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2024/05/03 テーブルマークってむかしの加ト吉だったのか!! なんか聞き慣れない名前だったので、うさん…じゃなかった、新しい会社かと思ってました。
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.vol.214
 
 TRPGをはじめ、展開の幅を許す物語には、2つの道がございます。
ひとつには、目標があってそれを目指す型。
もう一つは、展開の方を重視して、本来の目的はそれほど重視しないタイプ。
 まぁ、
物語や小説など受け手の元に届く段階では1つの筋となっているものでも、
思考の過程といたしましては、その両方法の間で色々な形があるようでございますな。
 
 結末に向けてカッチリとすべてが決まっているような
推理小説のようなものは前者、
話の流れでどんどん変わっていく口承の続きものみたいなものは後者、
 
ですが極端にどちらかというものは滅多にあるものではございますまい。
 
 ゲームブックで申しますれば、
ファイティング・ファンタジーを代表とする、
ルールがあって目的があって、
その目的を達成できることがゴールであるというものが前者ですな。
 
 この手のものは敗北はバッドエンドでございますし、
マルチエンドにしても、目的の達成の度合いに応じて、
優劣がつくのが普通でございます。
 
 一方の後者は、拡散型とわたくしが呼んでおります、
マルチエンディングがいくつもあるタイプ。
 
 こちらは、結末が1つにまとまってはおりません。
流れによってそれぞれまったく別の話になることもよくあることでございます。
 
 結末は優劣をつけるものではなく、つけたとしても目的の達成か否かではございません。
 
  
 前回お絵かきした『そういうお前はどうなんだ』ですとか、
この『のびのびTRPG』のシリーズなんかは、
冒険を成し遂げるとか犯人をでっちあげるという一応の目的はあるものの、
そうすべくシナリオが作られているわけではなく、
プレイヤーが展開を作りあげていく後者タイプのゲームですよね。
 
 そういう意味で興味深く、
『のびのびTRPG』のソードとマジックは買ってみました
(でもまだマジックは開封しておりません)。
 
 で、実際に1人でやってみて思ったことは、
絵にも書きましたとおり、王道の話だなということでございます。
 
    
   
 このときたまたまそういう引きになったのかと思っていたのでございますが、
そうではないご様子。
 
 今すべてのカードを見てみますと、王道パターンばかりでございますな、
面白くない。
 
 以前、このゲームの元の1つであろうと思われる、
『ワンス・アポン・ア・タイム』というゲームでもそれを感じました。
 
 ちなみに、『ワンス・アポン・ア・タイム』は、
カードを出していくことで作られていく物語に自分のカードを出して介入し、
自分の目的に合ったストーリーにしていくというゲームでございます。
 
 で、そのカードに書かれているのは、おとぎ話によくある展開なのでございますな。
 
 複数人でやるのなら、それぞれの考え方やアイデアが違っているため、
王道で、いや王道の方がよろしいのかもしれませんが、
1人だとそうはまいりません。
 
 いろいろと混ぜたらそこらへん面白くなるかもしれませんが、
まだやっていないので不明でございます。
 
 というわけで、vol.214に載せていただいた絵は、
こんな感じ。
 
 
のびのびTRPG1  のびのびTRPG2

 
 
出て来たカードは、文字にして絵に入れたとおり。
 こんな感じでございます。
 
「王の帰還」
「ニセモノあらわる」
「狂戦士」
「追っ手が多すぎる」
「竜の一族」
「狂王の指令」
「姫」
「中立民族の襲撃」 
「羊飼いの少年」
「癒しの草を求めて」
「宿屋の主人」
「酒場の伝説」 
 
 複数人プレイでは、1枚めくるごとにお話を考えていくことになっておりますが、
1つの頭でそれをやると、お話にもならないデタラメになってしまいます。
 
 なので、すべてのカードが出そろってからお話を考えることにいたしました。
 まぁそれが、王道の物語に拍車をかけているのでございますが。


 家に帰ってくると、
正装した父親に、実はわたしはあなたの実の父親ではありません、
と告げられるのですな。
 10年前、本当の父親が狂王と化したとき、
まだ赤子だったあなたを城から連れ出し、この片田舎の家に身をやつしたのです。
 あなたには、逃げるときに生き別れとなった妹がいます。
その姫様を見つけ出し、
狂王のまま支配を続ける父王を倒して、平和を取り戻すのです。
とか。(「王の帰還」)
 王国に近づくと悪に支配された兵士たちが取り囲みます。
「王子様を騙る不届き者!! 出会え出会え!!」
(「ニセモノあらわる」)
 
 
無数の追っ手に追い詰められた王子は
「力に身を委ねるな」という老師の言葉を忘れ、狂戦士と化してしまいます。
 そのことが自らの力の限界を超え、
竜の一族としての力(フォース)を目覚めさせることになりました。
(「追っ手が多すぎる」「狂戦士」)
進軍を続ける王子一行
竜の一族の力に目覚めた王子を脅威と感じた狂王は、次々と刺客を送ってきます。
そんな中、姫を救出し、中立部族の誤解を解いた王子は、
いよいよ狂王打倒の方法を探索にすることにします。
(「姫」「中立民族の襲撃」)
調査を続けるうちに分かったことは、そのためには強力な癒しの草が必要だということ。
それをいぶした香りをかげば、狂った王の心も癒えるというのです。
しかし竜の一族にも効くその魔草は竜の谷にあるといいます。
その入り口は分かりません。
 
しかも、竜に遭えば、王子たちはひとたまりも無くやられてしまうでしょう。
悩みつつ、竜の谷付近まで来たとき、王子たちは羊飼いの少年に出会います。
(「羊飼いの少年」)
彼の教えてくれた隠された道のおかげで、
王子たちは竜に出会うこともなく、
薬草を手に入れることに成功しました。
(「癒しの草を求めて」)
いよいよ反撃です。
宿屋の主人に激励を受けると、
王子たちは狂った父との対決のため、城へと向かいます。
(「宿屋の主人」)

激しい戦いの末、王子は城と王国を奪回しました。
最後はパーティ。
それまで出会った人たちが集まり、お祭り騒ぎをくり広げます。
(「酒場の伝説」)
 
正気となった父親と、
王子を育ててくれた家臣も、傍らでそれを見守りほほえんでいます。
王国に平和が戻ったのです。
で、エンドクレジット。
やっぱり、スターウォーズエピソード 4~6 みたいな感じでございすなぁ。


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