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2024/05/06 ついにねんがんのわいふぁいをてにいれました~。難しいだろと思っていたのでございますが、5分で設置完了。アプリの更新がすぐに終わるのはいいなぁ。低速だと更新できませんでしたってしばしばなるからなぁ。まぁ、でもスマートフォンはなるべく使わない予定。
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 起承転結という言葉はご存じでございましょう。
 もとは、四行から成る漢詩の絶句の構成を説明する言葉であり、
日本では文章構成の基本として、多くの方が知るところとなっていると存じます。
 この起承転結について考えてみたいと存じます。
 
 ということで、まず基本的なところを
ウィキペディアの「起承転結でお読みください。
とりあえず「構成」のところだけ。
それ以上読まれると、この文章と重なるところも出て来ちゃう。
 
 読みましたか?
 まぁ、そんなところでございます。
 
 
 この「起承転結」という言葉、とにかく字面が分かりやすいですな。
何かが起こり、それを承けて話が続き、転換点があって、結論にいたる
 
 特に説明を受けなくても、字を見ればどういうことかが分かります
それゆえに、日本では多くの方に受け容れられたのでございましょう。
 
 ただ、それが同時に困ったところ
 
 是とする側も、起承転結ね、と安易に取っているのではないかと思われますし、
批判する側も分かった気でいるのかもしれません。
 
 と申しますか、これでいいという側は比較的広い意味で取っていて、
間違っているという方は逆に本来の意味にこだわっているのではないかと、
そんな気がするのですな。
 
 それ故に、再考してみる価値があるというものでございます。
 
 ということで順番に考えていって見たいと思います。

 まず
 
(1)実用を目的とした文章の構成法ではない。

 これはウィキペディアにも書いてございますな。
 
 パンフレットは、事実のみ書かれていればいいのでございますから、
物語性などは必要ございません。
 
論文も、最後まで読んできて、
結局わかりませんでしたや、最初と正反対のことが結論では
読んでいる側が疲れるというものでございます。
 
 事実を証明する過程
(仮定→異論→異論に対する反証→結論)が
起承転結になることはございますでしょうが、
そうすべきものというものではございません。
 

 
(2)面白さを目的とした、物語性のある作品を作るための構造である。
 
映画技法のリテラシー』
(ルイス・ジアネッティ:著 堤和子・増田珠子・堤龍一郎:訳
 /フィルムアート社/2004/7) によりますと、
 
映像作品は主に
リアリズム・古典主義・フォーマリズム
3つに分けて考えることが出来るそうでございます。
 
 ジャン的には、
ドキュメンタリー・フィクション・前衛作品でございますな。
 
 このうち、起承転結が必要とされるのは、
古典主義=フィクションであるというのは明白でございましょう。
 
 リアリズムは構成をすることでリアルを歪めることをよしといたしませんし、
フォーマリズムは作者の内面にしたがって構成されて
(あるいは構成されないで)おりますからな。
 
 古典主義というとなにやら古めかしい気がいたしますが、
フィクションをそのように呼ぶようでございます。
我慢してください。
 
 
 
(3)ある意味、あたりまえのことを言っている。
 
  物語に始まりがあるのは当然のことでございます。
  終わりがあるのも当然。
  そして、物語である以上、なにか出来事が起こらなければ意味がありません。
  
  Yさんは寝ていました。
  寝ています。
  寝ています。
  寝ています。
  
  では、何の面白みもありません。
  ですから、
物語が始まって、それに続く話があり、終わり、ではなくて、
続いたあとに大小はともかく何らかの変化があるというのは、
どんな話でも普通にあって然るべきことなのでございます。
 
 ですから、どんな話でも起承転結に結びつけようと思えば。
 結びつけられるのでございますな。
  
 ただ最初に書いたように、あたりまえのことだからこそ、
 安易に考えられている節はあると思うのですよね。 
 
 

(4)あくまで基本形であるということ。
 
 起承転結の話を持ち出すと、そうではないかたちも存在する
などとおっしゃる方もおられますが、
起承転結というのあくまで基本だと思うのでございますね。
 
 その基本さえ分かっていれば、各部を調整したり、
大胆に組み替えてもいいものだと思います。
 
 そうでない形を論じる場合にも、
こういう基本があったほうがよろしゅうございましょう。
 
 たとえば、アクション映画では、
アバン(タイトル前)に派手な活劇シーンがあったりいたしますな。
 
 連続活劇からの引用で、クライマックス、
つまり転や結を最初に持っていっているわけでございますが、
これがどんな世界で主人公はどんな人物なのか、
といった説明──起にもなっているのでございます。
 
 そういうことを説明するためにも、
起承転結という言葉は必要なのだと思う次第でございます。
 
 というわけで、今回はこの辺で。
 
 続きます。
 
→ 起承転結について(2)
 
→ 起承転結について(3)

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