではございませんですなぁ……。

ちなみに「ブラスター・ケリー」わきあかつぐみ&冒険企画局は、

ウォーロック」誌vol.34 p.27~39に掲載されたゲームブック。

引退した映画スターが主役で、
常識的な行動を表すエドワードポイントと、
映画の中のヒーロー的な行動を示すケリーポイントという
2つの数値の変動が主人公の行動を左右するゲームブックでございまして、
使用するサイコロは1つ。

 もちろん、T&Tではありません。

 一方向移動型で、マルチエンディング。

 エドワード=ケリーの行動が現実的かヒーロー的かによって、
ラストが変化します。


 一方で「ブラスター・ソロ」では、
主人公の行動によって得られるフラグ(メント)が異なり、
それによって秘宝の正体も違ってくるという――。

 主人公の行動によってエンディングが変わる点が踏襲されておりますな。



☆ T&T研究室「ヒットポイントと上昇する能力値」吉里川べお。

そもそも、ロールプレイングゲームと申すもの自体
古今東西の怪物を集めて格付けし、
その底辺あたりにいる人間が最高まで能力を上げて、
頂点の怪物と戦えるというあたりが、デタラメですからなぁ~。

 それらの敵と戦いたいというのは、プレイヤーのわがままでございますから、
その無理を通したおかげで道理が引っ込んだのは、必然かと思われます。


 それに外見と能力の違いというのは、
疑問にはなっても、日本ではあまり問題にされないことではないかと。

 日本では、TRPGとコンピュータRPGが、ほぼ同時に入ってまいりましたしねぇ。
コンピュータRPG、特にドット絵の場合、装備のグラフィックは立派になっても、
体の大きさは変わらないのがお約束でございますからな。

 それに、和製のものは、TRPGにしろアニメやマンガの影響を受けておりますから、
成長してもキャラクターの外見が極端に変わるものは少ないですよね。

 だいたい、アニメやマンガでは、
体格的に劣るものが身体能力的に劣るとは限らないですしな。
それらはコミカルな意味合いがある場合もございますが、
ふつうに受け入れられていることが多い。

 このあたりは、シリアスなドラマにかわいらしいキャラクターを投入した、
手塚治虫先生のせいなのかもしれません。

 それ以前に日本人(日本人に限ったことではないような気もしますが)は、
弱そうなのが強そうなのを倒すというのが好きなのでしょう。

 一寸法師しかり、牛若丸しかり。


 いずれにせよ、RPGが扱うのは、
現実の、ではなくてフィクションの登場人物でございますからな。

アクション映画で、そんなことできるわけ無いだろう、
とか突っ込みたくなる行動を取れるのが、レベルの高い英雄というものでございます。


 大きすぎる数値については、あえて説明をするとすれば、
チャクラとかコスモとか、体内エネルギー的な何かにすればいいかと。
そこに円グラフ的能力値のムラがあったり、
総量的にヒットポイントがあったり……。

具体的なことは存じません(正解はないでしょう)が、
そんなあたりではないでしょうか。


 西洋的に考えるのならば、頂点の怪物と戦うのはもともと、
神様とか半神とか、
神に愛された英雄でございますから、
そういう神の域に達した力としてもよろしいかと。
 それらは、外見には反映されないのですな、おそらく。




☆ 「ゲームブック内緒話」フーゴ・ハルは、

読むためにサイコロひとつ必要とします。
それもふつうのサイコロではダメ!

 スロットマシーンやパチスロのリールの絵柄が描かれたものか、
7面体以上のものなど、条件に合うサイコロを用意してからお読みください。

最後に、このコラム のフローチャートを置いておきます。

  1
  ↓
  22
  ↓ 「ウォーロック・
  19←→マガジン」VOL.1
  ↓
  5
  ↓
  11
  ↓
  8→14
  ↓
  3
  ↓
  9
  ↓ウォーロック・マガジンvol.2
  13
  ↓
  6→14
  ↓
  15
  ↓
  10
  ↓
  17←→1D≠7
  ↓
  2
  ↓
  12
  ↓
  20
  ↓
  21
  ↓
  7
  ↓
  4
  ↓
  18
  ↓
 [  ]
  ↓
多分p.120じゃ
なくてp.122


 とまぁ、そんなあたりでございましょうか。
 じゃあねぇ~!

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a-Too袖師店」で、また買ってまいりました、ゲームブック

 
内訳は、グーニーズとゴーストタワー、忍者
 
 富士見の 

『ゴーストタワー魂の石』
が400円。

忍者への道』が800円。


正直申しまして、富士見のゲームブックは当時あまり買っていなかったのですよね。

社会思想社や東京創元社、二見書房にくらべて、
ウォーロック」誌で取り上げられることが少なかったからだと思うのですが。

多分「ドラゴンマガジン」誌があったからなのでしょうが、
そちらはわたくし、読んでいなかったからなぁ……。

 この前、「Role&Roll」を買いに静岡の中心街に行ったとき、
駿河屋本店では、『忍者への道』が千何百円かしていたような……。


二見書房の『グーニーズ』が600円、

 こちらは持っているのですが、
二人用ゲームマップがなかったので買ったという……。

ビニール越しに見て、そのぐらいの膨らみがあったので、
入っているなと判断いたしたのですが、それが当たっておりました。

 コマは「ピストル」(フラテリギャング)のものが欠けていたのかな?
 それは、持っている方が切り取るまえの状態だったので、問題ございませんでした。



 合計1800円なのでございますが、
黄色い値札のものはジャンク品扱いで5冊買うと半額。
それが、夏休みセール期間中とかで1冊でも半額

 ということで、900円+税 の 972円で買ってまいりました。



『ドラゴンの洞窟』とか『魔獣王国の秘剣』とか『戦えイクサー1』
などもございましたが、そのあたりは持っているので無視、でございます。


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タイタン


『タイタン
   ーーアドバンスト・ファイティング・ファンタジーの世界ーー

         スティーブ・ジャクソン、イアン・リビングストン
           マーク・ガスコイン著
                安田均訳
              (グループSNE/平成30年8月)




索引がついている! 

やはり、新しい『タイタン』の一番の長所はこれでございましょう。

そうなんですよねー。
社会思想社版を買ったときに一番の残念だった点はこれなんですよねー。

いくら読み物としての面白さを強調されても、
「あれはどうなっているんだろう?」と、
つまみ読みができなければその楽しみも半ばというところ。

ぱっと見ではございますが、語句をちゃんと拾っているんじゃないかなぁ。
雑な索引だと、ガッカリ来ることってございますものね

 2011/5月の版を元にしているようでございますが、
1986年の原書から訳された社会思想社版(1989/2)と
変わっているところは見つけられませんでした。
基本変わっていないと思ってよろしいのではないでしょうか。

 ですから今回の版は、判型を合わせて用語の統一をしたぐらいなのかな、
と思いつつ、異同を確かめてみたのでございますが、

けっこう推敲している
!!

手、抜いてないよ~。

 たとえば、レプラコーン(社会思想社版はレプリコーン)の項。


 社会思想社版
 p.214

 レプリコーンもまた、”策略の神“の少し変わった道に従っているーー
実際、生き物のなかには、レプリコーンがいつも人々にいたずらをするのに
敬意を表して、彼らを”ローガンの子ら“とよぶものもいるほどだ。
しかし、楽しみのためだけにいたずらをするエルヴィンとちがって、
レプリコーンは生きるためにいたずらをする。


 グループSNE版
 p.073

レプラコーンもまた”策略の神“のいたずら好きの流れに沿っているーー
実際、生き物の中にはレプラコーンがいつも人々に性質の悪いたずらをするのに
敬意を表して、彼らを”ローガンの子“と呼ぶものもいるほどだ。
しかし、楽しみのためだけにいたずらをするエルヴィンとちがって、
レプリコーンは生きるためにいたずらをする。


ちなみに、フリガナは社会思想社版は「けいい」と「ひょう(して)」、
SNE版は、性質に(たち)とふってございます。
総じてSNE版は、特殊な読み方でないものについては
フリガナをつけない方針のようでございますな。
 わたくしといたしましては、フリガナは多い方が好きでございますが。

 なお、SNE版の引用の最後の一つが、
レプリコーンとなっているのは原文のママでございます。
これが、レプラコーンのいたずらというものでございましょう。


 大判になったことでわかりやすくなったのが、地図や図表のたぐいでございます。

 特に、町や村などの地図にその恩恵が感じられます。
ヤズトロモさんの塔のあのごちゃごちゃした絵も、
大判になることでいっそう楽しめるようになった感がございますな。

 図表につきましては、たとえば「ドワーフのルーン文字」(p.063)。
社会思想社版(p.158)には、アルファベットとルーンの間には
何もなかったのですが、そこに単語が追加されております。

 また、物の値段表(p.134)も、
社会思想社版(p.412)では思いつくままといった配置が、
武器、鎧、日常品と順序よく並べかえられ、扱いやすくなった感がございますな。


 まぁ、ざっと見の感想はこんなところでございます。


 それにしても、オビ「本当のファンタジー」ってなんだろう。
「ファンティング・ファンタジー」って、そういうククリでとらえる作品
ではないと思うけどなぁ。

 だいたい、「本当の」って書くと、かえってウソっぽく……。


 じゃあねぇ~~!

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「BUG NEWS」誌1986/4 
 特集「ゲームブック145冊」の

「PLAY THE BOOK ゲームブックで「本」が変わった!」(p-26-27)

を読んでおりましたところ、
次のような記事が目を引きました。


「ペンギンブックス」の海外販売員が、
日本にゲームブックの話をもってきたのは、一昨年春ぐらいのことだ。
大手出版社もまわったが、「どこが面白いかわからない」と見向きもされなかった。
 一冊目をだした社会思想社も出版を決意するまで半年近くかかっている。
「『火吹山の魔法使い』の解説を書いてもらった紀田順一郎さんに相談したところ
『面白いですよ』っていわれたんです。
でも『売れる』とは一言もおっしゃいませんでした(笑)」

(社会思想社編集部部長田中轟人)


 この一昨年と申すのは、この記事の1986年の一昨年(おととし)、
つまり1984年のことだと思うのでございますが、
春に話があって半年、ということは出版を決意したのは秋ごろ? となると、
その年の12月に刊行された『火吹山の魔法使い』は、
相当急ピッチで作られたのでございましょうな。

 まぁ、決意までの期間、いろいろと動いてはいたのでございましょう。
 いや、それはともあれでございます。

「大手出版社もまわった」

 そして、

「社会思想社も出版を決意するまで半年近くかかっ」た

 と、いうことはですよ、つまりもしかすると、

『火吹山の魔法使い』は別の出版社から出ていた目もあるということでございます。

(ぎゃくに、社会思想社からもどこからも出なかったというファンブルも、
 可能性としてはあったということでございますな)。


 歴史にIFは禁物……、
でもだからこそ、そうした妄想は楽しいものでございます。


 というわけで、もしも『火吹山の魔法使い』が他の出版社から出ていたら
というあり得たかもしれない過去を楽しんでみることにいたしましょう。


 形態は、元がペーパーバックでございますから、
文庫新書が妥当なところでございましょう。

 「アドベンチャーブックス」の講談社や、
「ハローチャレンジャーシリーズ」の朝日ソノラマなどは、
やはりそのままペーパーバックスタイルでございましょうな。

 いずれにせよ、フルカラー大型本とかは多分ないでしょうなぁ、残念

ホビージャパンでしたら、
『ファイティング・ファンタジー』のルールブックと一緒に、
シミュレーションゲームと同じ大きさのに入れてーー、ということも
考えられますが、その場合も白黒でしょうな。


 まっ普通、文庫か新書サイズでしょう!
 となりますと、

 東京創元社……は、なぜかなんとなく予想できるのでまぁいいでしょう。

 早川書房(やはり、ハヤカワ文庫FTなのかなぁ)……、

 角川書店(まだ、スニーカー文庫も、富士見ドラゴンノベルズも
      ファンタジア文庫もない時代ですからねぇ)……。

 学研……。西東社……。桐原書店……。




 訳者も気になります。

 安田均先生が訳を担当した可能性も当然考えられますでしょうし、
ほかの……、いろいろな方の訳を想像してみるのも面白いかもしれません。

 あの方が訳せば、こんな感じだろうか、
 あの人なら……、と一流の訳者をあれこれ思い描くことでしょう。
 
 当時は、アカデミー出版が、シドニー・シェルダンの作品を
「超訳」で売っていたので、そういうのもアリかも。
あれは面白さのために意訳があったり、省略があったりするそうでございますからなぁ。

 戦闘ルールとか面倒だから、
全部勝ったことにして、負けたほうの選択肢は全部削除しようとか?

 ないかなぁ。


 もしかすると、
完全に子供向けとして、「ですます」調で訳されていたかもしれませんな。

トールキン先生の小説『指輪物語』がそうでございましたし、
朝日ソノラマの『騎士ローラン 妖魔の森の冒険』もそうでございますからな。



 そうそう。
 もしかすると、二見書房から出ていたという可能性も――。

 そうなりますと、
 訳は変わってくるのかなぁ。
 話自体も変わってくるのかなぁ。
 巻末に「見てはいけないマップ」はつくのかなぁ。
 イラストは変わるのかなぁ。
 ザゴールさんもフーゴ・ハル先生がお描きになるのだろうか。
 などと、いろいろと気になってまいりますな。




☆ いずれに想像しても、楽しいことではございますが、

ただ、『火吹山の魔法使い』についてはそれでいいとして、その後のことがございます。

 はたして、あれだけの大ブームとなっただろうか。
 そして、あれだけ長くシリーズが続いたかどうか。

 たとえ、ブームが大きくても、
ある一定の巻数まで出したら、それ以降はやめちゃう出版社などはありそうですし、
ブームが去ったらとっとと終わりにしちゃうところもあるでしょうしな。

 そこまで考えると、本当にIFもIFでございますが……。

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「ウォーロック・マガジン」vol.1をつまみ読み。

タイタンの放浪者先生の「未訳FF紹介」(p.97)を読むまで、

ザゴール(Zagor)さんオルドラン(Oldoran)なんて
ファーストネームがあること、知らなかったよ~。

(あれ、でもAFF2版のシナリオ
『火吹山の魔法使い』にも書いてある……。忘れてました)

 でも、

 と、いうことは、

イニシャル”OZ“
 
 つまりザゴールさんは『オズの魔法使い』

 ……と申しますか、

 「魔法使いオズ」ってことになりますな。
 
 でもそれだと、正体が貧相な老人ということに……。

 ……。



 あっ、合ってるのか。







 (えっ?
  ザゴールさんは、ウィザードじゃない?
  ウォーロックだって。
  まぁ、気にしない気にしない。)
 



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2018/05/29 追記:

今日行ってみましたところ、
みごとに『運命の森』だけなくなっておりました!

 買った人いるんだなぁ……。
 中の状態がどうだったか、ちよっと気になる……。
 まぁ、このブログを見てではないとは思いますけどね。

 そんなわけで、この記事は終了。消してもいいのですが、
なんとな~くめんどくさいので、とりあえずは置いておきます。
他の高いのは、まだ残っておりますしね。

追記の追記
「ルパン三世」のゲームブック2冊も終わっておりました

                  (追記はここまで)





a-Too南瀬名店の、トレーディングカードコーナーの奥の方に、
TRPG(異国の言葉で書かれたものが多いのですが)やカードゲーム、
ファミリーゲームなど、トレーディングカードゲーム以外のゲームが
置かれたワゴンがございます。

 その中に、ゲームブックもいくつか収められいるのでございますが、
今日見てきたら、ファイティング・ファンタジーが3冊入っておりました。
 タイトルは、
 
『運命の森』
『サソリ沼の迷路』
『宇宙の連邦捜査官』

カバーが全体的にかなりまだらに黄ばんでいるのでございますが、
そんな状態にもかかわらず、値段を見ると、
『サソリ沼~』が、600円、『宇宙の~』が800円。
足下を見……。
いやいや、FFシリーズはネームバリューがあるものでございますなぁ……。

 では『運命の森』は? と見てみると……、

 ……。

 50円。

 500円の見間違いかと、二度見しましたが、確かに50円でございました。

 何で?
 ビニールに包まれていたので、中は分かりませんが、
表紙の次のページあたりが、『運命の森』は、波打っていたような……。
でも、汚れの感じから考えて、同じ方が手放したものでございましょうから、
そんなに違わないと思われますし……。
読めないほどひどいのは、扱っていないでしょうし。

 確認してはまいりませんが、
その横に置かれていたルパン三世のゲームブックも、
50円ぐらいじゃないかと思いますのであり得ない価格ではない、
と申しますか、個人的には妥当な気が……。




 まっ、とりあえず『運命の森』が不憫でございますな。


(追記:ルパンのゲームブックは、ここでは、100円と200円で売ってました~。
    足下を見……いやいや。)

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アドバンスド・ファイティング・ファンタジー

『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版』
著:グレアム・ボトリー、スティーブ・ジャクソン、イアン・リビングストン
 訳:安田均他 (グループSNE/平成30年4月)

               
……
『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー』なのに、

『ダンジョニア』の表記がない!

なんで?


 まっ、それはさておき。


今度「ROLE&ROLL」の発売日あたりに、ついでに買えばいいや、
と思っていたのですが、ふと思い立って、静岡市街へ。

予定してなかったものでございますから、お財布の中は7000円。
小銭も23円ぐらい。値段も形態も覚えておりません。

“上下巻じゃなかったよなぁ。これで買えたよなぁ”、
と不安を覚えながら行ってみると、本屋さんにはないみたい
(判型を覚えてなかったせいで見落としたのかもしれませんが)。

 結局おもちゃ屋さんで買いました。

 ネットの画像で見たときは、
ハードカバーかなと思っていたのですが、そんなことはございませんな。
 ソフトカバーで、A-4版。196ページ。
中もオール白黒で、横書き(個人的には縦書きが……)。
いたって普通の造りでございます。

 豪華愛蔵本として、ハードカバーで、本文もいい紙使って、
カラーイラストを多数入れてとかしたら、

 コレクターの方とか、買わないのかなぁ……。

 そういう人は、それほどいない?

 付録として、『火吹山の魔法使い』のシナリオがついてきます。

  こちらは66ページ。
 イラストは、扶桑社版よりも、はっきりしております。

 まぁ、これは、扶桑社版のほうが、デジタル処理のせいか何かで、
黒がつぶれているということなのですが。

 ただし、雑誌からとったと思われる、p.053とp.065のイラスト
(それぞれ、「ウォーロック」第二号p.53、同第一号p.17)は、
けっこうジャギーが強く出ておりますな。

☆ 裏表紙には、

「想像力を働かせて、『火吹山』から『運命の森』まで、
新しい刺激のある冒険に出かけましょう」

と書かれてございます。

 『さまよえる宇宙船』……はともかくとして、
 『盗賊都市』とか、それ以降は、置いてきぼり?
 ……。
 ということは、ない……でしょう。

☆ それにしても、『火吹山』という単語には、

ルビがふってあるところが一つもないみたいですなぁ。

 それぞれに任せます、と放棄したのでございましょう。

☆ 『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー』の巻末p.179には、
  旧モンスター名との対応表が載っております。

  旧名のほうが味があっていいのもございますが、
  まっ、それは、ゲームブックとして、でございますな。

☆ 『火吹山の魔法使い』のシナリオブックには、
  周辺と内部のマップも載っております

  (自分で描いたときは(途中まででしたけど)こうはならなかったですなぁ。
   何しろ部屋の大きさなんて気にしておりませんでしたし)、
   部屋と部屋のあいだ隙間(というか土?)
   なんて考えておりませんでしたもの)。

  部屋や、人物の解説もございます。
 
 三四三の部屋は、ゴミ捨て場だったのか。

 三六の人は、先にやってきた冒険者だったのですな。

 あの呪文も新訳で載っている!
(ゲームブッククイズに付け加えておこうか
 とも思ったのでございますが、やめておきました)。

 など、『火吹山の魔法使い』の副読本として楽しめる出来になっておりますので、
  わたくしのような、ゲームブックだけの人でも、楽しめると存じます。

☆ ソロプレイをやるだけなのに、このルールはめんどくさい?
  そういう方は、別に気の向いたルール、
  覚えられるルールだけ使えばよろしいでしょう。

  ソロプレイを作った方になんと言われるかは存じませんが、
  なんならアドバンスしない『ファイティング・ファンタジー』の
  ルールでもよろしいかと。

「ルールブックにもあります。『楽しむこと!』が大切なのです」(P.194)と

  書かれておりますので、問題ございません!

 TRPGなら、参加者全員の同意が必要ですが、
  ソロプレイでは、何しろ1人ですからな。

カレーに甘口辛口があるように、自分の好みの形でやればいいと思います。

 とにかく、やらないよりはその方が、ずっとマシというもの。

 その際、やってはいけないのは、それに触れないで、

「簡単すぎる!」「たいしたことない」などと発言することでございますな。

 でないと、むずかしいゲームブックばかり増えて、困ってしまいます。





☆ ところで、
  この『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー』では、
  どんな冒険者がどんな活躍をするのでございましょうかねぇ。

 四根今直さんだけのチームを作って
 悪死ズの脅威………
 ……。

 あああ、言うんじゃなかった~!!


☆ セッションの際には、おそらくディレクターさんは、

「三方から無敵獣が押し寄せてきた。
 君(たち)は、それらの群れと戦ってもいいし、
 背後の熔岩の川に身を投じてもいい」

というような口調で進行するのでしょうな。
 いや、しなければならない、のでしょう!

 楽しみでございますな。

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「ウォーロック・MAGAZINE vol.1」

 
 いやぁ、杉本ヨハネ先生は、
故「ウォーロック」誌の初代編集長並みに頑張っているみたいですなぁ。
無理をしないようにしていただきたいものでございます。
というのが無理、なのかもしれませんが……。

 などと、ネタ的に考えながら、
静岡の中心街の本屋さんに行きまして、探すことしばし、見つけましたよ。

 で、そのときの感想は――。

「ウォーロック・マガジン」  背が単色なところが、同人誌っぽい+ホラーっぽいですなぁ。
 判型はB-5、で意外にページ数が多い。
「TtTマガジン」のタイトル替えなので当たり前ではございますが、
そこら辺は、
「ウォーロック」誌に倣うということは、しなかったみたいですな。

 裏表紙を見ると、発行がグループSNEでFT書房は協力……。
「TtTマガジン」とは違う……。

 なるほど……。

 というわけで、

「Role&Roll vol.163」、

『ダークデイズドライブ エレガントエンジン』、

それに『鈴木康士画集 薄明』
(「斑鳩」が目当てだったのですが、
     プラモデルの箱絵以外、大してありませんでした……)

とともに買って、帰宅。

ビニールを破って、中を見ることにいたしました。

 裏表紙を見たときから、というか、
「TtTマガジン」の告知の時から大体分かっておりましたが、
やはり、ゲームブックの雑誌というよりもTRPGの雑誌でございますな。

 AFFやとんとろはもちろん、そのゲームブックもTRPGとしてのそれ。

 正しいのでございますが、わたくし的にはお手上げ。

 こちらはもっと、
分岐する物語といった方面のゲームブックに対する興味でございますもの。

「タイタン」などは、読み物として面白かったけれど、
各作品が、そのどこであった話かとかは、全然気にしておりませんですものなぁ。

 まぁ、それが第一印象。

 そうは申しましても、ゲームブックはゲームブックでございますし、
うんちく話には興味ございますからな。

 意外に、と申しますか、けっこう楽しく読めました……。
 ではございませんなぁ。
 現在進行形。
 読んでおります。
 
 というわけで、雑な感想。
 
☆ 「無敵の万太郎」さんは、そっとしておいてやって欲しかったなぁ。
  名前だけのほうが、各人のイメージが広がるってものだから。
 
☆ 火吹山って、なんかずいぶん立派になっちゃったなぁ。
  p.22の地図を見ると、すごく高い山みたい。
  あれじゃあ、てっぺんに赤い草なんて生えないんじゃないのかなぁ。
  ドラゴンのいる場所も、吹き抜けで空が見えていたというのに――。
  ドラゴンだって15メートル程度の大きさ(パラグラフ一〇六)なんだし。
  こんなに高い山じゃ、歩くだけでへとへとになっちゃう。

  悪魔の三人と呼ばれるようになってからだろうけれど、
  ザゴールさんもバルサスさんも、ずいぶんすごい方になられて。

  ゲームブックでやったときは、文庫本一冊に収まるコンパクトさで、
  それが良かったというのに――。

  火吹山なんて、地元の人がそう呼んでいるだけの小さな山でいいし、
  バルサスの要塞だって、金持ちのお屋敷ぐらいの規模で十分。

  ザゴールにしてもバルサスにしても、その地方では名を知られている悪党、
  ぐらいの感じだと思うんだけどなぁ。

  でなければ、一介の冒険者は荷が重すぎる……。

  いいのですよ、その程度の悪党で。

  話の大きさと面白さは、比例するわけではございませんから……。

  まぁ、60巻ぐらいでしたっけ続くうちに、
  話に尾ひれがついたってところでございましょうか。

☆ グレイル・クエストシリーズはともかくとして、
  「スクワット・ダンジョン」の新訳来ないかなぁ。
  あれだけ「14番」じゃなくて13番だし、
  (追記:おぉっと。『悪魔族の叛乱』もそうでございました)
  あのぐらいの分量だったら、雑誌の中でもできそうだし。
  いや、ウェアウィザードにはならなくてもいい。

  まぁ、『モンスター・ホラーショウ』に収録された
 「ドゥームベインの人狼」は、いわゆる「人狼ゲーム」をやっている人には、
 興味があるかもしれないけれど。

☆ 「編集部からの挑戦」は、相変わらずのアンケートみたいな出題だなぁ。
  それに、「AFFでやりたい、マガジンに掲載してほしいシナリオ」
  というのは、マニアックな気もする。シティアドベンチャーとか、
  ダンジョンものとか言っているうちはいいけれど、
  投稿するからには、
  タイタンの地名とかエピソードを知っているほうがいいでしょうし……。

☆ 専門誌でございますから、
  かなりマニアックな方向に振った造りはいいと思います。
  わたくしのような、単なるゲームブックファンには、
  知りもしないようなうんちくも楽しいですしな。

  ですが、もう少し一般性もあった方がよろしいのでは、とも感じます。

  ゲームブックをやらない方や、TRPGをやらない方が、
  何かの間違いで買ってしまっても、
  続けて読んでいこうと思うぐらいの要素があってもいいかと存じます。

  実を申しますと、
  わたくしが「ウォーロック」誌(社会思想社)を買ったのは、
  第六号のモンスター特集にひかれたからなのですね。

  ゲームブックに興味はあったのですが、
  SFものである『さまよえる宇宙船』から離れていて……。


  そういうケースもあるのですから、
  もっとマイルドな記事を入れても良いような気がいたします。
 
(ちなみに「ウォーロック」誌のバックナンバーは古本屋さんで買い足しました)。


※ ところで、vol.2は、いつ頃の予定なのだろう?
 奥付を見ると、
 雑誌と言うより、ムックに分類されるものみたいな気がするから、
 やはり不定期刊?

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