2025/05/29 『ボツ』鳥嶋和彦:著 天野龍:聞き手・構成(2025/5/小学館・集英社プロダクション)。面白くて一気読みでした。
インタビュアーがちゃんとした下調べをしており、ちゃんとエピソードを拾っているのがまずよろしゅうございますな。この内容、このまんま脚本化して、すぐにでもドラマ化出来そう。半沢直樹さんのシリーズとかが一番近いかな? ただ、ドラマ化すると、イケメン俳優が何かカッコいいこといいながらつぎつぎと問題を解決していくような話になりそうな感もございまして、それは違うかな、と。その場合は鳥嶋氏が『ボツ』を出してくることでございましょう。いや、それ以前に企画そのものを止めさせそうな気もいたしますが。
『人名の世界地図』
21世紀研究会編
(文春新書/2021/11)
21世紀研究会編
(文春新書/2021/11)
以前「ネーミング辞典」なるものが
話題となりましたよね。
ある単語の訳を十数カ国語にわたり
横断して参照できるご本でございます。
それを見比べて、雰囲気に合った言葉を作ろうという
主旨の辞典でございますな。
TRPGの命名表などもヒントになったのかもしれませんが、
ただ、とは申せ
話題となりましたよね。
ある単語の訳を十数カ国語にわたり
横断して参照できるご本でございます。
それを見比べて、雰囲気に合った言葉を作ろうという
主旨の辞典でございますな。
TRPGの命名表などもヒントになったのかもしれませんが、
このアイデアは1つの発明でございますな。
ただ、とは申せ
正直わたくしは、あまり使っておりません。
いや、そもそも
そういう名称が必要になるまでものが書けていないという
悲しい理由なのでございますが。
そうではなくて、単語だけではもの足りない、
もう一歩人名らしいネーミングをしたいという方には、
今回紹介する本が参考になるのではないかと思います。
今回紹介する本が参考になるのではないかと思います。
特に巻末の大索引がすばらしい。
欧米・ロシア・アラブ・インドという風に分けて、
各地方によくある姓名と、その語源、意味について書かれております。
各地方によくある姓名と、その語源、意味について書かれております。
それがただ読んでいるだけでも楽しい。
例えばヒトラーは「製塩所の監督」、
チャンドラーは「ろうそく職人」、
フェラーリは「鍛冶屋」なんだそう。
チャンドラーは「ろうそく職人」、
フェラーリは「鍛冶屋」なんだそう。
読んでおりますと、種族や民族によって、
名字の付け方の系統を変えたくなってきたりいたします。
たとえば、宗教国家でしたら神や聖人の名前に何かつけるですとか、
商業国家でしたら職業が名字になるですとかね。
あるいは語のどこかに何かつくとか、
濁音は避けるとか、そういうことで種族の違いなどを明確にできるかもしれません。
そういうことのヒントになりそうなのがこのご本でございます。
大索引のさらに後ろには、本文も含めた索引も充実しております。
わたくしもパラパラッとめくっている程度ですが、けっこう楽しんでおります。
ところで、そんな中で重箱の隅を見つけてしまいました。
「白い縁取りの鮮やかな赤い服のサンタは、
実は、1931年サンタがコカ・コーラを飲むという
コンセプトでデザインされた宣伝から」(p,137)
とございますが、それより前からございます。
ノーマン・ロックウェルが描いたものもそれより前みたいですな。
コカ・コーラの宣伝は
世界にこのイメージを広めたということでございましょう。
ところで、
その数ページ前にあるイラストは、
どうなんでしょ?
当時信じられていたものかどうか。
パンチですからねぇ……。
どうなんでしょ?
当時信じられていたものかどうか。
パンチですからねぇ……。
背負っているもの、
確かにプレゼントですけどね。
でも、イギリスですよねぇ、
パンチって。
七面鳥はアメリカですよねぇ。
毛皮をまとっているあたりも、
サンタというよりも
キリスト教以前の森の精といった感じで──。
いろいろ謎でございます。
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