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2024/05/06 ついにねんがんのわいふぁいをてにいれました~。難しいだろと思っていたのでございますが、5分で設置完了。アプリの更新がすぐに終わるのはいいなぁ。低速だと更新できませんでしたってしばしばなるからなぁ。まぁ、でもスマートフォンはなるべく使わない予定。
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 そろそろ各地区について書くのかな、と思った人もおられましょう。
 
 ですがそこに踏み込むつもりはございません
 そのあたりは、実際に本を手にとってご自身の目で読んでいただくのが
一番よろしいと存じますので。
 
 そんなわけで、
 今回書きますのは、ブラックサンドの周辺について。
 それとそこを訪れる人住人についてでございます。
 
 書いていて思ったのは、
わたくし本当にタイタン世界のこと知らないなぁ、ということでございます。
 
 特に住民などは、想像で補ったことも多くございます。
 
 ですから、間違っていること、書き足りていないこと
マシマシだと思いますが、平に平にお許しを
 
 
   ☆    ☆     ☆
 
 
 『タイタン』に拠りますと、
 本来のアランシアは、この大陸の西の果て、
氷指山脈からドクロ砂漠までの比較的狭い地域だそうでございます。
 
真夜中の盗賊』にございます、ブラックサンドの悪名が
とどろいているという「ゼンギスからシャザールまで」と
だいたい同じぐらいと考えてよろしゅうございましょう。
 
 ゼンギスはアランシアの地図に載っているのでよしとして、
シャザールはどこか、お分かりでしょうか?
 
 山本弘先生の「四人のキング」の舞台がそれでございます。
それに拠りますと、ドクロ砂漠の北に接する南部平原に存在するようでございます。
  
 アランシアという言葉の意味は、太古エルフ語で「騒乱の大地」とか。
  
 北方平原にはオークや人型異種族がすまわっており、
それらがしばしばこの地に攻勢を加えていたと申しますから、
それでエルフたちによってこの名がつけられたのでございましょう。
エルフの客観的・傍観者的な性格が表れたネーミングのようにも思えます。
 
 と思ったのでございますが、どこか分からなくなりましたが、
アランシア国」という表記もあったりするのですよね。
 
 となりますと、そこに住む人がエルフ語で「騒乱の地」と名づけた? 
 でも、自分たちの国にそんな物騒な名前つける国民ってあまりおりませんよねぇ。
 
 となりますと、国として成立する以前に、
エルフたちがその辺り一帯を「騒乱の地」と呼び習わしていて、
それが意味が分からないまま国の名前になったのでございましょうか?
 
 その辺りよく分かりません。
 
 この言葉に関しても一つ疑問なのは、
どう「アランシア」なのかということでございます。

 なんとなく、アラン騒乱でシアが大地だと思うのですが、
この地には「アランティス」という場所もあるんですよね。
これが古代から「司祭が博識なことで知られていた
(『タイタン』p.18)と書かれていて、
それほど騒乱とは関わりなさそうなんですよね。
 
 現在は海賊の被害に遭っているみたいですけれど、
ポートブラックサンドがなかった頃もそうだったから
「騒乱」がつけられた? 
それとも「シア」のほうが騒乱で「アラン」が地?
 
 まぁ、司祭が博識でも騒乱の地はあるかもしれませんし、
そもそもエルフの命名法など、わたくしにはわかりませんが。
 
 ……
 
 今思ったのでございますが、もしかすると、
」が「大地」で「ランシア」が「騒乱」とか? 
ならば「ランティス」が「騒乱」とはまったく関係無い言葉だとしても、
問題は無くなりますな。
 
 うーむ。
 太古エルフ語について、どこかに単語帳は載っておりましたっけ? 
 
 
  ☆   ☆    ☆ 
 
 さて、「氷指山脈からドクロ砂漠まで」
「ゼンギスからシャザールまで」というアランシア国
実際どのぐらいの大きさなのでございましょう?
 
 ヒントは二つほどございます。
 
 まず『盗賊都市』。
 ここには君が依頼を受けるシルバートンという市が出てまいります。
 そこの市長の発言で、ブラックサンドが
このあたり数百キロもの地域に出没するありとあらゆる
悪人の巣窟だと申しております。
  
  もう一つは「タイタン」でございますな。
  (p15)で、ゼンギスを「異境の町」としております。
  だいたいここがアランシアの西のかぎりということでございましょう。
  この地が、海から(でしょう)コク川の流れをさかのぼって20日
  これは徒歩でということだと思いますが
(まさか川の流れでということはございますまい)、
例えば1時間4キロを8時間、20日で640キロ。
道のりとして考え、さらに道中の障害もあるとすれば、
盗賊都市』の数百キロ妥当な線ではございませんでしょうか。
 
 東西はだいたいそんなものでございましょう。
 南北も氷指山脈からドクロ砂漠まででございますから、
それでだいたいの距離感もつかめると思います。
 
 そう考えると、カーセポリスから徒歩で30~40日ぐらいが
旧アランシアの領土ではないかと──。
で、そのあたりまでがだいたい人が住む地、
金のにおいがする場所と盗賊たちが考えている場所と思ってよろしいかと存じます。
 
 その国家の中心が悪の巣窟になるということは、周囲の人たちにとって
本当に困った恐ろしいことだったと想像するに難くはございません。 
 
 主要道はすべて首都につながっているでしょうし、
経済の中心、貿易の拠点もここにあったのでございましょう。
 
 それが使えなくなるどころか略奪の拠点となったとなると、
それは不便どころの騒ぎではございません。
 
 港もそうでございます。他の川の河口にもあるでしょうが、
 ナマズ川は「アランシア居住区のど真ん中を走る
(『タイタン』p.117)川でございますからな。
それが海賊・盗賊の街の中を流れるとなれば不便なこと極まりございません。
 
 陸路にしても
ブラックサンドを避けることは幹線道を避けることになりますから、
不便で遠回りになることが予想されます。
 
 例えば『死の罠の地下迷宮』の「背景」では、
「君」は立て札のあった場所(どこかはよく分かりません)
から西へ向かい、船でコク川の河口まで行き、
そこから筏で4日ほどさかのぼってファングの町に着くのですな。
 
 地図を見ると異境平原を通った方が距離的に短いですし、
多くの冒険者や旅人がそのルートを通っているそうですが
(『タイタン』p.52)そのときは何かあったのでございましょうか?
 
 とりあえず、異境平原を通るルートというのは
本来のルートではないのでございましょう。
盗賊を恐れないのならば、
旧カーセポリスに続く主要幹線道路のほうが
都合のいいこともあるのではございませんでしょうか。
 
 とは申せ、周辺諸都市との関係は、無いもしくは敵対的でございましょうな。
盗賊相手に公式に交渉を持つ国なとございませんでしょうし、
盗賊都市としてもそのそぶりは見せませんでしょう。
 
 
 にもかかわらず、ブラックサンドは四六時中賑わっているようでございます。
 この街にいるためには高価な各種許可証が必要ですし、
アズール卿配下の黒鎧のトロールやオーガの警備兵が闊歩しておりますのに。
 
 一体どのような方々が、この喧噪をもり立てているのでございましょう。
 
 まぁ、一番多いのは、当然仕事終わりの盗賊さんや海賊さんでございましょう。
 遠征して派手に稼げば派手に金を使い、負ければヤケで飲む。
近場で稼ぐ方々も宵越しの金は持たねぇとばかりに飲む。
 
 明日の運命も知れぬヤクザな稼業、銀行も機能していない街とあっては、
そうなるのもむべなるかな。
 
 ちなみに、海賊たちが猟場としている場所のひとつとして、
「タイタン」には、アランティス北西岸の海賊海岸が挙げられております(p.18)。
ライバルはあたりを根城とするエルガー湾の海賊らしいですな。
大型船で押し寄せるブラックサンドの海賊と、
小船で立ち回るエルガー湾の賊という構造が見えてくるような気がいたします。
ブラックサンドとしては地元の賊を掃討したいところですが、
湾が入り組んでいて大型船では入れない
などという理由でつぶせないのではないでしょうか。
  
 そんなこんなの海賊・盗賊たちで、街は賑わいを見せてまいります。
 呑む打つ買うが充実し、夜の光が虚飾にきらめきはじめますと、
蛾のごとくそれに誘われるよく分かってない人が集まり始めます。
 
 悪名や噂を歯牙にもかけない冒険者や、
事情を軽くしか感じていないおのぼりさん、
自分だけは大丈夫と意味のない根拠で自らを説得する浮薄人、
行ってはいけないという心の声を耳にしながらも誘惑に勝てない観光客……。
恐いもの見たさというのも多分にございますでしょう。
 
 そんな人がやってくるのでございましょう。
 
 で、泣きを見る。
でも泣きを見ても「今度こそ」と懲りない御仁もおられるわけで──。
 
度しがたいですな。
 
 語り部の派手な口舌に惑わされたり、他で食い詰めたりした、
盗賊志願の若者というのもおられるでしょうな。
 
 大抵はカモにされるのでございましょうが。
 
 もちろん、街には賊の類いだけが住まわっているのではございません。
 
 店を営むもの。そこで働くもの。
ものを作る人や、漁師など、さまざまな生業を持つ人がいるわけでございます。
 
 ただ、盗賊都市のことでございますから、
他にくらべて抜け目がない方が多いと考えるのがよろしゅうございましょう。
 
 もちろん、それは誠実でないということではございません。
その抜け目なさを自己防衛のためだけに使い、
企みをもって接してきたのでなければ誠実に当たるという人も多いと思います。
定住者にとっては、
その場限りの利益よりも信用のほうがずっと大事でございますからな。
 
 まぁでも、盗賊まがいの商売人が多いと考えた方がいいのかも。
 ご用心。
(もちろん、悪事から足を洗い、
 改心して誠実な働きをしている方も多くいるはずでございます。
 盗賊上がりだからといって悪と決めつけませんように、念のため)
 
 
 港町でございますから、船に関わる方も訪れるようでございますな。
海賊だけではなく、貿易や漁業、交通の手段など
まともな船もあるようでございます。
先ほどの『死の罠の地下迷宮』の冒険者も、
ここから船に乗ったのでございますから。
 
 ただ、付近の海域では海賊に気をつけなければならないのは
「造船所」(p.73)に書いてあるとおりでございます。
 
 さらにはビジネスや所用で訪れる方もございましょう。
 ビジネスと申しましても盗賊都市のことでございますから
ろくなもんじゃないような気もいたしますが、表向きはまともに見えるものや、
取引の部分だけはまともというものもあるかもしれません。
 
 ブラックサンドが『盗賊都市』という単体作品の背景として
作られたもののためか、他とのつながりってあまり書かれていないのですよね。
でも、裏ではいろいろとあるのではございませんでしょうか。
 想像してみるのも楽しいかと存じます。
 
 
 所用のうちには裁判なんかも入りましょうな。
 ブラックサンドの人間が関わる犯罪は、現行犯などは別として、
ブラックサンドの法律が適用されるとかありそうでございます。
 
 なんかね、カーセポリスが首都だったせいか、旧アランシア地域って、
ブラックサンドよりも大きな街って無さそうな感じなんですよねぇ、
人間が住む街としては。 
 
 サムビット卿のファングにしろ、5月1日あたりには賑わいをみせるにしろ、
それ以外は普通の町みたいですし。
 
 だから力関係上、ブラックサンドの無法な法がはばを利かすのだと思います。
周辺の街が団結して国を作り、首都を作るとかすればいいのでしょうが、
そこまでまとまれないのでしょうな。タイタン世界らしくはございますが。
 
 でもですから、外部の人間がここで裁判やって勝てるかなぁ、
という気はいたしますな。
 もし勝ったとしても、裁判費用や袖の下で
結局ブラックサンドにお金が落ちるのではございませんでしょうか。
加えて行き帰りで盗賊に遭ったりしてね。
特に訴訟相手の仲間から非合法な仕打ちを受けそう。
 
 大きな事件ならいざ知らず、
泣き寝入りになることも多いのではございませんでしょうか。
 
 
 他には、神殿を目指す巡礼者などもいるのではないかと思います。
ブラックサンドにはありとあらゆる宗教の館があるようでございますからな。
 
 ここの住民がそれを必要としていたということもございましょう。盗賊都市には
それがどういう神かはいざ知らず、神の力を借りたい方は多ございましょうからな。
 
 神殿が多いのはそれに加えて、この地が旧首都だったこともあるのだと思います。
 カーセポリス時代にここに神殿があった宗教は、
悪党どもの巣窟となっても元の聖地に宗教施設を建てたのだと思います。
 紛争地帯にそのような建物がある宗教と同じでございますな。
 
 ブラックサンドの宗教でございますから、
現世利益をうたうものや、邪教の類いが巾を利かせていると思います。
 
 けど、カーセポリス時代からあったものの中には、健全な宗教もございましょう。
 ただ、そういう場所が悪党どものたまり場になることはあると存じます。
現実世界でも中世イギリスでは
ウェストミンスター寺院のようなところがそうなったように。
 
 教会の敷地に逃げ込んだものは
罰することが出来ない決まりになっていたのですな
(少し違いますが、江戸時代の日本も町方と寺社奉行に分かれていて、
寺や神社に逃げ込んだ場合、管轄違いで捕らえることが出来ない、
というのがございますな(火付盗賊改はそのかぎりではないようですが))。
  
 なので十五世紀ぐらいのアビー(ウェストミンスター寺院)のまわりには
不逞の輩がはびこっていて、
巡礼に来るおのぼりさんがその歯牙にかけられたとか。
 
 そのようなことは、この地でもありうることでございましょう。
  
 あるいは巡礼帰りに、ブラックサンドの賑わいに、
敬虔な信者がわれを忘れて悪の道にはまり込んでしまうとかですな。
 この地は、そのような誘惑と危険の街でございます。
 
 
 そんなさまざまな街に集まる人によって、
毎日が喧噪にみちた悪の祝祭空間となったブラックサンドでございますが、
光が強ければ強いほど闇は一層深くなるもの。
それは悪のきらびやかさとて同じことでございます。
 
 この街でおちこぼれ、それでもこの街から離れることの出来ない人たちが、
社会の片隅にわだかまっていたりするわけですな。
 
 そのような方は、許可証を買えなかったり奪われたりして、
持っていない方がほとんどだと思います。
 
 警備兵のきまぐれで
どのような扱いを受けても不思議ではない方々ではございますが、
それでもこういう人が減らないのは、
いつの間にか増えてしまうからだと思います。
この街の犠牲となり、転落する人は後を絶たないと思われますからな。
 
 加えて、トロールやオークの警備兵にとって、
面白みがないということもあるかも知りません。
金を持っているわけでもございませんし、戦うだけの力もないものでございますからな。
 
 数も多いですし。
 
 一掃をアズール卿に命じられるのでなければ、
気晴らし以外には相手にしないのではございませんでしょうか。
 
 そんなわけで、
ヘンリー・メイヒューが記録したヴィクトリア朝ロンドン裏路地のような生活が、
そこには見られましょう。
  
 日銭を稼いでは酒と賭博におぼれる者。
日雇いの職を求めてテムズ川のドック地帯には毎日人が押し寄せたと申しますから、
そのような光景はこのブラックサンドでも見られることでございますしょう。
 (江戸時代のヤクザも、問屋に集まる日雇い人足の口入れみたいのから
  成立したようでございますから、事情は似たようなものでございますな)
 
 もちろん、このような悪の巣窟の片隅、
誠実でつましく生きている弱く優しい方はおられると思います。
 そのような方を扱っても、ドラマになるのではございませんでしょうか。
 
 
   ☆    ☆   ☆
 
   
 地方の中心でありながら無法の街でもある
──その異常性が、このブラックサンドを特徴づけている点ではないかと存じます。
 
 その辺りをふまえて、いろいろ考えてみるのがよろしいのではございませんでしょうか。
 
 ただ、TRPGとして遊ぶ場合、
この無法と暴力を嫌うプレイヤーっていうのはいると思います。
 日本のような治安の良いところでは特に。
 
 そのようなときは手綱をゆるめるか、
この街を参考に違う街を作って、そこで遊ぶのが手かもしれません。
 えっ、タイタン世界で冒険するのに、そんなヤワな心構えではダメですって?
 
 でしたら、タイタンごとラノベ世界にしてしまえば──。
 などと申しますと、ホビージャパン版FFシリーズが思い浮かびますが、
あれは翻案ではなくてアレンジ少なめですからな。
 
 も少しゆるめでいいかも?
 
 そうなると、FFシリーズではないという声が聞こえてきそうでございますが、
だとしてもよろしゅうございましょう。
 その場が楽しく盛り上がればよろしいのでございますよ。
 
  
     ☆      ☆    ☆ 
 
 なお、port blacksand map で画像検索すると、
この街の色々な地図か出てまいりますな。
 
 ご覧になってみるのもよろしいかと。
 
 
 
 というわけで、『ポート・ブラックサンド』の話はここまで。
このあたりでお開きにしたいと存じます。

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