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2024/05/03 テーブルマークってむかしの加ト吉だったのか!! なんか聞き慣れない名前だったので、うさん…じゃなかった、新しい会社かと思ってました。
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『[ヴィジュアル版]中世ヨーロッパ 城郭・築城歴史百科』
城郭・築城
チャールズ・フィリップス:著
大橋竜太:監修
井上廣美:訳
(原書房/2022/3)
 

今日4月6日の日だそうでございます。
どうしてそうなのかは存じませんが。
 
 そこで、というわけではございませんが、
偶然買ってきたので紹介しておきましょう。
 
 
 ファンタジーRPGが好きなら、西洋の城の構造とか内部に興味ございますよね。
 そのためか、西洋の城についての本はたくさん出ております。
 が、なかなかこれだというものに出会えません。
  
 写真集は、様子はわかるものの、位置関係が分りにくかったり、
表向きの部屋しか載せていなかったり。
 
 専門書の類いですと、構造が描かれていても、
写真が白黒だったり、図版が線画だったりして、わかりにくかったりいたします。
 
 そんな中本書は、カラー写真が数多く入れられていて、
わたくしが目にした中では割と分りやすいように存じます。
 
 
 本書の核となりますのは、ゲドロン城(château de Guédelon)
フランスはブルゴーニュで
まるまる一つの城を作ろうというプロジェクトにございます。
 
 ゼロから
 
 もうホントに、城主の設定から始めております(p.26)。
 これが細かい。
 
 しかも十三世紀当時の技術と道具だけで。
(ただし、ブレーキやロープなど、
 安全面で必要な最低限のものだけは使っているようでございます)
  
 材料も中世の運搬事情を考慮して
半径五キロ以内で調達できるもののみというこだわりよう。
 
 中世に同規模の城を建てようとすれば、12年~15年で完成するようですが、
 この築城では1997年の5月から20年(執筆時)かかってまだ完成しないそうな。
 
中世のように何千人もの労力を動員しているわけでもなく作業員は70人ほど。
失われた技術を再現するための考証、研究が必要でございますし、
作業時間の半分以上を一般観光客に対する説明に充てているなどで、
作業は着々と遅れているのだそうでございます。
 
 一応2025年ごろ完成とございましたが、
実験考古学の現場としての意味はその後も続くことでございましょう。

 
 とにかく色々なものを作っております。
城郭・築城
 タイルやモルタル、釘といった
基本的なものはもちろんでございますが、
かごや食器、スカーフといった日用品、
パンなど食料、硬貨も。
 城のまわりには水車小屋や菜園、
それに食器を焼く窯や職人の小屋など小さな村まで。
 
 もちろん、石を整形し、木を伐りだし、
当時使われたようなウィンチやクレーンで
それらを持ち上げ組み上げて
城を築きあげていくさまも。
 
 多数の写真と文章で
それらを解説しているわけでございますが、
とにかくその写真を眺めているだけで
楽しいものでございます。
 
 あっ、そうそう。
 この書にはもちろんこのゲドロン城のことだけが載っているのではございません。
 
 中世ヨーロッパ 城郭・築城歴史百科というタイトルでございますからな。
 
 ほかのお城の図版も多く取り入れまして、
立体的に中世の城とその暮らしを説明しているのでございます。
 
 巻末には、用語集や索引もございます。
 
 中世の城の暮らしについて興味がございましたら、
パラパラっと紐解いてみてはいかがでございましょうか。
 
 ちなみに、このドロンボー一味の女ボスみたいな名前のお城について
お知りになりたいのであれば、
検索すればガイドしているサイトとか動画などが見つかると思います。

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