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2025/07/05 町田庸先生の『口訳 古事記』(講談社/2023/4)半分ぐらいまで読みました。出来事などは原典に忠実に、セリフや表現などは現代風にした大胆で分かりやすい訳でございます。ラノベというよりも講談や漫才、一番近いのは手塚治虫先生の『火の鳥』の感じかも。古事記は有名なところだけ読んで後は飛ばしちゃったから助かる。たとえば、天孫降臨の前あたりとか。読みやすいのもあるけれど、元々『古事記』は大ざっぱ──大胆で面白いんですよね。えらい方のことだから小声で申しますけれど、変な人が多い、もとい、キャラクター性が豊かでございますから。そこら辺、マンガやラノベの原点を感じます。
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7月7日タイトル下に書いた
第一次世界大戦ことを日本ではなんと言った」のソースがこれ。
たまたまうちで見つけました。
 
『中學百科寶典』大日本國民中學會:編
(國民書院/明治45年6月初版/大正10年11月30版)
 
中學百科寶典
 

 大正十年は、西暦で申しますれば1921年。
 
 言ってみれば、当時の中学の教科書ガイドでございますな。
それを総合的に1冊にまとめたようなもの。

目次のうち、
 
地文學と申すのは、天文と気象、
圖畫は図画、
三角は三角関数
 
について書かれております。
 
 日本史のはじめが、高皇産霊尊と神皇産霊尊の国産みから始まっていたり、
修身に皇位皇室や至誠奉公などという項目があるほかは、けっこうまとも。
世界史や理科、数学や英語など、まんべんなく教えられていたようでございます。
 
 富国強兵・和魂洋才の時代でございますからな。
とにかく外国の技術を把握したり、世界情勢を理解するために、
外国と同じレベルの教養が求められていたのでございましょう。
  
 修身に関しましても、
第二次大戦中の極端な軍国調をイメージしていたのですが、
そこまでではございませんでした。
体育会系ではございますけれどね。
 
 国際性の重要が解かれていたり、
共同の精神とともに、自主独立の精神が尊重されていたりしております。
 
 まぁ、読み方にもよりましょうが。
 
 それにしても、
「大正ロマン」とか「大正モダン」と呼ばれる、ハイカラで華やかさと、
「大日本帝国」の語感から印象される、軍国調。
 
 まさに「和魂洋才」。
 都会と地方でも違ったでしょうし、
モザイク的だったり対立的だったりすることもございましょう。
 
 個人的には、ちょっとわかりにくい時代でございます。 
 
 
 

 さて本論。
 
日獨戰争」に関する記事はこれ。
 
日獨戰争

「日本歴史」の最後のページに書かれておりますのが
「日獨戰争」に関することにございます。
 中学の教科書(ガイド)がそう言っているのですから、
こと日本ではこれが一般的だったのではないかと思われます。
 何しろ当事者性もございますし。
 
 
 と、結論づけようと思っていたのでございますが、
「西洋史」のほうでは「世界大戦役」なる文字が。
また、「日獨戰争」のところにも「欧州大戦乱」なる言葉がございますかな。
となると、場合に応じて使い分けていたのでございましょう。
 
世界大戦役
 
 
 

 ついでですので、「日本地理」のところから「台湾」、「朝鮮」あたりを。
 
 地理の教科書に載っているようなことなのでたいしたことは書かれてはおりません。
興味のある方限定でございますな。
 
 クトゥルフとかやる人には参考になるのかなあ?
 
台湾・朝鮮   

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