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2024/04/19 高島屋の1040万6000円のお茶わん。約180万円で買い取ったお店が、すぐに別の店に約480万円で転売したそうですな。最初買い取ったお店は、盗品って気づかなかったのかなぁ。それとも事件のことを知ってて買い取り転売したのでしょうか? まぁ、知らなかったとおっしゃりますのでしょうなぁ。いづれにしましても、1040万の品も売るとなるとこのぐらいの価格なのでございますな。
[200] [199] [198] [197] [196] [195] [194] [193] [192] [191] [190]
 またまた、性懲りもなく、
 もっともらしくもいい加減な仮説を書いてみたいと思います。

 さて、
 仮面ライダーが、紆余曲折を経て、あのスタイルになったことはご存じですな。

 ですが、石ノ森章太郎先生は、『スカルマン』――ドクロの仮面ですな――
を推していたのに、それがなぜバッタの怪人になったのでございましょうか?

 スポンサー受けが悪いなどの理由で、ドクロが否定されたのは分かっております。

 でも、なぜバッタ

 だいたい、あのマスクを見て、バッタと思う方は少ないですよね。

 あの目の大きさを見たら、トンボあたりと思うのが普通なのではないでしょうか。

 では、それでもなぜバッタなのか。

 それには、こんな理由があったのだと思うのでございます。

 骸骨モチーフを否定された石ノ森先生は、その代価案を考えました。
 一流かつ多作の先生のことでございますから、
 いくつものアイデアが出てきたと思いますが、
 その中に次のようなものがあったのではございませんでしょうか。

 その時以前の、日本の有名なドクロのヒーローと言えば、紙芝居から誕生した、

『黄金バット』がございますな。

 当然石ノ森先生もご存じのはずでございます。
 
 (ご存じでした。
テレビ小僧』の中に、先生のお描きになる黄金バットを発見いたしました)
 
テレビ小僧黄金バット
 


 で、

 黄金バット、バット、バット……。

 バットマン……。じゃ、まずいなぁ……。

 バット、バット、バット。

 バッタ

 バッタ男。
 
 てなわけで、ドクロ男がバッタ男になったのではございませんでしょうか?


 実際、石ノ森先生は、

「超能力」→「チョウ能力」と、サナギから蝶に変身する『イナズマン』を、

「機械」→「奇怪」で、左右非対称『キカイダー』

(このあたりは、原作マンガの中でほのめかされておりますな)、

地口から発想することも多い方でございます。

ですから、「バットマン」から「バッタ男」が出てきても何の不思議はないかと……。


 実際、と申しますか、
原作の『仮面ライダー』には、『バットマン』由来と思われる設定がございます。

 大邸宅に住み、忠実な老執事がいるですとか、地下に研究所を持っているですとか。

 TVシリーズの本郷猛さんにはそんな環境にいないことからも分かるとおり、
 これらは『仮面ライダー』と分かちがたい設定というわけではございますまい。
 ゴシックな感じがホラーテイストに合うとか、
 研究所の存在意図も作中で述べられておるとは申せ、でございます。


 さらに申せば、

 もしかするとテレビシリーズの1話と2話が、『蜘蛛男』『蝙蝠男』なのも、

『スパイダーマン』や『バットマン』への対抗意識なのかもしれません。

(『蜘蛛男』が江戸川乱歩先生の著作にあるとしても、
 それを掛け合わせて、ということは考えられることでございます)

 この2つのデザイン画は、石ノ森先生がお描きになったそうですが、
「サソリ男」はそうではないようでございますから、
そのあたりから考えてみましても……。
仮面ライダー

 むろん石ノ森先生は、アメコミを
読んでいらっしゃったでしょう。
 ですから、そうした対抗意識や引用は
「バットマン」→「バッタ男」説は
抜きにしても、あるかもしれません。



☆ こういうことを書くと、パクリとか
  いう方もおられるかもしれませんが、
  ほとんどの人が気づかない
  こういうものは、パクリではなくて
  アレンジ力
というものでございます。

  またいつか話題にすることもござい
  ましょうが、一流のプロ方は、
  こういうのが本当にうまい。

  自家薬籠中のものと
  してしまうわけですな。

  わたくしのようなものがやると、
  単なるパロディにしかならないので
  ございますが。



☆ 2018/08/30 追記

「宇宙船」vol.26 p.78「特撮研究 仮面ライダー」を読んでいたら、
「第一話の蜘蛛男のデザインも『十字仮面』の時点でまとまっている」
という記述が――。
そうなると、蜘蛛男がスパイダーマンという説は、弱くなるかも……。
やっぱり異説は難しい。






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無題
仮面ライダーとバッタの関連については村枝賢一『仮面ライダーをつくった男たち』にあります
NONAME 2019/12/23(Mon)18:08:09 編集
「~つくった男たち」は、ドラマ的につくった感はございますものの
 そうですね。
 この記事は、そうしたエピソードを分かったうえで、にやにやしながら読んでいただけると幸いにございます。
 
※ ちなみにわたくしが持っているものでは、「タウンムック増刊 スーパービジュアル4 《仮面ライダー》」(徳間書店/昭和54年)あたりがよろしゅうございました。
 
「仮面ライダー」1話から13話に限ってストーリーを紹介したあと、「仮面ライダーは、こうして作られた!」と題して、企画から2号ライダー誕生までを、かなり詳しく取材しております。
『~つくった男たち』にある誕生までのエピソードは、大体載っているかと――。
 『マスクマンK』から『スカルマン』までの企画書と、『マスクライダーX』のシナリオと第2話シノプシスが載っていたりしてなかなか楽しいですよー。
 
『マスクライダーX』では、本郷猛の職業はプロボーラーだって。
ボーリングブームのころだったことが分かりますなぁ。
 
 古い本を紹介してしまってすみません。
 今はきっと、もっといい本がございましょう。
道化の真実 2019/12/24(Tue)21:55:34 編集
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