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2024/04/28 「オタク用語は非日常の世界を描くためか、そこにはまりこむためか、日常生活にかかわる用語(たとえば衣食住・乗り物。店など)がないのが大きな特徴である。その他、表記を変えた当て字が多い」(『俗語百科事典』米川明彦:著(朝倉書店/2021/7)。うーん、確かに。って思ったけれど、あたりまえのような気も……。
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ゲームブッククイズ(105)

『赤塚不二夫劇場』
喰始著(JICC/1988/6)


赤塚不二夫劇場カバーブログ用
 


登校時間をすでに過ぎてしまったことを知ったバカボンは、
学校に遅刻しないためにタイムマシンに乗って、過去にさかのぼることにする。
さて、そのタイムマシンの持ち主は誰?



.答:イヤミ。

パラグラフ16→103……。

おんぼろのポンコツにしか見えない(イヤミはターボを主張)車で、
二人は過去に行くわけでございますが、

 無事過去に行くことが出来ても(未来を選び続けるとデッドエンドになることも)、
そこはお話。都合よく、遅刻する数分前などに行けるわけはございません。

 着いた先は、なんとバカボンのパパが在学中のバカ田大学

 そこでバカボンは(イヤミは小川ローザのサインを求めてどこかへ)、
パパを探してバカ田大学の教室をいろいろと見て回ったあと、

パパとママのデートに出くわすのでございますが……。

 パパは、自分の思いをうまくママに伝えることができません。
 バカボンのパパのプロポーズをママに受け入れてもらえるようにしないと、
バカボン消滅――。


赤塚不二夫劇場パラグラフ176


 どちらに転ぶかは、バカボンの言葉が重要なカギを握っていて……。

 そこのあたりをクイズにしようかなとも思ったのですが、
選択肢そのものになってしまうので、パス



 作者の喰始(たべはじめ)先生と申せば、「WAHAHA本舗」主宰

 メガCDの『SWITCH』(スイッチ/1993年)の企画・構成をしたことで
ご存じの方もおりましょう。この作品もそんなノリと思っていただければ
(『SWITCH』プレイしたことないのにテキトー言うなぁ)……。

 ただ、あとがきで赤塚不二夫先生が、

 ワッ、キッタネーェ!
 ワッ、ヤッテランネー!
 と、大いに叫びつつお読みください。

 とおっしゃってございますが、割とそれほどでもございません。
まぁ、下ネタは、当然といった感じでございますけれどね。

 絵だと表現が直裁的で、それがエスカレートしていく部分が、
文章だとそうでもないのか。

短編なら無責任に暴走できるところ、長編はまとまりが必要なので抑えたか、

それとも喰先生がセーブしたか……。

 まぁ、そんなあたりでございましょう。



 さて、このゲームブック、
パラグラフ構造は複雑に見えて、意外とそうでももございません。


 赤塚マンガの魅力のひとつに、変なキャラクターがございますが、
この作品でも、有名どこから通好みまで
さまざまな人物、動物、それ以外が次々と出てまいります。

 そうしたキャラクターは、とにかく登場するだけでも楽しいですし、
すでに性格が確立されているので、前置きなしに物語を広げる役にも立つという……。

 まっ、キャラクターの勝利でございますな。

 そして、赤塚マンガをよく知っている
喰始先生を作者にしたことの勝利でもございましょう。

 初めて登場するキャラクターに対しては、
作者による解説もついておりまして、それを読むだけでも楽しい……。

赤塚マンガのキャラクター名鑑にもなっているのでございますな。



 で、ラスト。

 遅刻する寸前の時間に戻ってきたバカボンは、
赤塚マンガの永遠の恋人、トトコちゃんと廊下でぶつかってしまいます。

 教科書をまき散らしてしまったトトコちゃんを前にバカボンは――。
 ここの場面、是か非か分かれるところかと存じますが、
申せるのは、演劇人らしい終わらせ方だということでございますな。

 いずれにせよ、このでたらめな話をきれいな終わらせ方で着地させております。






☆ むかし、ワープロで書いたフローチャートをサルベージ

(フロッピーから探し出してきて、印刷しているだけなのですが、これが大変。
 ワープロは液晶焼けして画面がほぼ見えないしF-1キーがバカになった……。
 フロッピーは、読み込み不良でサルベージできないのも……。
 フロッピーってたしか、ペラペラとかいう意味ですものなぁ。
 バックアップをとっておけば、とよくある後悔をしているところでございます)

 したのですが、これそのままブログに載せちゃうと、怒られるかも……。

 というわけで、文字がモザイクになるぐらい、縮小した状態であげておきます。
 雰囲気だけでも……という感じでごめんなさい。

赤塚不二夫劇場フローチャート 

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