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2025/07/05 町田庸先生の『口訳 古事記』(講談社/2023/4)半分ぐらいまで読みました。出来事などは原典に忠実に、セリフや表現などは現代風にした大胆で分かりやすい訳でございます。ラノベというよりも講談や漫才、一番近いのは手塚治虫先生の『火の鳥』の感じかも。古事記は有名なところだけ読んで後は飛ばしちゃったから助かる。たとえば、天孫降臨の前あたりとか。読みやすいのもあるけれど、元々『古事記』は大ざっぱ──大胆で面白いんですよね。えらい方のことだから小声で申しますけれど、変な人が多い、もとい、キャラクター性が豊かでございますから。そこら辺、マンガやラノベの原点を感じます。
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(またもタイトル下には収まらなかったので、こちらで)
玉藻前の話はご存じでございますな。
中国殷王朝を滅ぼしたとされる妖怪・九尾狐めが日本に渡来し、
玉藻前という絶世の美女となって鳥羽上皇を惑わし、
寵愛を受けたのでございますが、陰陽師にその正体を見破られ、
栃木県は那須岳で対峙されたという話。
 
妖狐めは「殺生石」と呼ばれる巨大な石となったそうでございます。
石はその後破壊され、
そのかけらが各地の殺生石になったということでございますが、
大本の石はなおも那須岳に存在しておりました。
 
が、その石が2022年、真っ二つに割れていることが確認されたとか。
妖狐は死んだのか、それとも封印が解けて石から解放されたのか──。


. まぁですが、もともと殺生石の伝説と申しますのは、
それがございますのが那須湯本温泉の近く、
要するに火山性のガスが漂う地でございまして、そのために
古くから鳥や獣の死骸が転がっていたような場所らしいのでございますな。
それが名前の直接の由来で、玉藻前の話は後づけでございましょう。
ですから動物は殺生石が割れたあとも
ここで命を落としたりしているわけでございます。
 
 それまでタヌキやキツネ程度の大きさの動物だったのが、割れたあと、
イノシシの死体がはじめて発見されたなどという報告もあるそうでございます
 
 ですから、火山ガスを九尾が操っているといたしますれば、
殺生石の封印が解け石から解放された後も
妖狐はここを気に入り、ここで力を発揮していることになりますな。
 
 くわばらくわばら
 
 現代を舞台にした妖怪退治のRPGならば、題材になることでございましょう。

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