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2024/04/27 ゴールデンウイーク、なるものが存在するそうでございますね。インタビューで10連休などと答えていらっしゃる方がおられました。いいなぁ。うらやましいなぁ。むしろゴールデンウィークは死にそうに忙しくて休むひま無いですって人にインタビューすればいいのに。でもニュースっていうのは珍しいから報道する価値があるんですよね。ゴールデンウイークは忙しいのが当然。休みっていう人は、きっと珍しいのでござましょう。……うらやましいなぁ。 ..
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(タイトル下に書ききれなくなったのでこちらに)
 
 
『科学の誤解大全』
マット・ブラウン:著 
関谷冬華:訳
(日経ナショナルジオグラフィック社/2019/2)
 
 
 
p.61「一番引用されることの多いマーフィーの法則の一つに、
『トーストを落とすと、
 必ずバターを塗った面が下になって落ちる(食べられなくなる)』
 というのがある。
 これは悪いことばかりでもない。
 バターを塗った面を上にしたトーストを猫の背中にくくりつければ、
 反重力装置や永久運動機関ができてしまう。
 なぜかって? 
 マーフィーの法則によれば、ネコは必ず足で着地するし、
 トーストは必ずバター側を下にして落ちるからだ。
 つまりトーストがくくりつけられたネコは、
 バターの面とネコの足がそれぞれ先に着地しようと競い合って
 空中でぐるぐる回転することになる」。
 
 
 もちろんこれは間違っている。
 こんなことで永久機関が出来るわけがない。


 なぜなら、バターやパンはともかくとして、
ネコ死ぬ可能性があるからだ。
 
 たとえ九つの魂を持っていたにせよ、いつかは必ず死ぬ。
 死んだネコにこの法則は適用されないだろう。
 最終的に、ネコを上にバターを下にしてパンは落ちることになり、
 永久機関としては成立しなくなるだろう。
 
 あるいは逆に、
 パンやバターの方がかびたりボロボロになったりして
 パンやバターと呼べなくなるということも考えられる。
 どの程度のパンやバターまで、マーフィーの法則に許容されるかは不明(*)だが、
 その場合は、ネコは無事に足で着地し、やはり永久機関失敗という結果になるだろう。
 
 
(*) 『鏡の国のアリス』に登場するバタつきパン蝶(Bread and Butterfly)などは、
  クリームの入った薄い紅茶を飲み、
  それがないと死んでしまうそうだから、
  バターつきパンも、案外短い生涯なのかもしれない。
     
    ☆    ☆     ☆

  これがトラだったらどうか?
トラもネコ科の動物なので、この法則は活きるだろう。
 
 しかもトラは、超高速で回転するとバターになる性質がある。
ちび黒サンボ』という古典に書かれていたことだ。
永久機関にはならないが、バターができるということだ。
  
 と、ここで思った。
 
パンの両側にバターを塗れば、バター同士で競い合って
パンはいつまでも空中で回転し続けるのではないだろうか? 
 
 だが、それはあり得ない。
そのぐらいのことはだれもがやってみるだろうから、
あるのだとしたらすでに多くの目撃例があるはずだからだ。
 
 ネコとバターで喧嘩して、というのは異種だから成立するのだろう。
同種では、まぁどうでも良いかという気分が
バター同士働いて、そうはならないのだ。
ネコ同士でも結果は同じだろう。
ネコを背中でくっつけて、
ビルの屋上から落とすという実験を誰かやってみて欲しい。
 
 
 閑話休題。
 
 問題は、バターよりもトラの方が入手が難しそうだということだ。
 
サタスペ』の最初のシナリオにも出て来たぐらいだから、
オオサカあたりではわりとポピュラーなのかもしれないが、
それでも、オオカミと同じくらいにはレア──。
  
 となるとやはり、
多少お高くとも、既製品のバターを買った方がいいということになる。
 
 それに、バターつきパンをトラにつけなくてはならないという問題も出てくる。
これはおそらく、ネコの首に鈴をつける以上の難易度があるのではないだろうか。
 
 そのうち、ことわざとして成立するに違いない。
  
 亜侠を使ってやらせるという手もあるが、
 どうあってもコストパフォーマンスが悪すぎる。
  
 トラパターがどんな味が、ちょっと興味があるというかた以外は、
 やめた方がいいだろう。
  
 忠告はしておいた
  
 もしも、トラバターにトライしてみたいかたは、
 下に敷く巨大なバットかボウルのたぐいを忘れないように。
 でないと、せっかくの虎バターが台無しになる。
  
 下に巨大なパンを置いておくというのも、いい方法かもしれない。
 
 下に置いたパンにバターがついたとたんに、
パンがひっくり返ろうとするんじゃないかって?
 大丈夫、このマーフィーの法則は、下に落ちた場合だけだ。
上昇したり静止している場合は、その限りではない。
 
 
    ☆      ☆     ☆ 
 
 
 ちなみに、この「マーフィーの法則」についての記事か載っていた章
科学的ではないが品自宅なる法則と定理」の最初には、
ベターリッジの見出しの法則」が紹介されていた。
 
疑問符で終わっている見出しの答えは「ノー」になる
だ、そうである。
 
 これに対して、コラムは、
残念ながら、この法則は『ベターリッジの見出しの法則』は本当か?
 と問いかけられると答えようがなくなる」と結んでいる。
  
 まぁそうだが、
 ノーで終わる記事の見出しを肯定文にしたら結末のノーと矛盾するだろうし、
 否定文にしたら記事を読んでもらえなさそうだ。
 
 疑問文にする気持ちはよく分かる。
 
 ただ、イエスで終わる場合でも使える、というだけの話だろう。

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