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2024/09/21 ところで「豹」は訓読みで何と読むかご存じですか? 答は「なかつかみ」。まぁ、読めっこない。 なんでも陰陽道で方位を司る八将神(はっしょうじん)という神さまたちがおられるのでございますが、その中の一柱が計都星を司る豹尾神(ひょうびしん)。この神さまが八将神の中央に位置するため「なかつかみ」というのだそうな。どうまん中かと調べてみますと、八柱を円に並ばせた場合の真下みたいですな。 ただし方角的には常に変わっているので、別に南と結びついているわけではないようでございます (そもそも北を上とするようになったのは、大航海時代みたいでございますしね)。「なかつかみ」は『日本書紀』にも登場する古い言葉でございます。もっとも、尾とあわせて出てきているので、当時の方はこの八将神からしか豹のことを知らなかったかもしれませんし、尻尾しか見たことなかったのかも。
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2018/10/01
 きのう午後10時すぎに5分ほど、そのあと数回30秒ぐらいかな、
それぞれ停電がございました。今回の台風はなかなかでございますな。
特に風がすごい……。


2018/10/02 あの手のベルトスクロールアクションで重要なのは
アニメーションと攻撃した手応え、あとはエネミーセットですよね
(『超クソゲーVR』(太田出版/2016/9 鶴見六百ロングインタビュー
 (文:多根清史 p.17『スパイダーマン ザ・ビデオゲーム』に関して)。

ゲームブックに置き換えると、
「エネミーセット」は変わらないとして、
「攻撃した手応え」は面白いルールということになるのかな~(←漠然としすぎ)。
アニメーションは……無理? それとも描写で置きかえるとか?

 
2018/10/05 
秋の月をみんなで愛でるのは、中のうさぎさんが、
秋の夜長のもの淋しさに死んでしまわないように、かなぁ……。
 
 
2018/10/06 『ゆうやけこやけ』と『獸の森』
ミックスしたら何か面白いものにならないかなぁ……。
両方とも人と動物の中間みたいなPCだから、相性いいですよ、ね? 
えっ、混ぜるな危険!?


2018/10/07
 新しいパソコンを買ってから一年と少しが経ちました。
その間、ほぼ問題なし。
前のパソコンは、買ってから2~3ヶ月でブルースクリーンが出て、
その後何回も……。
保証期間中にハードディスクを変えてもらったけれど、症状は……。
というのとは大違い。あれは、もしかすると不良品だったのかもしれないなー。
 
 
2018/10/08 『ゴブリンスレイヤー』
のアニメを見ても怖くなかったという人がいたら、
ゴブリンをゴキブリに置きかえて見たらいいんじゃないですかねぇ。
ゴキブリンスレイヤー』ですな。
 
暗いところでごちょごちょしている感じや、知らぬ間に増えてるところとか――。
あのぐらいの大きさのゴキブリに襲いかかられることを妄想したら、
きっと怖いと思いますよー。
あっ、でも、ゴキブリンスレイヤーさんって……、嫌だなぁ。
 
 

2018/10/09 NHKBSアナザーストーリーズ『ゾンビ』
見ちゃったよー。
伝説に残る作品の重要な点が、偶然に支えられていたのが分かる
(黒人が主役な点や、そのラスト。そして現実でのキング牧師の死。
 これらの要素が特に黒人に熱狂的に支持される素となったらしい)。
 
いや、単に偶然として読むのは間違っている。
 
これらの要素は、配給拒否の目とも隣り合わせだったようだから、
作った側の実行力と選択にも刮目するべきだろう。
 
それ以前に、作らなければこれらのことは起こらないんだ。
  
 
2018/10/10 一寸の虫にもゴブの魂……。
 

 
2018/10/11 ゼロの概念が、インドで誕生し、
イスラムで発展、ヨーロッパに伝えられたことはご存じかと思われます。

が、実はそれに相当する記号は、
古代メソポタミアでも使われていたのだそうでございます。
ただ、60進法だったこともあり、計算への発展はなかったのだとか
(『不思議のイスラム』紅山雪夫(トラベルジャーナル/1996  p.66))
 

2018/10/12 砂漠とか水の貴重な地方では、
飲み水となる池に魚を住まわせて、毒が投入されたときの用心にする
と言いますよね
『不思議のイスラム』紅山雪夫(トラベルジャーナル/1996 p.209))。

ファンタジーでお城の堀にドラゴンを住まわせておくのは、
番犬の役割はもちろんですが、お堀の水がドラゴンの体から出る毒に汚染されて、
人間が入ることができなくなるとかいうのもあるのかも?
 
 
2018/10/13 世界最大の博物館として知られる大英博物館は、
医者で博物学者のハンス・スローンの
6万5000点の収集品と4万4000点の図書、
それにロバート・コットンらの蔵書を国が購入したことから始まったのだとか。
つまり、個人コレクションからのスタートだよ。すごいね、イギリス……。
  
 
2018/10/16 近頃の児童書が萌え絵? アニメ絵なのが話題になっていたけれど、
むしろ、原作のついていないアニメが、みんな同じような絵(キャラクター)な
ことの方が問題な気がする。
むかしは、はっきりと作家性が出ている作品があったものね~。
まーけてぃんぐとかコンピュータで絵を描いているからとか、
理由はあるのだろうけれど……、ホント、残念だ。
(↑多分ここ、『マンガ日本昔話』とか、『ガンバの冒険』、タツノコ作品などを
  思い浮かべて書いていると思われます)
 
 

2018/10/17 円盤人は、
『地獄の辞典』なんかに描かれるブエルと何か関係あるのかなぁ。
『紅殻のパンドラ』ブエルは、アッシリアの人頭有翼雄牛像
(正面から見ると2本、側面から見ると4本の脚が刻まれている=合計5本脚)
となにか関係があるのかなぁ……。
 
  
2018/10/18 「Role&Roll」vol.169は、10/20発売かぁ……。
前号には今日発売になったのでとおくの本屋さんに行ったけど時間の無駄だった……。
「フェアリーテイル ゲームブック』は、何軒か探して買うことができました。
何軒もまわったのは、探し方が悪かった……のかなぁ?
 
  
2018/10/19 ゴブリンスレイヤーさんって、鎧のなか
ウォーハンマー』のトロールスレイヤーみたいに
モヒカンに派手なタトゥーなのかなぁ。
長髪に見えるけど、あれはモヒカンが伸びたものだったりするんじゃあ……。
 
 
2018/10/20 ヨーロッパの伝承や『指輪物語』には、
そもそも巨乳貧乳の意識があまりないので、
それらに基づく絵を参考にしたディードも、巨乳貧乳の意識がない。
そのため巨乳エルフが登場すると貧乳扱いになった。
アメリカのTRPGの種族としてのエルフは、アメリカ人の巨乳好きや、
ヒロイックファンタジーのパルプ絵の伝統もあって巨乳になった。
日本での展開は(エロ)マンガに依るところが大きい。
特にエルフは薄着だから……、というあたりなんじゃないかなぁ。
 
 
2018/10/21 そうか、『ブラマタリの供物』ドクロは、アフリカ大陸なのかぁ。
頭の中砂漠? 「ひきょう」(←漢字はご随意に)な話を期待。
……検索してたら、『ブラタモリ』が出てきた。ネタだろうなぁ。
  
 
2018/10/23 ドラえもんが悪役になるっていうのも面白いんじゃないかなぁ。
巨大化&凶暴化したドラえもんが、ねずみの国で大暴れ。
のび太君たちはドラが凶暴化する前に拾ったひみつ道具を使って、
ねずみの国の仲間たちとともに大活躍、とか……。
(ん、巨大化……? いいのか?)
  
  
2018/10/24 はっ。
フェアリーテイルゲームブック『夢幻島の怪物』ハマナス島って、
『ブラマタリの供物』アフリカ大陸と形が似ているような気がする……。
 
 
2018/10/25 フェアリーテイルゲームブック『夢幻島の怪物』
「この本の読み方~ゲームブックとは」には
書かれていないものも使うみたいだけど……。CDとかで大丈夫かなぁ
 
 
2018/10/26 フェアリーテイルゲームブック『夢幻島の怪物』
表紙には「予兆」の魔法使えないのかなぁ。
股旅物みたいに「お控ぇなすって」と
仁義を切っているナツさんの下の崖あたりに、
何か書かれていてもいいと思ったんだけど。

オビで隠れているし――。
 
 
2018/10/29 ミノタウロスは本名を「アステリオス」というのだそうだ。
意味は「星の王
(『星の文化史事典』出雲晶子著(白水社/2012/4))。

かっこいい。ヒーローとして物語になりそう! 
やっぱり、一般に知られるミノタウロスって
ギリシア人のイメージ(偏見?)が入っているんだろうね。
 
  
2018/10/30 しまったーっ!! ハロウィンって10月のみそかだったのか~。
2ヶ月も前から、それ用のパッケージのお菓子とか並んでいるから、
てっきり先月末だと思ってた。
 
こんなのやるのなら、百鬼夜行の日を調べるかでっち上げればいい。
積極的に日本妖怪の肩身を狭くしてどうする。
えっ、日本の妖怪はけっこういい加減だから、気にしないで便乗するって? 
……あるかも。
でも……。
 
 

2018/10/31 『夢魔狩人(ナイトメアハンター)』
「ウォーロック」誌で募集をかけていた冒険企画局のセッション2回目で、
やったことがあります。ルール覚えてなかったけど。
GMはかつらつかさ先生。
開口一番の「きみたちはナイトメアハンターだ!
という言葉がやけに耳に残っている……。
そこと、なんだか楽しかったという印象しか記憶がない? 
 
数少ない経験からいうと、TRPGって
「なんだかよくわからないけどやたらと盛り上がった」とか、
「話は忘れたけれど、気まずかった」とかということが多い気が――。


☆ そのときのシナリオが見つかりました。物もちいいなぁ(←単にため込む性格)。

2018/10/31夢魔狩人 

 内容は、

 ナイトメアハンターたちは、
 妖影に襲われていたヨットクルージングが趣味の青年を助ける。
 このところ彼は、妙な現象に悩まされていた。
 話を聞いてみるとそれは、彼が古美術商から古い舵輪を買ったことに端を発するようだ。

 調査してみると、話は80年ほど前にさかのぼる。
 舵輪は、当時、太平洋一周の旅に出たのち
 無人で漂流しているところを発見された帆船、
 シルフィードのものだった……。
 
 という感じでございます。
 
 
 
 
※ ちなみに今回から、とーとつな話が突然混ざっているかと存じますが、それは、
  ゲームブックで検索していたら行き当たった話題だったりいたします
  (おわかりの方もいらしたことでございましょう)。
  そこにコメントを残すのは、流れの中で消えてしまいそうでつまらないとか、
  時機を過ぎているとか、会員登録が必要とか、面倒などさまざまな理由でここに……。
  
  まぁ、ここに書くことって、すべて思いつきだったりいきあたりばったりで、
  流れなど考えてはいないのでございますが。


 

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フェアリーテイルゲームブック2018/10/30フェアリーテイルゲームブック
『夢幻島の怪物』
藤浪智之・著 真島ヒロ・原作・イラスト
(講談社KCDXラノベ/2018/10)


 (1回目は2018/10/28 (Sun) )
(2回目は2018/10/29 (Mon)


夢で印象的に登場したし、重要な役割をにないそうなので、
彼女(ミル)が出ずっぱりで主人公たちについてくるとか、
行く先々で出会うとかするかと思ったが、そんなこともないようだ。

 島長も、そう。
行く先々で観光案内してくれたり、余計なお世話をしてくれたりはしない。

 怪物も、あたりをうろつき回っていたり、
その爪痕を各地で残しているかと思ったけれど、それもないようだ。
 
「きみ」が、純粋に島をめぐって
そこにいる人の話を聞いたり、何かを見つけたり、
謎を解いたりすることで、物語は進行していく。

 5つのうちの残り3つの「△」を見つけ、
空・地・海の3つの「かけら」を手に入れるのが基本的な流れだ。

 謎は、易しめではないだろうか。

 ヒビキさんに出会っていれば、彼の魔法「古文書」により、
巻末のヒントも見ることができるから、詰まることはないだろう。

 それにしても、この「古文書」という魔法、
「予兆」なんかよりもずっと使い勝手が良いんじゃないだろうか。
未来のことまで分かっている感じだし。

 ただし、限界はあるのかもしれない。
「遺跡」に関する直接のヒントは得られないからだ。
これは、遺跡が特別な場所だからなのだろうか……。
 
 さて、
 地図から行きたい場所を選び、書かれた数字のパラグラフに進むと、
そこで出会う人との会話が始まったりする。

 そのとき、会話の流れによっては情報を取り逃す危険があるので、注意が必要だ。
 例えば、パラグラフ44から始まるミルとの会話はこうなっている。

  
        44←━━━━━┓     (前にも書いたが、線が乱れるのが
  ┏━━━━━╋━━━━┓ ┃      気になる人は、コピペして
33怪物とは←→142巫女 152森のほこら    テキストファイルなどに移し、
  ┗━━━━━╋━━━━┛        MS系他のフォントで見れば
     108シュピーを見る        何とかなると思う)
        ↓



 たどっていくと分かると思うが、
44で最初に「森のほこら」の場所を聞かないと、
話がそっちに戻ってきてくれないのだ。

 まぁ、聞き逃しても、ふたたびマップから入って、あらためて聞けばいいので、
それほど被害はない。

 それに、ここ以外では気づかなかったので、
この場所だけのことかも知れないが、気にとめておいてもいいだろう。
(ちなみに「隠れた洞窟」の情報のほうは、このような分岐がないので問題はない)。
 
 島には温泉もある。
 温泉といえば、一日の疲れを癒やすために入るものだろう、
ということで、軽く島を一巡りしたあとで行くことにする。

 このゲームブック、もっとパラグラフに余裕があったら、
昼と夜の区別なんかがあったんじゃないだろうか?
 
 パラパラッとめくったとき、イラストが目に入ったから、
ここは「予兆」の魔法が働く場面なのだろうな、と予想はついた。
「きみ」が女性のほうが有利じゃないかなということも。
 といっても、女性じゃなければ依頼を達成できないようにはなっていないだろう。
 でなければ、最初にその旨が書かれるはずだ。
 
 とりあえず自分のPCは男なので男湯へ。
サブクエストを優先したことと、温泉は後回しにしたことが功を奏したようだ。
おそらく一番穏当な方法で、女湯へ行く。

「見ないように目をそらしながら」……。
景色がきれいだなぁ。岩肌が……。
とそこで思わぬものを発見する。
やはり、紳士的に行動してよかった――。

 のだが

 せっかくそうして戻ってきたのに、次のパラグラフ105の選択肢が、
 
 「のぞきに行きたい」
 「怪物が心配だ」
 の2択なのは、どういう訳だ!!
 
 もう女湯入ってきたというのに、また行かせるつもりか藤浪智之。

 しかもこの選択肢、より穏当と思われる、
「怪物が心配だ」のほうを選ぶと、分岐なく管理人さんにしかられる……。
「のぞきに行きたい」のほうは、自重できる選択があるのだが……。
 
 やはり、温泉回あるあるをやりたかったということなのか? 
それとも単にパラグラフミスなのか? 
 103→166なら、別になんの問題もないのだが……。
 
 とにかく、この島は危険だ。
 自分の思うこととは違うことを考えてしまうように仕向ける魔物が潜んでいるらしい。
 ……。
 もしかすると、それが「怪物」?
 
 そんなこんなで、2日間の探索は終了。
3つの△も見つけ、空・地・海の3つのかけらも手に入れた。
 この3つのかけらをしかるべき場所に収めれば終了。

 あとはエンディングかな? と思ったら全然違った

 閉ざされた門には、3つのくぼみがあり、そこに入手した3つのかけらを入れると、
 門全体が光りはじめる。
 
 そのまま、ばあぁ~と光に包まれて、すべてが解決する……。
 
 ということは、全然ない。
 長きにわたって閉ざされていた遺跡がひらかれたというだけだ。
 
 だが、遺跡の中では、これまでと違ったスタイルの冒険が「きみ」を待ち受ける。
 
 というわけで、新章突入
 
 この章をここでは、「夢魔狩人」編と名づけておく。
 

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2018/10/29フェアリーテイルゲーブック フェアリーテイルゲームブック
『夢幻島の怪物』
藤浪智之・著 真島ヒロ・原作・イラスト
(講談社KCDXラノベ/2018/10)

(1回目は2018/10/28 (Sun)

そういうわけで、探索を開始……。

 とその前に、こっそりとパラグラフ14をチェック。

「死んでいたジュビアが、ここで生き返った気分です!」と書かれている。
主人公のことは書かれていない。
少なくとも今回は、14はデッドエンドの番号ではないようだ。
本家はともかくとして、毎度それではおもねりすぎに感じたりもするのだろう。

 次に、カバーやその裏、それをめくった表紙も見てみる。
 しかけやヒントはないらしい。

 あっても、ゲーム内でそれを見るように指示される可能性もあるので
フライングだが、ほら、4コママンガの単行本とかだと、
そのあたりにイースターエッグがあったりするから。

そういう場合、時に他のどこにも書いていなかったりすることは多いから。
取りあえずチェックしておいたのだ。

 そんなゲームの進行とは関係ないことをやってから、ゲームに戻る。

 形式は、いつもの藤浪智之先生の。
 マップを見て、そこに書かれた番号のパラグラフに移動するというものだ。
 
 さっきの女の子の言動が気になったので、まずはそこに向かうところだが……。
 
 実を言うと、これの前にすでに一度プレイしているのだ。
 忙しい合間をぬってのとぎれとぎれのプレイだったのにくわえ、
寝落ちとかしてしまったものだから、メモが不十分なところがあったりして……。
 ブログなんか書いているから悪い。

 形式がどこからでも始められるものなので、
そのあと続けることもできたのだが、
記事として出すのだったらそういう中途半端なのはやめた方がいいだろう。
ということで、あらためてやり直し。
 おそらく、島の3分の2ぐらいは回っていたと思うのだが。
 
 そんなわけで、順当に考えれば巫女の子のところに行くところだが、
ざっと回ってみて、サブクエストの依頼をまず受けてしまった方が効率的だな、
とインパクトのあるあの男性のところへ――。
 素材探しを引き受ける。

 で、少女のもとへ。
 少女の名はミルといい、
頭頂にブロッコリーのようなものを生やした奇妙な生き物、シュピーとともにいる。

『わくわく7』のような取り合わせだ。

 シュピーの名前の由来は作中ではその鳴き声だが、
ドイツ語でシュピーゲルは「鏡」なので、それが本当の語源かも知れない。
だとしたら「ミル」というのは……「見る」? 「ミラー」?。

 とりあえず、イラストにCDを使ってみる。
いろいろと角度を変えてみるが、よくわからない。
ここはやはり、言葉どおりのものでなければならないのか。
それとも、ここにはこれ以上の情報はないのか……。

 とにかく、彼女から話を聞く。
 島には「夢をかなえる魔法」があるのだが、
母親の前の代で、その伝承は途絶えてしまったのだそうだ。
遺跡の場所も伝わっていないらしい。
 
それらの情報がなければ困ったことになり、
それがすべて得られれば、今回の依頼は解決ということなのだろう。
 
 彼女の母は去年なくなり、父親もずっと前からいないそうだ。
 となると、もしかするとこの巫女の子は、
両親と再会することを心の奥に願い持っているのかも知れない。
 
――そういえば、「わくわく7」の麦さんも、
  両親との再会の願いをかなえてもらったんだっけ。
  もっとも、あっちはただの迷子だけど――
 
 まぁ、関係ない。
 
 行方不明はともかく、
死んだものを生き返らせるとなると、自然の摂理に反することになる。
それで問題が発生するというのは、お話しとして考えられるかも。

 ただし、少女の言葉を額面どおりに受ければの話だ。
 母親は死んだといってはいるが、
死亡の状況について具体的なことは語られていない。
もしかすると、死んだ姿は見ていないかも……。
となれば、死んだと伝えられた、あるいはそう思い込んでいるだけで、
じつは生きているという可能性だって、ないわけではないのだ。

 そうなれば、その話の方向での大団円という可能性もあるが。
 
 ここで、シュピーについて考えてみる。
 もしかすると、この変な生き物こそ、
両親の片方(あるいは両方???)ではないだろうか。
 何らかの出来事があって、このような生き物に姿を変えた、
あるいは変えられたのかもしれない。
「ずっと前から、この森の中で、誰かが見守ってくれてるって感じていたわ(……)」
という言葉を信じるのなら、それは彼女の父親だろう。
 ただ、シュピーが現れたのは、ごく最近のことだという。
 だとすれば、母親の「生まれ変わり」という可能性もある。

 いづれにせよそれは、憶測を重ねた仮説。
 そうではない可能性は高いのだ……。
 
 疑問を残しつつ、先へと進む。

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2018/10/28フェアリーテイルゲームブックフェアリーテイルゲームブック
『夢幻島の怪物』
藤浪智之・著 真島ヒロ・原作・イラスト
(講談社KCDXラノベ/2018/10)



魔道士ギルト「妖精の尻尾(フェアリーテイル)
の新入りとして
仲間とともに冒険するゲームブック。

 魔道士ギルドという言葉から分かるとおり、
メンバーは誰でも1つ魔法を持っている。

 「きみ」の魔法は「予兆(インディケーション)」だ。

 これは、見ているものから他人には見えない情報を「見る」ことができる能力。

 ゲーム的には主に、
イラストに文字や数字が隠されいて、それがパズルを解くヒントになっていたり、
状況を打開するパラグラフの数字になっていたりするというもの。

 ゲームブックではおなじみだが、
異世界の光景に現実の文字が出てくることに対する説明をつけたものだ。

 そこ、「お約束」でいいじゃない、とか言わない。

 なくても問題は無いとはいえ、こうした説明があることは楽しいし、
主人公の性格や物語とのかかわり方、物語の性格を示す一助にもなっているのだから。
 
 ここで、「記録紙」を見てみる。
好きなもの 嫌いなもの 好きな人
 それぞれを書かせる項目がある。

 こういうのはどうだろう?
 思い入れたっぷりにキャラクターを作って欲しいということなのだろうけれど、
逆に構えてしまう。
 こういう設定って、無駄になることが多いし、
使われたら使われたで、有利不利が出る場合がある。

 原作を知っていればいいのだが、
そうでないとかえってキャラクターを作りにくくなるということもある。
 とりあえず保留だ。何も書かない。
 
 というわけで、本文へ。
「フェアリーテイル」の面々が今回向かうのは、ハマナス島。
 輪郭がなんとなーくアフリカに似ている島だ。
 海岸には赤い花が咲きほこっているという。
 沖から見ると、海岸が燃えているように見える、とかなんとか言って、
変な人なら「火吹海岸」とか名づけるかも知れない。

 大きな都市ぐらいの小さな島。
 文明が届かず緑が島を占めている。
 塔のような山が中央にそびえていた。
 ドルアーガの塔に似てる?
 いや、似てないだろう。
 ドルアーガの塔・外伝ドルアガノンにはちょっと似てるかも知れないけれど。
 などと言っていると、ゲームブックファンみたいに思われてしまうではないか。
 
 迎えに来てくれたのは、島長ビゴットさんだ。
 島の近代化の遅れに忸怩(じくじ)たる思いでいるらしい。

 依頼の「夢をかなえる魔法」の調査確保と、古い遺跡の探索、怪物の排除……。

 その先に、島の観光資源の確保という思惑があるようだ。

 解決したら記念碑や銅像を建てさせてください、といっているのもそのためだろう。
 勇者まんじゅう(ケーキやパフェのある世界だ。翻訳したらまんじゅうになるお菓子があっても不思議はない)とかを売る気かも知れない(そのさい「フェアリーテイル」の名称は使わないかも。島をウリにしたいのであって、「フェアリーテイル」を宣伝したいのではないのだから)。

 現在、経済的に恵まれてはいなさそうなので、
依頼の報酬は、将来を見越して――、無理しているのかも知れない。2018/10/28フェアリーテイルゲームブック・ミル



 島長に会う前には、女の子から警告を受ける。

 よこしまな心で遺跡に近づいてはダメ、というもの。
 女の子は、「きみ」の予兆夢に現れた子だ。
 となると、重要な役割をになっているのだろう。

 現実ではいざ知らず、
物語ではこういう言葉は往々にして正しかったりするものだが……。









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vol.168 

☆ というわけで、「ソードワールド2.5」
  ルールブック、ざっと2巻まで目を通しましたが、
いろいろと考えられておりますなぁ。
 
 セッションの現場で起こった問題や、
こうすればやりやすくなるんじゃないか、
こうすればより面白くなるんじゃないかを集めて組み立てていった感じで、

なるほど2.5を作る意義があったのだなぁ、と感心してしまいます。

 文章を読んでおりましても、ここのところは問題が発生したから
曖昧性を回避するためにこんな文になっているのか、
などと考えますとなかなか楽しいものでございます。
 
フェロー」のシステムも、試行錯誤ののち、
こういう落としどころになったのでございましょう。
 
 プレイヤーにもマスターにも、そしてフェローを提供する人にも、
あまり負担をかけずに、楽しくする工夫がうかがえますな。
 
 「奈落の魔域(シャロウアビス)」なんか卑怯のかぎり。
 
 「ソードワールド」関係ない世界でも取り込めちゃう。
  ちょっと毛色の変わったことをやりたいときに便利ですし、
「ソードワールド」関係ない人に合わせるときにも役に立つ……のかなぁ。
 
 でも、ゴブリンやコボルドが、タヌキかキツネに見えてまいりますな。
思い切り和風テイストの茶番とか面白いかも知れません
 
(えっ、「ソードワールド」の住人に日本みたいな世界思いつかないって?
 気にしない気にしない。人間の妄想力は恐ろしいものだ、ということで……。
 それに気のせいでしょうが、なんとなく考え方は日本人と似ている気もいたします)

 そんなこんなで、「ソードワールド2.5」の栄えある第一リプレイ
水の都の夢見る勇者』でございます。



作者は新進気鋭だそうで、
「剣に祝福されて生まれた」の冒頭にこそ緊張感を感じさせますが、堂々としたもの。

 「あなたがあなたに気づく表」ですとか、
水路のゲーム性、女神フルシル像の脱出ゲーム的な仕掛けと、
章ごとに違う楽しみを提供しているあたりに、気鋭を感じさせます。
 
 

☆ で、「Role&Roll」誌、vol.168読者欄
  載せていただいたのが、これ。
  ラストの場面でございます。

2018/10/23「水の都の夢見る勇者」 


 シルフル女神さまのご尊影は、ルールブックにも描かれていなかったので
女神さまとして無難なかんじで。

 リプレイの感じから、目を回している状態から回復していないと思われたので、
ぐるぐる目でご尊顔をごまかしております。
 
p.220の「女神像の"奈落の魔域"」の地図を参考に、
右手は雨、左手は風のそれぞれ壺を配し、
風と雨の女神ですから、
胸元や裾などには波頭や水玉っぽいものをあしらっておきました。
 
 ラティさまのお父上のブチハイエナのプティさんが
山の上から駆け下りてくる姿などもなども描こうと思ったのですが、
すでにごちゃごちゃしていたので……。
 
 取りあえずその叫びと雪崩っぽいのを描いて、
ラティさんがそっちを向いているという形にいたしました。
 
 他にもあそこで描かれた描写は、ちょいちょい拾っておりますから、
文と照らし合わせてみると……、アラが出るのでほどほどにお願いいたします。
 
 
 ホントは、水の都地下の魔動機とかも描きたかったのでございますが、
魔動機の絵がないことにはちょっとつらい……。
 
 あとですねぇ、p.195の鼻たかだーかなイラストと
フェローデータのセリフ「この速さ、ついてこられるか!?」から、
ジェット・リンク(サイボーグ002)ネタもやりたかったのでございますが、
素早く動かれると、どうも狭い紙幅ではやりにくかったり……、
というあたりであきらめました
(まっ、やってもボツになるというのもありますけど、ね)。

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 なにが「というわけで」かは2018/10/22ディードリットさん 
よく分からないかもしれませんが、
 
というわけで、
『ロードス島戦記』の
ディードリット
さん
でございます。
 
「コンプティーク」誌
1987年2月号(vol.27)。
 
エピソードⅥ
「ミノタウロスの魔宮」
の、
でございます。

 ネコ目で、今よりも妖精分が強い感じがいたしますな。
 
  こちらの絵など小妖精のエルフな感じも――。

 2018/10/22ディードリット2 プレイヤーが誰なのかは、
  よく知られた秘密でございますが
    (ここでは書きません)、
  この回も知恵をめぐらせて大活躍
  
  脅しの言葉にヒントを読み取ったり(1)、
  いけにえの女の子の正体を見破ったり、
  (1)のヒントから、
  シークレットドアを見つけたり、

  パーンが死んだとみるや、
  すかさず彼の持つマジックソードを奪い、
  ミノさんに斬りかかる
とか、
                   的確な行動をしていきます。


 女の子の正体が看破されたところでは、
DMが、(また読まれたか)と心の中でおっしゃっていらしたり……。
 
「D&D」を使用しているため、このバージョンでは
本として出版されていないのでございますよね、確か。
 
 まったくもって残念至極。
 出版が待たれる書の1つでございますな。

 
 
 このディードリットの耳がいのは、
キャラクターをお描きになった出渕裕先生のオリジナルだと
思っている方がおられたりするようなので、

 それをどうやって違うと説明しようかと考えあぐねていたわけでございますが、

 インターネットで見てみますと、
インタビューでご本人がちゃんとおっしゃっていらしたので、
ずいぶん書くのが楽になりました。
 
 あの長い耳は、アーサー・ラッカムなどの妖精画の流れを汲みつつも
直接のルーツは、やはりブライアン・フロウドアラン・リーの作品。

 出渕先生は、
ダーククリスタル』と申しております。2018/10/22ダーククリスタル1

 おそらくキアラ(現在は「キーラ」らしい)さん
ということでございましょうな。

 こちらですな。
 
"Brian Fraud THE WORLD OF THE DARK CRYSTAL FEATURING NEW ART AND INTRODUCTION BY THE ARTIST"
(Harry N.Abrams,Inc/2003)

よりでございます。

 おそらく、
耳だけではない全体的なエルフのイメージとして
ということでございましょう。

ダーククリスタル2 ダーククリスタル3
 








 ただ、出渕先生がフロウドの他に2018/10/22フェアリーズ表紙 
アラン・リーの名を出していることから考えても、
耳の長さからしても、直接の影響は、
やはり『フェアリーズ』でございましょう。
 
『フェアリーズ』

ブライアン・フロウド アラン・リー

2014年にグラフィック社から新版
井辻朱美先生の訳だとか)が出ておりますが、
こちらは旧版。
(山室静訳/初版1980年サンリオ)。


 当時、妖精といえば、

 フラワーフェアリーを代表とする羽根のついた小妖精
 赤いとんがり帽子の小人さんぐらいが
 一般的な認識で、それ以上の広がりはなかったと存じます。

 ムーミン? カバに似た変な生き物という感覚じゃないでしょうか。
 
 そんな中、妖精を分類し具体的な絵とともに紹介したのがこの本。
 
 日本でいえば、水木しげる先生の妖怪図鑑みたいなものでございますな。
 
 赤いとんがり帽子の森小人の生態を描いた(こちらは創作多め)
『ノーム』とともに、確かベストセラーとなり、

 『ダーククリスタル』でフロウドが知られることで
また注目されたように記憶しております。
  
 わたくしなどは、RPGを知ってから買ったので、
だいぶ遅めでございますけどね。
 
 で、これで妖精について学んだものでございますから、
これが妖精の本当の姿と、自然と受け入れておりました。
 
 それこそ、水木しげる先生の妖怪図鑑を読んだ人が、
そこに描かれた妖怪の姿をそのまま受け入れるようなものでございますな。
 
 ですから、
実のところ正直申しまして、
純然たる悪鬼としてのゴブリンとかは性に合わない――
どことなくユーモラスな姿にこそ、本物を感じるのでございます。
 
 TRPGのモンスター事典などから入った方は、2018/10/22高貴妖精
 そのあたり逆なのかもしれませんが。
 
 自分のことは、まぁそのあたりにいたしまして。
 
 この本では、

 キリスト教以前の神々や王侯貴族が妖精化した
 高貴妖精
が前半に、
 主に民間伝承に登場する妖精は後半にと、
 分けて書かれております

 で、

 高貴妖精のほうには、あまり耳は描かれていないものの、
  

 花の妖精や、
ゴブリン、ピクシーといった鉱山や野に棲む、
言ってみれば野生の妖精には、とがった耳が描かれ、
それがしばしば長いものに描かれております。2018/10/22花の妖精
 とがった耳はけもの的、ということで野生の象徴なのですな、
おそらく。
同時に、異教の神々をキリスト教はすべて悪魔としてあつかったので、
そのしるしでもございましょう。
 2018/10/22ゴブリンとピクシー  2018/10/22ゴブリンとピクシー 2018/10/22花の妖精

 ただ、分けて書かれているとは申しましても1冊の本でございますし、
目次もないものですから、渾然一体としてしまうのも事実。
絵だけを見ている場合には、特にそうでございますな。
 この本で初めて妖精に種類があるということを知る大抵の日本人ならなおさら。

 妖精の記号として、耳はわかりやすいですし。

 ですから、
本来高貴妖精であるはずの『指輪物語』由来のエルフの耳が長くなっても、
当然のこと。と申しますか、
それこそ映画『ダーククリスタル』などもあって、
ディードリットさんの耳は、
違和感なく自然に受け入れられていたと思うのでございます。

 少なくとも自分の場合はそうでございました。
 

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ゲームブッククイズ(121)

 『展覧会の絵』で知られる森山安雄先生が、
それ以前にゲームブックを寄せられていた雑誌は?

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 というわけで、
「謎のまとめ9月」2018/09/30 (Sun)のコメント欄からの、
そんなに続いてはいない続きでございます。
 
 この前、『這いよれ! ニャル子さん』の記事
2018/09/19 (Wed)の時に、
友野詳先生のインタビューを取り上げた

『クトゥルー神話・ダークナビゲーション』
企画・編集 森瀬繚(クロノスケープ)
(ぶんか社/2006/9)でございますが、

 そのすぐあとには、芝村裕吏先生が、
米国西海岸の大学に留学中に出版された
クトゥルフの呼び声』(以下『CoC』)
について語っておられます(聞き手:海法紀光)。

 当時の感想は、同時期に同じケイオシアム社から出た
ストームブリンガー』とともに、「変なゲーム」。
ただ、『CoC』のほうが上手くいくかなというものだったそうで。
 
CoC』は買っても、モンスターとSANルールを
『ルーンクエスト』に入れるため
という扱いだったようにおっしゃっておられますな。
 
 で、

芝村 「ケン・セント・アンドレは、ショゴスを初めてゲーム化した人なんで、
なんでケンが『ストームブリンガー』なんだぁ? って言い合ってましたよ。
CoCのメインデザインはケンがやればいいのにって話していました」
海法 「ピッコロの笛が大切だという、T&Tソロシナリオ『カザンの闘技場』ですね」
芝村 「ええ、自分でも自慢していましたから、あの人」

(p.77-78) とか。

 どんな感じになるのでしょうかねぇ。
 もし、ケン・セント・アンドレさんが、
クトゥルー神話のTRPGを作っていたらーー。
 
 想像してみるのも面白いかも知れませんな。

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脱出ライトノベル
『秋葉原からの脱出』
岡本崇史著(PHP研究所スマッシュ文庫/2014/1)
 
日記に、当時(2014/2/2)の感想が書いてあるのをたまたま見つけたので、
載せようか、どうしよう……?
 
 でも、たまたまどこかでこの本を目にして、
「脱出ライトノベル」という文字が目にとまってしまう人もいるでしょうし――。
 
 というわけで、箇条書きで簡単に。
 と思ったけれど、なんかほとんど書いちゃったよ。
 
 なおこれは、ゲームブックファンとしての個人の感想です。
        (作者が見ませんよーに)

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ゲームブッククイズ(120)

 ずばり、アンサロムの生命点は?
 
(ちなみに、ピップの初期生命点は、2D6×4(8~48)点です)。


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 ゲームブッククイズ(119)2018/10/12「彼のハートにおまじない♡」

『彼のハートにおまじない♡』
樹かりん/S・ハード著 木川明彦原案
(双葉社ペパーミントゲームブック/1989/11)。




占い界のトップ・レディノストラ・レディになるために、

そして意中の人
飛鳥徹(1975年8月1日生まれの獅子座)くんのハートを射止めるために、

『大占術奥義之書』全五巻をすべて集めることになった主人公、
野須麗香(通称レイカ:1976年3月9日生まれの魚座っ子)さん。

 奥義の書第一巻を手に入れるためのヒントは「高き塔の神に祈れ」で、
 
レイカが思いついた「」は、
エッフェル塔」と「東京タワー」、そして「サンシャイン60」ですが、

このうち「エッフェル塔」を選び、パリに行った場合

彼女の運命は、どうなるでしょう?

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西東社のゲームブックから2018/10/10『スターウォーズ・ゲーム』表紙
もうひとつ、
 
『スターウォーズ・ゲーム』
も紹介しておきましょう。

『スターウォーズ・ゲーム』
高槻逸雄著・ 岡崎忠彦画
(西東社
 シミュレーション・ブックス3
 /
1985/3)



スターウォーズ・ゲーム』というからには『宇宙大作戦ゲーム』と同じで、
SFファンタジーな冒険が繰り広げられると思うでしょ?
 それが全然違うのでございます。
 
 雰囲気SFシミュレーションゲーム
惑星に降りることはなく(宇宙ステーションには行く可能性がございますが)、
コースの選択宇宙での戦闘で、ストーリーが進行していきます。
 
 あなたは、タイタン号の艦長。
『2001年宇宙の旅』のディスカバリー号を思わせるデザインでございます。
 最新鋭ではなく、旧型艦というのが、リアルな味付けですな。

2018/10/10『スターウォーズ・ゲーム』タイタン号
 
 
 
 敵はカタツムリに似たスネイルと呼ばれる生物
カタツムリの殻にあたる部分をサイボーグ化して宇宙船にしたのだとか。
つまり、宇宙船に見えるけれど、機械化した生命体なのですな。
う~ん、SF
 
2018/10/10『スターウォーズ・ゲーム』スネイル  
 
 
 この敵に対して、戦っていくわけでございます。
 
 
 ルールは「ゲームの進め方」に――。
 
 数値データがあり、サイコロを1つないし2つ使うルールですな。
ルールに慣れるために、「訓練」も用意されております。
 
2018/10/10『スターウォーズ・ゲーム』ルール
 
 

 巻末には、装備カードサイコロ2つも――。
 
2018/10/10『スターウォーズ・ゲーム』記録紙とサイコロ
 
(↑本物は厚紙で、記録紙とサイコロは分かれています)
 
 うーん、本格的
 西東社のゲームでもこんなものがあったのか――。
 と、西東社のゲームブック見直してしまうでしょ?

 でも、それが間違い

 ここまで書いてあるのですから、
作者としては、そういうものをやりたかったのかも知れません。
 
 ただ、対象年齢を考えて、編集の方で待ったが出たとか、
そんなところかもしれませんな。
 
 数値は常に戦闘シーンのページ内で指示され、

サイコロを振るにしても、1~3が出たら○○へ、とか、
2つのサイコロの出目が11以上なら△△へ、
 
といった感じで、複雑な計算を必要とする場面はほぼございません
 
記録紙に書き込む箇所はあるものの、
プレイヤーの負担は最小限といってよろしいでしょう。

2018/10/10『スターウォーズ・ゲーム』戦闘  
 
 
 ゲーム終盤には、ブラックホールが登場します。
 

 そのためにワープに失敗したり、それを利用して敵をやっつけたり、

別世界の自分の宇宙船と出会ったり
 
 2018/10/10『スターウォーズ・ゲーム』異世界の宇宙船1
  
 

2018/10/10『スターウォーズ・ゲーム』異世界の宇宙船  


地球に戻ることができず、新天地で暮らす運命となったりと、
 
2018/10/10『スターウォーズ・ゲーム』新天地

フィクションとしてのブラックホールあるあるですな。

 
 敵軍との戦闘だけでは単調になるところを、
ブラックホールの存在がストーリーにアクセントを加えていると存じます。
 
 ただ逆に、
スネイル軍との戦闘に終始しなかったことに不満を持つ方もおられるのかな? 
まぁ、そういう人は、戦闘自体に不満を持ちそうではございますが。
 
 というわけで、西東社のゲームブックというと、
単に子供向けの単純なもので、どれをとっても同じだと
思う方もおられるかもしれませんが、
この前取り上げた『完全犯罪ゲーム』もあわせて考えてみれば分かるでしょう。
 

 逆にむしろ、
いろいろなタイプのゲームブックを提供しようとしていたわけでございます
(賞金30万円で作品を募集していたのも、その現れかもしれませんな)。
 
 ただ、子供に向けた単純な作品ばかりだったために、
そのあたりのことは評価されず、
どれをとっても同じ、と思われたのでございましょうが……。

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 ブログを再開して一年以上が経ちました。

 ブログの記事は、テキストエディタに縦書きで書いて、それをコピー。
ブログの「記事を書く」ページに貼りつけ、
それを整形するという方法で書いております。

 で、まぁ、記事を書き上げるまでに時間がかかるのは仕方ないのですが、

 それをコピペして、「記事を書く」ところで
整形するのにけっこう時間がかかるのが困りものですな。

 特にわたくしが、横書きが苦手で、
しかもブログデザインを変更できないおかげで、
行間隔を広く開けられないものでございますから
(行間隔を広く取れば、そのままでももっと読みやすくなるはず)。

 読みやすくするために文章の区切りで、
何行か開けたりしているのでございますよね。
 
それがちゃんと反映されず
行が詰まったまま表示されることがしばしばなのが困ったところでございます。
 
 プレビュー画面を表示して修正していくのでございますが、
 当該箇所を直しても、今度は別のところが詰まってしまったり……。
 
 なんどもプレビューを表示して
(そのたびに新しいタグが開くのは、正しいかもしれませんがちょっと煩わしい)、
直していくのでございますが、
そのたびにカーソルが文頭に戻ってしまうのですよねぇ。
 
 とりあえず今は、
改行の前にスペースを一文字取ったら何とかなるかな、と、
そうしているのでございますが……、どうなんでしょうねぇ。
(ときどき(よく?)、忘れる……)
 
 あとは、他のところから単語をコピーして、貼りつけたりすると、
文字情報がおまけでついていて、色や大きさが変わったり、
そこのデザインが残ったり……。
 
 そうでなくても、ときどき文字サイズが指定してないの手に大きくなったり……。
 
 そういう場合は、記事の「すべてを選択」して、
文字の大きさを「標準」にしてはいるのですが、
それでも上手くいかなかったり……。
 
 まぁ、そんなわけで、

「ここ、行を開けた方がいいんじゃないかなぁ」

 ですとか、

「ここから急に文字が大きくなっている……。
 たいしたこと書いていないのに、いったい何を強調したいんだろう?」

などと疑問に思うことがあると存じますが、そういうことですので、
大まかな気持ちで接してあげてくださいませ。
 

 以上、すべては、わたくしが、HTMLとかでしたっけ? 
機械の言葉を知らないのが悪いのでございますが。
 
 
 あと前回最後に書きましたが、GIFを用意する場合は、
作るときに1枚2メガというアップロードの容量制限に
気をかけないとならないところもわずらわしいところ。
 
 ついでに申しますれば、画像を右とか左にする場合、
横の文章を見やすいように整形するのも、けっこう面倒だったり……。

 いや、これは仕方がが無いことではございますが。
 
 

☆ それにしても……、
  きのうも今日もサーバーエラーとかで、タイトル下に上手く書き込めない。
  きのうは隙をつくような形で何とか書き込むことができましたが……、
  何とかならないものかなー。
 
 

 ちなみに、図書館で借りてきてちょっとだけしか読まなかったコンピュータ関連の
本に書いてあったのですが(ですから、ちゃんと読んではいないのですが)、
タイトル下のところは、更新情報が書かれていたりするので、
検索エンジンさんたちがよく気にかけるところらしいですな。
 
ですから、いくら更新していても、ここを変えていなければ、
検索エンジンさんに拾ってもらえないこともあるとか。
 
 ぐーぐるを見ていて、ゲームブックの記事を書いたのに、タイトル下の
それとは関係のないてきとーな文のほうがぐーぐるさんに載っているけど……
なぜだろう? とか思うこともときどきございますが、
そういうことなのかもしれませんな。

☆ 以上、ブログを書くのって、けっこう時間がかかるんだよー。
  という言い訳……じゃなかった……
  という話でございました。



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ちなみに、「シミュレーションウォーゲーム」と申しますれば、
こんな感じのものでございます。
(シミュレーションウォーゲームではないものも混ざっておりますが)


シミュレーションゲームカタログ







シミュレーションゲームカタログ








シミュレーションゲームカタログ 


(構成がおかしいと感じられるかもしれませんが、それは画像アップロードに
 2Mという制限があるためとお心得ください)

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ついでですので、
西東社のゲームブックを
さらに紹介することにいたしましょう。ウォーゲーム

『ウォー・ゲーム』
柴田竜男作/切明畑光乗絵
(西東社シミュレーションブックス2/1985/7)。
 
(ただし、西東社の日付は
初版発行日が書かれていないので、
それがいつなのかは不明でございます。
前回のシリーズ6
「300X年スターウォーズゲーム」
の発行日が1985/3でございますし)

ウォー・ゲーム」といえば、89.6%ぐらいの方が、
シミュレーションウォーゲームを想像しますよね。

シミュレーションブックスの『ウォー・ゲーム』となればなおのこと。
配置を考えたり、サイコロを振って難しい計算をするのかな? 
タイトルからそうお考えになるのも、むべなるかなでございます。

 が、しかし。
 はずれ
 このゲームブックは、そういうものではまったくございません。

 ではどういう内容かと申しますと、これがまさにゲームブック
選択肢を選ぶアドベンチャーゲームの本でもなく、
パズルやクイズが中心となる本でもなく、
当て物的なゲームを楽しむ本なのでございます。
 その方法としては、いくつかの絵の中からひとつを選び、
ページを折ったりめくったりして、結果を見るという もの。

ウォーゲーム 折って結果を見る

 さらには、シフトカードというものを使うところもございます。
これは予備でございますが、

ウォー・ゲーム シフトカード

このような厚紙のカードが本の最後の方にあり、
切り取って使うようになっていたのでございますな。

 それをこのようなページに当てはめて、
その窓からのぞいている絵や記号の数によって成功・失敗を判定するのでございます。
ウォーゲーム シフトカード1



ウォーゲーム シフトカード2


ウォーゲームシフトカード3


 前回、『3000x年宇宙大作戦ゲーム』では、
「書き込んで結果を見るシーン」があり、
「これがのちに同社のゲームブックで、
 付属の穴の空いたカードを当てて判定するというスタイルに発展していく」

と書きましたが、それがこれでございます。

 西東社2作目のこの作品にして、
すでにシフトカードは使われていたのでございますな。

 いや、すみません。前回のこの記述は間違いでございました。

 ただまぁ、このカードが形を変えながらも
(サッカーのゲームでは、
 2つあるうちの1つのカードがサッカーボールの形だったり)、
使われたのは事実でございます。
 いづれにせよ、考えさせてはくれるものの、当て物の域を出ませんな。

 シミュレーションウォーゲームを期待して本作を買った人は、
この内容を見てガッカリしてしまうことでございましょう。
 
 

 最後になってしまいましたが、このゲームブックのストーリーなどについて。

 表紙を見れば分かるとおり、
このゲームブック『ウォー・ゲーム』と書かれた上に、
スーパーアクション・ゲーム」と書かれております。
『ウォー・ゲーム』という言葉よりも、
正しくジャンルを表しておりますな。
『ウォー・ゲーム』というタイトルにしても、
よく見てみると、「ウォー」の上に「戦争」のルビ? が――。
 
これはもしかすると、シミュレーションウォーゲームではなくて、
単に戦争を題材にしたゲームだよ、というしるしなのかも? 
 
まっ、言い訳ですな。

タイトルは、実はもうひとつございます。
X島上陸大作戦』。
「ゲームを始める前に」の部分に書いてございます。
おそらく本当のタイトルはこれなのでございましょう。
そのタイトルでは手に取ってくれないとの判断で、変えたのでございましょうな。

「設定について」を読みますと、
X島は架空の舞台ですが、その多くは、
 第二次大戦の日本軍のシンガポール攻略戦を参考にしています
だそうでございます。

 作者としては、
それこそ本格的なウォー・シミュレーションをやりたかったのかも知れません。
 
 作戦は
 
第1ターン「制海権を得る」
第2ターン「制空権を得る」
第3ターン「上陸支援攻撃」
第4ターン「掃海作業」
第5ターン「歩兵上陸」
第6ターン「戦車上陸」
第7ターン「地雷原突破」
第8ターン「進攻」
第9ターン「正面突破」
第10ターン「空挺支援」
第11ターン「司令部攻略」
 
となっていて、
各ターンの最後には、「得点集計」のコーナーがございます。
 
 そこで評価が
A~Cに決まったり、
作戦の続行が不可能になったり(ゲーム中に続行不可能になることもあります)、
次のターンの攻略が変わったりするわけでございますな。

 で、最後まで生き残れば、最終得点集計をして、
「将・佐・尉」のどのクラスになるかが判定されるというわけでございます。

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  というわけで、宇宙大作戦ゲーム表紙

2018/10/01 ゲームブッククイズ(118)
からの続き。

SFアドベンチャーゲーム
『300X年 宇宙大作戦ゲーム』
笠原英夫作 
(株)我社(わがしゃ=能美巧+はだみちとし)画
(西東社/1985/3)
 
のレビューにございます。
 
 
 1970年代の後半から80年代といえば、SFやアニメのブーム。
 
『スターウォーズ』『宇宙戦艦ヤマト』を皮切りに、
『スターログ』『宇宙船』といった内外のSF・トクサツ雑誌や
各種のアニメ雑誌が発刊され、
古今問わず、さまざまなSFやアニメが紹介されだわけでございますよ。
 
 そんな流れに乗ってゲームブックでも
SFジャンルの作品がいくつも発売されております。
 
 『スターウォーズ』に乗っかったというか、フォロワーと申しますか……。
そういった安易な作品がけっこうございますな。
 
 このゲームブックも、そうしたもののひとつ。

  表紙からしてエックスウィングですし、
タイトルはテレビシリーズ時の『スタートレック』の邦題ですからなぁ。
 
 狙っていることはあきらかでございます。
 
 とは申せ、ゲームブッククイズの時のキャラクター表からも想像できるように、
『スターウォーズ』だけではなく、
もっと広い、古いタイプのSF映画も含めたところから
ネタを持ってきた作品となっております。
 
 

 「主な登場メカニック」もご覧のとおり
 

宇宙大作戦ゲーム メカ

『スターウォーズ』以前のアニメに登場しそうな、

水生生物をモチーフにした宇宙船が多くを占めております。
(これがもう少しあと、
  1986年以降なら『ダライアス』ということも考えられるのですが)。
 
 パネルラインなどが入っているあたりは、当時的ではございますがーー。
 
 スティングレーなんかは、
未来少年コナン』の「ギガント」のイメージも入っている感じがいたしますな。
 
 スペース・モトクロスは、
スターウォーズ』のスピーダーバイクが元ネタでございましょうが、
宇宙空間で使用しております。
 
スペースモトクロス  

トゲつきの鉄槌で攻撃しているあたりは
『レンズマン』の宇宙オノからの引用でございましょうか。
 

 ちなみに、『機動戦士ガンダム』でザクを近接のメイン武器としているのも、
レンズマン』からでございましょうなぁ。
 
『ガンダム』が当たり前の世代だと気にならないかもしれませんが、
 宇宙で斧って、唐突な気がいたしますもの。
 

 で、そのライダーたちも、ヘルメットを取ればこんな人。

宇宙大作戦ゲーム スペースパイレーツ


マッドマックス』か『北斗の拳』でございますな。
 
確かに星形鉄槌には、このような人が似合いそうではございます。
 
 

 メカと言えば、こいつも。「宇宙大作戦ゲーム」ウーロン
ロボットウーロン
 警告を発したり、翻訳を手がけたりいたします。
 
 このようなパートナーロボットは、
いくつもの作品に登場いたしますが、

近いのは『宇宙戦艦ヤマト』のアナライザーとか
『宇宙からのメッセージ』ベバ2号、
あるいは『キャプテンウルトラ』のハック……。

いづれにせよ、
日本の作品に出てきそうなロボット
という感じがいたします。

  
 
 メカといえば、
バラン帝国では穿孔テープを使っているようでございます。
 

 宇宙大作戦ゲーム 穿孔テープ


いいですよねー、穿孔テープ。

むかしのアニメや特撮の科学者は、
みーんな、それもものすごい勢いで読めていたけれど、今の科学者は読めないのかなぁ。
 
  
 さて、前紹介が長くなり過ぎました。

 おはなしは、惑星ミューに存在するオリハルコンをめぐって展開されます。
 

 この物質、重力をコントロールする力を持ち、
平和利用すれば素晴らしいエネルギー源となる一方、
惑星を一瞬で消し去る反重力爆弾を作ることができるというもの。
 
銀河系外からの侵略者、バラン帝国は、これを狙っているのですな。
 
 そのもくろみを阻止するため、
結城亜乱は、スペースエンジェル号とともに、
銀河防衛軍の母艦ゴンドワナに乗り込んだ――
とまぁ、そんなわけでございます。
 
 流れといたしましては、

 (1) ゴンドワナ号に乗り込むまで
 
 (2) 宇宙船ゴンドワナにて
 
 (3) 宇宙海賊との戦い
 
 (4) 惑星ミューでの空中戦
 
 (5) 着陸
 
 (6) ミュー人との出会い
 
 (7) 決戦へ
 
 という感じですかね。
 
 
 とにかく、宇宙での戦闘あり、地上で冒険ありと、
SF映画に登場しそうなシチュエーションが、短い中にけっこう盛り込まれております
 
 沼の花がテレパシーで誘う場面は「ソラリス」を思わせますし、
 恐竜とか巨大サソリや(ハリーハウゼンですな)、半魚人も登場する。
 
この「天使の羽根」なんてぇのは、映画『フラッシュ・ゴードン』でございましょう。

宇宙大作戦ゲーム 天使の羽根
  
 そんな何でもありなSFファンタジーが、
このゲームブックの楽しいところでございます。
 
 選択は、主に2択。
 
宇宙大作戦ゲーム 選択肢
 

  こんな感じで、以前、ゲームブック書誌の「MSXマガジン」
の時に紹介した『惑星スパイ』……と申しますか、
バンタム社のコミック版ゲームブックを参考にしたのではないか
と思われるふしがございます。
 
 まったくのあてずっぽの場合もございますが、
このように、少し考える余地を与えてくれる選択があるのが
よろしゅうございますな。
何の条件もなく右か左かばかりを選んでいるようでは、
ゲームブックとしてはちっとも面白くございませんもの。
 
 場面によっては、このように書き込んで結果を見るシーンもございます。
 

宇宙大作戦ゲーム ビーム砲
 

遊びとしてのゲームブックの楽しさを出した部分でございます。

 これがのちに同社のゲームブックで、
付属の穴の空いたカードを当てて判定するという
スタイルに発展していくのでございますな。
(と思ったら、その方法はすでに『ウォーゲーム』で使われておりました。
 次回の当該記事をごらんください)
 
 ただですねぇ、
 このような選択の場合、間違った方を選べば即ゲームオーバー、
というところも多く、それが雑な造りと感じられる部分ではございますな。
 
 それとは逆に、
選択によってまったく異なる展開が用意されている箇所があるのは、いいところ。

 たとえば、エンジェル号が何者かに乗っ取られるパラグラフ57

 ここでスペースボートを出して追いかけると板東宙太との対決となりますし、
追わないで捕まえようとすると、乗っている人物は別人だったことになります。

 ネットでアドベンチャーゲームのレビューを読んでいると、
このように選択によって設定まで変わることをいやがる人もいるみたいですが、
わたくしはむしろ好みでございます。
 
 ラストも、パラグラフ130
敵軍団を迎え撃つか、ヒメとともに神殿に向かうかで、
(設定は変わるわけではございませんが)
エンドが大きく異なります。

 もちろん、上手くやりおおせたならば両方ともハッピーエンド
 マルチエンディングでございますな。
 
 

☆ 最後に、このゲームブックで突っ込みを入れたいシーン
それがこれ、パラグラフ132でございます。
 

板東宙太さん「美しい自己犠牲の最期」

 不要なキャラクターを退場させるための手段としてこんなテを使うのは、
一種の常套手段ではございますな。
 
 でも、これほどあからさまに
美しい自己犠牲の最期だった」なんて書かれているのって、久しぶりに見たよ!
 
 しかも、ひとつ前のパラグラフでは、
恐竜に捕まった姫と主人公を助けるために、恐竜にむかって石を投げているのですよ。
その投石に失敗しても、恐竜に踏まれてベチャッとなっちゃうし
(パラグラフ109。その場合、そのあと主人公たちも死んじゃうみたいですが……)。
 
 主人公のライバル的に登場したのに、不憫なことでございます。

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ゲームブッククイズ(118)
宇宙大作戦ゲーム
シミュレーション・ブックス(6)

SFアドベンチャーゲーム
『300X年 宇宙大作戦ゲーム』
笠原英夫作

(株)我社(わがしゃ=能美巧+はだみちとし)画
(西東社/1985/3)

主人公の名前結城亜乱(ゆうきあらん)
ライバル板東宙太
では、ヒロインの名前は?

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2018/09/07
 パソコンをお休みしているとき(2009年ごろ)に用意していた
ゲームブッククイズ」を発見。30問ほどだけど、ぜんぜん忘れていた。
それだから、あとで必死に探して作ったのとかぶってる問題が、けっこうある。
それと、プレイした人ならだれでも分かるような基本的な問題も――。
そういうのも入れていこうかなぁ……。
 

2018/09/09 ゲームブックじゃないクイズ(1)[TRPG1]。

門倉直人先生が、『ローズ・トゥ・ロード』の「ローズ」はここから頂い
たというほどはまっていた、コンピューターゲームのタイトルは?

2018/09/10 
答:「ローズ・オブ・カルマ」
(↑消さなくていいとは思ったけれど、お約束)。
「Role&Roll」誌vol.76「クリエーターズ・インタビュー」p.006
 門倉直人
先生のコラムに書かれております。
『ローズ・トゥ・ロード』といえば、ソロシナリオ「ミレアの黒塔」があるから、
ゲームブッククイズでもいいよね、とも思ったのでございますが……。
で、残念ながら、「ローズ・オブ・カルマ」というゲームは、
検索してみてもよく分かりませんでした。
 
 
2018/09/11 良いクイズ3つの条件
○クイズは発見である。
○クイズはへぇ~っとうならせる瞬間が必要である。
○クイズの答えは一つ。しかも実証できること。
     (NHK.週間たまご)

☆ 多分10年以上前のメモなので、いつのものかはわかりません。
ごめんなさい。
 
2018/09/12 「ねこぶそう」って、
なんか模型雑誌とかでコンテストやって欲しそうな模型だなぁ……。
2018/09/13 ETVで石ノ森先生の特集をやっていたけれど、
少し見ただけでやめてしまった。
ああいうのって、納得できると部分もあるけれど、いい足りなかったりで、
違うな、と思うこと、あるよね。褒めるにせよ、何にせよ。

2018/09/14
 TRPGの能力値なんかも、7つぐらいにしておいた方がいいんだろうなぁ。
(↑2018/09/12 (Wed) 「キャプテン・フューチャー」の日本への影響(2)
   のまん中ぐらいから)
 
2018/09/15 「RPGマガジン」創刊号をぱらぱらっとめくっていたら、
「『クトゥルフの呼び声』デザイナーズ・ノート(有坂・純訳)
に目がとまりました。
「正気度」のルールって、「トンネルズ&トロールズ」で
クトゥルフ神話をやるためのルール(グレン・ラーマン&フィリップ・ラーマン)
で提案された「意思力」をヒントにしたんだそうな
(サンディ・ピータースン p.38)。
知らなかった……。ちなみにこの記事、検索したら、どこかで読めるかも知れません。
 
2018/09/16 本屋さんに行くと、
『クトゥルフ神話』関係の本が並ぶ棚の端に、
ロールプレイングゲームのルールブックが、
ちょこっと並んでいることってありますよね。
関連本だと思われているのかなぁ。
ぜんぜん置いてないことはもっとありますけど……。

2018/09/18 ドクターヘリって、「ドクターヘル」から
思いついて名づけられたネーミングかなぁ。それとも「ドクターベル」?

2018/09/19 ツィッター。
文章がまったく同じなのはひとまとめにするとかできないのかなぁ……。
 そういう人のために「話題のツイート」がある? それにしても……。
 ツイッターに参加してはいないけど、読みにくいなぁ~。

2018/09/20 『深夜 天才バカボン』は、
ギャグとシリアスと、2本の映画化をもくろんでいるのかなぁ、もしかしてー。

2018/09/21 アーケード版に関しては『ドルアーガの塔』、
あれは、それこそ塔のように硬貨を積んでプレイするスタイルを想定した
デザインなのでしょうねぇ。

ただ、ナムコの音楽やグラフィックは当時最高水準でしたし、
一階の足の遅さであきらめず、ゲーム内容が理解できれば何階かは行けるので、
よくわからないメーカーのゲームをプレイするよりは
ワンコインでも遊び甲斐があったかと
「ゼビウス」のネームバリューは絶大でしたので、
遠藤雅伸氏の新作はどんなものだろうと、
多くの人が一度はプレイしたんじゃないでしょうか?
 わたくしはもっぱらギャラリーでしたが。

2018/09/23 「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、
あれは、あの世に行ってしまえば暑いも寒いも関係ない、
というダブルミーニングなのかなぁ。
いづれにせよ、季節の変わり目。お体にはお気をつけてくださいませ。
わたくしは少し体調を崩してしまいました。

2018/09/24 今日はお月見とか。
おおかみさんが月にむかって吠えるというのは、
月にはうさぎさんがいるからなのかなぁ……。
 
 ところで、
おはぎとか月見だんごとかは、牛乳と食べるのもおいしいかと思います。
クリーム大福とか、クリームを入れたバリエーションがあるお菓子は、
牛乳にも合うのですな。
ふだん牛乳不足の御仁は、試してみるとよろしいかと。

2018/09/25 うさぎと申しますれば、カイウサギではなくノウサギの場合、
背中の皮膚を持ったりすると、そこが大きくはがれてしまうのだそうですな。
トカゲの尻尾と一緒で、敵に襲われたとき、身代わりになるみたいでございます。

出雲神話の「因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)」の話も、
これを元にしたのではないかとのこと
(『日本人と動物の歴史』(2)野生動物 著:小宮輝之(ゆまに書房/2017/10)。

古代の方々は、野生動物をよく観察していたのでございますな。
なお、これはノウサギの特殊技能であって、カイウサギにはないらしいので、ご注意を――。
 
 
2018/09/29 (2018/09/26の記事「策を弄せ」からの続き)。
そうか、うさぎさんはたくさんのトリックを知っているのか……。
とすると、うさぎさんがシルクハットから出てくるマジックは、
手品師が仕込んだものじゃなくって、うさぎさんの本来の力によるものだったんだー。
 
 
2018/09/30 もしも、どこかのお子さまが、「トリック オア トリート」と
言ってきても、「お前、悪魔 これ あげる」(="Take That You,Fiend")などと
言ってはいけませんよ。万が一あなたに魔法使いの素質があったとしたら、
相手のお子さまの精神に、多大なるダメージを与えるかも知れませんから……。
魔法使いは、ふだんの一挙手一投足にいたるまで、
気を配らなければならないものなのでございます。

☆ とは申せ、今日はハロウィン中止のところも多いのかも?
  大きな台風が来るみたいでございますから。
 
  これが『まどか☆マギカ』あたりの世界でしたら、
        魔女の仕業ということになる……のでしょうなぁ。

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"(……) Be cunning, and full of tricks,

and your people will never be destroyed. "

(またまた上だと文字数オーバーになりそうなので、こっちで)
 
ウサギつながりで、「ウォーターシップダウンのうさぎたち」より。
創世の神さま・フリスが、ウサギのご先祖・エル・アライラーに与えた言葉の
最後の一文でございます。
 
この作品を原作とするアニメーション映画の、
1980年に公開された日本語吹き替え版では、
小さな女の子童話的に朗読しておりましたが、
 
英語のLPレコードだと重々しい男声で、
父なる神からくだされる神託=運命といった感じがものすごくカッコいい!

(You-Tubeで見たら、ちょっと思い出補正が入っていたことを確認。
                     でも、カッコいいですよ)

 声に出して読みたい英語でございますな。


 「あらゆるテを使え、小ずるく立ち回れ。
        そうすりゃ、てめえらの種族はけっして滅びやしねぇ」

 原作の流れを無視して、神さまの言葉であることも忘れて、
わたくしが訳すとこんな感じでしょうかねぇ。
 
引退した盗賊が駆け出しに言っているような、
乱暴な感じが出したかったんですよね。

「お前らの種族」なので、ウサギの王に対してなんですけれども……。
かわいさと裏腹な感じを、どうにか強調してみたかったのでございます。

 
 ホントの訳文は、原作をあたるなどしてくださいませ。
 ネット上でも……あるのかなぁ?
 
 
 ともあれ、
原文でも訳したものでも、ゲームブックの巻頭を飾る言葉として、
引用してみたい一文でございます。
 作品自体がそれ相応でないと、
看板倒れになってしまいそうではございますけれどね。
 
 
 ところで、ウィキペディアを見ていたら、

「2018年12月25日には、NetflixとBBCの共同製作で
  アニメーションのミニシリーズが配信予定である」とのこと。

――そのつもりはなかったのに、案外タイムリーな記事になってしまった……。
  そんなこともあるのですなぁ。

日本での放映はあるのかなぁ。
日本語版は?
 
気になるところでございます。



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というわけで、
Role&Rollvol.167」の読者欄に載せていただいた、
ジャイアント・ヤンキー&ガタノソア
のリプレイに関する絵でございます。

三角乗り(『ジャイアントヤンキー&ガタノソア』


 『ジャイアント・ヤンキー&ガタノソア』なんだから、
巨大化したヤンキーの戦いを描けばいいのに、ですって? 
わたくしも最初は、そのセンで考えていたのでございます。

 ただですねぇ、このタイトルでその戦いは、なんともストレート。
 それに、ヤンキーたちは、敵怪獣とほぼ同じ大きさまで巨大化いたしましょ?
 怪獣のほうが二倍ぐらいの大きさがあるのなら戦いがいがあるものの、
同じぐらいの大きさで敵一対味方複数となると、
戦隊ものなどでもたまに言われる、よってたかってな感じが否めないかも……。

 さらに、怪獣がいて、ヤンキーがそれぞれの技を繰り出していたら、
画面的にごちゃごちゃしそう……。
 
 まぁ、そんなこと思いながらも、
アングルやヤンキーたちの技を考えていたのでございますよ。
 
 まつりさんって、ムーンサルトが武器だけど、
『ゲームセンターあらし』のムーンサルトって、どんな感じだっけ? とかね。

そんな折、別のことに思いがおよんだのでございます。

 ユーリ君って、ムーンサルト乗りで自転車には乗れたんですよねー。
 なのに、なぜ走らせることができなかったのか?

 ひとつ浮かんだのは、
ムーンサルトで着地すると、サドルの上に立ってしまう、というもの。
立ったままバランスを取って少しは進むのですが、すぐに転んでしまうということですな。

 もうひとつは、サドルに上手く座れたとしても、
足がペダルに届かなかったんじゃあ……、という考え。

 ペダルに足が届かないとすればどうするんだろう? というわけで、
それが三角乗りへとつながっていくわけでございます。

 いや、前者も面白いのですが、
鉄棒からムーンサルトで自転車のサドルへ着地、って描くのが面倒くさそう……。
 ……。

いえ、何でも無いですよ?

 ここで三角乗りは、ふつう思いつかないでしょうし、
それ以前にこの乗り方がどういうものか知らない方も、
少しは存在するのではないか?

 そんなわけで描いてみたくなったのでございます。

 もちろん、みなさんはご存じでございますね、三角乗り。
 もっとも、わたくしはやったことはございませんが。
『となりのトトロ』でも確か出てまいりましたし――。
 
 
 一応説明いたしますと、昭和20年代から30年代ぐらいですかねぇ。

 まだ、自転車が無骨な形のものしかなかった時代。
フレームの前部(ハンドルとサドルとペダルを支える部分)が
三角形のものしかなかったころ。

 サドルにまたがってしまうとペダルに足が届かない
(もしくは苦労する)お子さまや、
大きく足を上げてフレームをまたぐのがはしたないとされた女の子が、
このような自転車に乗るときのやり方でございますな。

 女の子が乗るときは、お嬢さん乗りと呼ばれたりもしたようでございます。
  
 サドルに腰かけず、フレームに空いた三角の部分に片足をつっこんで
ペダルに足をかけ、そのまま走る――。

 立ちこぎ状態ですから疲れますし、
自転車か自分かが、前から見て常に斜めになるので不安定。
 
そもそも自転車が、
子供には大きく、しかも無骨なため今のそれとは比較にならないほど重い……。

 とても長距離を走れるものではございません。平坦な道ならいざ知らず、
山を越えて隣町まで行くとなると、ちょっと無理なのでは、というものでございます。





 ところで……。
 この記事を書くにあたって、『ジャイアントヤンキー&ガタノソア』を読み直していて、重要な記述を見落としていることに気がつきました。
 それがここ。
 
p.71「ユーリは叫び声を上げながらサドルに足を乗っけて回す、回す」

 えっ!?
 サドルを回すと走る自転車?
 そうするとユーリさんは、
ムーンサルトでサドルの上へ両足を揃えて着地したあと、その場で立ったまま回転し、
サドルをクルクルと回していたということでございましょうか?
 三角乗りなんかよりもはるかに難しい。
 
 異世界の機械は、思いもよらないものでございますな。
 
 これならば、ユーリさんが自転車を乗りこなすのに苦労するのも
当然というものでございます。

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