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2024/04/22 『ゴジラ対コング(2021)を見る。BS-12で。前半はトンデモ設定。地球は空洞であり、コングとゴジラはそこからやって来た。怪獣には帰巣本能があり、ゴジラはその空洞世界からエネルギーを得ている等々。なんか別の映画を見ているようだ。中盤はコング中心。コングの帰巣本能を利用して空洞世界に行こうとする組織と、コングと絆を持つ少女が描かれる。組織の所有する搭乗型メカゴジラが登場し──。というあたりで眠ってしまった。ここまで見た感じはハリウッド映画は強く感じたものの、ここまでゴジラが登場してもゴジラ映画をあまり感じられなかったが、そのあたり、結局どうだったんだろう?
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ついでですので、
西東社のゲームブックを
さらに紹介することにいたしましょう。ウォーゲーム

『ウォー・ゲーム』
柴田竜男作/切明畑光乗絵
(西東社シミュレーションブックス2/1985/7)。
 
(ただし、西東社の日付は
初版発行日が書かれていないので、
それがいつなのかは不明でございます。
前回のシリーズ6
「300X年スターウォーズゲーム」
の発行日が1985/3でございますし)

ウォー・ゲーム」といえば、89.6%ぐらいの方が、
シミュレーションウォーゲームを想像しますよね。

シミュレーションブックスの『ウォー・ゲーム』となればなおのこと。
配置を考えたり、サイコロを振って難しい計算をするのかな? 
タイトルからそうお考えになるのも、むべなるかなでございます。

 が、しかし。
 はずれ
 このゲームブックは、そういうものではまったくございません。

 ではどういう内容かと申しますと、これがまさにゲームブック
選択肢を選ぶアドベンチャーゲームの本でもなく、
パズルやクイズが中心となる本でもなく、
当て物的なゲームを楽しむ本なのでございます。
 その方法としては、いくつかの絵の中からひとつを選び、
ページを折ったりめくったりして、結果を見るという もの。

ウォーゲーム 折って結果を見る

 さらには、シフトカードというものを使うところもございます。
これは予備でございますが、

ウォー・ゲーム シフトカード

このような厚紙のカードが本の最後の方にあり、
切り取って使うようになっていたのでございますな。

 それをこのようなページに当てはめて、
その窓からのぞいている絵や記号の数によって成功・失敗を判定するのでございます。
ウォーゲーム シフトカード1



ウォーゲーム シフトカード2


ウォーゲームシフトカード3


 前回、『3000x年宇宙大作戦ゲーム』では、
「書き込んで結果を見るシーン」があり、
「これがのちに同社のゲームブックで、
 付属の穴の空いたカードを当てて判定するというスタイルに発展していく」

と書きましたが、それがこれでございます。

 西東社2作目のこの作品にして、
すでにシフトカードは使われていたのでございますな。

 いや、すみません。前回のこの記述は間違いでございました。

 ただまぁ、このカードが形を変えながらも
(サッカーのゲームでは、
 2つあるうちの1つのカードがサッカーボールの形だったり)、
使われたのは事実でございます。
 いづれにせよ、考えさせてはくれるものの、当て物の域を出ませんな。

 シミュレーションウォーゲームを期待して本作を買った人は、
この内容を見てガッカリしてしまうことでございましょう。
 
 

 最後になってしまいましたが、このゲームブックのストーリーなどについて。

 表紙を見れば分かるとおり、
このゲームブック『ウォー・ゲーム』と書かれた上に、
スーパーアクション・ゲーム」と書かれております。
『ウォー・ゲーム』という言葉よりも、
正しくジャンルを表しておりますな。
『ウォー・ゲーム』というタイトルにしても、
よく見てみると、「ウォー」の上に「戦争」のルビ? が――。
 
これはもしかすると、シミュレーションウォーゲームではなくて、
単に戦争を題材にしたゲームだよ、というしるしなのかも? 
 
まっ、言い訳ですな。

タイトルは、実はもうひとつございます。
X島上陸大作戦』。
「ゲームを始める前に」の部分に書いてございます。
おそらく本当のタイトルはこれなのでございましょう。
そのタイトルでは手に取ってくれないとの判断で、変えたのでございましょうな。

「設定について」を読みますと、
X島は架空の舞台ですが、その多くは、
 第二次大戦の日本軍のシンガポール攻略戦を参考にしています
だそうでございます。

 作者としては、
それこそ本格的なウォー・シミュレーションをやりたかったのかも知れません。
 
 作戦は
 
第1ターン「制海権を得る」
第2ターン「制空権を得る」
第3ターン「上陸支援攻撃」
第4ターン「掃海作業」
第5ターン「歩兵上陸」
第6ターン「戦車上陸」
第7ターン「地雷原突破」
第8ターン「進攻」
第9ターン「正面突破」
第10ターン「空挺支援」
第11ターン「司令部攻略」
 
となっていて、
各ターンの最後には、「得点集計」のコーナーがございます。
 
 そこで評価が
A~Cに決まったり、
作戦の続行が不可能になったり(ゲーム中に続行不可能になることもあります)、
次のターンの攻略が変わったりするわけでございますな。

 で、最後まで生き残れば、最終得点集計をして、
「将・佐・尉」のどのクラスになるかが判定されるというわけでございます。

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無題
当て物当て物というけれど、ここで当てにいくかわりにサイコロ振って決めたらほんとのシミュレーションゲームではないか。サイコロを振る代わりに、ランダム性を保持しつつも繰り返しプレーするプレイヤーのその成功確率を上昇させていくシフトカードというシステムは、シミュレーションゲームを擬似体験させるという目的でのゲーム作成としては大発明ではないか、と思うものなり。西東社のゲームブックは、今こそ正当に評価し直されるべきだとファンは思うものなり。
ポール・ブリッツ 2020/09/09(Wed)23:44:09 編集
でも、これをシミュレーションゲームでございと紹介したら、えっ? と思う方のほうが多いのではございませんでしょうか。
 シミュレートは模擬でございますから、ランダム性だけではそうは呼べないのではないかと。現実に照らして考える要素がないと、当てものの域を出ないと思うのでございますよね。
 まぁシミュレーションゲームでも、データや計算が変で、単なる当てものとなっているようなものはあるかと存じますが、それはそれでシミュレーションゲームとは申せませんよね。
 とは申せ、シミュレーションゲームでないから劣っているということでもないとは存じます。
 ゲームブックは、遊びでも本でもあるものでございますから、その遊びの部分で工夫をしたということにおいて、このシフトカードをはじめとする西東社の試みは評価できると存じます。
 
☆ ポール・ブリッツ 様コメントありがとうございました。
 返信を書いたのでございますがちと長くなってしまいました。
 そんなわけで、2020/09/13 に稿を改めて書くことにいたします。
 もし興味がございましたら、文末の「続きを読む」を押してみてくださいな。
 この文章の続きは、だいたいそこからでございます。
道化の真実 2020/09/13(Sun)00:20:07 編集
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