2025/10/12 お買いものをしておりましたら、具がまったく入っていない中華まんを見つけました。井村屋の商品でございます。商品名は 「すまん」。いや秀逸。何も入っていない、素のまんじゅうであるという商品説明と、これだけで出しましたという自省的な情けなさが出ていて、喫緊見た中でのベストのネーミングでございました。 何かとんでもないやらかしをしておわびに伺わなければならないとき、手みやげとして持っていかれるとよろしいかと思いますよー。
バリエーションとして、よもぎを練りこんだものとかも欲しいものでございますな。 きっとおいしいと思います。商品名は「すまん(草)」あたり
いかがでございましょう。
「俺たちの俺」 京極夏彦 (「奇想天外21世紀版」P.193~209所収)
「奇想天外」の話は、前回で終わるつもりでしたが、京極先生が、形式において変わった短編を書いているので、ちょっと触れておきましょう。
この「俺たちの俺」という作品は、「目が醒めると俺がいた」という書き出しがすべてを表しておりますが。まぁ、そういう話なのでございます。
形式における工夫と申すのは、見開きの片方のページに「俺」、もう一方にもう一人の「俺」の一人称で描かれているということでございます。
つまり、右と左とで視点が違うのですな。
それを貫いていれば、すごいのでございますが、3章ぐらいで話が動き出しますと、形式は維持しているものの、視点の区別はない一続きの話となり、それがちょっと残念。
最初の形を維持するのは難しかったのでしょうなぁ。
にしても、ラストだけは再びもとの形式に戻って、それぞれの視点で話を展開してほしかったところでございます。で、それぞれの「俺」が生き残る、別の結末が用意されていても良かったような。
形式には手を加えないとしても、ラストの一章はどちらがどちらか分からない描写にして、結末を読者にゆだねるリドルストーリーの形にした方が、この作品には合っているのではございませんでしょうか。
そう思うのでございます。
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