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2024/03/27 「サイボーグ009」が舞台化されるそうですな。キャストで登場人物を見るに、0010をやるみたい。加速装置に電撃と派手な戦いとなりそうですな。以前には出来なかった技術が駆使された演出となるのでございましょう。ラストの愁嘆はクサくなりそうな気もいたしますが、それもまた舞台に向いていると申してよろしゅうございましょう。
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「RPGマガジン」MAY.1993/No.37 p.63-69
神室陣:作 相沢美良:イラスト
パラグラフ数 60+2(0,エピローグ)
『メタルヘッド』用ソロシナリオ


追加しておきました。

 この作品も、以前旧ゲームブックなチャットで書き込ませていただきましたな。
 
ただ、あの時は、買ってきたばかりで内容には触れておりませんでしたから、これについては目新しくない、ということもございますまい。

 さて、
上でも書かれておりますとおり、これは、『メタルヘッド』というTRPG用のシナリオでございます。
『メタルヘッド』は、タイトルからイメージできますとおり、サイバーパンク系のゲームでございますな。
 サイバーパンクと申しましても、広義の、でございますが。
 このゲームではプレイヤーはハンターというキャラクターを受け持つことになります。
 まぁ、冒険者ですな。
 ハンターは、
 
 ブローカー      (マネージャー)
 ハスラー        (トレジャーハンター、賞金稼ぎ)
 ランドブラスター  (運び屋)
 ネットライナー    (情報屋)
 ブロックバスター  (飛行可能なコンバットシェル乗り)
 バウンサー     (戦闘指揮官)
 
 といった、まあ職業に分かれているのでございますが、
 
 この「雪のデトロイト」は、
そのうち、ハスラー向けのシナリオとなっております。

 プレイするにあたっては、『メタルヘッド』のルールブックが必要となるわけですが、
まあ、戦闘と判定部分で複雑な分岐とかを行なっているわけではないので、
バランスに注意さえすれば、他のシステムを使っても問題はございませんでしょう。

 戦闘とか判定とかを無視して、
「勝ったことにして」、「負けたことにして」
ですすめてしまっても、楽しめると思います。

 作者は、「あとがき」で、

「こういった形のシナリオは初めてのことですので、右も左もわからない、手探り状態の作業でした」

とお書きになっておりますが(p.69)、
そんなことは言わなくてもいいといえるほど、まともな出来でございました。

 特にラストで、対立する二つのグループのどちらかの加勢をする場面があるのですな。
 そのどちらに与(くみ)するかによって展開が異なるわけですが、
どちらにしても、その二つのグループは、反体制的な組織の派閥
--ハンターにとっては、まあ敵なわけでございます。
 ですから、彼らに賛同して変節者となる以外は、
加勢したグループとも戦うのでございますが……。

 苦い結末がなかなかいい味を出しております。

 ちょっと気になったのは、パラグラフ33
 33→57→48→33
と進んだ場合、2回目の選択は、
 「アントニアたち」に加勢を選ぶのでございましょうが……。

 死んではいないとしても、
一度倒してしまった相手に加勢するというのは、何か変。
 結果的に加勢なのかもしれませんが、
もう少し表現を変えるとか、別パラグラフを用意したほうが良いように感じました。

 まぁ、ささいな事ですな。
 全体としてよくまとまっている、
というのがわたくしの感想でございます。
 

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