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2024/04/28 「オタク用語は非日常の世界を描くためか、そこにはまりこむためか、日常生活にかかわる用語(たとえば衣食住・乗り物。店など)がないのが大きな特徴である。その他、表記を変えた当て字が多い」(『俗語百科事典』米川明彦:著(朝倉書店/2021/7)。うーん、確かに。って思ったけれど、あたりまえのような気も……。
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というわけで、
『西原理恵子の殿堂麻雀』(メディアリング/2001)でございます。
 
西原理恵子の殿堂麻雀 西原理恵子の殿堂麻雀
   
みなさーん、当たりましたか?
まぁ、当たらないでしょう。
当たったとしたら、大穴ねらいに賭けたのでございますな。
すごいなー。
このへそ曲がり!!
 
正直わたくしも、こんなゲーム買うつもりはございませんでしたし、
そもそも「ドリマガ」誌の2004年10月号、
「大人が遊べるGBAソフトセレクション」を読む前は、
存在自体を知りませんでしたもの。
(これ↓)
  
西原理恵子の殿堂麻雀
 

麻雀ソフトって、その前も一、二やったことがございましたが、
ラミーの親戚ぐらいの知識で、
このゲームをプレイしてかなり経ったあとでさえ、
翻牌(役牌)や平和(ピンフ)の成立条件も知りませんでしたもの。
 
有名なゲームなのでどんなものか知っておく必要はあるとは思いましたが、
それ以上には──。
 
そんなわたくしがこのソフトを買ったのは、まさにこの記事のせい、
おかげでございます。
 
といっても、すぐに買ったわけではございません。
そもそも、ソフト屋さんに売っておりませんでしたからな。
麻雀も西原理恵子先生にも、失礼、それほど興味ございませんでしたから──。
 
それがですねぇ、たまたま遠くのスーパーに買い物に行ったら、
その向かいあたりにあったちぃさなファミコンショップに、
あったのでございますよ。
 
といっても、その時も買いはいたしませんでした。
まっ、そのぐらいの興味だったのでございますな。
 
でもね。記事で絶賛しておりますでしょ。
『役満アドバンス』と並ぶ横綱級ですよ、しかも面白ですよ。
 
それに絶版状態、レアらしい。
 
その言葉が気になって、ついに買ってしまったのでございます。
それまで2年ほどあったかな?
つまりは、
その程度の欲求だったのでございますが。
とまぁ、いきさつはそこそこにして、ゲーム本体の話にまいりましょう。
正直麻雀用語あまり分かっていないので、変なところは空気を読んでください。


ストーリー
は麻雀ゲームですもの、単純でございます。
 
主人公であるあなたは、麻雀の修行のため西原さんの家に居候をする若者。
麻雀がすべてのこの役満タウンにすむ雀士たちを打ち倒し、殿堂入りをめざせ
という……。
 
ありえないでしょ。
西原さんちに居候というあたり特に。
 
まぁ、とにかく行く先々で麻雀勝負がございますから、
それに勝っていくということでございますな。
 
勝つといっても、1位になるとかそう言うのではございません。
ノルマ制でございまして……、
それはあとでおはなしいたしましょう。
 
 ゲームとしては、運の要素をおそらくバイオリズム的に
コンピュータが管理しております。
 
普段は特に影響ございませんが、出るときははっきりと出ます。
聴牌(テンパイ)するとすぐアガリ牌が来たり、
逆に悪いときにはこれしかないという捨て牌で必ず上がられたりね。
 
まぁ、頻度はそれほど高くはございません。
この手のゲームではよくあることかと(あまり麻雀ゲームやっておりませんが)。
天和はなし。地和もなかった……あったとしても1回ぐらい、
人保はございましたが1~2回ぐらいのことでございます。
 
役満確率は1%ほど。
運の要素ありと申しましたが、
役満狙ってくれとばかりの配牌や流れになることがございます。
しかも、それを見のがしたり失敗すると、またそれらしき牌の配列が──。
 
というわけで、よほど下手か上手い人以外はだいたい
1%ぐらいになるようにコンピュータが管理しているのではないかと存じます。
 
オープンモードのようなものはなし。
テンパイしているキャラは、最後に牌をオープンにして見せるのですが、
それも字に隠れて一部見えないという……。
 
他の麻雀ソフトもそうかと思いますが、
リーチやポン、チー、ロン、ツモは訊いてきますし、
フリテンは「フリテンです」と表示されてスルー、
チョンボも出来ないようになっているみたい。
 非常に軽快でございます。
 
こういうのやっておりますから、対人での麻雀やる気はございません。
絶対に負ける。
リーチは見逃し、フリテンに手を出し、チョンボしちゃう。
点数も計算できないですし。
まぁ、対人戦をやるとそこら辺鍛えられるのでございましょうけどね。
そこまでやる気はございません。
 
      ☆     ☆     ☆
 
 特徴といたしましてはは、
☆ とにかく速い。
 それゆえに軽快快適なのですな。
 その速さはホントに考えているのかというほど。
 わたくしの試した数少ない中では一番でございます。
この速さに慣れると、他のソフトのスピードがストレスになるほど。
 スマートフォンの麻雀ソフトも試したのですが、結局それでやめました。
☆BGMがかっこいい。
 麻雀ゲームでBGMが評価の主な対象になると
いうのは変な話でございましょう? 
わたくしもそう思っておりましたが、このソフトで考えを新たにしました。
 何か、コンピュータRPGや特撮の戦闘シーンのノリなのでございますな。
特にボス戦のBGMがわたくしは好きでございます。
 
☆ 誰でも課題をクリアできる。
麻雀タウンの住人に勝つことで、ゲームは進していくわけでございますが、
その勝利条件というのが、順位が1位とか、プラス何点以上とか、
そういうのばかりではないんですよね。
クリア条件はルールとノルマの組み合わせでございまして、
このルールでこの条件を達成したら勝ちというものでございます。
 
ノルマ制
  

ですから、成績トップとか+40以上という条件もございますが、
一方で平和和了とか三位以上、リーチ和了なんていうのもございます。

それぐらいでしたら、麻雀あまり知らないという方でも、
何となく達成できてしまうでしょう。
 
中には、鳴き禁止ルールで対対和なんてていう
無理なノルマもございますが「いいえ」で拒否することができるので、
できるノルマでクリアしていけばいいのでございます。
(忘れましたが、ボス戦では条件固定かも? 
 その時は運頼みでごさいますな。大丈夫、
 鳴き禁止対対和みたいな無理はさすがに出てはまいりません)
 
☆ 多彩なルール
まぁ、このあたりは他の麻雀ゲームでも取りそろえているところでございましょう。
ですが、すぐに終わる「ギリギリルール」ですとか、
あっという間に終わる「森クエストルール」「うさぎルール
みたいなのは他ではないのではないでしょうか。
☆ 多くの対戦相手
「まあじゃんほうろうき」をはじめ、西原先生のマンガや
イラストに登場した人物が多数登場いたします。
中には、若いころと現在の両方の姿で登場する方もおられますが。
〈タイムマシンで過去と現在を行き来することがあるのです)
でも、綾辻先生、伊集院先生、先生、清水先生など、
小説家の先生と卓を囲める麻雀ゲームってそれほどないんじゃないでしょうか。
実力を反映しているかは存じませんが。
☆ ミニゲーム
 
 シナリオをクリアしていくうちにいくつかミニゲームが登場してきます。
 
◯ 麻雀に関連したものとしては、「森クエスト」。
 昔からけっこうある、戦闘が麻雀のランダムダンジョンにございます。
すべての種類のどうぶつを集めるため、りえ~ぬ、かも~ぬ等、
2人とパーティを組み、森で出会ったどうぶつと計4人で卓を囲み
1局かぎりの麻雀勝負をいたします。
 1局限りなので、戦闘はあっという間に終わります。
 しかも条件が成績トップ。なのでどうぶつが勝利すればもちろんダメ。
仲間が勝ってもスタート地点に戻されるという──。
 とにかくスピーディなルールでございます。
 
 このクエスト、
みひ子とみひ夫といううさぎをさがすというものでございますが……。
 西原先生らしい。泣けます。
 といっても、過去と現在、2枚の絵だけなのですけどね。
(右下の絵がみひ子とみひ夫にございます)
 
西原理恵子の殿堂麻雀  

 
 
◯ 賭け事のジャンルとしては、「大小」がございます。
サイコロでやるルーレットみたいなものでございますな。

西原先生が以前ハマっていたとか、そういうものじゃなかったかな。
あまり詳しくは存じません。
興味もないのでやったこともあまりなし。
たしか、ルーレットよりも期待値に
ばらつきがあるんじゃございませんでしたっけ?
 
 
◯ あとの2つは、アクションゲームシューティング
本当の意味でのミニゲームでございますな。
・アクションゲームは「むいむいシュシュ」というタイトルで、ゲーム&ウォッチ風のもの。
スイカにたかろうとする虫をスプレーで追い払うという、
まさにゲーム&ウォッチ的な単純なものでございます。
・シューティングは「じえんりゅう」というタイトルでございます。
なんか、「紫炎龍」というアーケードのシューティングゲームがございまして、
それのプレイステーション移植版に、派生形として入っているみたいですが、
その1つに「JIENRYU」というものがございます。
PSポケットステーション移植版という位置つけかな。
検索してみますと、ニコニコにございますな。
 
それのバッテリーがなくなるという無駄な要素をなくしたものが「じえんりゅう」。
それに色をつけて、音を厚くしたものが「じえんりゅうZ」でございます。
「JIENRYU」の携帯ゲーム機またはレトロゲーム機移植
といったところでございましょう
ゲームの内容はほぼ変わりません。
ザコ2種類、中ボス2種類、ボス1種類ぐらい、
パワーアップなしの撃ちまくりシューティングでございます。
 小さい画面に的が次々と押し寄せてくるのでシビアに見えますが、
アタリ判定は小さいので大丈夫。
  
 色と音が厚くなったことでがぜん盛り上がれます。
 音楽がかっこいい。
 
 パワーアップ無しというのも、
途中でミスすると立ち直りが難しいパワーアップありのゲームよりも
わたくしは好きでございます。
 
 とにかくね、ザコキャラがほとんど弾を撃ってこない0面が快感なのでございますよ。
 ボスの攻撃は3パターン。
 魂をばらまくように左右と、押しつぶすように上下、それに1回転。
 これを予想してノーミスでクリアするのがアツい。
 十字キーの操作をミスらなければ、比較的安全な場所があるのでございます。
 
 多分、上手い人なら一瞬でどのパターンか見分けて
的確に移動できると思うのでございますよね。
 その最初の動きを見きわめるぐらいの時間はありそうでございますから。
 わたくしにはそこまでできませんが。
 
 1面以降はザコが弾を吐いてきます。
 面が進むにつれ、多くなってくるんじゃないかな。
 もう、3面ぐらいになるとけっこう難しいです。
 
 爆風で弾が見えないこともございますが、そのあたりは予測できると思います。
  
  
☆ というわけで、謎が解けました
 このゲーム、シューティングゲームのチームが作っている。
 だからやたらと速いし、BGMがムダにかっこいいのでございますな。
 麻雀ゲームでありながら、
ノリはアクションゲーム、シューティングゲームのノリなのでございます。
 
  
☆ 冒頭のセリフ
 
ゲームの開始は、いつも西原家から始まります。
そこで、西原家の誰かのひと言ふた言があって場所移動となるのでございます。
西原先生をはじめ、当時の旦那さんである鴨さん
、西原先生の母親などが登場するのですが、
その中に西原先生のアシスタントの愛ちゃんもいらっしゃいます。
 
でね、そのセリフがけっこうグサッとくるわけなんですよ。
時間に追われている──具体的に申しますと締め切りとかある人にとっては、ですな。
「先生と麻雀するのもほどほどにしてください。
 それでなくても締め切り守らないんですから」
とか、
「きょうもはりきって色塗りですね。
 あっ違った、麻雀か、まぁがんばってくださいね」
とか
「あー忙しい忙しい。キミは麻雀ばかりやってて、楽でいいね。はぁ、仕事仕事」
とかね。
細か言い回しは違っているかも知りませんが、大体こんな感じ。
息抜きにやろうとしたとたんこのセリフ、けっこうどきっと後ろめたい。
(ひとつ、「きょうも元気に麻雀ですね、ファイトファイト」という
 わりとおとなしめのもございますが、
 それとてもこうしたセリフの中にあっては皮肉に聞こえます)
 
でね、こういうことをヘンな人に思われる──
もともとヘンに思われているのでしょうからいいのですが──でしょうが、
 
ホントに必ずといっていいほど、
締め切りが迫ってギリギリってときに、狙い澄ましたように、
この愛ちゃんが出てくるのでございますよ。
 
気のせいと思われるでしょう。
 
でもいやホントに。
今は収まりましたが、一時期は特に。
ピンポイントで狙い定めたように。
 
……。  
まぁ、偶然なのでございましょう。
そういう偶然もございます。
 

〈まとめ〉
軽快で快適。
じっくり考える麻雀をご希望の方には不向きでございますが、
疲れたときや片手間に15分ぐらいかな(ルールによって差がございますが)、
かなり楽しめるゲームにございます。
  

というわけで、今回はここまで。
って、ここで完結しているのでございますが。
あと少し続きます。

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