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2024/04/20 細胞の表面にはブドウ糖などの糖で出来た鎖状の化合物が生えている。これを糖鎖といい、いくつかの違う結合がある。この結合の違いが血液型の違いになるらしい。細胞はこの糖鎖によって他の細胞と関わりを持つのだが、病原体、ウィルスなどもこの糖鎖をとおして感染するようだ。 で、血液型が違うと抗体が攻撃するというのは、ウィルスの蔓延を抑止するためという説が21世紀になって発表されたそうだ。ウィルスは細胞から外に出るとき、細胞の表面構造を真似るのだが、これが血液型の違う人の体に入った場合、抗体反応が起こって攻撃するので、感染しにくいのだそうだ。つまり、血液型が違うと感染しにくいってことか。ホント?
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『人外魔境』小栗虫太郎
(河出文庫/2018/1)
(1939-1941 「新青年」)
小栗虫太郎先生の作品をお薦めするのは、
読みやすさからでも、面白さからでもございません。
 読みやすいかと言えばその逆とも申せますし、
面白い本を探すのでしたら、ライトノベルから探した方がよろしいかも……。

 そのあたりは、読者の嗜好があるのでなんとも申せませんが、一般的にはそうでしょう。

 そうではなくて、やはりこの作者の魅力は、言葉の持つ喚起力

 外国語を訳した造語、あるいは造語にふられた外国語のルビ、
が、なんとも衒学的にして蠱惑的なのでございます。

 一時期、ネーミング事典なるものが流行りましたな。
ああいうものは、急場の用には役立つかもしれませんが、
喚起力という点ではいかがでございましょうか?
 それらしい単語を考え、それを外国語に当てはめていくだけでは、
イメージはさして飛躍していかないものではございませんでしょうか。

 それに対して、小栗先生の言葉には、特に喚起力がございます。
 

 
ムラムブウエジ
 
悪魔の尿溜

リオ・フォルス・デイ・デイオス

 神 々 の 狂 人

セミルク・シュアー
 邪霊の棲家 

プシパマーダ
 花酔境 

  ガ 
 腐朽霧気

 テラ・インコグニタ
 未 踏 地 帯

  セブルクルム・ルクジ
 知られざる森の墓場

 
 最初の数ページですが、ねっ、わくわくするような言葉が並ぶでしょう?

 実際には、秘境冒険ものと申しましても、
完全なファンタジーではなく、現実を少し飛躍させた程度でございますから、
本文を読むとガッカリしてしまうこともございます。

(たとえば、「畸獣楽園(デーザ・バリモー)」なんて、
 どんなすごいモンスターが登場するかと思いきや……)


 ですから、作品を読むのではなくむしろ、こうした単語を抜き出して、
それがどんなところなのか、
自分が書くとしたら、どんな冒険をさせるだろうかなどと
想像を膨らませる方が楽しいかもしれませんな。

 特に、ファイティング・ファンタジーのような、
ゴシックファンタジーなゲームブックをお書きになろうとしている方には、
作品アイデアの一助となるのではございませんでしょうか?
 

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