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2024/09/21 ところで「豹」は訓読みで何と読むかご存じですか? 答は「なかつかみ」。まぁ、読めっこない。 なんでも陰陽道で方位を司る八将神(はっしょうじん)という神さまたちがおられるのでございますが、その中の一柱が計都星を司る豹尾神(ひょうびしん)。この神さまが八将神の中央に位置するため「なかつかみ」というのだそうな。どうまん中かと調べてみますと、八柱を円に並ばせた場合の真下みたいですな。 ただし方角的には常に変わっているので、別に南と結びついているわけではないようでございます (そもそも北を上とするようになったのは、大航海時代みたいでございますしね)。「なかつかみ」は『日本書紀』にも登場する古い言葉でございます。もっとも、尾とあわせて出てきているので、当時の方はこの八将神からしか豹のことを知らなかったかもしれませんし、尻尾しか見たことなかったのかも。
[29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39]
で、もう1枚載せていただいたのが、こちら。

転生三国志~卑弥呼さま~


『転生三国志』に登場した卑弥呼さまにあらせられます。

 このお方の登場は、最初から期待しておりましたー。
 物語としての『三国志』にはまったく関係なく、
魏の歴史書の、東夷――東の蛮族程度の意味でございますな――
について書かれた文章に、ちょこっと載っているだけではございますので、
無理かも、と思う一方、
やはり、日本で作られた、日本を舞台にしたTRPGでございますから、
何らかの立ち位置(ポジション)で出現の可能性はあるだろうと……。

 TRPGでございますから、
プレイグループによって描かれ方に違いはございましょうが、
そこはやはり、重要な役割を担っていただきたいものでございます。

 ちなみに、秦の始皇帝は、このゲームでの絵が見当たらなかったので、
『スピタのコピタの!』の『転生三国志』の回を参考にさせていただきました。

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 またまた、性懲りもなく、
 もっともらしくもいい加減な仮説を書いてみたいと思います。

 さて、
 仮面ライダーが、紆余曲折を経て、あのスタイルになったことはご存じですな。

 ですが、石ノ森章太郎先生は、『スカルマン』――ドクロの仮面ですな――
を推していたのに、それがなぜバッタの怪人になったのでございましょうか?

 スポンサー受けが悪いなどの理由で、ドクロが否定されたのは分かっております。

 でも、なぜバッタ

 だいたい、あのマスクを見て、バッタと思う方は少ないですよね。

 あの目の大きさを見たら、トンボあたりと思うのが普通なのではないでしょうか。

 では、それでもなぜバッタなのか。

 それには、こんな理由があったのだと思うのでございます。

 骸骨モチーフを否定された石ノ森先生は、その代価案を考えました。
 一流かつ多作の先生のことでございますから、
 いくつものアイデアが出てきたと思いますが、
 その中に次のようなものがあったのではございませんでしょうか。

 その時以前の、日本の有名なドクロのヒーローと言えば、紙芝居から誕生した、

『黄金バット』がございますな。

 当然石ノ森先生もご存じのはずでございます。
 
 (ご存じでした。
テレビ小僧』の中に、先生のお描きになる黄金バットを発見いたしました)
 
テレビ小僧黄金バット
 


 で、

 黄金バット、バット、バット……。

 バットマン……。じゃ、まずいなぁ……。

 バット、バット、バット。

 バッタ

 バッタ男。
 
 てなわけで、ドクロ男がバッタ男になったのではございませんでしょうか?


 実際、石ノ森先生は、

「超能力」→「チョウ能力」と、サナギから蝶に変身する『イナズマン』を、

「機械」→「奇怪」で、左右非対称『キカイダー』

(このあたりは、原作マンガの中でほのめかされておりますな)、

地口から発想することも多い方でございます。

ですから、「バットマン」から「バッタ男」が出てきても何の不思議はないかと……。


 実際、と申しますか、
原作の『仮面ライダー』には、『バットマン』由来と思われる設定がございます。

 大邸宅に住み、忠実な老執事がいるですとか、地下に研究所を持っているですとか。

 TVシリーズの本郷猛さんにはそんな環境にいないことからも分かるとおり、
 これらは『仮面ライダー』と分かちがたい設定というわけではございますまい。
 ゴシックな感じがホラーテイストに合うとか、
 研究所の存在意図も作中で述べられておるとは申せ、でございます。


 さらに申せば、

 もしかするとテレビシリーズの1話と2話が、『蜘蛛男』『蝙蝠男』なのも、

『スパイダーマン』や『バットマン』への対抗意識なのかもしれません。

(『蜘蛛男』が江戸川乱歩先生の著作にあるとしても、
 それを掛け合わせて、ということは考えられることでございます)

 この2つのデザイン画は、石ノ森先生がお描きになったそうですが、
「サソリ男」はそうではないようでございますから、
そのあたりから考えてみましても……。
仮面ライダー

 むろん石ノ森先生は、アメコミを
読んでいらっしゃったでしょう。
 ですから、そうした対抗意識や引用は
「バットマン」→「バッタ男」説は
抜きにしても、あるかもしれません。



☆ こういうことを書くと、パクリとか
  いう方もおられるかもしれませんが、
  ほとんどの人が気づかない
  こういうものは、パクリではなくて
  アレンジ力
というものでございます。

  またいつか話題にすることもござい
  ましょうが、一流のプロ方は、
  こういうのが本当にうまい。

  自家薬籠中のものと
  してしまうわけですな。

  わたくしのようなものがやると、
  単なるパロディにしかならないので
  ございますが。



☆ 2018/08/30 追記

「宇宙船」vol.26 p.78「特撮研究 仮面ライダー」を読んでいたら、
「第一話の蜘蛛男のデザインも『十字仮面』の時点でまとまっている」
という記述が――。
そうなると、蜘蛛男がスパイダーマンという説は、弱くなるかも……。
やっぱり異説は難しい。






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 コメントを書いている時に思いついたのでございますが、

 別に知らなくてもいいこととはいえ、
どんな方なのかな~って、気になることってありますよね?
 たとえば「Role&Roll」vol.2 p.020安田均先生が、
RPGリプレイを始めたきっかけとして、

「1984年頃。(……)当時、RPGを遊んでいたサークルで、
あまりに楽しかったからと、カセットテープにセッションを録音した女性がいたのである(……)。しかも、それを持って帰って、自分の楽しみのために書き起こしているという。
 それを聞いた時、RPGリプレイというのが、天啓のごとく閃いた。」

 とか書いてあると、
その方ってどういう人なの~って、ちょっと気になるじゃないですか。


 よくわからない事情があって、書けないのかもしれませんけど……。


ねっ。


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 ゲームブックの何が面白いかについては、人それぞれだと思います。

 ある方はTRPGとしての楽しさを説きますし、
パズル的な面白さが好きな人もおられましょう。
 変な展開や雑に作られた部分を面白がる方もいらっしゃるかと存じます。

 わたくしといたしましては、以下の二つを挙げておくことにいたしましょう!

 まず一つ目は、すべてを見ることができるということ。

 電源のアドベンチャーゲームでは、プログラムが読めるなど特殊能力がないかぎり、
意外とこれができないのですよね。
 自分がプレイした範囲では、たとえばpsp版『かまいたちの夜』には、
自動でフローチャートが出来てゆく機能がございましたが、
条件がフラグによって整ったのか、それともランダムなのかわからないところがある。

『428』(psp版)なども、隠し要素に到達するためには
(『ドアドア』に到達するためにはなおさら)、攻略本を読まないとどうにもならない。

 そうではない作品もあるかもしれませんが、
とりあえずゲームブックならどう転んでも……。

 あっ。

 サイトにアクセスして何らかの手続きをしないと先に進めない、
というたぐいの作品を除いては、
どう転んでも、すべてを見ることが出来るわけでございますな。

 制作者、特にソロプレイやパズルとして作っていらっしゃる方々にとりましては、
それは欠点かもしれませんが、
わたくしといたしましては、それがゲームブックのいい点なのでございます。

 すべてを見ることが出来るということは、
全体を通して見ることが出来るということでございます。

 あるルートではこうだったけれど、別のルートではこういう展開を見せていたとか、
別のエンドやバッドエンドではこのような展開になっていてた。

 そういう、多彩な展開や全体としてみた場合の分岐の楽しさ
(意図的かそうでないかを問わず)が、一つの楽しさだと思っております。

 もう一つは……、
自分で作れる……かもしれないというところ。
でございますかねぇ……。

 もちろんこれは、そのままの意味で自作できるかもしれない、
というのもございますが……、

 作れていないですからねぇ……。

 まぁ、そのあたりは心に棚を作って(←伊吹三郎さん(『炎の転校生』)の格言)
おくといたしまして、

 いろいろな方が、それぞれの考えで作ることができるということでございます。

 コンピュータのゲームは、その知識がないと出来ませんし、
ツールは出来る人の幅を広げてはくれるでしょうが、やはり限界ございますものね。

 ゲームブックの場合、紙という制約がある落書き。ロッコちゃん
(アイデアさえあれば、それも取り払ってもいいので
ございますよ)ものの、その中でなら、何をやっても
いいのでございますものな。

 欄外を使ってもいいですし、付録や別の本との連動
もいい。
 
 コンピュータやイベントの連動というのもございま
すな。そこまでまいりますと、ゲームブックが主では
なくなる可能性もございますが……。

 まぁ要するに、ゲームブックにはさまざまなタイプ
のものがございますし、
さまざまな可能性がある
ということでございますよ。

 それが面白いし、また楽しみでもございますな。


                     (↑落書き~。ロッコちゃん)

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ファミコン冒険ゲームブックシリーズ12

『ミシシッピー殺人事件/リバーボートの冒険』

樋口明雄/S・ハード(双葉文庫/昭和六二年五月)


ミシシッピー殺人事件/リバーボートの冒険


というわけで、「ゲームブック五段活用」の時に触れた
『ミシシッピー殺人事件/リバーボートの冒険』について、書いてみましょう!

 プレイした樋口明雄先生のゲームブックの中で個人的ベスト。
いや、そのくくりを無くしても上位に行くような名作と申してよろしいでしょう。

 のちに冒険小説をものにする作者が、
当時本当に書きたかったのはこういう作品ではないか、
とわたくし密かに思っております。


 同年十二月に上梓された『ヴァイケルの魔城』のあとがきには、

 今回、初めてのオリジナルゲームブックということで、
どういう話にしようかと考えました。
 まずは、子供を主人公にしたい。
 それも、大人に憧れながらも、子供であることを謳歌できるような年頃。
つまり十二、十三才の少年たち。彼らが相手にするのが同じ子供だとすれば、
ただの「わんぱく戦争」のお話になってしまう。
当然、彼らの敵にまわるのは、悪い大人たち。
――ただし、人間を出すよりは魔物を相手にしたほうが、より面白くなる。

 などと書かれておりますが、「魔物を相手にした」
『ヴァイケル~』や『ドラゴンクエストⅡ』(こちらも同年)などよりも、
それらが出てこないこの作品のほうが、より魅力的に感じるのでございます。

 それは、この物語の背景である西部劇やマーク・トウェインの世界を、
先生が本当に愛しているからでございましょうな。

 それらを単なる知識としてではなく、
自家薬籠中のものとしているからこそ、
その土壌を養分として、
少年たちを生き生きと描けているのだと思うのでございます。




 さて、物語は、
原作(アクティビィジョン版、というよりもファミコン版……かな?)の事件が
解決したところから始まります。

「デルタ・プリンセス」号がニューオリンズに入港し、
乗客たちが下船しているまさにそのとき!
 原作での犯人が何者かに射殺されてしまうのでございます。

 偶然居合わせた主人公二人、ジムとラリーは、
容疑者として警察に連れて行かれた知り合いの女性の濡れ衣を晴らすため、
犯人捜しに乗り出すのでございますが……。



 物語は二部に分かれ、
二人の主役がそれぞれの主人公を務めるという構成になっております。
  
 前半の主人公はジム。
 主に「犯人はどこから被害者を撃ったのか」を推理するのが目的となります。

 とは申せ、推理よりも行動が主体。
 それによって次第に事実が明らかになっていくのでございます。

 重要な手がかりや事実は、太字で書かれていて親切――
 と申しますよりも、むしろ必要なのでございましょう。

 原作を踏まえながら、さらなる大きな事件に発展していく話でございますから、
重要ポイントを押さえておかないと、話が分からなってしまうのでございます。

 で、そうした調査の過程で、
マーク・トゥエイン先生と知り合いになり、悪漢三人組から追いかけられ……。

 この「悪い奴から逃げ回りながら調査」という点が、
このゲームブック全体の面白さとなっております。

 特に、廃屋で殺し屋たちに追いかけられるシーンが前半の山場ですな。

 プロローグを読んでいれば、
ここでそのことが役に立ち、悪漢たちから逃げおおすことができる
という仕掛けがあるのでございます(それを経過しないルートもございますが)。

 けっこうおりますからなぁ。
プロローグとか読まないで、パラグラフ1からはじめちゃう人って。

 プロローグにヒントと言えば、
FF23アイフォーさんとかが有名でございますが、

それよりも提示の仕方がずっとスマートでございますな
(いや、この場合、あっちの方がアレなのでございますが……)。

 前半最後、パラグラフ298では、そこまでの調査を総合して、
弾丸が建物から飛んできたか、船から飛んできたかを
推理するシーンがございます。

ここで間違えると「UNHAPPY END」
成功すると次に続くわけでございます。


 どちらが正解かは申せませんが、
 ここで港湾事務所に駆け込むと、船はまさに出航しようというところ。

 ここまでに時間を費やしすぎておりますと
「デルタ・プリンセス」をお見送りしながら、
やはり「UNHAPPY END」と相成ってしまいます。


それもクリアすると、パラグラフ14で船にジャンプ。
 
「アメリカには、こんなことわざがある。『子供と馬鹿者は神様が守っている』
 ぼくらはその両方だ。何とかなるさ。」

 こういう気の利いた文章が各所に織り込まれていて、
それがこの作品をしゃれたものにしておりますな。


 さて、そうして前半終了。
 主人公はラリーとなり、船内で事件の真犯人を捜す後半へと移ります。

 マーク・トゥエイン先生に助けられたりするものの、
密航者でございますし、何やら背後にある事件を解決しようというのですからな。

 狭い船内での隠れながらの捜査と追いかけっこが、
少年冒険ものらしい楽しさを出しております。

 で、その過程で、新事実が次々と明らかになっていくのでございます。
 この間紹介した、「ユーズド・ゲームズ」の記事では

ユーズド・ゲームズVOL.16 p.8
「無意味に濃くて困る」
が、

「結局事件の真相には
何一つ関わってこない。
なら無理に入れるなよ。」(p.8-9)

と評された原作の基本設定が、

「実はこうだった」とどんどん
上書きされていくのでございます。

 意外な人間関係が明らかにされ、
その裏に隠された真相が
明らかになっていく――。

そうやって
『ミシシッピー殺人事件』に、
オリジナルの解決をつけている
のでございます。
↑「ユーズド・ゲームズvol.16」 p.8


 
凶器に関しては、この作品の中心読者と思われる層には少々難しそう。

 というか、西部劇ファンでなければ無理というものかもしれません。
 ですが、これがクライマックスで重要な意味を持ってまいります。
 この名銃でなければならないのですな。

 というわけで、クライマックス。

 マーク・トゥエイン先生が捨て身で子供たちを助け、
ミシシッピー殺人事件/リバーボートの冒険

真犯人と

少年たちの追いかけっこも頂点に達し――。

下船したはずの探偵も登場。

謎だった人物の
意外な正体も明らかになり――。


そして、
真犯人とその謎の人物との対決。

これがやたらとカッコいい。

よくTRPGでは、PCが関われない、NPCだけの場面はいけないと申しますけれど、ここは違いますな。

 2人の対決は旧い時代に生きる大人たちの生き様を子供たちに伝えているのでございます。

 対決のあと、旧い時代の終わりを感じて、ラリーは夢が崩れる思いを抱きます。                                                                    (↑犯人の名前消しておきました~!)
                                                                                                 
 それを受けて、マーク・トゥエイン先生のセリフからエピローグは始まります。

「古いものと新しいもの、その入れ代わり、
君らは、そんな時代を生き、また、そんな場所に生活している」
……。

 西部劇やマーク・トゥエインのロマンティックな時代は終わり、
 新しい時代がやってくる。
 古い時代の良さは残さなければならないが、
 新しい時代は、新しい時代の良さがある。
 ともあれ、君たちは1人の女性を救う冒険をした。
 このことは、君たちが大人になっても、輝かしい栄光として残るだろう。

 そのようなことを先生は申します。

 そして、
主人公が、仲間とともに新しい時代を生きていくことを予感させてエンド。

「ただ今、ちょうど二尋(マーク・トゥエイン)!」水先案内人の声が応える。
 ジムは驚いた顔で、作家を見た。コーン・パイプの男はニヤリと笑った。

 結びはこれでございます。
 
「マーク・トウェイン」(水深二尋)は、
「蒸気船が座礁せず安全に通航できる限界の浅さ」と、
ウィキペディアにございましたから、ここは、
マーク・トウェインのペンネームの由来を挟むと同時に、
少年たちの前途を予感もしくは祝福した暗喩が
込められているのかもしれませんな。






☆ ところで主人公たちをつけ狙う殺し屋3人組は、
「投げナイフ」を武器にしているのですが、
いったいどうしてなのでございましょうねぇ?






追記:

ちなみに、原作の原作である「マーダー・オン・ザ・ミシシッピー」(アクティビジョン)については、「月刊Bug News」誌1986年10月号にございます。
(「チャールズ卿の手帖」津田宏(p.52-55))
 そこではこのゲーム、ジョイスティックで操作できること、 メモを取れること
などが評価されているようですな。
 おそらく、このジョイスティックで操作できるという点が、
ファミコン版が作られる決め手になったのではないかと――。

 にしても、同年にファミコン版が出ているのですから、早いですなぁ……。


 さらにちなみに、同誌のその月の「編集部が選んだ、おすすめゲームソフト」では第4位となっております。


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2018/05/01 ゲームブッククイズ(73) 

『白骨樹海の吸血鬼』
原作:若狭木虔 企画:桂木亮(ピラミッドゲームブック1/昭和61年7月)。

吸血鬼と戦うために、主人公が用意したメインの武器は何?

2018/05/02 答:ヌンチャク。パラグラフ117.

最初、主人公は、これと木のクイで吸血鬼に立ち向かおうといたしました。
しかし、野犬の群れに襲われて逃げ帰った彼は、
その野犬用に100人ぐらい殺すことのできる青酸カリ
(261。でも役に立たなかったり)と、
純銀製の銃弾・散弾などを用意し、
さらにヌンチャクには、土産物屋で買ってきた十字架を埋め込んで、
再挑戦に挑みます(91)。

最終的には、銀の銃弾がものをいいますが、
ヌンチャクをメイン武器として使っていることには変わりません。
悪魔城シリーズの方々にも、使っていただきたいものですな。


2018/05/03 ゲームブッククイズ(74)

『鷹の探索――QUEST OF THE FALCON』
著:黒田幸弘(富士見ドラゴンブックス/昭和61年10月)。

ビクト人の国の城には、4本の塔がある。そのうち、東の塔の名前は何という?

2018/05/04 答:太陽の塔。

二七→四四九で東の塔を選ぶと行くことが出来ます。
ちなみに、西は月の塔、南は光の塔、北は闇の塔となっております。


2018/05/05 ゲームブッククイズ(75)

『ミラクルタイムアドベンチャー1 白銀の騎士と恐竜のなぞ』
作:藤浪智之 絵:速水螺旋人(ポプラ社/2013/7)。

なついたティラノサウルスに、「ユウ」たちがつけた名前は?

2018/05/06 答:ゴンタ。パラグラフ119。

ドラゴンに間違われたから「ゴンタ」だそうでございます。
でも、なぜでしょうね。
「ドラタ」でもいいのに。
「タ」っていうのもフツー。
時空を超えてやってきたのだから、いっそのこと「えもん」っていうのは――。


2018/05/07 ゲームブッククイズ(76)

時代背景を示すためだろう。

Keyの「CLANNADークラナドー』

には、当時の娯楽(のパロディ)がいくつか登場する。
ゲームブックもその一つだ。
というわけで、ずばり、そのゲームブックのタイトルは、何?


2018/05/08 答:「こちらときめき☆学園』。

「※本書には暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています」
「学園のマドンナ雪野さんの心を射止めるのが目的です。
 さぁ、LET’Sときめいて!」
との文言から始まるこの作品は、

「マイコンBASICマガジン」誌の「ペーパーアドベンチャー」みたいな、
先を読ませようとしない展開が素敵。
こうしたデタラメな流れを
粗製濫造の要素としてあげられる方もおられるかもしれませんが、
わたくしは魅力だと思いますな。

ちなみに、『オール・アバウト ビジュアルアーツ~VA20年のキセキ』
(ホビージャパン/2013/3)p.130によりますと、

企画、シナリオの麻枝准先生は、
小学生のころ「ドラゴン・ファンタジー」に夢中になっていたとか。

だったら、ゲーム内で誰かが死んだときは、
「14へ」って書けばいいじゃない……、ねぇ?

 さらに同書によりますと、麻枝准先生は、
5、6年生のころには「たたかえ! くりきんとん」を皮切りに、
ノート10冊ほどのゲームブックをしたためられておられたとか。
どんな作品か、ちょっと気になりますな。


2018/05/09 ゲームブッククイズ(77)

エキサイティングゲームブック16
『猫といじめっ子反撃大作戦』
作・演出・効果:スーパー頭脳集団アイデアファクトリー(桐原書店/1986/3)。

猫になった君が、
いじめっ子のタツロウ君の屋敷に潜入し、非常ベルを鳴らしてしまったとき、
邸内からとび出してきたのは、
包丁を持ったコックと、ムチを持った執事と、あとはどんな感じの人物?

2018/05/10 答:
夜中というのに黒いサングラスをした全身黒ずくめの、
典型的殺しやスタイルのおじさん。

パラグラフ192でございます。
「タツロウ君の家って、いったい何なんだ!?」と猫状態の君は行っておりますが、
本当でございますな。
「お父さんの会社の重役」(p.4)らしいのですが……。
その会社もどんな会社か気になりますな。



2018/05/11 ゲームブッククイズ(78)

同じく
『猫といじめっ子反撃大作戦』から。

校舎の床下に逃げ込んできたギャングを助けた猫状態の君に、
お礼は何がいいかと、彼が取り出したものは、チーズと催眠薬と、あと一つは何?


2018/05/12 答:ピストル。

もちろんこれは、プレゼントのつもりで出したのではなく、
脇に置いただけなのですが、どうしても欲しいと指さすと、
川沿いの空き地で一発だけ撃たせてくれることになります。
命中すると、立派な猫ギャングになるために、
ギャングのおじさんについて行くという可能性も……。

パラグラフ174→99→232→70→234という感じでございます。

このゲームブックのクイズとして、
最初はこっちを出題する予定だったのでございますが、
完全に脇の展開でございますからな。
そんな内容かと誤解されるのでは、と気になりまして、
前回、ちょっとメインのほうから出題したのでございます。
で、せっかく書いたのにもったいないと、こちらも出題と。

 それにしても、このゲームブック、「猫になった君」にしかえしをさせるために、
ちょっと猫には無理だろうというような行動をさせておりますな。


2018/05/13 ゲームブッククイズ(79)

弟切草オリジナルゲームノベル
『八百比丘尼の斎(とき)』
著:麻野一哉(チュンソフト/2005/9)。

このゲームブックのパラグラフ14はどんな内容?


2018/05/14 答:「あなたはついに屋敷の中へ入った。」

ホラーでこれが14番というのは、14番好きにはけっこういいでしょ?

 なお、ウィキペディアの「弟切草 (ゲーム)」の
この「ゲームノベル」の項目にもございますとおり、
この作品にはバグがございますので、
チュンソフトのサイトの該当ページをご覧いただくのがよろしいかと――。




2018/05/15 ゲームブッククイズ(80)

同じく、『八百比丘尼の斎(とき)』より。

『キリストと魚』著:都築修(昭和二四年)は、どんな内容の本?


.2018/05/16 答:
「キリストが本当に魚だった」という仮説を立て、それを検証したもの。

キリストが魚だったとすると、
水の上を歩いたことも、死後復活も、処女懐胎も、磔で平気だったことも、
みんな説明できる、ということでございます。
「奇書の部類だろう」と「あなたは本を元に戻した」のでございますが……。

 物語の核心に触れる部分なのでクイズとしては出せませんが、
弟切草って、ホントは怖いものだったのですなぁ。
『弟切草』はやっていないので、体力回復アイテムとしか思っておりませんでした。
まぁ、『シレン』の弟切草とここでの弟切草は、別物なのかもしれませんが……。



2018/05/17 ゲームブッククイズ(81)

『謎解きファイルズ 少女ルパンVS少年ホームズ 怪盗と探偵の推理決戦!』
森田彩莉(みどり)著(あかね書房/2010/3)。

パラグラフ選択式となっている第五章「アドベンチャー編」の舞台となる洞窟の名前は?


2018/05/18 答:りゅうのあぎと。

第四章「暗号・宝探し編」の、最後の問題の答として出てまいります。



2018/05/19 ゲームブッククイズ(82)

ゲームブック『一緒にアクシア 大遺産を探せ』
若桜木(わかさき)虔(光文社文庫/昭和61年1月)。

 絡まれるとどんな木も養分を吸い取られて枯れてしまうという、
青緑色の不気味な植物の名は?



2018/05/20 答:サルオガセ。


ネットで調べてみると、これは寄生植物でも何でもなくて、
従って木を枯死させる力はないみたいですけどね。



2018/05/21 ゲームブッククイズ(83)

スーパーゲームコミック『RPGドラえもん』
原作:藤子・F・不二雄 藤子プロ 脚本:小野寺紳 作画:三谷幸広
(小学館 ワンダーライフゲームコミックス/1995/1)。

HD研究所から間違ってドラえもんに送られてきた「こくふくドラやき」
それが本来送られるはずだった、実験用のロボットの名前は?


2018/05/22 答:ドブえもん。

RPGドラえもん 実験用ドブネズミ型ロボット
だそうでございますが、

デザインがドラえもんと似ている……。

同じところで作っているので
ございましょうが、
どうしてこう似せてしまうのかなぁ、
というほどに。





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2018/05/23 ゲームブッククイズ(84)

『ルパン三世8/復讐のチャイナタウン』
著:竹田明 協力:三原治(双葉文庫ゲームブックシリーズ9/昭和62年7月)。

このゲームブックで、峰不二子は、
誰に捕まっているとルパンに助けを求める電話を入れてきた?


2018/05/24 答:マフィアの宝石密売組織のボス。

次元の忠告を無視して、ルパンは単身、
フロリダにあるその男の別荘に潜り込むのでございますが……。

パラグラフ4→224→269→284→202→4……。

とまぁ、「もう金輪際不二子なんて……」と言いながら、
不二子から助けを求める電話が来ると……、というわけで、
延々ループするのございます。ルパンも懲りないな~。

この流れは、パラグラフが余ったので穴埋め、というよりも、
本編に不二子が登場しなかったから……、という意味合いが強いのでございましょうな。



2018/05/25  ゲームブッククイズ(84)

『人間爆弾デミトリウス』
著:リチャード・ブライトフィールド 訳:大出健
(講談社アドベンチャーブックス18/昭和61年7月)。

タイトルにも関わらず、人間爆弾はデミトリウスの欠陥としての部分である。
では、その本来の能力は何?


2018/05/26 答:時間移動。

もともと、衝動的なばくち打ちで美術品どろぼうの彼は、
ソ連の科学実験に巻き込まれて得たこの能力を自分のために使い、
活動を続けるのでございます。


2018/05/27 ゲームブッククイズ(85)

「●NEO TOKYO SURVIVAL ADVENTURE GAME 君がいるアキラ」
構成:小野寺紳
(「AKIRA WORLD」HOT-DOG PRESS増刊 1988年7月24日号
  p.46-53/講談社)。

このゲームブックで
「オハギをのせたコタツのようなもの」と表現されているのは、何?

2018/05/28 答:第7警報下に出動するロボット。

キミがいるAKIRA ネットで調べてみたら、
セキュリティーボール、通称炭団(たどん)
呼ばれているようですな。

『攻殻機動隊』シリーズ(士郎 正宗)に登場する、
○○コマの元祖みたいなやつでございます。










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2018/05/29 ゲームブッククイズ(86) 

デュエルマスター1『魔術師の挑戦』
マーク・スミス/ジェミー・トムソン著/深田宏訳/安田均監修
(富士見ドラゴンブックス/平成元年12月)。

このゲームブックを1人用ルールでプレイする場合、敵となる魔術師の名前は何?


2018/05/30 答:スペルバインダー。

8レベルの妖術使いで、
長年にわたって魔術師協議会の議長を務めてきたそうでございます。
さらに、
攻撃力+2の巨大な星球《デスブリンガー》をもっているそうな。
敵の動きはサイコロで決まるとは言え……勝てる気がしない……。

 まぁ、2人用ゲームのソロプレイって、たいていの場合面倒くさいので、
やってはいないのですが……。


2018/05/31ゲームブッククイズ(87)

『ゲームブック入門大百科』
構成・文:アップルシティ・菊島恵三(勁文社/昭和62年1月)
「徹底ガイド ゲームブックを自作しよう」
「ストーリーをフローチャートに直す」
(p.40)には、

フローチャートの例が画像で載せられているが、
これは何という作品をゲームブック化しようとしたものか?


2018/05/31 答:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。

ゲームブック入門大百科 わかりにくいですが、
マーティ・マクフライ、
ドク・ブラウン、
デロリアン
などの単語が

見られますので、
間違いないでしょう。
『エアウルフ』
『ナイトライダー』
ゲームブックも出している
勁文社のことですから、おそらくこの作品のゲームブックも準備していたのでしょう。
↑クリックしてください
(出てきた画像をもう一回クリックすると、さらに大きくなります)
  って書いたけど、拡大率とか、設定によるみたい……。

ところが、
どこか他の出版社が、先にゲームブック化して、とか、権利を取得していて……とか、
そういうことではないでしょうか、

ねぇ。





☆ さて、ゲームブッククイズも87問
来月には100問を越えることになりそうです。

100問を越えたら、あらたに「ゲームブッククイズ」の項目を作り、
通常のブログの中で出題しようと存じます。

  本編の記事が少なくてさびしいから?
 クイズのネタが苦しくなった?

 まぁ、そういうのもあるにはあるのですが、
今月いくつか、記事に追記をしているのですな。
 そういうときに、更新情報を書けるところがほしいかと。

 それ以外の時は……まぁ、以前どおりとか、いろいろと。

 それもなかったら、本来のタイトル下の使い方である、
ブログの説明でいいかな、とか思っております。

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「ファミ通」No.1538 2018 6/7号(Gzぶれいん)


アドベンチャーゲームクロニクル(p.60-75)。

「志倉千代丸氏が選ぶ“歴史を変えたADV”10選」

ネットで紹介があり、ゲームブックのことも書かれているようでしたので
買ってみることにいたしました。


 ちらっと読んだときには、
コンピューターのアドベンチャーゲームよりも、
「ペーパーアドベンチャー」とか『ソーサリー』が前のように
言っているかに見えたので、明らかな間違いかと思ったのでございます。
ですが、それはカン違いでございました。

よくよく読んでみますと、
マイコンを持っていなかったから、ゲームブックをやっていた、
という話でございますな。

 ですが、

「テキストアドベンチャーって、
1980年代前半のPCが[マイコン]が登場する以前に遊ばれていた、
“ゲームブック”がおそらく元祖なんです」

「ゲームブックをプログラム上で動かし、PCゲームになった瞬間。
これこそがまさに“アドベンチャーゲームにおけるビッグバン”だと思っています。
 
 あたりの発言はなんとも微妙。
 
 おそらく、自らのゲームブック体験の印象からの発言なのでしょう。
インタビューなので仕方ございませんが、おそらく資料に依った発言ではござませんな。


 アドベンチャーゲームの歴史となると、海外に目を向けなければなりません。

「アドベンチャーゲームサイド」vol.1(マイクロマガジン/2013)p.1によれば、

世界初のアドベンチャーゲームは

『Colossal Cave Adventure(コロッサル・ケイヴ・アドベンチャー)』
(1975)で、

「ロールプレイングゲームサイド」vol.1(同/2014)p.86には、

それ以前のものとして
『モンスター・メイズ』という、迷路探索ゲームがあり
(ただし成立年1973年9月(OSのリリース)以降という以外不明)、

これも原始的なアドベンチャーゲームということでございます。

 『ダンジョンズ&ドラゴンズ』1974年でございますから、
その発売からすぐに作られたことになりますな。

 ウィキペディアによりますと、

「トンネルズ&トロールズ」の「Buffalo Castle」が1976年、
バンタム・ブックスの『きみならどうする?』(Choose Your Own Adventure,)の
一作目が1979年だそうですので、

アドベンチャーゲームがゲームブックの影響下に書かれたというのは、
あたらないことになります。

だいたい、
ゲームブックとコンピューターのアドベンチャーゲームとは、
基本的にかなりスタイルが違います。

 ゲームブックは基本的に、一方向移動選択肢を選ぶ方式です
双方向移動は、確かコンピューターのアドベンチャーゲームの
影響で作られたものでございます)。

 もしも、
コンピューターのアドベンチャーゲームがゲームブックから作られたのでしたら、
その初期から、場所移動中心ではなく、
サウンドノベルのような物語の流れが中心のゲームだったでしょうし、
最初から選択肢方式の入力になっていたでしょう。

 そんなわけで、
コンピューターのアドベンチャーゲームとロールプレイングゲームは、
ともにTRPGから発生した兄弟、あるいは双子のようなもの
だったみたいなのでございます。

考えてみれば
テキストの段階では、
東西南北に移動し、見たり、取ったり、使ったりというのは、
ロールプレイングゲームもアドベンチャーゲームも
あまり変わりはございませんものなぁ。

 ただ、証拠などあるわけではないので気にしなくてもいいのですが、
アドベンチャーゲームには、もうひとつのルーツがあると個人的には思っております。

 それは、コンピューターのプログラミングそのもの。

 アドベンチャーゲームは、
コマンドを打ち込み、移動したり何かを見たりして、アイテムを入手し、
それを正しい位置に当てはめる、時には特殊なキーワードを入力する
というのが基本ですな。

 そういった一連のパズルが、
コンピューターのプログラミングやバグ取りとあい通ずるものがある
と思うのでございます。

 もっともわたくしは、プログラミングとかは門外漢ではございますけどね――。




役に立たないかもしれないけれど、一応追記:

わたくしの持っております、講談社のアドベンチャーブックス
――バンタム社のゲームブックの翻訳ですな――
の中で、一番古いものは、

『殺人犯はだれだ』エドワード・バッカード 訳:大出健

原作は、1981年だそうですが、
それの前書きには、

「あたまのいいきみにはわかるだろう。
 そう、アドベンチャーゲームが本になっているんだ。」

と書かれてございます。
これを根拠にすれば、そしてアドベンチャーゲームというのが、
コンピューターのアドベンチャーゲームのことだとすれば、
どちらが先かはともかくとして、
少なくとも1981年の時点では、

コンピューターのアドベンチャーゲームに対する
子供たちのあこがれに応える形でアドベンチャーブックスは存在した

ということは、言えるのではないかと思うのでございます。


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Role&Rollvol.163の読者欄に載せていただいた、

アドバンスト・ファイティング・ファンタジー ソロアドベンチャー

「桜谷の呪法使い」


監修:安田均/グループSNE 作:杉本ヨハネ(vol.161 p.100-107)

にちなんだ絵でございます。


桜谷の呪法使い



vol.163は、2月21日頃の発売でございますから、
「桜谷」というのは、春を先取りして舞台を決めたのでございましょうな。

で、というお題から、
この場所には何か場違いな感もある彫刻家を登場させたのでございましょう。

ページ数が限られているせいでございましょうか。
ストーリー性よりも、ゲーム性・パズル性が強い作品でございますな。

正しい3つのカギを見つけるというあたりは、『火吹山の魔法使い』譲り。

 ただねぇ、1つのカギはともかくとして、
他の2つは、ホントに預けて良かったのか?
 片や簡単にあげてしまうし、方やなくしてしまうし――。
 エスタトさまの人選に疑問を感じてしまいますな。
 単に人材不足なのかもしれませんが、
でしたらカギを預けることの危険性に思い及びそうなもの。

 ただ、もしかすると、

 案外、それらのカギはなくてもいいものだったのかもしれませんな。

 役に立たないとされたエスタトさまの持っていたカギが

実はマスターキーだったとか。

ただし、特殊な使い方をしないと、ちっとも鍵穴に合わないものだったりして。

 だとすると、3つのカギは何だったのか、ということになりますが、
うーん。予備、みたいなものですかねぇ。

 
 カギを差し込んだときのリアクションでございますが、
 正解がない場合(4-50)の

「宝箱の前で崩れ落ちて、シクシクとすすり泣く」というのは、

冒険者らしくはないような……。
  ですが、そのざっくり感FFシリーズらしいような気もいたしますな。


 というわけで、本編の話はそれぐらいにして、
  絵のほうでございますが、
 
 パラグラフ3-5によりますと、顔や指がないので完成形ではない……。
 となりますと、それらがあれば完成ということですが、

わざわざ顔や指がないものを作ったのでございますから、
そこには芸術家としての意味があるはず……。

 もしかするとそこから手や顔を出すことによって初めて完成する

ハプニング性、ライブ性を意図したのかもしれませぬな。

 まっ、思っているのは当の芸術家だけで、
見る人は単なる顔出し看板としか見てくださらないわけですけどね。

 でも、それでもそれを商売にしてしまうあたりは、
この絵のファルコさまのたくましいところでございますな。

 金貨2枚が安いかどうかは……、どうなんでしょうねぇ。

 およそ才能を糧とする職業は、格差社会の最たるものでございますからなぁ。

 高いと言えば高い。安いと言えば安い。

 桜谷がどのようなところかは存じませんが、
大都市ほどには人の集まるところでもございませんでしょう。
 おみやげ価格で高くつけるかもしれませんし、
需給の関係で安く売ろうとするかもしれませんし――。

ですが、ルールブックの価格表を見ると、……。
ファルコさまにとっては、大負けに負けた価格なのかもしれませんな。
もしかして原価割れ?

 まぁ、いずれといたしましても、父親のところで暮らしているところを見ますと、
ファルコさまは、芸術家としてはそんなに儲かっていないのでは?

 アトリエとして、ここが最適だと選んだのでしたら別でございますが。


 ところで、
  来訪者が尋ねたらしいねこやなぎ谷でございますが……。

 名前の雰囲気からしておそらく、

 ネコ耳のバルサスさんや
 妖怪さん
たちがいるところなのでございましょうなぁ。

 ネコ耳のオシェイマスさんとか、
 ネコ耳の円盤人さんとか、
 ネコ耳のガンジーさんですとか……。

 ねっ。

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2018 第57回静岡ホビーショー

 ゲームブックとはな~んにも関係ございませんし、写真とかもないので、
要らない記事ではございますが、この手の、無料のイベントとしては、
この界隈ではこれぐらいしかないものでございますからな。
 ということで。

 今日は雨が降るということでしたので、開館直後をねらって家を出ました。
 着いてみると、行列。
 東側からは入れずに、ダラダラと長い列に並んで、西側から入場いたしました。
流れに滞りはなかったものの、煩わしいですな。

 ダラダラと回遊しながら、アオシマのブースへ。
画像検索で予習をしてきた『未来少年コナン』ロボノイドを確かめにまいります。

 ダイス船長がカッコいいというか、真面目。
他の顔とかつくのか気になるところでございます。

 中をのぞいてみますと、足まであるようでございます。
 取り出して、別の誰かを乗せたりできる……といいですなぁ。

 汚しでリアリティを出したり、メカを作り込んだりという
模型雑誌の作例も期待できそう(自分でやるのは無理)。

 あと、個人的に目を引いたのは、
『サイレントメビウス』のポリススピナーですとか、
『仮面ライダー』の本郷猛のバイクとか――。

まぁ、積みが減らないので、出ても買わないとは思いますが。

 全体的に、というわけではございませんが、
メカ少女とか、戦車に乗せたりその横に置いたりするフィギュアとか、
女の子のフィギュアや模型が増えている感じがございますな。

 そうした需要が多いということもございますでしょうが、
ノウハウが整ってきて、良いものができるようになったということもあるのでしょう。

 ところで、バンダイは「ねこぶそう」というシリーズを打ち出してきましたな。
「くまのがっこう」はどうしちゃったんだろ?

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2018/05/29 追記:

今日行ってみましたところ、
みごとに『運命の森』だけなくなっておりました!

 買った人いるんだなぁ……。
 中の状態がどうだったか、ちよっと気になる……。
 まぁ、このブログを見てではないとは思いますけどね。

 そんなわけで、この記事は終了。消してもいいのですが、
なんとな~くめんどくさいので、とりあえずは置いておきます。
他の高いのは、まだ残っておりますしね。

追記の追記
「ルパン三世」のゲームブック2冊も終わっておりました

                  (追記はここまで)





a-Too南瀬名店の、トレーディングカードコーナーの奥の方に、
TRPG(異国の言葉で書かれたものが多いのですが)やカードゲーム、
ファミリーゲームなど、トレーディングカードゲーム以外のゲームが
置かれたワゴンがございます。

 その中に、ゲームブックもいくつか収められいるのでございますが、
今日見てきたら、ファイティング・ファンタジーが3冊入っておりました。
 タイトルは、
 
『運命の森』
『サソリ沼の迷路』
『宇宙の連邦捜査官』

カバーが全体的にかなりまだらに黄ばんでいるのでございますが、
そんな状態にもかかわらず、値段を見ると、
『サソリ沼~』が、600円、『宇宙の~』が800円。
足下を見……。
いやいや、FFシリーズはネームバリューがあるものでございますなぁ……。

 では『運命の森』は? と見てみると……、

 ……。

 50円。

 500円の見間違いかと、二度見しましたが、確かに50円でございました。

 何で?
 ビニールに包まれていたので、中は分かりませんが、
表紙の次のページあたりが、『運命の森』は、波打っていたような……。
でも、汚れの感じから考えて、同じ方が手放したものでございましょうから、
そんなに違わないと思われますし……。
読めないほどひどいのは、扱っていないでしょうし。

 確認してはまいりませんが、
その横に置かれていたルパン三世のゲームブックも、
50円ぐらいじゃないかと思いますのであり得ない価格ではない、
と申しますか、個人的には妥当な気が……。




 まっ、とりあえず『運命の森』が不憫でございますな。


(追記:ルパンのゲームブックは、ここでは、100円と200円で売ってました~。
    足下を見……いやいや。)

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「ユーズド・ゲームズ」2000 AUTUMN vol.16 (p.80-91

 小特集「ゲームブック五段活用」


 ついでですので(何の?)
「ゲームブック五段活用」についても紹介しておきましょうか。
 この小特集では、ファミコンなど、コンピューターゲームが原作
6冊のゲームブックを紹介しております。

 タイトルを、その横に書かれた惹起文とともに紹介しておきましょう
(これ、ゲームブッククイズで使っても良かったなぁ)。
 
☆ クッパの息子は美形の王子様?
  オリジナル要素満載のマリオワールド
    『スーパーマリオブラザーズ外伝』勁文社

☆ 汝は光の使命を担う勇者なり。
  精霊や善竜の助けを得て闇を駆逐せよ
    『夢幻の心臓Ⅱ』JICC
     
☆ 艦隊、要塞、何でもおまかせ!
  そこのけそこのけミリスが通る
    『ディーヴァ 女戦士ミリスの挑戦』勁文社

☆ 正義と悪の桃太郎が真っ向から激突!
    『桃太郎電鉄 めざせ! 大社長』双葉社

☆ 荒廃した遙か未来の地球を舞台に、
  肉体なき主人公の探索と戦いが始まる。
    『レリクス 闇からの侵略者』勁文社

☆ 英雄ロトの血を引く若き勇者よ!
  邪悪な竜王から王国の平和を守れ!
    『ドラゴンクエスト』双葉社

 レビューは、それぞれ1ページ
 「発売年」「総パラグラフ数」「ストーリー」「システム」「ここに注目!」
  と、項目を分けて紹介しております。

  作者に関する記述はございません。
 やはり、この手のゲームブックに関して、
そういうものに対する意識は薄かったのでございましょうな。

 ちゃんとプレイをして、
少なくとも現物を手にしている状態で書かれているようでございます。
ですから、あまりおかしなところはないようでございます
(まぁ、この中でわたくしが持っているのは半分なのですが)。

 電源ゲームの専門誌でございますから、原作のゲームについても、
ちゃんと知っている上でのレビューのようですし。

 ちょっと引っかかったのは、
コミック形式のゲームブックが珍しいと書かれていることぐらいですか。

 このスタイルは、翻訳されなかったものの、
バンタム社のゲームブックにも確かあると思いましたし、
西東社のゲームブックでもよく見られるものですし……。

 まぁ、ちょっとマニアックな話かも。指摘するまでには到りませんな。

 これが、この小特集の第一部。
 そのあとは、ゲームの本とはいっても、まったく違うジャンル。
 わたくしどもがまったくあずかり知らぬ、ゲーム業界本の話となるわけですが……。
 
 実は、こっちの方が、ゲームブックの記事よりも面白い
 おそらく、この特集は、こちらの方がメインなのでございましょう。
 間違いございません。
 ビジネス関係のゲームの本と申すのは、
基本ゲームなど普段やったことのない方々が書いているわけですよ。
そうした方が、資料を集めて書いた、
どの企業が天下を取るかといった未来予測本が、
後で読むと、トンチンカンなことを書いていて面白い、といった内容で、
書いていらっしゃる方が、明らかに楽しんでいることが分かります。

 こういう記事は楽しいですな。


☆ ちなみに、このVOL.16の特集は
  「奇作大漁! バカゲーコレクション」でございます。

  ゲームブック関連として注目しておきたいのは、『ミシシッピー殺人事件』

樋口明雄先生の、
『ミシシッピー殺人事件/リバーボートの冒険』(双葉文庫/昭和62年5月)は、
これの後日譚でございまして、原作の犯人が死んだところから始まり
背後にいる真犯人を見つけるというのがゲーム内容でございますからな。

 原作を上書きするような内容ですので、
知らなくてもかまわないことはかまわないのでございますが、
やはり、知っておいた方がわかりやすいというものでございます。

 で、わたくしの場合、参考にしたのがこの号の記事で、
わかりやすかったので、ここに書いておきますね。
犯人の名前までは書いてなかったものの、
それは、ゲームブックのほうで分かっていることでございますからな。
問題はございませんでした。

 まぁ、これがなくても、
実際にプレイするとか、攻略サイトを見るとかすれば、いいのではございますが。
 

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2018/04/01 ゲームブッククイズ(58)

 ファミコン冒険ゲームブックシリーズ7
『ドラゴンクエスト/よみがえる英雄伝説』
樋口明雄/スタジオ・ハード(双葉文庫/昭和62年1月)

呪いを解くために呪術師マーシェラがおこなった、清めの儀式の呪文。
少々長いが、その文言を、本文にあったところまで、すべて答えよ。


2018/04/02 答:

「ナマンダブ、ナマンダブ、ヒデブ」
「ドビン、チャビン、ハゲチャビン。ナマムギナマゴメナマタマゴ。
 ハライタマエ、キヨメタマエ、ハラタマ、キヨタマ。
 パイポパイポ。パイポノシューリンガイ――」

 最後のところは、「シューリンガン」「グーリンダイ」の気がする方も
いらっしゃいましょうが、異世界の話でございますからな。
これで正しいのでございましょう。

とにかく、この呪文を覚えておけば、アレフガルドで
呪いをかけられても心配ないということでございます(ホントかなぁ)。

それにしても、『ハクション大魔王』とか、今の人に分かるのかなぁ?



2018/04/03 ゲームブッククイズ(59)。

「GURPS副読本(ゲームブック)――アンディ、第一の試練――」
シナリオ:佐脇洋平・小川直人 プロット:友野詳 イラスト:西村博之
(コンプRPGvol.5付録)。

人の怒りや憎しみを糧に成長する“汚れの悪魔”ウーズバディ
その悪魔が、ヒロインのフラウを取り込んで力を得た場合、
このゲームブックでは特になんと呼んでいる?


2018/04/04 答:

「フラウーズバディ」。

六二→六八→七二という流れで、アンディがあるアイテムを持っていない場合
そうなってしまいます。
そのアイテムとは、ヒロインのフラウに由来するもので……。
アンディ(=キミ)の優しさがカギとなる部分でございますな。



2018/04/05 ゲームブッククイズ(60)

RPG◆ゲームブック『光の旅人――夢の笛――』
著:君野和摩 絵:岩田くみこ(偕成社 1994/10)。

「光の竪琴」を持つモンスター「ドッキン」を倒すために必要なアイテムは何?


2018/04/06 答:

「勇気玉」。

p.81-82、パラグラフ63
(この作品では、パラグラフナンバーが、ページ順ではなくて、物語の進行順に
なっているので、こういう表記が必要になってくるのでございます)。

このゲームブック、迷路中心でして、
「勇気玉」も「星の塔」の最上階、迷路を抜けた先にございます(54→57)



2018/04/07 ゲームブッククイズ(61)

 ゴーストハンター13ゲームノベル『スペイン屋敷の恐怖』
 安田均・柘植めぐみ著(2012/12 新紀元社ネオゲーム文庫)。

ビンセントの研究ノート(らしきもの)に記されていた、
有能な遺伝学者の名字(ファミリーネーム)は?


2018/04/08 答:

ガイギャックス博士。

第二話「風車ホテルにて」パラグラフM54でございます。
風車ホテルの女主人・セリアと共同で何かを研究していたそうでございます。
飛行機事故でお亡くなりになったそうな。
ファーストネームは、作中の問題に関わることなので秘密。



2018/04/09 ゲームブッククイズ(62)

ファミコン冒険ゲームブックシリーズ9
『悪魔城ドラキュラーー古城の死闘――』
著:竹田明/スタジオ・ハード(双葉社/昭和62年3月)。

この作品の設定年代はいつ頃?


2018/04/10 答:

1950年代。

プレ・プロローグに
「ユニバース・スタジオ・ニュース 732号(195x年4月13日付)より」
エピローグに
「デイリー・シネマ・ジャーナル 1357号(195x年9月7日付)」
と書かれてございますから、その間に起きたことでございますな。

 ちなみに主人公は、シモン・ベルモンド。
ウィキペディアによりますと、初期の「悪魔城」シリーズの主人公は、
シモン・ベルモントとなっているそうですから、
ゲームブックの方が先を行っていたことになりますな。

 まぁ、このキャラクター名は
ジャン・ポール・ベルモンドに由来するものでございましょうから、
「予見」というほどのこともないのですが。

 さらにちなみに
この本には、巻末に特別付録として「ドラキュラミニミニ百科」という
コラムが載っております。そこには対吸血鬼用の武器として、
「トネリコの木の杭」を紹介しておりますが、
「他の堅い木でも使えないことはない。手頃な木がない場合には、
鉛筆を20本ぐらいたばねれば使えるぞ……!?」
と書かれております。

みなさまも、今度吸血鬼に会う機会がございましたら、
是非試してみてはいかがでしょうか。



2018/04/11 ゲームブッククイズ(63)

アドベンチャーゲームブック2『バルサスの要塞』
S・ジャクソン著・浅羽莢子訳(社会思想社/1985年4月)。

バルサス・ダイヤの父親の名前は?


2018/04/12 答:

クラゲン・ダイヤ

パラグラフ一三二の図書館で一八の伝記を読むと書いてございますな。

名前の由来は、クラーケンなのかなぁ? 
バルサスの奥様ルクレチアという名は、
悪女と言われるボルジア家の人からでしょうけど……。



2018/04/13 ゲームブッククイズ(64)
 
「季刊RPG2007 vol.1 季節外れの怪奇特集」
p.110「注釈エッセイ HUGO HALLの虚しい口 
    今回のテーマ:季刊(2)R・(7)P・G(23)について」。

パラグラフ14は、何について書かれている?


2018/04/14 答:

天本英世。

「本格的な錬金術師(18)役でもやらせたらピカイチだったろうに。
惜しまれる」と、HALL先生はお書きになっておられます。


2018/04/15 ゲームブッククイズ(65) 

「クリムゾンの迷宮」貴志祐介著(角川ホラー文庫/平成11年4月)。

『火星の迷宮』(1985年7月25日)の作者は、
他に二つのゲームブックを上梓している。そのタイトルは何?


2018/04/16 答:

『夢魔の時間』・『デッドリー・ナイトシェード』。

p.381にございます。ちなみに、『火星の迷宮』発行日については
p.183でございますな。

このゲームブック、
バッドエンドが5、ハッピーエンドとトゥルーエンドが各1つあるそうで、
ゲームブックでトゥルーエンドがあるのは珍しいかも、と書かれてございますが、
そもそも1985年にはトゥルーエンドという言葉自体
使われていなかったような気がいたします。
他の言い回しはあったかもしれませんが。

 ところで、『火星の迷宮』パラグラフ533「狂戦士」のルビの

「パーサーカー」というのは、誤植なのでしょうか、
 それともそういう造語?




2018/04/17 ゲームブッククイズ(66) 

『機動戦士ガンダム Gの影忍 太陽系の秘宝』
塩田信之/スタジオ・ハード
(バンダイ文庫ゲームブックシリーズG-8/1989/10)。

「ミノフスキー隠れの術」に使われる霧の成分は、
ミノフスキー粒子を混ぜたもの?


2018/04/18 答:

トリカブトや松の実。

パラグラフ138
それによって、
レーダーからのみならず、肉眼からも身を隠すのだそうでございます。
ご自宅にミノフスキー粒子をお持ちの方は、一度試してみてはいかがでしょうか。



2018/04/19 ゲームブッククイズ(67) 

『ドラゴンの目
デイヴ・モーリス著 大森望訳
(東京創元社 スーパーアドベンチーゲーム/1986/9)。

ジールー導師が使役している、手首だけの魔神の名前は?


2018/04/20 答:

シニストラム。

パラグラフ二二八。
六世紀前、魔法の決闘で手首を残してやられてしまったそうで、
発掘調査で見つけた壺にこれだけ残っていたそうでございます。
複雑だったり重要だったりする仕事は任せられないけれど、
簡単な仕事にはうってつけと、ジールー導師は申しております。



2018/04/21 ゲームブッククイズ(68)

『機動警察パトレイバー 倒せ! 辻斬りレイバー』
竹田明/スタジオ・ハード
(バンダイ文庫ゲームブックシリーズ G-1/1989/2)。

特車2課・整備班員のシバシゲオが密かに所有しているレイバー
本文中に出てきた2体の名前は?


2018/04/22 答:

「超高速バトルメカ・メガロアーマー」・「地球防衛レディ・バービーX」

パラグラフ171から377の流れでございますな。
中古レイバーを改造してアニメのメカに近いものを作った
ということでございますから、そのそっくりさんという言い方が正しいですな。
こんなものを、少なくとも7体は所有しているご様子。

イラストのキャプションには、
「●さらに『地球防衛少女イコちゃん』
  その生みの親『カワちゃん』そして、さらにィィィ……」
と書いてございましたが、それもレイバーの名前???



2018/04/23 ゲームブッククイズ(69) 

エクスカリバーを手に入れるため、
P・Jが砂漠にあるピラミッド状の石碑の前で唱えた言葉は?


2018/04/24 答:

「けだかき者、エル・ザーク・ソル」。

『ゼビウス』
製作(株)ナムコ(構成・文:古川尚美)
(創元推理文庫九〇三1 スーパーアドベンチやーゲーム/1985/12)。

P・Jは、もちろんピップ・ジュニアではなくて
ゲームブック版『ゼビウス』の主人公、
“地球防衛機構MARS”の工作員、ポール・ジョーンズさまでございます。

パラグラフ一三八から三五四、三二〇といった流れですな。
ヒントは、八〇でもらえます。
ただし、フラグチェック的なことはしていないので、インチキができるという……。
それに、サイコバリアとサイコショックの能力があれば、力業でもいけたりいたします。



2018/04/25 ゲームブッククイズ(70)

『サイレントメビウス ゲームブック 月の輪廻』
尾崎克之・著(角川書店 コンプコミックス・デラックス/1991/6)。

このゲームブックの企画・構成を担当しているのは誰?


2018/04/26 答:

奥谷晴彦。

こんなところで、フーゴ・ハル先生の名前を見るとは、思ってもおりませんでしたよ!



2018/04/27 ゲームブッククイズ(71)

『めざせ永田町二丁目三番地 ザ・政治 パワーゲーム』
原案:P.P.研究会 漫画:福山庸治
(エム・アイ・エー パラゴンブックス8/昭和61年7月)。

このゲームブックで、キミの選択によって日本が創世以来最大の繁栄を得た場合、
その後に続く結末は?


2018/04/28 答:

日本消滅。

2070年のことでございます。
キミが天寿を全うしてから20年後の話らしいですけどね。
ちなみにパラグラフ47
パラグラフ6で、軍事をアメリカに依存することを選択した結果、
宇宙開発技術が遅れ、米ソ欧が宇宙に移住する中、
日本だけが地球に取り残され、米ソの核攻撃を受けるというのでございます。

ちなみに、それを断り、日本の再武装を目指してソ連から武器を買うことにすると、
欠陥品でまったく飛ばず、米ソによって日本は分断されてしまいます(サタスペ?)。

パラグラフ6では、日本は情報と先端技術の大国として繁栄したのですから、
もう少し何とかなるような気もいたしますが……。

派手な展開を狙ったのでございましょう。



2018年4月29日 ゲームブッククイズ(72) 

『ファラオの呪い』
オリバー・ジョンソン:著 マジカルゲーマー:訳
(東京創元社 スーパーアドベンチャーゲーム 1986/10)。

石板のかけらの元の持ち主である古美術商の名前は?


2018/04/30 答:

ガバット。

パラグラフ五九・一〇五など。
ちなみに、弟子の名前はアクタンでございます。

全身の骨を折られて瀕死の男から、ガバットは石板を入手いたしました。
失われた墓の財宝目当てに、二人は男の血を逆にたどったのですが、
砂嵐にやられて弟子は行方不明。
ガバットは、命からがら逃げ帰ったのでございます。
その後、その話を誰彼かまわずしたために、
家も妻も失い、石板を売り払ったのだとか。






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アドバンスド・ファイティング・ファンタジー

『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版』
著:グレアム・ボトリー、スティーブ・ジャクソン、イアン・リビングストン
 訳:安田均他 (グループSNE/平成30年4月)

               
……
『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー』なのに、

『ダンジョニア』の表記がない!

なんで?


 まっ、それはさておき。


今度「ROLE&ROLL」の発売日あたりに、ついでに買えばいいや、
と思っていたのですが、ふと思い立って、静岡市街へ。

予定してなかったものでございますから、お財布の中は7000円。
小銭も23円ぐらい。値段も形態も覚えておりません。

“上下巻じゃなかったよなぁ。これで買えたよなぁ”、
と不安を覚えながら行ってみると、本屋さんにはないみたい
(判型を覚えてなかったせいで見落としたのかもしれませんが)。

 結局おもちゃ屋さんで買いました。

 ネットの画像で見たときは、
ハードカバーかなと思っていたのですが、そんなことはございませんな。
 ソフトカバーで、A-4版。196ページ。
中もオール白黒で、横書き(個人的には縦書きが……)。
いたって普通の造りでございます。

 豪華愛蔵本として、ハードカバーで、本文もいい紙使って、
カラーイラストを多数入れてとかしたら、

 コレクターの方とか、買わないのかなぁ……。

 そういう人は、それほどいない?

 付録として、『火吹山の魔法使い』のシナリオがついてきます。

  こちらは66ページ。
 イラストは、扶桑社版よりも、はっきりしております。

 まぁ、これは、扶桑社版のほうが、デジタル処理のせいか何かで、
黒がつぶれているということなのですが。

 ただし、雑誌からとったと思われる、p.053とp.065のイラスト
(それぞれ、「ウォーロック」第二号p.53、同第一号p.17)は、
けっこうジャギーが強く出ておりますな。

☆ 裏表紙には、

「想像力を働かせて、『火吹山』から『運命の森』まで、
新しい刺激のある冒険に出かけましょう」

と書かれてございます。

 『さまよえる宇宙船』……はともかくとして、
 『盗賊都市』とか、それ以降は、置いてきぼり?
 ……。
 ということは、ない……でしょう。

☆ それにしても、『火吹山』という単語には、

ルビがふってあるところが一つもないみたいですなぁ。

 それぞれに任せます、と放棄したのでございましょう。

☆ 『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー』の巻末p.179には、
  旧モンスター名との対応表が載っております。

  旧名のほうが味があっていいのもございますが、
  まっ、それは、ゲームブックとして、でございますな。

☆ 『火吹山の魔法使い』のシナリオブックには、
  周辺と内部のマップも載っております

  (自分で描いたときは(途中まででしたけど)こうはならなかったですなぁ。
   何しろ部屋の大きさなんて気にしておりませんでしたし)、
   部屋と部屋のあいだ隙間(というか土?)
   なんて考えておりませんでしたもの)。

  部屋や、人物の解説もございます。
 
 三四三の部屋は、ゴミ捨て場だったのか。

 三六の人は、先にやってきた冒険者だったのですな。

 あの呪文も新訳で載っている!
(ゲームブッククイズに付け加えておこうか
 とも思ったのでございますが、やめておきました)。

 など、『火吹山の魔法使い』の副読本として楽しめる出来になっておりますので、
  わたくしのような、ゲームブックだけの人でも、楽しめると存じます。

☆ ソロプレイをやるだけなのに、このルールはめんどくさい?
  そういう方は、別に気の向いたルール、
  覚えられるルールだけ使えばよろしいでしょう。

  ソロプレイを作った方になんと言われるかは存じませんが、
  なんならアドバンスしない『ファイティング・ファンタジー』の
  ルールでもよろしいかと。

「ルールブックにもあります。『楽しむこと!』が大切なのです」(P.194)と

  書かれておりますので、問題ございません!

 TRPGなら、参加者全員の同意が必要ですが、
  ソロプレイでは、何しろ1人ですからな。

カレーに甘口辛口があるように、自分の好みの形でやればいいと思います。

 とにかく、やらないよりはその方が、ずっとマシというもの。

 その際、やってはいけないのは、それに触れないで、

「簡単すぎる!」「たいしたことない」などと発言することでございますな。

 でないと、むずかしいゲームブックばかり増えて、困ってしまいます。





☆ ところで、
  この『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー』では、
  どんな冒険者がどんな活躍をするのでございましょうかねぇ。

 四根今直さんだけのチームを作って
 悪死ズの脅威………
 ……。

 あああ、言うんじゃなかった~!!


☆ セッションの際には、おそらくディレクターさんは、

「三方から無敵獣が押し寄せてきた。
 君(たち)は、それらの群れと戦ってもいいし、
 背後の熔岩の川に身を投じてもいい」

というような口調で進行するのでしょうな。
 いや、しなければならない、のでしょう!

 楽しみでございますな。

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『少女・ネム①』

少女ネム(表紙) 

作:カリブ・マーレィ 画:木崎ひろすけ
(ASCII COMIX/1997/1)

a-Tooでたまたま見つけたので買いましたよ~。

まさか、あるとは思わなかったので、探していませんが、偶然見つけちゃったよ。

 天才的なマンガの才能を持ちながら、それを発表できないでいる
繊細で引っ込み思案な少女の話。

 緻密で丁寧な絵柄が、相乗的に作品を深化させております。

 木崎先生と主人公の少女とは、
どれぐらい似た存在なのだろうとか思ってしまうぐらいに……。
 
 荒れた生活に嫌気がさして故郷に帰ってきた(元)マンガ家、木村ゴローと、
ネムの絵をすごいと感じて、アシスタントに欲しいと思っている人気マンガ家
(でも、ネムの居場所を知らない)、伊藤れい子、
という人物の配置もいい。



少女ネム木村さん  
                           (木村さん)


 ……。



 のですが、作品内容については、そのあたりでやめておきましょう。
 なんかね、あとがきマンガで、


少女ネムあと書き  

 な~んてこと書かれると、何にも言えなくなっちゃう。

☆ ちなみに、「みかん」でございます。
  2巻というのはございません。
 (「連載中」の広告があるので、このあとちょっと続いたみたいですが)
 

☆ 絵に関しては、「ゲームブックマガジン第二号」(社会思想社)に
このような投稿がございました。

 もっとも、わたくしは「ゲームブックマガジン」は持っていないので、
まご引き、いやまごまご引きかな、ではございますが。

「僕がアドベンチャーゲームブックを始めたのは
あの『火吹山の魔法使い』に出てくるミノタウロスのイラストに惹かれたからです。
 社会思想社のゲームブックシリーズのイラストはとてもいいと思います。
特に好きなのは『火吹山の魔法使い』、『盗賊都市』、
そして『死のワナの地下迷宮』です。すばらしいと思います。
 スクリーントーンや定規などいっさい使わない、
ウスズミなどはもってのほかのち密なペン画に魅力を感じます。」(……)
 (愛知県 PN 薄羽かげろう 20才)
                                        
火吹山の魔法使いミノタウルス 
  このミノさんが、
  どうやったらここ
  につながるの~? 

  と首をかしげたくなる
  ところで
ざいますが、

  養分の一つということで
  ございましょう。


















「スクリーントーン」以下の文は、まさに、御自身の作風を表しておりますな。


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というわけで、Role&Rollvol.162読者欄に載せていただいた

「金色オオカミさん」の絵でございます。

ロード・オブ・グリモワール



vol.160は、「ウタカゼ」が特集でしたので、
そっちを描こうかな、とも思ったのですが、3回連続「ウタカゼ」というのも……。
という気持ちがちょっとだけ働いて、「ソードワールド2.0」に……。

 それにしても、結局倒したというものの、オオカミさんにはやられまくり

こういう展開って、リプレイでは珍しいのではないでしょうか?

 ……。

「スピタのコピタの!」でなんかあったかな? あのときも、犬系だったような気が……。
 
 閑話休題
 
 まだ連載が始まったばかりで、
PCの服がよく分からないのには、困りました。
なものでございますから、全身はなるべく写らないような形に……。

 というのは、秘密でございます。

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「ウォーロック・MAGAZINE vol.1」

 
 いやぁ、杉本ヨハネ先生は、
故「ウォーロック」誌の初代編集長並みに頑張っているみたいですなぁ。
無理をしないようにしていただきたいものでございます。
というのが無理、なのかもしれませんが……。

 などと、ネタ的に考えながら、
静岡の中心街の本屋さんに行きまして、探すことしばし、見つけましたよ。

 で、そのときの感想は――。

「ウォーロック・マガジン」  背が単色なところが、同人誌っぽい+ホラーっぽいですなぁ。
 判型はB-5、で意外にページ数が多い。
「TtTマガジン」のタイトル替えなので当たり前ではございますが、
そこら辺は、
「ウォーロック」誌に倣うということは、しなかったみたいですな。

 裏表紙を見ると、発行がグループSNEでFT書房は協力……。
「TtTマガジン」とは違う……。

 なるほど……。

 というわけで、

「Role&Roll vol.163」、

『ダークデイズドライブ エレガントエンジン』、

それに『鈴木康士画集 薄明』
(「斑鳩」が目当てだったのですが、
     プラモデルの箱絵以外、大してありませんでした……)

とともに買って、帰宅。

ビニールを破って、中を見ることにいたしました。

 裏表紙を見たときから、というか、
「TtTマガジン」の告知の時から大体分かっておりましたが、
やはり、ゲームブックの雑誌というよりもTRPGの雑誌でございますな。

 AFFやとんとろはもちろん、そのゲームブックもTRPGとしてのそれ。

 正しいのでございますが、わたくし的にはお手上げ。

 こちらはもっと、
分岐する物語といった方面のゲームブックに対する興味でございますもの。

「タイタン」などは、読み物として面白かったけれど、
各作品が、そのどこであった話かとかは、全然気にしておりませんですものなぁ。

 まぁ、それが第一印象。

 そうは申しましても、ゲームブックはゲームブックでございますし、
うんちく話には興味ございますからな。

 意外に、と申しますか、けっこう楽しく読めました……。
 ではございませんなぁ。
 現在進行形。
 読んでおります。
 
 というわけで、雑な感想。
 
☆ 「無敵の万太郎」さんは、そっとしておいてやって欲しかったなぁ。
  名前だけのほうが、各人のイメージが広がるってものだから。
 
☆ 火吹山って、なんかずいぶん立派になっちゃったなぁ。
  p.22の地図を見ると、すごく高い山みたい。
  あれじゃあ、てっぺんに赤い草なんて生えないんじゃないのかなぁ。
  ドラゴンのいる場所も、吹き抜けで空が見えていたというのに――。
  ドラゴンだって15メートル程度の大きさ(パラグラフ一〇六)なんだし。
  こんなに高い山じゃ、歩くだけでへとへとになっちゃう。

  悪魔の三人と呼ばれるようになってからだろうけれど、
  ザゴールさんもバルサスさんも、ずいぶんすごい方になられて。

  ゲームブックでやったときは、文庫本一冊に収まるコンパクトさで、
  それが良かったというのに――。

  火吹山なんて、地元の人がそう呼んでいるだけの小さな山でいいし、
  バルサスの要塞だって、金持ちのお屋敷ぐらいの規模で十分。

  ザゴールにしてもバルサスにしても、その地方では名を知られている悪党、
  ぐらいの感じだと思うんだけどなぁ。

  でなければ、一介の冒険者は荷が重すぎる……。

  いいのですよ、その程度の悪党で。

  話の大きさと面白さは、比例するわけではございませんから……。

  まぁ、60巻ぐらいでしたっけ続くうちに、
  話に尾ひれがついたってところでございましょうか。

☆ グレイル・クエストシリーズはともかくとして、
  「スクワット・ダンジョン」の新訳来ないかなぁ。
  あれだけ「14番」じゃなくて13番だし、
  (追記:おぉっと。『悪魔族の叛乱』もそうでございました)
  あのぐらいの分量だったら、雑誌の中でもできそうだし。
  いや、ウェアウィザードにはならなくてもいい。

  まぁ、『モンスター・ホラーショウ』に収録された
 「ドゥームベインの人狼」は、いわゆる「人狼ゲーム」をやっている人には、
 興味があるかもしれないけれど。

☆ 「編集部からの挑戦」は、相変わらずのアンケートみたいな出題だなぁ。
  それに、「AFFでやりたい、マガジンに掲載してほしいシナリオ」
  というのは、マニアックな気もする。シティアドベンチャーとか、
  ダンジョンものとか言っているうちはいいけれど、
  投稿するからには、
  タイタンの地名とかエピソードを知っているほうがいいでしょうし……。

☆ 専門誌でございますから、
  かなりマニアックな方向に振った造りはいいと思います。
  わたくしのような、単なるゲームブックファンには、
  知りもしないようなうんちくも楽しいですしな。

  ですが、もう少し一般性もあった方がよろしいのでは、とも感じます。

  ゲームブックをやらない方や、TRPGをやらない方が、
  何かの間違いで買ってしまっても、
  続けて読んでいこうと思うぐらいの要素があってもいいかと存じます。

  実を申しますと、
  わたくしが「ウォーロック」誌(社会思想社)を買ったのは、
  第六号のモンスター特集にひかれたからなのですね。

  ゲームブックに興味はあったのですが、
  SFものである『さまよえる宇宙船』から離れていて……。


  そういうケースもあるのですから、
  もっとマイルドな記事を入れても良いような気がいたします。
 
(ちなみに「ウォーロック」誌のバックナンバーは古本屋さんで買い足しました)。


※ ところで、vol.2は、いつ頃の予定なのだろう?
 奥付を見ると、
 雑誌と言うより、ムックに分類されるものみたいな気がするから、
 やはり不定期刊?

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(2)ができてしまった……。

 バルサス・ダイヤさんは、「図書室のようなもの」を持っております。
パラグラフ一三二ですな。

ここで、彼のことや〈黒い塔〉のことを調べられるのでございますが、

ところでこれらの本、いったいどなたが何のために書いたのでございましょう?

 ダイヤさんの弱点とか、組み合わせ錠の番号とかも書かれておりますよ?


 バルサスさんが、自分のすべてを後世に残そうと思って、それを書かせた? 
 だとすると、けっこうナルシストかも。

 でも、このお方、後世というか、自分の死んだあと、いや、自分が死ぬということさえ
 考えてなさそうですよねぇ……。


 〈黒い塔〉の秘密のほうは、
  あるいは、お父さまかお祖父さまが、子孫に残すために書かせたとか?



 もしかすると、間諜の手になるものかもしれませんな。

 執事か何かとしてこの砦に潜入していた(サラモン王のかな)スパイが、
長い期間の間に書き留めておいた報告書、
それが、脱出の前に見つかってしまい、あわれ彼(もしくは彼女)は鉤爪獣の餌食。
レポートは、戦利品として図書室の中に……。

 かわいそうですけど、かっこいい!


 ところで、バルサスさんとルクレチア姫のあいだには、
お子さまとかいるのでしょうかねぇ。

 もしいるのだとしたら、復讐のため……、
いや、バルサスさんの性格を考えると、
そのお子さまも、家族への親愛の情とかなさそうでございますから、
それを名目としてではございますが、サラモン王に戦いを挑むという
後日譚も面白そうですな。

〈黒い塔〉の妖怪たちを召喚して戦うとか、かっこよさそう。

サイ男とか

カラコルムとか

円盤人とか

レプレコーンのオシェイマスとか(協力してくれる?)

ガンジーとか(協力してくれるのか……なぁ?)

……



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   バルサス・ダイヤさんって、                                                                                                  バルサス・ダイヤ        
   君に出会ったとき、
   どうして、女性なんかに
   変身したんでしょうねぇ。
       (女性……ですよ?)

   ……

   ……

   この
   およそ魔法使いらしくない、
     筋骨隆々の方が……。

   ……


  もしかして                          

     シュミ?


















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『火吹山の魔法使い』(社会思想社版)の表紙ですが、
もしかすると、これが、マジ夫さん!?

火吹山の魔法使い    



てっきり、
本文と表紙イラストの挿絵画家が違うために起こったしめしあわせの不備で、
表紙の絵もザゴールさまかと思っていました。
もしくは、タイトルのイメージに合わせて、魔法使いの典型を描いたのかとーー。

 ですが、
「龍火の作り方と投じ方」を晩年になって完成させた魔法使い
(パラグラフ二九六)となりますと、ファリーゴ・ディ・マジオ師に
間違いないということになりますなぁ。

 そのタイトルにもかかわらず、
龍のはき出そうとする火の玉をとどめる魔法の効果(パラグラフ二六)も、
表紙の絵に合っているように思います。


 それに、FFシリーズの表紙絵って、初期は特にそうですが、
ラスボスとかあまり描いておりませぬものな。

(味方するキャラも描いていない? 
まぁ、それはそうなのですが、
味方するキャラは、表紙に描いても面白くない場合が多いですし、
そもそも少ないということで……)

 となりますと、『火吹山の魔法使い』って、
ザゴールさまではなくって、このディ・マジオさまのこと~!?

 その可能性もないではないかと。

 ただ、そのあたりがまぎらわしいので、
新しい表紙は、扶桑社版もそうですが、
わかりやすくザゴールさまが表紙になったのでございましょう。

 でしたら、
本文イラストにマジ夫さまのご尊顔も加えてくださればいいのに、と思いますが、
そういうことをする気はなかったのでしょうな。

過去の方ですから、
入れるにしても扱いが微妙な感じになるような気がいたしますしーー。





コメントに対する気まずい 追記:


 ドロシー!ん、 吉里川べお]さん、
コメントをありがとうございました。

 本来ならば、顧みるはずのなかったこの記事を見直す機会を与えていただき、
感謝しております。

 というわけで、コメントに対するコメントを得意がって書いていたのでございますが、

そのうちに……。


 えっと、ですねぇ。


 まず、記事を書いたとき、原作でもザゴールが、
最初老人の姿で現れることをすっかり忘れていた、というのがひとつ。

 あれ、シナリオブックのあとづけの設定だとばかり思っていたのでございます。

 老人というのは、原作では「噂」のところだけの話かと思っていたのですな。

 ですから、表紙の絵がザゴールということはないだろうと思っていたのですが、
それを知って、可能性があるということを知りました。

 もう一つは、念のために検索して、原書のイラストを見てみたのでございます。

 すると、あちらの本は日本の文庫よりも背が高いですし、
イラストが裏表紙にまでおよんでいる……。

 それを見ますと、
本の背が高い分、魔法使いが龍を召喚している図に見える……、と。


となると、龍のはき出そうとする火の玉をとどめる魔法を発揮している
という考えは、怪しくなりますな。

 そんなわけで、マジ夫さんの確率は低くはなりますが、
強がってゼロではないと申しましょう!


 マジ夫さんが龍を召喚しても不思議ではないですし、

ザゴールさんが作中に龍を召喚する記述はございませんからな。

 とは申せ、この説が苦しくなってきたのは確かでございます。



 というわけで、表紙の魔法使いはザゴールさんかもしれません。

 顔が違う、とか書こうと思ったのですが、
鼻の形などは似ておりますし、違う作家が描いている以上、許容範囲といえますし――。


 ですが、往生際悪く申しますが、そういうことよりもここは、

 龍と魔法使いというファンタジーの典型をアイコンとして

表紙に入れておきたかったからこういう形の絵になった、

ということが重要なのだと思います。

 何しろ第一作でございます。
 単独作品と何ら変わることはございません。

 作者は新人だし、新しいスタイルの作品でございます。 
 何もかもが冒険でございますが、


 それゆえに表紙は誰でもそれとわかる、

龍と魔法使いという、
直球ストライクなファンタジーに

決めたのではございませんでしょうか。



 というよりも物語自体、オーソドックスなファンタジーとして、

龍と魔法使いが登場することを、まず決めていたのかもしれませんな。



 表紙の人物がザゴール様であるのでしたら、

 老人ザゴールをゲーム中に出したのも、

表紙にこの魔法使いのおじいさんを出したかったからかも?


 パラグラフ358のようなイラストがいきなり表紙に来ても、
魔法使いと気づいてくれない方もおられそうですからな。




 そのようなわけで、存外つまらない結果となってしまい、すみませんでした。

 こんなこともございます。

 これ以上の発見がない限り、わたくしといたしましては、
そのあたりで保留ということで。

 そして、ありがとうございました。

 コメントをいただかなければ、
このことについてこれ以上考えることはほとんどなかったでございましょう。
 それについて再考する機会を与えてくださったことに感謝いたします。

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『光の旅人――夢の笛戦記――』

 君野和摩・作 岩田くみこ・絵(偕成社/1994年10月)

光の旅人  
 
  フルパラ国のアップリン村は、幸せに包まれた村でした。
  それというのも、この村には、「夢の笛」という美しい笛があったからです。
  その笛の音に包まれているかぎり、平和は永遠に続く……。
  ところが、その笛を魔物「ギャグーン」が奪っていってしまいました。
  笛の力さえあれば、世界を支配できるーー。
  ギャグーンはそう考えたのです。
 
 「夢の笛」は、「ソーサリー」「冠」みたいなものでございますな。

  それを取り戻すべく、「セラム」・「ルルナ」・「モグモグ」という、
3人の若者が立ち上がるわけでございます。

  3人は、それぞれ技能や性格が違い、
特定のキャラクターでないと進めないような場所がございます。

 と申しましても、数値などの要素はございません。
お金の出入りはあるものの、それも記録しておく必要ないものございます。

  子供向けのマンガ絵本で、
コマの所々にある選択肢に従って進んでいくわけでございますが、

  他のゲームフックとちょっと変わっているのは、
パラグラフナンバーが、ページ順ではなくて物語の進行順になっているのでございます。

 例えば、10の次の選択肢は11が12になっているわけですが、
そのパラグラフナンバーが、ランダムにページに配置されているわけでございます。

 そのため、例えば先ほどの例なら、
「p.32-11へ」・「p.21-12へ」といった記述になっているわけですな。

 わかりやすいんだか、そうでないのかは、よく分かりません。


 中心となるゲーム性は、迷路でございます。

 絵をお描きになった岩田くみこ先生の略歴からも分かりますが、
一種の迷路絵本でございますな。

 ゴールとなる場所が、迷路には何カ所かあり、
それによって目的地に着いたり、ひどい目に遭ったり、元に戻されたり……。

  迷路ものとしては、一般的な展開でございましょう。

 そこにアドベンチャーゲームブックの
ストーリーと選択の要素が加わるわけですが、
子供向けなので、お使い的なわかりやすい流れ……。
失敗したときなどに思わぬ展開とかあって、楽しいと思いますよ。


 このゲームブック、これは、と思った点があったのですが、
どうも勘違いだった様子。

 と申すのは、地図の扱いにございます。

 見返しに、地図が描かれているのですが、
そこにはアップリン村と星の塔以外の地名は書かれていないのでございますな。

 で、1に「地図に分かった地名を書き入れよう!!」
とあるものでございますから、

それによって、
それぞれの位置関係が分かっていき、
ある場所から別の場所へ行くときに時間の短縮となったり、
まったく知らない場所に行くための手がかりになる
のかと思ったのでございます。

 ですが、そういう要素はない様子。
 暗号を解いて新しい場所へ行く、という場面はあるのですが……。

 とは申せそれは、まだ伸びしろがあるということですな。

 場所やそこへ行くまでの道筋を発見するのは、地図を見る上での楽しみの一つ。
 そういうものをゲームブックに取り入れる、
ヒントとなるのではございませんでしょうか?
 

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