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2024/04/30 今月に入ってお歌の動画をあまり見なくなったなー。あれは日本に対する海外の評判につられてYouTubeのおすすめに入ってきたものだし、そもそも変な歌しか聴かないものなぁ。で、変なお歌って一定数はあるけれど、そんなにあるものではないしなぁ。  日本に対する海外の評判に関しては、いろいろ書きたいこともございましたが、時機を逸したと申しますか、自分の中でのタイミングを逃したと申しますか。結構長くなってしまうのですよね。タイトル下には収まらないですし、では本文で腰を入れて書くことかと申しますと、どんどんブログのテーマから外れてしまうと申しますか……。まぁ、それはあまり考えてはいないのですが、ちょっとは、ね。
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(な~んにも考えないで書いたので、ネタバレを多量に含みます)
 
 「クレイルクエスト」
        著・絵 フーゴ・ハル

「ウォーロック・マガジン」vol.4
     (グループSNE/2019/4)所収

    p.156-141

 44からスタート地点に戻り(なんで逆には行けないんだろ?)
ここから本格的な挑戦は始まります。
 もっと死ぬかと思ったのでございますが、そうでもございませんな。
 意外と先へと進めます。
 最短ではなかったイベントが数多く起こり、アイテムや情報も増えてまいります。
 
 これでしたら、無理して44へ行かなくてもよかったかも。
 でも、まぁ、指針をハッキリと知ることは大切でございますからな。
 
 マップが縦に長いせいでございましょうか。
 
 冒険の手ざわりは、「ドラゴンファンタジー」シリーズよりも、
「迷宮キングダム」のブックゲームシリーズに近い気がいたします。
 
 キャラクターや思わせぶりで意地悪な仕掛けは
どちらのゲームブックにもございますのに、違いはなんでございましょう?
 
 つらつら考えてみますと、やはり語り口でございましょうかね。
 
 「よくやったな、ピップ」、「どうだ、持っているか」など、
ピップに直接語りかけてくるのが、「ドラゴンファンタジー」流。
TRPG的と評する方もおられますが、それとも違って独特でございますな。
 
 その語りかける調子がこのゲームブックでは弱い。
 
 マーリン不在なので仕方がないのかも知れません。
 
 あるいは紙幅のせいなのかも。
 
「蛇道」は、アハコン王国に対しても一種の異世界ですが、
もっと描写が加えられれば、ノーノー王の、具体的に迫る脅威が描かれたのでは、
という気がいたします。
「ドラゴンファンタジー」でしばしばそうであったようにでございますな。
 
その正体のせいなのかもしれませんが、このゲームブックでは
具体的な脅威があまり示されていなくって、
倒されるために存在する絵看板のようになっているのが
少々気になるところでございました。
 
 まぁ、とある事情からアバロンではないので、それは仕方がないかも知れません。
 
 そんなことを考えながら、つらつらと進んでまいります。
 
 意外と順調……、と思ったのが落とし穴。
戦闘を有利に進めるはずの武器に手こずって、ぼろ負け。
その後少しは進めていったのですが、さらに体力を減らされるにあたって、
これではクリアは不可能と判断し、自主的に14へ。
 
 ちなみにこのゲームブック。
 最初の体力は12ですが、14から復活するときは10なのでお間違いなきように。
 
 最初は16で、復活のときは14にすれば良いのに……、と、
蟹のようにぶつぶつ言いながら復活をいたします。
 
 左(西)側からスタートし、一筆書きを描くようにぐるりぐるりと。
チートなゴーレムは回避し、一周いたします。
途中、たまさか見えていたとなりのパラグラフを頼りに
(ヒッフの予知能力・たまたまだから仕方がない!!)、
黒鉛を回収。真北へと向かいます。
 
 死ぬ前の2つ目の武器もそうでございますが、けっこう意地悪なイベントも多い。
自分の身体の一部を犠牲にしなければならなかったり、失敗が必要な場面もございますし。
 だんだんに厳しくなっていく感じでございます。
 
 でもなんとかいちばん北へ。
 土器の札をすべて集めたか、計算をする箇所が出てまいります。
土器はすべて集めたので、自信満々で計算をしたのでございますが、
どうにも文章がつながらない!!
 
 よくよく見ますと、メモの字の2と3を読み違えていたのでございますな。
ここでの計算は、奇数プラスの偶数マイナスなので、
1つ間違えただけで、全然違うことになってしまったという……。
 
 まぁ、そんなこんなでエデンへ。
ミカエルさんのイベントも、ヒッフの予知能力が功を奏し
(だからたまたまですって)、無事クリア。
 
 ヒッフが数を数えられないのに、免罪符の勘定ができるということは
プレイヤーとヒッフは別ものということでございますな。

 ですから、髪の毛が不自由な方もこのゲームブックには参加できますし、
「ブラマタリの供物」のトーマス・R・マロウンさんが、
最初のパラグラフでつまづくこともございません。
 
 となると、
 数が数えられなくなったのが、戦闘に影響するのは?
 ここは別に、プレイヤーが数を数えられなくなったとか言うのではなくて、
 知恵が無くなったので、ヒッフの戦闘技能が落ちたということでございましょうな。
 でも、戦闘はエクスカリバーシニアがやってくれるはずじゃあ……。
 
 知恵が足りない者に、エデンの園に入る資格があると申しますのは、
キリスト教の思想のひとつでございますな。
七つの大罪といい、今回の作品には、キリスト教的なものがちりばめられております。
 
 で、
その知恵の足りないヒッフが、
ミカエルさんの目を盗むという、知恵の回る行為におよぶのは
矛盾のような気もいたしますが、昔話などにはありそうな気もいたします。
 
 知恵を取り戻し、クレイルも得て、帰還。
 フーリンの作り上げた魔法の杖を手に、いよいよノーノー王との対決―……

 
 なのでございますが……。
 
 このノーノー王、強すぎ。初見で勝てる相手ではございません。
 あっさり負けてしまいました。
 
 ですが、
 だからといってもう一度挑戦は、気力が尽きました。
 あと一歩のところまで来たので、
 もう一度となると、同じことの繰り返しをやらなければならないのですからね。
 ちょっとつらい。
 と申しますか、無理。
 
 
 で、考えました。
 ここは「コバヤシマル」だ。
 
コバヤシマル」、ご存じですか?
 
映画『スタートレック2 カーンの逆襲』の冒頭に登場するシミュレーション。
 
「コバヤシマル」という民間船が襲撃されているのを、
助けるか見過ごすか、という課題でございますな。
 
救出の成功率はゼロ、もしくはそれに非常に近いという不可能ミッションでございます。
(余談でございますが、
 「ログイン」誌には、これにインスパイアされた
 「タカハシマルシミュレーション」というゲームのプログラムが
  掲載されたこともございました)
 
 カーク艦長は若かりしころ、この救助を成功させたのでございますが、どうやったのか?
 
 答は、試験の前に、そのプログラムを書き換えたというのでございます。
 
 あのカークさん、そんなプログラミングの技術持っていたのかなぁ……、
と映画を見たとき思ったのはさておき、
このゲームブックでもちょちょ~いと細工をくわえてしまおうと申すのでございます。
 
 と申しましても、バレないようにうまいことつじつまを合わせなければなりません。
 誰にバレると困るかはさておき、さっそくいじりましょう。
 
 というわけで、
  
 まず、魔法の鉛筆を使って、自分の顔を整ったものに戻します。
 多少今までよりも良くなっても、誰もとがめだてたりしないでしょう。
 次にマルを二つ。ヒッフをピップに戻します。
 本来の姿に戻ったピップは、生命点100。
 これで、ノーノー王とも対等に戦えるでしょう。
  
 えっ、アーサー王の力がよみがえらなければ、
 マーリンの力はなく、マーリンの力がなければピップの力もない?
 
 それはマーリンのたわごと。
 信じる必要はございません。
  
 大体もしそうでしたら、ヒッフを呼ぶことすらあたわなかったでございましょう。
 
 それに「ドラゴンファンタジー」の冒険の中でも、
ピップは世界からの影響を受けることなく、その力でアバロンを救ったこともしばしば。
 主人公特権、というやつでございますな。
 ですから、この場合も、世界の法則を曲げることかできるのでございます。

 とまぁ、
 そういうことをプログラムに信じ込ませるわけでございます。
 
 具体的には、脳内パラグラフを書き換えるわけでございますな。
 
 というわけで、

 ピップはノーノー王のご尊顔を、さらにへちゃむくれに書き換えて、
 アバロンの王として君臨……、
 
 すると、どうせろくでもないことが起こるのがこの国の常でございますから、
やめておくことにいたしましょう。
 
 あまり文章をいじっても、
世界がつじつまの合わないことになりそうでございますし……。
 
 そこら辺は、元の文章を改編する事なく
 素直に王に加筆訂正をして元の世界に戻し、大団円とまいりましょう。
 
              めでたしめでたしでございます。
 
 
  

 それにしても今回は、ダジャレと言っていいレベルの、無理な地口が多いですなぁ。
翻訳不可能ではないでしょうか?
 ブレナンさんに見てもらいたいでしょうに、これでは難しいのでは? 
 
 少々気になるところではございます。
 
 ところで、14ゴーレムは、世界が元に戻ると、何になるのでしょ?
 Go 14 の魔法として、アバロン全体を覆っているとか、
そんな感じ、でございますかねぇ……。
 
 というわけで、最後のノーノー王の無体な強さを除けば、
シビアながらも、意地悪く楽しい作品でございました。

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