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2024/04/27 ゴールデンウイーク、なるものが存在するそうでございますね。インタビューで10連休などと答えていらっしゃる方がおられました。いいなぁ。うらやましいなぁ。むしろゴールデンウィークは死にそうに忙しくて休むひま無いですって人にインタビューすればいいのに。でもニュースっていうのは珍しいから報道する価値があるんですよね。ゴールデンウイークは忙しいのが当然。休みっていう人は、きっと珍しいのでござましょう。……うらやましいなぁ。 ..
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「ウォーロック・マガジン」vol.4で、
「パグマイアRPG」というD20系のTRPGが紹介されておりました。
 犬が主人公。
 アフターホロコーストで、剣と魔法の中世風の世界だそうで。
 
 となると、
 石ノ森章太郎先生のファンとしては、
 『ドッグワールド』を思い出さずにはいられません。
 
ドッグワールド
 
  『THE DOG WORLD ドッグワールド』1~3
                 石森章太郎 (大都社/昭和52年)

 
 
 基本三銃士的な中世ですが、ロボット工場なども存在する世界。
 にはが住むという神殿があり、その定めを伝える法王を長とした
僧侶たちの「聖府」を中心に、
貴族・軍族・平民といった階級的な社会が形成されているのでございますが、……。
 
ドッグワールドの世界
 
 
 物語は、
 騎士を目指して田舎から出て来たシバ謎の少年・ヒトを主人公に展開いたします。
 今で言ったら『けものフレンズ』?(1~2話ぐらいしか見たことございませんが……)。
  
 
 貴族と軍属の対立、陰謀、ゲリラ組織との出会い……。
 世間知らずだったシバは、
さまざまなことを目にして、悩み、行動し、核心に近づいてまいります。
 
 そんな中、ひそかにうごめく不穏の影。
 外敵、ネコの襲来。
 
 神殿は崩壊し、その深奥でシバとヒトは、
この世界を造ったカミと呼ばれる存在とまみえます……。
 
 その存在によって、この世界の「歴史」が語られるのでございますが……。
 
 バベルの塔の神殿に、大仏やスフィンクスが収まっているなど、
ビジュアル的にも面白いですな。
 
 先生の作品って、
「次々と新しい作品を描きたくなり、今までの作品の力を抜く」
「竜頭蛇尾」(*)なことがございますが、この作品は違います。
 
(*) 『三つの珠』虫プロ版のあとがきでございます。
    『三つの珠』に関して「終わりまでちゃんと描きたかった」

    という文脈の上での言葉でございますから、誤解なきよう、念のため。
 
 
 もうひとつの『リュウの道』という感じで、
 
 プロローグの『魔法小学校』から
 エピローグの『魔法惑星』まで、しっかりまとまっている。
 
 
 超能力による理想世界が当時的。
 その根本思想がアニミズムなのが、石ノ森先生らしさでございますな。
 
ドッグワールド
 
 お亡くなりになられたあと小野寺丈さんがお書きになられた「009」の終章を
 わたくしは読んでおりませんが、
 テーマ的なものは、むしろこの頃の作品のほうが
「神々の戦い」で言い表したかったことを表現できている気がするのでございます。
 
  
 まぁ、超能力うんぬんは、20世紀の最後あたりでいろいろございましたから……。
今は割り切って読むのがよろしいかも。
 
 
 いずれにせよ
堂々とした作品でございます。
 

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