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2025/07/07 『エンディミオン」9章まで読了。まさにスペースオペラ。なのだけれど、それを成立させるためにぶちまかれた数々のアイデア、それを練りこんだ設定が地の文にこれでもかと入るため、軽快に読み飛ばせるものではない。じっくりと読むものになっている。物理的知識はほぼ必要ない。むしろ描かれたイメージを受け入れることが肝心に思う。
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(タイトル下に書くつもりだったのですが、またもや長くなったのでこちらへ)
 
『火星ノンストップ』
山本弘:編 
(早川書房ヴィンテージSFセレクション―胸躍る冒険篇/2005/7/1)
 
「時の脇道」冬川亘・訳 の解説によりますと、
 
 パラレルワールドの概念は
1934年にアスタウンディング誌に発表された
マレイ・ランスター
時の脇道」("Sidewise in Time")
が最初だそうでございますな。


 
 それまでにも、
異世界ものや、オルタネート・ワールド(歴史のifをえがくやつですな)はあったものの、
無数に異なる世界が平行して存在するというアイデアは、彼が最初だったそうでございます。
 
 で、それが、SFのアイデアから物理学の仮説に格上げされるのが1957年。
 
 量子力学上の問題を解消するためには無数の世界が同時に存在していると解釈すべき
だという「多世界解釈」を物理学者のヒュー・エバレット三世が提唱してから、
なのだそうでございます。
 
 
 
 
 この「時の脇道」、
無数の未来について、どこかへ行く場合のルートに例えて説明しております。
 
「地上にあるそれらの道が二つの異なった都市へ通じている可能性があるのと同様に、
 未来にあるそれらの道は二つのまったく違った運命へと通じている可能性がある。」


「可能な未来は不特定多数あるのであって、適切な時間の“分かれ道″さえ選べば、
 われわれはそのどれとも遭遇することができるだろう。」
 
 一般的なたとえではございますが、
やはり、なにかゲームブックを紹介する説明文みたいでございますな。
 



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