2025/04/30 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第四話見ました。が、あまりのれませんでした。魔女と呼ばれる凄腕パイロットが、モスク・ハン博士開発の新技術搭載のMSに乗ってマチュたちとバトルするのでございます。戦闘での挙動には目を見はるものがございましたが、彼女の普段のたたずまいが平凡なのと、戦闘で普通に倒されてしまったため、あまり強く見えませんでした。
マチュたちの強さを表現するためなのでございましょうが、12話で完結させるため、ちょっと話が駆け足なのかも。
Key社が25周年なのだそうでございますな。
そのため、色々とイベントなどをやっておりまして、
その一環としてテレビアニメ版の『CLANNAD』を
5月6日までビジュアルアーツのYouTubeチャンネルで一挙公開とか。
その一環としてテレビアニメ版の『CLANNAD』を
5月6日までビジュアルアーツのYouTubeチャンネルで一挙公開とか。
そんなわけで、以前……ずっと前に
書くといいながらおろそかになっていたこの作品について
語っていこうと思います。
書くといいながらおろそかになっていたこの作品について
語っていこうと思います。
結論から先に申しますと、
強い作品ではあるけれど、わたくしはダメ。受け付けませんでした、
でございます。
強い作品ではあるけれど、わたくしはダメ。受け付けませんでした、
でございます。
ですので、
『CLANNAD』およびKey作品を大好きな方は、
ここでそっ閉じ、道化の真実のことを嫌いになり、
二度と見ないようにしていただければ、
幸いではございませんがよろしゅうございます。
『CLANNAD』およびKey作品を大好きな方は、
ここでそっ閉じ、道化の真実のことを嫌いになり、
二度と見ないようにしていただければ、
幸いではございませんがよろしゅうございます。
仕方ないですよね。
なお、ここでの感想は、psp版『CLANNAD』に対する感想でございます。
アニメに対する感想ではございません。
アニメね、今回試しに見ようとしてみたたのでございますが、
もう最初の一瞬でダメでございました。
もう最初の一瞬でダメでございました。
春アニメでやっている『Summer Pockets』も1話でだめでございましたし、
この前YouTubeでやっていた『Charlotte』かな?
あれも主人公が嫌いで冒頭5分ぐらいで切り。
この前YouTubeでやっていた『Charlotte』かな?
あれも主人公が嫌いで冒頭5分ぐらいで切り。
まぁつまり、Key作品と申しますか、
恋愛アドベンチャー系全体ダメなのでございますな。
恋愛アドベンチャー系全体ダメなのでございますな。
一応、恋愛アドベンチャーゲームとはどんなのなのかと思い、
pspで『メモリーズ・オフ1&2』『To Heart』
そして『CLANNAD』はやってみました。
(ちなみに『To Heart』はダブルパックを買ったのでございますが、
2の方はマップが出てきたところまで、
つまりまったくと言っていいほどやってはおりません)。
pspで『メモリーズ・オフ1&2』『To Heart』
そして『CLANNAD』はやってみました。
(ちなみに『To Heart』はダブルパックを買ったのでございますが、
2の方はマップが出てきたところまで、
つまりまったくと言っていいほどやってはおりません)。
が、結果、受け付けませんでしたなぁ。
まず女の子が、近づいてくる状況が不自然だったりする。
二つ目。主人公がきらい。
無色透明な主人公ということなのでございましょうがなんか曖昧で、
そのくせ発言や行動は選択を超えて勝手なことしたりするので
無色透明じゃないなと感じたり……。
無色透明な主人公ということなのでございましょうがなんか曖昧で、
そのくせ発言や行動は選択を超えて勝手なことしたりするので
無色透明じゃないなと感じたり……。
それと、
各女の子の個別ルートに入るとけっこう一本道なのでございますよね。
各女の子の個別ルートに入るとけっこう一本道なのでございますよね。
わたくしは、
アドベンチャーゲームの魅力は多彩な展開だと思っておりますのに
それとは逆なのでどうにも好きになれません。
アドベンチャーゲームの魅力は多彩な展開だと思っておりますのに
それとは逆なのでどうにも好きになれません。
そんな一本道的な展開と、正解選択肢を選ぶというゲーム的な要素があいまって、
話が予定調和にまとまりがちなところも、どうも、ね。
話が予定調和にまとまりがちなところも、どうも、ね。
まぁ、そもそもわたくしが恋愛に向いていないのが、
このジャンルと相性の悪い理由の一番なのでございましょう。
このジャンルと相性の悪い理由の一番なのでございましょう。
『CLANNAD』も同様にございます。
作中にゲームブック登場させているあたり、いい奴ではございますけれどね。
テキストいくらでも書けるからと冗長な部分がございますが、
ギャグもキレがあって面白うございますし。
ギャグもキレがあって面白うございますし。
ちなみに、赤い光弾ジリオンのオモチャも出てまいりますから、
学生篇は1987年ごろ。バブル期で、
アフターの途中でバブル崩壊あたり。
学生篇は1987年ごろ。バブル期で、
アフターの途中でバブル崩壊あたり。
それを踏まえてみるとちょっと面白いかもしれません。
とまあ、そんなことはさておきまして、わたくしが
『CLANNAD』の苦手な部分でございます。
『CLANNAD』の苦手な部分でございます。
まず一つ目。
主人公が好きになれない。
主人公の朋也さん。この方の立ち位置がね。
どうにも中途半端なのでございます。
日々授業をサボって校内徘徊。
不良と称しているわりに、やってることが大したことない。
怪我でバスケットボールを断念したという経緯があるにしても、
無聊をもてあそぶだけの方に、不良を名乗って欲しくないものでございます。
無聊をもてあそぶだけの方に、不良を名乗って欲しくないものでございます。
お話上の理由はわかります。
それでやる気を失ってだらだらしていたところから、
女の子と出会って再生する物語なのでございましょう。
それでやる気を失ってだらだらしていたところから、
女の子と出会って再生する物語なのでございましょう。
ゲーム的にも、
授業に縛られず行動が出来、
普通の学生生活では出会えない女の子に出会える
ということがございましょう。
授業に縛られず行動が出来、
普通の学生生活では出会えない女の子に出会える
ということがございましょう。
さらにプレイヤーキャラクター=プレイヤーという考えたからいけば、
主人公は無色透明な性格の方がいいということもあると思います。
主人公は無色透明な性格の方がいいということもあると思います。
ですが、その中途半端ぶりと、
後ろめたさがあって良さそうなのに全然そういうのが感じられないこと、
あと女の子に対するセリフに何かちょっと上からに感じられる部分がございまして、
わたくしは好きになれませんでした。
後ろめたさがあって良さそうなのに全然そういうのが感じられないこと、
あと女の子に対するセリフに何かちょっと上からに感じられる部分がございまして、
わたくしは好きになれませんでした。
二つ目は、父親の描き方でございますな。
この作品では主人公の父親は悪く書かれております。
バスケットボールを断念した怪我の原因も父親でございますし、
悪い仲間と知り合って犯罪にも加担し、服役もしております。
悪い仲間と知り合って犯罪にも加担し、服役もしております。
でもね、その描き方が非常に曖昧。
『CLANNAD』=家族というタイトルでございますから、
父親の存在と申しますのは重要なはずなんですよね。
父親の存在と申しますのは重要なはずなんですよね。
宣伝の概要なんかにも父との和解が挙げられておりますし。
ですが、その肝心の父親の描かれ方ともうしますれば、
すべてにわたって抽象的だったり類型的なのでございます。
すべてにわたって抽象的だったり類型的なのでございます。
悪い仲間に誘われて犯罪に関わったそうでございますが、
それがどんなものだったか、明確には描かれておりません。
それがどんなものだったか、明確には描かれておりません。
バスケットボールを断念した怪我も父親のせいと申しますが、
詳しくは描かれていない。
詳しくは描かれていない。
妻の死によって性格が変わったとされており、それを繰り返すように
主人公朋也も妻の死後自暴自棄になっていくみたいなのでございますが、
そのあたりも類型的に感じられます。
主人公朋也も妻の死後自暴自棄になっていくみたいなのでございますが、
そのあたりも類型的に感じられます。
その性格にしろ普段にしろ、書かれてはおりますが、曖昧なのでございますな。
そして、肝心の父親との和解エンドにしても、具体的なことは何もなし。
主人公が上から目線で、
あんな父親だけどと一応の理解をしておりますが、
本心では赦(ゆる)してないな、とわたくしには感じました。
あんな父親だけどと一応の理解をしておりますが、
本心では赦(ゆる)してないな、とわたくしには感じました。
思いますに、作者も主人公同様父親を嫌っていて、
この作品を書くことによって、
それを解消・解決しようとしたのではございませんでしょうか。
この作品を書くことによって、
それを解消・解決しようとしたのではございませんでしょうか。
でもそれは、うまく行かなかった。
結局、父親のことはどうしても許せていない。
それが、このエンドに現れているのではないかと
わたくしは下手な勘ぐりをしているでございます。
わたくしは下手な勘ぐりをしているでございます。
そして三つ目。
まぁ、AFTER STORYのバッドエンドでございますよね。
雪の中、娘とともに行き倒れになるところ。
雪の中、娘とともに行き倒れになるところ。
この作品、1番の泣かせどころでございましょう。
なので嫌い。
なんと言っても、小さい子供がひどい目に遭うのが嫌。
主人公はどうでもいいわけですよ。
のたれ死にでもなんでもなればいい。
それか自分の選択の結果であるのならば。
でも、年端もいかない小さな女の子を道つれというのは──。
もちろん、そう思わせることが狙いではあることは分かっております。
ですがしかし。
もっと他に手があるだろうって思ってしまいます。
渚さんのご両親のお世話になるでもいいし、
他の女の子誰かと再婚するでもいい。
看護師になった方だっていらっしゃいましたし。
他の女の子誰かと再婚するでもいい。
看護師になった方だっていらっしゃいましたし。
そういうルートを色々想像しながらプレイしていたのでございますが、
結局ございませんな。
結局ございませんな。
現実ではままならないこともございましょう。
でも現実では難しくも、
フィクションでは小さな子供は不幸にさせてはいけない、
救われて欲しいと思うのでございます。
フィクションでは小さな子供は不幸にさせてはいけない、
救われて欲しいと思うのでございます。
ここ、アドベンチャーゲームとして理解は出来るわけでございますよ。
ここを抜けたら真のハッピーエンドでございますし、
ここに集約してどん底の気分を味合わせることで、
ラストの突き抜けた感動へ、という流れは分かります。
ここに集約してどん底の気分を味合わせることで、
ラストの突き抜けた感動へ、という流れは分かります。
真のハッピーエンド以外の別解があったら、
アドベンチャーゲームとしての強度が薄れるというのもおっしゃるとおり。
アドベンチャーゲームとしての強度が薄れるというのもおっしゃるとおり。
でもね──。
いや、同時期に先生の篠田節子先生の『仮想儀礼』を読んでいたのでございます。
そのため、その作品に登場いたします
井坂という男と重ね合わせてしまったのでございますよ。
井坂という男と重ね合わせてしまったのでございますよ。
高校卒業後、無職のまま文壇最高位の賞を獲ったものの経済破綻し、
乳飲み子と精神を病んだ妻を抱えて野宿を繰り返し、宗教団体の扉を叩いた男──
乳飲み子と精神を病んだ妻を抱えて野宿を繰り返し、宗教団体の扉を叩いた男──
その後も井坂はトラブルを起こすわけでございますが、
それはともかくとしてこの場面、
それが『CLANNAD』のこの部分と重なったのでございます。
それはともかくとしてこの場面、
それが『CLANNAD』のこの部分と重なったのでございます。
第四は、その後に続く、真のハッピーエンドでございます。
これがあまりにもすべてがうまく行く展開でございましてね。
これがあまりにもすべてがうまく行く展開でございましてね。
そのご都合主義が、どうにも好きになれませんでした。
だって、あれだけ病弱だった妻子が、
エンディングではそのことに一切触れられず、
ただただめでたしめでたしでございますよ。
エンディングではそのことに一切触れられず、
ただただめでたしめでたしでございますよ。
最後のバッドエンドの後、まだいくつか選択があるとか、
せめて病気が全快したみたいな話があるのかと思いきや、それもなし。
それでいいの? って感じでございました。
まぁ、スピリチュアルな何かなのでございましょう。
最後に、作品全編に流れる、そのスピリチュアルな感じも嫌いでございます。
一つの奇跡とか少しの奇跡とかでしたらいいのでございますが、
ラストの万万歳は奇跡が過ぎます。
ラストの万万歳は奇跡が過ぎます。
ゲーム内ですべてのルートをクリアしたことで、
それまでの良き結末が奇跡をもたらしたということらしいのでございますが、
それが好きではございません。
物語的にもそうでございますが、ゲームシステムとしても。
すべてのルートをクリアしてはじめて真のエンディングに到達できるという、
ループもののシステムが好みではないのですよね。
すべてのルートをクリアしてはじめて真のエンディングに到達できるという、
ループもののシステムが好みではないのですよね。
結局それって、全体が一本道の一つの物語ということでございましょ。
マルチエンディングが好きなわたくしといたしましては、
そうした一つの物語にしてしまうあたりが嫌なのでございます。
そうした一つの物語にしてしまうあたりが嫌なのでございます。
『かまいたちの夜』みたいなものが、わたくしは好きなのでございますな。
あの作品の本編は、
1回目のプレイでうまくすればベストエンドにたどり着けますでしょう。
実際には癖のある選択肢があって、まず不可能だとしても。
1回目のプレイでうまくすればベストエンドにたどり着けますでしょう。
実際には癖のある選択肢があって、まず不可能だとしても。
そういうものがわたくしは好きなのでございます。
結論といたしましては、『CLANNAD』は強い物語だと思います。
強い物語には賛否両論があるのは当然。
わたくしはこの作品に対して否だった。
それだけのことでございます。

『オールアバウトビジュアルアーツ』(2013/3/ホビージャパン)より。
本文はプレイしたわたくしの印象で書かれておりますから、
一方的でございますし、見落としや読みが足りない部分も当然ございます。
一方的でございますし、見落としや読みが足りない部分も当然ございます。
なので公平を期すために、これを引用しておきます。
大分印象が違う、とおっしゃられることでしょうが、
プレイしたときわたくしが感じたのは上記の通りでございますから、
仕方ございません。
プレイしたときわたくしが感じたのは上記の通りでございますから、
仕方ございません。
悪しからず。
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